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あかるい花束
¥1,870
著者:岡本真帆 発行元:ナナロク社 176ページ 164mm × 110mm ハードカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** ▼著者より▼ ----------------------- 歌集を出したあと、私は東京と高知での生活をはじめた。 二つの場所を行き来する中で、考えたことや思い出したことが、短歌になりました。 岡本真帆 ----------------------- ▼収録歌より7首▼ わたしもう、夏の合図を待っている 冬至の長い夜からずっと ただしくよりたのしく歩く 光ってる水が見たくて すこし小走り 本当に正しかったかわからない決断たちよ おいで、雪解け 乱丁のある文庫本抱きしめる 愛すよたったひとつの傷を あなたと過ごした日々は小さな旅だった 空っぽの花器の美しいこと スパイスは火花に似てるわたしからわたしへ送る強い喝采 しゅくふくとはじける泡が光ってる 祝福 きみにはじめましてを
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太陽帆船
¥1,870
著者:中村森 発行元:KADOKAWA 144ページ 188mm × 120mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 帆を揚げる 会いたい人に会いに行くそれはほとんど生きる決意だ 《別れても会えなくなっても見えずとも一度出会えばずっと祝祭》 《天秤にあと少しだけ花びらが降ってきたなら変わる人生》 《百年後、朝の海辺で待ってます。この約束を愛と言いたい》 中村森の第一歌集。 監修:千種創一(歌人・詩人) 【目次】 1 一度出会えばずっと祝祭 仮説ムーンライト 君だけずっと無敵でいいよ 想像よりもうつくしい君 2 コーリング 花冠を編む 3 君が飼ってたポメラニアン 逆光サンライズ 鈴が降る国 食べ飽きて眠り損ねた 4 エメラルドの文鎮 使い終わった言葉の果てに これから信じる感情のために 5 真珠星 ミリオン この星は無風 すべての季節は春の中 6 土足で入る湖だった 猫の瞳の青さで泳ぐ クリスタル ハピネス グッドフライト 雨の島
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宇宙人のためのせんりゅう入門
¥1,980
著者:暮田真名 発行元:左右社 196ページ 188mm × 128mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** これぞ令和のサブカルチャー! Z世代の川柳人・暮田真名による初の〈現代川柳〉入門書。 ある日道で拾った宇宙人に「せんりゅう」と名付け、ふたりの奇妙な共同生活がはじまった――。現代川柳とは? どんな作品がある? どうやって発表する? 俳句とはどう違う? 川柳を作るとなにが起こる? 宇宙人との対話形式で、シュールなのになぜか胸が熱くなる、前代未聞の川柳入門。 【目次】 この本の登場人物紹介 プロローグ ◉1日目 未知との遭遇 ・「せんりゅう」って何? ・「川柳人」はレアキャラ ・柄井川柳さん ・川柳との出会い ・定型詩は不自由? ・サードプレイスとしての川柳 ・「わからない」があたりまえ ◉2日目 いろんな川柳を読んでみよう ・「サラ川」と現代川柳 ・擬人化されたもなか ・川柳は変身する ・川柳とフェミニズム ・「普通の家族」の呪縛 ◉3日目 川柳ってどうやって作るの? ・川柳という装置 ・五七五じゃなくてもいい!? ・話し言葉で書こう ・川柳アンテナを研ぎ澄ませ! ・「ボカロ世代」の詩 ・クレダ流川柳の作り方 ①額縁法②コーディネート法③逆・額縁法 ④プリン・ア・ラ・モード法⑤寿司法 ・(もちろん)自分の気持ちを詠んでもいい ◉4日目 Do 川柳 Yourself ・ないものづくしの川柳界 ・人の言うことを聞くのが嫌だ ・全部自分でやっちゃおう ・私家版句集を作ろう ・「川柳する」方法はさまざま ◉5日目 五七五クライシス ・せんりゅうの反抗 ・クレダは俳句が嫌い!? ・どこからが俳句で、どこからが川柳? ・「上手くなること」が目標じゃない ◉6日目 句会をしよう ・吟行ってなに? ・川柳句会の二つのやり方 ・川柳句会で言ってはいけないこと!? ・言うことに困ったら ・選を発表しよう ・評をしてみよう ◉7日目 川柳と「わたし」 ・せんりゅうの異変 ・川柳がわたしを通過する ・「誰が書いても同じ」じゃない ・十七音のシェルター ・川柳に「わたし」を教えてもらう ・継続する喜び エピローグ せんりゅうのために 〈寿司法〉で作った十句
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シン・短歌入門
¥1,760
著者:笹公人 発行元:NHK出版 176ページ 188mm × 128mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 心きらめく瞬間を、あなただけの31音に。ようこそ短歌ライフへ! 三十一年の短歌歴で、これだけは伝えておきたいという大事なことは、 ほとんど詰め込むことができたと思っています。――笹 公人「はじめに」より 「歌を作るには何から始めたらいいですか?」 「初心者が覚えるべき型のようなものはありますか?」 「インパクトがある展開にしたいのですが…。」 短歌アイドル「明星コトハ」と、プロデューサーの「笹先生」が、短歌作りのお悩みをズバッと解決! あなたの短歌ライフを徹底サポートします。 「NHK短歌」テキストの人気連載「念力短歌入門」がパワーアップして書籍化されました。 「NHK短歌」番組講師や、「アイドル歌会」選者としておなじみの笹公人による、短歌入門の新しい必携書。 豊富なQ&Aと穴埋め問題ドリルで、ステップアップしながら作歌のコツを体得できます。 自選40首、エッセイの他、投稿前に役立つ「推敲10のチェックリスト」も収載。 最初の一首を作ってみたい方にも、スランプ中の短歌迷子も、役立つヒントが満載です。 北村みなみによる可愛いイラストも必見!
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気がする朝
¥1,870
SOLD OUT
著者:伊藤紺 発行元:ナナロク社 120ページ 175mm × 105mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 【著者より】 12月、ナナロク社より 3冊目の歌集『気がする朝』を刊行します。 掲載歌は102首。 その半分以上がまだどこにも出ていないあたらしい歌です。 2023年はわたしにとって、 もっとも短歌と向き合う年になりました。 歌のひとつひとつに今までなかった発光を感じ、 これが、自分の光なんだと気付きました。 この本を書けたこと、一生誇りに思う。 わたしの最高傑作です。 伊藤 紺 【収録歌より7首】 親しい会話がしたい 水のペットボトル持って 好かれてるに決まってて 駅まではいつもぴったり8分であなたに会わなくなってから2年 この人じゃないけどべつにどの人でもないような気がしている朝だ さみしくはないけど一人暮らしのこんなにも小さな燃えるゴミ 海を見た日は胸に海が残ること ふつうに人を信じてること その曲が始まるとみんな喜ぶというよりすこし美しくなる 僕らいっせいに喜び合って生きものは愚かなほうがきれいと思う
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Lilith
¥2,200
著者:川野芽生 発行元:書肆侃侃房 168ページ 195mm × 135mm ハードカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 第65回現代歌人協会賞受賞!! 第29回歌壇賞を受賞し、幻想小説も発表する著者の鮮烈な第一歌集。 叙情の品格、少女神の孤独。端正な古語をもって紡ぎ出される清新の青。 川野芽生の若さは不思議だ、何度も転生した記憶があるのに違いない。 ──────山尾悠子 【収録歌より】 アヴァロンへアーサー王をいくたびも送る風あり千の叙事詩に 天上に竜ゆるりると老ゆる冬われらに白き鱗(いろくづ)は降る harassとは猟犬をけしかける声 その鹿がつかれはてて死ぬまで ほんたうはひとりでたべて内庭をひとりで去つていつた エヴァは 詩はあなたを花にたぐへて摘みにくる 野を這ふはくらき落陽の指
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水歌通信
¥2,200
著者:くどうれいん/東直子 発行元:左右社 144ページ 185mm × 125mm ハードカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 垂直のガラスを蛸があるいてる雨つよくふる都市のどこかに(東直子) 柳の葉は撫でることしかできなくて小川の街でだれを愛すの(くどうれいん) 結婚を打診されるも、かつての恋人の存在が心にひっかかり、素直に喜べないみつき。 同じ街を浮遊しながら思考する謎の存在・ミメイ。 ひとつの街にふたつの意識が浮かび上がり、淡く交信しながら進む物語。 【目次】 1 雨つよくふる都市のどこかに 2 なんでもつがい 3 どこにも戻るつもりはないな 4 Choice is yours 5 必ず君のいる夏の
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おやすみ短歌 三人がえらんで書いた安眠へさそってくれる百人一首
¥2,750
編著者:枡野 浩一/pha/佐藤 文香 発行元:実生社 216ページ 194mm × 131mm ハードカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 人気歌人・作家・俳人がコラボし、安眠がテーマの短歌を百首集め、見開きで紹介する現代版「百人一首」。 短い文章付きなので、短歌の読み方がわからなくても楽しめます。 この本のページをパラパラとめくるうち、ここちよい眠りの世界に誘われることでしょう。
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これより先には入れません
¥1,650
SOLD OUT
著者:谷川俊太郎/木下龍也 販売元:ナナロク社 134ページ 170mm × 122mm ソフトカバー *********************** 店主コメント *********************** 詩人・谷川俊太郎と歌人・木下龍也による書下ろしの共著。 詩と短歌を交互に書きつぐ「対詩」の形式で織り成された作品です。 40回にわたりやりとりした対詩を、木下龍也が振り返りながら解説する「ひとり感想戦」も巻末に収録。「これは戦いだと思っていた」と述懐する木下の短歌ひとつひとつから、ヒリヒリとした緊張感が伝わってきます。
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才人と俳人 俳句交換句ッ記
¥1,650
著者:堀本裕樹 発行元:集英社 192ページ 188mm × 128mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 各界で活躍する28人の才人と俳人による、俳句とエッセイの往復書簡。 才能と才能が響き合い、俳句の世界は無限に広がってゆく──。 作家・アーティスト・俳優・タレントなど、多彩な28人の才人と俳人の堀本裕樹が、俳句とエッセイを交換。一つの季語をテーマに往復書簡形式のやり取りを行うことで、ゲストと堀本裕樹の詩情が交じり合い、俳句の新たな魅力を引き出してゆく。 2015年刊行の俳句入門書『芸人と俳人』のファン必読、堀本裕樹と又吉直樹の語り下ろし対談「才人と合気道」も収録。 はじめて俳句に触れる人から愛好者まで楽しめる、言葉のきらめきとひらめきが満載の一冊。 【本書に登場する28人の才人】 阿部海太/いとうせいこう/片岡義男/加藤シゲアキ/加藤 諒/川上弘美/児玉雨子/小林エリカ/小林聡美/最果タヒ/清水裕貴/杉本博司/武井 壮/土井善晴/中江有里/中村 航/藤野可織/保坂和志/穂村 弘/本田/又吉直樹/町田 康/松浦寿輝/光浦靖子/南沢奈央/宮沢和史/桃山鈴子/山本容子(敬称略・五十音順)
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【特装版】 荻窪メリーゴーランド
¥3,300
著者:木下龍也/鈴木晴香 発行元:太田出版 208ページ 118mm × 118mm ハードカバー(クロス装) *********************** 出版社紹介文より *********************** 豪華布張りの特別仕様。 特装版限定小冊子(24ページ)付き。 現代短歌を牽引するふたりの短歌の詠み/詠み方、 連載時から読者を阿鼻叫喚の嵐に巻き込んだ物語の仕掛け、リアルな恋愛観など、 本書のたくらみの告白をたっぷりと。 QJWebショップほか一部書店のみ取り扱い。 ※特装版限定付属小冊子には物語の重要な展開についての記述があります。 必ず先に本編をお読みになってから、ご開封ください。 木下龍也と鈴木晴香が挑む、現代短歌の新境地。 言葉の魔術師たちが紡ぎ出す虚構のラブストーリー。 ふたりが演じる彼らは誰なのか。どこにいるのか。 そしてどんな結末を迎えるのか。 目撃せよ。 過去の「恋」をしなかったことにはできなくて、 それを「なくて」もよかったと思えるほど、僕は強くない。 ――木下龍也 美しさと逞しさ、正常と狂気がメリーゴーランドのように、 回転灯のように、走馬灯のように回転し続ける世界。 ほんとうの恐ろしさは、それが終わらないことにあるのかもしれません。 ――鈴木晴香 ※カバー、表紙の画像は実際の見え方とは異なる可能性があります。また仕様は予告なく変更になる可能性があります。ご了承ください。
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荻窪メリーゴーランド(通常版)
¥2,200
著者:木下龍也/鈴木晴香 発行元:太田出版 208ページ 118mm × 118mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 木下龍也と鈴木晴香が挑む、現代短歌の新境地。 言葉の魔術師たちが紡ぎ出す虚構のラブストーリー。 ふたりが演じる彼らは誰なのか。どこにいるのか。 そしてどんな結末を迎えるのか。 目撃せよ。 過去の「恋」をしなかったことにはできなくて、 それを「なくて」もよかったと思えるほど、僕は強くない。 ――木下龍也 美しさと逞しさ、正常と狂気がメリーゴーランドのように、 回転灯のように、走馬灯のように回転し続ける世界。 ほんとうの恐ろしさは、それが終わらないことにあるのかもしれません。 ――鈴木晴香 ※カバー、表紙の画像は実際の見え方とは異なる可能性があります。また仕様は予告なく変更になる可能性があります。ご了承ください。
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パン屋のパンセ
¥2,200
SOLD OUT
著者:杉崎恒夫 発行元:六花書林 138ページ 210mm × 148mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 90歳。 透明なユーモアと かなしみと、 不変の みずみずしさ── 『食卓の音楽』から二十余年、 待望の第2歌集。 *********************** 店主コメント *********************** 比喩は短歌の面白みのひとつ。 他の言葉では代用できないほど的確な比喩に出会うと、詩歌に疎い私でもやっぱり感動する。そういうピッタリはまる比喩のことを「動かない言葉」と言うそうです。 そして動かない言葉の歌人と言えば、杉﨑恒夫。 と、同じく歌人の東直子が自身の著書で語っておりました。 「バレリーナみたいに脚をからませてガガンボのこんな軽い死にかた」 (本文より) 確かに「バレリーナ」以外に考えられない!
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食卓の音楽 新装版
¥2,200
著者:杉﨑恒夫 発行元:六花書林 154ページ 210mm × 128mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** はばたく言葉、 みずみずしい抒情、 そして自由なる詩想 幻の第一歌集、 刊行より24年を経て、 待望の新装版。 228首収録。 各章扉に著者撮影の写真。
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幸せな日々
¥1,980
SOLD OUT
著者:多賀盛剛 発行元:ナナロク社 136ページ 206mm × 148mm ハードカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** ナナロク社主催「第2回 あたらしい歌集選考会」で、岡野大嗣 選となった著者による第一歌集。 【本書より5首】 なんまんねんもまえもあとも、にんげんはひとりになりたくなるまで、だれかといたかった、 にんげんは、みんないっしょによるにねたから、ほしをみるときしずかになった、 いつか くる おわりを みないで すむように さかなは うみから でませんでした しってるうたを、ゆっくりうたったら、きいたことないうたがきこえた、 たべるときに はんぶんに ちぎる ひとたちは はんぶんに ちぎられることを おそれました 【帯文:岡野大嗣】 別々の時間を生きていずれこなごなになる私たちを、 広く静かに抱きとめる三十一音がここにある。
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踊れ始祖鳥
¥1,870
SOLD OUT
著者:くろだたけし 発行元:ナナロク社 136ページ 183mm × 125mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** ナナロク社主催「第2回 あたらしい歌集選考会」で、木下龍也 選となった著者による第一歌集。 【本書より5首】 踊ってるところを石にされちゃって始祖鳥なんて呼ばれています なだらかな坂をだらだらのぼるうち忘れるはずと思われている 生きている者が死ぬのを待っている土はそういう役割だから ちょうどいいカバンが欲しくなるたびに間違いがちな僕の大きさ 奪いあうボールに触れることもなく離れて立っていても少年 【帯文:木下龍也】 くろださんは穴の入口で世界を見つめている。 穴の底から僕は言う。 くろださん、そこからどんな風景が見えますか、 これからどんな風景を見ますか、 できればその目を、僕にください。
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百年後 嵐のように恋がしたいとあなたは言い 実際嵐になった すべてがこわれわたしたちはそれを見た
¥1,870
著者:野村日魚子 発行元:ナナロク社 184ページ 仮フランス装 *********************** 出版社紹介文より *********************** 一篇の物語のような、短歌1首1首。 57577の短歌の形式を「音数」で大きくはみ出す作品群が、短歌のリズムを奏でる。驚きの新人による1冊です。
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歌集副読本『老人ホームで死ぬほどモテたい』と『水上バス浅草行き』を読む
¥1,320
SOLD OUT
著者:上坂あゆ美/岡本真帆 発行元:ナナロク社 160ページ 175mm × 110mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 「歌集副読本」とは歌集を味わい尽くすための助けとなる読みものです。 2つの出版社(書肆侃侃房とナナロク社)の2022年の話題の歌集2冊の著者が、互いの歌集の魅力について、愛情こめて書き合いました。 【本文より】 私たちの本は真逆と言っても良いくらい、 つくり方も描くモチーフも世界の秩序も、 何もかもが異なっている。(上坂あゆ美) これから書くことは短歌の読解の正解ではない。 読み手の数だけ存在する解釈の中の一つとして、 楽しんでいただけたら嬉しい。(岡本真帆)
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老人ホームで死ぬほどモテたい
¥1,870
SOLD OUT
著者:上坂 あゆ美 監修:東 直子 発行元:書肆侃侃房 144ページ 188mm × 128mm ソフトカバー ~出版社紹介文より~ 思わぬ場所から矢が飛んでくる 自分の魂を守りながら生きていくための短歌は、パンチ力抜群。絶望を嚙みしめたあとの諦念とおおらかさが同居している。 (東 直子) 【著者プロフィール】 上坂あゆ美(うえさか・あゆみ) 1991年8月2日、静岡県生まれ。東京都在住。 2017年から短歌をつくり始める。 銭湯、漫画、ファミレスが好きです。 Twitter:@aymusk 【5首】 母は鳥 姉には獅子と羽根がありわたしは刺青(タトゥー)がないという刺青(タトゥー) 風呂の水が凍らなくなり猫が啼き東京行きの切符を買った 故郷の母と重なりしメスライオン 深夜のナショナル・ジオグラフィック 沼津という街でxの値を求めていた頃会っていればな シロナガスクジラのお腹でわたしたち溶けるのを待つみたいに始発
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水上バス浅草行き
¥1,870
SOLD OUT
著者:岡本 真帆 発行元:ナナロク社 168ページ 175mm × 115mm ハードカバー ************************ 出版社紹介文より ************************ あの単価のひと、岡本真帆の初の歌集! 岡本真帆(おかもと・まほ) 一九八九年生まれ。高知県、四万十川のほとりで育つ。未来短歌会「陸から海へ」出身。 【収録短歌より3首】 ほんとうにあたしでいいの?ずぼらだし、傘もこんなにたくさんあるし 3、2、1ぱちんで全部忘れるよって今のは説明だから泣くなよ 平日の明るいうちからビール飲むごらんよビールこれが夏だよ
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現代短歌クラシックス11 緑の祠
¥1,650
SOLD OUT
著者:五島諭 発行元:書肆侃侃房 144ぺージ 182mm × 100mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 「新鋭短歌シリーズ」での初版刊行からちょうど10年。『緑の祠』以後の作品を増補し、五島諭の全短歌作品を集成した一冊。 「『緑の祠』に、高校の教員になったばかりのころの作品を加えた今回の改訂をもって、短歌の近くに身を置いた時代に、一区切りついたと感じている」(新装版のあとがきより) 【収録歌より】 ミュージックビデオに広い草原が出てきてそこに行きたくなった 物干し竿長い長いと振りながら笑う すべてはいっときの恋 怪物もきれいなほうがいいなあと夕陽に向かってかざす羽箒 身の丈に合わない品はかなしむに足る身の丈に合わない品は 栗の花蹴散らしながら行く道のどこかに君はいないだろうか
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現代短歌クラシックス10 窓、その他
¥1,760
著者:内山晶太 発行元:書肆侃侃房 168ぺージ 182mm × 100mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 日々の労働と都市で生きる者の日常。他人からすればどうでもよいかもしれない、ただ、見過ごせないことやもの。 静かな内省を基底におきながら、希望と祈りが自然とわきあがる。 現代歌人協会賞を受賞した第一歌集、待望の新装版! 【収録歌より】 たんぽぽの河原を胸にうつしとりしずかなる夜の自室をひらく 口内炎は夜はなひらきはつあきの鏡のなかのくちびるめくる 少しひらきてポテトチップを食べている手の甲にやがて塩は乗りたり 湯船ふかくに身をしずめおりこのからだハバロフスクにゆくこともなし わが胸に残りていたる幼稚園ながれいでたりろうそくの香に
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花と夜盗
¥2,090
SOLD OUT
著者:小津夜景 発行元:書肆侃侃房 144ページ ハードカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 『いつかたこぶねになる日』などエッセイでも活躍する俳人・小津夜景。 田中裕明賞を受賞した『フラワーズ・カンフー』に続く6年ぶりの第二句集。 現世(うつしよ)のカオスにひそむ言葉の華麗な万華鏡(ミクロコスモス) ────谷川俊太郎 【収録句より】 漣が笑ふいそぎんちやくの朝 蟬生(あ)れて死んで愛してゐた時間 莨火(たばこび)を消して裸足の身を焦がす 香水のちがふ白河夜船かな パピルスや死後千年の音階図 【目次】 一 四季の卵 春はまぼろし 駒鳥の隣人 ルネ・マグリット式 カフェとワイン ポータブルな休日 狂風忍者伝 冬の落書き 花と夜盗 胸にフォークを 二 昔日の庭 陳商に贈る 貝殻集 今はなき少年のための AQUA ALLEGORIA 研ぎし日のまま サンチョ・パンサの枯野道 三 言葉と渚 水をわたる夜 夢擬的月花的(ゆめもどきてきつきはなてき) 白百合の船出 *********************** 店主コメント *********************** 著者にとって2冊目となる句集。 季節ごとの連作のほか、海外の詩歌を俳句や短歌、都々逸で翻訳・翻案するなど遊び心も見られます。 長い訓読みの漢字を組み合わせて表現した漢字三文字の俳句は、視覚的にも面白いです。 「梟忌磊 ふくろう/き/いしのごろごろしてゐるさま」 (本文より)
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えーえんとくちから(ちくま文庫)
¥748
著者:笹井宏之 発行元:筑摩書房 208ページ 文庫判 148mm × 105mm *********************** 出版社紹介文より *********************** 「えーえんとくちからえーえんとくちから永遠解く力を下さい」「「はなびら」と点字をなぞる ああ、これは桜の可能性が大きい」―この世界への鋭敏で繊細なまなざしから生まれたやさしくつよい言葉たち。彗星のように短歌界にあらわれ、二〇〇九年、惜しまれながら二十六年の生涯を閉じた夭折の歌人のベスト歌集が没後十年を機に未発表原稿を加え待望の文庫化。