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「AOMORI GOKAN アートフェス2024」公式ガイドブック
¥1,300
監修:AOMORI GOKAN アートフェス2024実行委員会 発行元:グラフ青森 105ページ 210mm × 135mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 青森県内にある現代美術を楽しめる5つの美術館・アートセンター(青森県立美術館・青森公立大学国際芸術センター・弘前れんが倉庫美術館・八戸市美術館・十和田市現代美術館)が協働し、展覧会やプロジェクト、パフォーマンスなどそれぞれの特徴を活かした「AOMORI GOKAN アートフェス」が4月13日から9月1日まで開催されます。 公式ウェブサイトとあわせて各エリアのおすすめスポットを紹介しているほか、公共交通機関で巡る5館周遊など、モデルコースも掲載。 さらに、ガイドブック特典でスタンプラリー&パスポート付き。各館をまわって、お得に楽しくアートフェスを満喫しましょう。
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奈良美智 The Beginning Place ここから
¥3,850
SOLD OUT
監修:青森県立美術館 発行元:一般財団法人奈良美智財団 348ページ B5変形 ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 学生時代にまでさかのぼる秀作から近年の作品、 スタジオのそこここに置かれたものたち、愛蔵のレコード、 青森県弘前市で1959年に生まれてから現在に至るまでのさまざまな出会い。 奈良美智をかたちづくる「はじまりの場所」への旅。 家、積層の時空、旅、No War、ロック喫茶「33 1/3」と小さな共同体。 その感性の起源へと至る一本の幹を探り当てるべく5つのテーマに沿って構成された会場写真や作品図版、奈良の詳細な年譜、研究者たちによる論考を収録。 寄稿:合田正人(哲学研究者)、ジョシュ・クン(音楽評論家)、高橋しげみ(青森県立美術館) 青森県立美術館にて2023年10月14日~2024年2月25日まで開催する個展の図録兼書籍 【目次】 作品図版/インスタレーションビュー 奈良美智 略年譜 はじまりの場所へ――東日本大震災後の奈良美智 高橋しげみ ここにしかないどこかへ――奈良美智とその仕事をめぐる随想 合田正人 グルーブに片足突っ込んで 奈良美智を聞く 2枚組アルバム全4面 ジョシュ・クン 作品リスト
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ことづての声/ソマの舟
¥6,050
SOLD OUT
著者:ふるさかはるか 発行元:信陽堂 224ページ 210mm × 180mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 2002年よりノルウェーなどを訪れ、その地の暮らしや風土から木版画を制作してきた作家ふるさかはるか。 2017年、津軽・南部地方で山の命と直接関わるマタギ[猟師]やソマ[木こり]や漆掻き[樹液を採集する人]たちに出会い、彼らが動植物からどのようなサインを読み取り、どう自然とやりとりするのかを取材してきた。山のことばに導かれ、手仕事に深く触れ、自らも土を拾い藍を育てて絵の具を作り生みだされた木版画、ドローイング、ピンホール写真、そしてことばの記録をまとめた作品集。 ドローイング、ピンホール写真、インタビューで構成された『ことづての声』、木版画とエッセイで描き出す『ソマの舟』のふたつの世界を、たて組、ヨコ組、両開きの書籍にまとめた。「手刷り木版画」付。管啓次郎、登久希子も寄稿している。
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美しいもの 白洲正子エッセイ集〈美術〉(角川ソフィア文庫)
¥836
SOLD OUT
著者:白洲正子 編者:青柳恵介 発行元:KADOKAWA 240ページ 文庫判 148mm × 105mm *********************** 出版社紹介文より *********************** ものに美があるのではない、美しいものがあるだけ。 白洲正子が見た美術品は膨大な数にのぼる。雪月花の美を映す器や工芸品、湖北に残る円空仏や十一面観音、正倉院御物、伎楽や能の古面、絵巻・屏風・古筆の類から建造物に至るまで、ときには幾度も足を運び、じかに接してその美を享受している。古典や能の素養に裏打ちされた独自の感性がとらえた、思いがけない美の発見や歴史への考察――。自らの目の高さでものを見、こころに響いたことのみを語る、美をめぐるエッセイ集。
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なんでもないもの 白洲正子エッセイ集〈骨董〉(角川ソフィア文庫)
¥836
SOLD OUT
著者:白洲正子 編者:青木啓介 発行元:KADOKAWA 256ページ 文庫判 148mm × 105mm *********************** 出版社紹介文より *********************** 骨董をめでる眼の愉しみ、使うよろこびと美の快楽を綴る珠玉のエッセイ。 白洲正子は、お能も骨董、歴史も骨董、人間だって骨董、という比喩でよく人を煙にまいたという。観念ではなく、骨董に向き合うことで得る直覚は、正子のさまざまな分野でのものを見る眼を支えた。古伊万里・織部・信楽などの古陶磁、天啓赤絵や李朝白磁、古代ガラス工芸品、古面や旗指物、十一面観音などの仏像にいたるまで、白洲正子の審美眼を鍛えた骨董たち。小林秀雄に「おそろしい素人」と評させた骨董の思いを語る。
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庭のかたちが生まれるとき 庭園の詩学と庭師の知恵
¥2,860
著者:山内朋樹 発行元:フィルムアート社 384ページ 188mm × 128mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 徹底的に庭を見よ! 作庭現場のフィールドワークから、庭の造形を考え、庭師の生態を観察し、庭のなりたちを記述していく、新感覚の庭園論がここに誕生! 庭師であり美学者でもあるというユニークなバックグラウンドを持つ注目の研究者・山内朋樹の待望の初単著。 庭を見るとき、わたしたちはなにを見ているのか? 庭をつくるとき、庭師たちはなにをしているのか? そもそも、庭のかたちはなぜこうなっているのか? 本書は庭師であり美学研究者でもある山内朋樹が、 京都福知山の観音寺を訪ね、その大聖院庭園作庭工事のフィールドワークをもとに、庭のつくられ方を記録した「令和・作庭記」である。 庭について、石組について、植栽について、空間について、流れについて、部分と全体について…… 制作のプロセスを徹底的に観察するとともに、その造形(かたち・構造)の論理を分析し、「制作されるもの」と「制作するもの」の間に起きていることを思考する。ミクロの視点で時間軸を引き伸ばしながら、かたちが生まれるその瞬間を丹念に解読していく、他に類を見ない新しい「制作論」。 本書を読んだ後には、これまで見ていた庭や、木々や、石や、そして景色の見え方が変わって見える! 【目次】 はじめに——ぼくが庭のフィールドワークに出る理由 第1章 石の求めるところにしたがって〈庭園の詩学①〉 1 ただの石から見られる石へ 2 つくる行為をうながすもの 3 他性の濁流をおさめる 第2章 集団制作の現場から〈庭師の知恵①〉 1 不確かさのなかでともに働く 2 設計図とはなにをしているのか? 第3章 徹底的にかたちを見よ〈庭園の詩学②〉 1 石と石とが結びつくとき 2 意図しないものの蓄積とパターン 3 あってないような庭とありてある庭 第4章 物と者の共同性を縫い上げる〈庭師の知恵②〉 1 バラバラの物をDIYで結びつけよ 2 庭師の知恵と物騒な共存 3 物と踊る技術 第5章 庭をかたちづくるもの〈庭園の詩学③〉 1 造形的達成はどこからやってくる? 2 石をかたづけるときに起こること 3 質的飛躍と作庭の終わり おわりに——フィールドワークは終わらない
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芸術のわるさ コピー、パロディ、キッチュ、悪
¥3,520
著者:成相肇 発行元:かたばみ書房 400ページ 210mm × 148mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 転換期にはいつも、持たざる者の技術があらわれる—— 雑誌、マンガ、広告、テレビなど1970年代前後の複製文化を読みとき、機知と抵抗の技術として今に甦らせる。〈わるさ〉が語る、もうひとつの戦後日本文化史。 パロディ裁判、岡本太郎への疑問、ディスカバー・ジャパン論争、コピーと芸術家のもつれあい、マンガと美術のすれちがい、石子順造の思想、赤瀬川原平と器用人、そして「食人」の教え……。 美術と雑種的な視覚文化を混交させる展覧会を企画してきた異色の学芸員による、ゆかいな複製文化論。アウトかセーフかの呪縛からの解放のために。 すべての持たざる者たちのために。硬直化した思考をときほぐす、笑える批評の登場! 【目次】 不幸なる芸術 ファウルブックは存在しない(解題・不幸なる芸術) Ⅰ コピー コピーの何が怖いのか? ゼログラフィック・ラヴ ディスカバー、ディスカバー・ジャパン すべては白昼夢のように——中平卓馬、エンツェンスベルガー、今野勉 植田正治にご用心——記念写真とは何か Ⅱ パロディ 「パロディ、二重の声」のための口上 パロディ辞典(第二版) 未確認芸術形式パロディ——ことのあらましと私見 オリジナリティと反復の満腹——パロディの時代としての一九七〇年代前後左右 二重の声を聞け——いわゆるパロディ裁判から パロディの定義、テクストの権利 Ⅲ キッチュ 「的世界」で考えたこと 石子順造小辞典 匿名の肉体にさわるには——石子順造的世界の手引き 石子順造的世界——脈打つ「ぶざまさ」を見据えて 石子順造と千円札裁判 「トリックス・アンド・ヴィジョン展——盗まれた眼」——一九六八年の交点と亀裂 Ⅳ 悪 口上 歌が生まれるとき(祈祷師たちのマテリアリズム) 「岡本」と「タロー」は手をつなぐか 俗悪の栄え——漫画と美術の微妙な関係 岡本太郎の《夜明け》と《森の掟》についての覚え書き リキッド・キッドの超能力——篠原有司男(ギュウちゃん)の音声と修辞学 目が泳ぐ——いわさきちひろの絵で起こっていること (有)赤瀬川原平概要 神農の教え あとがき
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マチスのみかた
¥2,970
著者:猪熊弦一郎 発行元:作品社 208ページ 210mm × 148mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 〈いのくまさん〉が教えてくれる 〈マチス先生〉の芸術と生涯。 戦時下フランスに遊学し、「世界で一番すばらしい芸術家」に 直接教えを受けた洋画家による、評論/エッセイを集成。 最初期の油絵から晩年の切り絵まで、100点超の作品を収録! 【目次】 マチス マチスの絵/マチス先生を訪ねる/再びマチス先生を訪 ねる/マチスの歩み/マチスのデッサン/マチスの 色──油絵について マチスとデッサン マチス訪問記 デッサンとマチス マチスの道 マチス覚書 マチスと子供の世界/マチスと抽象形式/マチスと技法 マチスの素直さ/マチスとエレガンス マチスの奇蹟 映画マチス マチスとフォーヴィズムの作家たち マチスを想う マチス先生の死 マチス先生の思い出
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猪熊弦一郎のおもちゃ箱
¥2,970
監修:丸亀市猪熊弦一郎美術館 出版社:小学館 256ページ 215mm × 155mm ハードカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 日本を代表する洋画家の初の物語作品集。 パリでマティスに師事し、藤田嗣治には「ちゃん」づけで呼ばれる仲だった猪熊さんは、イームズ夫妻やイサム・ノグチなど、多くの人から愛されました。 自由な絵を描く、自由な人でした。 道端で拾ったゴミも、お菓子の包み紙も、猪熊さんの手にかかれば美しいオブジェになりました。常に二人三脚だった妻の文子さんをモデルに、たくさんの絵を描きました。描く対象はいつでも「自分の愛するもの」で、90歳で亡くなるまでロックを聴きながら、明るく明るく生きました。 三越の包装紙を見たことはありますか? あの「華ひらく」は、いのくまさんと「アンパンマン」の作者、やなせたかし氏のコラボレーションによるものです。 本書は、物語とともに時代を追って紹介する数々の楽しい作品や、世界中で集めたビンや小物などのセンスあふれるコレクション、ガラクタを集めてつくった不思議なオブジェたちに大好きだったモチーフの猫や鳥のスケッチブックなど、見ているだけで明るい気持ちになる作品と、心温まる物語が詰まった一冊です。 さらに、84年に刊行し、長らく復刊が求められていた『画家のおもちゃ箱』も特別再収録しています!
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畦地梅太郎版画集「山男」
¥1,650
SOLD OUT
著者:畦地梅太郎 発行元:山と渓谷社 96ページ 185mm × 135mm ハードカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 日本の代表的木版画家であり、「山の版画家」として知られる畦地梅太郎。 近年、再評価の気運が高まり、若い世代からもリスペクトされていますが、ここしばらく、入手しやすい版画集が市販されていませんでした。 そこで、没後15周年に当たる本年、畦地作品の代表的な連作である「山男」作品を中心にまとめた版画集を刊行。 コンパクトでお求めやすい価格ながら、70以上の作品が収められた充実した版画集となっています。 畦地ファン待望の版画集です。
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奈良美智 終わらないものがたり
¥6,600
SOLD OUT
著者:イェワン・クーン 訳者:河野晴子 発行元:青幻舎 384ページ 245mm × 175mm ハードカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** “はるかな世界観”と“複雑性”を体感する 「奈良美智論」の新たな地点 初期から近作までの作品群を軸に、長期におよぶ取材、関係者の証言とともに、豊富な貴重資料を駆使した画期的モノグラフ。ルーツとしての東北から、音楽に出会った少年期、愛知県立芸術大学、ドイツ修行時代、熱狂的支持を得た2000年代の葛藤、東日本大震災がきっかけとなった北への回帰、そして未来への想いを5章に分けて展開。奈良美智とアジアと欧米をボーダーレスに活躍する美術史家との緊密なコラボレーションにより結実。 ◆作品はじめ、旅先でとらえたスナップショット、貴重資料など、およそ400点の画像を収録 ◆「日本語版」オリジナルとして、新作9点を特別掲載 彼の芸術は、自身が深く愛する音楽と同様にいつも新鮮で、今ここに必要とされ、流動的なものだ。奈良美智の芸術は、常に前進するための新しい方法を模索し続けている。 ―「はじめに」より
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Colored Black
¥3,850
著者:デニス・モリス 寄稿:浅野忠信 発行元:HeHe 112ページ 257mm × 188mm ソフトカバー コデックス装 *********************** 出版社紹介文より *********************** 9歳より写真を撮りはじめ、13 歳にしてボブ・マーリーにその才能を認められてから、以降、セックス・ピストルズやパティ・スミスなど名だたるアーティストのアイコニックなポートレート写真で知られる英国人写真家、デニス・モリス。 本書は50年以上にも及ぶキャリアの最初期、10代で撮った写真を中心に構成され、自身が育ったロンドンのブラック・コミュニティーの日常風景や、一枚のシーツと借り物の照明で自作した簡易スタジオでのポートレート、サウンドシステム・カルチャーや黒人解放運動の現場など、コミュニティーが持つ貧困や困難、強さやプライド、スタイルのクールさなどがありのままに写し出されています。 また、モノクロの写真をあらたに彩色したカラー作品には、デニスの「色に惑わされないで」というメッセージが込められています。これは、1960–70年代のアフリカ系イギリス人の年代記ともいえる写真集です。
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新訳 茶の本(角川ソフィア文庫)
¥748
著者:岡倉天心 訳者:大久保喬樹 発行元:KADOKAWA 272ページ 文庫判 148mm × 105mm *********************** 出版社紹介文より *********************** 『茶の本』(全訳)と『東洋の理想』(抄訳)を、読みやすい訳文と解説で読む! ロマンチックで波乱に富んだ生涯を、エピソードと証言で綴った読み物風伝記も付載。天心の思想と人物が理解できる入門書。 【目次】 まえがき―『茶の本』の新訳にあたって 第1章 茶碗に満ちる人の心 《解説ノート 第1章》 第2章 茶の流派 《解説ノート 第2章》 第3章 道教と禅 《解説ノート 第3章》 第4章 茶室 《解説ノート 第4章》 第5章 芸術鑑賞 《解説ノート 第5章》 第6章 花 《解説ノート 第6章》 第7章 茶人たち 《解説ノート 第7章》 東洋の理想 序章 《解説ノート 序章》 終章 《解説ノート 終章》 エピソードと証言でたどる天心の生涯 読書案内 あとがき *********************** 出版社紹介文より *********************** 茶道という切り口で、日本文化に通底する思想を説く。 老荘思想を土台に茶の文化や芸術鑑賞を論じる、というと堅苦しい感じもしますが人生哲学あるいはライフスタイル指南書という視点でも読めます。 新訳ということで本文の節目に見出しが付き、章末には訳者による解説があるので読みやすいです。 視覚ばかりに頼らない相対的な物の見方というのは、けっこう現代人には欠けているかもしれない、とこの本を読んで思いました。
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合田佐和子 帰る途もつもりもない
¥2,970
監修:高知県立美術館/三鷹市美術ギャラリー 発行元:青幻舎 280ページ 210mm × 148mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 社会通念や因習にとらわれない生き方を貫き、奔放かつ華やかに生涯を駆け抜けた合田佐和子。 没後初にして過去最大級の回顧集、待望の刊行 合田佐和子(1940–2016)は高知に生まれ、1965年の個展デビュー以来、オブジェや絵画、写真といったメディアを横断しながら創作を展開しました。唐十郎や寺山修司とのコラボレーション、瀧口修造など美術評論家からの高い評価、またファッションや音楽など領域を超えたものたちとの親和性により、アングラが隆盛した時代の空気を体現するに至ります。しかし一転して90年代以降はその退廃的な作風を脱ぎ捨て、まばゆい光に満たされた、より内省的な世界を深めていきます。 同時代の動向からは距離をとり、ひとつのスタイルに留まらない作家の姿勢と、唯一無二のオリジナリティに支えられた作品群。その全貌は、いまこの時代を生きる私たちに重要な示唆を与えます。
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ルスカスの花
¥3,800
SOLD OUT
著者:宮本あずさ 発行元:GRAF Publishers 193mm × 233mm ハードカバー *********************** 店主コメント *********************** 県外で育った宮本さんにとって弘前は母の故郷であり祖母が暮らしていた街。 写真に収められた弘前の風景は、新鮮なで不思議な違和感を醸しているけれど、彼女の祖母の写真はどこか懐かしい感じがする。 津軽の風土や津軽人としてのアイデンティティを想起させる写真とは違って、もっと個人的な部分の琴線に触れる写真集。
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ぼくの美術帖
¥2,970
著者:原田治 発行元:みすず書房 240ページ 193mm × 135mm ハードカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** ルネサンスのティツィアーノに20世紀のデュフィ。画品薫る挿絵画家たち——小村雪岱、木村荘八、宮田重雄。鏑木清方のわけても挿絵的な小品を愛し、鈴木信太郎の絵に生命力の発露をみる。と思えば、1950年代アメリカのカートゥニストたち、北園克衛のグラフィックデザイン、そして抽象画家・川端実… 作家・作品の多様さからもわかるとおり、美術史家による「絵画の見方」指南とはまったく異なる新鮮なまなざしがアートを巡る旅へと誘う。さらに、縄文土器から戦国時代の兜、豊国、国貞ら浮世絵師たち、宗達、鉄斎、劉生と縦横に渉り、日本民族の縄文的美意識の系譜を探る〈OSAMU版・日本美術史〉。アートへの愛が溢れる美術エッセイ。
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板極道(中公文庫)
¥1,056
SOLD OUT
著者:棟方志功 発行元:中央公論新社 352ページ 文庫判 148mm × 105mm *********************** 出版社紹介文より *********************** 極貧の環境から奔放無類な個性を羽搏かせ、板画一筋に生き抜き、世界のムナカタになるまでを綴った感動あふれる自伝。 〈序文〉谷崎潤一郎 〈解説〉草野心平 *********************** 店主コメント *********************** 志功が話す様子をそのまま文字に起こしたような文章は、本人が書いたのだから当然と言えば当然なのだけど、自然体で飾らない人柄を象徴しています。 私は「美」を認識できる境地まで至っていないけれど、志功が確かな審美眼を持っていたことだけは実感できました。彼が美しいモノと出会った時の溢れ出る感情が、この自伝に生き生きと表現されています。
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TOKYO POPから始まる
¥2,860
著者:小松崎 拓男 発行元:平凡社 304ページ 193mm × 135mm ハードカバー ~出版社紹介文より~ 90年代以降、キュレーターとして現代美術の現場を並走してきた著者が語る、日本現代美術の四半世紀。村上隆から奈良美智まで、日本のアート・シーンの現在についての貴重なドキュメント。 【目次】 序章 歴史化に向かって 第1章 TOKYO POPから 日比野克彦の位置 美術の状況から ぼくらの時代の美術 先駆けるものたちへ ユーモアの彼方 日本の現代美術 笑いのアート・ユニット 明和電機/新しい絵画的表現としてのユーモア 小林孝亘 〝絵画的なもの〝と〝彫刻的なもの〝の 東島毅と明和電機 東島毅の至福と危うさ/明和電機の危険な賭け 日本的主題 「めでたきもの」の行方 近・現代美術における読み替え 第2章 メディア・アートへの文脈 時代を表すメディア・アート ひとつのアンソロジーとして 無限連鎖/文字遊戯 無限連鎖/幸村真佐男的世界/文字遊戯/的世界 ブルース・ヨネモト 消滅する記憶 ICCにおける新作から 美術への指向/《スクリーン・セーヴァー》/《タイム・マシン》/《花火》/消滅する記憶 『ICCビエンナーレ'99』の目指すもの ひとつの物語として 展覧会の生まれるとき もうひとつの『亜細亜散歩』 メディア・アートをめぐって サイバー・アジア展 先端アートを展示する 第3章 国際展とアジアの美術 ロンドン、カッセル、フランクフルト ヨーロッパ現代美術見て歩き 再び西欧の文脈へ ヴェネチア、カッセル、ミュンスターの国際展を巡って ソー・ドホの新たな試み キム・スージャの『針の女』 瞑想のヴィジョン 21世紀のアートについて 見本市の中の韓国美術展 中国の現代美術の動向について 第4章 再び現代美術の諸相へ向けて リアリティの シンディ・シャーマン展“リアル”から“ファンタジー”への文脈 森村泰昌、C・シャーマン、森万里子 鈴木了二作品解説 間隙を擦り抜けるとき ダニエル・リベスキンドのリアリティ 絵画についての14の断章 田口和奈 非在ということ 在るということ 菅木志雄の世界 美術について、あるいは冨井大裕の作品について 風間サチコ 可能性としての木版画 ブルース・ヨネモトの世界 「金継ぎ」的構造論 幼少期から養う鑑賞眼 ロンドン現代美術事情 見えるものの原理から 大岩オスカールの絵画世界 「くだる」展覧会と「くだらない」展覧会
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みんなの現代アート
¥1,980
著者:グレイソン・ペリー 訳者:ミヤギフトシ 184ページ 188mm × 128mm ソフトカバー ~出版社紹介文より~ 英国を代表する美術家グレイソン・ペリーが、アートに関する素朴な疑問に皮肉と愛を込めて答える── 誰もがアートを理解し、楽しむために。 不思議なアートの国をめぐるインサイダーガイド! SNS上で写真付きで話題になる現代アートの展覧会や各地で観光客を集める地域アートなど、いまやすっかり身近な存在となっている“アート”ですが、実は「今さら聞けないかも…」という疑問をもっている人も多いはず。 作品ってどう鑑賞すればいいの? アートとそうでないものとの違いは? 「良い」アートって何? アートの価値はどう決まる? アーティストとして生きるには?…… 大衆の人気、権威たちの評価、マーケット論理などが渦巻く現代のアートワールドを、ターナー賞作家グレイソン・ペリーがユーモアたっぷりに御案内。 アーティストとしての個人的経験を交え、またキュレーターやコレクター、画商などが動かす業界の仕組みも踏まえながら、現代アートの分かりづらさを読み解いていきます。 アートの世界においてもポピュリズムの勢いが増す時代に、批評的視点からやさしく理解を深めることができる世界的ベストセラー、待望の邦訳! 【目次】 序 おいくら?! 1.民主主義は趣味が悪い クオリティとは何か、私たちはそれをどう判断するのか、誰の意見を取り入れるのか、そもそもそれはもう意味をなさないのか? 2.境界を叩いて 何がアートだとみなされるのか? すべてがアートになり得る時代に私たちは生きているが、すべてがふさわしいわけではない。 3.素敵な反抗、どうぞ入って! アートはまだ私たちを驚かせることができるのか、私たちはもうすべて見てしまったのか? 4.気づいたら私はアート界にいた どうすれば現代アートの作家になれるのか? おわりに
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腕一本・巴里の横顔(講談社学芸文庫)
¥1,430
著者:藤田嗣治 編・解説:近藤史人 発行元:講談社 288ページ 文庫判 148mm × 105mm ~出版社紹介文より~ 26歳で渡仏、絵を燃やして暖をとる貧しい修業生活を経て、神秘的な「乳白色の肌」の裸婦像が絶賛を浴びる“エコール・ド・パリ”時代の栄光。 一方故国日本では絵の正当な評価を得られぬ煩悶と失意から、やがてフランスに帰化、異郷に没した藤田。本書は1940年以前に書かれた随筆から、厚いベールに包まれた画家の芸術と人生を明かす作品を精選、さらに未発表の貴重な2作を発掘収録する。
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アート・スピリット
¥2,750
著者:ロバート・ヘンライ 訳者:野中邦子 発行元:国書刊行会 355ページ 195mm × 138mm ハードカバー ~出版社紹介文より~ 1923年初刊以来、アメリカの若き芸術家のあいだで熱狂的に読み継がれてきた芸術指南書のロングセラー、その名も『アート・スピリット』。 デイヴィッド・リンチやキース・へリングも影響を受けた名著を詳細な解説(滝本誠)と共に本邦初訳でお届けする。 著者のロバート・ヘンライ(1865~1929)は、20世紀初頭のアメリカ・モダニズムアートシーンで活躍した画家。彼は長年美術学校で教鞭をとり、その講義録が本書と元となっている。日本ではもちろん、アメリカでも知名度の低い画家の講義録がなぜ80数年にもわたって現役の芸術書として読み継がれているのか? その秘密は一読して分かる……つまり本書は「美術家志望の若者にとって体中を電気が走るような体験をもたらす書物」であり、「冷静ではいられなくなるような、親身なアジテーションの書」だからだ。「画家本人が自分のアート観、現場での実践的な教えなどを披歴した書物は少なくないが、美術書としてだけでなく、青春の書、人生の書として読み継がれてきたものはほとんどない。当の書き手の画家としての名声がほとんど沈んで以降も書物は残った。そうした意味で『アート・スピリット』は例のない稀有な存在感を示す」(以上カッコ内は解説[滝本誠]より) 今までなぜか邦訳されていなかった<幻の名著>だが、必ずや日本の若き芸術家たちの魂に響く言葉があるにちがいない。
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近代芸術の解析 抽象の力
¥4,180
著者:岡崎 乾二郎 発行元:亜紀書房 440ページ 210mm × 148mm ハードカバー ~出版社紹介文より~ 名著『ルネサンス 経験の条件』から17年――。 近代芸術はいかに展開したか。その根幹から把握する、美術史的傑作。 【推薦】 批評的視点による大胆かつ刺戟的な近代美術論。 そして何よりも「美術の力」理解のための絶好の案内書。 高階秀爾 我々はモダニズムや抽象――いやそもそもアートのことをまるで知らなかったのだ! 本書は素早く脳内に入り込むと爆弾のように破裂して悦ばしい驚きと混乱で満たし、交換台のように機能して無数の異質な情報から新しい世界像を紡ぎ出す。 読み終えたとき、あなたと世界は完全に更新されているだろう。 浅田彰 【目次】 第Ⅰ部 抽象の力 本論 第Ⅱ部 抽象の力 補論 第Ⅲ部 メタボリズム-自然弁証法 第Ⅳ部 批評を招喚する
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ストリートアートの素顔 ニューヨーク・ライティング文化
¥2,860
著者:大山エンリコイサム 発行元:青土社 252ページ ソフトカバー ~出版社紹介文より~ 20世紀アメリカが生んだ世界最大の視覚文化=ストリートアート。貴重な取材をもとに綴られる初の人物史。 ニューヨークで制作と研究を続ける著者が、ジャン=ミシェル・バスキア、キース・ヘリング、フューチュラ2000ら12名を論じ、街角のアートと美術史、そして社会が交差する最前線に私たちを誘なう。 タキ183、ココ144、トレイシー168、ジョン・フェクナー、フューチュラ2000、ドンディ・ホワイト、レディピンク、ジャン=ミシェル・バスキア、キース・ヘリング、スティーブン・パワーズ、EKG、クリス・メンドーザ。 【目次】 はじめに 公差域のポリフォニー──タキ183 文字と数字のケミストリー──ココ144 ワイルドスタイルと自然──トレイシー168 ジェネレートする場──ジョン・フェクナー 空気転送するエアロゾル──フューチュラ2000 自己開示するスタイル──ドンディ・ホワイト 縫い合わされる死──レディピンク 永劫回帰する落書き──ジャン=ミシェル・バスキア 埋め尽くされた時間──キース・ヘリング サインペインティングの遺伝子──スティーヴン・パワーズ 象徴編集システム学──EKG 製図師の夢──クリス・メンドーザ おわりに 謝辞
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ビーマイベイビー 信藤三雄レトロスペクティブ
¥3,520
著者:信藤三雄 出版社:平凡社 328ページ 222mm × 151mm ソフトカバー 信藤三雄はアートディレクターとして、これまでに1000枚近くのCDやレコードジャケットのグラフィックデザインを手掛けています。 松任谷由実、ピチカート・ファイヴ、Mr.Children、MISIA、宇多田ヒカルなど錚々たるミュージシャンのジャケットを飾ってきました。 多少なりともJ‐POPに触れた経験がある30代~40代なら、馴染みのある作品も少なくないはず。 本書は2017年に開催された展覧会の公式図録として制作されました。 90年代から00年代にかけて青春を送った方々には特におすすめの一冊。