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【サイン入り】随風 02
¥1,980
発行元:書肆imasu 140ページ 210mm × 148mm *********************** 店主コメント *********************** 随筆/エッセイの新たなシーンの立ち上げを目指し「随筆復興」を謳う文芸誌。 第2号では、新たな書き手を迎え「好奇心」をテーマにした文芸作品を贈る。 【目次】 随筆特集 「好奇心」 アサノタカオ 磯上竜也 今井楓 オルタナ旧市街 清繭子 古賀及子 早乙女ぐりこ 杉森仁香 絶対に終電を逃さない女 西川タイジ 花田菜々子 pha 吉田棒一 わかしょ文庫 批評 柿内正午 佐々木敦 和氣正幸 インタビュー 村井光男(ナナロク社) 編集していない編集者の編集後記 吉川浩満 プロフィール 編集後記
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本が生まれるいちばん側で
¥2,310
著者:藤原印刷 発行元:ライツ社 232ページ 178mm × 130mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 本をつくる人が増えれば、きっと読む人も増える。 そう信じて、個人の本づくりに伴走し続け、 「ZINEの聖地」と呼ばれた印刷会社が長野にある。 ・表紙がダンボールでできた写真集 『隙ある風景』ケイタタ ・個人で1万部以上売っている短歌集 『100年後あなたもわたしもいない日に』土門蘭・寺田マユミ ・大学生がつくった、40ページの初めてのZINE etc… 『300年前のこと』とみたみずき あの本もこの本も、藤原印刷だったんだ! 本書は、長野県松本市にある老舗印刷会社、藤原印刷の三代目・藤原兄弟による、本づくりへの熱い想いを綴った一冊です。 かつては教科書や専門書を中心に黒子として働いていた藤原印刷が、個人の「自分で本をつくりたい」という想いに応え、伴走し続けてきた15年の軌跡。 語られるのは、出版社も書店員も本好きもまだ知らない、印刷所にしか語れない本のこと。 本づくりの常識をくつがえす自由で創造的な取り組みの数々が紹介され、読了後には「こんな本でもアリなんだ!」「わたしでも本をつくれるんだ!」と心が動かされるはずです。 だれかのためでも、売上のためでもない。自分の衝動に従ってつくる。 ――そのよろこびと可能性について、藤原兄弟が自らの言葉でまっすぐに伝えてくれる一冊です。 【目次】 【はじめに】 伝えたいのは「つくるよろこび」 【第1章】 本をつくるって最高だ! 【第2章】 人が本をつくる理由 【コラム1】 こんなことでも、本にしていいんだ とみたみずきさん『300年前のこと』 【第3章】 「できない」のない本づくりを実現するために 【コラム2】 DIYは、狂気を宿す ケイタタさん『隙ある風景』 【第4章】 「本をつくりたい」と思ったときに考えること 【おわりに】 本をつくることは、自由になること
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痛いところから見えるもの
¥1,870
SOLD OUT
著者:頭木弘樹 発行元:文藝春秋 320ページ 188mm × 128mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 潰瘍性大腸炎から腸閉塞まで――壊れたからこそ見えるものがある。 絶望的な痛みと共に生きてきた著者がゆく〝文学の言葉〟という地平 ・水を飲んでも詰まる〝出せない〟腸閉塞のつらさ ・痛みでお粥さえ口に〝入れられない〟せつなさ ・オノマトペ、比喩……痛みを「身体で語る」すすめ ・女性の痛みが社会的に「軽視」されてきた理由 ・カントの勘違い、ニーチェの〝苦痛の効用〟…etc. なぜ痛みは人に伝わりづらいのだろう? 「痛い人」と「痛い人のそばにいる人」をつなぐ、かつてなかった本
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書きかけの… ことばの岸辺で
¥1,870
SOLD OUT
著者:松本隆 発行元:朝日新聞出版 232ページ 188mm × 128mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 祝! 作詞家生活55周年。2100曲以上の作品を世に送り出してきた空前絶後の作詞家が、日々思うこと、思い出すこと、これからのことを縦横に語る。朝日新聞土曜別刷り「be」の人気連載「書きかけの…」待望の書籍化。
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アーティストが服を着る理由 表現と反抗のファッション
¥3,080
著者:チャーリー・ポーター 訳者:清水玲奈 発行元:フィルムアート社 376ページ 188mm × 120mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** アトリエで絵具にまみれながら制作するとき、 自分の姿を作品に取り入れるとき、公の場に出るとき、 彼らは何を着て、どのように自らを表現するのか? 70人超のアーティストの日々の装いと制作から考える、わたしたちと衣服の関係 私たちは日々、どのように服を着ているでしょうか? 通勤には妥協したコーディネートで、フォーマルな場ではふさわしい服装で。そして遊びに行くときには、別の自分になれるような装いで。何気なく着ているように思えても、そこには社会の不文律やジェンダー規範、そしてアイデンティティや自己認識が関係しています。 いっぽう美術の世界で活動するアーティストたちは、好きな服装で、自由な働き方をすることができます。しかし彼らは、服を着た自らの姿を作品に取り入れたり、自分のアーティストとしてのイメージを確立するために服を利用したりすることもあります。彼らの服装は、先進性を求めながらも保守的な業界に対して、時に抵抗のメッセージを表明してもいます。服はアーティストにとって、自分を表現するための、そして体制に反抗するための手段となるのです。こうした彼らの態度は翻って、制作に最適で機能的な服の選択や、絵具にまみれた靴にも見ることができるでしょう。 本書では70名を超える現代美術のアーティストに注目し、豊富な図版とともに彼らと衣服の関係を解き明かします。前半では、スーツ、デニム、作業着など、アーティストが「何を」着るかに注目。後半では「どう」着るかにフォーカスし、ある種のパフォーマンスとして服を着るアーティストや、服を通して自分が属する文化や環境について考察するアーティストの実践を紹介します。 たとえば、服を作品の素材とし、晩年にはヘルムート・ラングと友情を育んだルイーズ・ブルジョワ。つねにジーンズを履き、時代のアイコンとして名声を得たアンディ・ウォーホル。同じ服、メイク、ウィッグで5年間ひとりの人物を演じつづけたリン・ハーシュマン・リーソン。同性愛が違法だったイギリスでクィアを貫き、服装で個性を表現したデイヴィッド・ホックニー。サッカー・サポーターのあいだで起こった「カジュアル」ムーブメントを経験し、階級と服装に関する探求を続けるマーク・レッキー。思い思いの服装で2019年のターナー賞を共同受賞した4名のアーティストたち……。それぞれの多様で切実な「着る理由」は、私たちと衣服の日常的な関係をもう一度考えるきっかけを与えてくれます。 <本書が取り上げるアーティストたち> ルイーズ・ブルジョワ|ギルバート&ジョージ|イヴ・クライン|アルベルト・ジャコメッティ|チャールズ・ホワイト|ジョージア・オキーフ|フリーダ・カーロ|ローリー・アンダーソン|ポール・テック|ジェフ・クーンズ|ジャン゠ミシェル・バスキア|アグネス・マーティン|バーバラ・ヘップワース|デレク・ジャーマン|ルーシー・リー|濱田庄司|エル・アナツイ|グレース・ハリガン|サラ・ルーカス|アンディ・ウォーホル|デイヴィッド・ハモンズ|デイヴィッド・ヴォイナロヴィッチ|ナンシー・ホルト|ジェニー・ホルツァー|ブリンキー・パレルモ|ジョン・マクラッケン|メルヴィン・エドワーズ|リチャード・ハミルトン|ロバート・ラウシェンバーグ|ピーター・ヒュージャー|ニコール・アイゼンマン|アン・トゥルイット|フィリダ・バーロウ|ジャック・ウィッテン|ジャクソン・ポロック|リー・クラズナー|シャンタル・ヨッフェ|ケイ・ドナキー|マット・コナーズ|フランシス・ベーコン|ヨーゼフ・ボイス|リン・ハーシュマン・リーソン|土屋麗|シンディ・シャーマン|ゲタ・ブラテスク|シェ・ダーチン|マリーナ・アブラモヴィッチ|シャロン・ヘイズ|センガ・ネングディ|リチャード・タトル|アンドレア・ツィッテル|ツァオ・フェイ|ゼイディ・チャ|マルティーヌ・シムズ|デイヴィッド・ホックニー|草間彌生|タブー!|ルイーズ・ニーヴェルスン|レイチェル・ファインスタイン|アトリエE.B|アンシア・ハミルトン|プレム・サヒブ|トウコ・ヴァリオ・ラークソネン|アルヴィン・バルトロップ|ダンカン・グラント|ソンドラ・ペリー|マーク・レッキー|ライアン・トレカーティン|ヒラリー・ロイド|メアリー・マニング|ポール・ムパギ・セプヤ|マーク・ハンドリー|アルバロ・バーリントン|デイヴィッド・ロビリアード|ローレンス・アブ・ハムダン|ヘレン・カモック|オスカー・ムリーリョ|タイ・シャニ 【目次】 「5月のある水曜日の夕方……」 ルイーズ・ブルジョワ テーラリング ジャン゠ミシェル・バスキア 作業着 サラ・ルーカス デニム ニコール・アイゼンマン 「私はいま、ひどい格好で……」 服に付いた絵具 ヨーゼフ・ボイス アートにおける服 マルティーヌ・シムズ ファッションとアート シャーロット・プロジャー カジュアル 参考文献 スペシャル・サンクス 謝辞 図版出典
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コレクターズパレード 100人の収集生活
¥2,200
SOLD OUT
編者:落合加依子(小鳥書房)/佐藤友理 発行元:小鳥書房 240ページ 188mm × 128mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 【ひとり暮らし100人の生活を綴ったエッセイ集 『ワンルームワンダーランド』に続く待望のシリーズ第2弾!】 2歳の男の子から大学生、主婦、会社員、本屋の店主、音楽家、DJ、茶道家、公認会計士、カウンセラーなど、年齢も職業も住む場所もさまざまな100人に「なにか集めているものはありますか?」と尋ねるところからスタート。 「つい集めてしまう」 「なぜか捨てられない」 「自然と集まっていた」 と、それぞれが好きなものをささやかに集めて暮らす、収集生活の楽しさや苦悩。 人知れず集めたコレクションと、それが置かれた部屋の写真をエッセイとともに収録しました。 ページをめくるたびにコレクションたちが次々と姿を現し、個性を纏って歩みを進めていく。 色も形も背景も異なるものたちが連なってゆく光景は、まるでパレードのよう。 「捨てられなくて溜まっていくもの」から「夢を引き継ぐもの」まで、 100人の暮らしに散りばめられた小さな「心のときめき」が、このパレードを彩ります。 「なんかいい」と感じるものたちによって、日々がちょっと豊かになる。 本書は、誰かの瞳を輝かせるものや、誰にも気づかれない日常の断片をすくいあげるコレクションを通して、“好き”に触れるよろこびと、自分を大切に思う感覚を呼び覚まします。 あなたのそばにある、「なんでもないけど、なんでもなくない」ものたち。 その存在もまた、ひそやかなコレクションなのかもしれません。 <収集しているもの> ブローチ、空き瓶、カセットテープ、スティックシュガー、お菓子の空き箱、日本酒のワンカップ、貝殻、ミニカー、埴輪、こけし、赤べこ、マニキュア、石、映画フライヤー、チケットの半券、食べ物販促シール、レシート、寝癖メモ、蚊の標本、レコード、マグネット ほか
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Season's Calling 杉本さなえ作品集
¥5,280
著者:杉本さなえ 発行元:オレンジページ 124ページ 235mm × 235mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 墨汁の墨と朱の2色だけで構成される繊細な筆致と大胆な構図。希代の人気イラストレーター・杉本さなえによる4年間のカレンダー、計52葉の作品と文章をすべて収録した永久愛蔵版。めくったページそれぞれに、見る者が自らの物語を重ね、沈思のひとときを愉しめる一冊。
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杉本さなえ カレンダー Season's Calling 2026
¥1,870
イラスト:杉本さなえ アートディレクション:浜田純子 レイアウト:池上和子 編集人:原田百合子 発行元:オレンジページ 25.5mm × 25.5mm 【作者紹介】 杉本さなえ イラストレーター。鳥取出身。 京都の大学で油絵を学び、現在は福岡を拠点に制作。 近年は墨汁の墨と朱色の2色のみで描くことを課題にしている。 作品制作とともに、雑誌の挿画、パッケージ、ロゴ、テキスタイルデザインなども手がけ、幅広い年代にファンを持つ。最近では国内外に活躍の場を広げている。
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ありふれたくじら
¥2,640
著者:是恒さくら 発行元:ELVIS PRESS 320ページ 190mm × 130mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 国内外各地の鯨類と人の関わりや海のフォークロアをフィールドワークを通して探り、エッセイや詩、刺繍、造形作品として発表しているアーティスト、是恒さくらによる作品集。 本書は、是恒が東北やアラスカなど各地でフィールドワークするなかで出会った、鯨にまつわる文化や物語を集め、刺繍作品とともに収録したリトルプレス『ありふれたくじら』の第1号から第5号をあわせ、再編集したもの。 風に乗って運ばれてくる鯨の匂い、鯨の油であげたかりんとう、鯨を神さまとして祀った石碑、町の象徴だった捕鯨船、鯨の内臓膜とセイウチの牙を使ってつくったドラム、狩りの結果を予言するダンス、おじいさんがつくった古式捕鯨の鯨舟、大漁を祝って拵えられた着物に描かれた鯨――。 網走、石巻、三浦半島、和歌山、アラスカなど、世界各地の人びとの暮らしに息づく「ありふれたくじら」のはなし。 ささやかで力強い人びとの営みから見える鯨の姿は、大きな歴史の流れや捕鯨の是非をめぐる議論、“スーパー・ホエール”のような超現実的な鯨のイメージとは、異なる印象を与えてくれます。 ちりぢりになった布きれを縫い合わせ、刺繍をほどこし美しく生まれ変わらせるように、世界にちらばり時に諍いの元となる鯨にまつわる物語を集め、そのイメージを作り直すこともできるのではないか。本書では、さまざまな土地に暮らす人たちにとっての鯨の話を尋ねてまわる。そうして綴った物語に刺繍を添えて、本を編む。やがては一枚のパッチワーク・キルトのように、本書がまだ見ぬ鯨のイメージとなり、世界を包むことができるように。 (本文より) 鯨という大きな存在の背中に乗って文章と刺繍でこの世界を編み直すような、壮大で繊細なこの試み。 ひとつ新しい視座を得るたびに、世界はまた豊かになっていきます。
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つぎの民話 〈映像以前の光〉への旅
¥3,080
著者:松井至 発行元:信陽堂 336ページ 193mm × 123mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** かつて焚き火を囲んで民話が語られたように 映像がその光となって〈つぎの民話〉が生まれる。 傑作ドキュメンタリー映画『私だけ聴こえる』で知られざる〈コーダ= CODA〉の世界を描き、驚きと共に世界に迎えられた松井至監督による、初めての著書。 映像を〈見る〉〈見られる〉という関係から解き放ち、その場にあらわれるものを〈共視〉することでひらかれるドキュメンタリーの新しい可能性。 ……石巻、いわき、奈良、京都、朝日町、西会津、前橋…… 日本各地を旅し、人に出会い、撮影を続ける日々の中で、〈映像とは何か〉〈映像に何ができるのか〉を探究し続けた、二年間の旅を綴る、体験的映像論。 本書で制作過程が描かれた、松井監督の映画7作品の鑑賞リンクがついています。 映像と共にお読みください。 【目次】 握手 |プロローグ 家は生きていく |石巻 近くて遠い海へ |いわき ゆびわのはなし |御所 いのちの被膜 |京都 〈つぎの民話〉へ|ウガンダ——朝日町 田んぼに還る |西会津 光を読む |映画『私だけ聴こえる』 うたうかなた |前橋 想起するまなざし|エピローグ
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生類の思想 体液をめぐって
¥2,970
著者:藤原辰史 発行元:かたばみ書房 288ページ 188mm × 129mm ハードカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 大気・海洋・土壌汚染、アレルギーの増加、免疫の不調、 日常化する暴力、子どもの商品化、奪われる睡眠時間……。 この世界の現実をどう捉えるか。 「人間」と「環境」を根源から定義しなおし、 ありえたかもしれないもうひとつの世界を描きだす。 世界の高速回転化と自己攻撃化にあらがう 驚くべき思考の集成。 【目次】 はしがき Ⅰ わずらう 体液をめぐる思考――生類の思想が編み直されるところ 慢性と急性――人文学的省察 「自己する」の不調――アレルギー時代の人文学的考察 Ⅱ あそぶ 家庭科の哲学――「人間する」を遊ぶ 墨色と泥色の記憶――かこさとしの絵の淡い濁りについて 子どもの商品化に抗する思想 いま環境について考えるとはどういうことか Ⅲ はぐくむ 農業技術への問い――ハイデガーの概念「はぐくむhegen」について 土の思想をめぐる考察――脱農本主義的なエコロジーのために さつまいもと帝国日本 賢治と道子をつなぐもの――「植物医師」と硫安 Ⅳ たべる 培養肉についての考察 食の闇について 人間チューブ論――食のダイナミズムを考える エディブル・プラネット Ⅴ まじる 「規則正しいレイプ」と地球の危機 表皮の脱領域的考察 もれる――膜が食い破られること 「たかり」の思想――食と性の分解論 あとがき
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涙の箱
¥1,650
著者:ハン・ガン 訳者:きむふな 発行元:評論社 88ページ 188mm × 128mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** ノーベル文学賞作家ハン・ガンがえがく、大人のための童話 この世で最も美しく、すべての人のこころを濡らすという「純粋な涙」を探して 昔、それほど昔ではない昔、ある村にひとりの子どもが住んでいた。その子には、ほかの子どもとは違う、特別なところがあった。みんながまるで予測も理解もできないところで、子どもは涙を流すのだ。子どもの瞳は吸い込まれるように真っ黒で、いつも水に濡れた丸い石のようにしっとりと濡れていた。雨が降りだす前、やわらかい水気を含んだ風がおでこをなでたり、近所のおばあさんがしわくちゃの手で頬をなでるだけでも、ぽろぽろと澄んだ涙がこぼれ落ちた。 ある日、真っ黒い服を着た男が子どもを訪ねてくる。「私は涙を集める人なんだ」という男は、大きな黒い箱を取り出し、銀の糸で刺繍されたリボンを解くと、大小、かたちも色もさまざまな、宝石のような涙を子どもに見せた。そして、このどれでもない、この世で最も美しい「純粋な涙」を探していると話す。男は子どもがそれを持っているのではないかと言うのだが――。 「過去のトラウマに向き合い、人間の命のもろさを浮き彫りにする強烈な詩的散文」が評価され、2024年にノーベル文学賞を受賞したハン・ガン。本書は童話と銘打ちながらも、深い絶望や痛みを描き、そこを通過して見える光を描くハン・ガンの作品世界を色濃く感じられる作品です。 幸せな出会いが実現し、日本語版の絵はハン・ガン自身、長年ファンだったというjunaidaさんが担当。ハン・ガンが、「読者それぞれのなかにある希望の存在」としてえがいた主人公や、どこともいつとも特定しない本作の世界を美しく描き、物語とわたしたちをつないでくれます。 2008年、韓国で発売され、本国では子どもから大人まで幅広い年齢層に愛されている本作。ハン・ガン作品との出会いにもおすすめの一冊です。 *********************** 店主コメント *********************** 目から溢れ出る涙、そして胸に沸き起こる感情には、豊かな色彩があることを教えてくれるファンタジー童話。 世界に先駆けて翻訳された邦訳版の装画と挿絵は、絵本作家のjunaidaが手掛ける。
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群青のハイウェイをゆけ
¥1,980
著者:きくち 発行元:hayaoki books 272ページ 188mm × 128mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** ときに身軽な散歩のようで、ときに切実な祈りのような、週末の旅の記録。 「うらやましい感受性と文才」「すぐれた短編小説のよう」 ブログで絶賛コメント殺到!! 謎のはてなブロガーきくち、待望の初書籍です。 2010年代から現在まで、青年期と共にあった短い旅の記録をまとめた短編集。旅行記19編とエッセイ6編を収録。装丁は吉岡秀典氏(セプテンバーカウボーイ)、装画を漫画家の森泉岳土氏が担当しています。 巻末にはカラーの写真ページも。さらに、本に登場する場所をまとめたマップ(Googleマップ)もご覧いただけます。
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ソーリーソーリー
¥1,650
SOLD OUT
著者:脇川飛鳥 発行元:短歌研究社 88ページ 175mm × 105mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 連続刊行!大人気短歌集『ラストイヤー』脇川飛鳥待望の、初期から最新までの短歌集 【歌集より】 痩せようとふるいたたせるわけでもなく微妙だから言うなポッチャリって あの女もてるなぁとは思ってもあーなりてーとは思ったことない きのうの夜の君があまりにかっこよすぎて私は嫁に行きたくてたまらん 初出「気がする私」より ちょっとだけうそつかないとそのままじゃ私がやさしくないのがばれる 最後にはどうせひとりになるんなら今ぐらいひとり以外でいたい 初出「テノヒラタンカ」より もう立てないと思ってたっていう人の立てなさを絶対抱きしめる
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ある、りんご園の一年
¥3,080
SOLD OUT
著者:木村江利 発行元:時雨出版 320ページ 170mm × 128mm コデックス装 *********************** 出版社紹介文より *********************** 弘前でリンゴの自然栽培を続ける木村秋則の次女・木村江利によるフォトドキュメンタリー。 自然という “命のつながり” のなかで、 ただただ日々、畑に向かう父。 呼応する、りんごの木々。 光と陰 絶望と希望 永遠の一瞬 木村江利にしか撮れなかった、 書くことができなかった、家族と畑のすがた。 10年に及ぶ膨大な写真と記録から綴られた、『ある、りんご園の一年』。 ぜひ、読んでいただきたい一冊です。 *********************** 店主コメント *********************** リンゴの自然栽培で知られる木村秋則さんと二人三脚でりんご畑を営む次女の木村江利さんによるフォトエッセイ。畑仕事に精を出す秋則さんとその姿を見守る奥様の美千子さん、そしてリンゴ畑に集まる動物や昆虫が写真に収められている。 秋則さんの屈託のない笑顔が印象的。その顔に深く刻まれた皺からは、自然栽培の苦労よりも日々の幸福感が伝わってくる。畑で共存する動植物の写真もまた、無農薬によって実現された自然の豊かさを生き生きと写し出す。
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マンションポエム東京論
¥2,970
著者:大山顕 発行元:本の雑誌社 344ページ 210mm × 148mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 空と緑の都市に咲くあだ花か、アーバンライフの幻想か。 マンション広告のコピーに託された〈東京〉の正体を読む。 「本の雑誌」連載および「手のひら1」掲載「マンションポエム東京論」、「手のひら2」掲載「どこまで東京?」を全面改稿、書き下ろしを大幅に加え、再構成。 【目次】 はじめに 第一章 マンションポエムとは何か 1 マンションポエムは何を「隠して」いるか ▪本気では受け止められないメッセージ ▪第一位「街」、第二位「都心」 ▪津田沼と港区の一億円差 ▪音感失認症患者のように読む ▪図ではなく地を見る 2 マンションポエムの文法的特徴 ▪「刻」「棲む」「澄む」 ▪マンションポエムとキラキラネーム ▪句点の多用と一九九七年 ▪「都市も自然も」セオリー ▪マンションポエムにコンプライアンスとリスク回避を ▪マンションポエムの真髄「を」 3 マンションポエムはいつからあるか ▪マンションポエムのパイオニア ▪マンションポエムとポップミュージック 4 タレント起用と埋立地開発 ▪一九九〇年代のマンション広告コピー ▪空撮と夜景ビジュアルの影響 ▪二〇〇六~〇八年のタレントブーム ▪タレントからアノニマスへ ▪「おとぎ話が欲しいのよ」(プリティ・ウーマン) ▪「ジャン・レノ、錦糸町へ帰る。」 |コラム| チャールズへの私信ポエム 第二章 消費財化する街 1 街のスペックと序列 ▪住む場所を自由に選べることは「当たり前」か ▪団地とマンションの違い ▪武蔵小杉の「ベネフィット」 ▪街のスペック化 ▪「住みたい街ランキング」の思想 ▪名前拝借系ポエム 2 住民は街の「お客様」になる ▪街を遍歴して「上り」へ ▪比較可能なパラメーターの束としての人間 ▪街を/人材を「享受」する ▪「迎賓」の思想 ▪立地アピールのための「迎賓」 ▪何を選択したかが、あなたを表す 3 「緑」とポエムの「フラットさ」 ▪「月刊髙層住宅」を読む ▪一九六〇年代の特徴 ▪「緑」の「観葉植物化」 ▪説明しすぎるマンションポエム ▪アイテム化する「日本」 ▪ポエムにおける主客関係 ▪「ほんとに優秀な人は」 ▪戦後住宅政策の画一性 |コラム| 「城」とワーカホリック礼賛 4 恋愛とポピュラーソング、結婚とマンションポエム ▪柏のラブソング ▪ポピュラーミュージックゆかりの地 ▪「イエ」から脱却しポエムが召喚される ▪「入居記念日」の誕生 5 マンションポエムに残るバブル ▪「男は、こうありたいね。」 ▪マンションポエムアニメ ▪マンションを買えば、娘さんと恋人同士になれますよ ▪「ファミリーの一日」に見るジェンダーバイアス ▪マンション口コミ掲示板の地獄絵図 ▪クイーンでもマダムでもなく「プリンセス」 |コラム| 横浜、湘南、アンダルシア ・夫婦間の郷土愛問題 ・戸塚はどこへ行こうとしているのか ・「その横浜は、本物か。」 第三章 マンションポエムと鉄道 1 吊革につかまって都市を把握する ▪同心円メソッド ▪3・11首都圏「帰宅ログ」 ▪鉄道依存性方向音痴 ▪中央線は「方向音痴」 ▪人間はどうしようもなく方向音痴 ▪都市をダイアグラムとして認識する ▪川の代わりの皇居 ▪「われわれには時だけが残された」 |コラム| 金沢は「へ」、富山は「が」 2 東京は「田んぼ」 ▪路線図界の問題児 ▪東京の地下にはパリが広がっている ▪成熟した都市はストリートでできている ▪NYの地下鉄の浅さ ▪家康の「帰宅困難」対策 |コラム| 地名のポエム化 ・恐ろしい忖度 ・「奏の杜」問題 3 どこまで東京? ▪原木中山は日本橋の「飛び地」 ▪「瞬間環境転換装置」 ▪「都心」を謳う苦心 ▪定義とイメージのズレ ▪「どこまで東京?」 ▪せたがやたがやせ ▪イメージの東京、その千差万別 ▪各線の集計結果 ▪川を渡る狼 ▪なぜ地名はまとまっているのか ▪「東京」の外は北海道 ▪千葉っ子、無駄にシビア ▪真の敵は神奈川 ▪「東京のおじさん」 ▪住めば東京(みやこ) |コラム|AIはマンションポエムを謳えるか 4 マンションポエムは「電車住宅」を目指す ▪世界征服系ポエム ▪ポエム大航海時代 ▪鉄道を「住まい」の一部として売る ▪実現していた「電車住宅」 |コラム| 大阪・京阪線沿線のポエムキャラ |コラム| マンションポエム分析から見る東西比較 ・首都圏には「歴史」がなく、関西には「緑」がない ・関西の「地」、首都圏の「街」 第四章 垂直に伸びた郊外 1 聳え立つ「裏面」 ▪三万階建てのタワーマンション ▪工法・構造の時代 ▪居室の裏側 ▪裏面から都市を見る ▪「福音」としての眺望 ▪「装飾」としてのマンションポエム 2 垂直に伸びた郊外 ▪構造を持たない「ヤドリギ物件」 ▪鉄道高架を縦にするとマンションになる ▪閑静な住宅街を都心に出現させる ▪垂直のオアシス ▪縦の洞窟 3 武蔵小杉のタワーマンションに住む鴨長明 ▪垂直に立ち上がった台地の傾斜 ▪一二一二年の「郊外文学」 ▪分譲へのアンチテーゼ |コラム| 不思議なエレベーター ・街を「縦割り」にする鉄道 ・「最寄り駅」という「階」 4 超高層住宅住民への「怖れ」 ▪「土から離れては生きられない」 ▪現代の「異常な」郊外文学 ▪郊外からタワーマンションへ ▪マンション屋上の浄水場 ▪死から住民間の格差やいじめへ ▪『家族ゲーム』と高層団地 ▪社会問題をあぶり出す「高さ」 ▪高層物件「災害」物語の元祖 ▪バベルの塔とWTC ▪「ホテルライク」による「怖れ」の緩和 |コラム| 超高層の「上から目線」が嫌われる時代 ・叩けば誇りが出る ・自慢げな「憧憬」「羨望」 ・SNS的「感じのよさ」へ 5 ポエムが隠す「うたかた性」 ▪商品化した住宅 ▪国家経済の詩 ▪災害と住宅論 ▪コロナ禍のマンションポエム ▪再び・マンションポエムは何を隠しているか |コラム| 京都の観光ポエムと歴史のアイテム化 ・東京はせいぜい江戸時代 ・京都の千年モノポエム ・寝殿造りのマンション ・「是非もなし」 ・観光ガイドとマンションポエム ・投資物件の台頭と観光型ポエム ・歴史のアイテム化 6「世界は自由に想像できる。」 ▪作り話のマンションポエム ▪フィクションの「異物」 ▪歴史のNIMBY ▪「良い感じの歴史」を選ぶ ▪「東京湾に切り取られた欠損部」 ▪「海の周囲に厳かな埒を結うのだ」 ▪マンションポエムの「晴海化」 あとがき
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SISTER“FOOT”EMPATHY(シスター フット エンパシー)
¥1,760
著者:ブレイディみかこ 発行元:集英社 272ページ 180mm × 128mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** シスターフッドがポリティカルになりすぎると、それはシスターたちのあいだに分断や対立をもたらすことにもなりかねない。その一方で、シスターフッドが政治に無関心になりすぎると、互いの涙を拭い合うばかりで、「元気を出して明日からまた同じ日常を頑張ろう」という激励会になり、つらい日常を変えていこうという動きに発展しない。 ーー本書「はじめに」より 2022年から雑誌『SPUR』に連載されているコラムを新たに加筆修正。コロナ禍以降の社会の動きを鋭く見つめ、これからの世界とわたしたちを考えるための、エンパワメント・エッセイ集。 ◎アイスランド発「ウィメンズ・ストライキ」の“共謀”に学ぼう ◎シスターフッドのドレスコードはむしろ「差異万歳!」 ◎完璧じゃないわたしたちでいい ◎焼き芋とドーナツ。食べ物から考える女性の労働環境 ◎古い定説を覆すママアスリートの存在 ……etc. 無駄に分断されず、共に地べたに足をつけてつながる。前に進むための力が湧く39編を収録!
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弘前歴史街歩き
¥1,980
著者:広瀬寿秀 発行元:北方新社 107ページ 257mm × 182mm ソフトカバー *********************** 店主コメント *********************** 「都市計画により新たな道もできたが、それでも江戸時代の道はおおよそそのままで残っており、道幅も変化していない。こうしたところは全国でも少ない。」(はしがきより) 市内に残る古い建物やその痕跡をつぶさに拾い上げながら街の歴史を掘り起こす。 文献や関係者のお話など著者自らの足で地道に情報収集した力作。 【目次】 はしがき ◇弘前歴史街歩き 1 弘前駅から代官町 ①弘前駅周辺 ②代官町 2 土手町から親方町 3 元長町から弘前城 ①元長町 ②上白銀町 ③市民会館、博物館 ④弘前城内 4 仲町から弘前中央高校まで 5 弘前文化センターから代官町へ ①東長町 ②和徳町 ③再び代官町へ 6 別のルート ①茂森町から前輪外 ②在府町から新寺町 ③本町界隈 ◇こぼれ話 1 弘前の喫茶店 2 古都弘前の旅 ①チープな弘前観光旅行(春から秋期) ②チープな弘前観光旅行(冬季) ③リッチな弘前観光旅行 3 江戸時代の弘前の道 4 弘前藩の御馬場 あとがき
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みえないもの
¥1,980
SOLD OUT
著者:イリナ・グリゴレ 発行元:柏書房 240ページ 188mm × 128mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** デビュー作『優しい地獄』で読書界に衝撃を与えた、ルーマニア出身の文化人類学者イリナ・グリゴレ、最新作。 娘たちと過ごす青森の日々。ふとよみがえる故郷ルーマニアの記憶。そして、語られてこなかった女たちの物語――。 「彼女の人生をスクリーンのようなものでイメージとして見せられたら、彼女の語らなかったことが見えて、あの夜ニュースを見た人たちも彼女を理解できたかもしれない」(本書より) 虚実を超えて、新たな地平を切り開く渾身のエッセイ。 今までに書かれたどんな日本語よりも、鮮烈なことばをあなたに。 【目次】 ■コロナくんと星の埃 ■鬼は来ない日も来る ■蛍が光る場所 ■逃げたパン ■天王星でルビーの雨が降っている ■団地ラボラトリー ■ダンゴムシに似ている ■ナメクジの世界 ■野良犬 ■ドリームタイム ■綿飴、いちご飴とお化け屋敷 ■きのこ雲 ■狼が死んでいた ■死んでも生きる ■葡萄の味 ■結婚式と葬式の間 ■ゴダールが死んだ年に ■みえないもの ■何も意味しないとき、静かに朝を待つ ■何も意味しないとき、燃えている森の中を裸足で歩いて、静かに朝を待つ ■卵を食べる女 ■蜘蛛を頭に乗せる日 ■初恋と結婚した女 ■Ghosted ■果実の身代わり ■あとがき
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優しい地獄
¥1,980
著者:イリナ・グリゴレ 発行元:亜紀書房 256ページ 188mm × 128mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 社会主義政権下のルーマニアに生まれたイリナ。 祖父母との村での暮らしは民話の世界そのもので、町では父母が労働者として暮らす。 川端康成『雪国』や中村勘三郎の歌舞伎などに魅せられ、留学生として来日。 いまは人類学者として、弘前に暮らす。 日々の暮らし、子どもの頃の出来事、映画の断片、詩、アート、人類学……。 時間や場所、記憶や夢を行ったり来たりしながらつづる自伝的なエッセイ。 《本書は、社会にうまく適応できない孤独な少女の記録であり、社会主義から資本主義へ移っていくルーマニアの家族三代にわたる現代史でもある》 【目次】 ■生き物としての本 上 ■生き物としての本 下 ■人間の尊厳 ■私の遺伝子の小さな物語 上 ■私の遺伝子の小さな物語 下 ■蛇苺 ■家 ■マザーツリー ■無関心ではない身体 ■自転車に乗っていた女の子 ほか *********************** 店主コメント *********************** 故郷ルーマニアの牧歌的な祖父母の家、不安定な社会と陰惨な団地風景など現実の記憶のみならず、夢で見た光景や心象風景を織り交ぜながら語られる個人史。 鋭敏な感性の赴くままに記憶の断片が集められたエッセイは、強烈な印象を残します。
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ここは安心安全な場所
¥1,650
SOLD OUT
著者:植本一子 発行元:植本一子 165ページ 174mm × 112mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 「自分自身で生きる」とは、どんなことだろう。 馬たちと過ごす静かな時間の中で、私は少しずつ自分を取り戻していった。葛藤を抱えながら生きてきた心と、変わっていく内面を見つめた、小さな旅の記録。
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それはただの偶然
¥1,540
SOLD OUT
著者:植本一子 発行元:植本一子 176ページ 149mm × 105mm ソフトカバー *********************** 店主コメント *********************** 「わたしの現在地」と銘打たれた自費出版のエッセイシリーズ第1弾。 感情の深い部分を見つめ、時には過去の記憶をたぐりよせながら書かれた内省的な文章は、読者にも現在地を見つめることを促す。 今まで日記本や日記的エッセイを多く刊行してきた著者が、日記とは一線を引いて執筆した珠玉のエッセイ集。
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KISSA BY KISSA 路上と喫茶ー僕が日本を歩いて旅する
¥2,500
SOLD OUT
著者:クレイグ・モド 訳者:今井栄一 発行元:BOOK NERD 160ページ 186mm × 130mm 仮フランス装 *********************** 出版社紹介文より *********************** 東京から京都を結ぶ、全長一千キロの旧中山道を徒歩で歩いた。 東海道を歩いた。熊野古道を、伊勢路を、歩いた。いつも一人で。 郊外の寂れた町々、農村、パチンコ・ロード、そして喫茶店と人びととの会話。 失われゆく日本の姿を写真とテキスト、そしてたくさんのコーヒーとピザ・トーストとともに文化考現学的視点で捉えた、まったくあたらしいロード・エッセイ。 喫茶店。パチンコ店。田園。山道。シャッターの降りた商店街。 アメリカ人である著者が徒歩で古き良き日本の街道を歩き、見つめた失われゆく日本の姿を、写真とテキスト、そしてたくさんのコーヒーとピザ・トーストとともに文化考現学的視点で捉えた、日本在住の作家・ライター、クレイグ・モドによる、徒歩旅行と喫茶店、そして日本文化についてのユニークなエッセイ。2020年に彼が英語版で自費出版した『KISSA BY KISSA』を、当店出版部より装いも新たに日本語版として刊行。日本版独自のあとがきを追加。 *********************** 店主コメント *********************** 著者はアメリカ出身。日本に住み始めてから20年以上経つが、日本についての知見を深めるため、徒歩のみの移動で旧中山道を旅した。 「昭和の時代」の象徴であった喫茶店、そして定番メニューのピザトーストを旅のキーポイントに据え、行く先々で出会った風景や地元民との交流を綴る。コントラストが映える風景写真とポートレイトも添えられた旅の記録。 どこか侘しさが漂う旅の情景は、ブルース・チャトウィンの紀行文を彷彿とさせる。
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坂本龍一のプレイリスト
¥2,970
SOLD OUT
著者:吉村栄一 発行元:イースト・プレス 320ページ 188mm × 128mm ハードカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 坂本龍一は、どんな音楽を愛したのか。 コンピレーションアルバム、ラジオ番組、書籍などで 坂本龍一がセレクトした楽曲からひもとく。 クラシック、現代音楽からロック、ソウルミュージック、クラブミュージックにいたるまで、 坂本龍一はその生涯で新しい音楽を求め続けた。 その音楽体験が、革新的な作品を生み出す源泉だった。 本書では、コンピレーションアルバム、ラジオ番組、書籍などで 坂本龍一自身がセレクトした楽曲を、『坂本龍一 音楽の歴史』の著者がレビューする。 【本書で取り上げたアーティスト(一部)】 ジャパン/スクリッティ・ポリッティ/韓国国立国楽院/テイ・トウワ/加藤登紀子/クラフトワーク/スライ&ファミリー・ストーン/ミシェル・ルグラン/ヴァン・ダイク・パークス/クラウス・オガーマン/ジョン・コルトレーン/シュトックハウゼン/アントニオ・カルロス・ジョビン/ニーナ・シモン/ジョン・ケージ/武満徹/フィリップ・グラス/J・S・バッハ/マックス・リヒター/エリック・サティ/ドビュッシー......etc *********************** 店主コメント *********************** 坂本龍一がラジオ番組やコンピレーションアルバムでセレクトした曲の中から、著者に強い印象を残した150曲を関連楽曲とともに紹介。ポップスやクラシック、さらには民俗音楽などそのジャンルは多岐にわたる。 さまざまなジャンルがひしめき合う広大なフィールドから曲を拾い上げ、幅広い視野で音楽探究を続けた坂本。そして、豊富な知識で坂本自身の作品と結び付けながらレビューを展開する著者。二人の音楽的感性と知が凝縮された一冊。
