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速く、ぐりこ!もっと速く!
¥1,980
著者:早乙女ぐりこ 発行元:百万年書房 208ページ 188mm × 118mm ソフトカバー 自主制作本で人気を集める期待の書き手が、ついに商業出版デビュー! 自身の恋愛遍歴と現在のバツイチ独身生活を書き綴ったエッセイです。 『速く、ぐりこ!もっと速く!』は出版社・百万年書房の「暮らしレーベル」の第6弾。同レーベルからは、これまでも僕のマリや向坂くじらがエッセイ集を刊行しました。そのような意味でもオススメの1冊。 この機会にぜひ! ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 【著者プロフィール】 日記とエッセイを書く人。一九八七年、東京都生まれ。『東京一人酒日記』などの自主製作本を発行しており、本書が商業出版デビュー作となる。 「血迷ってマッチングアプリを始めた。よりによって、遊び目的の人間ばかりが集まっていると言われる一番チャラいやつ。自己紹介欄に何を書こうかなと考える。出会いを求めている男女が集う場でも、自分が、自立していてひとりでも幸せに生きていける女であるかのように取り繕った文章しか書けないのが笑える。自立していてひとりでも幸せに生きていける女が、なんでマッチングアプリなんか始めてるんだよ。」(本文より)
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気づいたこと、気づかないままのこと
¥1,760
著者:古賀及子 発行元:シカク出版 182ページ 188mm × 128mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 他にはない味わいの名作日記を日々生み出すweb日記の第一人者、古賀及子さん初の本格エッセイ集! シカクのnoteで連載していたエッセイに、過去にブログで発表したものや書き下ろしを加えた1冊。 人生のあらゆる場面を縦横無尽に切り取った、日記とは違う古賀さんの魅力や人間性が詰まった渾身の作品だよ。 めちゃくそかわいいカバーイラストはしまむらひかりさん、解説文は作家の長嶋有さんに書いてもらったよ(うれし〜!!) *********************** 店主コメント *********************** 日記エッセイ『ちょっと踊ったりすぐにかけ出す』『おくれ毛で風を切れ』が好評の著者による初の本格エッセイ集。 帯文のとおり、向田邦子や武田百合子の随筆と同じ味わいを持っているけど現代らしさも感じる。そして思わず口元が綻ぶユーモアも。 幅広い世代の方に読んで頂けそうなエッセイです。
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よっちぼっち 家族四人の四つの人生
¥2,200
著者:齋藤陽道 発行元:暮しの手帖社 144ページ 207mm × 155mm ハードカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 手話をことばとして生きる写真家・齋藤陽道さんの人気連載が一冊になりました。 齋藤さんは「聞こえる家族」に生まれたろう者、妻のまなみさんは「ろう家族」に生まれたろう者。そんなふたりの間には、聞こえる子どもがふたり――。 一家は、それぞれの違いを尊重しながら、手話で、表情で、体温で、互いの思いを伝え合います。本書は、美しい写真とともに紡がれた育児記であり、手話でかかわり合うからこそもたらされた気づきと喜びの記録です。 【目次】 はじめに ことばの光る道を築く 星の情景 痛みを拡げて ことば以前の声 父の視点 すべての始まり あまたのカケラ ことばをまっとうする 世界と調和するとき 身体にたたえていることば ナマモノのことば 名前から生まれる世界 熊本に越して 世界とつながっていることば 関係性の結晶 幸福な空白 ゆるくしめて、ゆるくほどいて ケンカしよう うれしい体よ、おやすみ 働くということ ひさしぶり 水中のことば マチズモ脳と家事 安心感の表れ 仲間として共に 祈りのひとしずく あとがき
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わたくし大画報
¥1,760
著者:和田誠 発行元:ポプラ社 254ページ 188mm × 128mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 自分のことを書くというのは、照れくさいものである。そう思いつつ、ずいぶん書いてしまった――妻・平野レミさんとのエピソードから、はじめての育児、「週刊文春」の表紙イラストや装丁の仕事まで。 谷川俊太郎さんや篠山紀信さん、渥美清さん、向田邦子さんら著名人との驚くべき交友録も盛りだくさん。“めったに自分を語らない”和田誠が自分について書いた貴重なエッセイを復刊。イラスト79点収録。糸井重里氏、推薦!
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チャリング・クロス街84番地 増補版(中公文庫)
¥902
著者:ヘレーン・ハンフ 訳者:江藤淳 発行元:中央公論新社 248ページ 文庫判 148mm × 105mm *********************** 出版社紹介文より *********************** ロンドンの古書店に勤める男性と、ニューヨーク在住の女性脚本家。大戦後間もない一九四九年から、本の購入を介して二十年にわたり交わされた手紙には、書物へのつきぬ愛着と、率直な友情が綴られていた。発表されるや世界中の読書家を魅了した、心あたたまる書簡集。後日譚を描いたエッセイ「その後」を収録した増補版。 〈解説〉辻山良雄
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シソンヌじろうの自分探し
¥1,540
SOLD OUT
著者:シソンヌじろう 発行元:東奥日報社 180ページ 188mm × 128mm *********************** 店主コメント *********************** 東奥日報で2020年9月から現在も連載中の「シソンヌじろうの自分探し」が書き下ろしを加えて待望の書籍化!弘前市出身で人気お笑いコンビ「シソンヌ」のじろうさんが、自身の少年時代を振り返るエッセイです。 地元愛あふれる数々のエピソードは、弘前にお住いの方なら懐かしさを覚える読者も多いのではないでしょうか。 もちろん、じろうさんのルーツを知る一冊として青森県内の方のみならず全国の方々にもオススメです!
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バッチャと子育て「バッチャはただいま、95歳」
¥1,100
SOLD OUT
著者:山田スイッチ 発行者:山田スイッチ 157ページ 182mm × 128mm ソフトカバー *********************** 店主コメント *********************** 読売新聞青森県版で17年間続いた人気連載『THE・青森暮らし』。 家族との日常を綴ったエッセイで、思わず吹き出してしまうエピソードが満載です。 すでに刊行されている『うちのバッチャ』『うちのバッチャ~88歳快進撃~』に続く『バッチャと子育て「バッチャはただいま、95歳」』は、なんと6年ぶりの書籍化。 連載後半(2014年10月~2023年3月)の中から、選りすぐりのエピソードを収録!
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弘前多譚
¥2,200
著者:世良啓 発行元:北方新社 263ページ 210mm × 148mm ソフトカバー ~まえがきより~ タウン誌「弘前」に連載を始めて、今年で10年です。 最初の締切が4月上旬で、震災からまだ1ヶ月も経っていませんでした。 それから毎月休まずに10年、これはその120回分の記録です。 私が初めて出す「本」は、積もり積もった10年の時間そのものになりました。 ですからなるべく加筆・修正しないで、かわりに今思うことを各回に小さくコメントしてみました。あれから変わってしまったこと、変わらなかったこと、忘れてしまったこと、忘れられないこと、いろんなことがありましたね。 私の10年はこんな風でした。あなたは、どんな10年でしたか。 ~店主コメント~ 弊店にも度々お越し頂いている世良啓さんのエッセイ集です。 巻末の索引に列挙された名称は地元にまつわるものから文学、サブカルまでと幅広い。 けれども、いろんな意味で弘前が詰まっている本。 著者の旺盛な好奇心と弘前愛が伝わる1冊です。
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人生フルーツサンド 自分のきげんのつくろいかた
¥1,760
SOLD OUT
著者:大平一枝 発行元:大和書房 240ページ 188mm × 128mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 著者NHKあさイチ出演で大反響! 今、もっとも注目される書き手のどこを読んでも心に沁みる最新エッセイ集! 自分をなだめる方法を知っている人は強い 記念日じゃない日こそ大切。フルーツサンドのようにいろいろつまった作品集。
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ちょっと踊ったりすぐにかけだす
¥1,870
SOLD OUT
著者:古賀及子 発行元:素粒社 320ページ 182mm × 128mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 『本の雑誌』8月号にて「2023年度上半期エンターテインメントベスト10」第2位に選ばれました!! ウェブメディア「デイリーポータルZ」編集部員・ライターの著者による大人気ウェブ日記を書籍化。書き下ろしを含む2018年から2022年までの日記より、103日分をあつめた傑作選がついに刊行! 母・息子・娘、3人暮らしの 愉快で多感な〈日記エッセイ〉 生活の、愛おしい機微 *********************** 店主コメント *********************** 母・息子・娘の3人暮らしを綴った日記エッセイ。 兄妹の言動、それに対する母の反応、飾り気のない日常が読者を温かい気持ちにさせる。そして気付けば顔が綻ぶ癒しの一冊。 第2弾の『おくれ毛で風を切れ』もぜひ!
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実験と回復
¥1,600
著者:僕のマリ 発行者:僕のマリ 114ページ 182mm × 128mm ソフトカバー *********************** 発行者紹介文より *********************** 2023年4〜9月の半年間の記録です。 商業出版、自費出版、トークイベント、一週間ごとに発熱する身体……転がるような日々を送りながら、ずっと患っていた心の不調と向き合います。幸せとは、結婚とは、家族とは。自分が嫌だと思っていること、怖いと思うこと、そんな感情の機微を毎日書き続けて、ひとつずつ検分してきました。自分のなかで半ば負担に感じていた、家族という呪いについての答えが、やっとわかってきた気がします。 114ページ収録、装画作品はタカヤママキコさんです。
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脳のお休み
¥1,980
著者:蟹の親子 発行元:百万年書房 232ページ 188mm × 118mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 暮らしレーベル、第5弾。 ——高い金払って大学行かせてもフリーターか。くその役にも立たないな。 身体の障害だったら障害者って分かってもらいやすくていいよね、と言うのを黙って聞いていたことがある。そういう声を聞くたびに、人間の想像力が争いを解決してくれることなんてあるのだろうかと思った。現に、私はその声に憤る。私はあなたじゃない。(本文より) ひとりなのに親子だという。足は多いが横にしか進めない。そんな奇妙な名を持つ書き手は、自分の体が過ごしてきた時間を気重たげに行き来する。文章を書くことはどうしたって誰かが生きた時間の肯定になることをこの本の文章は教えてくれる。湖底に潜むような、重くて鈍い、けれども確かな希望。ーー滝口悠生(小説家) 【著者略歴】 蟹の親子(かにのおやこ) 1991年生まれ。日本大学芸術学部卒。 事務員や書店員を経て、東京・下北沢にある「日記屋 月日」初代店長となる。現在もスタッフとして働き、日記や、思い出すことそのものについて日々考えている。 本書が商業出版デビュー作となり、自主制作本に『にき』『浜へ行く』がある。 *********************** 店主コメント *********************** 鋭敏な感性で綴られた日常の記憶。 他者を突き放すような文章の波に、息継ぎを忘れてしまうほどの張り詰めた雰囲気を感じます。けれども、著者の感情の機微、五感が冴えわたる情景描写によって、その状況を追体験しているような心持ちになる。ずっしりとした余韻が残るエッセイです。
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神様のいる街
¥1,760
SOLD OUT
著者:吉田篤弘 発行元:夏葉社 128ページ 176mm × 120mm ハードカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 著者の自伝的エッセイ。なにももたなかった若者が、神保町と神戸のふたつの街に惹かれ、あてもなく歩き回る。そこで発見したいくつかのこと。 幻の処女作『ホテル・トロール・メモ』を収録。
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生活フォーエバー
¥1,980
SOLD OUT
著者:寺井奈緒美 発行元:ELVIS PRESS 224ページ 188mm × 128mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** この愛すべき、くだらなさ。 歌人として活動するほか、habotan名義で土人形を制作している寺井奈緒美による、初の短歌&エッセイ集。 2019年に書肆侃侃房より刊行された第一歌集『アーのようなカー』では、日常の片隅に忘れられた事物をそっと掬うような、ささやかで滑稽で、どことなく寂しい歌で、多くの読者を獲得しました。 本書には2021年の秋からおおそ1年の間に書いたエッセイ80篇と短歌160首が収録されています。書かれているのは、限られた行動範囲(ほとんどが部屋、そして職場、西友、たまに映画館)と限られた登場人物(私、S、ときどき同僚)の中でのまったく映えない日常。それがなぜだかすこぶる面白い。その想像力とユーモアは、私たちの抜き差しならない「生活」の見え方を変えてくれることでしょう。読めばきっと、明日への活力になること間違いなしの一冊です。
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思い出せない思い出たちが僕らを家族にしてくれる
¥1,760
著者:スズキナオ 発行元:新潮社 222ページ 188mm × 128mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 朝まで歌い続けた祖父の声、夢でしか会えない祖母の感触、旅の夜に聞いた息子の本音――。どんなに近くに暮らしていても、いちばん分からない。だから尋ねてみた。「あの時ってさ……」。知れば知るほど、もっと大好きになるから、家族って不思議だ。なにげなくて愛おしい記憶のかけらを拾い集めた、20のエピソード。 【目次】 まえがき 1 いつの間にか引き継いでいたわが家の味 2 いつまで経っても慣れないこと 3 旅に出た日が遠くなっても 4 父のへべれけ“酒道”十ヶ条 5 最初で最後の義父との夜 6 ちょっと遠くに住んでいる兄妹たち 7 今日が最後だと思いながら歩いた道 8 街を歩くすべてのお母さんと握手したい 9 オールナイトライブ祖父 10 祖母のかけらを拾い集める 11 世界に一つだけのかめきち 12 いつかあの劇場の近くで 13 旅の夜のインタビュー 14 つくられた家族、つくる家族 15 知らない時間を生きていく人 16 モモがいなくなってしまったこと 17 生まれた時のこと、おぼえてる? 18 目が覚めた時、横におってな 19 カエルを探して山を眺める 20 ちぐはぐなリズムの寝息 あとがき
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にがにが日記
¥2,200
SOLD OUT
著者:岸政彦 発行元:新潮社 350ページ 192mm × 130mm 仮フランス装 *********************** 出版社紹介文より *********************** 生活史研究で知られ、大阪と沖縄、そして音楽に魅せられた社会学者が綴る、発見と内省、諧謔と哀切に満ちた日記。ウェブマガジン「考える人」の人気連載に、最愛の猫とのかけがえのない日々を書き下ろした「おはぎ日記」を併録。 【目次】 にがにが日記 0章(二〇一七年 四月二日-四月八日) 1章(二〇一八年 一月十五日-八月二十四日) 2章(二〇一九年 三月二十日-五月四日) 3章(二〇一九年 九月一日-十一月十日) 4章(二〇二〇年 一月五日-十二月十四日) 5章(二〇二一年 一月十二日-二月四日) 6章(二〇二一年 八月二十日-十二月三十一日) 7章(二〇二二年 七月二十九日-八月四日) おはぎ日記
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小山さんノート
¥2,640
SOLD OUT
編者:小山さんノートワークショップ 発行元:エトセトラブックス 288ページ 191mm × 131mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 「小山さん」と呼ばれた、ホームレスの女性が遺したノート。 時間の許される限り、私は私自身でありたいーー2013年に亡くなるまで公園で暮らし、膨大な文章を書きつづっていた小山さん。町を歩いて出会う物たち、喫茶店でノートを広げ書く時間、そして、頭のなかの思考や空想。満足していたわけではなくても、小山さんは生きるためにここにいた。 80冊を超えるノートからの抜粋とともに、手書きのノートを8年かけて「文字起こし」したワークショップメンバーによるそれぞれのエッセイも収録。 【小山さんのノートより】 働きに行きたくない。仕事がかみあわない。もう誰にも言えない。私は私なりに精いっぱい生きた。(…)私にとって、大事なものは皆、無価値になって押し流されていく。(1991年11月7日) 雨がやんでいたのに、またふってくる。もどろうか。もどるまい。黄色のカサが一本、公園のごみ捨て場に置いてあった。ぬれずにすんだ。ありがとう。今日の光のようだ。(2001年3月18日) 駅近くに、百円ちょうど落ちていた。うれしい。内面で叫ぶ。八十円のコーヒーで二、三時間の夜の時間を保つことができる。ありがとう。イスにすわっていると、痛みがない。ノート、音楽と共にやりきれない淋しさを忘れている。(2001年5月7〜8日) 五月二十日、夜九時過ぎ、つかれを回復して夜の森にもどる。 にぎやかな音楽に包まれ、心ゆったりと軽い食事をする。タコ、つけもの、紅のカブ、ビスケット、サラミ少々つまみながら、にぎやかな踊りをながめ、今日も終わる。夜空輝く星を見つめ、新たな意識回復に、十時過ぎまで自由な時間に遊ぶ。合計五百十六円拾う。(2001年5月20日) ほっと一人ゆったりと歩く。のどがかわいた。水かコーヒーを飲みたい。こんな活気のない金曜の夜、三百円もち、何も買えない。人間の人生は生きてる方が不思議なくらいだ。(2001年6月22日) 一体、五十にもなって何をしているんだと、いい年をしてまだ本をもち、売れもしないもの書いて喫茶に通っているのか……と、怒り声が聞こえそうな時、私の体験の上、選んだ生き方だと、私の何ものかが怒る。(2001年6月14日) 私、今日フランスに行ってくるわ。夜の時間をゆっくり使いたいの……。美しい夕陽を見送り、顔が今日の夕陽のように赤く燃えている。(2001年6月27日) 2階カウンターの席にすわり、ノートと向かいあう。まるで飛行機に乗ったような空間。まだ3時過ぎだ。流れるメロディーに支えられ、フランスにいるような気持ちに意識を切り替える。(2002年2月21日) 一時間、何もかも忘れのびのびと終わるまで踊ることができた。明るいライトに照らされた足元に、一本のビンがあった。冷たい酒が二合ばかり… 【目次】 「はじめに――小山さんノートとワークショップ」登 久希子 「小山さんが生きようとしたこと」いちむらみさこ 小山さんノート 序 章 1991年1月5日〜2001年1月31日 第1章 2001年2月2日〜4月28日 第2章 2001年5月7日〜8月21日 第3章 2001年8月22日〜2002年1月30日 第4章 「不思議なノート」 2002年9月3日〜10月4日 第5章 2002年10月30日〜2003年3月16日 第6章 2003年7月3日〜2004年10月12日 小山さんノートワークショップエッセイ 「小山さんとノートを通じて出会い直す」吉田亜矢子 「決して自分を明け渡さない小山さん」さこうまさこ 「『ルーラ』と踊ること」花崎 攝 「小山さんの手書きの文字」藤本なほ子 「沈黙しているとみなされる者たちの世界」申 知瑛 *********************** 店主コメント *********************** 1人の時間を大切にし「読む書く」をライフワークにしていた小山さん。どんな状況であっても溢れ出てくる言葉を書きとめずにいられない。そのような彼女の心情が筆致からも伝わってきます。実況的な生々しさとは違って、時には空想も交えつつ表現される文章。そこから浮かび上がってくる小山さんの輪郭、日常生活、心の葛藤・・・。 社交は苦手だったけれども、自分に正直に生きることを貫いた小山さんの足跡とも言える本です。
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かえるはかえる
¥1,980
著者:小山田浩子 発行元:twililight 120ページ 188mm × 127mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 「目の前のひとつひとつを信じて書いていけば小説になる」 twililight web magazineでの2023年4月~9月の連載に、書き下ろし2本をくわえた、芥川賞作家・小山田浩子による第2エッセイ集。 「いまの普通はすぐ普通ではなくなるし私の普通と他の人の普通も全然違うしお互いの普通でなさもものすごく食い違う、でも私たちはそのことをいちいち口に出し確かめ合ったりしないで日々過ごしていて、だからこうして自分の普通や普通でなさを書き留めておく機会は本当にありがたかった。」
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パイプの中のかえる
¥1,815
著者:小山田浩子 発行元:ignition gallery 120ページ 180mm × 130mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 新型コロナウイルス感染症の影響で混乱する中、東京五輪が延期になった2020年7月から12月の半年間に書かれた23のコラムに、2022年4月に書いた2本のコラムをまとめて本にしました。 九州など各地での豪雨災害、衣替え、広島の「平和教育」、生落花生、故郷の言葉… 近くに遠くに潜むいろいろなものに、気づくことの面白さと不思議さ。 小山田さんが今まで生きてきたすべての「今」が詰まったエッセイ集です。 「広島の田舎で生まれ育ちいまも似たような地域に住んでいる私は、井の中の蛙というかパイプの中のかえるというか、 狭い範囲で暮らしそれなりに充足していて、でもそこから顔を出し世界を見回すこともある」 どこだって世界の片隅でありながら世界の中心でもあることを、小山田さんのエッセイを読んでいると実感します。
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ひみつのしつもん(ちくま文庫)
¥792
著者:岸本佐知子 発行元:筑摩書房 288ページ 文庫判 148mm × 105mm *********************** 出版社紹介文より *********************** 「セキュリティ対策で訊かれる子どもの頃の親友の名前が思い出せない」(「ひみつのしつもん」)、「部屋のなかに見知らぬネジが落ちている」(「ネジ」)、「自尊心を保つため家のなかで自分よりダメなやつを探す」(「哀しみのブレーメン」)、「花火で打ち上げられる夏の思い出」(「花火大会」)etc.日常の裂け目から広がる奇想天外、捧腹絶倒のキシモトワールド!『ちくま』名物連載、文庫化第三弾!!イラストはクラフト・エヴィング商會。
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ねにもつタイプ(ちくま文庫)
¥660
SOLD OUT
著者:岸本佐知子 発行元:筑摩書房 240ページ 文庫判 148mm × 105mm *********************** 出版社紹介文より *********************** コアラの鼻の材質。郵便局での決闘。ちょんまげの起源。新たなるオリンピック競技の提案。「ホッホグルグル」の謎。パン屋さんとの文通。矢吹ジョーの口から出るものの正体。「猫マッサージ屋」開業の野望。バンドエイドとの正しい闘い方―。奇想、妄想たくましく、リズミカルな名文で綴るエッセイ集。読んでも一ミクロンの役にも立たず、教養もいっさい増えないこと請け合いです。
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なんらかの事情(ちくま文庫)
¥682
SOLD OUT
著者:岸本佐知子 発行元:筑摩書房 240ページ 文庫判 148mm × 105mm *********************** 出版社紹介文より *********************** これはエッセイ?ショート・ショート?それとも妄想という名の暴走?翻訳家岸本佐知子の頭の中を覗いているかのような「エッセイ」と呼ぶにはあまりに奇妙で可笑しな物語たちは、毎日の変わらない日常を一瞬で、見たことのない不思議な場所に変えてしまいます。人気連載、待望の文庫化第二弾。今回も単行本未収録回を微妙に増量しました。イラストはクラフト・エヴィング商會。
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曇る眼鏡を拭きながら
¥1,760
SOLD OUT
著者:くぼたのぞみ/斎藤真理子 発行元:集英社 240ページ 188mm × 128mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** ひとりでも拭けるけど、ふたりで拭けば、もっと、ずっと、視界がひろがる。 ノーベル文学賞受賞作家、J・M・クッツェーの訳者として名高いのぞみさん。 パク・ミンギュ『カステラ』以降、韓国文学ブームの立役者である真理子さん。 「ことば」に身をひたしてきた翻訳家どうしが交わす、知性と想像力にみちた往復書簡集。 生まれ育った地に降りつもる雪、息もたえだえの子育て期、藤本和子との出会い、出版界の女性たちの連帯、コロナ禍とウクライナ侵攻の混迷……丹念に紡がれた、記憶と記録のパッチワーク!
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橙書店にて(ちくま文庫)
¥902
SOLD OUT
著者:田尻久子 発行元:筑摩書房 304ページ 文庫判 148mm × 105mm *********************** 出版社紹介文より *********************** 熊本にある本屋兼喫茶店、橙書店の店主が描く本屋と「お客さん」の物語。石牟礼道子さんが逝った日「ただただ慎みたい」と訪れた人。“書くこと”を焚きつけた渡辺京二さんの言葉。縁あって催した“村上春樹朗読会”の夜。雑誌『アルテリ』に寄稿するハンセン病患者「関さん」と交わした握手——。文庫版のための書き下ろし・単行本未収録エッセイを増補する。 解説 滝口悠生