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撤退学宣言 ホモ・サピエンスよ、その名に値するまであと一歩だ
¥1,980
SOLD OUT
著者:堀田新五郎 発行元:晶文社 260ページ 188mm × 128mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 行き過ぎた市場原理主義、環境破壊による地球温暖化、経済格差の拡大、出口の見えない戦争……多くの矛盾や暴力を生みつつも、疾走を続ける近代システム(民主主義+資本主義+テクノロジーの三位一体)。その先に待ち受けるカタストロフィーを回避するためには、撤退する知性が必要だ。人々の思考を「持続」へと方向づけるメカニズムを解明し、適切な局面で適切に撤退できることこそが知性であると説くマニフェスト。 「近代の学問」と、仏道・茶道・華道などの「道」の知見を接合する、壮大な哲学的思索と問題提起の書。 【目次】 序 ■I部 撤退学宣言──ホモ・サピエンスよ、その名に値するまであと一歩だ はじめに 1章 撤退学宣言 問題編──近代システムとはなにか? 1 近代システムとはなにか? 2 システムの暴走と「近代の超克」 3 「惰性・慣性の力」からは脱出不可能? 4 【問題】 2章 撤退学宣言 解決編──なぜ生物は3つ以上の眼を持たなかったのか? 1 撤退の困難、あるいは生物が3つ以上の眼をもたないわけ 2 人間の知的特性 3 【解答】 3章 撤退学宣言 展望編──テクノロジーは加速し、人類は愚行を繰り返す 1 テクノロジーは加速し、人類は愚行を繰り返す─よって主権者の顕現? 2 世界の彼方、存在の側へ──鬼退治 3 【展望1】 宗教と政治との新たな連関 4 【展望2】 学と道との新たな連関 ■II部 補論 撤退の知性──イエスとソクラテスから 4章 補論1 イエス論──奇天烈の倫理 イエス論1 倫理とイエス イエス論2 政治と文学、あるいはマキァヴェッリとイエス 5章 補論2 知性と反知性──ソクラテスを起点に 1 はじめに 2 知性の祖型:ソクラテスの無敵 3 反知性の典型:反ユダヤ主義者 4 問題提起:知性は自らを維持したまま、propertyの不条理な肯定が可能か? 5 回答:決断主義を超えて 完全性の反復 おわりに
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民主主義を疑ってみる 自分で考えるための政治思想講義(ちくま新書)
¥1,320
著者:梅澤佑介 発行元:筑摩書房 368ページ 新書判 182mm × 103mm *********************** 出版社紹介文より *********************** 民主主義だけでは民主主義は機能しない。それを補完・抑制する自由主義、共和主義、社会主義などの重要思想を一望し、政治について考えることの本質に迫る。
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日本の会社員はなぜ「やる気」を失ったのか(平凡社新書)
¥1,045
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著者:渋谷和宏 発行元:平凡社 192ページ 新書判 173mm × 105mm *********************** 出版社紹介文より *********************** 1990年代半ば以降、市場や技術動向の激変に対応できず、競争力を失った日本企業――。 その凋落の一因に、会社員の「やる気」の無さがあるのは間違いない。米ギャラップ社が世界各国の企業を対象に実施した調査によると、日本企業の「熱意あふれる社員」の割合はたったの6%であった。これは調査した139カ国中132位で最下位クラスである。 では日本の会社員が「やる気」を失った原因は一体何なのだろうか? 過去30年にわたる日本企業のマネジメント(経営・管理・人事)の問題点を丁寧に検証し、私たちが再び「やる気」を取り戻して、日本企業が復活を遂げるための処方箋を提示する。 【目次】 はじめに 第一章 「安い賃金の国」への転落――なぜ日本企業の賃金は上がらないのか 第二章 「脅しの経営」の弊害――社員を追い詰める減点主義的な処遇 第三章 コストカッターの罪――人材が育たず競争力が損なわれる悪循環 第四章 「無駄な仕事」のまん延と、自主性・成長機会を奪う「マイクロマネジメント」 おわりに
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きみのお金は誰のため ボスが教えてくれた「お金の謎」と「社会のしくみ」
¥1,650
SOLD OUT
著者:田内学 発行元:東洋経済 250ページ 188mm × 128mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 元ゴールドマン・サックスのベストセラー作家が描く、青春「お金」小説!子どもでも楽しめて大人の教養になる!ラストで泣ける物語! 【目次】 プロローグ 社会も愛も知らない子どもたち 第1章 お金の謎1:お金自体には価値がない 第2章 お金の謎2:お金で解決できる問題はない 第3章 お金の謎3:みんなでお金を貯めても意味がない 第4章 格差の謎:退治する悪党は存在しない 第5章 社会の謎:未来には贈与しかできない
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実力も運のうち 能力主義は正義か?(ハヤカワ文庫NF)
¥1,320
SOLD OUT
著者:マイケル・サンデル 訳者:鬼澤忍 発行元:早川書房 文庫判 148mm × 105mm *********************** 出版社紹介文より *********************** 哲学が斬り込む、格差と分断の根源 解説:本田由紀 成功を決めるのは努力か環境か? ハーバード随一の人気教授が「能力主義」の是非を問い日本中に議論を巻き起こしたベストセラー。 *********************** 店主コメント *********************** 「能力主義」がいかにして、社会において支配的になり弊害をもたらすようになったか、学歴社会・宗教・政治家の発言・経済・労働など様々な視点で考察。それらの多くはアメリカ社会の事例ですが、学歴社会、自助の精神、労働の価値観など日本にも共通する部分があります。 教育や労働など、社会の在り方を根幹から考えるうえで必読の一冊です!
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資本主義の次に来る世界
¥2,640
SOLD OUT
著者:ジェイソン・ヒッケル 訳者:野中香方子 発行元:東洋経済新報社 326ページ 199mm × 135mm ハードカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 「少ないほうが豊か」である! 「アニミズム対二元論」というかつてない視点で文明を読み解き、 成長を必要としない次なる社会を描く希望の書! ケイト・ラワース(『ドーナツ経済学が世界を救う』著者)、 ダニー・ドーリング(『Slowdown 減速する素晴らしき世界』著者)ほか、 世界の知識人が大絶賛! デカルトの二元論は「人間」と「自然」を分離した。 そして資本主義により、自然や身体は「外部化」され、 「ニーズ」や「欲求」が人為的に創出されるようになった。 資本主義の成長志向のシステムは、人間のニーズを満たすのではなく、 「満たさないようにすること」が目的なのだ。 それでは、人類や地球に不幸と破滅をもたらさない、 「成長に依存しない次なるシステム」とは何か? 経済人類学者が描く、かつてない文明論と未来論。 本書が語るのは破滅ではない。語りたいのは希望だ。 どうすれば、支配と採取を軸とする経済から生物界との 互恵に根差した経済へ移行できるかを語ろう。 (「はじめに 人新世と資本主義」より) 【目次】 はじめに 人新世と資本主義 第1部 多いほうが貧しい 第1章 資本主義――その血塗られた創造の物語 第2章 ジャガノート(圧倒的破壊力)の台頭 第3章 テクノロジーはわたしたちを救うか? 第2部 少ないほうが豊か 第4章 良い人生に必要なものは何か 第5章 ポスト資本主義への道 第6章 すべてはつながっている 謝辞 原注
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tattva(タットヴァ) Vol.8
¥2,200
発行元:BOOTLEG 編集長:花井優太 219ページ 210mm × 150mm ソフトカバー ******************** 出版社紹介文より ******************** 特集:お金 Money. It’s a Gas. お金とは何か? 使い方とその仕組み 稼ぎ方や貯め方は焦点が当てられるのに、使い方はあまり語られないのはなせ? 給料はどうやって決まる? 安くて良いものは商売として成立する? お金とは、いったい何者だ! 8号の特集テーマは「お金」です。私たちは、暮らしていくための貨幣を手に入れなければならない社会に生きています。そして手に入れるなら、できるだけ効率的にしたい。しかしそこにだけ注視していると、社会から様々なものが抜け落ち、また生まれなくなっていく現実もあります。 また、儲け方と使い方がおおっぴらに話されることは少なく、お金というシステムとどのように付き合うかは、多くにとっていまだ未成熟な分野だと思われます。お金とは何か?お金が使われるシステムと社会の関係、そして使われ方は?お金に対してどう意識的になるかを哲学、文学、政治、ビジネス、ファッションなど、身近なお金との数多の接点から考える特集です。 【目次】 ◎お金の「つくりかた」 通貨とは何か?誰が世界を支配しているのか? ヤニス・ヴァルファキス 美しき矛盾:LVMHのブランド育成法 ベルナール・アルノー ◎特集: 資本主義の本質は独占ではなく、循環である─渋沢栄一とサン=シモン主義 鹿島 茂 賃金を決めるものとは何か? 神林 龍 モノの交換と言葉の交換が拡げる人間主義的資本主義 岩崎春夫 そして教養はお金儲けのツールになった レジー 等価交換の外側で─定価に変換できない価値 田中宗一郎×三船雅也 「いいもの安く」は持続可能なのか 飯田泰之 スマート社会の犠牲にならない 戸谷洋志 私たちの関係をとり結ぶ、モノとしての貨幣 比嘉夏子 国のお金の使い道が異なる理由はなんだろう?「幸せ」の選択肢について考える 朴 沙羅 ◎寄稿・連載: 武邑光裕/牧 貴洋/植木啓子/矢島進二/清水佑介/飯田貴志/岩本宗涼/岡田成生/熊谷聖司/奥野紗世子/草野庸子/酒井麻衣/福井 夏/村上雄一/本山敬一/Rumi Nagasawa/和田彩花/青柳文子/小谷実由/Licaxxx/チョーヒカル/曽我部恵一/トリメガ研究所/鈴木謙介/ほか
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ヤジと民主主義
¥1,980
著者:北海道放送報道部道警ヤジ排除問題取材班 発行元:ころから 272ページ 188mm × 128mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 2019年参院選において安倍晋三元首相が札幌市内で応援演説した際、複数の聴衆が異議申し立てをしました。しかし、警備する北海道警はヤジやプラカードで「声」をあげた聴衆のうち少なくとも9人を強制的に排除したのです。 この”小さな”事件を、しつこく、丹念に追った北海道放送は2020年に『ヤジと民主主義』と銘打ったドキュメンタリーを計2回放送し、特に4月放送の『ヤジと民主主義〜小さな自由が排除された先に』はYouTubeでも公開され、36万回再生を記録。さらに、日本ジャーナリスト会議による第63回JCJ賞をはじめ第57回ギャラクシー賞などを受賞しました。そして排除を不当として北海道を訴えた原告に対し、2022年3月に札幌地裁は計88万円の賠償命令を下したのです。 同番組の書籍化に際して、この画期的な判決にいたる経緯を追加取材し、『ヤジと民主主義』として刊行します。
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市民的抵抗 非暴力が社会を変える
¥3,080
著者:エリカ・チェノウェス 訳者:小林綾子 発行元:白水社 402ページ 188mm × 128mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 革命をもたらす3.5%の力 「ある国の人口の3.5%が非暴力で立ち上がれば、社会は変わる」。 この「3.5%ルール」で一躍有名になったのが本書の著者で、ハーバード大学ケネディ行政大学院教授のエリカ・チェノウェスだ。 本書は、この「3.5%ルール」をはじめ、市民的抵抗の歴史とその可能性を探る試みである。どこか弱々しく、悲壮なイメージがつきまとう非暴力抵抗だが、実証的にアプローチしてみると、その印象は一変する。 過去120年間に発生した627の革命運動の成功率を見てみよう。暴力革命と非暴力革命とではどちらが成功したのだろうか? 1900年から2019年の間、非暴力革命は50%以上が成功した一方で、暴力革命はわずか26%の成功にとどまる。 これは驚くべき数字である。なぜなら、暴力行為は強力で効果的であるのに対して、非暴力は弱々しく効果も乏しいという一般的な見方を覆す数字だからだ。 他方、この10年で非暴力抵抗の成功率は下落傾向にある。「スマートな独裁」とともに、運動がデモや抗議に過度に依存していることが背景にある。 社会を変革するための新たな方法論の本邦初訳。
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「専門家」とは誰か
¥1,980
著者:村上洋一郎 発行元:晶文社 264ページ 188mm × 128mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 不信をぬぐい、対立を越えて―― 激しく揺れ動く社会で求められる知のありかたに 9つの観点から迫っていく 危機が訪れればたちまち、 さまざまな「専門家」が現れ、種々の「専門知」が入り乱れる。 多くの人たちは翻弄され右往左往させられることが世の常となっている。 それは新型コロナウイルス禍でいっそう明らかとなった。 これまでも起きてきた、これからも起きるだろう。 わたしたちは誰を信じればいいのか? 何を指針とすればいいのか? 科学、テクノロジー、歴史、メディア…… 多彩な分野から執筆陣を招き、専門知のあり方を問いなおす論考集。 求められる知の実体を探り、どのように社会に生かすことができるかを考える。 【目次】 ◆専門家とは何か――村上陽一郎 ◆隣の領域に口出しするということ: 専門家のためのリベ ラルアーツ――藤垣裕子 ◆科学と「専門家」をめぐる諸概念の歴史――隠岐さや 香 ◆「ネガティブ・リテラシー」の時代へ――佐藤卓己 ◆ジャーナリストと専門家は協働できるか――瀬川至朗 ◆リスク時代における行政と専門家: 英国BSE問題から―― 神里達博 ◆女子教育と男子教育からみる「教養」と「専門」――佐 伯順子 ◆社会と科学をつなぐ新しい「専門家」――小林傳司 ◆運動としての専門知: 対話型専門知と2061年の子どもた ちのために――鈴木哲也
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アマゾンの倉庫で絶望し、ウーバーの車で発狂した(光文社文庫)
¥1,210
SOLD OUT
著者:ジェームズ・ブラッドワース 訳者:濱野大道 発行元:光文社 392ページ 文庫判 148mm × 105mm *********************** 出版社紹介文より *********************** 英国の〝最底辺〟労働に著者自らが就き、その体験を赤裸々に報告。アマゾンの倉庫、訪問介護、コールセンター、ウーバーのタクシー —— ワンクリックに翻弄される無力な労働者たちの現場は、マルクスやオーウェルが予言した資本主義、管理社会の極地だ。グローバル企業による「ギグ・エコノミー」という名の搾取、移民労働者への現地人の不満、持つ者と持たざる者との一層の格差拡大は他人事ではない。横田増生氏推薦の傑作ルポ。
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オートメーションと労働の未来
¥2,420
SOLD OUT
著者:アーロン・ベナナフ 編者:佐々木 隆治 訳者:岩橋 誠 発行元:堀之内出版 277ページ 188mm × 128mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 「AI技術の発展にともなう急速な自動化(オートメーション)によって、多くの仕事が不要になり大量失業が引き起こされる」 そんな言説が、シリコンバレーの有力者から、政治家、批評家などにまで広がり、雇用危機が盛んに論じられている。 しかし、本当に「オートメーション化」によって、私たちが直面しつつある雇用危機は説明できるのだろうか? 世界的に注を集める社会理論家アーロン・ベナナフが、このような「オートメーション論」が抱える誤りを明らかにし、その裏に隠された資本主義の根本的な問題に迫る。 ◎「仕事を奪われる!」という「オートメーション論」の裏に隠れる資本主義の構造 ◎雇用とAI・自動化のあいだにある意外な関係 ◎AI時代の大量失業対策としてのベーシック・インカム(BI)論が抱える問題 ◎コロナ後の世界で、真に豊かな社会を築くために私たちがなすべきことは? これまでの「AIと仕事」論を塗り替える、革新的な一冊。 読んだあとには、新たな未来が拓ける! 【目次】 日本語版への序文 序文 1 オートメーション言説 機械がやってくる 繰り返される不安 あまりに少ない雇用 2 労働のグローバルな脱工業化 51 生産性のパラドックス 製造業の生産能力過剰という病 3 スタグネーションの影 成長エンジンの停止 オルタナティブの不在 テクノロジーの役割 4 労働需要の低迷 99 どんな仕事にも就く 世界的規模の過剰労働人口 脱工業化の憂鬱 5 銀の弾丸? ケインズ主義・リローデッド 自由にお金をばらまく 限界 6 必要性と自由 159 ポスト希少性の伝統 協働的正義 万人に自由時間を あとがき 変革の担い手 補論:鉛筆の作り方:望めば資本主義は終わる ザ・プライス・イズ・ライト 致命的な誤り プロトコルを作る 自由にアソーシエイトした生産者 鉛筆製造者のためのダンスクラブ 監訳者解説 原注 索引
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くらしのアナキズム
¥1,980
著者:松村圭一郎 発行元:ミシマ社 204ページ 188mm × 128mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 国家は何のためにあるのか?ほんとうに必要なのか? 「国家なき社会」は絶望ではない。 希望と可能性を孕んでいる。 よりよく生きるきっかけとなる、〈問い〉と〈技法〉を人類学の視点からさぐる。 本書でとりあげる「人類学者によるアナキズム論」とは… ・国家がなくても無秩序にならない方法をとる ・常識だと思い込んでいることを、本当にそうなのか? と問い直す ・身の回りの問題を自分たちで解決するには何が必要かを考える アナキズム=無政府主義という捉え方を覆す、画期的論考! この本で考える「アナキズム」は達成すべき目標ではない。むしろ、この無力で無能な国家のもとで、どのように自分たちの手で生活を立てなおし、下から「公共」をつくりなおしていくか。「くらし」と「アナキズム」を結びつけることは、その知恵を手にするための出発点だ。(「はじめに」より) 【目次】 はじめに 国家と出会う 第一章 人類学とアナキズム 第二章 生活者のアナキズム 第三章 「国家なき社会」の政治リーダー 第四章 市場(いちば)のアナキズム 第五章 アナキストの民主主義論 第六章 自立と共生のメソッド ――暮らしに政治と経済をとりもどす おわりに *********************** 店主コメント *********************** 文化人類学的な思考で、私たちの生活の中に存在する政治を浮き上がらせ、アナキズム的な民主主義について考察します。 政治の場は、国会議事堂やその周辺だけにあるわけではないことを教えてくれる。あたりまえに思っていた「政治」の概念を覆される一冊です。
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マーク・フィッシャー最終講義 ポスト資本主義の欲望
¥2,970
著者:マーク・フィッシャー 編者:マット・コフーン 訳者:大橋完太郎 発行元:左右社 384ページ 193mm × 135mm ハードカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** ロンドン大学ゴールドスミス・カレッジで行われた最終講義を書籍化。 社会主義、コミュニズム、カウンターカルチャーはなぜ失敗したのか。 資本主義のオルタナティヴは本当に存在しないのか。 ポスト資本主義の世界における「欲望」と、左派加速主義が示そうとした資本主義のその先…… マルクス、フロイト、マルクーゼ 、ルカーチ 、リオタール 、ドゥルーズ&ガタリを架橋しつつ、学生たちの対話から、現代のディストピアから脱出する道を探る。 各講義で取り上げられる内容 ◆第1講:アレックス・ウィリアムズ-ニック・スルネック、ポール・メイソン、ギブソン・グラハムの考え/左派(左翼)のメランコリー/左派加速主義の再解釈/非資本主義的な経済モデル ◆第2講:マルクーゼ 『エロス的文明』/マルクーゼ のフロイト&マルクス解釈/労働者の死への衝動(欲動)/エレン・ウィリスとカウンターカルチャー/コミューンの失敗と「家庭リアリズム」 ◆第3講:ルカーチ 『歴史と階級意識』/階級意識の立ち上げ/ブルジョワジーの限界とプロレタリアートの可能性/ハートソック『あるフェミニズム的立場』/ ◆第4講:ジェファーソン・カウィー『ステイン・アライブ 1970年代と労働者階級最後の日々』/労働者たちの運動の失敗──30年代と70年代の関係/ニクソンを支持した労働者階級/トランプが操作した「階級意識」 ◆第5講:リオタール『リビドー経済』とマルクス解釈/原始主義に対する批判/リオタール と『アンチ・オイディプス』との比較/資本主義の外部は存在しない
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資本主義リアリズム
¥2,200
SOLD OUT
著者:マーク・フィッシャー/河南瑠莉 訳者:セバスチャン・ブロイ 発行元:堀之内出版 212ページ 188mm × 128mm ソフトカバー ~出版社紹介文より~ ポップカルチャーと社会に鋭い光をあて、ヨーロッパで熱狂的な注目を浴びたイギリスの批評家、マーク・フィッシャーの主著、待望の邦訳刊行。 2017年に急逝した彼の、「ぼくらの」、言葉とため息、叫びを、未来へ届けるために。 未来の創造を諦め、ノスタルジア・モードにとらわれるポップカルチャー、即時快楽の世界に放置される若者の躁鬱的ヘドニズム。後期資本主義の不毛な「現実」に違和感を覚えつつも、その要請を淡々と受け入れてしまう人々の主体性を、マークは映画、音楽、小説の中に見出していく。生活世界をめぐる具体的事象から、社会構造に関わる抽象的問題へのすみやかな視点移動は、ネオ・マルクス主義理論の系統を踏まえているが、彼の文章がなかでも読みやすいのは、単なる哲学的思弁に留まることなく、自らの講師、ブロガー、音楽批評家としての生きた経験をもとに発せられた言葉だからだろう。この言葉を通じて、マークは2000年代以降、みながぼんやりと実感していながらも、うまく言語化できなかった不安感に的確な表現を与えてきた。(本書まえがきより)
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あなたと原爆 オーウェル評論集(光文社古典新訳文庫)
¥968
著者:ジョージ・オーウェル 訳者:秋元孝文 発行元:光文社 312ページ 文庫判 148mm × 105mm *********************** 出版社紹介文より *********************** 原爆投下のわずかふた月後、その後の核をめぐる米ソの対立を予見し「冷戦」と名付けた表題の「あなたと原爆」、名エッセイ「象を撃つ」「絞首刑」など16篇を収録。ファクトとフェイク、国家と個人、ナショナリズムとパトリオティズムなど、『一九八四年』に繋がる先見性に富む評論集。
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陰謀論入門 誰が、なぜ信じるのか?
¥2,640
SOLD OUT
著者:ジョゼフ・E・ユージンスキ 訳者:北村 京子 発行元:作品社 256ページ 188mm × 128mm ソフトカバー ******************** 出版社紹介文より ******************** さまざまな「陰謀」説がネットやニュースで氾濫するなか、個別の真偽を問うのではなく、そもそも「陰謀論」とは何なのか、なぜ問題となるのか、どんな人が信じやすいのかを解明するため、最新の研究、データを用いて、適切な概念定義と分析手法を紹介し、私たちが「陰謀論」といかに向き合うべきかを明らかにする。アメリカで近年、政治学、心理学、社会学、哲学などの多分野を横断し、急速に発展する分野の第一人者による最良の入門書。 多数の事例とデータに基づいた最新の研究。 アメリカで「この分野に最も詳しい」第一人者による最良の入門書! 9・11、ケネディ暗殺、月面着陸、トランプ……〈陰謀論〉は、なぜ生まれ、拡がり、問題となるのか? 【キーワード】 陰謀信念、陰謀的思考、認識論的権威、反証可能性、先有傾向、独自性欲求、権威主義、教条主義、パラノイア…… 【目次】 日本語版への序文 序文 第一章 なぜ陰謀論を学ぶのか 第二章 陰謀論とは何か 第三章 陰謀・特異なものへの信念の支持 第四章 陰謀論の心理学と社会学 第五章 陰謀論の政治学 第六章 トランプ大統領、インターネット、 陰謀、陰謀論 訳者あとがき 参考文献/注/人名索引・事項索引
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大衆運動 新訳版
¥2,200
SOLD OUT
著者:エリック・ホッファー 訳者:中山 元 発行元:紀伊國屋書店 292ページ 188mm × 128mm ソフトカバー ~出版社紹介文より~ 宗教運動、民族主義運動、ナチズム、共産主義…… いったい何が人々を集団行動にのめりこませたのか? 古今東西の大衆運動の特に狂信的段階を考察し、それらに共通する特性をあぶりだしながら、運動の発生・拡大のダイナミクスを活写する。 現代におけるナショナリズムや排外主義の台頭、テロリズム、カルト活動などを理解するうえでも示唆に富む社会思想の古典的名著の新訳版。
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アクティブ・メジャーズ 情報戦争の百年秘史
¥4,950
著者:トマス・リッド 訳者:松浦 俊輔 発行元:作品社 560ページ 193mm × 135mm ハードカバー ~出版社紹介文より~ 私たちは、偽情報の時代に生きている――。 ポスト・トゥルース前史となる情報戦争の100年を描出する歴史ドキュメント。 解説=小谷賢(日本大学危機管理学部教授) 情報攪乱、誘導、漏洩、スパイ活動、ハッキング……現代世界の暗部では、激烈な情報戦が繰り広げられてきた。ソ連の諜報部の台頭、冷戦時のCIA対KGBの対決、ソ連崩壊後のサイバー攻撃、ウィキリークスの衝撃、そして2016年アメリカ大統領選―安全保障・サイバーセキュリティーの第一人者である著者が、10以上の言語による膨大な調査や元工作員による証言などをもとに、米ソ(露)を中心に情報戦争の100年の歴史を描出する。 【目次】 はじめに――偽情報とは何か 第1部 一九二一―四五年―偽計 トレスト作戦/日本版『我が闘争』/ウェイレン捏造文書 第2部 一九四五―六〇年―偽造 アメリカの偽情報/カンプグルッペ/LC-カソック社/騙し返す/戦闘集団/赤いスワスティカ/人種操作 第3部 一九六一―七五年―競争 ソ連偽情報の成長/書籍戦争/Oプラン10-1/X/フィフス・エステート 第4部 一九七五―八九年―強化 野戦教本30-31B/A局/中性子爆弾/平和戦争/核凍結/核の冬/アメリカ製のエイ/「AM」の哲学 第5部 一九九〇―二〇一四年―侵入 デジタル工作/最初のデジタルリーク/アノニマス/ソファシー 第6部 二〇一五―一七年―漏洩 選挙リーク/Guccifer 2.0/トロール/影のブローカーたち おわりに――偽情報の一世紀
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教えて!タリバンのこと
¥1,870
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著者:内藤 正典 発行元:ミシマ社 184ぺージ 188mm × 128mm ソフトカバー ~出版社紹介文より~ 民主主義、自由、人権を、戦闘機とともに運ぶのはもうやめよう。 水と油でも共に生きていくために! MSLive! BOOKS 2021年夏、カブール陥落をうけて緊急開催。『料理と利他』を超える大反響を呼んだオンライン講座、完全再現! 9・11、相次ぐテロ事件、難民の急増、中東地域の対立…… この「暴力」と「分断」はどこから来たのか? 目からウロコのイスラム講座! 怖がる前に、戦う前に、ちゃんと知ろう。 【目次】 はじめに 世界を別の角度から見てみると……? 第1回 教えて!タリバンのこと 第2回 水と油が共生するために 第3回 タリバンを「悪魔」と見なす前に おわりに 弱者を守るレジリエンス
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ユンガー政治評論選
¥3,080
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著者:エルンスト・ユンガー 編訳:川合 全弘 発行元:月曜社 304ページ 188mm × 128mm ソフトカバー ~出版社紹介文より~ 20世紀ドイツの文壇に屹立する作家エルンスト・ユンガーの政治評論の中から、自らの従軍経験より発した1920~30年代における特異なナショナリズム思想と、40年代の汎ヨーロッパ主義への変遷を映す、重要テクストを精選。戦没者を悼むことを通じて、戦争という破局的試練や憂国/愛国のありようを情熱的かつ怜悧に分析した諸篇とともに、ナチズムとの批判的対峙を跡づける本邦初訳の一連の論考をまとめる。孤高の作家の政治遍歴と実存的格闘を、原典の翻訳と懇切な解説でたどる、稀有な一冊。『追悼の政治』増補改訂版。 【目次】 第一部「追悼論」 忘れえぬ人々 まえがき カスパール・ルネ・グレゴリー 忘れえぬ人々 あとがき 総動員 平和 第一部解題「エルンスト・ユンガーにおける追悼論の変遷」 第二部「ナチズム観」 ナショナリズムとナチズム 「ナショナリズム」とナショナリズム 没落か新秩序か 第二部解題「急進ナショナリストのナチズム観」 編訳者あとがき
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給料はあなたの価値なのか
¥3,960
著者:ジェイク・ローゼンフェルド 訳者:川添節子 発行元:みすず書房 320ページ 193mm × 135mm ハードカバー ~出版社紹介文より~ 私たちが労働の対価として受けとる給料。では、その額は、あなたの市場価値の反映なのだろうか? 私たちはみずからの生産性と職種によって、給料の額は客観的に決まると考えがちだ。だが、果たしてそれは本当だろうか? ならば、弁護士のほうが教師より価値ある仕事なのか? 警官や大学教授、記者の仕事を公平な基準で正しく評価できるのだろうか? じつは、多くの人が「誰がいくらをなぜもらうのか」を知らないまま、神話にとらわれていると著者は述べる。 本書は、アメリカの社会学者がさまざまな企業・業界の実態調査に基づき、常識への反論を試みる書である。給料を決定する4つの要因(「権力」「慣性」「模倣」「公平性」)を手がかりに広く信じられている誤解を解き、給料を上げるための方策と真に公平な賃金制度への道筋を示す。コロナ危機を踏まえた「エピローグ」を収録。 【目次】 パート1 給与についての疑問 第1章 何が給与を決めるのか? 権力、慣性、模倣、公平性 第2章 私たちは何が給与を決めると思っているのか 学者の見方 学者によるそのほかの見方 働く人の見方 給与設定者の見方 パート2 成果主義は正しいのか 第3章 自由市場に背く雇用主 秘密を守る (不)完全な競争 組織化される模倣 集中の力 第4章 成果の測定の問題と能力主義の落とし穴 定義の議論 不完全な測定 成果主義による給与制度の落とし穴 有言不実行 第5章 ボスのボス 神話のはじまり みんなでぼろもうけ 株主があなたの給与を奪うとき パート3 その仕事だからその給与なのか 第6章 良い仕事が悪い仕事になるとき 去りはしたが、忘れてはいない 国内回帰 新しいデトロイト 労働組合の減少 派遣労働者 トラック運転手 建設労働者 第7章 悪い仕事は良い仕事になる 節約の先にあるのは豊かな暮らし? アンハッピーセット 危険の代償は? ジャングルにようこそ(おかえりなさい) ケアする人がケアされない パート4 公平な賃金を目指して 第8章 格差を再考する 技能偏向的技術進歩 職業による格差? 組織の変化と格差の拡大 新たな「金ぴか時代」における権力 第9章 公平な賃金を目指して 下限を引き上げよう! ミドルクラスを増やそう! 天井を下げよう! エピローグ 歩兵にふさわしいもの 謝辞 訳者あとがき 原注 索引
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小商いのすすめ 「経済成長」から「縮小均衡」の時代へ
¥1,760
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著者:平川克美 発行元:ミシマ社 232ページ 188mm × 128mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 『移行期的混乱』で、「有史以来初めての人口減を食い止める方策は、経済成長ではない。それとは反対の経済成長なしでもやっていける社会を考想することである」と指摘した著者。 本書では、その社会のあり方として「小商いの哲学」を提示する。 「身の回りの人間的なちいさな問題を、自らの責任において引き受けることだけが、この苦境を乗り越える第一歩になる」 短期的ではなく長期的な視点での復興策を、血の通った言葉で書きつづった感動的な論考! *********************** 店主コメント *********************** 本書の内容は、近年話題になった斎藤幸平『人新世の「資本論」』に通じるものを感じます。 コロナ禍で経済の脆弱さを知った我々が考えるべき道は「脱成長」であり「小商いの哲学」なのかもしれません。 東日本大震災から間もなくして発行された本ですが、その内容は今になってより現実性が高まっています。
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ちゃぶ台Vol.5 「宗教×政治」号
¥1,760
発行元:ミシマ社 224ページ 188mm × 128mm ソフトカバー コデックス装 ~出版社紹介文より~ 「無宗教です」は通じない! 無政府状態は始まっている!? あの「周防大島40日間断水」で、何が起こったのか? 日本の問題がすべてここに凝縮していた…。 尾崎世界観(インタビュー)、滝口悠生(小説)、 藤岡拓太郎、岡田武史「今治からの小さな革命」、 内田樹、益田ミリ、森田真生ほか。 ミシマ社の雑誌、第5弾! ●ミシマ社の雑誌『ちゃぶ台』とは? お金や政治にふりまわされず、「自分たちの生活 自分たちの時代を 自分たちの手でつくる」。創刊以来、その手がかかりを、「移住」「会社」「地元」「発酵」などさまざまな切り口から探ってきました。本号では、「宗教」と「政治」を特集の二本柱に据えました。これからの宗教とは? 政治にどう向き合えばいいか? 災害、毎年のように起こる人災。くわえて、外国人労働者受け入れ策など議論なきまま進む政策。すさまじい勢いで進む人口減少。 大きな問題に直面する現代、私たちはどうすれば、これまでとまったく違う価値観を大切にする社会を構築できるのか。「ちゃぶ台」が、未来にたいして、明るい可能性を見出す一助になればと願ってやみません。 本誌編集長 三島邦弘 ●本号の特集について 特集1 ぼくらの宗教 特集2 みんなのアナキズム 【目次】 益田ミリ なぞのバスツアー 内田樹 街場の宗教論(序) 150年の怨讐の彼方から蘇る「動く宗教性」 ミシマ社編集部 周防大島の断水は『非常時』ではなかった!? 松村圭一郎 はじめてのアナキズム 藤岡拓太郎 2ページまんが ちゃぶ台 タルマーリー 渡邉格 田舎のパン屋が語る政治の話 三浦豊 森の案内人、「糺の森」の言霊に迫る! 木村俊介 尾崎世界観さんインタビュー 音楽は、「寝っ転がってやる、ものづくり」 滝口悠生 競馬と念仏 石井美保 花をたむける 榎本俊二 ギャグマンガ家山陰移住ストーリーPART4 最相葉月×三田一郎 物理学者は“神”を見る ブックレビュー『それしかないわけないでしょう』 藤原辰史 縁食論(4)――食を聴く 中村明珍 こみゅにてぃわ 内田健太郎 地域力という生命線 白川密成×岡田武史 今治からの小さな革命 釈徹宗 「無宗教です」が通じない時代 森田真生 聴(ゆる)し合う神々 編集後記