-
歌集 宇宙時刻
¥2,200
著者:小関茂 発行元:点滅社 179ページ 188mm × 136mm ハードカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 昭和期に活動していた謎多き口語自由律の歌人、小関茂。 彼が生前に遺した、諦念とニヒリズムに満ちた不思議な魅力を放つふたつの歌集をひとつにまとめて復刻。 栞(小冊子)付き、執筆者はphaさん、東直子さん、町田康さん。 【代表歌】 風が飛んでくる、風を裂いてゆけば、森の上のコンクリートタワー 自分がちっぽけにちっぽけになって歩いてるいちめんの麦の芽の中を なんといふたのしさだ、なんといふさびしさだ、なんといふ長い橋だ にんげんが原っぱの中から出てきたよ、みんなすゝき持ってこっち見たよ こんなことが、こんなことが、生きていることだったんだ。こんなことが 笑った。むざんにも笑った。弁解しないために俺は笑った 俺は俺に唾を吐きかけた。だがやっぱり俺を抱きしめていた 俺はあぶなく茶碗をわるとこだったので、窓から茶をぶちまけた ヨーヨーをやってみた。誰も満足に出来ないのでみんなそれで満足した 橋のむこうを見ていたが、そうだ、幾年も俺はふせぐことばかり考えてきた ひとりでに頭を低れ、だれにとも知らず、ただゆるされたいとねがう おまえそれは何かを捧げ尽くそうとして捧げきれなかった悲しみなのか 一人の俺は野垂れ死んで夜通し唄っていたばかの方は生きてるらしいな 夢も見ずに眠れるんだからそりゃたしかに悪はしてないんだね 三年間食うや食わずでためたのに殖産金庫でフイでさと豆腐やは笑う おやここにも腰ぬけ人生よしなよ坊やと手をふる親父もインテリか 意味もなく一本のマッチ燃えるまで見ているというそれだけのこと 愛とか恋とか生活とかいってもしょせんは餌と子孫のための五十年です 猫にもノイローゼがありまして家の餌よりはごみためが好きなんです こんな夜も人工衛星は回っているのねうん彼も自然の一部になったからね 煙草の火をじっと凝視めることもある人が見てなきゃ硝子ぐらい割るさ
-
死のやわらかい
¥1,650
著者:鳥さんの瞼 発行元:点滅社 96ページ 195mm × 125mm ハードカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 死」を誰よりも愛し、向き合い、見つめ続ける歌人の第一歌集。 【収録歌より】 巻き貝のなかを明るくするように母は美大はむりよと言った 会うことのなかった四羽の心臓が一つに刺されて完成している 死ぬことが悲しいだけでなかったこと 落ちて初めて燃ゆ流れ星 【栞(小冊子16p)】 林あまり『若草の香り』 岡本真帆『「むりよ」が連れてきた明るさ』 東直子『命に旗を立てる』 【装丁】名久井直子 「……心をつくして死と向かい合い、命をかみしめ、生きていることを味わう。いつか必ずやってくる死をゆっくり受け入れるための心の器としての歌なのだろう。」 東直子(栞文より) 【目次】 鳥 棺 速度たち 虹 心の理論 貝殻 乱暴さについて 優しさについて 遅れる 行き先はたいてい二つ し 電子レンジ 皮膚 提供 容易にエンジェル 食べものは 大丈夫 流れ星 やばピ もう来ない友人 ケージ 安らぎがあってほしい てのひら メランコリア 少し暖かい曇りの日 夜のぬるい いつか 憶えていないものたち
-
アーのようなカー 新鋭短歌シリーズ46
¥1,870
著者:寺井奈緒美 監修:東直子 発行元:書肆侃侃房 144ページ 188mm × 128mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 生活のあらゆる隙間にユーモアを詰める。 (いとうせいこう) この世のいとおしい凸凹 どこまでも平らな心で見つけてきた、景色の横顔。 面白くて、美しくて、悲しくて、ほんのり明るい。 (東 直子) 【著者プロフィール】 寺井奈緒美(てらい・なおみ) ホノルル生まれ、愛知育ち、東京在住。 趣味は粘土で縁起のよい人形をつくること。 【5首】 改札を通るときだけ鳴く鳥をだれもが一羽手懐けている 柴犬の尻尾くるんの真ん中の穴から見える極楽浄土 耳と耳あわせ孤独を聴くように深夜のバスの窓にもたれて 路上にはネギが一本落ちていて冬の尊さとして立て掛ける なくなれば美しくなる でもぼくは電線越しの空が好きです
-
うたたねの地図 百年の夏休み
¥1,980
著者:岡野大嗣 発行元:実業之日本社 156ページ 180mm × 113mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** “どこにでもある眺めとここにしかない眺めが交錯する” これまで取りこぼしてきた日々の感情を忘れないために短歌を詠む、人気歌人・岡野大嗣さん初の短歌×散文集です。 さまざまな場所をテーマに、 短歌を詠むときのまなざしから生まれた散文とたね(短歌が出来上がる前のメモ)、150首の短歌をもとに、〈夏のとある街〉を作りました。 今まさにその場所にいるような、その場所とつながっているような感覚になれる新しい本。 さまざまな場所と出合いなおすことで、 短歌と散文、感情が響き合って、懐かしさとともに新しい風景があふれだします。 ぜひ、短歌の世界と歌人のまなざしを追体験しながら うたとたねをヒントに、夏のとある街の地図を心に描いてお楽しみください。
-
レテ/移動祝祭日
¥2,420
SOLD OUT
著者:小俵鱚太 発行元:書肆侃侃房 216ページ 193mm × 122mm ハードカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** レテ それはかんぺきな夏。それはまたthe very best みたいなやつだ 第2回笹井宏之賞長嶋有賞受賞! 新しい平熱 人は皆、四季の中に生きている。そのことを小俵さんはとても素直に受け止める。 花鳥風月を高らかに歌い上げるのでない、さりとて照れることもなく短歌に落とし込む。 ときに無駄や余白も厭わないその手つきは「平熱」「等身大」とでも言い表せられるけど、どこか「新しい平熱」とでも呼ばないと気が済まないものがここにはある。 ――長嶋有 【収録歌より】 夢だから告白できる汀にてあり得ぬほどの桜貝散る 善人じゃないと気づいて人生はようやく冬の薔薇に追いつく 海の日は移動祝祭日だから今年のハルは海の日生まれ それは別離の、別離のそれは川となる川を渡って家まで送る
-
編棒を火の色に替えてから 冬野虹詩文集
¥2,200
編者:四ッ谷龍 発行元:素粒社 376ページ 188mm × 128mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 俳句・詩・短歌・童話・歌詞・絵画など多様な形式でのきわめてすぐれた表現を達成し、吉岡実(詩人)、中西夏之(美術家)、永田耕衣(俳人)ら第一級の芸術家たちが才能をみとめた作家、冬野虹(1943-2002)による珠玉の作品群および散文をあつめた詩文集がついに刊行。 2015年刊行の『冬野虹作品集成』(四ッ谷龍編、書肆山田)より主要な作品を抄出し、同書未収録であった詩歌や散文および著者自身による挿画を掲載。巻末には俳人であり夫である四ッ谷龍による冬野虹論「あけぼののために」と回想録「冬野虹との二十年」を併録。 【目次】 Ⅰ 俳句 雪予報抄 網目抄 Ⅱ 詩 頰白の影たち抄 補遺 Ⅲ 短歌 かしすまりあ抄 拾遺 Ⅳ 散文ほか 葉の上の 桜の木 パンフィリアの泉 かみさまへのてがみ 天使の絆創膏 散歩の毬 ルーペ帳 はつなつの七つの椅子 Ⅴ 冬野虹論――四ッ谷龍 あけぼののために 冬野虹との二十年 解題 冬野虹年譜 後記 【著者プロフィール】 冬野 虹(ふゆの にじ) 1943年大阪府泉北郡福泉町(現 堺市)生まれ。1977年より俳句の創作を始め、「冬野虹」の筆名を使用する。1987年、俳人で夫の四ッ谷龍とともに二人文芸誌「むしめがね」を創刊。1988年、句集『雪予報』(沖積舎)刊行。1992年より短歌、1995年からは自由詩の創作を始める。1997年、日・仏・英3か国語のウェブサイト「インターネットむしめがね」を開設。以降、海外で刊行された俳句のアンソロジーなどに編集、翻訳、作品・表紙画提供で関わる。2002年2月、自宅にて急逝、享年59。没後、2015年に『冬野虹作品集成』(四ッ谷龍編、書肆山田)が刊行された。 【編者プロフィール】 四ッ谷 龍(よつや りゅう) 1958年北海道札幌市生まれ。1972年より俳句の創作を始め、1974~86年俳句雑誌「鷹」に参加。1983年第2回現代俳句評論賞受賞。1987年文芸誌「むしめがね」を創刊。2010~19年田中裕明賞選考委員。著書に、句集『慈愛』(蜘蛛出版社)、『セレクション俳人・四ッ谷龍集』(邑書林)、『大いなる項目』(ふらんす堂)、『夢想の大地におがたまの花が降る』(書肆山田)、エッセイ集『田中裕明の思い出』(ふらんす堂)ほか。
-
あかるい花束
¥1,870
SOLD OUT
著者:岡本真帆 発行元:ナナロク社 176ページ 164mm × 110mm ハードカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** ▼著者より▼ ----------------------- 歌集を出したあと、私は東京と高知での生活をはじめた。 二つの場所を行き来する中で、考えたことや思い出したことが、短歌になりました。 岡本真帆 ----------------------- ▼収録歌より7首▼ わたしもう、夏の合図を待っている 冬至の長い夜からずっと ただしくよりたのしく歩く 光ってる水が見たくて すこし小走り 本当に正しかったかわからない決断たちよ おいで、雪解け 乱丁のある文庫本抱きしめる 愛すよたったひとつの傷を あなたと過ごした日々は小さな旅だった 空っぽの花器の美しいこと スパイスは火花に似てるわたしからわたしへ送る強い喝采 しゅくふくとはじける泡が光ってる 祝福 きみにはじめましてを
-
太陽帆船
¥1,870
SOLD OUT
著者:中村森 発行元:KADOKAWA 144ページ 188mm × 120mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 帆を揚げる 会いたい人に会いに行くそれはほとんど生きる決意だ 《別れても会えなくなっても見えずとも一度出会えばずっと祝祭》 《天秤にあと少しだけ花びらが降ってきたなら変わる人生》 《百年後、朝の海辺で待ってます。この約束を愛と言いたい》 中村森の第一歌集。 監修:千種創一(歌人・詩人) 【目次】 1 一度出会えばずっと祝祭 仮説ムーンライト 君だけずっと無敵でいいよ 想像よりもうつくしい君 2 コーリング 花冠を編む 3 君が飼ってたポメラニアン 逆光サンライズ 鈴が降る国 食べ飽きて眠り損ねた 4 エメラルドの文鎮 使い終わった言葉の果てに これから信じる感情のために 5 真珠星 ミリオン この星は無風 すべての季節は春の中 6 土足で入る湖だった 猫の瞳の青さで泳ぐ クリスタル ハピネス グッドフライト 雨の島
-
気がする朝
¥1,870
SOLD OUT
著者:伊藤紺 発行元:ナナロク社 120ページ 175mm × 105mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 【著者より】 12月、ナナロク社より 3冊目の歌集『気がする朝』を刊行します。 掲載歌は102首。 その半分以上がまだどこにも出ていないあたらしい歌です。 2023年はわたしにとって、 もっとも短歌と向き合う年になりました。 歌のひとつひとつに今までなかった発光を感じ、 これが、自分の光なんだと気付きました。 この本を書けたこと、一生誇りに思う。 わたしの最高傑作です。 伊藤 紺 【収録歌より7首】 親しい会話がしたい 水のペットボトル持って 好かれてるに決まってて 駅まではいつもぴったり8分であなたに会わなくなってから2年 この人じゃないけどべつにどの人でもないような気がしている朝だ さみしくはないけど一人暮らしのこんなにも小さな燃えるゴミ 海を見た日は胸に海が残ること ふつうに人を信じてること その曲が始まるとみんな喜ぶというよりすこし美しくなる 僕らいっせいに喜び合って生きものは愚かなほうがきれいと思う
-
Lilith
¥2,200
著者:川野芽生 発行元:書肆侃侃房 168ページ 195mm × 135mm ハードカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 第65回現代歌人協会賞受賞!! 第29回歌壇賞を受賞し、幻想小説も発表する著者の鮮烈な第一歌集。 叙情の品格、少女神の孤独。端正な古語をもって紡ぎ出される清新の青。 川野芽生の若さは不思議だ、何度も転生した記憶があるのに違いない。 ──────山尾悠子 【収録歌より】 アヴァロンへアーサー王をいくたびも送る風あり千の叙事詩に 天上に竜ゆるりると老ゆる冬われらに白き鱗(いろくづ)は降る harassとは猟犬をけしかける声 その鹿がつかれはてて死ぬまで ほんたうはひとりでたべて内庭をひとりで去つていつた エヴァは 詩はあなたを花にたぐへて摘みにくる 野を這ふはくらき落陽の指
-
水歌通信
¥2,200
著者:くどうれいん/東直子 発行元:左右社 144ページ 185mm × 125mm ハードカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 垂直のガラスを蛸があるいてる雨つよくふる都市のどこかに(東直子) 柳の葉は撫でることしかできなくて小川の街でだれを愛すの(くどうれいん) 結婚を打診されるも、かつての恋人の存在が心にひっかかり、素直に喜べないみつき。 同じ街を浮遊しながら思考する謎の存在・ミメイ。 ひとつの街にふたつの意識が浮かび上がり、淡く交信しながら進む物語。 【目次】 1 雨つよくふる都市のどこかに 2 なんでもつがい 3 どこにも戻るつもりはないな 4 Choice is yours 5 必ず君のいる夏の
-
おやすみ短歌 三人がえらんで書いた安眠へさそってくれる百人一首
¥2,750
SOLD OUT
編著者:枡野 浩一/pha/佐藤 文香 発行元:実生社 216ページ 194mm × 131mm ハードカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 人気歌人・作家・俳人がコラボし、安眠がテーマの短歌を百首集め、見開きで紹介する現代版「百人一首」。 短い文章付きなので、短歌の読み方がわからなくても楽しめます。 この本のページをパラパラとめくるうち、ここちよい眠りの世界に誘われることでしょう。
-
これより先には入れません
¥1,650
著者:谷川俊太郎/木下龍也 販売元:ナナロク社 134ページ 170mm × 122mm ソフトカバー *********************** 店主コメント *********************** 詩人・谷川俊太郎と歌人・木下龍也による書下ろしの共著。 詩と短歌を交互に書きつぐ「対詩」の形式で織り成された作品です。 40回にわたりやりとりした対詩を、木下龍也が振り返りながら解説する「ひとり感想戦」も巻末に収録。「これは戦いだと思っていた」と述懐する木下の短歌ひとつひとつから、ヒリヒリとした緊張感が伝わってきます。
-
【特装版】 荻窪メリーゴーランド
¥3,300
著者:木下龍也/鈴木晴香 発行元:太田出版 208ページ 118mm × 118mm ハードカバー(クロス装) *********************** 出版社紹介文より *********************** 豪華布張りの特別仕様。 特装版限定小冊子(24ページ)付き。 現代短歌を牽引するふたりの短歌の詠み/詠み方、 連載時から読者を阿鼻叫喚の嵐に巻き込んだ物語の仕掛け、リアルな恋愛観など、 本書のたくらみの告白をたっぷりと。 QJWebショップほか一部書店のみ取り扱い。 ※特装版限定付属小冊子には物語の重要な展開についての記述があります。 必ず先に本編をお読みになってから、ご開封ください。 木下龍也と鈴木晴香が挑む、現代短歌の新境地。 言葉の魔術師たちが紡ぎ出す虚構のラブストーリー。 ふたりが演じる彼らは誰なのか。どこにいるのか。 そしてどんな結末を迎えるのか。 目撃せよ。 過去の「恋」をしなかったことにはできなくて、 それを「なくて」もよかったと思えるほど、僕は強くない。 ――木下龍也 美しさと逞しさ、正常と狂気がメリーゴーランドのように、 回転灯のように、走馬灯のように回転し続ける世界。 ほんとうの恐ろしさは、それが終わらないことにあるのかもしれません。 ――鈴木晴香 ※カバー、表紙の画像は実際の見え方とは異なる可能性があります。また仕様は予告なく変更になる可能性があります。ご了承ください。
-
荻窪メリーゴーランド(通常版)
¥2,200
SOLD OUT
著者:木下龍也/鈴木晴香 発行元:太田出版 208ページ 118mm × 118mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 木下龍也と鈴木晴香が挑む、現代短歌の新境地。 言葉の魔術師たちが紡ぎ出す虚構のラブストーリー。 ふたりが演じる彼らは誰なのか。どこにいるのか。 そしてどんな結末を迎えるのか。 目撃せよ。 過去の「恋」をしなかったことにはできなくて、 それを「なくて」もよかったと思えるほど、僕は強くない。 ――木下龍也 美しさと逞しさ、正常と狂気がメリーゴーランドのように、 回転灯のように、走馬灯のように回転し続ける世界。 ほんとうの恐ろしさは、それが終わらないことにあるのかもしれません。 ――鈴木晴香 ※カバー、表紙の画像は実際の見え方とは異なる可能性があります。また仕様は予告なく変更になる可能性があります。ご了承ください。
-
パン屋のパンセ
¥2,200
SOLD OUT
著者:杉崎恒夫 発行元:六花書林 138ページ 210mm × 148mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 90歳。 透明なユーモアと かなしみと、 不変の みずみずしさ── 『食卓の音楽』から二十余年、 待望の第2歌集。 *********************** 店主コメント *********************** 比喩は短歌の面白みのひとつ。 他の言葉では代用できないほど的確な比喩に出会うと、詩歌に疎い私でもやっぱり感動する。そういうピッタリはまる比喩のことを「動かない言葉」と言うそうです。 そして動かない言葉の歌人と言えば、杉﨑恒夫。 と、同じく歌人の東直子が自身の著書で語っておりました。 「バレリーナみたいに脚をからませてガガンボのこんな軽い死にかた」 (本文より) 確かに「バレリーナ」以外に考えられない!
-
食卓の音楽 新装版
¥2,200
著者:杉﨑恒夫 発行元:六花書林 154ページ 210mm × 128mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** はばたく言葉、 みずみずしい抒情、 そして自由なる詩想 幻の第一歌集、 刊行より24年を経て、 待望の新装版。 228首収録。 各章扉に著者撮影の写真。
-
踊れ始祖鳥
¥1,870
SOLD OUT
著者:くろだたけし 発行元:ナナロク社 136ページ 183mm × 125mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** ナナロク社主催「第2回 あたらしい歌集選考会」で、木下龍也 選となった著者による第一歌集。 【本書より5首】 踊ってるところを石にされちゃって始祖鳥なんて呼ばれています なだらかな坂をだらだらのぼるうち忘れるはずと思われている 生きている者が死ぬのを待っている土はそういう役割だから ちょうどいいカバンが欲しくなるたびに間違いがちな僕の大きさ 奪いあうボールに触れることもなく離れて立っていても少年 【帯文:木下龍也】 くろださんは穴の入口で世界を見つめている。 穴の底から僕は言う。 くろださん、そこからどんな風景が見えますか、 これからどんな風景を見ますか、 できればその目を、僕にください。
-
百年後 嵐のように恋がしたいとあなたは言い 実際嵐になった すべてがこわれわたしたちはそれを見た
¥1,870
SOLD OUT
著者:野村日魚子 発行元:ナナロク社 184ページ 仮フランス装 *********************** 出版社紹介文より *********************** 一篇の物語のような、短歌1首1首。 57577の短歌の形式を「音数」で大きくはみ出す作品群が、短歌のリズムを奏でる。驚きの新人による1冊です。
-
歌集副読本『老人ホームで死ぬほどモテたい』と『水上バス浅草行き』を読む
¥1,320
SOLD OUT
著者:上坂あゆ美/岡本真帆 発行元:ナナロク社 160ページ 175mm × 110mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 「歌集副読本」とは歌集を味わい尽くすための助けとなる読みものです。 2つの出版社(書肆侃侃房とナナロク社)の2022年の話題の歌集2冊の著者が、互いの歌集の魅力について、愛情こめて書き合いました。 【本文より】 私たちの本は真逆と言っても良いくらい、 つくり方も描くモチーフも世界の秩序も、 何もかもが異なっている。(上坂あゆ美) これから書くことは短歌の読解の正解ではない。 読み手の数だけ存在する解釈の中の一つとして、 楽しんでいただけたら嬉しい。(岡本真帆)
-
老人ホームで死ぬほどモテたい
¥1,870
SOLD OUT
著者:上坂 あゆ美 監修:東 直子 発行元:書肆侃侃房 144ページ 188mm × 128mm ソフトカバー ~出版社紹介文より~ 思わぬ場所から矢が飛んでくる 自分の魂を守りながら生きていくための短歌は、パンチ力抜群。絶望を嚙みしめたあとの諦念とおおらかさが同居している。 (東 直子) 【著者プロフィール】 上坂あゆ美(うえさか・あゆみ) 1991年8月2日、静岡県生まれ。東京都在住。 2017年から短歌をつくり始める。 銭湯、漫画、ファミレスが好きです。 Twitter:@aymusk 【5首】 母は鳥 姉には獅子と羽根がありわたしは刺青(タトゥー)がないという刺青(タトゥー) 風呂の水が凍らなくなり猫が啼き東京行きの切符を買った 故郷の母と重なりしメスライオン 深夜のナショナル・ジオグラフィック 沼津という街でxの値を求めていた頃会っていればな シロナガスクジラのお腹でわたしたち溶けるのを待つみたいに始発
-
水上バス浅草行き
¥1,870
SOLD OUT
著者:岡本 真帆 発行元:ナナロク社 168ページ 175mm × 115mm ハードカバー ************************ 出版社紹介文より ************************ あの単価のひと、岡本真帆の初の歌集! 岡本真帆(おかもと・まほ) 一九八九年生まれ。高知県、四万十川のほとりで育つ。未来短歌会「陸から海へ」出身。 【収録短歌より3首】 ほんとうにあたしでいいの?ずぼらだし、傘もこんなにたくさんあるし 3、2、1ぱちんで全部忘れるよって今のは説明だから泣くなよ 平日の明るいうちからビール飲むごらんよビールこれが夏だよ
-
花と夜盗
¥2,090
SOLD OUT
著者:小津夜景 発行元:書肆侃侃房 144ページ ハードカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 『いつかたこぶねになる日』などエッセイでも活躍する俳人・小津夜景。 田中裕明賞を受賞した『フラワーズ・カンフー』に続く6年ぶりの第二句集。 現世(うつしよ)のカオスにひそむ言葉の華麗な万華鏡(ミクロコスモス) ────谷川俊太郎 【収録句より】 漣が笑ふいそぎんちやくの朝 蟬生(あ)れて死んで愛してゐた時間 莨火(たばこび)を消して裸足の身を焦がす 香水のちがふ白河夜船かな パピルスや死後千年の音階図 【目次】 一 四季の卵 春はまぼろし 駒鳥の隣人 ルネ・マグリット式 カフェとワイン ポータブルな休日 狂風忍者伝 冬の落書き 花と夜盗 胸にフォークを 二 昔日の庭 陳商に贈る 貝殻集 今はなき少年のための AQUA ALLEGORIA 研ぎし日のまま サンチョ・パンサの枯野道 三 言葉と渚 水をわたる夜 夢擬的月花的(ゆめもどきてきつきはなてき) 白百合の船出 *********************** 店主コメント *********************** 著者にとって2冊目となる句集。 季節ごとの連作のほか、海外の詩歌を俳句や短歌、都々逸で翻訳・翻案するなど遊び心も見られます。 長い訓読みの漢字を組み合わせて表現した漢字三文字の俳句は、視覚的にも面白いです。 「梟忌磊 ふくろう/き/いしのごろごろしてゐるさま」 (本文より)
-
オールアラウンドユー
¥1,980
SOLD OUT
著者:木下龍也 発行元:ナナロク社 141ページ 175mm × 111mm ハードカバー クロス装 ※色は4種類からお選びください。 こちらの商品は店舗でも販売しているため在庫切れの 場合もございます。 予めご了承くださいませ。 *********************** 出版社紹介文より *********************** 詩の神に所在を問えばねむそうに答えるAll around you 歌人・木下龍也、待望の第3歌集。 一輪挿しの花のような短歌123首を、布張りの本に大切に納めました。 初版は表紙の布の色味が5種類あります。色はご指定できません。 特別栞として「詩人・谷川俊太郎との対談(抄録)」を挟み込み。