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みえないもの
¥1,980
著者:イリナ・グリゴレ 発行元:柏書房 240ページ 188mm × 128mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** デビュー作『優しい地獄』で読書界に衝撃を与えた、ルーマニア出身の文化人類学者イリナ・グリゴレ、最新作。 娘たちと過ごす青森の日々。ふとよみがえる故郷ルーマニアの記憶。そして、語られてこなかった女たちの物語――。 「彼女の人生をスクリーンのようなものでイメージとして見せられたら、彼女の語らなかったことが見えて、あの夜ニュースを見た人たちも彼女を理解できたかもしれない」(本書より) 虚実を超えて、新たな地平を切り開く渾身のエッセイ。 今までに書かれたどんな日本語よりも、鮮烈なことばをあなたに。 【目次】 ■コロナくんと星の埃 ■鬼は来ない日も来る ■蛍が光る場所 ■逃げたパン ■天王星でルビーの雨が降っている ■団地ラボラトリー ■ダンゴムシに似ている ■ナメクジの世界 ■野良犬 ■ドリームタイム ■綿飴、いちご飴とお化け屋敷 ■きのこ雲 ■狼が死んでいた ■死んでも生きる ■葡萄の味 ■結婚式と葬式の間 ■ゴダールが死んだ年に ■みえないもの ■何も意味しないとき、静かに朝を待つ ■何も意味しないとき、燃えている森の中を裸足で歩いて、静かに朝を待つ ■卵を食べる女 ■蜘蛛を頭に乗せる日 ■初恋と結婚した女 ■Ghosted ■果実の身代わり ■あとがき
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優しい地獄
¥1,980
SOLD OUT
著者:イリナ・グリゴレ 発行元:亜紀書房 256ページ 188mm × 128mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 社会主義政権下のルーマニアに生まれたイリナ。 祖父母との村での暮らしは民話の世界そのもので、町では父母が労働者として暮らす。 川端康成『雪国』や中村勘三郎の歌舞伎などに魅せられ、留学生として来日。 いまは人類学者として、弘前に暮らす。 日々の暮らし、子どもの頃の出来事、映画の断片、詩、アート、人類学……。 時間や場所、記憶や夢を行ったり来たりしながらつづる自伝的なエッセイ。 《本書は、社会にうまく適応できない孤独な少女の記録であり、社会主義から資本主義へ移っていくルーマニアの家族三代にわたる現代史でもある》 【目次】 ■生き物としての本 上 ■生き物としての本 下 ■人間の尊厳 ■私の遺伝子の小さな物語 上 ■私の遺伝子の小さな物語 下 ■蛇苺 ■家 ■マザーツリー ■無関心ではない身体 ■自転車に乗っていた女の子 ほか *********************** 店主コメント *********************** 故郷ルーマニアの牧歌的な祖父母の家、不安定な社会と陰惨な団地風景など現実の記憶のみならず、夢で見た光景や心象風景を織り交ぜながら語られる個人史。 鋭敏な感性の赴くままに記憶の断片が集められたエッセイは、強烈な印象を残します。
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音を立ててゆで卵を割れなかった
¥1,870
著者:生湯葉シホ 発行元:アノニマ・スタジオ 168ページ 188mm × 128mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 気弱で、繊細で、もがいていた。 「食べられなかったもの」で振り返るエッセイ集 様々なウェブ媒体を中心にライティング、取材で実績のある⽣湯葉シホさん。幼少期から20代までにかけて不安でたまらなかった自己の内面を「⾷べられなかったもの」の記憶とともにふり返る、初の単著となるエッセイ集。繊細な心の機微を捉え、共感を呼ぶ30篇です。
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さみしくてごめん
¥1,760
SOLD OUT
著者:永井玲衣 発行元:大和書房 240ページ 188mm × 128mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** ロングセラー『水中の哲学者たち』で颯爽とデビューした在野の若手哲学者・永井玲衣の最新エッセイ。世界の奥行きを確かめる。 【目次】 1 やっぱりハリーポッタリ わたしが飲むとこ見ててよ タイツを履き忘れてすみませんでした ばかものよとかうざいんだけど シーサーには怖い顔をしていてほしい 箸、ごめんなさいね 夜に手紙を書くな 思ったより小さい あたらしい犬を提案する 2 念入りな散歩 1月1日の日記 思い出せないことが絶えず思い出される街、渋谷 見られずに見る 試みる 3 さみしくてごめん それ、宇宙では通用しないよ iPadを叩き割れ 後ろの風景を置き去りにすれば見える そうなのか これが そうなのか 身に覚えのない場合はご対応ください なんだかさみしい気がするときに読む本 考えるための場 4 この本はもう読めない 枕辺の足 きみの足を洗ってあげる 穴だらけの幸福 ただ存在するたけ運動 徹夜のための徹夜 ないがある 今は、知っている ただ、考えたい あとがき
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ここは安心安全な場所
¥1,650
著者:植本一子 発行元:植本一子 165ページ 174mm × 112mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 「自分自身で生きる」とは、どんなことだろう。 馬たちと過ごす静かな時間の中で、私は少しずつ自分を取り戻していった。葛藤を抱えながら生きてきた心と、変わっていく内面を見つめた、小さな旅の記録。
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それはただの偶然
¥1,540
著者:植本一子 発行元:植本一子 176ページ 149mm × 105mm ソフトカバー *********************** 店主コメント *********************** 「わたしの現在地」と銘打たれた自費出版のエッセイシリーズ第1弾。 感情の深い部分を見つめ、時には過去の記憶をたぐりよせながら書かれた内省的な文章は、読者にも現在地を見つめることを促す。 今まで日記本や日記的エッセイを多く刊行してきた著者が、日記とは一線を引いて執筆した珠玉のエッセイ集。
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谷川俊太郎のあれやこれや
¥2,530
著者:谷川俊太郎 発行元:筑摩書房 336ページ 210mm × 148mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 魅力全開! 単行本初収録のエッセー、詩、パロディから、亡き友への追悼、資料付き「自伝風の読む年譜」までを詰め込んだ、欲張りで楽しいヴァラエティブック。 【目次】 エッセー・コレクション 私とことば 二つの詩から 私の十七歳 詩と時間 一粒の砂に 昨日読んだ文庫 子どもの読みもの 朝の寝床から 私の「童謡」 「みんなのうた」 かりんとをかじりながら 懐かしい人たち 平塚綾子 思い出の本 室生犀星 犀星さんからの葉書 三好達治 三好さん/詩「空のなぎさ」/三好達治さんの三冊/「冬の日」/詩「冬の日」 中勘助 愛の人・中さん 寺山修司 何度でも会える/透明人間になって/詩「五月に」/詩「寺山修司への七〇行」 堀内誠一 カルバドスの香り/詩「幽霊」 永瀬清子 ひとりの日本の女/詩「永瀬清子さんのちゃぶだい」 武満徹 希望という言葉/詩「音の河」 茨木のり子 初々しさ/詩「いなくならない」 河合隼雄 おはな「し」/詩「かわいのいわい」/詩「来てくれる」 吉野弘 いないのに居る/詩「人間吉野と詩人吉野」 まど・みちお 私のまどさんファイル/詩「まどさんね……」 大岡信 大岡の知/詩「大岡信を送る」/詩「微醺をおびて」 和田誠 終始一貫和田誠/詩「Natural」 辻征夫 辻さんの言葉を頼りに 戯文五つと戯詩ひとつ YELLOW SUBMARINE 内蔵されたことば 春を待つ手紙 死して首相は愚痴を残す 1対1 牛の涎 戯曲 お芝居はおしまい 喜劇三幕 お芝居はおしまい 自作について 小詩集 石牟礼道で石蹴り 読むこと アトムの今 新聞はコトバだ 朝日とともに 私語 今朝 当たり前 雑誌考 身籠る 初夏のハムレット ごめんね 朝 ごはんが食べたい えほんのくに えほんのふるさと 至福 数小節 サティ風の気晴らし 自伝風の読む年譜 一九三一年~二〇二五年 自伝風の読む年譜 編集後記
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ゼロからの読書教室
¥1,760
SOLD OUT
著者:読書猿 発行元:NHK出版 208ページ 188mm × 128mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 読書猿、初の「薄い」本?! 秘伝の読書術をどこまでもやさしく、深く 読むのが遅い、面倒くさい、何を読んだらいいのかわからない……読書にあこがれはあっても、悩みは尽きないものです。そんな、読書にまつわる悩みの数々を、「正体不明の読書家」読書猿が一挙に解決! 「本は最初から最後まで通読しなくてはならない」「内容をしっかり理解しなくてはならない」など読書への固定観念が、読書に苦手意識を生む原因。そこから自由になる方法をやさしく伝えます。 大ベストセラー『独学大全』をはじめ、圧巻の「大全」を著してきた著者が、自身の「核」となる読書術を、かつてなく薄く読みやすく、それでいてどこまでも深くお届けします。「本は好きだけど読書は苦手……」読書への片想いはもう終わりです! 【目次】 第1部 本となかよくなるために……しなくてもいいこと、してもいいこと 第1回 全部読まなくてもいい 第2回 はじめから読まなくてもいい 第3回 最後まで読まなくてもいい 第4回 途中から読んでもいい 第5回 いくつ質問してもいい 第6回 すべてを理解できなくてもいい 第7回 いろんな速さで読んでいい 第8回 本の速さに合わせてもいい 第9回 経験を超えてもいい 第10回 小説なんて読まなくていい 第11回 物語と距離をおいていい 第12回 小説はなんでもありでいい 第2部 出会いたい本に出会うために……してみるといいこと、知っておくといいこと 第13回 いろんな本を知ろう 第14回 本の海「図書館」へ行こう 第15回 レファレンスカウンターに尋ねよう 第16回 百科事典から始めよう 第17回 百科事典を使いこなそう 第18回 書誌はすごい道具 第19回 書誌を使ってみよう 第20回 件名を使いこなそう 第21回 上位概念を考えよう 第22回 リサーチ・ナビを活用しよう 第23回 青空文庫に浸ろう 第24回 デジコレにもぐろう
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日曜日の文芸クラブ
¥1,540
SOLD OUT
著者:小手鞠るい 発行元:講談社 160ページ 188mm × 128mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 小学校教科書に書き下ろし小説が掲載されている小手鞠るいによる文章教室。 やなせたかし氏に詩の才能を認められ、その後作家となった小手鞠るいだから書ける、読む人の心を動かす詩、感想文、小説を書く方法。 短いものから長いものへ、面白かったこと、心が動いたことを、自分の知っている言葉で詩にしてみる。次は、気軽な短い日記をつける、手紙のように感想文を書いてみる、そして自分のことを小説に、と、順を追って階段を上るように文章術を楽しく面白く発展させます。 有名作家の日記や学生たちの作品まで、小手鞠氏が選考委員をつとめた感想文や大学の講義で提出された小説などの例も多く出しやさしい言葉で解説。感想文が苦手な子どもからプロの小説家を目指す人まで、面白く読めて、とても実践的、具体的なアドバイス、書けるようになるコツが満載で、文章を書くことが楽しくなり苦手意識がなくなります。 「ちょっとおもしろかったこと、ちょっと心が動いたこと。ちょっと素敵だなと思ったこと。ある日、みつけたちょっと素敵なことば。そんなささいなことでいいんです。『このあいだ、こんなことがあったんだよ』って、誰かに話して聞かせるようにして、できれば会話も入れて。」「頭で考えて、ことばを選ばないことです。ー中略ーたいせつなのは浮かんできたとき『それをつかまえること』です。つかまえて書いてみてから、『ああでもない、こうでもない』と考えてみてください」本文より。 1章・詩は野原から生まれるー面白かったこと、心が動いたことを、2章・日記は歴史の1ページー日記帳を喜ばせるように、3章・感想文は手紙のようにーあらすじはかかない、4章・物語を書く喜びと悲しみー制約を与えて書く Q&Aや小手鞠るい流創作ノート術など実践的なコラムも掲載。やなせたかし先生からの詩のアドバイスも必読。
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群れから逸れて生きるための自学自習法
¥1,980
著者:向坂くじら/柳原浩紀 発行元:明石書房 192ページ 188mm × 128mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 注目の詩人と教育者による、アウトサイダーのための勉強論 「勉強するのに仲間はいらない。むしろ、ひとりでいるために勉強が必要なのだ」。群れず、つるまず、あなた自身でいるための学び方とは。その試みは、他者を理解し、世界をゆがみなく捉える第一歩となる。一斉授業に困難を抱える中高生から、学び直しを求める大人まで。 【目次】 はじめに なぜ勉強の方法を知る必要があるのか? 【理論編】 01 学ぶとは何か?──目的と手段、そして対話 02 読む──すべての勉強はここからはじまる 03 理解する──少しはみ出すくらいがいい 04 覚える──ぶらぶら散歩するのがいい 05 言語化する──つまり、軽々と間違えること 06 考える──制約と跳躍 【実践編】 07 英語 ◇コラム 勉強する理由は「楽しいから」か? 08 数学 ◇コラム テストとは何か? なぜ試験勉強は勉強ではないのか? 09 国語 ◇コラム 勉強仲間は必要か? 10 社会 ◇コラム くじけるとは何か? 正しいくじけ方について 11 理科 ◇コラム なぜ学習法が大切なのか? 努力に逃げないことを頑張る おわりに 参考文献/教材リスト
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感情の海を泳ぎ、言葉と出会う
¥1,870
著者:荒井裕樹 発行元:教育評論社 208ページ 182mm × 128mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 良い文章ってなんだろう? ――生きづらさの表現と向き合ってきた文学者が 「書くこと」について綴ったエッセイ 「良い文章を探すことは、喩えるなら、夜空を見上げて星座盤にない星を探すようなものかもしれない。確かに今、視線の先に星は見えない。でも、この視界の先に星があると信じることはできる。信じた方が、夜の暗さが怖くなくなる。そう感じられる人と、この本を分かち合いたい」――「はじめに」より。 【目次】 はじめに――とはいえ、を重ねながら綴る 急須のお茶を飲みきるまでに 何者かでありすぎて、自分以外ではない 押し込められた声を聞くことができるか やさしい言葉 書いた気がしない本 憧れる言葉 羨ましい読まれ方 遠くの場所で言葉が重なる 伸ばせたかもしれない翼を語る 時々こうして言葉にしておく 感情の海を泳ぐ 生きられた世界に潜る ずれた言葉の隙間を埋める 心の在処を表現する 世界を殴る 何かするとは、何かすること 自分がやるしかない証明作業 言葉にこまる日のこと 子どもと生きる 「仕方がない」が積もった場所で 「分かってもらえない」を分かち合いたい 下駄を履いて余力を削る 文章と晩ごはん おわりに――綴ることは、息継ぎすること
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ホームレスでいること ―― 見えるものと見えないもののあいだ(シリーズ「あいだで考える」)
¥1,540
著者:いちむらみさこ 発行元:創元社 160ページ 168mm × 130mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 著者は公園のテントに20年以上暮らし、ほかのホームレスたちと共に生きる場をつくりながら、ジェントリフィケーションやフェミニズム、貧困などをめぐる活動をしてきた。 本書では、公園や路上での生活や、ほかのホームレス女性たちとの営み、街の再開発とホームレスの追い出し、ホームレスへの襲撃などを伝え、現代社会の風景の中の「見えているのに見えないことにされているもの」「隠されているもの」「消されたもの」について、読者に語りかける。 【目次】 はじめに 1章 公園のテント村に住みはじめる どの地図にも載っていない村 物々交換カフェ「エノアール」と「絵を描く会」 女性のためのティーパーティー 2章 ホームレスでいること 公園や路上での暮らし ホームレス女性の集まり「ノラ」 街の再開発とホームレスの追い出し 石を投げてきた中学生と話したこと コラム 「公共の場所」とは 3章 わたしたちのゆれる身体 なぜ、公園や路上にとどまるのか 土地の所有、物の所有 ゆれる身体 コラム ホームレスと自由 4章 切り抜けるための想像力 「R246星とロケット」と「246キッチン」 壁をよじのぼる野宿者たち 見えるものと見えないもののあいだで 手紙 ――少し離れたそこにいるあなたへ 見えるものと見えないもののあいだをもっと考えるための 作品案内
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能力で人を分けなくなる日 ―― いのちと価値のあいだ(シリーズ「あいだで考える」)
¥1,540
著者:最首悟 発行元:創元社 160ページ 168mm × 130mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 本書は、著者の第4子で重度の知的障害者である星子さんとの暮らしや、津久井やまゆり園事件の犯人「植松青年」との手紙のやりとり、また1977年から通った水俣の地と水俣病などについて、10代の3人の若者に語った記録である。 能力主義と優生思想、人とのかかわり、個・自立・責任、差別、脳死、人の生死といのち……などをめぐって話しあい、いのちに価値づけはできるのか、「共に生きる」とはどういうことかを考える。 【目次】 はじめに 第1回 頼り頼られるはひとつのこと 「3人の自分」と星子さんの誕生 星子さんとの暮らし 頼り頼られるはひとつのこと コラム 「聴(ゆる)す」=心をひらいて聞く 第2回 私の弱さと能力主義 「弱さ」と能力 やまゆり園事件の植松青年とのかかわり 能力で人の生死を決められるのか 第3回 開いた世界と閉じた世界 社会の中の優生思想 自立と自己責任 「個人」の西欧と「場」の日本 コラム 「いる」と「ある」の違い 開いた世界と閉じた世界 コラム 日本語の中の成り行き主義 いのちの中の死と生 第4回 いのちと価値のあいだ 差別と水俣病 石牟礼道子が伝えた水俣 いのちと価値のあいだ おわりに いのちと価値のあいだをもっと考えるための 作品案内
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新版 映画の構造分析
¥2,420
著者:内田樹 発行元:晶文社 332ページ 188mm × 128mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 映画に隠された驚くべき物語構造を読み解く、 スクリーンから学べる現代思想、精神分析、ジェンダー。 大幅増補の決定版映画論。 物語には構造があり、映画にも構造がある。そして映画の構造を知ることが、人間の欲望の構造を知ることにつながる……。『エイリアン』『大脱走』『裏窓』などハリウッド映画の名作を題材にした映画論にして、ラカンやフーコーなど現代思想の入門テキストとして高い評価を受けた旧版『映画の構造分析』に、『君たちはどう生きるか』『ドライブ・マイ・カー』『怪物』『福田村事件』など、近年の話題作を分析した論考を大幅増補した決定版映画論。〔2003年初版〕 【目次】 新版へのまえがき まえがき ■第1章 映画の構造分析 0 物語と構造 1 テクストとしての映画 2 欠性的徴候 3 抑圧と分析的知性 4 「トラウマ」の物語 ■第2章 「四人目の会席者」と「第四の壁」 ■第3章 アメリカン・ミソジニー──女性嫌悪の映画史 ■第4章 そして映画は続く 『ゴッドファーザー』と『北の国から』 『君たちはどう生きるか』をどう観るか 「父」からの離脱の方位──『1Q84』論 『ハナレイ・ベイ』のためのコメント 『ドライブ・マイ・カー』の独創性 『ノルウェイの森』の時代感覚 『ハウルの動く城』を観に行く 『怪物』について 『福田村事件』へのコメント 『愛の不時着』──男性目線と女性目線の交錯 『冬のソナタ』──予定調和的な宿命 『秋日和』──非婚は彼女たちの意思ではない 『精神0』──それに人間は抗うことができない 『演劇1』『演劇2』──演劇の平田オリザ、映画の想田和弘 『三島由紀夫VS東大全共闘』──政治の季節の予感 『プレシャス』──史上初の男性嫌悪映画 『バービー』──哲学的な映画 デヴィッド・リンチ追悼 オリジナル版のあとがき 新版のためのあとがき 解説 「お話を一つ思いつく」を巡って 春日武彦
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シネパトグラフィー 映画の精神分析
¥3,080
編者:小林聡幸 著者:小林陵/斎藤環/濱田伸哉/丸谷俊之/大島一成 発行元:アルテスパブリッシング 360ページ 188mm × 128mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 「あのシーン」の深層には何がひそんでいたのか── 気鋭の精神科医、心理学者が映画作家の精神の内奥にせまる。 斎藤環によるデイヴィッド・リンチ論を収載! 天才とよばれる傑出した人物の創造性と病理との関係を精神医学的・心理学的に解き明かす「病跡学(パトグラフィー)」の手法で、映画作品や作家たちの謎にせまる。 斎藤環によるデイヴィッド・リンチ論をはじめ、P.T.アンダーソン、ロブ゠グリエ、クローネンバーグ、ユスターシュ、ファスビンダー、キム・ギドク、コルンゴルトなどの生涯と作品を、気鋭の精神科医、心理学者が分析。映画作家たちがいかにして自らの内奥に秘めた病理を不朽の作品へと昇華させていったか、その創造の秘密に肉迫する。 いままで見えていなかったものが見えてくる。映画の観方が変わる! 【目次】 口上 シアター1 網膜と緞帳 シネパトグラフィー宣言(小林聡幸) ロールシャッハ・テストのように映画を観る(小林 陵) シアター2 紋様と隠蔽 デイヴィッド・リンチ 強度の技法(斎藤 環) 中心気質的/発達障害的シグナリング──ポール・トーマス・アンダーソンの映像作品における二重のコスト構造(濱田伸哉) シアター3 倒錯と果報 ロブ゠グリエに見るオタク・カップルの幸福論(丸谷俊之) デイヴィッド・クローネンバーグ──触れることの倫理(小林聡幸) シアター4 生命と偽装 ジャック・ダニエルとともに──ジャン・ユスターシュの人生と映画(丸谷俊之) ライナー・ヴェルナー・ファスビンダーの生涯と作品(大島一成) シアター5 追放と結晶 キム・ギドクは「悪い男」だったのか?(小林 陵) エーリヒ・ヴォルフガング・コルンゴルト──ハリウッドの作曲家の偉大な凡庸(小林聡幸) エンドロール 映像作品名索引 主要人名索引
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オアシス ザ・マスタープラン
¥5,280
著者:ケヴィン・カミンズ 発行元:ジーンブックス 256ページ 269mm × 200mm ハードカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** この本を見てると、あの頃の記憶が鮮やかに蘇ってくる。 ケヴィンの写真には、俺たちの原点がそのまま写ってるんだ。 オアシスのファンなら絶対に手に入れるべき一冊だよ。 — ノエル・ギャラガー ジョイ・ディヴィジョン、ビョークらを手がけた高名な写真家ケヴィン・カミンズが、オアシスの音楽と素顔をアイコニックな写真で浮かび上がらせる。初公開写真多数収録、バンド成功への進化の歴史が明かされる! オアシスがデビューを迎えるまでの激動の12カ月を追った貴重な写真や、デビュー直後のバンドのアイコニックな姿を収録。その75%が世界初公開となる未発表ショット。 ケヴィン・カミンズは、ジョイ・ディヴィジョン、ビョーク、デヴィッド・ボウイなど、数々のトップアーティストを撮影してきた世界的に高名なフォトグラファー。1993年、オアシスはクリエイション・レコーズと契約し、デビューアルバム『Definitely Maybe』の制作に向けて動き出した。バンドのサウンドに合ったルックスを確立するために起用されたカミンズは、初期の熱狂的なライブや、若さと熱気が溢れる彼らの素顔を撮り続けた。 マンチェスターのアフレックス・パレスで新調した服に身を包む初々しい姿、地元のパブやストリートで撮影された等身大の彼ら、Brother社のロゴが入ったマンチェスター・シティのユニフォームを着たギャラガー兄弟──バンドの進化と世界的成功への足跡をビジュアルで追うことができる。 ノエル・ギャラガー自身が写真にコメントを寄せ、フットボール、ファッション、音楽への思いを語るほか、当時の回想を交えながらバンドの成長を振り返る。さらに、文化評論家ゲイル・クロウザーによるオアシスの影響力に関する考察、カミンズ自身の貴重な証言も収録。 誰もが知る「オアシス成功の物語」の前に──彼らがいかにしてアイデンティティを確立し、世界を変えるバンドへと進化したのか。 本書は、その「マスタープラン」を明らかにする決定的な記録である。 オアシスはどのように誕生したのか。新たなバンドのサウンド、ルックス、アイデンティティを形作る無数の要素とは何か。オアシスの誕生と進化を目撃する、すべての音楽ファンにとって見逃せない一冊。
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坂本龍一のプレイリスト
¥2,970
SOLD OUT
著者:吉村栄一 発行元:イースト・プレス 320ページ 188mm × 128mm ハードカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 坂本龍一は、どんな音楽を愛したのか。 コンピレーションアルバム、ラジオ番組、書籍などで 坂本龍一がセレクトした楽曲からひもとく。 クラシック、現代音楽からロック、ソウルミュージック、クラブミュージックにいたるまで、 坂本龍一はその生涯で新しい音楽を求め続けた。 その音楽体験が、革新的な作品を生み出す源泉だった。 本書では、コンピレーションアルバム、ラジオ番組、書籍などで 坂本龍一自身がセレクトした楽曲を、『坂本龍一 音楽の歴史』の著者がレビューする。 【本書で取り上げたアーティスト(一部)】 ジャパン/スクリッティ・ポリッティ/韓国国立国楽院/テイ・トウワ/加藤登紀子/クラフトワーク/スライ&ファミリー・ストーン/ミシェル・ルグラン/ヴァン・ダイク・パークス/クラウス・オガーマン/ジョン・コルトレーン/シュトックハウゼン/アントニオ・カルロス・ジョビン/ニーナ・シモン/ジョン・ケージ/武満徹/フィリップ・グラス/J・S・バッハ/マックス・リヒター/エリック・サティ/ドビュッシー......etc *********************** 店主コメント *********************** 坂本龍一がラジオ番組やコンピレーションアルバムでセレクトした曲の中から、著者に強い印象を残した150曲を関連楽曲とともに紹介。ポップスやクラシック、さらには民俗音楽などそのジャンルは多岐にわたる。 さまざまなジャンルがひしめき合う広大なフィールドから曲を拾い上げ、幅広い視野で音楽探究を続けた坂本。そして、豊富な知識で坂本自身の作品と結び付けながらレビューを展開する著者。二人の音楽的感性と知が凝縮された一冊。
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音盤の来歴 ―― 針を落とす日々
¥1,980
SOLD OUT
著者:榎本空 発行元:晶文社 240ページ 188mm × 128mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 虐殺が続く世界の片隅で、静かにレコードに針を落とす。音楽に守られた日々の記録。 アメリカで神学と人類学を学び、自分のVOICEを探す日々の裏で、心の支えとなった音楽があった。ブルーズ、ジャズ、ロック、ソウル…… いまも保持する愛着の深い音盤群と、ニューヨークで、ノースカロライナで、そして沖縄で出会った心やさしき人々との交流をもとに語る生活の記録。ガザで、ウクライナで、シリアで虐殺が続くなか、音楽はシェルターとなりうるか? 若き神学・人類学者による、世界の片隅からの祈りにも似たメッセージ。 【目次】 はじめに ■Side A アラン・トゥーサンと過去をかたわらに寄せることの勇気について ライ・クーダーとチャイナタウンのアパートの屋上から見えた月 レオン・レッドボーンと初めてのレコードプレイヤー メイヴィス・ステイプルズを聴きに501に背を向ける ハービー・ハンコックとアメリカで車を売ること ドニー・フリッツと自由の瞬間 ビートマスとレコードのないクリスマス ■Side B ドクターQが教えてくれたり、教えてくれなかったりしたいくつかのこと 『アメイジング・グレイス』を探して フランシスコのサンクチュアリ 黒いキリスト、メアリー・ルー・ウィリアムスを記念して 豚と詩人 レコードにまつわる抜き書きのアーカイヴ、あるいは百年目のボールドウィンへ 細野晴臣を聴いていた夜のこと クラシックでしまくとぅば ドン・コヴェイがシャウトする朝 あとがきにかえて
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BABY GENERATION
¥3,600
プロデュース:林文浩 企画・編集:林央子 写真:ホンマタカシ アートディレクション:マイク・ミルズ 発行元:リトル・モア 発行年:1996年5月5日 初版 210mm × 148mm ソフトカバー 【状態】 ページの一部が外れています(写真2~3枚目) 通読には支障ありません。 ※こちらの商品は店頭でも販売しております。品切れの場合もございますので予めご了承くださいませ。
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IN☆POCKET(イン・ポケット)1985年10月号 特別企画 村上春樹 VS 村上龍
¥2,400
発行元:講談社 発行年:1985年10月15日 191ページ 148mm × 105mm ソフトカバー 【状態】 三方にヤケ(写真2~3枚目) それ以外に目立った汚れや傷みはありません。 ※こちらの商品は店頭でも販売しております。品切れの場合もございますので予めご了承くださいませ。
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アウト老のすすめ
¥1,000
著者:みうらじゅん 発行元:文藝春秋 発行年:2025年5月20日 第3刷 303ページ 174mm × 108mm ソフトカバー 【状態】 目立った汚れや傷みは無く、全体的にキレイです。 ※こちらの商品は店頭でも販売しております。品切れの場合もございますので予めご了承くださいませ。
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午後のコーヒー、夕暮れの町中華
¥1,980
SOLD OUT
著者:安澤千尋 発行元:書肆侃侃房 224ページ 188mm × 128mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** いつだってわたしを助けてくれたのは、街にある小さな店だった。 そこへたどり着けさえすれば、またわたしは生きる力を取り戻すのだ。 街歩きエッセイスト「かもめと街 チヒロ」が、東京の店の情景を描く。 浅草、上野、日本橋、銀座、新橋、神保町、秋葉原 ――東京下町エリアを中心とした全61店
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毎日読みます
¥1,980
著者:ファン・ボルム 訳者:牧野美加 発行元:集英社 248ページ 188mm × 128mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 「本を読みたいけど、読めない!」 日々忙しいわたしたちは、どうすればもっと本を読めるだろうか? または、どんな本を読めばいいだろうか? 『ようこそ、ヒュナム洞書店へ』の著者が、具体的な方法と作品タイトルをもって贈る、やさしい読書エッセイ。 焦燥感と罪悪感にかられるあなたの背中を、そっとやさしく押してくれる全53章。
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エステルの手紙教室
¥2,420
SOLD OUT
著者:セシル・ピヴォ 訳者:田中裕子 発行元:講談社 294ページ 188mm × 132mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 《みなさんの感情や意見には一切口出ししません。手紙の書き方、つまり文章の書き方を教えるのがわたしの役割です》 北フランスのリールで書店を営むエステルは、亡くなった父を偲んで手紙教室を開くことにした。参加者を募る新聞広告を出すと、5人から応募があった。孤独な老婦人、重度の産後うつに苦しむ夫婦、仕事にやりがいを見いだせないビジネスマン、そして進路に悩む青年。性別も年齢も異なる参加者とエステルは、手紙のやりとりを通して新しい言葉との出会いに飛び込んでゆく。言葉の力を賛美した小説。 Le Prix Du Roman Qui Fait Du Bien(癒やしの小説賞)を受賞。