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弘前多譚
¥2,200
著者:世良啓 発行元:北方新社 263ページ 210mm × 148mm ソフトカバー ~まえがきより~ タウン誌「弘前」に連載を始めて、今年で10年です。 最初の締切が4月上旬で、震災からまだ1ヶ月も経っていませんでした。 それから毎月休まずに10年、これはその120回分の記録です。 私が初めて出す「本」は、積もり積もった10年の時間そのものになりました。 ですからなるべく加筆・修正しないで、かわりに今思うことを各回に小さくコメントしてみました。あれから変わってしまったこと、変わらなかったこと、忘れてしまったこと、忘れられないこと、いろんなことがありましたね。 私の10年はこんな風でした。あなたは、どんな10年でしたか。 ~店主コメント~ 弊店にも度々お越し頂いている世良啓さんのエッセイ集です。 巻末の索引に列挙された名称は地元にまつわるものから文学、サブカルまでと幅広い。 けれども、いろんな意味で弘前が詰まっている本。 著者の旺盛な好奇心と弘前愛が伝わる1冊です。
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アンビエント・ドライヴァー(ちくま文庫)
¥858
SOLD OUT
著者:細野晴臣 発行年:筑摩書房 304ページ 文庫判 148mm × 105mm *********************** 出版社紹介文より *********************** はっぴいえんど、ティン・パン・アレー、YMO…。日本のポップ・シーンで著者はさまざまな花を咲かせた。アンビエントの海を漂い、ふたたび陸に上がり、なおも進化しつづける自己省察。著者の、自然観、人生観、音楽観などの伝わるエッセイ集。 *********************** 店主コメント *********************** 老境を迎えた著者のエッセイは、老成を通り越して達観的ですらあります。 スピリチュアルな話題になっても、さほど違和感を感じないのは著者の人物像のおかげもあるだろうけど、理性と感性のバランスが良いのだと思う。 固定的な観念にとらわれない細野晴臣の思考や発想に、ぜひ触れてみてください。
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シュークリーム
¥2,200
SOLD OUT
著者:内田百閒 発行元:灯光舎 160ページ 183mm × 123mm ハードカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 書物の愛好家はもとより、作者や作品ないしは読書そのものへの入り口にしてほしいという想いのもと、「小品」をコンセプトに刊行してきた「灯光舎 本のともしび」第1期最終巻。 第1期の最後を飾るのはいまも根強いファンが多い文豪・内田百閒。敬愛してやまなかった師・夏目漱石にお金を借りに行く諧謔のきいた随筆から古郷・岡山と祖母のおもかげを語る小話「シュークリーム」など7作品を収録。 ちょっと悲しくておかしい百閒独特のユーモアや、収録作「昇天」に感じる怪奇的な世界観など百閒文学の旨みを凝縮した1冊。本や文学に親しむきっかけを与えてくれる小品集です。 【目次】 ・漱石先生臨終記 ・長春香 ・昇天 ・掻痒記 ・乱れ輪舌FOT ・寺田寅彦博士 ・シュークリーム
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さよならシティボーイ
¥2,200
著者:すなば 発行元:トーキョーブンミャク 328ページ 182mm × 128mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 「あんなカーテンがほしいと空をみて」 都市に暮らす、文章を奏でる。まさに読むシティポップと呼べる作品が完成致しました。 是非、著者のリズムやグルーヴ、言葉から溢れる情景を味わって頂ければ幸いです。 甘酸っぱかったり辛かったりした10代の記憶、日々の暮らし、命について、詩、自由律俳句、映画、インターネット、BUMP OF CHICKEN、銭湯とサウナ、コロナ禍とまさかの感染、沖縄、小豆島、京都への旅行記など、著者のこれまでを網羅した渾身のエッセイ集。 ラストを締めくくるのは、本書の記憶を巡るような短編『夜の二人』。そして、巻末には著者と長く親交を深めるライターの生湯葉シホさんに解説を書き下ろして頂いております。最後までお楽しみください。 *********************** 店主コメント *********************** シティボーイと言えば村上春樹の小説が思い浮かぶ。 そんな小説世界とかけ離れたすなばさんの日常や過去が『さよならシティボーイ』には綴られています。スーパーの惣菜コーナーで調達したサンドイッチ、面映ゆい初恋、密室で狂乱しながらGと格闘・・・。一方で、有名人の訃報を聞き人の死について思いを巡らしたりもする。 洗練されたアーバンライフではないけれど、いや、だからこそ描ける抒情的な文章。良いです。
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マーキュリー・シティ
¥1,100
著者:永井宏 発行元:mille books 192ページ 182mm × 128mm ソフトカバー ~出版社紹介文より~ 美術作家・永井 宏が、音楽・映画・アートへの憧れを、愛に満ちた筆致で綴った1988年の名著、待望の復刊 美術作家・永井宏が雑誌「BRUTUS」の編集者としても活躍した80年代に、深い知識に裏付けされた名文で、青春時代をおくった60年代から80年後半までの音楽・映画・アートへの愛を綴った名随筆。 多くの人々に多大な影響を与えた、サブカルチャーという言葉が一般化する前に発表された、元祖サブカル・エッセイといえる名著。30年後の未来を先取りしていたような内容は、驚きの連続。人々の関心が多様化したこの時代にこそ読むべき、温故知新の名作。 「過去に輝いていたことは、僕はいつも未来だと思っています」 ときどき60年代の全てが夢のなかのことのように思えてきて、過ぎ去った昔を懐かしんでいる自分に出会ってしまうが、今まで気がつかなかった60年代の何かを、現在のなかに探している自分にも気づくのである。水星に都市などないと解っていても、あると信じていたほうが良いといまだに思っている自分は、60年代の「何か」の呪縛のなかでこれからも暮らしてゆくことに間違いないだろう。(「はじめに」より抜粋) ◎本書内に登場するキーワード(のほんの一部) 音楽 ☞ ザ・ビーチ・ボーイズ、ローリング・ストーンズ、キンクス、ラヴィン・スプーンフル、ボブ・ディラン、ビートルズ、PP&M、キングストン・トリオ、トム・ウェイツ、ウッドストック、ニール・ヤング、NRBQ、ブライアン・イーノ、R.E.M.、ラ・バンバ 映画 ☞ ヴィム・ヴェンダース、デヴィッド・リンチ、デニス・ホッパー、フェリーニ、アメリカンニューシネマ アート ☞ ロバート・メイプルソープ、ダイアン・アーバス、エルスケン、リチャード・ブローティガン、アンディ・ウォーホル、クレス・オルデンバーグ、デュアン・マイケルズ、リー・フリードランダー、デイヴィッド・ホックニー
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文と本と旅と 上林曉精選随筆集(中公文庫)
¥1,100
SOLD OUT
著者:上林暁 編者:山本善行 発行元:中央公論新社 360ページ 文庫判 148mm × 105mm *********************** 出版社紹介文より *********************** 文章、本(古本)、旅、そして酒……。 生誕120年を迎えた私小説作家・上林曉が愛し、書き綴った題材を、全生涯にわたるエッセイから精選。井伏鱒二、太宰治をはじめ、阿佐ヶ谷文士たちとの交遊、禁酒生活、思い出の本など、上林随筆の魅力が詰まった珠玉の一冊。愛書家の心に染み入る随想集。文庫オリジナル。 【目次】 [文]文学の二十年*/私の小説勉強/嘉村礒多の葉書/僕の文学開眼/武蔵野文章/まともな文章*/私小説十年/本気の勉強/作家の心 [本]荻窪の古本市*/ブランデン氏の記念品/大正の本/古本漁り*/本道楽*/故郷の本箱*/座右の書*/「神曲」が三冊揃う話*/全集について/なつかしき思い出の本/「薔薇盗人」について [旅]金桁温泉と奴留湯/法隆寺の敬礼/野に出て/甲州御坂峠*/木曽馬籠*/京都の思い出*/旅行上手と旅行下手*/旅の絵葉書*/鎮西遠望*/「イタリアの旅」まえがき/四万十川の舟遊び/伊豆での正月 [酒]古木さん/我が交遊記/文壇酒友録*/阿佐ヶ谷案内*/阿佐ヶ谷会/酒わすれ*/酒解禁*/一酒徒*/二級酒*/酒のこと [人]酒匂郁也君を憶う/署名帖/山のホテルの人々/川端康成/宇野浩二/正宗白鳥会見記/斎藤謙太郎君の思い出/梅雨――太宰治のことなど/律儀な井伏鱒二/浜本浩との因縁/追憶(堀辰雄)/高根の花/「枯木のある風景」の出来るまで (*は五月書房版『文と本と旅と』の収録作)
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青豆とうふ(中公文庫)
¥990
SOLD OUT
著者:和田誠/安西水丸 発行元:中央公論新社 256ページ 148mm × 105mm *********************** 出版社紹介文より *********************** 一つの時代を築いた二人のイラストレーターが、互いの文章と絵をしりとりのようにつないで紡いだエッセイ集。カラー画も満載! 〈文庫版のあとがき〉村上春樹
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作家と酒
¥2,090
SOLD OUT
編者:平凡社編集部 発行元:平凡社 304ページ 180mm × 132mm ソフトカバー ~出版社紹介文より~ 酒呑みへ捧ぐ、作家と酒をめぐる44編! 昭和の文豪や現代の人気作家による、 酒にまつわるエッセイ、詩、漫画、写真資料を収録。 【掲載作家】 杉浦日向子 立原正秋 林芙美子 火野葦平 若山牧水 高村光太郎 新井素子 丸谷才一 永井龍雄 小林秀雄 吉田健一 種村季弘 田辺聖子 サトウハチロー 赤塚不二夫 野坂昭如 夢野久作 中上健次 石牟礼道子 金井美恵子 田村隆一 横山大観 岡本太郎 古川緑波 夢枕獏 川上弘美 村上春樹 伊丹十三 檀一雄 開高健 石井好子 高田渡 山田風太郎 中島らも 尾瀬あきら さくらももこ 坪内祐三 山尾三省 内田百閒 中原中也 宮本百合子 筒井康隆 赤瀬川源平 草野心平 金井真紀 田村しげる (掲載順)
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怠惰の美徳(中公文庫)
¥990
著者:梅崎春生 編者:荻原魚雷 発行元:中央公論新社 312ページ 文庫判 188mm × 128mm ~出版社紹介文より~ 戦後派を代表する作家が、怠け者のまま如何に生きてきたかを綴った随筆と短篇小説を収録。真面目で変でおもしろい、ユーモア溢れる文庫オリジナル作品集。
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殿山泰司ベスト・エッセイ(ちくま文庫)
¥1,045
SOLD OUT
著者:殿山泰司 編者:大庭 萱朗 発行元:筑摩書房 384ページ 文庫判 148mm × 105mm *********************** 出版社紹介文より *********************** 銀幕やテレビで一度目にしたら忘れられない眼光鋭い禿げ親父。 日本映画史に輝く名バイプレイヤー殿山泰司は、名エッセイストとしても知られている。国家も戦争も蹴っとばせ。あなあきい魂全開だ!酒とジャズとミステリを、そして何より自由を愛し、サングラスとジーンズで街を闊歩した「三文役者」の精髄を集めた決定版。 単行本未収原稿多数収録! *********************** 店主コメント *********************** 名脇役の俳優としてその名を知られる殿山泰司(1915~1989年)。 執筆したエッセイもまた人気でした。 酒と女遊びをこよなく愛し、破天荒さとユーモアが溢れる天衣無縫な筆致。しかし、読書家でもあった彼の文章には、教養も垣間見えます。 その人柄が多くの人に愛されたであろうことは想像に難くありません。私も彼のエッセイを読んでいるうちに自然と親しみを感じました。
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夕暮の緑の光 野呂邦暢随筆選
¥3,080
著者:野呂邦暢 発行元:みすず書房 240ページ 188mm × 128mm ハードカバー ~出版社紹介文より~ 「一番大事なことから書く。それは、野呂邦暢が小説の名手であるとともに、随筆の名手でもあったということだ。……ちょっとした身辺雑記を書く場合でも、ことばを選ぶ厳しさと端正なたたずまいを感じさせる文体に揺るぎはなかった。ある意味では、寛いでいたからこそ、生来の作家としての資質がはっきり出たとも言えるのである」 (岡崎武志「解説」) 1980年5月7日に42歳の若さで急逝した諫早の作家、野呂邦暢。 故郷の水と緑と光を愛し、詩情溢れる、静かな激しさを秘めた文章を紡ぎ続けた。この稀有な作家の魅力を一望する随筆57編を収録。
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酒ともやしと横になる私
¥1,430
SOLD OUT
著者:スズキナオ 出版社:シカク出版 208ページ 148mm × 85mm *********************** 店主コメント *********************** 『深夜高速バスに100回ぐらい乗ってわかったこと』の著作や、酒場ライター・パリッコとの共著で独特のゆるい世界観を見せるスズキナオのエッセイ集。 大阪のインディベンデント系出版物を扱うお店「シカク」のメルマガで連載されていたコラムが好評で書籍化に至ったそうです。 どうでもいい話題なのに読むとクセになる、そんな謎の中毒性を持つ脱力系エッセイをお楽しみください。