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私的コーヒーA to Z
¥1,100
著者:木村衣有子 発行元:はるあきクラブ 46ページ 210mm × 148mm ソフトカバー *********************** 店主コメント *********************** 掌編小説やエッセイ、短歌で表現されたコーヒーにまつわるエトセトラ。 アルファベット順に26篇が収められています。 コーヒーのお供にちょうど良いリトルプレスです。 【目次】 A 愛とかいうのじゃなくて/ai B 本/book C マグカップ/coffee mug D ドリップ/drip ・・・ほか
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ぼくのコーヒー地図
¥2,420
SOLD OUT
著者:岡本仁 発行元:平凡社 328ページ 188mm × 122mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** コーヒーブレイクは大切ですね―― 日本全国58都市166店を紹介 manincafeのIDでInstagramにコーヒーを飲む日常をポストする編集者岡本仁によるコーヒー店案内。コーヒーの味だけではなく、店主、音楽、そして集まる客がつくりあげる、ゆるやかな、時にはピリリとした空気……老舗の喫茶店から新しいコーヒースタンド、ナショナルチェーンから個人店、時には紅茶店や日本茶店まで、街を歩いて見つけた166店で考えたコーヒーとの幸せな関係。オールカラー。
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自炊者になるための26週
¥2,178
著者:三浦哲哉 発行元:朝日出版社 336ページ 188mm × 128mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** さっと買って、さっと作って、この上なく幸福になれる。 「トーストを焼くだけ」からはじまる、日々の小さな創造行為。 おいしさと創造力をめぐる、全くあたらしい理論&実践の書! “面倒”をこえて「料理したくなる」には、どうしたらいいでしょう。 “ほぼ毎日キッチンに立つ”映画研究者が、その手立てを具体的に語ります。 ・大方針は、「風味の魅力」にみちびかれること。 「風味」=味+におい。自由に軽やかに、においを食べて世界と触れ合う。 そのよろこびで料理したくなる。人間のにおい解像度は犬並み? 最新の科学研究だけでなく、哲学、文学、映像論の重要テクストを手がかりに、知られざる風味の秘密に迫ります。 ・目標は、素材から出発して、ささっとおいしいひと皿が作れるようになること。 1週に1章、その週の課題をクリアしていけば、26週=半年で、だれでも、すすんで自炊をする人=自炊者になれる、がコンセプト。 蒸す、煮る、焼く、揚げる「だけ」のシンプル料理から、「混ぜる」「組み合わせる」、さらに魚をおろして様々に活用するまでステップアップしていきます。 日本酒とワインの新しいあり方、買い物や献立てに悩まないコツ、家事分担も考えます。 ・感覚を底上げする、「名曲」のようなレシピを40以上収録しています。 「ヤンソンの誘惑」「鶏肉とパプリカ」「山形のだし」「麦いかのフリット」等々、素朴だけど、素材と出会いなおすような感動のあるものばかり。古今東西の料理書を読みこんだ著者ならではのベストチョイスです。 より先へ進みたくなった人のための懇切丁寧なブックガイドつき! 【目次】 序 料理したくなる料理 1 においの際立ち おいしいトーストの焼き方/においの語源と「感覚順応」/バゲットを穏やかに加熱する/サワードゥを直火焼きする 2 においを食べる 米を炊く/人間の鼻もじつは犬並みにすごい説/味のちがいはにおいのちがい/ふるさとの米の風味さえも ――米を炊く(炊飯器の場合)/米を炊く(鍋の場合) 3 風味イメージ みそ汁を作る/風味は映像である/風味の分類――①風味インデックス/②風味パターン/③風味シンボル/においはへだたった時間を映す/自炊者=エアベンダー ――だしの取り方/みそ汁 4 セブンにもサイゼリヤにもない風味 ここから自炊するという線引き/セブンイレブンのおいしさ/サイゼリヤのおいしさ/規格品にはない風味の個体差とゆらぎ/青菜のお浸しは海のさざなみのように ――青菜のおひたし/一期一会のトマト・パスタ 5 基礎調味料 感動>面倒/基礎調味料の風味がベースになる/基礎調味料は費用対効果が高い/ノイズキャンセリング力を発揮する/しょうゆ選び/塩選び 6 買い物 何を買うか決められない問題/目利きはするな/専門店の先生たちの見つけ方/あなたが素材を選ぶのではなく、素材があなたを選ぶ 7 蒸す 蒸しものの準備/皮付き野菜を蒸して香りを楽しむ/魚の蒸しもの ――いろいろ野菜の蒸籠蒸し/蒸し野菜のべっこう餡かけ/バーニャカウダ/ひき肉ソース/たちうおの清蒸 8 焼く 肉の焼き目のにおいはどうしてたまらないのか/グラデーションをつけて焼く/ステーキ肉を焼く/フッ素樹脂加工か鉄か/焼き方は人となりを映す/オムレツの焼き方/「ひとり料理の喜び」 ――ステーキ 9 煮る シンプルでおいしい野菜のポタージュ/水に風味とうまみを移す/スープの塩分濃度は0・6%から/野菜のかたちを残すポタージュ/含め煮――調味だしは20:1:1から ――野菜のポタージュ(攪拌する)/野菜のポタージュ(かたちを残す)/調味だし/含め煮/ふきの含め煮/おひたし(アスパラガス、ズッキーニなど)/菊の花のおひたし 10 揚げる、切る 家であえて揚げものをする理由/バットが三つありますか?/春巻き/麦いかのフリット/包丁の使い方にどう慣れるか/作業の進行を直感的にイメージできるようになる ――牡蠣フライ/牡蠣の春巻き/麦いかのフリット 11 動線と片付け 片付けの意義/台所のうつくしさ/プライムスペース/揃えるべきキッチンツール/キッチンは風味の通路 12 カイロモン 風味は誘惑の信号である/カイロモンは他種を誘惑するにおい/変化それ自体がよろこび/F感覚とC感覚 ――おでん 13 日本酒 良質な食中酒は自炊を底上げする/アテ化によってシンプル料理が極上に/酒はパスポート/ベーシックな日本酒とは/先生を見つけ、入門用の酒を選ぶ/燗をつけてみる ――シンプルなアテいろいろ/お燗
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完全版 日本人は、どんな肉を喰ってきたのか?(ヤマケイ文庫)
¥1,155
SOLD OUT
著者:田中 康弘 発行元:山と渓谷社 384ページ 文庫判 148mm × 105mm *********************** 出版社紹介文より *********************** 沖縄県・西表島のカマイ(リュウキュウイノシシ)から本州のクマ、シカ、イノシシ、ノウサギ、ハクビシン、カモ、ヤマドリ、北海道・礼文島のトドまで各地の狩猟の現場を長年記録してきた“田中康弘渾身の日本のジビエ紀行”完全版!! 日本各地の狩猟やジビエにまつわるレポートを豊富な写真をまじえて伝えます。 --- 日本列島へ人類が入ってきたルートは、主に3つあると考えられている。 サハリン経由で北海道、半島経由で九州北部、そして島伝いで九州南部である。 偶然であるが、今回の旅はこれらに重なる部分が多い。 日本人がどこから来て何を食べて日本人になっていったのか。 もちろん、そんな高尚な学問的探求心ではなく、知らない土地を歩き、話を聞き、そして食べて理解したいのである。 “論より証拠”ならぬ“論より食”なのかもしれない。 (「はじめに」より) --- 【目次】 【はじめに】肉を食べに南へ北へ 1 南の島のカマイ 西表島(沖縄県八重山郡) 2 秘境の村のイノシシ猟 椎葉村(宮崎県東臼杵郡) 3 山中のシカ肉のレストラン 宇目(大分県佐伯市) 4 貉と呼ばれるタヌキ・アナグマ 長湯温泉(大分県竹田市) 5 畑荒らしのハクビシン 穴内(高知県安芸市) コラム:肉を喰ってきた日本人 6 北陸のカモ撃ち 白山、小松(石川県) 7 シカとイノシシの箱罠猟 大津(滋賀県)/岡崎(愛知県) 8 シカの内ロースにやられる 川上(長野県南佐久郡) 9 肉も喰うけどモツも喰う 丹沢(神奈川県) 10 ツキノワグマの狩りと食 阿仁(秋田県北秋田市)/白山(石川県)/奈良俣(群馬県みなかみ町) 11 ウサギは何処へ行った? 阿仁(秋田県北秋田市) 12 厳寒の礼文島のトド猟 礼文島(北海道礼文郡) 【おわりに】肉食の旅を終えて 【文庫版あとがき】
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朝おやつ
¥1,320
SOLD OUT
著者:甲斐みのり 発行元:mille books 192ページ 188mm × 127mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 甘美な口福に満ちた、芳醇なお菓子文学 「朝おやつ」として愛食する43の甘味の記憶をめぐる物語 全国を旅して見つけた美味しい甘味の魅力を、優しい筆到で丁寧に描いてきた文筆家・甲斐みのり。朝おやつとして愛食する甘味たちを、美味しさが溢れ出す美しい写真と共に丁寧に描きました。 朝おやつが運んでくれた大切な人たちとの出会い、そして別れ。甘いだけではない物語の数々は、誰もの心の奥にある甘い記憶を思い出し、懐かしい人や風景が鮮明に呼び起こされます。 甲斐みのりの集大成といえる、お菓子愛に満ちた名随筆集がここに完成! 装画は画家・湯浅景子が「ゼリーのイエ」を美しい切り絵で表現しました。
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愛しの純喫茶
¥1,650
SOLD OUT
著者:甲斐みのり 発行元:オレンジページ 160ページ 188mm × 128mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 昨今の昭和レトロブームも後押しして、老若男女問わずに人気のある〈純喫茶〉。禁煙のお店が増えたことやSNSでの発信により、これまでの客層とは違った若い方たちが訪れることが増えたといわれています。そんなブームのずっと前から、文筆家の甲斐みのりさんは、日常的に喫茶店を訪れては、心地いい時間を過ごしたそう。 この本では、旅先で、散歩の途中で、日常で、折に触れて甲斐さんが訪れたお店を厳選して紹介しています。お店の歴史に思いをはせたり、好きなメニューを楽しんだり、インテリアや食器を写真に収めたり……純喫茶は時間が許せば何時間でも飽きない場所。ページを開くたびにコーヒーの香りが立つような、素敵な写真とともにさまざまな喫茶店のお話を心ゆくまでどうぞ。 【目次】 序章:愛しの純喫茶 【浅草】ロッジ赤石 第1章:珈琲を味わう 【千葉】珈琲専科 ヨーロピアン 【横浜】コーヒーの大学院 ルミエール・ド・パリ 【八王子】自家焙煎珈琲専門店 憩 【新宿】新宿らんぶる 第2章:空間に浸る 【高崎】カフェテリア コンパル 【松本】珈琲茶房かめのや 【秋田】レトロカフェ異人館 【上野】高級喫茶 古城 第3章:あまいものの楽しみ 【銀座】トリコロール 本店 【盛岡】ティーハウス リーベ 【上野】珈琲 王城 【大森】珈琲亭 ルアン 【新橋】パーラー キムラヤ 第4章:食事がおいしい 【大宮】伯爵邸 【仙台】喫茶エルベ 【新潟】Soup & Café 香里鐘 【水戸】トロピカル 終章:愛してやまない純喫茶 【阿佐ヶ谷】喫茶 gion
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ダニー・トレホのタコスを喰え! 「最凶」の漢による「最高」のL.A.スタイル・メキシカン・レシピ75
¥3,520
SOLD OUT
著者:ダニー・トレホ/ヒュー・ガーヴェイ 訳者:加藤輝美 発行元:晶文社 226ページ 218mm × 182mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** ジューシーなカルニータスから、たっぷり甘いシナモンシュガーのザ・ローライダー(ドーナツ)、そして、ロサンゼルス・タコス・アワード受賞の名店「トレホズ・タコス」のタコスたちがこの一冊で味わえる! ハリウッド・スターになるずっとずっと昔の話、ダニー・トレホは母親と「いつかレストランを開こう」という夢を語りあっていた。それから何度か警察のお世話になったあと、ボクシングのチャンピオンになり、300本もの映画に出演して、ハリウッドで最も愛される「悪党」になったトレホは、幼い頃の母親との夢を「トレホズ・タコス」で実現することになった。前科者から俳優へ、さらには断薬・断酒カウンセラー、レストラン経営者へと華麗な変身をとげたトレホの人生は、まさにゼロから身を起こした男の本物のサクセス・ストーリーだ。 本書には、ジューシーなカルニータスからヴィーガン・カリフラワー・タコス、フワフワのシナモンシュガー・ローライダー・ドーナツにいたるまで、ありとあらゆる食の好みに合わせた75種類 もの料理が紹介されている。だがそれだけにとどまらない。本書のページには、自分自身の人生を深くかえりみて、自らの生まれ育った町やルーツに敬意を払い、人生の途上で自分を助けてくれたさまざまな人たちに対する感謝の気持ちを忘れないトレホの思いがあふれている。そんな彼が、自分を育てたロサンゼルスの街と、そこに息づくラテン・カルチャーに捧げるおいしい感謝の贈り物――それが『ダニー・トレホのタコスを喰え!』なのだ。 【目次】 はじめに ――昔むかし、ロサンゼルスで トレホ流料理スタイル ――ミックスこそがメキシカン ――『トレホズ・タコス』のキッチン:トレホ流料理に欠かせない食材 ――肉の基本:どんな肉(と魚)を使う? ――マチェーテからモルカヘテまで:道具について ――トレホ流LA案内:ダニーおすすめの(ほぼ)食中心LAガイド サルサ、クレマ、ソース、ドレッシング タコス、ブリトー、ボウル、ケサディーヤ タコス以外の料理 ドーナツ&デザート マルガリータと飲み物 謝辞 索引 目次
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ソース焼きそばの謎(ハヤカワ新書)
¥1,100
SOLD OUT
著者:塩崎省吾 発行元:早川書房 304ページ 173mm × 105mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** なぜ醤油ではなくソースだったのか? 発祥はいつどこで? 謎を解くカギは「関税自主権」と「東武鉄道」にあった! 全国1000軒以上の焼きそばを食べ歩いてきた男が、多数の史料・取材と無限の焼きそば愛でソース焼きそばのルーツに迫る興奮の歴史ミステリー。
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伊丹十三の台所
¥2,860
SOLD OUT
編者:つるとはな編集部 発行元:つるとはな 159ページ 210mm × 182mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 食いしんぼうですね、伊丹さん! 映画監督、俳優、エッセイスト、なによりひとりの生活者。 表紙のイエローの洋皿は、伊丹十三が独身時代から愛用し、カレーのCM出演の際も自ら持ち込んで使ったもの。子どもたちが小さな頃は納豆スパゲッティを盛る定番でもあったといいます。 若い頃から好みの器を揃え、吟味した道具を使い、家族はもちろん、来客にも料理の腕をふるっていた伊丹十三。 この本では、食にまつわるエッセイをひもときながら、いかに伊丹さんが食べること、作ることを楽しんだかをお伝えします。そして、伊丹さんに影響を受けたさまざまな方々のお話も。 スパゲッティのおいしい召し上り方――細川亜衣 伊丹さんと台所――中村好文 池内家、父の料理――池内万平 ぼくらの好きな伊丹さん――宮脇誠・吉田昌太郎 伊丹十三の料理本――高橋みどり 風邪のときにつくってくれた親子丼がほんとうにおいしかった――宮本信子 (登場順、敬称略) ほか、映画『お葬式』の舞台となった湯河原の台所の全景、愛用の器、道具類も多数紹介。
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ひとりで食べたい わたしの自由のための小さな冒険
¥1,980
著者:野村麻里 発行元:平凡社 224ページ 188mm × 128mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 新型コロナ禍以降特に注目が集まる「一人で食べること」に多様な角度から光を当てるエッセイ。『孤独のグルメ』『ゆるキャン△』など「一人食本」紹介も多数収録。
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地方に行っても気がつけばチェーン店ばかりでメシを食べている(講談社文庫)
¥825
著者:村瀬秀信 発行元:講談社 320ページ 文庫判 148mm × 105mm *********************** 出版社紹介文より *********************** 「気軽で便利で、安定の美味しさ」を味わえる外食チェーン店の魅力を愛情とユーモアをまじえて綴った 人気エッセイシリーズ 第1弾『気がつけばチェーン店ばかりでメシを食べている』 第2弾『それでも気がつけばチェーン店ばかりでメシを食べている』 第3弾の最新作は、『地方に行っても気がつけばチェーン店ばかりでメシを食べている』! 全国津々浦々の各地では、それぞれの土地で独自の進化をしてきた 「地方チェーン」があり、生活する人たちに密着している。 何を食べて育ってきたかを知れば、その土地に住む人のことが分かるなどというように 日本人に馴染み深い、寿司やカレー、餃子などの人気メニューが、それぞれの地方によって、 どんな道筋を経てきたのかを知ると「地方チェーン」は、もはや身近な異国と思えるほどに奧が深い。 たとえば、「551」という数字の並びを見聞きした時に、 関東と関西にそれぞれに住む人が「ある時とない時」の顔ほどに分かれてしまうほどだったり 回転寿司と言えば、北海道のあのチェーン店でしょ! いや北陸だろう、 それならば石川県か富山県、どのお店?などなど・・・。 日本列島47都道府県の各地で愛され続けている「地方チェーン」の醍醐味をご堪能あれ。
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桃を煮るひと
¥1,760
SOLD OUT
著者:くどうれいん 発行元:ミシマ社 136ページ 170mm × 128mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 衝撃のデビュー作『わたしを空腹にしないほうがいい』から5年。 小説、エッセイ、絵本、児童書、歌集…多方面で活躍する気鋭の作家が、 満を持して、2作目の「食エッセイ集」を解禁。 日経新聞「プロムナード」(2022年7月〜12月)に掲載されたエッセイに、 書き下ろしをたっぷり加えた、珠玉の41編。 *********************** 店主コメント *********************** 「自分の好きな具で、自分の好きな出汁で、自分の好きなだけ作っていい味噌汁の、なんとうれしいことか。」(「じゃがいもの味噌汁」より) 手づくりの味噌汁は体に染みわたる。 汁をすすったあとについ「あ~」と味わいの息が漏れてしまう。 タイトルは『桃を煮るひと』なんだけど、お味噌汁のような本だなぁと思ってしまった笑 読むとホッとする、そんな安心感を与えてくれる本です。
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わたしを空腹にしないほうがいい
¥1,000
著者:くどうれいん 発行元:BOOK NERD 77ページ 文庫判 148mm × 105mm *********************** 店主コメント *********************** 著者のくどうれいんさんは本書の発行(2018年)を皮切りに作家としての活動を本格化させ、2021年には『氷柱の声』で芥川賞候補にノミネートされました。 その影響もあってか、小品ながら10刷以上も版を重ねるロングセラー(2021年時点)。 食べ物が登場するエッセイはジャンルとしては定番ですが、著者の感性がいかんなく発揮された文章に思わず笑みがこぼれたり共感したり。お腹の音が人の言葉に聞えたという微笑ましいエピソードからも、その感性とユーモアの豊かさのほどが覗えます。 どんな心境にあってもお腹が空かないことはない。だからこそ食べることを大切にしたい、と個人的に思ったりもしたのでした。
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LIFE IS ESPRESSO 新装版
¥660
著者:BEAR POND ESPRESSO 発行元:millebooks 192ページ 文庫判 148mm × 105mm *********************** 出版社紹介文より *********************** 「人生はエスプレッソのように苦く甘い」 2011年に発表した名著に、書き下ろしエッセイと新たな写真を加え再編集し、文庫新装版で待望の復刊。 下北沢から世界に最高のエスプレッソを届けるベアポンド・エスプレッソ、田中勝幸のエスプレッソ道。51歳で店を持ちエスプレッソシーンを発展させていく道程を、エスプレッソのように濃厚な筆致で抽出! ニューヨークのサードウェーヴ・コーヒーが盛り上がっていく過程を体験しエスプレッソに魅了された田中勝幸。20年以上アメリカで暮らし、広告代理店などを経て51歳で自分の店を持った。こんなに回り道をしてバリスタになった人間はいないはずだ。 凡人がもがき苦しみながらも勇気を持って、新しい世界に飛び込んでいく姿は、コーヒーに関心がある人だけでなく、一歩を踏み出したい全ての人の心に響くだろう。 下北沢を拠点に活動するミュージシャン・曽我部恵一、ニューヨークでコーヒーシーンが発展していく過程を共に歩んだ朋友、ギミ!・コーヒーのケヴィン・クッデバックとの対談も掲載。
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美味しいと懐かしい 随筆集 あなたの暮らしを教えてください4
¥2,090
発行元:暮しの手帖社 240ページ 190mm × 120mm ハードカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 豪華執筆陣で贈る珠玉の随筆集「あなたの暮らしを教えてください」は、多彩な執筆陣の暮らしに出会えるアンソロジーです。 第4集は、料理や食にまつわるお話を集めています。 おふくろの味、郷土料理、自画自賛のレシピ、あの人と食べた忘れ難い一皿、今はもうないあの店のメニューや、旅先での新しい味、料理への心がけなど、食の喜びにあふれた一冊です。 【目次】 中島京子 柿の葉鮨礼讃 辰巳芳子 わきまえ事 酒井順子 最後のカレー ホルトハウス房子 文章の食遍歴 小川 糸 きんぴら 植松 黎 漬物は幸せのバロメーター 平松洋子 ほとびる 石 紀美子 ふたつの朝市 渡辺有子 家族と料理 梨木香歩 透き通るような野山のエッセンスを にむらじゅんこ 人々の心をつなぐクスクス 横川 潤 美味しいと懐かしい 川本三郎 家事一年生 田部井淳子 日本の山の味 塩野米松 紅葉の瓶詰め 日野明子 飯わん雑感 松岡正剛 母なる味噌汁 小川洋子 指と果物 平野レミ ツイッターとわたし 小島千加子 お一人さんの先駆者││気儘な森茉莉さん││ 森枝卓士 食事の原点 小泉武夫 草野球弁当をつくった 阿川佐和子 ひとりレシピ 細川亜衣 幸せは、勝手口から訪れる。 野村友里 食と幸せ 出久根達郎 びっくり水 青柳いづみこ パリふうの食卓 植島啓司 料理事始め 桐島洋子 森羅サラダと魔女ドレッシング 森 まゆみ レモンづくし 嵐山光三郎 マダイの干物 青山 潤 世界で一番旨い鰻 佐々涼子 梅酒 いしいしんじ 赤ちゃん療法 立川談春 ヘネちゃんとナポちゃん 村田喜代子 台所天国 小池真理子 おめでたい人間 大貫妙子 餅とストーブ 斎藤由香 緑、赤、白色のメニュー 皆川博子 わっと煮立ったら 池上冬樹 水まんま 髙橋秀実 お弁当に詰められたもの 佐川光晴 子離れのすすめ 伊藤たかみ 思い出と食べ物 内田洋子 余ると、嬉しい 田原 牧 砂漠のお茶 鳥居啓子 大きなキッチンカウンター 川上弘美 たにし亭 伊達公子 朝の静けさの中で 工藤ノリコ セツビガ オトリマス 太田和彦 芋煮会 上野万梨子 古本にはさまれた置き土産とパリ時間 後藤繁榮 ダジャレの始末 紺野美沙子 お〜い、ぬか太郎 旦 敬介 アカラジェの歴史 沢野ひとし 白湯にすがる 佐藤真理恵 雨上がりの御馳走 旦部幸博 「うちのコーヒー」の味 竹下隆一郎 ファストフード論争 春香 堂々巡りの食卓事情 ツレヅレハナコ 新幹線だけの美味 植本一子 梅の妊娠 竹花いち子 おせち、やりますか? 瀧波ユカリ 厚岸の牡蠣とSNS 樋口恵子 食・触・職 伊藤理佐 サイダーのつづき。 くどうれいん んめとごだげ、け 町田 康 飯菜の味について 津島佑子 牛のしっぽと人生の喜び
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台所をひらく 料理の「こうあるべき」から自分をほどくヒント集
¥1,650
著者:白央篤司 発行元:大和書房 160ページ 188mm × 128mm ソフトカバー ******************** 出版社紹介文より ******************** 40歳を過ぎてパートナーと暮らし始めた人気フードライター・白央篤司氏。得意分野の「炊事担当」に勇んで名乗りをあげたが、3カ月もたつと行き詰まった。マンネリ、おっくう、献立が浮かばない! それから7年、少しずつ手に入れた、「『心の波』に身をゆだね、無理せず、なるたけラクに、そこそこおいしく炊事と付き合っていく方法」とは。心を開放し、おなかを満たすエッセイ&レシピ。 スープ作家・有賀薫さん推薦! 【目次】 Chapter1 日々の炊事は 凪の日あり 波の日あり Chapter2 小さなこと 季節のことから拾う 料理の種 Chapter3 台所仕事は 作って食べて だけじゃない
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漬け物大全 世界の発酵食品探訪記(講談社文庫)
¥990
著者:小泉武夫 発行元:講談社 256ページ 文庫判 148mm × 105mm *********************** 出版社紹介文より *********************** 加工食品としては最も歴史の古い漬け物。塩漬け、糠漬け、味噌漬け、酢漬け、粕漬けなどなど、日本はもちろん、世界中に存在する漬け物文化を、発酵学・醸造学・食文化研究の第一人者が食べ歩き、味わい尽くす。日本列島を縦断し、中国・韓国から東南アジアの少数民族の保存食、ヨーロッパのピクルスなど、世界の珍味を堪能。さらに「熟れ鮓」の不思議な世界や、くさや・このわたといった日本特有の「魚介漬け物」までを網羅する。 漬け物は、加工食品の中ではもっとも古い歴史を持つものであり、人間のつくったうれしい食の文化のひとつである。塩漬けから糠漬け、味噌漬け、酢漬け、粕漬け・・・などなど、日本はもちろん、世界のどの民族にも漬け物文化が存在し、漬け物なくして人類の食卓は成り立たない、と言っても過言ではない。素材も作り方もさまざまな「漬け物の世界」を、発酵学・醸造学・食文化研究の第一人者が食べ歩き、味わい尽くした一冊。 そもそも「漬かる」とはどういうことなのか、まず化学的、微生物学的に解説。そして、日本および中国ほか各国の漬け物の歴史を概観し、いよいよ、各地の名物漬け物を探訪する。 日本列島を縦断し、漬け物天国・東北地方の「がっこ」「ハタハタ鮓」「印籠漬け」、山梨の「煮貝」、京都の「酢茎」、山口の「寒漬け」、高知の「酒盗」、福岡の「めんたい漬け」、熊本の「白うるか」、沖縄の「ジージキ」・・・などなどを紹介。各地各様ながら、「いかなる時代にも漬け物をないがしろにしたことはない」という日本人の食生活が浮かび上がる。 次に多民族国家・中国の搾菜・泡菜、韓国のキムチ、タイの「パクドン」、タガメの塩漬け「メンダナア」、ミャンマー名物「茶の葉の漬け物」、ヨーロッパのピクルス、ザウアークラウトなど、世界の珍味を堪能。 さらに本書では、アユ・サバ・サンマなど「熟れ鮓」の不思議な世界や、くさや・このわた・からすみといった日本特有の「魚介漬け物」までを網羅する。 【目次】 はじめに 序章 漬け物とは何か 1 漬け物を分類する 2 「発酵」と発酵菌 3 漬け物の原理 4 漬け物の栄養と保健的機能性 第一章 漬け物の歴史 1 日本の漬け物の歴史 2 中国の漬け物の歴史 3 朝鮮半島の漬け物の歴史 4 その他の国々の漬け物の歴史 第二章 日本漬け物紀行 1 諸国漬け物味比べ 2 わが漬け物行脚 3 漬け物徒然草 第三章 漬け物の民族学―外国の漬け物 1 中国も漬け物大国 2 キムチの国韓国 3 タイの漬け物 4 ミャンマーの漬け物 5 フィリピンの漬け物 6 ヨーロッパの漬け物 7 その他の国々の漬け物│ネパールからアフリカ、メキシコまで 第四章 「熟鮓」の不思議な世界 1 その起源と日本への伝来を考える 2 中国に熟鮓をたずねて 3 朝鮮半島の熟鮓 4 東南アジア各地の熟鮓 5 その他の国々の熟鮓的漬け物 第五章 日本の魚介漬け物を食べ歩く あとがき
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くさいはうまい(角川ソフィア文庫)
¥968
著者:小泉武夫 発行元:KADOKAWA 256ページ 文庫判 148mm × 105mm *********************** 出版社紹介文より *********************** 納豆、熟鮓、ホンオ・フェ、キビヤック、シュール・ストレンミング……この世界には、強烈なにおいを放つ食べ物がある。未知なる発酵食品を求めて東奔西走する著者が、失神寸前になりながらも、かぶりつく! 発酵学の第一人者・小泉武夫が「くさいはうまい」をテーマに語るエッセイ集。味・におい・文化の魅力たっぷりの発酵ワールドへ読者を誘う。 第1章では、今注目を集める甘酒など、身近な発酵食品を、科学と歴史の両面から迫る。 第2章「くさいはうまい」は、著者が世界各地で体験してきた、くさいにまつわる強烈なエピソードを紹介。 さらに、ノンフィクション作家・高野秀行氏との「くさい」食べ物対談を新たに収録する。
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肝を喰う
¥1,760
著者:小泉武夫 発行元:東京堂出版 280ページ 188mm × 128mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 美味で栄養価に富むキモ(肝臓)。 本書は「世界一の肝喰い」を自認する著者が、魚介類から肉用動物、肝製品までこれまで食してきたありとあらゆるキモを取り上げ、扱い方、料理法、食べ方、魅力を述べつつ肝料理談義を展開。 小泉節全開の世にもユニークな食エッセイ。 【目次】 はじめに 魚介類の肝を喰う ■カワハギ(皮剥)の肝 ■マダラ(真鱈)の肝 ■ドンコ(鈍甲)の肝 ■アンコウ(鮟鱇)の肝 ■アバサー(ハリセンボン・針千本)の肝 ■ウナギ(鰻)の肝 ■オヒョウ(大鮃)の肝 ■サメ(鮫)の肝 ■オコゼ(虎魚)の肝 ■マグロ(鮪)の肝 ■マハタ(真羽太)・クエ(九絵)の肝 ■カツオ(鰹)の肝 ■スズキ(鱸)の肝 ■ブリ(鰤)の肝 ■ハモ(鱧)の肝 ■タチウオ(太刀魚)の肝 ■マダイ(真鯛)の肝 ■サケ(鮭)とマス(鱒)の肝 ■アユ(鮎)の肝 ■イカ(烏賊)の肝 ■タコ(蛸)の肝 ■アワビ(鮑)の肝 ■サザエ(栄螺)の肝 ■ナマコ(海鼠)の腸(わた) ■カニ(蟹)の肝膵臓 肝揉(きもみ)を喰う ■サガ(鮫)の肝揉 ■アンコウ(鮟鱇)の肝揉 ■タコ(蛸)の白肝揉 ■タコ(蛸)の黒肝揉 ■カワハギ(皮剥)の肝揉 ■イカ(烏賊)の肝揉 ■マンボウ(翻車魚)の肝揉 ■アワビ(鮑)の肝揉 肉用動物の肝を喰う ■ウシ(牛)のレバー ■ブタ(豚)のレバー ■ニワトリ(鶏)のレバー ■カモ(鴨)のレバー ■ウマ(馬)のレバー ■ヒツジ(羊)のレバー ■ヤギ(山羊)のレバー ■シカ(鹿)のレバー ■イノシシ(猪)のレバー 肝製品を喰う ■レバーのソーセージ ■パテとテリーヌと肝 おわりに
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BOOKSのんべえ お酒で味わう日本文学32選
¥1,650
SOLD OUT
著者:木村衣有子 発行元:文藝春秋 216ページ 188mm × 128mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 文学のとなりには、いつもお酒がある。 『茄子の輝き』のレモンサワー、酔わない山本周五郎、センセイの美しいお酌、太宰治とりんご酒、『しらふで生きる』、武田泰淳が助手席であける缶ビール、内田百間の「お酒運」、名前はまだない「猫」が飲んだビールの味……。 ツボな選書で味わうおいしいブックエッセイ! ★★★ 『BOOKSのんべえ』は、 おいしいお酒と、ぐっとくる肴、 のんべえと、のんべえにひとこと言いたいひとの登場する、 小説と随筆を集めた本屋さん。 なにかと極端にふれがちなお酒との、 「ちょうどよい距離」を探して、 今日も店主はページをめくっています。 【目次】 ・レモンサワーの輝き 滝口悠生『茄子の輝き』 ・酒場の傍観者 山本周五郎『青べか物語』 ・下戸とのんべえの間 絲山秋子『下戸の超然』 ・真の #ストロングゼロ文学 金原ひとみ『ストロングゼロ』 ・2時間で、8杯 柴崎友香『春の庭』 ・ウイスキーと惹句 開高健『続・食べる』 ・のんべえのファンタジー 森見登美彦『夜は短し歩けよ乙女』 ・ビール・ビール・ビール 村上春樹『風の歌を聴け』 ・イーハトヴの密造酒 宮沢賢治『ポラーノの広場』『税務署長の冒険』 コラム おかずとつまみの境界線 ・りんご酒と海の幸 太宰治『津軽』 ・面影を辿る一杯 江國香織『神様のボート』 ・浅草で飲むならば 半村良『小説 浅草案内』 ・居酒屋が似合う年頃 川上弘美『センセイの鞄』 ・下戸のオダサク 織田作之助『世相』 ・バアガンディーの白葡萄酒 谷崎潤一郎『細雪』 ・酒をやめるには 町田康『しらふで生きる』 ・おつまみは恋を映す鏡 田辺聖子『愛の幻滅』 ・詩のある酒場 草野心平『酒味酒菜』 ・のんべえの酷薄 上林暁『禁酒宣言』 ・泡盛をコーラで割って 佐木隆三『沖縄と私と娼婦』 ・酸っぱいワイン 山田風太郎『戦中派不戦日記』 コラム 居酒屋の誕生 ・お酒運は如何なるか? 内田百閒『百鬼園戦後日記』 ・底抜けに美しい酔い 吉田健一『東京の昔』 ・寒夜、カストリ、しじみ汁 梅崎春生『蜆』 ・のんべえ放浪記 林芙美子『放浪記』 ・猫が飲んだビール 夏目漱石『吾輩は猫である』 ・燗酒とネルドリップ 堀江敏幸『いつか王子駅で』 ・けもの道に似合うワイン 佐藤正午『身の上話』 ・昭和のピリオド 佐伯一麦『渡良瀬』 ・缶ビールでドライブ 武田百合子『富士日記』・武田泰淳『新・東海道五十三次』 ・20歳ののんべえ 金井美恵子『小春日和』 ・禁酒小説を読む 村井弦斎『酒道楽』
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料理発見
¥1,760
著者:甘糟幸子 発行元:KTC中央出版 256ページ 188mm × 128mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 作家、エッセイストの甘糟幸子さんによる1986年刊行の食エッセイ、待望の復刊。気になった食材や美味しい料理は自ら試さずにいられない。料理への好奇心と情熱にあふれ、料理することのおもしろさを発見させてくれる良書。 ◆推薦コメント 生きとし生けるものすべて、食べることから逃れられない。その摂理をわがこととして見つめながら台所に立ってきたのが、甘糟幸子さんである。大胆不敵に挑む牛スジ、シチュー、骨つきラム、極辛カレー、骨つきハム、鳩。あるいは、細心に向き合う葛切り、小籠包、朝茶、百合根。庭に横たわる仔鹿におののいたりもするけれど、でも食べる。料理をつくること、食べることは、そもそも野性ほとばしるエネルギーそのもの。読後、猛然と腕まくりして牛スジを煮たり、ゲンゴローを揚げたくなったりする。 平松洋子 【目次】 1章 スジ肉発見 ー味のイメージ― 2章 味との出会い ー話す楽しみー 3章 季節の味 ー舌の上の暦ー 4章 お菓子の時間 ー遊びの領分ー 5章 美味は残酷 ー罪の感触ー 遅れて料理をはじめた幸せ(原書あとがき) 書きおろし)復刊あとがき 甘糟幸子 書きおろし)復刊に寄せて(解説)甘糟りり子
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幻の麺料理 再現100品
¥2,200
著者:魚柄仁之介 発行元:青弓社 208ページ 210mm × 148mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 文明開化以降、外国由来の多種多様な麺と在来の料理法をミックスして独自の発達を遂げてきた日本の麺料理。ラーメン、ナポリタン、カレーうどんなど今日まで残る「成功例」の陰で、跡形もなく消えていった幻の麺料理があった。そのレシピを、明治・大正・昭和の雑誌や料理本から発掘し、実作・実食する検証レシピエッセー。 大正から昭和初期にかけて、メディアと交通網の発達、台所の近代化、そして現在まで続く婦人・主婦向け生活雑誌の創刊ラッシュによって、爆発的に進化した近代日本食文化。 過渡期には、パスタ麺や中華麺、ケチャップやホワイトソースといった新しい食材を既存の日本料理と自由に組み合わせた、数々の無国籍麺料理のレシピが生まれては消えていった。 戦前のナポリタンうどん、カレー餡かけそば、納豆スパゲティ、ラーメンおこし、マカロニのおすまし、元祖ラーメン「豚饂飩」「しなそば」「南京そば」、元祖カレーうどん、など、当時の雑誌に掲載されていた実際のレシピを100点以上所収。 取り上げるおもな雑誌……「婦人之友」「主婦之友」「主婦と生活」「暮しの手帖」「婦人倶楽部」「婦人生活」ほか多数。 【目次】 まえがき――麺類の進化と淘汰 第1章 うどんの麺と西洋料理法の合体 1 うどん麺のナポリタン 戦前&戦後 うどん麺のナポリタン ケチャップ炒めうどん うどんのナポリテーヌ うどんのトマト煮 干しうどんのトマト煮 2 ホワイトソース系のうどん料理 うどんの白ソースかけ(戦後) うどんのミルク煮(ホワイトソース煮) うどんのエッグソース和え マカロニ風うどんのホワイトソース煮 3 ガラパゴス化する日本スパゲティ うどんスパゲティからの脱皮 洋風寄せ集め、スパゲティの牛乳煮 スパゲティの卵寄せ 目玉焼き載せマカロニ コラム うどんナポリタンの時代 第2章 カレーうどんの謎 1 カレーライスは洋食でカレーうどんは和食? 2 かけ汁系カレーうどん 一九三二年、模範的なカレーうどんレシピ シチュー風のカレー南蛮 カレー南蛮とカレーうどんの比較実験 あまりにも大ざっぱなカレーうどんレシピ トコトン手軽なカレー南蛮レシピ 3 餡かけ系カレーうどん チーズとトマトソースかけカレーうどん ホワイトソースのカレーうどん 4 ちょっと変わったカレーうどんいろいろ 割烹女学校のカレーうどん「かけ汁系」 カレーライスのようなカレーうどん 和風出汁系カレーうどん ライスカレー的カレーうどん 冷たいカレーうどん 5 料理家によるカレーうどん 田村魚菜のカレーうどん 東畑朝子のカレーうどん 6 カレーうどん以外のカレー麺料理 カレー味スパゲティ1 かけるタイプ カレー味スパゲティ2 炒めるタイプ ドライカレー載せスパゲティ カレー餡かけ中華麺 カレー長崎皿うどん 餡かけタイプのカレー焼きそば(戦前) 炒めるタイプのカレー焼きそば(戦後) 餡かけカレー中華そば 本格カレー中華そば スパゲティ的カレーそうめん カレー味マカロニグラタン=鍋焼き 7 カレー味の麺類のまとめ コラム 濃縮出汁と和食の出汁文化との違い 第3章 和風スパゲティの爆発的進化 1 「暮しの手帖」の和風スパゲティ うなすぱ かやくすぱ じゃあじゃあめんふう なすトマト載せ 「壁の穴」の和風スパゲティ 2 「和風」スパゲティの模索 おせちスパゲティ おしんこスパゲッティ 酢みそスパゲッティ 納豆スパゲッティ スパゲティの和風化――ゆでたてに合うもの一覧表 3 スパゲティ中華風 冷製ゆで豚スパゲッティ 餡かけスパゲッティは一九七三年生まれだった 4 スパゲティ弁当の登場 主食兼副食のスパゲティ弁当 スパゲティミートソース弁当 スパゲティランチ スパゲティべんとう スパゲティミートソース弁当 5 スパゲティ弁当の時代、終わりの始まり コラム 洋食の巨匠・田中徳三郎とスパゲティ 第4章 マカロニ類の興亡 1 タンバールというマカロニ料理 マカロニタンバル 2 料理本にみるタンバールの図版 「マカロニとは?」の説明図版にもタンバールが出ていた 3 マカロニに対する認識の変化(おすまし・水戻し) 4 マカロニ自由形の数々 ミニット・ヌードル(ツナ缶+マカロニ) フライドマカロニ お手製「袋入りスナック菓子」 奥さま自慢のおつまみ集 ロングマカロニ豚味噌ソース 煮込みマカロニ(すき焼きマカロニ) コラム 日本はマカロニの輸出国だった 第5章 ラーメンのルーツから列島制覇まで 1 ラーメン――初期の手ほどき時代 豚麺と書いてあった麺料理 村井弦斎『食道楽』の豚うどん 和風支那そばのお手本 ラーメンの源になった有名店の支那そば 2 ラーメンという名前がごく自然に使われだしたころの手ほどき図版 花嫁修業にラーメンの作り方が入っていた ラーメンといえばもやしそば――創世記の定番メニュー 3 「支那そば」「中華そば」から「ラーメン」へ 「ラア麺」という表記は一九三四年の料理本にあった 十人十色に仕上がるラーメンレシピ 4 ラーメン屋の歴史・創世記 「特製支那蕎麦の種明し」――「プリゝしたのは手打ちに限る」 5 インスタントラーメンの新世界 ラーメンでおこしを作る? 6 一九六〇年代は手を加えたインスタントラーメンの時代 ソース焼きそばとは一線を画す揚げ麺 和風スパゲティと同じ感覚の即席ラーメン 手抜きじゃなくってよ!的な即席ラーメン 奥さま自慢的な即席ラーメン ごくスタンダードな即席ラーメンの作り方 7 一九六〇年代後半、もはやインスタントとは言わせない 五目ラーメン 旅行麺 五目そば 五目餡かけ インスタントラーメン天津風 8 即席ラーメンのまとめ コラム 有名人と麺料理――開高健&牧羊子:一九六四年のラーメン事情 第6章 ソース焼きそばの生存戦略 1 焼きそばとパンとの出合い 2 日本焼きそばの始まりは五目焼きそば インスタ映えの本格中華焼きそば什景炒麺 見た目を捨てて「実」を取った五目焼きそば 手打ち麺の五目焼そば ケチャップとソースで炒めた肉なし焼きそば ソース焼きそばは良家のお子ちゃま御用達だった? 大阪・道頓堀の名店・牧水のソース焼きそば ボッタ焼きとソース焼きそば 縁日の焼きそばの作り方が家庭料理本に登場 ままごとから家庭料理になったソース焼きそば ソース味の焼きビーフン登場 プロの味・グランドタムラのイタリア風焼きそば 3 基本的ソース焼きそばの確立 4 軽食(スナック)として定着したソース焼きそば 5 ソース焼きそば考 ソース焼きそば誕生 コラム 焼きそばとソース焼きそばの同居本 あとがき
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ピロシキビリヤニ
¥1,100
著者:木村衣有子 発行元:はるあきクラブ 72ページ 文庫判 148mm × 128mm *********************** 本文より *********************** 「ロシアの味方をしたいわけじゃないけれど、かつてロシアから受け取ったものまで台無しにはしたくない。 『本の雑誌』年末恒例増刊号『おすすめ文庫王国』誌上にて、「私の文庫ベスト3」を紹介しませんかと声をかけてもらったのは2022年の秋のこと。3冊のうち、1冊は『ロシア文学の食卓』にしようと決めた。誌面の中の私の持ち場はとても小さなもので、一冊分の紹介文は200字にも届かないくらい。読み返すうちにいろいろと思うところをメモしていると、その枠にはとうてい収まりきらない長さの文章になった。そしてなんとももどかしい気持ちになった。このリトルプレスをつくるきっかけのひとつはそのもどかしさをなんらかのポジティブな力に変えたいという衝動にある。たとえ強い力にはならなくとも自分のノートの中だけに留めておくよりはましかもしれない、と。」 *********************** 店主コメント *********************** 22冊の食の本をとおして遠く離れた異国の食文化を辿るブックエッセイです。 既知の食文化を掘り下げながら、未知の食文化も味わう。 その先に待っているのは海外旅行、ではなく食の本を巡る旅かもしれません。 食の興味のみならず、読書の幅も広がりそうなリトルプレスです。
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世界カフェ紀行 5分で巡る50の想い出(中公文庫)
¥836
編者:中央公論新社 発行元:中央公論新社 240ページ 文庫判 148mm × 105mm *********************** 出版社紹介文より *********************** 珈琲、紅茶、ほかほかココアにご褒美ビール。世界中どこでも、カフェは誰かの特別な想い出であふれている――。自宅で、電車で、仕事場で、読めばほっこりリラックス。Bunkamuraのフリーペーパー『ドゥ マゴ通信』から生まれた珠玉のカフェ・エッセイ全50篇。 〈まえがき〉中条省平 ◆著者一覧◆ ・中条省平・河村錠一郎 ・富士川義之・野田秀樹 ・鈴木清順・鶴岡真弓 ・三木宮彦・辻 邦生 ・鈴木布美子・岸田 秀 ・佐藤亜紀・久世光彦 ・池内 紀・蓮實重彦 ・中村真一郎・養老孟司 ・秋山祐徳太子・川成 洋 ・須賀敦子・出口裕弘 ・亀山郁夫・島田雅彦 ・護 雅夫・山内昌之 ・中沢新一・堀内 勝 ・澤田 直・蜷川幸雄 ・南 伸坊・西江雅之 ・巖谷國士・松浦美奈 ・森本哲郎・吉本隆明 ・赤瀬川源平・鷲田清一 ・横尾忠則・松山 巖 ・吉田加南子・城山三郎 ・柴田元幸・上野昴志 ・中田耕治・樺山紘一 ・いとうせいこう・関川夏央 ・杉山 晃・今福龍太 ・末延芳晴・安西水丸 (順不同) *********************** 店主コメント *********************** パリの文化的拠点として名高い「ドゥ マゴ」。 その業務提携店「ドゥ マゴ パリ」が渋谷にあります。 宣伝の一環で発行されたフリーペーパー『ドゥ マゴ通信』には、名立たる文化人がカフェにまつわるエッセーを寄稿。同店の名物誌になりました。 それらのエッセーを集めたのが『想い出のカフェ』(1994年刊)という本。第2弾も刊行されました。(いずれも絶版) そして、その2冊から選りすぐったエッセーを収めた『世界カフェ紀行』が中公文庫で登場。 カフェというテーマ、そして寄稿している顔ぶれも相俟って贅沢感をただよわせるエッセー集です。