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つげ義春が語る マンガと貧乏
¥2,530
著者:つげ義春 発行元:筑摩書房 384ページ 188mm × 128mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 1987年を最後に長い休筆期間にある、つげ義春。貸本時代の悪戦苦闘、衝撃を与えた「紅い花」「ねじ式」……。過去50年間の発言からマンガ家人生をたどる。
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全スケートボード史
¥4,950
著者:イアン・ボーデン 監訳:市井吉興 訳者:塩見俊一/住田翔子/豊島誠也 発行元:晶文社 380ページ 252mm × 191mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** スポーツか?カルチャーか? 60年代の誕生から現代まで、その発展を 多彩な写真とQRコード収録のビデオで辿る! スケートボードは、人生を楽しむ技芸だ。 1960年代、アメリカ西海岸のサーフカルチャーから始まったスケートボードは全世界に広まり、現在ではオリンピック種目にもなっている。建築・都市文化の専門家であり、自身も40年以上のスケーター歴をもつ著者がカルチャーやアート、都市文化に与えた影響やそのアティチュードを明らかにする。 そして誕生から60年以上にわたる歴史を、ギア、メディア、大会、都市、アティチュード……、あらゆる側面から、豊富な写真・ビデオ、スケーターたちの証言とともに辿る。 【目次】 日本語版への序文 Chapter 1 Introduction はじめに Section One Skateboard Scenes Chapter 2 Skateboards 起源 スクーターとサーフィン オールドスクール 新しいスタイルの発明 Chapter 3 Living by the Board 生き方としてのスケートボード フリークス&ギークス 狭間にあるすべて 縄張りと異国 変わりゆく男らしさ 「年齢は関係ない」 オール・ガールズ・スケート・ジャム 多文化的な実践 Chapter 4 Affiliate Worlds 契約とコマーシャル プロであること 企業とブランド 組織と管理 コンテスト・大会・オリンピック 競技の社会学 Chapter 5 Media Worlds メディア空間 ZINEから雑誌へ 広角レンズが映すもの 映画のなかのスケートボード ビデオの美学 ソーシャルメディアと配信 Section Two Skateboarding Chapter 6 Found Space スポットを探せ! アスファルトとコンクリートの波 フルパイプの永遠 発見されたプール ブルータイルへのこだわり Chapter 7 Skatopia スケートピア コンクリート製の黄金郷 木製ランプの台頭 Chapter 8 Sketepark Renaissance パークの復権 新たな夜明け 擬似的なストリート あいまいな地形 DIY パークのなかの社会 Chapter 9 Super-Architectual Space 超建築空間 身体が生み出す空間 建築を問う ダウンヒルとフロウ感覚 投影する身体、演じられるイメージ Chapter 10 Skate and Destory スケート・アンド・デストロイ ハードウェアとしての都市 零度建築 都市のリズム 都市を書くこと 街を再編集するスケーターたち 都市を語ること Chapter 11 Movement Without Words 言葉なき運動 クリティカル・シチズン 消費主義を超えて ストリートの自由 「スケートボード禁止」 スケートボード・イズ・ノット・ア・クライム Section Three Skate and Create Chapter 12 Artistry アート グラフィックデザイン 芸術としてのスケートボード 彫刻を滑る 創造性とアティテュード Chapter 13 Do It for Others 利他の精神 パブリックスペース 都市への介入 健康性 起業家精神 社会へのインパクト Chapter 14 Skateboarding – A Magnificent Life? 素晴らしき人生? 脚注 訳者あとがき *********************** 店主コメント *********************** スケートボードを構成するギア・産業・メディア・地形・アート・社会事業などあらゆる要素を包括的に取り上げ、それぞれを集中的に研究・考察したスケートボード文化史。 各要素を3つのセクションに大別して論じており、通史のように直線的な構成内容ではないので興味のあるテーマから読むことができます。また、随所に掲載されているQRコードからYouTubeチャンネルにアクセスすることでショートビデオクリップを閲覧することもできます。 オリンピック競技に認定されて以来、スポーツとして身近になったスケートボード。 この本を読めば、スケートボードというスポーツあるいはカルチャーのわずかな側面しか見ていなかったことに気付かされるのではないでしょうか。
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ダンプ松本『ザ・ヒール』
¥1,540
著者:平塚雅人 発行元:小学館 183ページ 193mm × 135mm ハードカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 1980年代、全日本女子プロレスでデビューし、極悪同盟を率いて、クラッシュギャルズとの抗争を繰り広げたダンプ松本。今だから話せる当時の裏話や、本人が抱えてきた心の葛藤や父親への思い。現在からは想像もつかない程の過酷な状況下で、彼女が何を思って過ごしてきたのか。そんな熱くひたむきな思いが伝わってくる一冊です。 【目次】 第1章 1960年、松本香誕生 第2章 母の家出と父との確執 第3章 夢の『スター誕生!』応募 第4章 1975年、大宮開成高校アーチェリー部入部 第5章 1979年、憧れの全日本女子プロレス入門 第6章 1980年、悲願のプロレスデビュー 第7章 過酷な先輩たちのいじめ 第8章 しごきとディスコ初体験 第9章 1984年、極悪同盟結成 第10章 激化するクラッシュギャルズとの抗争 第11章 疲弊する心、加熱する女子プロレスブーム 第12章 1988年、全女引退 第13章 1988年、芸能界進出 第14章 殺意を抱いていた父の死 最終章 2020年、女子史上初の還暦現役レスラー
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スペクテイター vol.53 1976 サブカルチャー大爆発
¥1,100
発行元:エディトリアル・デパートメント 発売元:幻冬舎 183ページ 242mm × 182mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 「政治の季節」と呼ばれる1960年代とバブル経済へ突入していった1980年代に挟まれて、まるでなにも起こらなかったかのように思われがちな、1970年代。 しかし、大人たちの目の届かない若者たちの世界では、文化的な爆発と呼ぶべき重要な出来事が起きていた。オカルト、アニメ、パンク、自己教育…。 4つのサブカルチャー誕生の瞬間に立ち会ったリトルマガジン関係者の証言や論考を通じて、1976年に起こったサブカルチャー大爆発の実情に迫る。 【目次】 ◆PLAY BACK 1976 作画/関根美有 ◆クロニクルズ 70年代の主な出来事 ◆論考 アナザー・スピリッツ・オブ・76 〝76年精神〟とはなにか 文/宇田川岳夫 ◆インタビュー① 氷川竜介氏(アニメ・特撮評論)に聞く『宇宙戦艦ヤマト』とファンダム形成史 取材・構成/鴇田義晴 ◆インタビュー② 武田崇元氏(八幡書店社主)に聞く『地球ロマン』とジャパニーズ・オカルト再発見 取材・構成/宇田川岳夫 ◆NIPPON 70S 写真/児玉房子 ◆寄稿① 『ロック・マガジン』にみるパンクの日本上陸 文/東瀬戸悟 写真提供/阿木譲アーカイブ・開田裕治 ◆寄稿② 自己教育の教科書として創刊された『別冊宝島』 文/長沼行太郎 ◆まんが「夜の魂」 作/まどの一哉 ◆はみだし偉人伝 その4 水谷孝 裸のラリーズと「死」 文/横戸茂 写真/中藤毅彦
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ジェーン・バーキンと娘たち
¥2,970
SOLD OUT
著者:村上香住子 発行元:白水社 210ページ 195mm × 135mm *********************** 出版社紹介文より *********************** ジェーン・バーキンをめぐる、日本初の評伝的エッセイ エルメスの高級鞄で有名な「バーキン」が誕生したのは育児のためだったという逸話はよく知られているが、その親子関係の実際のところについてははたしてどうだろう。 ジェーン・バーキン(1946-2023)には三人の娘がいる。末娘ルー・ドワイヨン(1982-)は映画監督のジャック・ドワイヨンを、次女シャルロット・ゲンズブール(1971-)はセルジュ・ゲンズブールを、そして長女ケイト・バリー(1967-2013) は作曲家のジョン・バリーを父親に持つ。そして、その子育てにおいては、世界中に愛をささやいた「かっこいい女」の魂の叫びが幾つも秘められていた──。 本書は、彼女たちと40年来の親交がある著者による、ジェーン・バーキンをめぐる日本初の評伝的エッセイ。 ジェーンの少女時代からの恋愛、仕事、結婚、慈善活動……ありのままに生きる母親は、三人の娘と、どのような愛を育んできたか? 親日家の故人を哀悼しつつ、母娘の真実を描く、祈りが聞こえる「家族の肖像」。プライベートフォトをはじめ、音声や動画を視聴できるQRコードも多数収録。年譜付。ジェーンの葬儀を追体験するエピローグには胸を打たれるだろう。 【目次】 ジェーン・バーキン バーキンという家系 ジェーンの誕生 ジェーンの少女時代 ケイトの誕生 セルジュ・ゲンズブールとの出会い ジュ・テーム・モワ・ノン・プリュ シャルロットの誕生 ルーの誕生 ヴェルヌイユ通りの家 ラ・トゥール通りの隠れ家 不倫の熱愛の果て 最後のアマン 最期の五日間 長女 ケイト・バリー 次女 シャルロット・ゲンズブール 末娘 ルー・ドワイヨン エピローグ あとがき 参考資料/年譜/図版一覧
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STATUS AND CULTURE 文化をかたちづくる〈ステイタス〉の力学 ― 感性・慣習・流行はいかに生まれるか?
¥3,630
著者:デーヴィッド・マークス 訳者:黒木章人 発行元:筑摩書房 544ページ 188mm × 128mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** かつてビートルズの〈マッシュルームカット〉と呼ばれた長く、だらしない髪型は各世代から反発を招き、社会を分断するほどの騒動を全世界に巻き起こした。 しかし現在では受け入れられ、むしろクラシカルな髪型となっている。トレンドは一部の過激な行動から始まり、反発を生むが、徐々に許容され、ついには一般化する。 人はなぜ集団で特定の習慣を好み、やがて別の流行に移行するのだろうか。なぜあるものが 「クール」になるのか? スタイルの革新はいかにして生まれるのか? われわれの文化に起こる絶え間ない変化のメカニズムを、本書は〈ステイタス〉――社会のなかでの各個人の重要度を示す非公式な指標――を希求するプロセスとして説明する。 本書で解き明かしていくステイタスと文化の原則は、捉えがたいものとされてきたセンスや真正性、アイデンティティ、階級、サブカルチャー、アート、ファッション、流行、スタイル、リバイバルといった概念や現象を明確にし、われわれを取り巻く世界を分析する際に極めて役に立つ。 歴史的事例と数々の分野の学問の叡智を統合する文化の普遍理論書。 (本書の問い) I なぜ人は必然性のない行動を集団で一斉に取りはじめるのか …〈ステイタス〉が個人を文化的慣習に駆り立て、アイデンティティを形成させる II 独自のスタイル、慣習、センスはどのようにして生じるのか …社会階級間の競争、サブカルチャーとカウンターカルチャー、芸術界の内部闘争 III なぜトレンドは移り変わり、わたしたちは行動を変えるのか …何が歴史としてのちに伝えられ、何が忘れ去られるかは高ステイタス集団が決める IV インターネットは〈ステイタス〉の構造と価値に何をもたらしたか …コンテンツの爆発的増加、センスの否定、レトロマニアとネオマニア、そして〈文化の停滞〉 【目次】 日本の読者に向けた序文 はじめに 文化とステイタスのタブーにまつわる大いなる謎 第1部 ステイタスと個人 第1章 ステイタスの基本原則 第2章 慣習とステイタス価値 第3章 シグナリングとステイタスシンボル 第4章 センス、真正性、そしてアイデンティティ 第2部 ステイタスと創造性 第5章 階級と感性 第6章 サブカルチャーとカウンターカルチャー 第7章 芸術 第3部 ステイタスと文化の変化 第8章 流行のサイクル 第9章 歴史と連続性 第4部 二十一世紀のステイタスと文化 第10章 インターネットの時代 まとめ ステイタスの平等化と文化の創造性 原注 書誌情報 索引
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AMETORA 日本がアメリカンスタイルを救った物語
¥2,420
SOLD OUT
著者:デーヴィッド・マークス 訳者:奥田祐士 発行元:DU BOOKS 400ページ 188mm × 128mm ソフトカバー ~出版社紹介文より~ アイビー、ジーンズ、ストリートウェアなど戦後アメリカから輸入したスタイルを、 日本人は独自の解釈と評価を加え、研究し、マニュアル化し、継承してきた。 そして、90年代以降は、アメリカや世界のメンズファッションが、 日本を参考にしているという状況を描いた傑作ノンフィクション。 VANやマガジンハウス、メンズクラブ、小林泰彦、穂積和夫、くろすとしゆきなど…… 先駆者、仕掛け人、関係者への取材と現存する資料をもとに、歴史的視点から俯瞰して、 日本の戦後メンズ服飾史に新たな光をあてる。 【目次】 イントロダクション 東京オリンピック前夜の銀座で起こった奇妙な事件 第1章 スタイルなき国、ニッポン 第2章 アイビー教――石津謙介の教え 第3章 アイビーを人民に――VANの戦略 第4章 ジーンズ革命――日本人にデニムを売るには? 第5章 アメリカのカタログ化――ファッション・メディアの確立 第6章 くたばれ! ヤンキース――山崎眞行とフィフティーズ 第7章 新興成金――プレッピー、DC、シブカジ 第8章 原宿からいたるところへ――ヒロシとNIGOの世界進出 第9章 ビンテージとレプリカ――古着店と日本産ジーンズの台頭 第10章 アメトラを輸出する――独自のアメリカーナをつくった国 謝 辞 注釈と出典 参考文献 索引
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ヒッピーの教科書
¥1,980
SOLD OUT
原作:赤田祐一 作画:関根美有 発行元:エディトリアル・デパートメント 110ページ(一部カラーページ) 248mm × 188mm ハードカバー *********************** 店主コメント *********************** みなさんは「ヒッピー」という言葉から何を連想しますか? 長髪、フレアパンツ、ドラッグ、性の解放など・・・反体制的で自由に生きる俗世離れした人たちをイメージするのではないでしょうか? この本ではヒッピーの前身となったビート・ジェネレーションから現在のヒッピーまでマンガ形式で解説。その歴史を読み解くと、退廃的なイメージとは違った〝生産的でクリエイティブ〟な一面が見えてきます。 2019年に刊行された雑誌『スペクテイター』44号に掲載された記事のうち「ヒッピーの歴史」というマンガ記事を抜粋し再編集。さらに、書き下ろしの記事が追加されています。 基になった雑誌の方は古書価が高騰。なかなか入手しづらい状況ですので、こちらの再編集版をこの機会にぜひ!
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つげ義春が語る 旅と隠遁
¥2,530
SOLD OUT
著者:つげ義春 発行元:筑摩書房 400ページ 188mm × 128mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 旅、温泉、生活、宗教観…、孤高の作家の作品背景が浮かび上がる「つげ式」のすべて!「自分にとってのリアリズムは家庭にしかないんですから…淡々と生きていれば、それでいい」過去50年間の対談、インタビューを集大成! 【目次】 序 プロフィールつげ義春 漂泊(生きる実感は旅浪にある―深沢七郎×つげ義春 都会に価値なんてひとつもない―藤原マキ×つげ義春 つげ式生活の最近―正津勉×藤原マキ×つげ義春 ほか) 隠棲(刺激ぎらい 直径三キロがリアリズムの素 物書きは救われない―菅野修×つげ義春 ほか) あの頃、この頃(妖怪博士を訪ねた頃 あの頃の調布―高野慎三×つげ義春 外房大原への夢―つげ忠男×藤原マキ×つげ義春 ほか)
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みんなの〈青春〉 思い出語りの50年史
¥2,310
SOLD OUT
著者:石岡学 発行元:生きのびるブックス 224ページ 188mm × 128mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** “キラキラの青春”だけが、青春なのか? 太陽族、みうらじゅん、乃木坂46……。様々なジャンルを横断しながら、私たちの自意識を刺激してやまない青春イメージを読み解く、社会文化史。 【目次】 はじめに ◆第1章 謎を抱きしめて 青春の独特さ・奇妙さ 近代のイデオロギーとしての青春? 生きのびる青春 ◆第2章 さらば青春!?──七〇年代のターニングポイント 「青春」の誕生 近代日本文学と青春 「男の世界」 青春はカネになる!?──映画のイメージ 変質? 消失?──同時代の認識 ◆第3章 メディアに息づく「青春」 政治の季節のあと、テレビドラマがやってきた──六〇─七〇年代 ダサさの象徴──八〇年代 「ありのままの青春」が理想──一九九〇─二〇〇〇年代 二人の世界で成り立つ青春──二〇一〇年代 しぶとく生きのびるビルドゥングス・ロマン ◆第4章 いつか振り返る日のために 成長物語の残滓 何はともあれ、部活と夕日、そして恋愛 記録と美化──ミッションに賭ける 「いま自分たち青春してる!」 ◆第5章 〈輝けない者たち〉のブルース イメージと現実とのギャップ ないものねだりが原動力に 「暗い青春こそ本物の青春だ!」 輝きからも挫折からも遠く離れて ◆第6章 アンチという名の王道をゆく 「青春っぽい青春」はハードルが高い 地味な青春は描かれない? 「底辺女子高生」の憂鬱? 地味だからこそ価値がある!? ◆第7章 大人の結論─それでいいじゃないか、の心 反動から生まれる表現 王道あっての「欠落」 あの頃に戻れないからこそ それもまたよし、の境地 ◆第8章 恋愛至上主義の果てに 男女共学前夜 「純潔教育」と「不純異性交遊」の時代 「童貞」というスティグマの誕生 恋愛至上主義の興隆から「若者の恋愛離れ」へ ◆第9章 アイドルの辞書に“青春”の文字はない 「アイドル消費」=「青春消費」 「フツーの人が羨ましい」 人気の絶頂で犠牲にしたもの 「アイドル活動そのものが青春!」 ◆第10章 いくつになっても逃げられない 「青春とは心のありようである」 元ネタの影響力 「いつまでも青春だと思うのはバカげている」 なぜ、最後に(笑)がつくのか ◆第11章 さらば、青春 生き方が決まったとき青春は終わる? 気づけば「大人」になっていた 「象徴」との惜別 ◆第12章 変わったもの、そして変わらないもの 変わる青春 変わらない青春 陳腐で特別な青春 おわりに 参考文献
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ロンドンの誘惑 1970's ロンドン・カルチャーの世界
¥4,180
著者:海野弘 発行元:パイインターナショナル 504ページ(カラー 160ページ) 240mm × 165mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 音楽、映画、ファッション、アート……すべてはここから始まった! 音楽やストリート・ファッションなど、さまざまな現代カルチャーの起点となった1970年代のロンドンを、アート、音楽、映画、写真、ファッション、イースト・エンドから王室事情まで、10のカテゴリーで解説。現代カルチャーを読み解く上で欠かせない70年代ロンドンのカルチャー事情をビジュアルとともに辿れる決定版です。
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労働系女子マンガ論!
¥2,200
著者:トミヤマユキコ 発行元:タバブックス 224ページ 188mm × 128mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 労働をめぐる女子の悩みの数だけ、応答を試みるマンガが存在するー タバブックスwebサイトで2013年から不定期連載していた「労働系女子マンガ論!」ついに、ついに書籍化!! 恋愛、結婚、出産、といった人生のイベントを迎えるたび、続けるか辞めるかの選択を迫られるのは、たいてい女子の側。労働環境はここ数十年で大きく変化し、どうするのがベストなのか判断がつかない…「女子×労働」の視点で読む女子マンガに人生をサバイブするヒントがある!誰もが知っている王道作品から、知る人ぞ知る隠れ名作まで、web連載を大幅加筆修正。「女性と労働」表象を読み解く、気鋭の研究者トミヤマユキコの女子マンガ論、決定版です。 【目次】 序論「労働系女子マンガ」とはなんぞや? 1章 少女マンガ隆盛期 ― ヒロインは読者と同世代の若き労働者 自分の運命を切り拓く『ベルばら』の女たち 『ベルサイユのばら』 大正時代のラブコメが描く「この国で女が働くとはどういうことか」『はいからさんが通る』 「自立した女」のモデルのひとつは、バレエマンガにある 『アラベスク』 愛より恋より仕事をやれ 70年代作品の強烈なメッセージ 『デザイナー』 女の為政者として「政治と権力」を変革する16歳 『王家の紋章』 労働ものとして魔法少女マンガを読んでみる 『美少女戦士セーラームーン』 2章 「仕事と恋」の時代 ― 社会情勢を反映し働く読者の現実に接近 「近代化」を目指そうとした「働く女」の困難 『東京ラブストーリー』 みんなの視界に入りにくい仕事を描く意義 『動物のお医者さん』 フリーターもバリキャリも大変 就職氷河期がもたらしたリアル 『ハッピー・マニア』『働きマン』 「周縁」で働く女の自由と孤独 『ちひろ』『ちひろさん』 自分らしさに助けられたり苦しめられたりする労働 『リメイク』 恋愛要素なし、仕事人間を肯定する女子マンガの進化 『重版出来!』 3章 労働の多様化・細分化 ― 年齢、仕事観、社会問題等に着目 憧れからはほど遠い設定が生み出す深い味わい 『うどんの女』 主婦の労働と存在意義をめぐる重い問い 『ハウアーユー?』 リアルとファンタジーを行き来する大人の仕事と恋愛の物語 『娚の一生』 人生の全てを労働に捧げる 仕事に生きる女のロールモデル 『繕い裁つ人』 女の人生に必要なのは王子様じゃない、家だ 『椿荘101号室』 「仕事/趣味」「仕事/結婚」二者択一の不毛さを描く 『ZUCCA×ZUCA 』 自分の意思ではない境遇も受け入れ 働き生きる日々の愛おしさ 『海街 diary』 夢見た未来と現実の間に苦悩 続いていく労働系女子の人生 『愛すべき娘たち』
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#Z世代的価値観
¥1,650
SOLD OUT
著者:竹田ダニエル 発行元:講談社 208ページ 188mm × 128mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** マーケティング用語じゃない。これはまったく新しい「世代論」絶望的な世界に生まれた“Z世代”が「愛」と「連帯」で価値観の革命を起こす!「Forbes JAPAN 30 UNDER 30 2023」受賞!メディア・SNSで話題騒然!『世界と私のA to Z』の著者による画期的エッセイ お金、健康、人間関係、SNS、仕事――Z世代的価値観で分析する“私たちのいま”・「ホットガール」とセルフラブ・セラピーは心の必需品・「リアル&楽しい」食に夢中・エブエブ旋風の奇跡・さよなら「インフルエンサー」消費・つながりが広げる読書・ブランド価値より「今」の価値・「仕事≠人生」的な働き方
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ナウシカ考 風の谷の黙示録
¥2,420
SOLD OUT
著者:赤坂憲雄 発行元:岩波書店 374ページ 194mm × 135mm ハードカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 一九八二年から雑誌『アニメージュ』に連載され、映画版の制作を挟み九四年に完結した、宮崎駿の長編マンガ『風の谷のナウシカ』。 この作品の可能性の種子は、時代の喘ぎのなか、いま、芽生えと育ちの季節を迎えようとしているのかもしれない――。多くの人に愛読されてきたこのマンガを、二十余年の考察のもと、一篇の思想の書として徹底的に読み解く。 【目次】 はじめに 第一章 西域幻想 1 秘められた原点 アニメとマンガのあいだ はじまりの風景から 宮崎駿の種子をもとめて 2 神人の土地へ 小さな谷の王国 旅立ちのときに 奴隷とはなにか,という問いへ 第二章 風の谷 1 風の一族 部族社会としての風の谷 腐海のほとりに暮らす 風車とメーヴェのある風景 2 蟲愛ずる姫 背負う者の哀しみとともに ギリシャ神話のなかの原像 血にまみれた航海者との出会い 3 子守り歌 孤児たちの物語の群れ あらかじめ壊れた母と子の物語 擬態としての母を演じる 4 不思議な力 物語られる少女の肖像 境界にたたずむ人 王蟲の心を覗くな,という 第三章 腐 海 1 森の人 水と火と調和にかけて 火を捨てて,腐海へ 世界を亡ぼした火とともに 2 蟲使い たがいに影として森に生きる 武器商人から穢れの民へ 森が生まれるはじまりの朝に 3 青き衣の者 ふたつの歴史の切断があった 邪教と予言が顕われるとき 犠牲,または自己犠牲について 4 黒い森 腐海の謎を読みほどくために 第三の自然としての腐海 喰う/喰われる,その果てに 第四章 黙示録 1 年代記 年代記と語りと声と いくつかの歴史語りが交叉する 文字による専制が産み落とした偽王たち 2 生命をあやつる技術 悪魔の技の封印がほどかれる 帝国を支える宗教的呪力の源泉として 対話篇,シュワの庭にて 3 虚無と無垢 呪われた種族の血まみれの女 内なる森を,腐海の尽きるところへ 名づけること,巨神兵からオーマへ 4 千年王国 千年という時間を抱いて 墓所の主との言葉戦いから 物語の終わりに 終 章 宮崎駿の詩学へ おもな参考文献 あとがき
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現代怪談考
¥2,090
SOLD OUT
著者:吉田悠軌 発行元:晶文社 352ページ 188mm × 128mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 姑獲鳥、カシマ、口裂け女、 テケテケ、八尺様、今田勇子―― そのとき、赤い女が現れる。 絶対に許せない人間の「悪」。 深淵を覗き込んだ時、そこに映るものは何か。 現代怪談に姿・形を変えながら綿々と現れ続ける「赤い女」。そのルーツとは。現代人の恐怖の源泉を見据えることで明らかになる「もう一つの現代史」。赤い女の系譜を辿りつつ、その他重要な現代怪談のトピックについても探索していく。浮かび上がる「ミッシングリンク」とは。怪談の根源を追求する、吉田悠軌の探索記、その最前線へ。 【目次】 ・怪談の深層に眠るもの:「子殺し」怪談 secition1 1:イタリア公園へ 2:こんな晩 3:ザシキワラシ [現代怪談の最前線]:歩く死体を追いかけろ! ・怪談の深層に眠るもの:「子殺し」怪談 section2 4:現代怪談の幕開け 5:夕焼けの人さらい 付1:赤い女前史 6:口裂けの系譜 [現代怪談の最前線]:牛の首 ・怪談の深層に眠るもの:「子殺し」怪談 section3 7:子殺しの罪と罰――コインロッカーベイビーとしての「コトリバコ」 8:欠損する下半身の意味するもの――カシマさん [現代怪談の最前線]:人面犬 ・怪談の深層に眠るもの:「子殺し」怪談 section4 9:「大流行」以前の口裂け女 10:変容する口裂け女 11:潜伏するカシマ・ウイルス 付2:テケテケ [現代怪談の最前線]:岐阜ポルターガイスト団地 ・怪談の深層に眠るもの:「子殺し」怪談 section5 12:「感染」を拡大させる赤い女――アクサラ、泉の広場の赤い女 13:「白い女」の系譜――サチコ、ひきこさん、八尺様 14:産みなおし、生まれ返りを希求する存在たち 付3:MOMOチャレンジ [現代怪談の最前線]:樹海村 ・怪談の深層に眠るもの:「子殺し」怪談 section6 15:なぜ多くの人々が「赤い服を着た大きな女」を見てしまうのか? 16:怪談とはなにか、恐怖とはなにかを探ること おわりに
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ミヤザキワールド 宮崎駿の闇と光
¥3,300
著者:スーザン・ネイピア 訳者:仲達志 発行元:早川書房 432ページ 194mm × 139mm ハードカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** "アニメ・クイーン"の異名をとる米タフツ大学教授が、「ルパン三世 カリオストロの城」から「風立ちぬ」まで11の長編と漫画版『風の谷のナウシカ』を徹底解剖。宮崎氏本人とジブリ関係者への取材も踏まえ、魅力の源泉に迫る。日本版オリジナル序文を収録。 【目次】 日本の読者へ―――ミヤザキワールドの闇と光 序章 ミヤザキワールドを探して 第1章 壊れた世界 第2章 アニメ作家のつくり方 第3章 絵を動かす歓び 第4章 上昇と下降『ルパン三世 カリオストロの城』 第5章 『風の谷のナウシカ』と「女性原理」 第6章 大空の孤児たち『天空の城ラピュタ』 第7章 魔法の森の傘 『となりのトトロ』に見る国と個人のトラウマ克服への道 第8章 魔女と都市 『魔女の宅急便』における時間、空間、ジェンダー 第9章 カサブランカに舞い降りる『紅の豚』 第10章 救世主から巫女へ 「闇のなかのまたたく光」を求める漫画版『風の谷のナウシカ』 第11章 他者の顔 『もののけ姫』の横断される境界 第12章 『千と千尋の神隠し』の私的な世界の終わり 第13章 城と呪いと共同体『ハウルの動く城』 第14章 不思議で貴い宝 『崖の上のポニョ』の無垢な者たちが招く世界の終わり 第15章 「恐ろしい風」『風立ちぬ』 第16章 結び 謝辞 訳者あとがき 参考文献 原注 索引
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ゲーセン戦記 ミカド店長が見たアーケードゲームの半世紀(中公新書ラクレ)
¥946
SOLD OUT
著者:池田稔 聞き手・構成:カガワヒロユキ 発行元:中央公論新社 224ページ 新書判 175mm × 110mm *********************** 出版社紹介文より *********************** 「ゲーマーの聖地」として国内外で名を知られる「ゲーセンミカド」。中小店が苦境に立たされる中、多彩なラインナップと企画力で愛され続けている。 同店の池田店長が、数々の名作を振り返りながら現場のリアルを語る。『ゼビウス』『グラディウス』などシューティングゲームの流行から、『ストリートファイターⅡ』『バーチャファイター2』など格ゲーの隆盛、経営の試行錯誤や業界への提言まで。ゲーセンの歴史と未来を描いた一冊。
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昭和ちびっこ怪奇画報 ぼくらの知らない世界1960s-70s
¥1,320
SOLD OUT
著者:初見健一 発行元:青幻舎 272ページ 文庫判 148mm × 105mm *********************** 出版社紹介文より *********************** 1960~70年代に巻き起こり、当時の子どもたちを熱狂させた「オカルト」ブーム。宇宙人、超能力、ネッシー、ミイラ、キングコング、食人種、死後の世界・・・。本書では、当時の児童向け雑誌、書籍に掲載された 小松崎茂、石原豪人をはじめとする人気イラスト作家が描いた「怪奇画」を収録。あのころのドキドキ、ワクワクを当時のビジュアルそのままに再現します。
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昭和ちびっこ未来画報 ぼくらの21世紀
¥1,320
SOLD OUT
著者:初見健一 発行元:青幻舎 272ページ 文庫判 148mm × 105mm *********************** 出版社紹介文より *********************** 「地球大脱出」「二〇六一年の東京」「夜のないせかい 人工たいよう」「コンピューターが人間製造」…、 本書には一九五〇~七〇年代の間に、さまざまな子供向けのメディアに掲載された《未来予想図》が収録されています。 当時、21世紀を図解した記事はその大半が空想、夢想、妄想に基づいた荒唐無稽のトンデモ未来観のオンパレードでした。 本書は、小松崎茂、石原豪人をはじめとする空想科学イラストの巨匠たちが描いた未来画を 暮らし、交通、ロボット、コンピューター、宇宙、終末の六項目に分けて紹介。 当時の少年少女たちに大人気の定番コンテンツだった「21世紀はこうなるっ!」を図解した記事は、 媒体である雑誌そのものが大量消費とともに破棄されたこともあり、 その殆どは当時の読者の記憶の中だけで生きつづけてきました。 現実の21世紀に暮らす「未来人」となった今、 当時の大人たちが心血注いで創造した「消えてしまった21世紀」―夢や希望に満ちたユートピアもあれば、絶望的な光景が描きだされるデストピアも―をめぐる時間旅行に出かけましょう。 当時の少年少女にとって最大の関心ごとであり、わくわくの源でもあった「未来」。 ぎっしりと詰まった想像遺産の数々をお楽しみ下さい。
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WORKSIGHT ワークサイト 18号
¥1,980
SOLD OUT
編者:WORKSIGHT編集部 発行元:コクヨ株式会社 販売元:学芸出版社 128ページ 224mm × 152mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** ゾンビを知ることはわたしたち自身を知ること ゾンビは、その発祥から資本主義と深く関わってきた。カリブ海のプランテーションから、消費、金融と、資本主義が進化するに連れてゾンビも進化する。そのとき、ゾンビは私たちそのものの姿となる。ジョージ・A・ロメロから「韓国ゾンビ」まで。ゾンビを知ることは、私たち自身を知ることなのだ。WORKSIGHTリニューアル第2弾! 【目次】 ◎ゾンビ宣言 高度資本主義の時代における非人間の状態 サラ・ジュリエット・ラウロとカレン・エンブリーが2008年に発表したのが本稿、その名も「ゾンビ宣言」。 ハイチ発祥のゾンビの原型から、映画のゾンビ、そして未知なる 存在的/憑在的ゾンビへ。熱気のこもった哲学的論考を読めば、きっと目を剥くことだろう。 文=サラ・ジュリエット・ラウロ/カレン・エンブリー 翻訳=遠藤徹 ◎ゾンビの学校 ゾンビの学校で現代社会を学ぼう! 講師は名著『ゾンビと資本主義』の遠藤徹先生。 7つのキーワードをもとに ゾンビ映画から読みとく現代社会。 その絶望と、わたしたちの希望。 文=遠藤徹 ◎ゾンビの世界史 コロンブスのハイチ到着からゾンビの物語は始まる。ハイチのヴードゥーの習俗から派生したゾンビは、書物、映画、漫画、ゲーム を通じて、世界の人びとの想像力を駆り立ててきた。年譜でたどる、ヒトとゾンビの500年。 ◎死の報い ジョージ・A・ロメロとアメリカの悪夢 現在のゾンビ映画の定型を「発明」した不世出の映画監督ジョ ージ・A・ロメロは、アメリカ社会を蝕む資本主義、軍国主義、植民地主義、人種差別、性差別を根源から批判しつつ、それを決して脱け出すことのできない牢獄として描く稀代のペシミストだった。「死のうとも、社会が完全に崩壊しようとも、資本主義の外を想像することができない」現代社会において、絶望の巨匠は、いったい何をゾンビに託したのか。アート映画のSVODプラットホーム〈MUBI〉に掲載された渾身のロメロ/アメリカ論を特別掲載。 文=ブライアン・エーレンプリース 翻訳=若林恵 ◎新入社員、『奴隷会計』を読む ゾンビと資本主義はともにカリブ海のプランテーションにルーツがあるという。その両者をつなぐのは「奴隷制」だ。2022年に刊行されたケイトリン・ローゼンタールの『奴隷会計:支配とマネジメント』は、奴隷制がいかに現代の企業マネジメントの基盤となっているかを明かした注目の書だ。2022年春に大手 日本企業に就職を果たした入社8カ月目の新入社員(匿名)に『奴隷会計』を読んでもらった。奴隷制は過去の遺物なのか? それとも現代企業のなかに巧みに温存されているのか? インタビュー・文=若林恵 ◎Kゾンビは右側通行しない 2016年『新感染 ファイナル・エクスプレス』で世界的な注目を浴び、以後『キングダム』『今、私たちの学校は...』など、ゾンビ映画/ドラマに新たな視点を投げこんだ「Kゾンビ」。それは 旧来のゾンビものとはどこが異なり、何を新たに語りかけているのか。韓国の気鋭の映画評論家カン・ドックによる書き下ろし論考。 文=カン・ドック 翻訳=後藤哲也 ◎韓国ゾンビになってみる ゾンビを知るには、ゾンビになってみるのが一番。ストリートダンサーとともにゾンビの動きを身につけよう(ついでに体幹も鍛えられる?)。 ◎バスキアの絵がゾンビにしか見えない ジャン=ミシェル・バスキアは、投機資本主義の愛玩物として搾取され続けながら、それに絶えず異議を申し立て続ける反逆のヒーローとして、いまなお強力なアイコンであり続けている。バスキアは、終わることのない二項対立のなか、死にもせず生きもせず宙吊りにされる。そのありようはまるでゾンビじゃないか。と思えば、絵に登場するアイコニックな「キャラ」もゾンビに見えてくる。「バスキア=ゾンビ」という無理矢理な仮説に、本誌コンテンツディレクターの若林恵が挑む。 文=若林恵
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希望の怪物 現代サブカルと「生きづらさ」のイメージ
¥1,980
著者:田村景子 発行元:笠間書院 368ページ 188mm × 128mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** さまざまな怪物たちが、今、フィクションの世界を跋扈している。 人につくられた巨大な破壊神、人間ならざるものと人間との融合、DNA操作をされた特異な身体から、吸血鬼、ゾンビ、殺人鬼、そして人間を侵し社会を侵す疫病神まで。 なぜわたしたちは、かくまでに怪物に魅せられるのか。 正体不明の怪物は、人間にあたえる恐怖によって日常を揺るがし、あたりまえの日常に破滅的な危機がせまるのを知らせる異様な警告者である。 例えば、地震や津波を怪物にみたてることで災厄を意識化させたように。 例えば、疫病の流行に先んじてあらわれる怪物が、疫病を可視化し、衛生状態の改善をうながすように。 例えば、統治を脅かす怪物が、権勢によって滅亡に追いこまれた人々の存在を忘れさせないように。 社会の大変容にわずかに先立ち、または社会の大変容とともに、フィクショナルな怪物たちはくりかえし登場してきた。 本書は、バブル狂乱の1980年代から、1990年代のポスト冷戦の混乱をくぐり、新しい戦争が世界中に広がった2000年代、3月11日の破局からはじまる2010年代、そしてコロナ禍と侵略戦争の現在まで――、この40年間たえまなく、きわめて特異で魅力的な怪物を輩出してきたサブカルチャーにおける怪物たちの表象を考察する。 マンガ・アニメ・ライトノベルなどに描かれた怪物たちは、いかに跳梁し、なにを警告し、その先にいかなる希望を見いだそうとしたのか。それは、世界に変化を求めつづける希望の怪物たちと、「生きづらさ」に苦しみ、なお生きようとするわたしたちとの、かすかで不断な共闘の記録である。 【目次】 はじめに「生きづらさ」と希望の怪物 1 予兆と警告の出現『巨神兵東京に現わる』 2 巨神兵とともに往く『風の谷のナウシカ』 3 人型爆砕装置『AKIRA』 4 人に寄生し人を問いなおす小怪物『寄生獣』 5 絶望の怪物、希望の怪物 『新世紀エヴァンゲリオン』 6 怪物と怪物が死の村で出会った『屍鬼』 7 破滅をさらにたぐりよせる『夜啼きの森』 8 虚弾こそ乱射せよ『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』 9 わたしたちは、新たな怪物となる『魔法少女まどか☆マギカ』 10 怪物が現れた、怪物とともに変わる『MONSTER』『COPPELION』『進撃の巨人』『東京喰種』『鬼滅の刃』『チェンソーマン』『Final Phase』『リウーを待ちながら』 おわりに 現在と近未来の怪物へ
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奇妙なものとぞっとするもの 小説・映画・音楽、文化論集
¥2,750
著者:マーク・フィッシャー 訳者:五井健太郎 発行元:Pヴァイン 240ページ 188mm × 128mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** それがなぜ「奇妙なもの」に見えるのか? ──マーク・フィッシャー生前最後の著作 H・P・ラヴクラフト、H・G・ウェルズ、フィリップ・K・ディック、デヴィッド・リンチ、スタンリー・キューブリック、クリストファー・ノーラン、ザ・フォール、ブライアン・イーノ……彼ら「奇妙」で「ぞっとする」表現者たちに、私たちがいままで世界を理解するために使ってきたカテゴリーが有効ではないとしたら、では、彼らから導き出せる思想とは…… 思想家マーク・フィッシャーの冴え渡る考察がスリリングに展開する、彼の文化論集にして、もう一冊の代表作。 【目次】 序 奇妙なものとぞっとするもの(不気味なものを超えて) 奇妙なもの 時空から生じ、時空から切り取られ、時空の彼方にあるもの──ラヴクラフトと奇妙なもの 現世的なものに抗する奇妙なもの──H・G・ウェルズ 「身体は触手だらけ」、グロテスクなものと奇妙なもの──ザ・フォール ウロボロスの輪にとらえられて──ティム・パワーズ シミュレーションと非世界化──ライナー・ヴェルナー・ファスビンダーとフィップ・K・ディック カーテンと穴──デヴィッド・リンチ ぞっとするもの ぞっとするものへのアプローチ 何もないはずのところにある何か、何かあるはずのところにある無──ダフネ・デュ・モーリアとクリストファー・プリースト 消滅していく大地について──M・R・ジェイムズとイーノ ぞっとするタナトス──ナイジェル・ニールとアラン・ガーナー 外のものを内へ、内のものを外へ──マーガレット・アトウッドとジョナサン・グレイザー エイリアンの痕跡──スタンリー・キューブリック、アンドレイ・タルコフスキー、クリストファー・ノーラン 「……ぞっとするものは残りつづける」──ジョーン・リンジー 訳者あとがき 参考文献 索引
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呪物蒐集録
¥1,760
著者:田中俊行 発行元:竹書房 192ページ 188mm × 128mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 見るだけで障る 圧倒的な呪力! 実在する呪物の因縁や、今も起きる怪奇現象、そのすべてが語られる―― オカルトコレクター・田中俊行が蒐集した 曰くつきの呪物を一挙公開 【目次】 第1章 怨念が籠もった呪物 藁人形/呪詛人形/トゥピラク /人骨笛カンリン ほか 第2章 神と信仰の呪物 オシラサマ/ブードゥー人形/ヤヌス /クマントーン ほか 第3章 霊が憑依した呪物 呪殺人形チャーミー/マネキンの首/ポン /幽霊土鈴 ほか 第4章 数奇な運命の呪物 鵺の手/オラクル/首狩り族の装飾スカル /死者の書 ほか
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増補新装版 オカルト・クロニクル 奇妙な事件 奇妙な出来事 奇妙な人物
¥2,200
SOLD OUT
著者:松閣オルタ 発行元:二見書房 448ページ 210mm × 148mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 2018年に刊行され、好評を博すも絶版となった伝説の「超濃厚オカルト研究読本」が増補新装版として復活! 膨大な資料の分析と独特の文体で異彩を放つ、 オカルト研究サイト「オカルト・クロニクル」の書籍が新装版で復活! 【目次】 ◎ディアトロフ峠事件 ――ロシア史上最も不可解な未解決事件 ◎熊取町七名連続怪死事件 ―― 日本版『ツイン・ピークス』の謎 ◎青年は「虹」に何を見たのか ――地震予知に捧げた椋平廣吉の人生 ◎セイラム魔女裁判 ――村に魔女は本当にいたのか ◎坪野鉱泉肝試し失踪事件 ――ふたりの少女はどこへ消えたのか ◎「迷宮」 ――平成の怪事件・井の頭公園バラバラ殺人事件 ◎「人間の足首」だけが次々と漂着する〝怪〞 ――セイリッシュ海の未解決ミステリー事件 ◎「謎多き未解決事件」 ――長岡京ワラビ採り殺人事件 ◎ミイラ漂流船 ――「良栄丸」の怪奇 ◎科学が襲ってくる ――フィラデルフィア実験の狂気 ◎岐阜県富加町「幽霊団地」 ――住民を襲った「ポルターガイスト」の正体 ◎八丈島火葬場七体人骨事件 ――未解決に終わった〝密室のミステリー〞 ◎獣人ヒバゴン ――昭和の闇に消えた幻の怪物 ◎ファティマに降りた聖母 ――7万人の見た奇蹟 ◎赤城神社「主婦失踪」事件 ――「神隠し」のごとく、ひとりの女性が、消えた ◎もうひとりのサジェ ――170年以上前、北ヨーロッパで起きた「ドッペルゲンガー事件」の深層 ◎山荘の怪事件 ――10人が黒焦げで発見された「第二の帝銀事件」 ◎君と僕と呪われた脳 ――世界の幽霊屋敷 ◎数字で学ぶ日本の異世界 ――心霊スポット統計学