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知ってるつもり 無知の科学(ハヤカワ文庫NF)
¥1,100
SOLD OUT
著者:スティーブン・スローマン フィリップ・ファーンバック 訳者:土方奈美 発行元:早川書房 432ページ 文庫判 157mm × 106mm *********************** 出版社紹介文より *********************** 自転車の仕組みを説明できると思いこむ。政治に対して極端な意見を持つ人ほど政策の中身をりかいしていない・・・・・・。 私たちはなぜ自分の知識を過大評価するのか?その一方で、人類が高度な文明社会を営めるのはなぜか?気鋭の認知科学者コンビが行動経済学から人工知能まで、各分野の研究を駆使して知性の本質に迫る。「賢さ」の定義をアップデートし、各界から絶賛を浴びた、デマが氾濫する現代の必読書。 解説/山本貴光
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後悔するイヌ、嘘をつくニワトリ 動物たちは何を考えているのか(ハヤカワ文庫NF)
¥990
著者:ペーター・ヴォールレーベン 訳者:本田雅也 発行元:早川書房 336ページ 文庫判 157mm × 106mm *********************** 出版社紹介文より *********************** 叱られると罰が悪そうな顔をするイヌ、餌がある振りをしてメンドリをおびき寄せるオンドリ、名前が呼ばれるまで礼儀正しく待つブタ、羞じらうウマ・・・・・・。 動物たちの感情や知性は私たちの想像以上に奥深い。森林の管理をしながら動物と交流してきた著者が、豊富な体験と科学的知見をもとに彼らの多彩な内面を温かく綴るエッセイ。 世界的ベストセラー『樹木たちの知られざる生活』の続篇。 『動物たちの内なる生活』を改題。
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野尻抱影 星は周る
¥1,540
著者:野尻 発行元:平凡社 224ページ 182mm × 115mm ハードカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 古今東西の文学や民俗を渉猟し、軽妙洒脱な筆致で星を紹介した「星の文人」野尻抱影。星との出会い、抱影が特に愛したオリオン座やシリウス、四季折々の星にまつわる話などを厳選。 STANDARD BOOKSは、百科事典の平凡社が提案する新しい随筆シリーズです。 科学と文学、双方を横断する知性を持つ科学者・作家の珠玉の作品を集め、一作家を一冊で紹介します。 今の世の中に足りないもの、それは現代に渦巻く膨大な情報のただなかにあっても、確固とした基準となる上質な知ではないでしょうか。自分の頭で考えるための指標、すなわち「知のスタンダード」となる文章を提案する。そんな意味を込めて、このシリーズを「STANDARD BOOKS」と名づけました。
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天文台日記(中公文庫)
¥1,100
SOLD OUT
著者:石田五郎 発行元:中央公論新社 280ページ 文庫判 148mm × 105mm *********************** 出版社紹介文より *********************** わたしたちがなにげなく仰ぎ見る星空に、天文学者たちは「自分の星」をもっている。ある時はそれと静かな対話を楽しみ、またある時はそれと闘う。 観測の合間にかわされる会話や、天文台を訪ねる人々とのふれあい――― 興味深いエピソードをちりばめて、岡山天体物理観測所で副所長を務め、星と対話を続けた著者が記す。天文台職員たちの生活をうかがい知ることができる好著。 解説・海辺宣男
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随筆草木志(中公文庫)
¥880
SOLD OUT
著者:牧野富太郎 発行元:中央公論新社 328ページ 文庫判 148mm × 105mm *********************** 出版社紹介文より *********************** 日本における植物分類学の祖・牧野富太郎の最初のエッセイ集。初刊は昭和11年(1936)。執筆時期は内容から察して明治(日露戦争前後)から昭和初期。牧野富太郎ならではの、軽妙洒脱な文体、気取らない表現、語り口で、植物の魅力を縦横に綴る。
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精神科医の悪魔祓い デーモンと闘いつづけた医学者の手記
¥3,080
SOLD OUT
著者:リチャード・ギャラガー 訳者:松田和也 発行元:国書刊行会 352ページ 193mm × 132mm 仮フランス装 *********************** 出版社紹介文より *********************** 奴らは、いる――。 「悪魔憑依」に挑む異色のアメリカ人医師が、25年に及ぶ体験を赤裸々に綴った衝撃のドキュメント。 著者のギャラガー博士は一流大学で研鑽を積んだアメリカの精神科医・精神医学者だが、1990年代から、「悪魔憑き」「憑依」と呼ばれる症例に多く接するようになり、医学的観点から〝悪魔憑依〟について診断・研究するようになった。さらにはキリスト教カトリック公認の「祓魔師(エクソシスト)」からもしばしば助力を乞われ、〝悪魔祓い〟の現場に幾度も立ち合い、その現実を目の当たりにしてきた。 本書はそんな特異な経歴と実績をもつ精神科医がこれまでの「症例」について詳細にレポートし、かつ深い分析を加えたもので、原著の刊行は2020年。関係者のあいだでは待望されていた1冊である。 科学的・医学的世界と悪魔祓いの世界という2つの対極的世界を長年にわたって歩んできたギャラガー博士によれば、悪魔憑依の症例は、本人がそう思い込んでいるだけ、つまり何らかの精神疾患や精神病に起因するものが圧倒的に多い。しかし、明らかにこれにはあてはまらないケースも確実に存在する。祓魔式の最中に30分間も空中浮揚した女性、憑依状態になると全く知らないはずの複数の言語をわめいて暴れ回る女性、憑依に陥ると体重200ポンドの男性を軽々と投げ飛ばす小柄な女性、消息を絶った真正の悪魔崇拝者……。 このような数多くの瞠目すべき例を紹介しながら、著者は、科学的知見を超越した「悪霊」「悪魔」の存在が疑いえないことを、明らかにしてゆく。 現代アメリカにおける悪魔憑依現象の実態について、豊富な実体験にもとづいて冷静に分析してみせた本書は、現代社会がサイキックな問題であふれかえっていることを雄弁に物語っている。 【目次】 ◆イントロダクション ◆第1部 懐疑者から観察者へ 第1章 最初の旅 興味を抱いた学生 第2章 司祭来る 外的苛虐の観察 第3章 ジュリア、サタンの女王 その憑依と、驚くべき 能力 ◆第2部 研究者にして診断医 第4章 霊による障害 憑依のスペクトラム診断 第5章 苛虐の種類の診断 第6章 心の問題 虚偽の事例およびその他の医学的課題 第7章 キャサリン――母親、主婦、被憑依者 彼女が受け た一連の祓魔式と、儀礼の実際 第8章 真剣な研究者 第9章 悪霊信仰の歴史、超常現象および侵襲という観念の 出現 第10章 アリス 悪魔祓いの成功事例と、原因と解決に関 する追記 ◆第3部 相談役にして研究者――医師による擁護と警告 第11章 バーバラと見当違いの悪魔への恐怖 第12章 最後の論争 悪魔祓いの濫用、および批判者、 研究者、メディアに対する、憑依およびいわゆ る超常現象の科学的情勢に関する最後の覚え書き ◆エピローグ これらの現象の背後にある真実 何故悪魔は攻撃するのか
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教科書名短篇 科学随筆集(中公文庫)
¥770
SOLD OUT
編者:中央公論新社 発行元:中央公論新社 248ページ 文庫判 148mm × 105mm ************************ 出版社紹介文より ************************ 科学者にして名文家であった寺田寅彦、中谷宇吉郎、湯川秀樹。国語教科書で彼らの文章と出会い、科学への扉を開かれた者は多い。この三人を中心に、岡潔、矢野健太郎、福井謙一、日高敏隆の名随筆を収録する。考えるよろこび、知るたのしさを味わえる「教科書名短篇」シリーズ唯一の随筆集。 【目次】 科学者とあたま他六篇/寺田寅彦 (科学者とあたま/簑虫と蜘蛛/蜂が団子をこしらえる話/茶碗の湯/藤の実/鳶と油揚/とんぼ) 地球の円い話他三篇/中谷宇吉郎 (科学以前の心/地球の円い話/立春の卵/科学の限界) 詩と科学他八篇/湯川秀樹 (詩と科学/原子と人間(詩)/科学と環境/目と手と心/単数と複数/具象以前/創造性の尊重/少数意見/アインシュタイン先生の想い出) 発見の鋭い喜び/岡 潔 科学的なものの考え方/矢野健太郎 広く学ぶ心/福井謙一 チョウの飛ぶ道/日高敏隆
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寺田寅彦 科学者とあたま(STANDARD BOOKS)
¥1,540
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著者:寺田寅彦 発行元:平凡社 224ページ 182mm × 115mm ハードカバー ~出版社紹介文より~ 科学と文学を横断する珠玉の随筆を集め、一作家を一冊で紹介する新シリーズ「STANDARD BOOKS」創刊! てのひらに収まるコンパクトサイズの本に、叡智がぎっしり。 科学的精神と芸術的センスが融合した珠玉の随筆を生んだ寺田寅彦。科学者は頭が悪くなければならないと唱える表題作他14篇を収録。 STANDARD BOOKSは、百科事典の平凡社が提案する新しい随筆シリーズです。 科学と文学、双方を横断する知性を持つ科学者・作家の珠玉の作品を集め、一作家を一冊で紹介します。 今の世の中に足りないもの、それは現代に渦巻く膨大な情報のただなかにあっても、確固とした基準となる上質な知ではないでしょうか。自分の頭で考えるための指標、すなわち「知のスタンダード」となる文章を提案する。そんな意味を込めて、このシリーズを「STANDARD BOOKS」と名づけました。
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科学と人生(角川ソフィア文庫)
¥880
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著者:中谷 宇吉郎 発行元:KADOKAWA 256ページ 文庫判 148mm × 105mm ~出版社紹介文より~ 「雪は天から送られた手紙である」の言葉で有名な中谷宇吉郎。世界で初めて人工雪の製作に成功した物理学の権威は、恩師・寺田寅彦の影響を受け、一般読者向けの随筆を数多く残している。科学的なものの見方とは、人間の愛情や道徳観から離れ、物質や法則をそのままの形で知ろうとすることとする「科学と人生」をはじめ、「科学と政治」「科学のいらない話」「寺田研究室の思い出」など、著者自選11編を収録。 解説・永田和宏 【目次】 科学と人生 名医の話 科学と政治 科学のいらない話 雪今昔物語 大雪山の雪 ヂストマ退治 イグアノドンの唄 寺田研究室の思い出 露伴先生と科学 牧野伸顕伯の追憶
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中谷宇吉郎 雪を作る話(STANDARD BOOKS)
¥1,540
著者:中谷宇吉郎 発行元:平凡社 216ページ 182mm × 115mm ハードカバー ~出版社紹介文より~ 「科学のこころ」を本棚に──スタンダードブックス第4巻は雪研究の第一人者・中谷宇吉郎。 代表作「立春の卵」、高野文子氏が取り上げ反響を呼んだ「天地創造の話」など13篇収録。 STANDARD BOOKSは、百科事典の平凡社が提案する新しい随筆シリーズです。 科学と文学、双方を横断する知性を持つ科学者・作家の珠玉の作品を集め、一作家を一冊で紹介します。 今の世の中に足りないもの、それは現代に渦巻く膨大な情報のただなかにあっても、確固とした基準となる上質な知ではないでしょうか。自分の頭で考えるための指標、すなわち「知のスタンダード」となる文章を提案する。そんな意味を込めて、このシリーズを「STANDARD BOOKS」と名づけました。
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草木とともに 牧野富太郎自伝(角川ソフィア文庫)
¥880
SOLD OUT
著者:牧野富太郎 発行元:KADOKAWA 288ページ 文庫判 148mm × 105mm *********************** 出版社紹介文より *********************** NHK連続テレビ小説「らんまん」牧野富太郎の自伝的エッセイ、初の文庫化 「植物は人間がいなくても、少しも構わずに生活することができるが、人間は植物がなくては一日も生活することができない」(「牧野一家言」)。近代植物分類学の権威である牧野富太郎は、独学で植物学をおさめ、数多くの新種を発見した。50万点もの標本・観察記録や『牧野日本植物図鑑』などの著作も残している。94年にわたる生涯のすべてを植物研究に捧げた彼の人生に沿いながら選ばれ、編まれた名随筆集。解説・いとうせいこう 【目次】 ◆思い出すままに 幼少のころ/地獄虫/狐の屁玉/寺子屋時代/永沼小一郎のこと/火の玉を見たこと/佐川の化石/自由党脱退/東京ほの初旅/狸の巣/三好学博士のこと/破門草事件/イチョウ騒動/矢田部教授の溺死/ロシア亡命計画/わが初恋 ほか ◆自然の中に 石吊り蜘蛛/昆虫の観察/紙魚の弁/盗賊除け/あづさ弓/万葉スガノミ考/シーボルト画像/小野蘭山の髑髏/熱海の緋寒桜/狸謡の嘘/御菜葉考/ニギリタケ/アケビの実/霊草マンドレーク/仰向け椿/ユリ談義/美男かづら/オリーブのこと ほか ◆牧野一家言 ◆年譜
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岡潔 数学を志す人に(STANDARD BOOKS)
¥1,540
著者:岡潔 発行元:平凡社 216ページ 182mm × 115mm ハードカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 世界的数学者でありながら、日本人の心性や情緒などにも洞察を深め、多くの文章を遺した岡潔。代表作「春宵十話」をはじめ、近年世代を超えた人気を集める岡の随想を一冊で。 STANDARD BOOKSは、百科事典の平凡社が提案する新しい随筆シリーズです。 科学と文学、双方を横断する知性を持つ科学者・作家の珠玉の作品を集め、一作家を一冊で紹介します。 今の世の中に足りないもの、それは現代に渦巻く膨大な情報のただなかにあっても、確固とした基準となる上質な知ではないでしょうか。自分の頭で考えるための指標、すなわち「知のスタンダード」となる文章を提案する。そんな意味を込めて、このシリーズを「STANDARD BOOKS」と名づけました。
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湯川秀樹 詩と科学(STANDARD BOOKS)
¥1,540
SOLD OUT
著者:湯川秀樹 発行元:平凡社 224ページ 182mm × 115mm ハードカバー ~出版社紹介文より~ 日本人初のノーベル賞を受賞した湯川秀樹は「科学界の詩人」と呼ばれ、端正な文章で人々を魅了した。 鋭い観察眼と人間愛光る名随筆。 STANDARD BOOKSは、百科事典の平凡社が提案する新しい随筆シリーズです。 科学と文学、双方を横断する知性を持つ科学者・作家の珠玉の作品を集め、一作家を一冊で紹介します。 今の世の中に足りないもの、それは現代に渦巻く膨大な情報のただなかにあっても、確固とした基準となる上質な知ではないでしょうか。自分の頭で考えるための指標、すなわち「知のスタンダード」となる文章を提案する。そんな意味を込めて、このシリーズを「STANDARD BOOKS」と名づけました。
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生物から見た世界(岩波文庫)
¥858
著者:ユクスキュル/クリサート 発行元:岩波書店 166ページ 文庫判 148mm × 105mm *********************** 出版社紹介文より *********************** 甲虫の羽音とチョウの舞う、花咲く野原へ出かけよう。生物たちが独自の知覚と行動でつくりだす〈環世界〉の多様さ。この本は動物の感覚から知覚へ、行動への作用を探り、生き物の世界像を知る旅にいざなう。行動は刺激への物理反応ではなく、環世界あってのものだと唱えた最初の人ユクスキュルの、今なお新鮮な科学の古典。 【目次】 まえがき 序章 環境と環世界 一章 環世界の諸空間 二章 最遠平面 三章 知覚時間 四章 単純な環世界 五章 知覚標識としての形と運動 六章 目的と設計(プラン) 七章 知覚像と作用像 八章 なじみの道 九章 家(ハイム)と故郷(ハイマート) 一〇章 仲間 一一章 探索像と探索トーン 一二章 魔術的環世界 一三章 同じ主体が異なる環世界で客体となる場合 一四章 結び 訳者あとがき(日高敏隆)
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土と内臓 微生物がつくる世界
¥2,970
著者:デイビッド・モントゴメリー/アン・ビクレー 訳者:片岡夏実 発行元:築地書館 392ページ 195mm × 138mm ハードカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 肥満、アレルギー、コメ、ジャガイモ―― みんな微生物が作り出していた! 植物の根と、人の内臓は、豊かな微生物生態圏の中で、 同じ働き方をしている。 マイクロバイオーム研究で解き明かされた人体での驚くべき微生物の働きと、 土壌根圏での微生物相の働きによる豊かな農業とガーデニング。 農地と私たちの内臓にすむ微生物への、医学、農学による無差別攻撃の正当性を疑い、 地質学者と生物学者が微生物研究と人間の歴史を振り返る。 微生物理解によって、たべもの、医療、私達自身の体への見方が変わる本。 【目次】 はじめに――農地と土壌と私たちのからだに棲む微生物への無差別攻撃の正当性が疑われている 第1章 庭から見えた、生命の車輪を回す小宇宙 死んだ土 堆肥を集める 夢にみた庭づくり 夏の日照りと冬の大雨 スターバックスのコーヒーかすと動物園の糞 手品のように消える有機物 花開く土壌生物の世界 5年間でできた沃野 庭から見えた「自然の隠れた半分」旅する胞子 第2章 高層大気から胃の中までどこにでもいる微生物 どこにでもいる微生物 生き続ける原始生物 遺伝子の水平伝播もしくはセックスによらない遺伝的乱交 牛力発電度 第3章 生命の探究生物のほとんどは微生物 名前――リンネの分類法 ちっぽけな動物たち――顕微鏡の発見 発酵する才能――パスツールが開いた扉 生命の木を揺さぶる手――ウーズの発見 ウイルスの分類 第4章 協力しあう微生物 なぜ「種」という概念が疑わしくなるのか 微生物の共生 細胞の一部でありながら一部ではない――ミトコンドリアと葉緑体 マーギュリスとグールド シンビオジェネシス――別個の微生物が合体する 生命の組み立て 第5章 土との戦争 氷期のあとで 光合成の発見 最少律 小さな魔法使い 還元の原則――ハーバーボッシュ法とハワードの実践的実験 化学肥料はステロイド剤 触媒としての微生物 「農業聖典」とアジアの小規模農業 土壌の肥沃度についてのパラダイムシフト 第二次大戦と化学肥料工場マッシュルーム栽培の始まり 第6章 地下の協力者の複雑なはたらき 土中の犬といそがしい細菌 太古のルーツ 根圏と微生物 食べ物の力 植物と根圏微生物の多彩な相互作用 菌類を呼ぶ――植物と菌類のコミュニケーション 沈黙のパートナー――土壌生態学が解明する地下の共生・共進化著者のつぶやき 第7章 ヒトの大腸微生物と免疫系の中心地 がんが見つかる 手術後に考えたこと――がんと食生活 サケの遡上と川の環境 コーヒーとスコーンの朝食 がん予防の食事――ハイジの皿 美食の海で溺れる 食事をラディカルに見直す ヒトマイクロバイオーム・プロジェクト 人体の中の微生物 大腸はなぜ免疫系の中心なのか 第8章 体内の自然 減った病気と増えた病気 免疫の二面性 過ぎたるはなお 二つの免疫 恐れ知らずの探検家 抗原という言語 炎症のバランス 微生物の協力者 共生生物の種 バクテロイデス・フラギリスの奇妙な事例 ちょうどよい炎症 太古からの味方癌の治療法はすでに存在している 第9章 見えない敵細菌、ウイルス、原生生物と伝染病然 ポリオ 天然痘 センメルワイス反射 第10章 反目する救世主コッホとパスツール シルクとパスツール 顕微鏡とコッホ 細菌の分離 細菌論のルーツ――培養できる微生物に限定される 奇跡の薬 奇跡の値段 第11章 大腸の微生物相を変える実験 内側からの毒――腸内微生物と肥満 脂肪の二つの役割 腸内細菌相の移植 消化経路――胃・小腸・大腸の役割 ゴミを黄金に――大腸での発酵細菌の活躍 第12章 体内の庭 プレバイオティクス 婦人科医療と細菌のはたらき 糞便微生物移植の効果 穀物の問題――完全だった栄養パッケージをばらばらにする 内なる雑食動物躍 食生活を変えて腸内の微生物ガーデニングを意識する 第13章 ヒトの消化管をひっくり返すと植物の根と同じ働き 自然の預言者 減った栄養素 諸刃の遺産 ミクロの肥料 見えない境界線――根と大腸は同じはたらき 第14章 土壌の健康と人間の健康おわりにかえて 謝辞 訳者あとがき キーワード解説 (巻末より)原註 参考文献 索引