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韓国文学の中心にあるもの
¥1,650
著者:斎藤真理子 発行元:イースト・プレス 328ページ 188mm × 128mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** なぜ、韓国文学はこんなに面白いのか。なぜ『82年生まれ、キム・ジヨン』は、フェミニズムの教科書となったのか。世界の歴史が大きく変わっていく中で、新しい韓国文学がパワフルに描いているものはいったい何なのか。その根底にあるのはまだ終わっていない朝鮮戦争であり、またその戦争と日本は深くつながっている。ブームの牽引者でもある著者が、日本との関わりとともに、詳細に読み解き、その面白さ、魅力を凝縮する。 (「まえがき」より) 『最近日本で、韓国文学の翻訳・出版が飛躍的に増えている。この現象は、読者の広範でエネルギッシュな支持に支えられたものだ。読者層は多様で、一言ではくくれないが、寄せられる感想を聞くうちに、読書の喜びと同時に、またはそれ以上に、不条理で凶暴で困惑に満ちた世の中を生きていくための具体的な支えとして、大切に読んでくれる人が多いことに気づいた。(中略)韓国で書かれた小説や詩を集中的に読む人々の出現は、ここに、今の日本が求めている何かが塊としてあるようだと思わせた。それが何なのか、小説を読み、また翻訳しながら考えたことをまとめたのが本書である。』 【目次】 まえがき 第1章 キム・ジヨンが私たちにくれたもの 『82年生まれ、キム・ジヨン』の降臨 キム・ジヨンは何を描いていたか みんなの思いが引き出されていく 「顔のない」主人公 キム・ジヨン以前のフェミニズム文学のベストセラー 大韓民国を支える男女の契約、徴兵制 冷戦構造の置き土産 キム・ジヨンのもたらしたもの 第2章 セウォル号以後文学とキャンドル革命 社会の矛盾が一隻の船に集中した 止まった時間を描く──キム・エラン「立冬」 キャンドル革命に立ち会う──ファン・ジョンウン『ディディの傘』 当事者の前で、寡黙で 傾いた船を降りて 無念の死に贈る鎮魂の執念 第3章 IMF危機という未曾有の体験 IMF危機とは何か 危機の予兆──チョン・イヒョン「三豊百貨店」 IMF危機が家族を変えた──キム・エラン「走れ、オヤジ殿」 「何でもない人」たちの風景──ファン・ジョンウン「誰が」 生き延びるための野球術 セウォル号はIMF危機の答え合わせ 第4章 光州事件は生きている 五・一八を振り返る 光州事件はなぜ生きているか 詩に描かれた光州事件 体験者による小説 決定版の小説、ハン・ガン『少年が来る』 遺体安置所の少年 死者の声と悪夢体験 死を殺してきた韓国現代史 『少年が来る』は世界に開かれている アディーチェの作品との類似性 さらに先を考えつづけるパク・ソルメ 歴史の中で立ち返る場所 第5章 維新の時代と『こびとが打ち上げた小さなボール』 「維新の時代」が書かせたベストセラー タルトンネの人々 都市開発と撤去民の歴史 『こびと』は一つのゲリラ部隊 物語を伝達する驚くべき構成 若者たちの心の声が響いてくる 生き延びた『こびと』 石牟礼道子とチョ・セヒ 興南から水俣へ、また仁川へ 『こびと』が今日の日本に伝えること 第6章 「分断文学」の代表『広場』 「分断文学」というジャンル 朝鮮戦争と「釈放捕虜」 南にも北にも居場所がない 批評性と抒情性溢れる『広場』 四・一九学生革命がそれを可能にした 韓国文学に表れた「選択」というテーマ 堀田善衛の『広場の孤独』 絶対支持か、決死反対か 終わらない広場 そして、日本で終わっていないものとは 第7章 朝鮮戦争は韓国文学の背骨である 文学の背骨に溶け込んだ戦争 苛烈な地上戦と「避難・虐殺・占領」 イデオロギー戦争の傷跡 朝鮮戦争を六・二五と呼ぶ理由 金聖七が見た占領下のソウル 廉想渉『驟雨』の衝撃 したたかに生き延びる人々 自粛なき戦争小説 望郷の念を描く自由がない──失郷民作家たち 韓国社会を見すえる失郷民のまなざし 子供の目がとらえた戦争──尹興吉『長雨』 戦争の中で大人になる──朴婉緒の自伝的小説 私にはこれを書く責任がある 文学史上の三十八度戦 越北・拉北文学者の悲劇 日本がもし分割されていたら パク・ミンギュも失郷民の子孫 ファン・ジョンウンの描くおばあさんたち なぜ朝鮮戦争に無関心だったのか 世界最後の休戦国 第8章 「解放空間」を生きた文学者たち 一九四五年に出現した「解放空間」 李泰俊の「解放前夜」 「親日行為」の重さ──蔡萬植「民族の罪人」 中野重治の「村の家」と「民族の罪人」 済州島四・三事件 終わりなきトラウマ──玄基栄「順伊おばさん」 趙廷來の大河小説『太白山脈』 パルチザンという人々 次世代に受け継がれる仕事 終章 ある日本の小説を読み直しながら あまりにも有名な青春小説『されど われらが日々──』 朝鮮戦争をめぐって激しく論争する高校生たち ロクタル管に映った朝鮮戦争 朝鮮戦争の記憶はどこへ 「特需」という恥 十代、二十代の目に残った朝鮮戦争 なぜ韓国の小説に惹かれるのか 傷だらけの歴史と自分を修復しながら生きる 韓国の文芸評論家が読む『されど われらが日々──』 時代の限界に全身でぶつかろうとする人々の物語 良い小説は価値ある失敗の記録 あとがき 本書関連年表 本書で取り上げた文学作品 主要参考文献
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ひとが詩人になるとき
¥2,090
著者:平川克美 発行元:ミツイパブリッシング 268ページ 188mm × 128mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 詩を書くことで、ひとは詩人になる—— 言葉が蹂躙される時代に放つ、極私的詩人論。詩人に憧れながら実業家として半生を歩んだ著者が、幾度となく読み返してきた作品を再考察。なぜ、彼ら彼女らは詩人になったのか、その謎に迫る。「言葉が鍛えられる場所」シリーズ、待望の第3弾。 【目次】 第1章 堀川正美 新鮮で苦しみ多い日々 第2章 黒田三郎 場違いな場所で途方に暮れているひと 第3章 茨木のり子 彼女がひとりで立っていた場所 第4章 小池昌代 欠如という存在感 第5章 黒田喜夫と「列島」の詩人たち 革命の知らせはついに届かず 第6章 友部正人 倫理的な吟遊詩人 第7章 清水哲男と清水昶 際立つ個性が描いた双曲線 第8章 北村太郎 敗者の直喩 第9章 下丸子文化集団 工場の町に生まれた詩 第10章 小田嶋隆 誰よりも詩を憎んだ男が愛した詩 第11章 伊藤比呂美 現代の言文一致 第12章 鶴見俊輔 この世界を生き延びるための言葉 第13章 寺山修司 虚構が現実を越える瞬間に賭ける 第14章 石垣りん 生活者の芯 第15章 吉本隆明と立原道造 硬質な抒情の前線 第16章 批評的な言葉たち 言葉の重奏性をめぐって
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寺田寅彦「線香花火」「金米糖」を読む
¥2,530
SOLD OUT
著者:松下貢/早川美徳/井上智博/川島禎子 発行元:窮理舎 192ページ 195mm × 145mm ハードカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 「ねえ君、不思議だと思いませんか」。雪の研究で知られる中谷宇吉郎がまだ学生だった頃、寺田寅彦がそう問いかけた火花の複雑な分岐模様。そして、自身がペンネームにするほど愛着のあった金米糖の角(つの)の成長。 本書は、寺田寅彦の代表的な随筆である「線香花火」と「金米糖」を通して、それらの科学研究が寅彦の時代から現代にかけてどのように受け継がれ、歴史的に解明されてきたかを専門的な立場からそれぞれ解説します。同時に、寅彦のそうした着眼点が時代にいかに先駆けていたかを、複雑系科学の立場から総合的に俯瞰します。また、これらの小品が収められた「備忘録」という随筆全体を通した、寅彦の当時の内面や背景についても文学的観点から捉えていきます。 線香花火の燃焼に火花の音楽を味わい、金米糖の生成に生命の起原と営為を透かし見た寺田寅彦。そこには、当時愛読していたローマの詩人哲学者ルクレティウスや、師・夏目漱石の存在が見え隠れします。口絵にはその関係がうかがえる貴重な資料写真や、線香花火と金米糖の実験写真も収載。門下の中谷宇吉郎と福島浩による線香花火と金米糖の解説記事も付録に添え、彼らが寅彦と取り組んだ当時の研究風景も紹介します。 寺田研究室の出発点であり、寺田物理学の真骨頂ともいえる、近代西洋の後追いでない日本ならではの科学研究の醍醐味を、本書を通して味わってみてください。 【目次】 ●まえがき ●備忘録(仰臥漫録/夏/涼味/向日葵/線香花火/金米糖/風呂の流し/調律師/芥川龍之介君/過去帳/猫の死/舞踊)(吉村冬彦)/(注釈:細川光洋監修) ●寺田寅彦の科学に見られる先見性(松下貢) ●金米糖の研究をめぐって(早川美徳) ●線香花火の不思議と研究について(井上智博) ●寺田寅彦「備忘録」に見る未来への胚子(川島禎子) ●付録 金米糖 Konpeitô(寺田寅彦) 金平糖(福島浩) 科学物語 線香花火のひみつ(中谷宇吉郎) 線香花火(中谷宇吉郎) ●寺田寅彦 略年譜(川島禎子監修)
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寺田寅彦「藤の実」を読む
¥2,200
SOLD OUT
著者:山田功/松下貢/工藤洋/川島禎子 発行元:窮理舎 132ページ 195mm × 145mm ハードカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** ある日、寺田家の庭で起きた藤の実の一斉爆発、同じように上野の清水堂で遭遇した銀杏の一斉落葉、そして同時期に起きた娘の怪我や家族の事故…。 随筆「藤の実」は、これら一連の出来事を通して、寺田寅彦が物事の偶発する「潮時」について考察をめぐらした短い作品です。 本書では、この名品を物理学、植物学、文学(俳諧論)のそれぞれの立場から現代的な視点で読み直し、その本質を問い直します。関連付録には、寅彦門下 平田森三が書いた入門記事のほか、随筆の背景がわかる同時期の寅彦作品(スケッチ入り)も数篇収録。寅彦日記や書簡から読み解いた詳しい注釈も付け、口絵では、著者の一人が実際に藤の実の射出実験をした記録写真や、寅彦の論文草稿、メモの写真も紹介します。 「藤の実」では、流感の流行や地震の群発、山火事の多重発生、その他、事件事故の多発など、「縁起が良くない」だけでは説明のつかない様々な出来事についても寅彦流の鋭い視線が注がれます。偶然と必然の間に潜むものとは何か、本書は、物事の「潮時」に切り込んだ寺田物理学のエッセンスと寅彦の自然観に迫ります。本随筆は国語教科書にも載った寅彦作品です。 【目次】 ●まえがき ●藤の実(吉村冬彦)/(注釈:細川光洋監修) ●寺田寅彦の「藤の実」を読む(山田 功) ●「藤の実」によせて:偶然と必然のはざま(松下 貢) ●植物生態学からみた「藤の実」(工藤 洋) ●寺田寅彦「藤の実」に見る自然観(川島禎子) ●付録 十五メートルも種子を射出す藤の莢の不思議な仕掛(平田森三) 破片(抄)(吉村冬彦) 雪子の日記(寺田寅彦) 鎖骨(吉村冬彦) ●寺田寅彦 略年譜(川島禎子監修)
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WORKSIGHT ワークサイト 21号
¥1,980
編者:WORKSIGHT編集部 発行元:コクヨ株式会社 販売元:学芸出版社 128ページ(カラー32ページ) 224mm × 152mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 社会のありようを異なる方法で示す言葉たち 韓国現代詩シーン第一人者へのインタビュー、ノーベル文学賞に輝いた詩聖・タゴールが愛したベンガル滞在記、ハンセン病療養所の詩人たちを巡る新作詩と随筆、銀行員詩人だった石垣りんから考える生活詩、建築家が語る詩集のデザイン、ことばの哲学者・古田徹也の思案。詩のことばが、社会のありようを異なる方法で指し示す。 【目次】 巻頭言 詩を失った世界に希望はやってこない 文=山下正太郎(本誌編集長) 花も星も、沈みゆく船も、人ひとりの苦痛も 韓国詩壇の第一人者、チン・ウニョンが語る「詩の力」 ソウル、詩の生態系の現場より ユ・ヒギョンによる韓国現代詩ガイド そこがことばの国だから 韓国カルチャーはなぜ詩が好きなのか 語り手=原田里美 ベンガルに降る雨、土地の歌 佐々木美佳 詩聖タゴールをめぐるスケッチ 「言葉」という言葉も 大崎清夏 詩と随筆 ふたつの生活詩 石垣りんと吉岡実のことば 文=畑中章宏 紙の詩学 建築家・詩人、浅野言朗から見た詩集 詩人は翻訳する・編集する・読解する ことばと世界を探究する77冊 しっくりくることばを探して 古田徹也との対話・ウィトゲンシュタインと詩の理解
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優雅な生活が最高の復讐である
¥2,200
SOLD OUT
著者:カルヴィン・トムキンズ 訳者:青山南 発行元:田畑書店 248ページ 156mm × 113mm ハードカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 1920年代のフランスに信じ難いほど素敵な生活を営むアメリカ人夫婦がいた。 ジェラルド・マーフィとサラ、二人はパリからアンティーブへ生活の舞台を移し、近郊に住むアーティストや作家、たとえばピカソ、レジェ、コール・ポーター、ヘミングウェイ、フィッツジェラルドとゼルダ夫妻など時代を画する才能をもてなし、その創作活動に多大な影響を与えた。そしてマーフィ自身も画家だった。活動期間はたった8年間であったが、わずかな、しかし素晴らしい作品がMoMAに遺されている。 本書はこのマーフィ夫妻の生活を見事に掬い上げ、ノンフィクションの分野に金字塔を立てたカルヴィン・トムキンズのテキストに、70点近くの家族アルバムとジェラルドの絵画を加えた。 雑誌「ニューヨーカー」初出から60年を経て放つ歴史的名著の決定版!
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狂伝 佐藤泰志 無垢と修羅
¥4,180
著者:中澤雄大 発行元:中央公論新社 608ページ 193mm × 135mm ハードカバー ~出版社紹介文より~ 『きみの鳥はうたえる』『海炭市叙景』『草の響き』……芥川賞候補5回、41歳で自死した作家の全作品と膨大な手紙を読解、「1968年」からバブル期の文学状況と世相、作家の抱えた修羅に圧巻の取材で肉薄した、渾身の書き下ろし1500枚
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のどがかわいた
¥1,430
SOLD OUT
著者:大阿久佳乃 発行元:岬書店 158ページ 176mm × 120mm ソフトカバー(仮フランス装) *********************** 店主コメント *********************** 著者が高校生の時に発行したフリーペーパー『詩ぃちゃん』に掲載した詩の魅力を伝える文章。そして、日々の生活で生まれる自身の感情を繊細な感性で思索するエッセイを収めた1冊です。 これまで読むことが少なかった詩との距離が、本書をとおしてだいぶ近づいたような気がします。「小説は共感・詩は一体感」という言葉が深く印象に残りました。 ちなみに発行元の「岬書店」は、夏葉社という出版社の出版レーベル。 ずっと本棚に残しておきたい本を作り続けるひとり出版社です。
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新版 宮澤賢治 愛のうた
¥1,980
著者:澤口たまみ 出版社:夕書房 248ページ 194mm × 138mm ~出版社紹介文より~ 賢治には、恋人がいたーー! 知られざるラブ・ストーリーを作品と証言から大胆に読み解く、異色の文芸エッセイ。 ------- 生涯独身で、その恋心は妹や親友に向けられたと解釈されることの多い聖人・宮澤賢治。しかし彼には相思相愛の女性がいました。 お互い結婚を考えながらも叶うことのなかった悲しい恋。本書はその顛末を、『春と修羅』をはじめとする詩の数々に封じこめられた切実な恋心を読み解きながら、明らかにしていきます。 誰もが知る詩「永訣の朝」や童話「やまなし」「銀河鉄道の夜」などに隠された苦しい恋の片鱗に気づくとき、これまでとは違う「人間・宮澤賢治」が、生き生きと立ち現れてきます。 岩手の自然と風土を知り尽くすエッセイストが、約100年の時を越えて開封する、胸がしめつけられるほど切なく美しい、愛の物語です。
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漱石全集を買った日
¥1,430
SOLD OUT
著者:山本善行 清水裕也 出版社:夏葉社 210ページ 172mm × 105mm ******************** 店主コメント ******************** 京都で「古書善行堂」を営む山本善行さんと、そこにお客として通う清水裕也さんの4回にわたる対談を収めた本です。 古本談義というと部外者を寄せ付けないようなディープ過ぎる世界をイメージしがち。 しかし、本書は清水さんが古本を買い始めるようになった頃から語られており、特定の単語や固有名詞には脚注も付されているので、古本に興味を持ち始めた方にも楽しんで読んで頂けます。 古参の古本好きも初心を思い出すうえで必読の書ではないかと思います、ぜひ!
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師 太宰治
¥1,922
SOLD OUT
著者:田中英光 出版社:津軽書房 203ページ 四六判 ソフトカバー 同人雑誌に発表した作品が太宰の目に留まり、以後太宰に師事することになったのは田中英光が22歳の時。その後『オリムポスの果実』で文学賞を受賞し文壇に登場しました。 太宰が入水自殺した翌年に、田中は太宰の墓前で自ら命を絶ったことはご存じの方も多いと思います。 すでに他界していた太宰と織田作に倣い、銀座にあったBAR「ルパン」で写真家・林忠彦に写真を撮ってもらったのは墓前で命を絶つ数日前のことでした。 そんな彼の目に太宰はどのように映っていたのでしょうか。
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風貌 ー 太宰治のこと ー
¥1,980
SOLD OUT
著者:小山清 出版社:津軽書房 193ページ 194mm × 134mm ハードカバー 1940年小山清は29歳の時に太宰治に師事。 戦後、太宰が入水自殺を遂げると本格的な作家生活へとはいりました。 本書は師・太宰に関わる文章に加え、井伏鱒二について書かれた文章も収められています。 その清らかな文章が文学ファンからも定評のある小山清が回想する師の面影。 小山清の本は『風の便り』もございます。 こちらは近年夏葉社より刊行された随筆集になっております。
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須賀敦子の手紙 1975―1997年 友人への55通
¥3,135
著書:須賀敦子 出版社:つるとはな 248ページ 215mm × 155mm ハードカバー ~出版社紹介文より~ 須賀敦子は1967年に夫ペッピーノを失い、70年に父を、72年に母を失った。帰国してまもない須賀は、深まる孤独のなかで生涯の友人と出会う。 その友情はやがて、四半世紀にわたりつづくものとなっていった。 こころを許した友人への手紙には、須賀の迷いや悩みが率直につづられている。 ときにはさりげなく、恋の終わりが打ち明けられることもあった。 55通の手紙を、青インクの筆跡もリアルな高精度カラー写真で掲載。