-
涙の箱
¥1,650
SOLD OUT
著者:ハン・ガン 訳者:きむふな 発行元:評論社 88ページ 188mm × 128mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** ノーベル文学賞作家ハン・ガンがえがく、大人のための童話 この世で最も美しく、すべての人のこころを濡らすという「純粋な涙」を探して 昔、それほど昔ではない昔、ある村にひとりの子どもが住んでいた。その子には、ほかの子どもとは違う、特別なところがあった。みんながまるで予測も理解もできないところで、子どもは涙を流すのだ。子どもの瞳は吸い込まれるように真っ黒で、いつも水に濡れた丸い石のようにしっとりと濡れていた。雨が降りだす前、やわらかい水気を含んだ風がおでこをなでたり、近所のおばあさんがしわくちゃの手で頬をなでるだけでも、ぽろぽろと澄んだ涙がこぼれ落ちた。 ある日、真っ黒い服を着た男が子どもを訪ねてくる。「私は涙を集める人なんだ」という男は、大きな黒い箱を取り出し、銀の糸で刺繍されたリボンを解くと、大小、かたちも色もさまざまな、宝石のような涙を子どもに見せた。そして、このどれでもない、この世で最も美しい「純粋な涙」を探していると話す。男は子どもがそれを持っているのではないかと言うのだが――。 「過去のトラウマに向き合い、人間の命のもろさを浮き彫りにする強烈な詩的散文」が評価され、2024年にノーベル文学賞を受賞したハン・ガン。本書は童話と銘打ちながらも、深い絶望や痛みを描き、そこを通過して見える光を描くハン・ガンの作品世界を色濃く感じられる作品です。 幸せな出会いが実現し、日本語版の絵はハン・ガン自身、長年ファンだったというjunaidaさんが担当。ハン・ガンが、「読者それぞれのなかにある希望の存在」としてえがいた主人公や、どこともいつとも特定しない本作の世界を美しく描き、物語とわたしたちをつないでくれます。 2008年、韓国で発売され、本国では子どもから大人まで幅広い年齢層に愛されている本作。ハン・ガン作品との出会いにもおすすめの一冊です。 *********************** 店主コメント *********************** 目から溢れ出る涙、そして胸に沸き起こる感情には、豊かな色彩があることを教えてくれるファンタジー童話。 世界に先駆けて翻訳された邦訳版の装画と挿絵は、絵本作家のjunaidaが手掛ける。
-
悲しき虎(新潮クレスト・ブックス)
¥2,420
著者:ネージュ・シンノ 訳者:飛幡祐規 272ページ 193mm × 133mm 仮フランス装 *********************** 出版社紹介文より *********************** レイプは私をどういう人間にしたのか。本国フランスで30万部を超えるベストセラー。少女時代、継父にレイプされていた著者が、母親となった今、自身の体験とその傷がもたらす影響、加害者、世界中に存在する悪について、渾身の分析をする。表層的な共感を拒みながら、深い連帯を表現して感動をよび、本国フランスで「フェミナ賞」「高校生が選ぶゴンクール賞」などを受賞し、30言語で翻訳刊行予定の話題作。
-
群青のハイウェイをゆけ
¥1,980
SOLD OUT
著者:きくち 発行元:hayaoki books 272ページ 188mm × 128mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** ときに身軽な散歩のようで、ときに切実な祈りのような、週末の旅の記録。 「うらやましい感受性と文才」「すぐれた短編小説のよう」 ブログで絶賛コメント殺到!! 謎のはてなブロガーきくち、待望の初書籍です。 2010年代から現在まで、青年期と共にあった短い旅の記録をまとめた短編集。旅行記19編とエッセイ6編を収録。装丁は吉岡秀典氏(セプテンバーカウボーイ)、装画を漫画家の森泉岳土氏が担当しています。 巻末にはカラーの写真ページも。さらに、本に登場する場所をまとめたマップ(Googleマップ)もご覧いただけます。
-
ソーリーソーリー
¥1,650
SOLD OUT
著者:脇川飛鳥 発行元:短歌研究社 88ページ 175mm × 105mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 連続刊行!大人気短歌集『ラストイヤー』脇川飛鳥待望の、初期から最新までの短歌集 【歌集より】 痩せようとふるいたたせるわけでもなく微妙だから言うなポッチャリって あの女もてるなぁとは思ってもあーなりてーとは思ったことない きのうの夜の君があまりにかっこよすぎて私は嫁に行きたくてたまらん 初出「気がする私」より ちょっとだけうそつかないとそのままじゃ私がやさしくないのがばれる 最後にはどうせひとりになるんなら今ぐらいひとり以外でいたい 初出「テノヒラタンカ」より もう立てないと思ってたっていう人の立てなさを絶対抱きしめる
-
ラストイヤー
¥1,650
著者:脇川飛鳥 発行元:短歌研究社 80ページ 175mm × 105mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 2024年4月17日に発行され、早々に完売した「私家版」を、デザインや感触をそのまま短歌研究社版として刊行しました。 【収録短歌】 人間は別れて生きてゆくのです それではルールを説明します ふたりでただビールを飲んで脳みそがあったかかったあれはよかった
-
肌に流れる透明な気持ち
¥1,870
著者:伊藤紺 発行元:短歌研究社 80ページ 182mm × 110mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 増刷のたびに売り切れる噂の私家版歌集が、発売から約3年の時を経て 次作『満ちる腕』とともに短歌研究社より新装版が同時発売! 「わたし」を巡る60首。歌人・伊藤紺、最初の短歌集。 【歌集より】 ひさしぶりに会うたびきみは生きていて新鮮さに泣きそうになる 楽しいだけとかってたぶんもうなくて楽しいたびにすこしせつない フラれた日よくわからなくて無印で箱とか買って帰って泣いた 前髪にかけてきた気が遠くなるほどの時間の一部にあなた
-
満ちる腕
¥2,090
著者:伊藤紺 発行元:短歌研究社 96ページ 156mm × 122mm ハードカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 2020年に発売された著者2作目となる私家版歌集。 完売が続き入手困難となっていた本作が、前作『肌に流れる透明な気持ち』とともに短歌研究社より新装版同時発売! 短歌45首、詩・散文8篇を収録。
-
エレベーターのボタンを全部押さないでください
¥1,980
著者:川内有緒 発行元:ホーム社 256ページ 188mm × 128mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** いつも広い世界を見せてくれるノンフィクション作家・川内有緒、初のエッセイ集。 『パリでメシを食う。』でデビューし、『目の見えない白鳥さんとアートを見にいく』で「Yahoo! ニュース・恂{屋大賞ノンフィクション本大賞」を受賞した川内有緒が、連載していた日経新聞、雑誌「ひととき」など、さまざまな媒体に寄稿したエッセイをセレクトして収録。 メキシコの走る民族、飼っていた2匹の個性的な猫、大反響を巻き起こした「荒れた海で愛を叫ぶ」……。海外での驚くべき旅や出会い、日常に潜む冒険、死生観などを綴り、読者を新しい場所へ誘う。 ユーモラスで味わい深い文章に、温かな感情が湧き上がる。なぜか一歩を踏み出したくなる川内有緒ならではの一冊。
-
ある、りんご園の一年
¥3,080
SOLD OUT
著者:木村江利 発行元:時雨出版 320ページ 170mm × 128mm コデックス装 *********************** 出版社紹介文より *********************** 弘前でリンゴの自然栽培を続ける木村秋則の次女・木村江利によるフォトドキュメンタリー。 自然という “命のつながり” のなかで、 ただただ日々、畑に向かう父。 呼応する、りんごの木々。 光と陰 絶望と希望 永遠の一瞬 木村江利にしか撮れなかった、 書くことができなかった、家族と畑のすがた。 10年に及ぶ膨大な写真と記録から綴られた、『ある、りんご園の一年』。 ぜひ、読んでいただきたい一冊です。 *********************** 店主コメント *********************** リンゴの自然栽培で知られる木村秋則さんと二人三脚でりんご畑を営む次女の木村江利さんによるフォトエッセイ。畑仕事に精を出す秋則さんとその姿を見守る奥様の美千子さん、そしてリンゴ畑に集まる動物や昆虫が写真に収められている。 秋則さんの屈託のない笑顔が印象的。その顔に深く刻まれた皺からは、自然栽培の苦労よりも日々の幸福感が伝わってくる。畑で共存する動植物の写真もまた、無農薬によって実現された自然の豊かさを生き生きと写し出す。
-
仕事の壁はくぐるのだ
¥1,980
著者:川島蓉子 発行元:ミシマ社 240ページ 188mm × 128mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 乗り越えなくても大丈夫! ブランディングディレクター、ライターとして活躍し、 現役のままに急逝した著者が綴り遺した、仕事と、生きることの秘訣。 人が集まり働く、そこに起こるさまざまなトラブルや葛藤=壁。 その壁をくぐったり、ずらしたり、かわしたり……。 戦略的な手段ではなく、声高な権利の主張でもなく、真摯に楽しく仕事をするため、編み出された実践の数々。 柔らかでしなやかな、川島さんからのエールが、たくさんの方に届きますように。――編集部一同 【目次】 壁・その1 上司と部下…ああ永遠の壁 壁・その2 やりたいこととできること 壁・その3 女性であるということ 壁・その4 おカネ…糧でもあり毒でもあり 壁・その5 仕事も家庭も自分も 壁・その6 その仕事に愛はあるか? 壁・その7 休むって、どうやるの?
-
スペクテイター vol.54 パンクの正体
¥1,320
SOLD OUT
発行元:エディトリアル・デパートメント 発売元:幻冬舎 183ページ 242mm × 182mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 1970年代中頃にパンク・ロックが大流行した当時のイギリスの社会状況は、現在の日本を取り巻くそれと驚くほど似ている。 原油価格の高騰、極端なインフレ、上昇する失業率、上流階級への不満…… 社会に対する鬱憤が爆発し、若者による文化革命 が起こった。 パンクとは何か? どのようにして生まれ、社会をどう変えていったのか? 関係者への取材と文献調査を通じて、その正体を明らかにする。 【目次】 ◆ある寓話 構成/編集部 作画/コルシカ ◆早わかり ロンドン・パンク史(1973~1980) 文/赤田祐一 作画/関根美有 ◆パンクと伝統 巫女舞・いろ 織茂敏夫インタビュー 聞き手/宇田川岳夫 ◆まんが「怪しい女」 作/蛭子能収 ◆パンクの女王 ジョーダン・ムーニー 文/鳥谷晴菜 ◆ドールズ、ヴェルヴェッツ、T.G.──パンクについて考察する 講師/松谷健(キャプテン・トリップ・レコード代表) ◆「NO!」ではなく「NON!」 能勢伊勢雄インタビュー ◆パンク文化の発信基地 A store Robot ディレクター宮崎洋寿に聞く 聞き手/持田保+赤田祐一(本誌) ◆48年間、パンクを継続しているバンド 突然段ボール 蔦木俊二 インタビュー 文/新井宗彦 ◆100年前のパンク詩集『死刑宣告』内堀弘(「石神井書林」店長)に聞く ◆まんが「ひつじ」 作/まどの一哉 ◆パンク おすすめする本 文/持田保、宇田川岳夫 ◆パンク年表(1973~1979) 構成/編集部
-
いつも心にパンクを。Don’t trust under 50
¥1,980
著者:佐藤誠二朗 発行元:集英社 288ページ 188mm × 128mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** ラフィンノーズがソノシートをばらまき、NHKが「インディーズの襲来」を放送し、キャプテンレコードが大規模フリーギグをおこなった1985年から今年で40年。 KERA(有頂天)、チャーミー(ラフィンノーズ)、HIKAGE(ザ・スタークラブ)、TAYLOW(the 原爆オナニーズ)、ATSUSHI(ニューロティカ)ら、1980年代に熱狂を生んだブームを牽引し、還暦をすぎた今もインディーズ活動を続けるアーティストから、平野悠(「ロフト」創設者)、大貫憲章(DJ、音楽評論家)、関川誠(宝島社社長、元『宝島』編集長)など、ライブハウスやクラブ、メディアでシーンを支えた関係者まで、10代からパンクに大いなる影響を受けてきた、元「smart」編集長である著者・佐藤誠二朗が徹底取材。日本のパンク・インディーズ史と、なぜ彼らが今もステージに立ち続けることができるのかを問うカルチャー・ノンフィクション。本論をさらに面白く深く解読するための全11のコラムも収録。 【目次】 ◎プロローグ ◎第一章 2025 還暦超えてもインディーズ ◎第二章 1985 「インディーズの襲来」の衝撃 ◎第三章 1976 ラジオから「アナーキー・イン・ザ・UK」 ◎第四章 1982 ニッポン総インディーズ化現象 ◎第五章 1987 インディーズブームの終わり バンドブームの始まり ◎第六章 2025 バンドブームのその後と21世紀のインディーズ ◎エピローグ (※章末コラム)パンク&ニューウェーブ系シーンの始まり「東京ロッカーズ」/国立市のぶどう園 インディーズシーンを騒がす男たちの出会い/テクノポップ中心のニューウエーブシーン/独自のパンク&ニューウエーブファッション/日本初のクラブ「ピテカントロプス・エレクトス」/ポジティブパンクはインディーズシーンの片隅で/ハードコア原理主義化したジャパコアシーン/ゼルダ、ヤプーズ、少年ナイフ……ガールズバンド百花繚乱/「何があっても文句は言わない」誓約書を交わしたライブ/革命を起こした「ザ・ブルーハーツ」の記録/1980代後半を席巻したビートパンク
-
シカゴ・ハウス大全 HOUSE MUSICからJUKE/FOOTWORKまで
¥2,860
著者:西村公輝 発行元:DU BOOKS 210mm × 148mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 全世界で熱狂されているダンスミュージック、そして再燃するハウス・レコード熱!!! 近年のポップス最前線でも再評価される“ハウス・ビート”の原点、シカゴ・ハウスを完全網羅した決定版ディスクガイド! ディスコ終焉後の1980年代初頭、ゲイ・ブラック・ラテン系マイノリティコミュニティのカルチャーとして生まれた音楽が、TR-808やTB-303といった日本メーカーRolandの機材とともにハウス・メッカ“シカゴ”のアンダーグラウンドから世界へと広がっていく。その歴史とサウンドの進化を、「シカゴハウス誕生前」「オリジナル~80年代」「90年代」「JUKE/FOOTWORK」「00年代」「CHICAGO UNDERGROUND DISCO」「10年代~現行」まで時代ごとに区切ってレビュー。 【目次】 Introduction 西村公輝 Chapter 1 Proto Chicago Chapter 2 Original Era 1984-1990 Chapter 3 2nd Generation 1987-1999 CHICAGO HOUSE (SIDE A) Jackin’ Dialogue about...シカゴハウスを巡る対話 Chapter 4 Ghetto House Chapter 5 Juke / Footwork CHICAGO HOUSE (SIDE B / Bonus Track)Jackin’ Dialogue about...シカゴハウスを巡る対話 Chapter 6 Modern Age 2000-2012 Chapter 7 Chicago Underground Disco Chapter 8 Contemporary 2008-2024
-
日本語ラップ 繰り返し首を縦に振ること
¥2,640
著者:中村拓哉 発行元:書肆侃侃房 384ページ 188mm × 128mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 「韻踏み夫」がついに本名で世に問う、渾身のヒップホップ批評! RHYMESTERの宇多丸を最も重要な日本語ラップ批評家だと位置づけつつ、ヒップホップとは「“一人称”の文化」だというテーゼに注目。ヒップホップの本質を「反復=肯定」と概念化し、思想的に展開。作品論の実践として、SEEDA の『花と雨』を具体的に読み解いていく。ヒップホップ批評の新たなマスターピース、ここに誕生。 【目次】 序文 第一部 日本語ラップの「一人称」 第一章 日本語ラップ批評宣言 いとうせいこうから宇多丸へ 第二章 「一人称」の翻訳性 第三章 「空虚」な「一人称」からストリートへ 第四章 ヒップホップ・フェミニズム 第五章 「J」の殺戮者としての日本語=反日ラップ 第六章 ポスト68年としてのヒップホップと日本語ラップの皮肉な勝利 第二部 反復=肯定の思想 第一章 微分、一義性、反復=肯定 第二章 中性的なものの反復=肯定 第三章 非感性的類似と韻 第四章 同じであること、非人称的ナルシシズム 第五章 反復的な生の救済のドラマ 第三部 ディスクールの詩学 第一章 ラップの詩学 第二章 ミュトス、ミメーシス、隠喩 第三章 SEEDA『花と雨』 「一人称」のディスクール━━あとがきにかえて
-
マンションポエム東京論
¥2,970
SOLD OUT
著者:大山顕 発行元:本の雑誌社 344ページ 210mm × 148mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 空と緑の都市に咲くあだ花か、アーバンライフの幻想か。 マンション広告のコピーに託された〈東京〉の正体を読む。 「本の雑誌」連載および「手のひら1」掲載「マンションポエム東京論」、「手のひら2」掲載「どこまで東京?」を全面改稿、書き下ろしを大幅に加え、再構成。 【目次】 はじめに 第一章 マンションポエムとは何か 1 マンションポエムは何を「隠して」いるか ▪本気では受け止められないメッセージ ▪第一位「街」、第二位「都心」 ▪津田沼と港区の一億円差 ▪音感失認症患者のように読む ▪図ではなく地を見る 2 マンションポエムの文法的特徴 ▪「刻」「棲む」「澄む」 ▪マンションポエムとキラキラネーム ▪句点の多用と一九九七年 ▪「都市も自然も」セオリー ▪マンションポエムにコンプライアンスとリスク回避を ▪マンションポエムの真髄「を」 3 マンションポエムはいつからあるか ▪マンションポエムのパイオニア ▪マンションポエムとポップミュージック 4 タレント起用と埋立地開発 ▪一九九〇年代のマンション広告コピー ▪空撮と夜景ビジュアルの影響 ▪二〇〇六~〇八年のタレントブーム ▪タレントからアノニマスへ ▪「おとぎ話が欲しいのよ」(プリティ・ウーマン) ▪「ジャン・レノ、錦糸町へ帰る。」 |コラム| チャールズへの私信ポエム 第二章 消費財化する街 1 街のスペックと序列 ▪住む場所を自由に選べることは「当たり前」か ▪団地とマンションの違い ▪武蔵小杉の「ベネフィット」 ▪街のスペック化 ▪「住みたい街ランキング」の思想 ▪名前拝借系ポエム 2 住民は街の「お客様」になる ▪街を遍歴して「上り」へ ▪比較可能なパラメーターの束としての人間 ▪街を/人材を「享受」する ▪「迎賓」の思想 ▪立地アピールのための「迎賓」 ▪何を選択したかが、あなたを表す 3 「緑」とポエムの「フラットさ」 ▪「月刊髙層住宅」を読む ▪一九六〇年代の特徴 ▪「緑」の「観葉植物化」 ▪説明しすぎるマンションポエム ▪アイテム化する「日本」 ▪ポエムにおける主客関係 ▪「ほんとに優秀な人は」 ▪戦後住宅政策の画一性 |コラム| 「城」とワーカホリック礼賛 4 恋愛とポピュラーソング、結婚とマンションポエム ▪柏のラブソング ▪ポピュラーミュージックゆかりの地 ▪「イエ」から脱却しポエムが召喚される ▪「入居記念日」の誕生 5 マンションポエムに残るバブル ▪「男は、こうありたいね。」 ▪マンションポエムアニメ ▪マンションを買えば、娘さんと恋人同士になれますよ ▪「ファミリーの一日」に見るジェンダーバイアス ▪マンション口コミ掲示板の地獄絵図 ▪クイーンでもマダムでもなく「プリンセス」 |コラム| 横浜、湘南、アンダルシア ・夫婦間の郷土愛問題 ・戸塚はどこへ行こうとしているのか ・「その横浜は、本物か。」 第三章 マンションポエムと鉄道 1 吊革につかまって都市を把握する ▪同心円メソッド ▪3・11首都圏「帰宅ログ」 ▪鉄道依存性方向音痴 ▪中央線は「方向音痴」 ▪人間はどうしようもなく方向音痴 ▪都市をダイアグラムとして認識する ▪川の代わりの皇居 ▪「われわれには時だけが残された」 |コラム| 金沢は「へ」、富山は「が」 2 東京は「田んぼ」 ▪路線図界の問題児 ▪東京の地下にはパリが広がっている ▪成熟した都市はストリートでできている ▪NYの地下鉄の浅さ ▪家康の「帰宅困難」対策 |コラム| 地名のポエム化 ・恐ろしい忖度 ・「奏の杜」問題 3 どこまで東京? ▪原木中山は日本橋の「飛び地」 ▪「瞬間環境転換装置」 ▪「都心」を謳う苦心 ▪定義とイメージのズレ ▪「どこまで東京?」 ▪せたがやたがやせ ▪イメージの東京、その千差万別 ▪各線の集計結果 ▪川を渡る狼 ▪なぜ地名はまとまっているのか ▪「東京」の外は北海道 ▪千葉っ子、無駄にシビア ▪真の敵は神奈川 ▪「東京のおじさん」 ▪住めば東京(みやこ) |コラム|AIはマンションポエムを謳えるか 4 マンションポエムは「電車住宅」を目指す ▪世界征服系ポエム ▪ポエム大航海時代 ▪鉄道を「住まい」の一部として売る ▪実現していた「電車住宅」 |コラム| 大阪・京阪線沿線のポエムキャラ |コラム| マンションポエム分析から見る東西比較 ・首都圏には「歴史」がなく、関西には「緑」がない ・関西の「地」、首都圏の「街」 第四章 垂直に伸びた郊外 1 聳え立つ「裏面」 ▪三万階建てのタワーマンション ▪工法・構造の時代 ▪居室の裏側 ▪裏面から都市を見る ▪「福音」としての眺望 ▪「装飾」としてのマンションポエム 2 垂直に伸びた郊外 ▪構造を持たない「ヤドリギ物件」 ▪鉄道高架を縦にするとマンションになる ▪閑静な住宅街を都心に出現させる ▪垂直のオアシス ▪縦の洞窟 3 武蔵小杉のタワーマンションに住む鴨長明 ▪垂直に立ち上がった台地の傾斜 ▪一二一二年の「郊外文学」 ▪分譲へのアンチテーゼ |コラム| 不思議なエレベーター ・街を「縦割り」にする鉄道 ・「最寄り駅」という「階」 4 超高層住宅住民への「怖れ」 ▪「土から離れては生きられない」 ▪現代の「異常な」郊外文学 ▪郊外からタワーマンションへ ▪マンション屋上の浄水場 ▪死から住民間の格差やいじめへ ▪『家族ゲーム』と高層団地 ▪社会問題をあぶり出す「高さ」 ▪高層物件「災害」物語の元祖 ▪バベルの塔とWTC ▪「ホテルライク」による「怖れ」の緩和 |コラム| 超高層の「上から目線」が嫌われる時代 ・叩けば誇りが出る ・自慢げな「憧憬」「羨望」 ・SNS的「感じのよさ」へ 5 ポエムが隠す「うたかた性」 ▪商品化した住宅 ▪国家経済の詩 ▪災害と住宅論 ▪コロナ禍のマンションポエム ▪再び・マンションポエムは何を隠しているか |コラム| 京都の観光ポエムと歴史のアイテム化 ・東京はせいぜい江戸時代 ・京都の千年モノポエム ・寝殿造りのマンション ・「是非もなし」 ・観光ガイドとマンションポエム ・投資物件の台頭と観光型ポエム ・歴史のアイテム化 6「世界は自由に想像できる。」 ▪作り話のマンションポエム ▪フィクションの「異物」 ▪歴史のNIMBY ▪「良い感じの歴史」を選ぶ ▪「東京湾に切り取られた欠損部」 ▪「海の周囲に厳かな埒を結うのだ」 ▪マンションポエムの「晴海化」 あとがき
-
なんでそんなこと急に言うん?
¥1,320
SOLD OUT
著者:奥村真帆 241ページ 文庫判 148mm × 105mm *********************** 店主コメント *********************** 自他共に認める「おしゃべりな人間」。そんな著者が「しゃべりたいことを好き勝手に書き連ねることにした」というエッセイ集。 ありのままに綴られた思い出や日常は、おしゃべりとして聞き流すにはもったいない情景ばかりだ。各エッセイの終わりに添えられた数首の短歌も読者の心に余韻を残す。 【目次】 なんでそんなこと急に言うん? ミルク色の電車 渚ちゃん しの先生 夢の国 クリスマス 沈黙のパフェ 蜃気楼のような人たち 防災センター ダメダメ東大生 二十二年 地獄のホテルバイト マブダチ 褒め言葉 ヒーロー 推しからのメール 宝くじ 図書館にいる人 急がなくていいですよ 真夏の少年 インタビュー のど自慢 羽のある子ども 新札事件 深夜一時の猫 路面電車のような人だね(あとがき)
-
その本はまだルリユールされていない
¥1,870
SOLD OUT
著者:坂本葵 発行元:平凡社 240ページ 195mm × 135mm ハードカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** ルリユール relieurとは、フランス語で「もう一度?する/し直す」という意味の〈re〉と、「(糸で)綴じる」という意味の〈lier〉、これら2つの単語を合わせた言葉であり、本書では、手製本する作業のことをあらわしています。 物語は、司法書士になる夢をあきらめた主人公まふみが、非正規職員の図書館司書として母校の小学校に赴任するため、実家近くのアパート「リーブル荘」に引っ越してくるところから始まります。ルリユール工房を併設するリーブル荘には、世界的な製本家として活躍する綺堂瀧子(きどう・たきこ)親方とその孫で天才製本家の由良子(ゆらこ)が暮らしています。まふみは小学校の司書として子どもたちが抱える様々な問題に直面しながらも、親方と由良子を通じて製本の世界に触れることで、どの本の背景にも人間の物語があり、本が人の心を救いうることを学んでゆきます。
-
戦争みたいな味がする
¥3,080
SOLD OUT
著者:グレイス・M・チョー 訳者:石山徳子 発行元:集英社 440ページ 188mm × 128mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 戦争、移民、家族と食。朝鮮半島にルーツをもつ母娘の記憶から、現代社会の論点が浮き彫りになる。2021年全米図書賞ノンフィクション部門最終候補となった、コリア系アメリカ人社会学者が紡ぐ、珠玉の回想録。 【目次】 日本の読者への序文/凡例 プロローグ 第一章 戦争みたいな味がする 第二章 アメリカン・ドリーム 第三章 フレンドリー・シティ 第四章 オンマ 第五章 キムチ・ブルース 第六章 マダム・マッシュルーム 第七章 統合失調症起源 第八章 ブラウン 第九章 一月七日 第一〇章 クラスト・ガール 第一一章 いちどだけでは、愛ではない 第一二章 オーキー 第一三章 クイーンズ 第一四章 亡霊たちをカウントする 第一五章 チーズバーガーの季節 原注/初出一覧/謝辞/訳者あとがき
-
ガラスと雪のように言葉が溶ける
¥1,760
著者:尹雄大/イリナ・グリゴレ 発行元:大和書房 192ページ 188mm × 128mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 自分の子供と異国の言語で話す人類学者と自国の言葉を話せないライターが、自らルーツとアイデンティティを日本語で語ったら。
-
おめでたい人
¥2,090
SOLD OUT
著者:寺井奈緒美 発行元:左右社 212ページ 188mm × 128mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 歌人・土人形作家・エッセイストとして大注目の著者が「おめでたい」をテーマに書き下ろした最新エッセイ集。ささやかでちょっと間抜けな暮らしをことほぐエッセイ&短歌28篇!
-
SISTER“FOOT”EMPATHY(シスター フット エンパシー)
¥1,760
著者:ブレイディみかこ 発行元:集英社 272ページ 180mm × 128mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** シスターフッドがポリティカルになりすぎると、それはシスターたちのあいだに分断や対立をもたらすことにもなりかねない。その一方で、シスターフッドが政治に無関心になりすぎると、互いの涙を拭い合うばかりで、「元気を出して明日からまた同じ日常を頑張ろう」という激励会になり、つらい日常を変えていこうという動きに発展しない。 ーー本書「はじめに」より 2022年から雑誌『SPUR』に連載されているコラムを新たに加筆修正。コロナ禍以降の社会の動きを鋭く見つめ、これからの世界とわたしたちを考えるための、エンパワメント・エッセイ集。 ◎アイスランド発「ウィメンズ・ストライキ」の“共謀”に学ぼう ◎シスターフッドのドレスコードはむしろ「差異万歳!」 ◎完璧じゃないわたしたちでいい ◎焼き芋とドーナツ。食べ物から考える女性の労働環境 ◎古い定説を覆すママアスリートの存在 ……etc. 無駄に分断されず、共に地べたに足をつけてつながる。前に進むための力が湧く39編を収録!
-
今日もよく生きた ニューヨーク流、自分の愛で方
¥1,760
SOLD OUT
著者:佐久間裕美子 発行元:光文社 184ページ 188mm × 128mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** ニューヨークに暮らして約30年。この街で出会った人々から教えてもらい、少しずつ築き上げたセルフケア、セルフラブの道具箱のおかげで、なんとか自分らしく生き抜いてきた。 揃えた道具を取り出しては自分という存在を理解すること、許すこと、愛することを身につけるためのすべを、もがきながら習得しようとしてきた著者。呑気に無傷で生きるなんてできない社会の中で、「今日もよく生きた」と自分に言ってあげたくなる一冊。
-
1994-2024 ミルクマン斉藤レトロスペクティブ 京阪神エルマガジン社の映画評論集
¥3,200
SOLD OUT
著者:ミルクマン斉藤 発行元:京阪神エルマガジン 600ページ 188mm × 128mm ソフトカバー ************************* 出版社紹介文より ************************* 2024年1月に逝去した映画評家・ミルクマン斉藤。その活動のスタートは、1994年『Meets Regional』への寄稿だった。以降、30年に及ぶ『Meets』『SAVVY』『月刊誌LLmagazine』をはじめとする、京阪神エルマガジン社の媒体で執筆した膨大な量の原稿を書籍化。ミルクマン斉藤と深いかかわりを持つ執筆陣によるコラムも収録。不世出の映画評論家である斉藤氏の集大成として、また90年代以降の、映画文化の貴重な記録集となっている。 【目次】 はじめに Meets Regional 1994.1~1999.10 Meets Regional 2006.5~2011.11 Column. ♯1 試写室の闇の恐怖!午後にからまるアングラ魂/沢田眉香子 Meets Regional 2011.12~2023.4 Column. ♯2 好きなこと、で生きる。/安田謙一 Meets Regional 2023.5~2024.2 Column. ♯3 『最後の連載を担当して』日記。/松尾修平 SAVVY 1994.4~1998.4 SAVVY 2005.1~2007.3 Column. ♯4 ただ楽しかった、その感覚は鮮明に。/岡本仁 Column. ♯5 後世に伝えるべき最高の映画評論家。/小柳帝 SAVVY 2007.4~2010.10 SAVVY 2009.6~2017.5 Lmagazine 1997.5~1999.5 Lmagazine 1999.6~2000.12 Column. ♯6 もう一度「ミルクマ~ン」と呼びたくて。/辛島いづみ Lmagazine 2001.1~2007.6 Lmagazine 2007.7~2009.2 Column. ♯7 キャッチを付けるのは、私だって苦手だし、面倒だという話。/嶋津善之 Book and Mook 2005、2009 Lmaga.jp 2014.2~2023.9 Column. ♯8 でも、まだ言っている。/春岡勇二 The Long Goodbye ミルクマン斉藤と長いお別れ 超個人的9つの思い出話 あとがきにかえて 田中知之 Special thanks 編集部より/おわりに
-
漫画選集 ザジ Vol.3
¥1,760
SOLD OUT
編者:点滅社編集部 発行元:点滅社 374ページ 210mm × 148mm ソフトカバー ************************* 出版社紹介文より ************************* オルタナティブを模索する漫画誌第三弾。 大きな出版社ではなかなか読むことができない短編漫画を29編収録。 ガロ、アックス、架空、銀星倶楽部、ラモーンズなどに憧れて製作しました。 闇鍋感とアングラ感がより一層強くなりました。378ページの大ボリュームです。 表紙の装画は山川直人さん。テーマは「野垂れ死に」。 読むと自分もなにかやりたくなる、そんな力を持った一冊です。 【目次】 山川直人 「うしろの正面」 p.5 さきふみこ 「ミミ」 p.15 不吉霊二 「HAPPY BIRTHDAY」 p.29 校長先生 「ホームドラマ」 p.51 おんちみどり 「自壊録」 p.65 沖永和架奈 「西瓜を買う道」 p.75 不死デスク 「白酒攻略法 他・短編」 p.93 野木久司 「山間の幻影」 p.107 七野ワビせん 「ドッペルゲンガー」 p.121 とあるアラ子 「吐瀉物」 p.131 亜蘭トーチカ 「先に死ぬ人」 p.141 ゐ忌レ 「トイレその他」 p.153 黒星光子 「赤い蝶」 p.161 浄土るる 「月すごい綺麗だね」 p.175 HOSHI368 「ストローヘッドスカイスター」 p.183 大当遺跡 「寒天日記」 p.197 夢廻リナ 「夢廻リナのエッセイよりディスニーの方が面白い」 p.211 terayama 「部活なんて大嫌いだ!!!」 p.225 肥溜め 「通信・経路」 p.239 ゴム製のユウヤ 「狼たちの断頭台」 p.253 無 p.267 もちだころ 「世界のひみつ」 p.281 副島あすか 「海に向かう女」 p.295 臼田ルリ 「小遡行」 p305 輝輔 「泣きたいとき泣いて」 p.315 花園照輝 「手のひらを太陽に」 p.329 松本剛 「転旋」 p.339 大橋裕之 「未来」 p.349 杉作J太郎 「気になるアイツ」 p.359 無力映画会:出張編 「たけし映画への愛を語ろう」 p.370