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冬の本
¥1,870
SOLD OUT
発行元:夏葉社 196ページ 180mm × 117mm ハードカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 冬に読んだ本や、冬になったら思い出す本。冬に出会った本や、冬のような本。冬と一冊の本をめぐる書き下ろしエッセイ集。 執筆者一覧 青山南、秋葉直哉、淺野卓夫、天野祐吉、安西水丸、いがらしみきお、池内紀、池内了、石川美南、井嶋ナギ、伊藤比呂美、伊藤礼、井上理津子、岩瀬成子、上原隆、宇田智子、内堀弘、大竹昭子、大竹聡、大谷能生、岡尾美代子、岡崎武志、荻原魚雷、角田光代、片岡義男、木内昇、北澤夏音、北沢街子、北村薫、北村知之、久住昌之、小林エリカ、越川道夫、小西康陽、近藤雄生、佐伯一麦、柴田元幸、杉江由次、杉田比呂美、鈴木慶一、鈴木卓爾、鈴木理策、曽我部恵一、高橋靖子、高山なおみ、田口史人、竹熊健太郎、武田花、田尻久子、田中美穂、丹治史彦、友部正人、直枝政広、長崎訓子、名久井直子、能町みね子、橋口幸子、蜂飼耳、服部文祥、浜田真理子、早川義夫、平田俊子、平松洋子、文月悠光、穂村弘、堀込高樹、堀部篤史、ホンマタカシ、前野健太、万城目学、又吉直樹、松浦寿輝、町田康、南博、森山裕之、安田謙一、柳下美恵、山崎ナオコーラ、山下賢二、山田太一、山本善行、吉澤美香、吉田篤弘、吉本由美 装丁 和田誠
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パトリックと本を読む 絶望から立ち上がるための読書会
¥2,860
著者:ミシェル・クオ 訳者:神田由布子 発行元:白水社 393ページ 188mm × 128mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 人生と社会のどん底から抜け出すための読書会 罪を犯したかつての教え子を救うために何ができるか。読書の喜びを通して、貧困からくる悪循環にあえぐ青年の心に寄り添った法律家の記録。 ハーバード大学を卒業した著者は、ロースクールへ進む前に、アメリカ南部の最貧地域の町で2年間、ボランティアの教師となることを決める。だが、劣悪な環境で育った黒人の生徒たちに読書を通じて学ぶ楽しさを教え、誇りを持たせたいという著者の理想は、最初からつまずく。読書以前に、生徒たちの読み書き能力は年齢よりはるかに劣っていたのだ。自治体に予算がなく人々に職のない小さな町で、生徒は将来を思い描けず、学校は生徒を罰することしか考えていない。それでも著者の奮闘の甲斐あって生徒たちは本に親しみはじめるが、当局の方針によって学校が廃校になってしまう。 ロースクールへ進んだ著者はある日、もっとも才能のあった教え子、パトリックが人を殺したという知らせを受ける。数年ぶりの彼は読み書きもおぼつかず、自分が犯した過ちに比べて重すぎる罪に問われていることが理解できていなかった。かつての聡明さを失った姿に衝撃を受けた著者は、拘置所を訪ねてともに本を読むことで、貧困からくる悪循環にあえぐ青年の心に寄り添おうとする。同時にそれは、ひとりの教師・法学生の自己発見と他者理解をめぐる、感動的な記録ともなった。 【目次】 序章 第一部 第1章 ア・レーズン・イン・ザ・サン 第2章 自由に書いてみる 第3章 次は火だ 第二部 第4章 イワン・イリイチの死 第三部 第5章 罪と罰 第6章 ライオンと魔女と衣装だんす 第7章 天の衣を求める 第8章 フレデリック・ダグラス自叙伝 第9章 有罪の答弁 第10章 晩春のポーラに 第四部 第11章 イースターの朝 参考文献 謝辞 訳者あとがき
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ドミトリーともきんす
¥1,320
著者:高野文子 発行元:中央公論新社 126ページ 250mm × 180mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 不思議な学生寮「ともきんす」に暮らす“科学する人たち”朝永振一郎、牧野富太郎、中谷宇吉郎、湯川秀樹……彼らが遺した文章と一組の母娘の出会いを描く待望のコミックス単行本。 【目次】 球面世界 ドミトリーともきんす(トモナガ君 おうどんです-朝永振一郎「鏡のなかの物理学」 トモナガ君 泣かないで-朝永振一郎「滞独日記(一九三八年四月七日‐一九四〇年九月八日)」 マキノ君 お正月です-牧野富太郎「松竹梅」 ナカヤ君 お手紙です-中谷宇吉郎「簪を挿した蛇」 ナカヤ君 コタツです-中谷宇吉郎「天地創造の話」 マキノ君 蝶々です-牧野富太郎「なぜ花は匂うか?」) Tさん(東京在住)は、この夏、盆踊りが、おどりたい。 *********************** 店主コメント *********************** 朝永振一郎、牧野富太郎、中谷宇吉郎、湯川秀樹、4人の日本人学者が登場する短編マンガと共に、彼らの著作を紹介する読書案内コミック。 「ドミトリーともきんす」という架空の学生寮を舞台に、それぞれの学者の性格や研究に対する姿勢が明解に描かれています。 自然科学について語られた文章は、小説と違う味わいを持っています。高野文子が描く落ち着いたトーンの絵柄は、学者らが綴った文章の持つ澄んだ味わいにマッチしています。
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長い読書
¥2,530
著者:島田潤一郎 発行元:みすず書房 256ページ 四六判 ハードカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 「本を読みなさい。 ぼくのまわりに、そんなことをいう人はいなかった。」 小説を読みはじめた子ども時代、音楽に夢中でうまく本が読めなかった青年期から、本を作り、仕事と子育てのあいまに毎日の読書を続ける現在まで。 吉祥寺のひとり出版社「夏葉社」を創業し、文学をこよなく愛する著者が、これまで本と過ごした生活と、いくつかの忘れがたい瞬間について考え、描いた37篇のエッセイ。 本に対する憧れと、こころの疲れ。ようやく薄い文庫本が読めた喜び。小説家から学んだ、長篇を読むコツ。やるせない感情を励ました文体の力。仕事仲間の愛読書に感じた、こころの震え。子育て中に幾度も開いた、大切な本…。 本について語る、あるいは論じるだけではなく、読むひとの時間に寄り添い、振り返ってともに考える、無二の散文集。 「ぼくは学校の帰りや仕事の帰り、本屋や図書館で本を眺め、実際に本を買い、本を読んだあとの自分を想像することで、未来にたいするぼんやりとした広がりを得た。」 *********************** 店主コメント *********************** ひとり出版社「夏葉社」の代表取締役として、編集から営業までたった一人でこなす島田潤一郎さんによる読書エッセイ。 これまでも『あしたから出版社』(晶文社 ※2022年に筑摩書房で文庫化)や『古くてあたらしい仕事』(新潮社)などの著作を発表されてきた島田さん。昨年刊行された『電車のなかで本を読む』(青春出版社)は発売後に増刷され、本好きの間で広くその名が知れ渡った感があります。私個人も夏葉社の本にはお気に入りが多く、その内容や造本から島田さんの本づくりに対する真摯な態度が感じ取ることができます。 この度みすず書房から刊行される本書も、2020年に執筆の提案を受けてから4年もの歳月をかけて刊行に至ったとのこと。まさに島田さんの分身とも言える渾身の一冊。この機会にぜひ。
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夏葉社日記
¥1,650
著者:秋峰善 発行元:秋月圓 199ページ 153mm × 110mm ハードカバー *********************** 店主コメント *********************** ひとり出版社「夏葉社」の島田さんは著者にとって憧れの人物。 その島田さんの下で働いた1年間のことが綴られたエッセイです。 かけがえのない日々の体験やその中で交わされた言葉は、著者のみならず本を身近に感じているいろんな人たちの胸にも響くのではないでしょうか。 私は本書を読みながら「最近、自分の養分として本を読んでいないかも?」と思いました。読書をするにしても何かに追われるように読んでいたような気がします。 そのような気づきを与えてくれたのは、著者が好きな言葉として愛読書から引用した文章、そして著者の記憶に残る島田さんの言葉です。 本が好きな方であれば、本書からも十分な養分がもらえると思います。
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電車のなかで本を読む
¥1,760
SOLD OUT
著者:島田潤一郎 発行元:青春出版社 200ページ 188mm × 128mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 良いと思うものだけを刊行してきた、ひとり出版社・夏葉社の代表が、これまでに読んできたなかから、自分の体験をまじえつつ、珠玉の49冊を紹介します。著者は、鬱屈としていた20代、すがるように本を読みました。本のなかには、自分と同じように、思い通りにいかない人生にもがいている人がいたり、自分の狭い考えを広げてくれる先達がいました。本書は、高知新聞別刷り「K+(ケープラス)」に連載された選りすぐりの寄稿文を加筆・修正し、さらに書き下ろしを3編加えました。 「ぼくは電車のなかでは原則、スマホを見ずに、本を読んでいました。そうすると、だいたい1週間で1冊本が読めて、年間で50冊本が読めました。10年電車で本を読めば500冊もの本が読めます。それは間違いなく、人生を豊かにしてくれます」(著者)。 誰かの人生を支える本を作りたいと願う著者が、読書の素晴らしさを伝えます。
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チャリング・クロス街84番地 増補版(中公文庫)
¥902
著者:ヘレーン・ハンフ 訳者:江藤淳 発行元:中央公論新社 248ページ 文庫判 148mm × 105mm *********************** 出版社紹介文より *********************** ロンドンの古書店に勤める男性と、ニューヨーク在住の女性脚本家。大戦後間もない一九四九年から、本の購入を介して二十年にわたり交わされた手紙には、書物へのつきぬ愛着と、率直な友情が綴られていた。発表されるや世界中の読書家を魅了した、心あたたまる書簡集。後日譚を描いたエッセイ「その後」を収録した増補版。 〈解説〉辻山良雄
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ロゴスと巻貝
¥1,980
SOLD OUT
著者:小津夜景 発行元:アノニマスタジオ 253ページ 195mm × 135mm ハードカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 小津夜景とは何者なのかが垣間見える 40篇の読書エッセイ 山本貴光さん(文筆家・ゲーム作家)推薦 細切れに、駆け足で、何度でも、這うように、 本がなくても、わからなくてもーー 読書とはこんなにも自由なのですね、小津さん 小津夜景さんはフランス・ニース在住の俳人です。綴る文章は言葉のつながりが瑞々しく、しなやかな連想に魅力があります。これまでの著作では谷川俊太郎さんなどから帯の推薦コメントをもらい、書籍が文庫化するなど注目が集まっています。新刊『ロゴスと巻貝』は単なる読書エッセイではなく、これまでの小津さんの人生と、そこから結びつく本の記憶を手繰り寄せ、芳醇な言葉の群で紡ぎ合わせ、過去と現在、本と日常、本の読み方、人との交際などについて綴った一冊になっています。
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ことばの白地図を歩く 翻訳と魔法のあいだ(シリーズ「あいだで考える」)
¥1,540
SOLD OUT
著者:奈倉有里 発行元:創元社 160ページ 168mm × 130mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 『ことばの白地図を歩く――翻訳と魔法のあいだ』 ロシア文学の研究者であり翻訳者である著者が、自身の留学体験や文芸翻訳の実例をふまえながら、他言語に身をゆだねる魅力や迷いや醍醐味について語り届ける。「異文化」の概念を解きほぐしながら、読書体験という魔法を翻訳することの奥深さを、読者と一緒に“クエスト方式”で考える。読書の溢れんばかりの喜びに満ちた一冊。 【目次】 はじめに 印刷機からのメッセージ 1章 ことばの子供時代 ── 地図をひろげてみる ことばと出会う 宝の地図にひそむ妖怪 ことばの子供時代 目標を考えてみる コラム 占いを味方につける 2章 文化の選びかた ── 地図を歩きはじめる 好きな文化を担っていい エレベーターと換気窓 あなたの防寒はどこから? 故郷の味は自分で選べる コラム ロシアの四季 3章 ほん【ヽヽ】との魔法 ── 森に入っていく 魔法を知る 魔法の分解 魔法使いは、いい詐欺師? コラム 迷信を楽しむ 4章 こいつは四角い関係だ ── 宝箱の見つけかた 目的を見極める 体験を確かめる 連想と喚起力を翻訳する 四角関係の誰になる? コラム 内気な語学のすすめ おわりに 旅のゆく先 翻訳と魔法のあいだをもっと考えるための作品案内
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閑な読書人
¥1,870
著者:荻原魚雷 発行元:晶文社 256ページ 193mm × 135mm ハードカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** ずっと隠居にあこがれていた。できることなら浮世離れした人間になりたかった── 『古本暮らし』(晶文社)でのデビューから8年。フリー(ライ)ター道の心根を綴る待望のエッセイ集を刊行します。本の本であり、ニートのための本でもあり、そして昭和の文人魂も味わえる、珠玉の一冊。 【目次】 第1章 フリーライター 第2章 古本の時間 第3章 魚雷の教養 第4章 男のまんが道 第5章 程よい怠惰
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坂本図書
¥2,200
選書・語り:坂本龍一 文・構成:伊藤総研 発行元:バリューブックス・パブリッシング 288ページ 188mm × 128mm 仮フランス装 *********************** 出版社紹介文より *********************** 【坂本龍一が語る、本を介した36人の人物録】 坂本龍一の傍にはいつも本があった。 「いつか古書店の店主になるのが夢だった」と語り、東京の仮住まいでも特製の本棚を設け新旧の本を蔵していくほど、無類の本好きで愛書家だった。 本書は、2018年から2022年にわたり、婦人画報に掲載していた連載『坂本図書』全36回分と、2023年3月8日に実施された、坂本龍一と旧知の仲である編集者・鈴木正文氏との対談「2023年の坂本図書」を収録しています。 本から始まり、本に気づかされ、本で確信する。 本を媒介に浮かび上がる、坂本龍一の記憶と想像の人物録です。 【目次】 第1回 ロベール・ブレッソン 第2回 夏目漱石 第3回 ジャック・デリダ 第4回 小津安二郎 第5回 黒澤明 第6回 大島渚 第7回 八大山人 第8回 李禹煥 第9回 九鬼周造 第10回 アーネスト・フェノロサ 第11回 福岡伸一 第12回 武満徹 第13回 ニコライ・ネフスキー 第14回 工藤進 第15回 アンドレイ・タルコフスキー 第16回 橋元淳一郎 第17回 奥野健男 第18回 侯孝賢 第19回 エドワード・ヤン 第20回 中上健次 第21回 ジョン・ケージ 第22回 上田正昭 第23回 カルロ・ロヴェッリ 第24回 斎藤幸平 第25回 安冨歩 第26回 村上龍 第27回 今西錦司 第28回 ミヒャエル・エンデ 第29回 石川淳 第30回 〈特別対談〉ウスビ・サコ 第31回 藤原辰史 第32回 ジェームズ・C・スコット 第33回 岡田暁生 第34回 ダニエル・クイン 第35回 〈特別対談〉安彦良和 第36回 大倉源次郎 2023年の坂本図書 あとがき (注:本書は、2018年から2022年にわたり『婦人画報』に掲載された、連載「坂本図書」の内容を一部加筆・更新し、再編集したものです。) *********************** 店主コメント *********************** 小説家、映画監督、芸術家、哲学者などの様々な文化人の書物を通して、芸術性や歴史観についての思索を展開する読書エッセイ。 あらゆる分野を横断する思考の連なりは、坂本龍一という人物が持っていた知性と思想をはっきりと浮かび上がらせます。 現代アート、哲学に興味のある方はぜひ。
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クソみたいな世界で抗うためのパンク的読書
¥935
著者:小野寺伝助 発行元:地下BOOKS 81ページ 210mm × 148mm ソフトカバー *********************** 店主コメント *********************** パンク的な書物を紹介するブックガイド『クソみたいな世界を生き抜くためのパンク的読書』から5年。待望の続編です! ただでさえクソみたいな世界が、ますますクソみたいになっていると実感した著者が紹介するのは「生き抜くため」の本ではなく、世界に「抗う」ための本。 「抗い方」を考え、その先にクソみたいな世界の「変え方」を見据えようという試みです。 「無知を自覚する読書」だったと振り返る著者のブックガイドは、様々な分野を横断しています。無知や価値観のブレを受け入れ、自分すらも疑いながら考え抜いてゆく。 世界へ抗う第一歩として、新たな自分への変革を促す手引き書と言える一冊です。 【目次】 1.UNITY 「共に在ること」で抗う 2.D.I.Y 「自分自身」で抗う 3.ANTI RACISM 「知識」で抗う 4.NO WAR 「言葉」で抗う 5.NO FUTURE 「いまここ」で抗う 6.REVOLUTION 「世界を変える」で抗う
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クソみたいな世界を生き抜くためのパンク的読書
¥825
SOLD OUT
著者:小野寺伝助 出版社:地下BOOKS 81ページ 210mm × 142mm ソフトカバー ******************** 店主コメント ******************** 「パンク的な書物を通じパンクを考える」ことをテーマにした読書ガイド。 著者曰く、パンクとは「突き詰めて、突き抜けること」。 世の中のマジョリティに抗い、自分自身にすら疑いの目を向けながら成長し続ける。 そんなパンクスたちの背中を押してくれるような数々の人文系書物を、6つのテーマに分類して紹介。 決して音楽誌ではないのでご注意を。 【目次】 第1章「はみ出す」 第2章「D.I.Y精神」 第3章「NO WAR」 第4章「「ローカルとユニティ」 第5章「破壊と構築」 第6章「衝動と行動」
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「知らない」からはじまる 10代の娘に聞く韓国文学のこと
¥1,980
SOLD OUT
著者:(ま)/アサノタカオ 発行元:サウダージ・ブックス 116ページ 188mm × 122mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 未知の世界を発見する喜びは、いつも知らないものたちの冒険心からはじまる。 サウダージ・ブックスの編集人で韓国文学ファンである父親が、K - POPが好きな10代の娘に話を聞いてみた。憧れのソウルを旅行したこと、韓国の小説を読んだこと。隣の国のカルチャーを追いかける親子の、少しミーハーで少しきまじめな証言を一冊に。インタビュー&エッセイによる韓国文学ガイド。 【目次】 はじめに ——「知らない」からはじまる旅と読書 アサノタカオ Ⅰ インタビュー ま&アサノタカオ 「バンタン食堂」で会ったお姉さんは、とてもフレンドリーだった ——BTS聖地巡礼その他 1 距離みたいなものがなくなってメンバーが身近な存在に ——BTS聖地巡礼その他 2 この「むなしさ」は自分と同じ「世界線」にある ——チェ・ウニョン『ショウコの微笑』 ホ先生が人生の最後に抱く幸福には、でも陰がある ——チョン・セラン『フィフティ・ピープル』 思いを話したいと願うようになったから「ことば」が出てきた ——ファン・インスク『野良猫姫』 背負いきれないものを背負っている人たちが何かを封印して生きている ——キム・エラン『外は夏』 問題の原因は目に見えない感情や気持ち、人と人の関係にある ——チョン・セラン『保健室のアン・ウニョン先生』 非日常のあとの日常を普通に生きていく人を描くこと ——チョン・セラン『屋上で会いましょう』 Ⅱ エッセイ 心の矢印が、ぐっと朝鮮半島のほうに傾いた アサノタカオ 忘れられたものたち、忘れてはならないものたち ——ファン・ジョンウン『ディディの傘』 アサノタカオ わからない世界で自分を生きる ——チョン・セラン『声をあげます』 (ま) おわりに ——親子という境域(ボーダーランズ)で話を聞く アサノタカオ
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じたばたするもの
¥1,980
SOLD OUT
著者:大阿久佳乃 発行元:サウダージ・ブックス 176ページ 190mm × 120mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 《私の好きな小説の主人公に共通しているのは欺瞞やごまかし、半端な妥協に溢れているにもかかわらず平気な顔をして回り続ける世界への苛立ちを持っていることだ。苛立つのはそれが変わるのをどこかであきらめきれていないからだ。そしてこの間違った回り方をしている世界に馴染むまいとし、じたばたする》 ——本書より ソール・ベロー、スタインベックから、トニ・モリスン、アドリエンヌ・リッチまで。現代作家の小説や詩から、北米先住民の口承文学まで。J・D・サリンジャー『キャッチャー・イン・ザ・ライ』の主人公ホールデンに自分を重ねる大学生で文筆家の著者が、アメリカ文学・海外文学を読みながら、《生活すること・生きること・感じること》について綴った18編のエッセイを収録。 各エッセイの末尾には、読書案内として、本書で紹介したアメリカ文学・海外文学などの本の情報を掲載しています。 【目次】 はじめに 情けない人々 ——ソール・ベロー『この日をつかめ』 鮮やかな乾き ——スタインベック『赤い小馬』 私たちの引っ越し ——リンドグレーン『ロッタちゃんのひっこし』 帰る場所を求めて ——セアドー・レトキーの詩 ホールデン・コールフィールドに捧ぐ ——J・D・サリンジャー『キャッチャー・イン・ザ・ライ』 最近読んだものの周りうろうろしつつ東京に一人暮らししてる友人に向けて ——マーシャ・ノーマン『おやすみ、母さん』 他人という「気」 ——ウィリアム・サローヤン『人間喜劇』 離れる ——パヴェーゼ『月と篝火』 鏡 ——カーソン・マッカラーズ『結婚式のメンバー』 まだ消えていない炎のこと ——カーソン・マッカラーズ『心は孤独な狩人』 一人の中の多数の人間 ——マリオ・バルガス=リョサ『ケルト人の夢』 「もの」そのものへ ——W・C・ウィリアムズの詩 ぶらつく詩人 ——フランク・オハラの詩 孤独と優しさ ——エリザベス・ビショップの詩 それがこれです ——ガートルード・スタインの「自伝」 根を求める ——金関寿夫『アメリカ・インディアンの詩』 (私たちの)願いのこと ——トニ・モリスン『青い眼がほしい』 親愛なる私(たち)へ ——アドリエンヌ・リッチの詩 おわりに
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読むことの風
¥1,980
著者:アサノタカオ 発行元:サウダージ・ブックス 128ページ 190mm × 120mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 「旅と読書は、「本当に大切なこと」を、さびしさに震えるきみに教える」。サウダージ・ブックスの編集人である著者が書籍や雑誌、リトルプレス、ウェブマガジンに寄稿したエッセイ、コラム、旅のノートに記したことばを集成。ひとりになって自分自身を見つめ直す時間のなかで、世界や他者につながることの意味を問いかける随筆集です。 購入者特典の付録には、夏葉社の島田潤一郎さんとの対談「ことばは個人的なちいさな声を守るもの」を掲載しています。 【目次】 本を読む夜が深く極まるとき 1 本から遠く離れて 読書論 散文 本から遠く離れて ひとりになること 愛する人たちとの絆を切って 散文 本屋さんに行くと沈黙がある 小さな声が小さな字にくっついて 京都の善行堂で 本を書いたことのないぼくに 散文 「自由」の風からの贈り物 主人のない夜の本小屋では 散文 書を持って、海へ出よう カバーを外して、中身をぶん投げ 文字に当てていた指が 海は、ひらかれた書物に似ている 散文 コーヒーと椅子、そしてことばのろうそくたちと ことばが見つからない 本を読むことが苦しみとなり 2 君のものではない、世界の声に耳をすませろ 旅の短章 散文 君のものではない、世界の声に耳をすませろ サンパウロから州の西に向かう 必要最小限の生活用品 ジャングルの巨木から切り出した数本の柱が 夜の通り雨が降りはじめた 散文 霧のなかの図書館で 出発前日に大雨が降り 「世界の秘密を知るために」 雲ひとつない星空の下で 散文 そしてダラダラはゆく 飛行機が南の島の上空にさしかかり 散文 群島詩人の十字路で耳をすませて 散文 詩と夜空にかがやくもの 3 読むことの風 散文 読むことの風 海に向かって、石ころを投げる あとがき
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悲しみの秘義(文春文庫)
¥825
SOLD OUT
著者:若松英輔 発行元:文藝春秋 240ページ 文庫判 148mm × 105mm *********************** 出版社紹介文より *********************** もしあなたが今、このうえなく大切な何かを失って、暗闇のなかにいるとしたら、この本をおすすめしたい――(解説・俵万智) 宮沢賢治、須賀敦子、神谷美恵子、リルケ、プラトン、小林秀雄、ユングらの、死者や哀しみ、孤独について書かれた文章を読み解き、人間の絶望と癒しをそこに見出す26編。 「言葉にならないことで全身が満たされたとき人は、言葉との関係をもっとも深める」―-自らの深い悲しみの経験を得た著者が、その魂を賭けて言葉を味わい、深い癒しと示唆を与えてくれる。 日経新聞連載時から話題を呼び、静かなロングセラーとなった一冊。 文庫化に際して「死者の季節」「あとがき」を増補。 カバーと本文内を、世界的に人気の高いアーチスト・沖潤子の作品が 優しく深く彩る。大切な人に贈りたい、特別な一冊。 *********************** 店主コメント *********************** 「言葉は、書かれたときに完成するのではなく、読まれることによって命を帯びる」(あとがきより) 読後に思ったのは、読書とはページから言葉を拾い上げる行為なんだ、ということでした。言葉の引用は、引用者の実体験や人生に裏打ちされてこそ光を放つ。そして、裏打ちが確固たるものであるとき、その言葉は引用者自身の言葉に変化する。 この本に散りばめられた引用は、まさに輝きの可能性を秘めた原石です。
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絵本のなかへ帰る 完全版
¥1,760
SOLD OUT
著者:髙村志保 発行元:夏葉社 189ページ 180mm × 130mm ハードカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 長野県茅野市の駅前にある小さな書店「今井書店」。2代目店主の高村志保さんは 絵本を愛し、毎月約2300冊もの月刊誌を子どもたちへ届けています。高村さ んが配達する「こどものとも」のシェア率は茅野市の保育園で80%。諏訪郡で 見ると45%のシェア率を誇ります。高村さんは、かわいい絵本ではなく、流行 りの絵本でもなく、大人が読んでも心揺さぶれるような絵本を愛しています。 本書は彼女の人生を振り返りながら、その人生の節目節目を支えてきた31冊の絵 本を紹介するエッセイ集です。感動する話というよりも、そこで紹介される『ぐ るんぱのようちえん』、『ないたあかおに』などと同じく、どこか心がヒリヒリす るような話が多いです。初代店主であった父への思い、田舎で本屋さんを続ける 葛藤などなど。 なお、本書は昨年2月に1500部限定で刊行されましたが、好評のうちに完売したため、今回、書き下ろし4編を加えて、「完全版」と銘打って います。 装画はデビュー時より高村さんが応援してきたきくちちきさんです。
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本にまつわる世界のことば
¥1,760
SOLD OUT
著者:温 又柔 / 斎藤 真理子/中村 菜穂/藤井 光/藤野 可織/松田 青子/宮下 遼 絵:長崎 訓子 発行元:創元社 104ページ 172mm × 196mm ハードカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 第一線で活躍する、現代の人気作家、翻訳家たちによる、 本にまつわる言葉を巡る書き下ろしのショートストーリー、 エッセイ、そしてイラストの共演――。 本好きのあなたに贈る、一風変わったアンソロジー!
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月刊ムー書評大全
¥2,640
SOLD OUT
著者:星野 太朗 発行元:青土社 380ページ 188mm × 128mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 超古代文明、UFO、妖怪、陰謀論、量子力学…オカルト関連書にとどまらず、天文学、考古学から理論物理学まで多岐にわたる本を扱った、「月刊ムー」の隠れ人気記事であるブックレビュー、待望の書籍化。
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中年の本棚
¥1,870
SOLD OUT
著者:荻原魚雷 発行元:紀伊國屋書店 272ページ 188mm × 130mm ソフトカバー ~出版社紹介文より~ 人は誰でも初めて中年になる。 若いつもりでいたのに、あるときを境に 気力・体力の衰えや老いの徴候が目につき、 家族の問題がのしかかり、 仕事でも上と下の板ばさみになる。 この先、自分に何ができるのか―― 中年期に差しかかり、そんな迷いのただなかにいた著者の蔵書の一角を、次第に中年に関する本が占めるようになった。小説・エッセイから自己啓発本・実用書まで、中年期に書かれた、あるいは中年をテーマにしたありとあらゆる本を手に思考をめぐらせた、「scripta」で人気の読書エッセイを単行本化。
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私の文学渉猟
¥2,530
SOLD OUT
著者:曽根博義 発行元:夏葉社 392ページ 195mm × 138mm ハードカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 『私の文学渉猟』は日本近代文学研究者の著者がさまざまな 媒体に執筆した、文学と古本にまつわるエッセイ集です。 扱われる作家、本は昭和が中心で、かなりの古書マニアでないと 知らないような作家、本、雑誌がいくつも出てきます。 けれど、この本はそうした稀覯書を紹介する本ではありません。 古本のを買うという行為に焦点をあてた本でもありません。 本書が正面から描くのは、文学、書物の世界の奥深さです。 戦時下の文学全集の行方を追う「『新日本文学全集』と戦争下の出版状況」、 文学が広く一般読者に読まれる過程をひもとく、「文芸評論と大衆」、 開戦の日の小林秀雄の文章を考える「十二月八日――真珠湾――知識人と戦争」等々、 文学好きの読者に読んでほしいエッセイがいくつも収録されています。
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うろん紀行
¥2,420
著者:わかしょ文庫 発行元:代わりに読む人 204ページ 188mm × 128mm ハードカバー ******************** 出版社紹介文より ******************** 人はなぜ小説を書くのだろう。 なぜ小説を読むのだろう。 決して同じ場所にたどり着くことはできないのに。 〝平和島のブローティガン〟 わかしょ文庫による《小説を読む物語》 笙野頼子『タイムスリップ・コンビナート』を読みながら海芝浦へ向かい、後藤明生『挾み撃ち』の足跡をたどり、巨大スーパーCOSTCOの喧騒で大江健三郎『万延元年のフットボール』を読もうとする。著者は一見ふざけているようだ。しかし、実際彼女は不安に襲われながら読み訪ね、そして書く。本書はとても切実で危なっかしい《小説を読む物語》だ。 うろんな物語を読み終えたとき、読者もまたこの社会での生き方を模索しはじめているだろう。 日常の生きづらさが綴られた自主制作エッセイ『ランバダ』の著者がその硬質で端正な文体を余すことなく発揮した好評WEB連載に書き下ろしを加えて書籍化した商業出版第1作。
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読む時間
¥2,420
著者:アンドレ・ケルテス 訳者:渡辺 滋人 発行元:創元社 76ページ 210mm × 163mm ハードカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 瞬間の中に永遠を切り取る巨匠の目 20世紀で最も重要な写真家の一人として知られるアンドレ・ケルテス。 彼は何かに心を奪われ夢中になっている人々の姿をとらえることに関心をもっていたが、本書は、1915年から1970年まで世界のあちこちで彼が撮影した「読む」ことに心を奪われた人々の姿を集めたものである。 きわめて個人的でありながら同時に普遍的でもある瞬間をとらえたこの写真集は、「読む」という孤独な行為のもつ力と喜びを見事に表現している。谷川俊太郎氏による「読むこと」という書き下ろしの詩を巻頭に。 大切な人へのプレゼントとしてお薦めしたい一冊。