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夢のかなたの街 Cities Beyond Fictions
¥1,980
著者:川﨑大助 発行元:inch media 232ページ 184mm × 106mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** ニューヨーク/ロンドン/ロサンゼルス/サンフランシスコ/ボストン/ホノルル/ユジノサハリンスク/大阪/東京・渋谷と下北沢 90年代に国内外のインディー音楽シーンをつないだ雑誌『米国音楽』を創刊、のち都市型文芸誌『インザシティ』(BEAMS)にかかわった作家が出会った、12篇の“街と人”についての回想録。 ・ソフィア・コッポラが描いた渋谷の交差点とアメリカの凋落(映画『ロスト・イン・トランスレーション』) ・カタカナ語“シティ・ボーイ”の誕生と片岡義男が描くハワイ語「チャイ・チャイ・ブー」 ・雑誌『i-D JAPAN』の創刊とソ連末期の潜入取材、そして日本のバブル崩壊後 ・下北沢とフィッシュマンズ、ライブハウス〈スリッツ〉があったころ ・MCA(ビースティ・ボーイズ)たちインディーズ・ミュージシャンらとニューヨーク・911テロ など、渋谷系を筆頭に日本と世界のカルチャー・シーンが今よりも密接だった1990年代〜ゼロ年代を中心とした、あるインディペンデント・カルチャー雑誌の編集者で作家の回想録。 東西冷戦の終焉、グランジ・ブーム〜以降の米国ではインディー・ポップ/ロック、ヒップホップやターンテーブリズムといった多様な音楽が隆盛。かたや日本では渋谷系を筆頭に独自に世界と交流した人々がいた。90年代にインディペンデント雑誌『米国音楽』を創刊した作家・川﨑大助さんの90年代〜ゼロ年代を中心とした、ネットで絶対に検索できない話が満載の、街と人との回想録です。 【目次】 はじめに 1 孤立して迷子になって、そして都市で友を得る 東京/二〇〇〇年代渋谷 2 変わりゆく街、変わらぬ赤い豆 ロンドン/一九七七年 そして折々の 3 ワイルド・ウェストと、海までの距離 大阪とその深南部/七〇年代末から八〇年代 4 彼が書いた島、僕のレンタカー ホノルル/九〇年代とそれ以降 5 湾岸の異界と、川の向こうで羅針盤を得る ボストン/一九九六年 6 ある夏の夜、連邦の最終度数にて ユジノサハリンスク/一九九一年 7 ゴッド・ブレス・ユー、と二度繰り返して サンフランシスコ・ベイエリア1/九〇年代とそれ以降 8 魔法の絨毯で、ミレニアルの夜明けまでは サンフランシスコ・ベイエリア2/九〇年代とそれ以降 9 夢の果ての乱れた磁場の、青っぽい闇のなか ロサンゼルス/九〇年代 10 持ちつ持たれつで、日本と出会い直す 日本各地/九〇年代からゼロ年代 11 ふたたびの混沌が、首輪のない者の街に 下北沢/九〇年代から今日まで 12 ささいなことで、空にも夢を。大波のあとですら ニューヨーク/二〇〇一年を中心に あとがき
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随風 01 創刊号
¥1,980
発行元:書肆imasu 140ページ 210mm × 148mm 「随筆復興」を推進させる文芸誌『隋風』がこの春に創刊されました! 気鋭の書き手が送る「隅々まで読み切れる文芸誌」です。 【目次】 巻頭随筆 宮崎智之 船出にあたって 平林緑萌 随筆特集「友だち」 浅井音楽 海猫沢めろん オルタナ旧市街 かしま 岸波龍 早乙女ぐりこ ササキアイ 作田優 鈴木彩可 竹田信弥 友田とん 西一六八 野口理恵 批評 柿内正午 仲俣暁生 横田祐美子 座談会 城崎にて、香川にて 森見登美彦 円居挽 あをにまる 草香去来 編集していない編集者の編集後記 北尾修一
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おかわりは急に嫌 私と『富士日記』
¥1,870
著者:古賀及子 発行元:素粒社 240ページ B6変形判 ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** いま大注目のエッセイストによる『富士日記』への道案内。 戦後日記文学の白眉とされる武田百合子『富士日記』のきらめく一節をあじわいながら、そこから枝分かれするように生まれてくる著者自身の日記的時間をつづる。 武田百合子生誕100年の年におくる、日記エッセイの書き手による『富士日記』再読エッセイ。 ルーティーンのなかには細かく細かく、たくさんのいつもの行動がある。繰り返しのことだと、好きだとか苦手だとか、だんだん感じにくくなっていく。「しゃがんで動物に御飯をやる」ことに、ここ、と矢印をつけて好きと言えるのは稀有だと思う。 それくらい、日常というのは人に構ってくれないものだ。(本文より) 【目次】 はじめに おかわりは急に嫌 なま身の善意 どちらも食べたいんですが 昭和がめちゃくちゃ 誰かの家はあいまい 桃のおばさん 食い逃げを見る おもしろいほど喜ばれない 車のなかで食べなさい 普通のところだ 人が死んだのか トンネルを走るお風呂 まずいたべもの 「わざわざ」以前の瓶ビール 重いふかしパン いかにもマニュアルのなさそうな コンビーフは今もある 蜂に印をつけられるか 食べ物に追われたい 情緒よりパワーのお土産 同居の人が不在であること 家具こそ雑に買う 自分ちじゃない家に帰って浴衣で寝る またたく間に食べるひとたち 生きたり死んだりする鳥 これくらい本気で『水戸黄門』が観たい 声に出してさびしい ふたりとひとりの奔放と気まま 運動の生息 映画は大胆に観る シャトルバスのヒッチハイク 三つずつ二膳の餅 涙が出て、それから笑う 反転を感慨するためだけの訪問 本当に現実とごっちゃになるときの夢の形 宿題をやらない人たち 誰もいない家 尻とへそ たくあんを食べたあとに飲む水は甘いか 正式な自分のごはん、非正式なごはん 下着かもしれない危機 男がいて嬉しい 新しくてわからない世の中 するときが好きだ 食べ物の不安 きっともっとゆっくり死んだだろう 遠くのあなたの装いを あとがき
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【サイン入り】落雷と祝福 「好き」に生かされる短歌とエッセイ
¥1,870
SOLD OUT
著者:岡本真帆 発行元:朝日新聞出版 216ページ 188mm × 128mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** その愛は、短歌になるのを待っている。マンガ、映画、犬、グミ、ぬいぐるみ、短歌…歌人・岡本真帆が愛する様々なものをテーマに、短歌とエッセイをつづる。 ◆収録テーマ「PUIPUIモルカー」/「シン・ゴジラ」/『チェンソーマン』/「ハチミツとクローバー」/『女の園の星』/「RRR」/グミ(お菓子)/花を買うこと/「THE FIRST SLAM DUNK」/犬/『スキップとローファー』/ぬいぐるみ/『ゴールデンカムイ』/『ちいかわ(なんか小さくてかわいいやつ)』/酒/短歌/スピッツ/『A子さんの恋人』全18題。 ◆本書だけの特別書き下ろし短歌を作りたい人のための「好きで短歌を作るには?」も収録。
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実験と回復
¥1,600
著者:僕のマリ 発行者:僕のマリ 114ページ 182mm × 128mm ソフトカバー *********************** 発行者紹介文より *********************** 2023年4〜9月の半年間の記録です。 商業出版、自費出版、トークイベント、一週間ごとに発熱する身体……転がるような日々を送りながら、ずっと患っていた心の不調と向き合います。幸せとは、結婚とは、家族とは。自分が嫌だと思っていること、怖いと思うこと、そんな感情の機微を毎日書き続けて、ひとつずつ検分してきました。自分のなかで半ば負担に感じていた、家族という呪いについての答えが、やっとわかってきた気がします。 114ページ収録、装画作品はタカヤママキコさんです。
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すべてあたたかい海
¥1,200
著者:僕のマリ 発行者:僕のマリ 62ページ 182mm × 128mm ソフトカバー *********************** 発行者紹介文より *********************** 僕のマリによる、2023年1〜3月の日記集です。 昨年の夏から続く体調不良に悩まされ、心と身体に振り回されながらも、生活と出版に奔走します。バイトを辞め、ギリギリの締め切りを渡り歩き、作って食べるよろこびを感じ、そして少しずつ春へと向かう、いとおしい日々の記録です。
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初子さん
¥2,200
著者:赤染晶子 発行元:palmbooks 192ページ 178mm × 128mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** あんた、きっとうまいこといくで。 あんパンとクリームパンしか売っていないパン屋に、初子さんは下宿している。 生きることのままならなさを切実に、抜群のユーモアをもって描きだす『じゃむパンの日』の著者の原点にして、そのすべてが詰まった小説集。 文學界新人賞受賞デビュー作「初子さん」、傑作「うつつ・うつら」に 単行本初収録「まっ茶小路旅行店」を併録。
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じゃむパンの日
¥1,980
著者:赤染晶子 発行元:palmbooks 208ページ 178mm × 128mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 時を超えて。生まれ育った京都へのおもい。こぼれだす笑い。 『乙女の密告』で芥川賞を受賞。2017年に早逝した著者によるエッセイ55 篇。岸本佐知子との「交換日記」併録。 日常を描いていながら、想像が羽ばたき、 ことばで世界を様変わりさせていく。 ここに生きている人たちがいとおしくて、読んでいると、 ふしぎと気持ちがあたたかくなる。初のエッセイ集にして、マスターピース。
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湯気を食べる
¥1,760
著者:くどうれいん 発行元:オレンジページ 212ページ 188mm × 128mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 幅広い分野で活躍する注目の作家・くどうれいんによる「食べること」にまつわるエッセイ集。「オレンジページ」の人気連載と河北新報での東北エッセイ連載に書き下ろしを多数加えた、心にひびく48編。
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かりそめの星巡り
¥2,200
著者:石沢麻衣 発行元:講談社 216ページ 193mm × 135mm ハードカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 遠く離れた場所と言葉が響きあう、記憶への旅。 ドイツでの暮らしに故郷仙台の風景を重ね、愛する文学世界と過去からの声に耳を澄ませる――。 デビュー作『貝に続く場所にて』で芥川賞を受賞した注目作家が、静謐にして豊饒な文章で綴る初めてのエッセイ集。「河北新報」連載「記憶の素描」、「日本経済新聞」連載「美の十選」を収録。
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地球と書いて〈ほし〉って読むな
¥1,980
SOLD OUT
著者:上坂あゆ美 発行元:文藝春秋 192ページ 188mm × 128mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 第一歌集『老人ホームで死ぬほどモテたい』でデビューした新世代歌人のパンチラインが炸裂する初エッセイ集。 不倫にギャンブルにやりたい放題の末、家族を捨ててフィリピンに飛んだ“クズ”の父、女海賊のように豪快で腕っぷしの強い母、ギャルでヤンキーでトラブルメーカーの姉、そして真実を執拗に追求するあまり人間関係において大事故を起こしてきた私…… 数々の失敗を繰り返しながらようやく最近“人間”になってきた著者のこれまでを赤裸々かつユーモラスに物語る。
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花火と残響
¥1,870
著者:ササキアイ 発行元:hayaoki books 138ページ 182mm × 115mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 誰にだって、“特別じゃないのに忘れられない夜”がある——。 作家・燃え殻、こだま 絶賛!! 大人になってしまったあなたへ送る、人生の軌跡をほの明るく照らす26編。 「文学フリマ」で自費出版誌が話題となった作家・ササキアイ、待望のデビューエッセイ集。 【目次】 その思い出、私にくれない? 傷 66と99 いつの夏 だれの夏 引き潮 架空の娘 彼岸と此岸の日記 Camera! Camera! Camera! アイコについて 飼う人 宴の風景 下北沢、ボブ・マーリー、街の上で、 フリーズドライ 何者かになりたかった私へ サウナ惑星 コーポ追憶201 海に眠る馬 三日月みたいな爪の切り屑 福耳 カブトムシ キッチン ヨルホンヤ 帝王のお腹、ボスザルの背中 フラガール 苦くて甘くて香ばしい 化粧
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へこたれてなんかいられない
¥1,760
著者:ジェーン・スー 発行元:中央公論新社 216ページ 188mm × 128mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 今日もなんとか生きていくのだ! 体のことに親のこと、仕事のことに友人のこと、 中年の毎日にはいろいろあるけれど。 大人を励ますごほうびエッセイ。 思っていた「五十歳女性」とはなんか違う。 馬車馬のように働き、 ストレス発散はドラッグストアでの無駄遣い、 休日はプロレス観戦に血道を上げ、 夫も子どももいないのに常にバタバタの日々――。 それでも、インディペンデントでいたいから。 【目次】 第1章 今日もなんとか生きていく 第2章 ポンコツな我々と日々のタスクと 第3章 大人の醍醐味・中年の特権 第4章 それでも生活は続くのだから
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ことぱの練習
¥1,980
著者:向坂くじら 発行元:NHK出版 272ページ 188mm × 128mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 文芸の世界で最も注目を集める作家が挑んだ、言葉の定義をめぐるエッセイ集。 「好きになる」「さびしさ」「つきあう」――。日常で何気なく使っている言葉で私たちは、他人と「本当に」分かり合えているのだろうか。一つ一つの言葉が持つあいまいさや脆さを鋭く見抜き、記憶や経験、痛みや喜びの「手ざわり」からその意味を結び直す。他人や、自分自身や、そのあいだにある関係を観察した日々の、試行錯誤の記録。 【目次】 まえがき 「友だち」 「遊びと定義」 「敬意とあなどり」 「やさしさ」 「確認」 「忘れる」 「くさみ」 「好きになる」 「恋」(前編) 「恋」(後編) 「ときめき」 「性欲」 「つきあう」 「愛する」 「友だち(訂正)」 「めまいと怒り」 「さびしさ」 「寝る」 「飲むとわかる」 「乗る」 「観察」 あとがき
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アワヨンべは大丈夫
¥1,760
著者:伊藤亜和 発行元:晶文社 256ページ 188mm × 128mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 日本人で文学好きのママと、セネガル人のキレやすいパパの間に生まれた亜和と弟。おだやかな祖父と口うるさい祖母、そして海の向こうにいるまだ見ぬ姉など、いずれも個性的な家族たちが織りなす、愛と旅立ちの物語。 ジェーン・スー、糸井重里など多くの文化人がその才能を認める文筆家の第二作は、晶文社スクラップブックで大評判だった連載に、note記事、書き下ろしを加えた、せつなくも愛おしいエッセイ集。 【目次】 I 文才って オール・アイズ・オン・ミー 私を怒鳴るパパの目は黄色だった ハムスターの心臓 宇宙人と娘 ママの恋人 セイン・もんた いれもの II アヒルの子 Nogi 竹下通りの女王 ウサギ小屋の主人 小さいバッグとは人間に与えられた赦しである ごきげんよう 26歳 ジジ III 人のパラソルを笑うな 死んでいく MUMMY & AMY SAYS 陽だまりの季節 笑って損した者なし モンスター 「はっ」 アワヨンベは大丈夫 出ていきます! あとがき
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好きな食べ物がみつからない
¥1,760
SOLD OUT
著者:古賀及子 発行元:ポプラ社 287ページ 188mm × 128mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 「好きな食べ物は何ですか?」 この問いに、うまく答えられないあなたへ。 “やっぱりみつけたい。 「好きな食べもの」は、どこかにきっと、あるはずなのだ。” 自分のことは、いちばん自分が、わからない。 どうでもいいけどけっこう切実。 放っておくと一生迷う「問い」に挑んだ120日を 濃厚かつ軽快に描いた自分観察冒険エッセイ。 【目次】 Step0 憧れのあのひとたちには「好きな食べ物」がちゃんとある Step1 好きな食べ物のなかから好きな食べ物を探す Step2 血に聞き、形から入る Step3 フェティッシュを爆発させてみたい Step4 ラグジュアリーという鎧を着て自分を強くしたい Step5 私よりも私を知っているひとたち Step6 好きな食べ物を、ここで一旦ぶっこわす Step7 脳内ではなく世の中に聞いてみる Step8 可能性のその先の景色を見に行こう Step9 私は好きな食べ物とマッチングしたい Step10 好きを因数分解する方法があった Step11 嘘でもいいから好きと言ってみる Step12 私が好きな私はどんな私ですか
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USO 6
¥1,760
SOLD OUT
編者:rn press 発行元:rn press 375ページ 文庫判 148mm × 105mm *********************** 出版社紹介文より *********************** 「あなたの嘘を教えてください」 年に一度の文芸誌「USO」の最新刊。 6年目6号目となる本作のテーマは「我儘・わがまま」 新たな執筆陣を迎え、本作も<心の奥>にせまります。 【目次】 Wagamama 我儘 わがまま 『冒険』トヤマタクロウ 『Nの起源』野口理恵 『好きに書いていい』若林 恵 『ラジオ体操伝道師』今日マチ子 『時の旅』新津保建秀 『なまホット・なまドライ』なま×少年アヤ 『告白』辻山良雄 『僕は本当は漫画家になりたかったんだ』旦 悠輔 特別寄稿 丘田ミイ子 USO 嘘 うそ 『嘘ではないけれど、』和田夏実 『爆弾インマイハウス』チェム 『「元気じゃない」と答えていた』鶴見 済 『偽善者の言い分を』丹澤弘行 『誰かたちの地』栗栖丈璽 『髪を切る時間』柏井優佳 『草津』のもとしゅうへい 『色んなことがあるよねって言いたい』藤田裕美 『猫の瞳の中に自分が(どうしても)うつっていて欲しい』長崎訓子 特別寄稿 太田るなシャワ 特別寄稿 大浦 彩
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記憶を食む
¥1,760
著者:僕のマリ 発行元:カンゼン 192ページ 188mm × 128mm ソフトカバー ※直筆コメントの内容は画像と異なる場合があります。予めご了承くださいませ。 *********************** 出版社紹介文より *********************** 気鋭の文筆家・僕のマリが挑む、 「食」と「記憶」を繋げる珠玉のエッセイ。 思い出すことのかたわらにはいつも、食べものがあった。 大切な記憶も、ちょっとした記憶も、食むように紡いでいく。 noteの好評連載に書き下ろしを加えて待望の書籍化 全編書き下ろしの「自炊ときどき外食日記」も収録 ------------------------------------------ 長い間忘れていたことを突然思い出すと、狂おしい気持ちになる。 頭のなかで突風が吹いたような、満潮の海が荒れるような、 スノードームをひっくり返したような、 そんな風に全身の細胞が泡立つのを感じる。 頭で覚えていないようなことでも、 匂いや音で急に記憶の蓋がこじ開けられることもある。 忘れて、思い出して、また忘れて、そんなふうにあと何十年も 自分の内面と向き合っていくことになるのだ。 (本文より) ------------------------------------------ 【目次】 ⅰ チーズケーキの端っこ 朝食のピザトースト 真夜中の炭水化物 りんごを剝いたら 直樹の焼きうどん いつかマックで 退屈とコーラ 自炊ときどき外食日記 1 ⅱ 祖母と梅、メロンに焼肉、初夏の風 苺の効力 幻とコンソメスープ 先生となんこつ 社食の日替わり キッチンで缶ビール 炙ったホタルイカ 自炊ときどき外食日記 2 ⅲ サンタの砂糖菓子 考えるチョコチップクッキー 穏やかなフルーツサンド 不安と釜玉 酢シャンプーの女 食わず嫌い 明日のパン
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ここで唐揚げ弁当を食べないでください
¥1,760
SOLD OUT
著者:小原晩 発行元:実業之日本社 176ページ 188mm × 128mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 1万部を突破した伝説的ヒットの自費出版エッセイ集、 新たに17篇を加え、待望の商業出版! 一生懸命生きれば生きるほど空回りするすべての人へ捧げます。 ◎又吉直樹さん・蓮見 翔さん・松本壮史さん 大推薦◎ 笑いも、恥も、傷も、忘れ去った記憶さえも尊いものだと気づかせてくれた。 感情が論理を超え、愚かさに光が宿る。そんな本当の瞬間が綴られた作品を、心から祝福したい。 (又吉直樹さん) 何にもいいことないなって思ってる人は読んでみてください。あ、これ確かにいいことだわって気づけるものがたくさん詰まってます。僕はこの本を読んでから、外を歩く時に楽しいと思える瞬間がちょっとだけ増えました。 (蓮見 翔さん/ダウ90000) ぼんやり不安を抱えながら、のんきな文体で東京の街を軽快に彷徨う。 磯丸水産で、バルト9の帰り道で、荻窪のスーパー銭湯で。すごく個人的なことばかり書かれているのに、たまに記憶の奥底とシンクロしてはちきれそうになった。 みっともないことばかりだけど、よく見たら日々はそれなりに光ってるのだと教えてくれる。 (松本壮史さん/映像ディレクター) 23区に上京したある女の子の東京での生活を中心としたエッセイ集。 せわしない日々からこぼれていく感情や体験をユーモアたっぷりに掬いあげる文章に心がほぐれる全40篇。
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お口に合いませんでした
¥1,980
SOLD OUT
著者:オルタナ旧市街 発行元:太田出版 200ページ 188mm × 120mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** フードデリバリーの冷めたシチュー、北欧家具店のミートボール、激安居酒屋の肉寿司…… タワマンを遥か頭上に見上げ、気鋭の文筆家が都市生活の不満を嘆く憂鬱グルメ小説。 食事はいつもおいしくて満たされて幸せ、なんてやっぱり嘘だった。 ーー高瀬隼子(『おいしいごはんが食べられますように』)推薦! 体調を崩した私は初めてデリバリーを注文するが、届いたシチューからは独特の冷えて固まった油のような匂いがして……(ゴースト・レストラン)。10年ぶりの同窓会、クラスのLINEグループに「完全個室創作和食バル★肉寿司食べ放題! 3時間飲み放題付き2980円」の食べログURLが送られてくる(Girl meats Boy)。おいしくない食事の記憶から都市生活のままならなさと孤独を描く、憂鬱なグルメ小説13篇を収録。
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わたくしがYES
¥2,200
著者:松橋裕一郎(少年アヤ) 発行元:rn press 344ページ 188mm × 128mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 松橋裕一郎=少年アヤ。 自身のセクシュアリティーをめぐる生きづらさと向き合い、エッセイなどでジェンダーレスの思いを発信してきた少年アヤが、本名の「松橋裕一郎」で挑む「覚悟」の一冊。 祖父が亡くなるまでの一ヶ月間、家族と一緒にご飯を食べ、笑い、泣き、家族で祖父を見送った。家族や恋人、自分自身をとりまくすべてを肯定できるまでの愛情の記録。
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わからない
¥2,530
著者:岸本佐知子 発行元:白水社 384ページ 188mm × 128mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** リディア・デイヴィス、ルシア・ベルリンなど数々の名翻訳で知られる著者は、エッセイストとしても絶大な人気を誇る。本書はデビューエッセイ集『気になる部分』(白水社刊、2000年)以降に様々なメディアに寄稿した、単行本未収録の文章を集大成したものだ。 全三章で構成。 第一章は、「前世が見える」という人に教わった著者の前世の物語「わからない」、一度も訪れたことのない場所を精緻な妄想で描写する「ここ行ったことない」等、ヴァラエティ豊かなエッセイを集める。 第二章は、書評の意味を崩壊させてしまった伝説の朝日新聞連載「ベストセラー快読」、子供のころ猿のように繰り返し読んでいた本を今読んだらどうなるのか実験した「もう一度読んでみた」等、本にまつわる文章でまとめた。 さらに第三章として、キシモトワールドのエッセンスを凝縮したようなウェブ日記「実録・気になる部分」等、2000年代の「日記」を収録。いずれの章も、抱腹絶倒、奇想天外、虚実の境をまたぎ越す著者の真骨頂が堪能できる。 危険防止のため、電車の中では読むことをお控えください。 *********************** 店主コメント *********************** 翻訳家・岸本佐知子のこれまで単行本に収録されていなかったエッセイや書評、日記を一冊に凝縮。 独創的な視点で展開され着地点が全く予想できない文章は、異世界に飛ばされたかと思ったらいつの間にか現世に戻されている、そんな読後感。まさに「キシモトワールド」です。 「私が信号を赤で渡るわけ」というタイトルのエッセイでは、トルシエ監督にハマった過去を回想しながらフランスと自身のつながりを書き綴る。 そして「見たら殺す。絶対殺す。すぐ殺す。確実に殺す。これが私と彼らとのつき合い方だ。」という強烈な一文で始まる「彼ら」では、誰もが抱くであろう感情を端的に表現。さらには、旅雑誌に寄稿されたエッセイのタイトルが「旅ぎらい」などなど… 枠にとらわれない文章のオンパレード!
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第一芸人文芸部 創刊準備二号
¥1,500
SOLD OUT
編集長:又吉直樹 編集部員:ピストジャム/ファビアン 発行元:ヨシモトブックス 284ページ 173mm × 108mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 又吉直樹率いる「第一芸人文芸部」のメンバーが集まり、又吉自身が編集長を務める文芸誌の創刊準備二号。執筆陣に前号の又吉、ピストジャム、ファビアンに加え、アキナ・山名、フルーツポンチ・村上、トニーフランク、赤嶺総理が参加している。 小説、書評、俳句、エッセイ、短詩など個性豊かな作品を収録。全284ページにもおよぶボリュームたっぷりの仕上がりになっている。 【目次】 ●月の裏側 又吉直樹 ●書評 ピストジャム ●ハチマキ 山名文和 ●俳句と散文 村上健志 ●ショートショートレストラン ファビアン ●歌詞とエッセイ トニーフランク ●分岐文 赤嶺総理
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第一芸人文芸部 創刊準備号
¥1,000
SOLD OUT
編集長:又吉直樹 編集部員:ピストジャム/ファビアン 発行元:ヨシモトブックス 130ページ 173mm × 108mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** ピース・又吉直樹が率いる文学好き芸人が集う第一芸人文芸部。 そのメンバーが編集し、執筆する“遊び心と情熱の文芸誌”が誕生。「㐧一芸人文芸部」創刊準備号には、編集長の又吉が自由律俳句とエッセイ9本、部員のピストジャムが書評10本、ファビアンがショートショート5本を書き下ろした。又吉が芸人と文学について綴る編集後記も必読。全132ページにわたり、芸人と文学が遭逢する。 【目次】 ●自由律俳句とエッセイ 又吉直樹 ●書評 ピストジャム 「同志少女よ、銃を撃て」(逢坂冬馬) 「この部屋から東京タワーは永遠に見えない(麻布競馬場) 「あこがれ」(川上未映子) 「人間」(又吉直樹) 「月と散文」(又吉直樹) 「口訳 古事記」(町田康) 「ノルウェイの森」(村上春樹) 「限りなく透明に近いブルー」(村上龍) 「はーばーらいと」(吉本ばなな) 「三体」(劉慈欣) ●ショートショート ファビアン 「地球のねじ」 「オキノピ」 「マイナンバー」 「村の遺酒屋」 「ハンドメイド・ウエディング」