芸術のわるさ コピー、パロディ、キッチュ、悪
¥3,520 税込
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著者:成相肇
発行元:かたばみ書房
400ページ
210mm × 148mm ソフトカバー
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出版社紹介文より
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転換期にはいつも、持たざる者の技術があらわれる——
雑誌、マンガ、広告、テレビなど1970年代前後の複製文化を読みとき、機知と抵抗の技術として今に甦らせる。〈わるさ〉が語る、もうひとつの戦後日本文化史。
パロディ裁判、岡本太郎への疑問、ディスカバー・ジャパン論争、コピーと芸術家のもつれあい、マンガと美術のすれちがい、石子順造の思想、赤瀬川原平と器用人、そして「食人」の教え……。
美術と雑種的な視覚文化を混交させる展覧会を企画してきた異色の学芸員による、ゆかいな複製文化論。アウトかセーフかの呪縛からの解放のために。
すべての持たざる者たちのために。硬直化した思考をときほぐす、笑える批評の登場!
【目次】
不幸なる芸術
ファウルブックは存在しない(解題・不幸なる芸術)
Ⅰ コピー
コピーの何が怖いのか?
ゼログラフィック・ラヴ
ディスカバー、ディスカバー・ジャパン
すべては白昼夢のように——中平卓馬、エンツェンスベルガー、今野勉
植田正治にご用心——記念写真とは何か
Ⅱ パロディ
「パロディ、二重の声」のための口上
パロディ辞典(第二版)
未確認芸術形式パロディ——ことのあらましと私見
オリジナリティと反復の満腹——パロディの時代としての一九七〇年代前後左右
二重の声を聞け——いわゆるパロディ裁判から
パロディの定義、テクストの権利
Ⅲ キッチュ
「的世界」で考えたこと
石子順造小辞典
匿名の肉体にさわるには——石子順造的世界の手引き
石子順造的世界——脈打つ「ぶざまさ」を見据えて
石子順造と千円札裁判
「トリックス・アンド・ヴィジョン展——盗まれた眼」——一九六八年の交点と亀裂
Ⅳ 悪
口上 歌が生まれるとき(祈祷師たちのマテリアリズム)
「岡本」と「タロー」は手をつなぐか
俗悪の栄え——漫画と美術の微妙な関係
岡本太郎の《夜明け》と《森の掟》についての覚え書き
リキッド・キッドの超能力——篠原有司男(ギュウちゃん)の音声と修辞学
目が泳ぐ——いわさきちひろの絵で起こっていること
(有)赤瀬川原平概要
神農の教え
あとがき
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