映画でみる 移民/難民/レイシズム
¥2,750 税込
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著者:中村 一成
発行元:影書房
318ページ
188mm × 128mm ソフトカバー
~出版社紹介文より~
世界に何度絶望しても、映画は「もうひとつの世界」を夢見ることをやめない。この希望なき世界を変える力を!
戦争、虐殺、差別、貧困・格差、植民地主義……直面する現実を前に、「ありえたかもしれない世界」を表現することに奮闘し続ける映画人たちがいる。
タウフィーク・サーレフ、マイケル・ウィンターボトム、フィリップ・リオレ、アキ・カウリスマキ、ニール・ブロムカンプ、トミー・リー・ジョーンズ、ケン・ローチ、ファティ・アキン、ロベルト・ベニーニ、ジル・パケ=ブレネール、ローズ・ボッシュ、ラデュ・ミヘイレアニュ、ラルフ・ネルソン、アーサー・ペン、リチャード・フライシャー、ジェローム・オスト、ヤミナ・ベンギギ、マチュー・カソビッツ……。
日本社会の課題をも照射する映画評論集。世界を変える映画20本。
【目次】
第1章 難民とは何か
1.『太陽の男たち』―人権の彼岸を生きる者たち
2.『イン・ディス・ワールド』―「異郷の死」から紡がれた物語
3.『君を想って海をゆく』 『ル・アーヴルの靴みがき』―歓待の精神
4.『第9地区』―人間、この非人間的なるもの
第2章 越境する民
1.『メルキアデス・エストラーダの3度の埋葬』―歴史を逆なでする旅路
2.『ブレッド&ローズ』―バラを求めて~「不法移民」たちの闘い
3.『この自由な世界で』―この「恥」なき世界で
4.『そして、私たちは愛に帰る』―国境と世代をまたぐ「死と再生」の物語
第3章 ホロコーストからナクバへ
1.『ライフ・イズ・ビューティフル』―それでもこの世界にYESという
2.『サラの鍵』 『黄色い星の子供たち』―「加害の歴史」を記憶に刻む
3.『約束の旅路』―生きて、何に「なる」のか?
第4章 「血と暴力の国」から
1.『ソルジャー・ブルー』―「アメリカ」という原罪
2.『小さな巨人』―Tall Tale(ホラ話)が描く西部開拓史の真実
3.『マンディンゴ』―もうひとつの「風と共に去りぬ」
第5章 「人権の祖国」で
1.『スカーフ論争 隠れたレイシズム』―「同化」と「排除」
2.『移民の記憶 マグレブの遺産』―「根こぎ」と「寄る辺なさ」
3.『憎しみ』―〝郊外〟の反乱
最終章
『11'09"01 セプテンバー11』―「他者の痛み」への共感
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あとがき
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