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寺田寅彦「線香花火」「金米糖」を読む

¥2,530 税込

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著者:松下貢/早川美徳/井上智博/川島禎子
発行元:窮理舎
192ページ
195mm × 145mm ハードカバー

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  出版社紹介文より
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「ねえ君、不思議だと思いませんか」。雪の研究で知られる中谷宇吉郎がまだ学生だった頃、寺田寅彦がそう問いかけた火花の複雑な分岐模様。そして、自身がペンネームにするほど愛着のあった金米糖の角(つの)の成長。

本書は、寺田寅彦の代表的な随筆である「線香花火」と「金米糖」を通して、それらの科学研究が寅彦の時代から現代にかけてどのように受け継がれ、歴史的に解明されてきたかを専門的な立場からそれぞれ解説します。同時に、寅彦のそうした着眼点が時代にいかに先駆けていたかを、複雑系科学の立場から総合的に俯瞰します。また、これらの小品が収められた「備忘録」という随筆全体を通した、寅彦の当時の内面や背景についても文学的観点から捉えていきます。

線香花火の燃焼に火花の音楽を味わい、金米糖の生成に生命の起原と営為を透かし見た寺田寅彦。そこには、当時愛読していたローマの詩人哲学者ルクレティウスや、師・夏目漱石の存在が見え隠れします。口絵にはその関係がうかがえる貴重な資料写真や、線香花火と金米糖の実験写真も収載。門下の中谷宇吉郎と福島浩による線香花火と金米糖の解説記事も付録に添え、彼らが寅彦と取り組んだ当時の研究風景も紹介します。
寺田研究室の出発点であり、寺田物理学の真骨頂ともいえる、近代西洋の後追いでない日本ならではの科学研究の醍醐味を、本書を通して味わってみてください。

【目次】
●まえがき

●備忘録(仰臥漫録/夏/涼味/向日葵/線香花火/金米糖/風呂の流し/調律師/芥川龍之介君/過去帳/猫の死/舞踊)(吉村冬彦)/(注釈:細川光洋監修)

●寺田寅彦の科学に見られる先見性(松下貢)

●金米糖の研究をめぐって(早川美徳)

●線香花火の不思議と研究について(井上智博)

●寺田寅彦「備忘録」に見る未来への胚子(川島禎子)

●付録
 金米糖 Konpeitô(寺田寅彦)
 金平糖(福島浩)
 科学物語 線香花火のひみつ(中谷宇吉郎)
 線香花火(中谷宇吉郎)

●寺田寅彦 略年譜(川島禎子監修)

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