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手はポケットのなか コーダとして生きること
¥2,420
SOLD OUT
著者:ヴェロニク・プーラン 訳者:志村響 発行元:白水社 184ページ 188mm × 128mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** こえない親のもとに生まれた、きこえる子どもChildren Of Deaf Adults、略してCODA(コーダ)。時として、手話と音声言語のバイリンガルとなること、幼くして親の通訳者の役割を担わされることが運命づけられもする。きこえる世界ときこえない世界、音声言語と手話を行き来する著者が、家族への葛藤と愛を強烈なユーモアとともに描く自伝的エッセイ。 周囲の無理解や他の家族との違いにうろたえ傷つき、母と娘、そして父と娘のあいだに生じる遠慮や無遠慮、家族への誇りと恥と怒りの感情を行き来する著者は、素直に家族への愛を表現できない。きこえない親を守りたい、親に守られたい。わかり合えない苛立ち、わかり合えないけど感じる愛。そうした感情の行き来の波を繰り返しながら成長し、気づいたのは「普通の家族なんてない」。きこえない幸せ、そしてきこえない親を持つ幸せ。コーダのみならず、さまざまな家族の形があることを考えるきっかけを提示する。 映画『コーダ あいのうた』のオリジナル『エール!』の原案作品。 解説・安東明珠花(ドラマ「しずかちゃんとパパ」コーダ考証)
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彼女たちの戦争 嵐の中のささやきよ!
¥1,870
SOLD OUT
著者:小林エリカ 発行元:筑摩書房 128ページ 188mm × 128mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** リーゼ・マイトナー、伊藤野枝、メイ・サートン、ヴァージニア・ウルフ、マルゴー・フランクとアンネ・フランク姉妹、湯浅年子・・・・・・ この女(ひと)を観よ! 科学者、詩人、活動家、作家、スパイ、彫刻家etc. 「歴史」のなかで、おおく不当に不遇であった彼女たちの「仕事」がなければ、「いま」はありえなかった。彼女たちの横顔を拾い上げ、未来へとつないでいく、やさしくたけだけしい闘いの記録。
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だれか、ふつうを教えてくれ! 増補新版
¥2,090
著者:倉本智明 発行元:新曜社 208ページ 188mm × 128mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 「共生」「多様性」「尊重」、そんなふわふわした言葉が隠してしまうこと―「ふつう/障害」について、なかなか聞けなかったこと、本当はよくわからないことを全盲の社会学者と真正面から考える。 【目次】 第1章 ふわふわしたことばが隠してしまうもの 第2章 誰にとっての「ふつう」なの? 第3章 どっちつかずである生きにくさ 第4章 「わからない」からはじめる 第5章 簡単であり、難しくもあること あとがき 追補 アイデンティティ、大切だけどやっかいなもの
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密航のち洗濯 ときどき作家
¥1,980
著者:宋恵媛 /望月優大 写真:田川基成 発行元:柏書房 336ページ 188mm × 128mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 1946年夏。朝鮮から日本へ、 男は「密航」で海を渡った。 日本人から朝鮮人へ、 女は裕福な家を捨てて男と結婚した。 貧しい二人はやがて洗濯屋をはじめる。 ----------------------------------------- 朝鮮と日本の間の海を合法的に渡ることがほぼ不可能だった時代。それでも生きていくために船に乗った人々の移動は「密航」と呼ばれた。 1946年夏。一人の男が日本へ「密航」した。彼が生きた植民地期の朝鮮と日本、戦後の東京でつくった家族一人ひとりの人生をたどる。手がかりにしたのは、「その後」を知る子どもたちへのインタビューと、わずかに残された文書群。 「きさまなんかにおれの気持がわかるもんか」 「あなただってわたしの気持はわかりません。わたしは祖国をすてて、あなたをえらんだ女です。朝鮮人の妻として誇りをもって生きたいのです」 植民地、警察、戦争、占領、移動、国籍、戸籍、収容、病、貧困、労働、福祉、ジェンダー、あるいは、誰かが「書くこと」と「書けること」について。 この複雑な、だが決して例外的ではなかった五人の家族が、この国で生きてきた。 蔚山(ウルサン)、釜山、山口、東京―― ゆかりの土地を歩きながら、100年を超える歴史を丹念に描き出していく。ウェブマガジン『ニッポン複雑紀行』初の書籍化企画。 【目次】 プロローグ 密航 1946 関釜のあいだの海/蔚山からの密航船/K村の警防団/下関での感染拡大/仙崎港の朝鮮人たち/1946年のコレラ禍 第1章 植民地の子ども 1 朝鮮 1911‐24 鯨のまち長生浦/方魚津の日本人町/蔚山の市街地/江陽里の老人たち/対馬の先へ/植民地都市釜山 2 日本 1924‐44 関東大震災後の横浜で/東京で短歌に出会う/15年後の帰郷/ふたたび江陽里にて/東京に戻る/結婚と徴用 3 朝鮮 1944‐46 朝鮮に逃げる/妻との旅(1)東京から釜山へ/妻との旅(2)釜山から兼二浦へ/1945年8月15日/妻との旅(3)38度線南下/帝国崩壊後の釜山/妻との旅(4)日山津から日本へ 送還 1946 失敗した密航/ひと月遅れのコレラ猖獗/仙崎、佐世保、博多のコレラ船/針尾収容所から大村収容所へ 第2章 洗濯屋の家族 1 尹紫遠 ユン ジャウォン 密航のち、18年の人生/自分ひとりの部屋/多摩川を泳いで渡る/故郷の戦争、弟の虐殺/横浜の検閲生活/売血もできない/米兵と黒人兵/洗濯屋のぬかるみ/ときどき作家/テープレコーダー 2 大津登志子 おおつ としこ 満洲から38度線へ/朝鮮人との結婚/日本人と朝鮮人のあいだで/夫の日記と広島の教会 3 泰玄 テヒョン たいげん Money, money, money/中目黒の外国人たち/朝鮮学校の頃/夜間学校と祖国訪問団/国籍と永住の葛藤/三菱重工爆破と朴正煕暗殺 4 逸己 いつこ イルギ 歴史を準備する人/女性でロボット屋で/混乱する国籍/差別と暴力と/少数者の痕跡 エピローグ 補遺 密航の時代 註 参考文献
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隣人を愛するということ 日系アメリカ人と日本を助けたフレンド派の人々の記録
¥2,200
SOLD OUT
著者:杉村宰 発行元:三月社 192ページ 188mm × 128mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 分断と憎悪の時代に隣人を愛する意味を問う 敵となった隣人を助けようと奔走する人々── 忘れてはならない日系人史の大切な一コマ 真珠湾攻撃以降、敵とされた米国在住の十二万人の日系人は国内の強制収容所へと集められた。 家も仕事も財産も、自由も権利も夢も希望も奪われ、失意と絶望にあった日系人を助けた人々とは? キリスト教プロテスタントのフレンド派、クエーカーの貢献と働きについてのエピソードと評伝をまとめたカリフォルニア在住の日系人牧師が、「隣人を愛するということ」の意味を説く。 【目次】 はじめに 3 推薦のことば 11 一章 フレンズの賞賛すべき働き 17 フレンズのはじまり 18 ドイツとの比較で知るフレンズの働き 20 二章 フレンズと日本 25 日本での教育活動のはじまり─新渡戸稲造と河井道 26 戦前の日本での救援活動 30 戦後の日本への復興援助活動 34 「山羊のおじさん」ハーバート・ニコルソン 34 ララ救援物資 38 シュモーの「ハウス・フォー・ヒロシマ」 44 原爆乙女 48 三章 フレンズと日系人 51 日系人への迫害と伝道活動のはじまり 52 日系人とかかわった要因 55 戦争勃発による日系人の動向 56 戦争勃発によるキリスト教諸教会の動向 61 四章 フレンズの日系人救援活動 67 〈フレンズ奉仕団リーダー〉クラレンス・ピケット 68 〈クラレンス・ピケットの義兄〉ギルバート・ボールズ 72 ターミナル・アイランドでの救援活動 77 〈公民権唱道者〉ジョージ・ロス 80 〈日系人の代弁者〉ゴードン・ヒラバヤシ 81 パンとコーヒーの差し入れ 86 強制収容された日系人への救援活動 89 強制収容所の教師たち 98 ヘレン・イーライ・ブリル 98 ジョーゼフ・グッドマン 100 大学入学手続きとスカラシップの付与 102 ホステル開設、仕事と住居のあっせん 108 補償請求の援助活動 115 天皇家の英語教師となったクエーカーたち 123 エリザベス・ヴァイニング 123 エスター・ローズ 128 五章 フレンズのように日系人を助けた人々 135 エメリー・アンドリューズ 136 浅野七之助 136 ウィリアム・アキスリング 138 シャーマン・バーゴイン 140 パトリック・バーン 141 ラルフ・ローレンス・カー 142 シャーロット・デフォレスト 144 ジュリアス・ゴールドウォーター 145 J・フラートン・グレセット 146 エリザベス、キャサリーン・ハンバーガー姉妹 146 アレン・ハンター 147 メリー・ジェッシー 148 スタンレー・ジョーンズ 149 賀川豊彦 150 セシル・ランカスター 152 ヒュー・レイヴリー 152 ラルフ・ラゾー 153 マイク・マサオカ 154 ラルフ・メイベリー 156 ラルフ・スメルツァー 157 六章 隣人を愛するということ 159 静かなヒーローたちへの感謝 160 フレンズこそ真の友 162 敵を愛した人たち 165 本当の敵とは誰のことか 169 己を知り相手を知る 171 汝の隣人を愛せ 174 脚注 178
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エトセトラ VOL.10
¥1,540
出版社:エトセトラブックス 144ページ 210mm × 148mm ******************** 出版社紹介文より ******************** 特集:男性学 性差別はびこるこの社会では、実は「男」のことすら誰も考えていない。 語られてこなかった男性の多様さはどこにある? これまでフェミニズムが家父長制に相対するとき、特権を持つ側として「男性」が照射されてきた。しかし、男性がフェミニズムに応答するだけでは、男性自身の課題を掘り下げられないのでは……? フェミマガジン10号目は、『トランス男性によるトランスジェンダー男性学』の周司あきらを特集編集に迎え、「特権」「加害性」「生きづらさ」で終わらない、その一歩先にある「男性性」を見つける特集号。 論考、エッセイ、読者投稿などで構成。新たなメンズリブを目指す座談会も! 【目次】 特集のはじめに 【年表】 男性史・女性史(作成:周司あきら) 【エッセイ・論考】 マルリナ「ラップに耳をすませば」 麦倉哲「『男らしさの崩壊』の先にみる絶望とかすかな希望」 五月あかり「誰も好きになってはならない」 小埜功貴「自分を終わらせて、自分へと生まれ戻ろう――場としてのメンズリブ、心としてのメンズリブ」 瀬戸マサキ「『俺』を取り戻す旅」 仲芦達矢「ノイジー・マスキュリニティ」 Y・N「傷と言葉――仲芦達矢『ノイジー・マスキュリニティ』のための補足」 澁谷知美「男にとって『恥』とは何か――仮性包茎の現代史から」 森山至貴「異物のように、宝物のように」 水上文「そして誰が排除されるのか?――百合ジャンルにおけるミサンドリーの問題」 福永玄弥「男たちの帝国と東アジア」 遠山日出也「男性が特権/差別を克服するために――被抑圧者の解放と自らの解放との結びつきを捉える」 【小説】 勝又栄政「父(ちち)と、娘/息子(こ)」 【漫画】 中村一般「山田さんの生活」 【座談会】 水野阿修羅✕小埜功貴✕周司あきら「男である自分を好きになる――90年代日本のメンズリブ運動」 【読者アンケート】 男として生きること、男扱いされることの喜びを考えてみる 特集のおわりに ***************** 【寄稿】 もちづきゆきえ「『HEAR. ME. OUT.』制作日誌」 伊藤春奈(花束書房)「独立運動から続く道をたどって〜おしゃべりソウル旅行記〜」 【漫画】 とれたてクラブ「目ざせ!!DIVAに殺されない元カレ」 【連載】 「編集長フェミ日記」2023年8月〜9月 「祖母の話」/#2 川﨑那恵「ムラの女たちのあいだで」 「アート・アクティヴィズム」北原恵/〈98〉「関東大震災100年を記憶する現代アート:2023夏、韓国」 「LAST TIME WE MET 彼女たちが見ていた風景」宇壽山貴久子 私のフェミアイテム:下山田志帆 NOW THIS ACTIVIST :山田亜紀子 etc. bookshop通信
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エトセトラ VOL.9
¥1,540
出版社:エトセトラブックス 144ページ 210mm × 148mm ******************** 出版社紹介文より ******************** 特集:NO MORE 女人禁制! 「女人禁制」は、もういらない! マイノリティへの差別・排除と深くつながる 「女人禁制」の歴史を探りながら、 国や家父長制が追い出してきたものはなにか、 その底にあるのはなにかを知る特集号。 昔から、宗教や伝統のかたちを借りて、特定の職業や場所、集団に女性を入れない仕組みをつくってきた国、日本。21世紀になっても、大相撲、甲子園、古典芸能、山、プロの厨房、祭りなどなど、多くの場に「女人禁制」文化が残っています。フェミマガジン9号目は、女性史を中心としたライター・編集者の伊藤春奈をゲスト編集長に、多様な書き手や語り手が集まり、この問題を考えます。 エッセイ、インタビュー、読者投稿、漫画、いまだ「女性」が登れない「大峰山」への質問も! 誰かをどこかに「入れない」システムはもう終わりにしよう。 【目次】 特集のはじめに 【読者投稿】 あなたが知っている「女人禁制」 【論考・エッセイ・漫画】 源淳子「『女人禁制』と天皇制」 堀越英美「『山の神』と『女芸人』に求められてきたもの」 柚木麻子「ラーメンいちから作ってみたら自然と腕組みしちゃってた記」 山崎ナオコーラ「『女人禁制』と『源氏物語』と出家、ついでに私」 はらだ有彩「能・卒都婆小町と私」 佐藤瑞枝「博多祇園山笠――このホモソーシャルな世界」 (地元の声/永島順子) 林葉子「〈女性の穢れ〉と近代公娼制度」 金貴粉「ハンセン病療養所に生きた在日朝鮮人女性たち」 川﨑那恵「『アナーカ部落フェミニストの会』創立への呼びかけ」 堀江有里「性への忌避――キリスト教の女性嫌悪・同性愛嫌悪をめぐる断想」 鳥山純子「家父長制はマザコン生成装置なのか――現在モロッコの嫁姑問題から」 牧野雅子「女性専用車両の存在は何を意味しているのか」 【インタビュー】 性善寺・柴谷宗叔「性的マイノリティも地元の人も誰もが入れる『みんなの寺』」 ナモナモ寺・野世阿弥「寺という場所から仏教やフェミニズムをちょっとずつ開く」 桂二葉「まっすぐ自分の声が出せるように」 【アンケート】 女人禁制「大峰山」への質問 「女人禁制」を続ける理由はなんですか? 特集のおわりに ************************************************************ 【寄稿】 吉田亜矢子「渋谷区、美竹公園・神宮通公園野宿者排除に抗して」 長田杏奈「被害者非難の温度を測る」 【対談】 小川たまか✕有馬ゆきみ「フェミニストのライターと弁護士が語る『性暴力』の周辺 VOL.1」 【漫画】 とれたてクラブ「ワタシってディ→バディ→バしてるから」 【新連載】 「祖母の話」/#1高柳聡子「光なき朝を生きて」 「北京会議の前と後」福田和子/第1回「日本各地から北京へ!草の根の女性たち」 「アート・アクティビズム」北原恵/〈97〉渋谷パルコでゲリラ・ガールズ展――ポストフェミニズム時代の『アート』」 【連載】 「編集長フェミ日記」2022年12月〜2023年3月 「Who is she?」大橋由香子/第6回:取り上げる彼女たち 「LAST TIME WE MET 彼女たちが見ていた風景」宇壽山貴久子 私のフェミアイテム:奥薗和子 NOW THIS ACTIVIST :末原真紀 etc. bookshop通信
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生きづらさの民俗学 日常の中の差別・排除を捉える
¥3,080
SOLD OUT
編著者:及川祥平/川松あかり/辻本侑生 発行元:明石書店 384ぺージ 188mm × 128mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 柳田國男の問い「何故に農民は貧なりや」から始まった自己内省の学は、今日あらたに問いをたてなおし、とにもかくにも〈しんどい〉現代社会への探求の扉をふたたび開く。 「何故我々は生きづらいのか?」 本書は、民俗学に初めて触れる読者を想定した「入門書」である。わたしたちの社会のいたるところにみられる差別や排除、「生きづらさ」というテーマを民俗学はどう考えることができるか、そしてそこに立ちあらわれる民俗学とは何か。 【目次】 まえがき 本書の読み方[及川祥平・川松あかり・辻本侑生] ◆第Ⅰ部 生きづらさと民俗学 第1章 生きづらさと差別[川松あかり] 第2章 民俗学と生きづらさ[及川祥平] 第3章 生きづらさとインターセクショナリティ[辻本侑生] ◆第Ⅱ部 生きづらさを民俗学する 第1章 選べない出自と阻まれる職業選択[岡田伊代] 第2章 「多文化共生社会」の中の生きづらさ[川松あかり] コラム1 学歴と格差・地域差[辻本侑生] 第3章 ジェンダーとセクシュアリティ[辻本侑生] 第4章 エイジズム[及川祥平] コラム2 自己実現をせまる社会における推し活[藤崎綾香] 第5章 病気と差別[今野大輔] 第6章 差別に対する患者たちの抵抗と紐帯[桜木真理子] コラム3 都市の見えづらい分断[岡田伊代] コラム4 ラジオ番組に集う視覚障害者たち[奈良場春輝] 第7章 暮らしと障害[入山頌] 第8章 ケガレ[今野大輔] 第9章 災害と生きづらさ[及川祥平] ◆第Ⅲ部 生きづらさにせまる 第1章 話者と見つける研究視点[岡田伊代] 第2章 わからなさと交差点[桜木真理子] コラム5 セクシュアリティ研究の難しさと意義[三上真央] 第3章 旧産炭地へのフィールドワーク[川松あかり] 第4章 被災地のフィールドワーク[辻本侑生・及川祥平] コラム6 地域コミュニティを取り巻く生きづらさ[藤崎綾香] 第5章 生きづらさへ資料からアプローチする[辻本侑生] 第6章 民俗資料から生きづらさにせまる[今野大輔] あとがき 索引 執筆者紹介
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クィアの民俗学 LGBTの日常をみつめる
¥2,200
SOLD OUT
編著者:辻本侑生/島村恭則 発行元:実生社 162ぺージ 188mm × 128mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 「奇妙な」「風変わりな」といった意味をもつクィア(Queer)。性的マイノリティたちが、自分たちを指し示す言葉として用いてきた。 民俗学の視点で、LGBTと呼ばれる人びとの日常的な営みを捉える七つの論考集。 【目次】 ◇第一部 民俗学史からクィアを考える 第一章 日本民俗学クィア研究史(辻本侑生) 一 知られざるクィア研究の系譜 二 北野博美―日本民俗学におけるクィア研究の先駆者 三 鹿児島「男色」研究史 四 「男巫女」研究史 五 クィアの現代民俗学に向けて 第二章 南方熊楠と岩田準一の「男色談義」(辻 晶子) 一 南方熊楠と岩田準一の性民俗研究 二 「男色談議」の研究史 三 男色研究の発表媒体 四 民俗学と男色研究 五 「男色談議」のその後 コラム1 『異態習俗考』――クィア民俗学の古典(島村恭則) ◇第二部 「いま・ここ」からクィアを見通す 第三章 大阪「LGBTの駆け込み寺」の実践(三上真央) 一 性善寺と調査者(私)の関係 二 性善寺に集う人々 三 セクシュアリティを見つめる場 第四章 ゲイバレーボールチームの現代民俗学(辻本侑生) 一 性的マイノリティとスポーツサークル 二 スポーツサークルと民俗学 三 雑誌『薔薇族』にみるスポーツサークル 四 スポーツサークルから捉えるゲイコミュニティ 第五章 長崎のマダムナンシー(大田由紀) 一 マダム南支 二 華僑二世として長崎で生きる 三 落地生根 ◇第三部 クィア民俗学の展開 第六章 性的マイノリティは差別を「笑い話」に変えるのか?(辻本侑生) 一 差別と笑い話 二 ハッシュタグと社会変革 三 事例分析 四 インターネット空間の多声性 第七章 異類/婚姻/境界/類縁(廣田龍平) 一 MCUのロキ、北欧神話のロキ 二 異類婚姻譚の概念をクィアにする 三 民間説話のクィア・リーディングによってできること コラム2 ディープ・フォークロアとクィア・アート(島村恭則)
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35歳からの反抗期入門
¥1,210
SOLD OUT
著者:碇雪恵 発行元:温度 126ページ 182mm × 128mm ソフトカバー 「人と距離を詰めたいけれど、一方的に近づかれるのはこわい。 好きな人には好かれたいが、他人から女としての査定をされたくない。 周囲から浮きたくないし、社会の物差しで測られたくないもない。 なんかそんなふうにわがままばっかり書いている気もしますが、正直な気持ちだから仕方ない。それどころか、わがままをいったん良し悪し判断せずに見つめたことが自分を卑下しなくて済むようになったひとつの理由じゃないかと思います。 そういうことを思うに至った日々の記録です。」 (「はじめに」より) 著者が35歳の時に始めたブログの文章に、ネット上では書きにくかったことを加筆した散文集。
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九月、東京の路上で 1923年関東大震災 ジェノサイドの残響
¥1,980
SOLD OUT
著者:加藤直樹 発行元:ころから 216ページ 198mm × 148mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 関東大震災の直後に響き渡る叫び声 ふたたびの五輪を前に繰り返されるヘイトスピーチ 1923年9月、ジェノサイドの街・東京を描き 現代に残響する忌まわしい声に抗う―― 路上から生まれた歴史ノンフィクション!
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男尊女卑依存症社会
¥1,760
SOLD OUT
著者:斉藤章佳 発行元:亜紀書房 200ページ 188mm × 128mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** アルコール、薬物、痴漢、万引き、DV……。 さまざまな依存症に共通する原因は社会構造にあった! ジェンダー・ギャップ指数を見るまでもなく、日本は男性優位の国である。 夫婦別姓も叶わず、男女の賃金格差も世界ワースト2。 わたしたちは性別役割分業──つまりは「男尊女卑」の考え方にどっぷりと浸かっている。 --------- その社会を勝ち抜こうと男たちはワーカホリックになるまで働いて、ストレスからアルコールや薬物で気分をあげ、満員電車では痴漢や盗撮にはまる。 日本を蝕む依存症の問題は、男尊女卑による社会の歪みを正さなければ解決しない。 --------- 〈依存症は男らしさ、女らしさの病〉 アルコール依存症、痴漢、万引き依存症、盗撮、DVなど、多くの依存症を横断的に見てきた著者が、現代日本の病理を斬り、新しい人 と社会のあり方について考える。 【目次】 ◆まえがき──男尊女卑社会が依存症を生む 1章……日本は男尊女卑依存症社会である ■男尊女卑依存社会が依存症を生む ■男性優位の社会構造 ■らしさの価値観をインストールされる ■依存症とワーカホリック ■ワーカホリックは病気か? ■死にいたる働き方 ■過労死について 2章……男尊女卑社会とワーカホリック ■ワーカホリックはさまざまな依存症のトリガーに ■仕事と飲酒 ■依存症と人間関係 ■条件付けと報酬系の仕組み ■人は生き延びるために依存症になる ■依存症と自尊感情 ■ワーカホリックと自尊感情 ■ワーカホリックと認知の歪み ■加害者家族が抱える苦悩から見える世界 3章……ワーカホリックと性別役割分業 ■男性に履かされた下駄の重さ ■いまだに続く男は仕事、女は家庭に ■依存症は男らしさ、女らしさの病 ■らしさへの過剰適応 4章……「男らしさの病」と男尊女卑依存症社会からの脱却 ■シラフで生きること ■感情をみつめる ■回復のためのガイドライン ◆あとがき
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慣れろ、おちょくれ、踏み外せ 性と身体をめぐるクィアな対話
¥1,980
SOLD OUT
著者:森山至貴/能町みね子 発行元:朝日出版社 320ページ 188mm × 128mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** “みんな”でいたくない“みんな”のために「LGBT」に分類して整理したら、終わりじゃない。「わからない」と「わかる」、「マイノリティ」と「マジョリティ」を 行き来しながら対話する、繊細で痛快なクィアの本。 ときに反抗的で、しなやかな態度は明日への希望に――。性、恋愛、結婚、家族、子孫、幸福、身体、未来――バラバラのままつながった壮大な「その他」たちが、すべての「普通」と「規範」を問い直す。 「『普通』や『みんな』という言葉に己を託したり託さなかったり、託せたり託せなかったりする読者のみなさんを、風通しのよい、というよりは強風吹きすさぶ場所へと連れて行ってしまおうというのが私たちの企みです。どうぞ、遠くまで吹き飛ばされてください」 (森山至貴「はじめに」より) 「ワクワクだけでも足りません。ヒヤヒヤするかもしれませんし、何か責められたような気分でイライラしたり、何様だコイツ、という思いでムカムカするかもしれません。逆に、全然言い足りてないぞ、と思うこともあるかもしれません。そのくらいのほうが普通じゃないかと思います。そのくらいでないと、私たちも語った甲斐がありません」 (能町みね子「おわりに」より
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聴こえない母に訊きにいく
¥1,870
SOLD OUT
著者:五十嵐大 発行元:柏書房 216ページ 188mm × 128mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 母に、ずっと訊いてみたいことがあった。 ぼくの耳は聴こえるけれど、本当はどちらが良かった? 聴こえる子どもと聴こえない子ども、どちらを望んでいた? 【本書の内容】 「優生保護法」―― 障害者が生まれることを防止し、 女性が産むことを管理しようとした悪法が存在した時代、 「母」はどのように生きたのか。 「ぼく」はどのようにして生まれたのか。 幸せだった瞬間も、悲しかった瞬間も、すべて。 コーダである息子が未来に進むために描く、小さな家族の歴史。 【コーダとは】 コーダ(CODA:Children of Deaf Adults) 聴こえない親をもつ、聴こえる子どものこと。 【目次】 プロローグ 第一章 子どもの頃 塩竃に生まれて/最初の帰省/最初の取材/〝聴こえない子〟になる/通常学級のなかで/ろう者の歴史――森壮也さんに訊く/祖父母の胸中 第二章 ふたりの姉 ひとりめ――佐知子/「心配だった」/ふたりめ――由美/「心配はなかった」/〝通訳者〟として 第三章 母校へ 入学――「手話」との出合い/横澤さんと大沼先生/宮城県立聴覚支援学校/小さな教室/進学にともなう選択/「口話」について 第四章 母の恩師 思い出と後悔/恩人/「中途半端な時代」/聴覚活用の限界/真っ向からの否定/〝適切な教育〟とは/「さえちゃんたちのおかげ」 第五章 父との結婚 憧れの人/両親への紹介/父の過去/「いつもニコニコしていなさいって」/「善意」からの反対/「不良な子孫の出生を防止する」/優生保護法裁判――藤木和子さんに訊く/二〇二二年三月仙台高裁 第六章 母の出産 愛の十万人運動/奪われたものはなにか/加害者側の子孫/新しい生活/「だ、い」/「わたしのみみは、きこえないんだよ」
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客観性の落とし穴(ちくまプリマー新書)
¥880
SOLD OUT
著者:村上靖彦 発行元:筑摩書房 192ページ 新書判 182mm × 103mm *********************** 出版社紹介文より *********************** 「その意見って、客観的な妥当性がありますか?」 この感覚が普通になったのは、社会の動きや人の気持ちを測定できるように数値化していったせいではないか。それによって失われたものを救い出す。
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生きていく絵 アートが人を〈癒す〉とき(ちくま文庫)
¥990
著者:荒井裕樹 発行元:筑摩書房 280ページ 文庫判 148mm × 105mm *********************** 出版社紹介文より *********************** 精神科病院・平川病院にひらかれた“造形教室”。ここでは心を病んだ人たちが、アートを通じて、自らを癒し、自らを支える活動をしている。 絵を描くことで生きのび、描かれた絵に生かされている―。4人の作家の作品と人生をつぶさに見つめ、“生”のありかたを考え、“生きにくさ”の根源を照らしだす。こうした思索のなかで“癒し”の可能性をさぐる希望の書。 【目次】 はじまりの章 第1章 “癒し”とあゆむ(安彦講平) 第2章 “病い”をさらす(本木健) 第3章 “魂”をふちどる(実月) 第4章 “祈り”をちぎる(江中裕子) 第5章 “疼き”をほりおこす(杉本たまえ) まとめの章 あとがき さりげなく、やわらかな言葉のために
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ギフテッドの光と影 知能が高すぎて生きづらい人たち
¥1,540
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著者:阿部朋美/伊藤和行 発行元:朝日新聞出版 208ページ 188mm × 128mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 「同級生と話が合わない。なじめたことは一度もない。授業はクソつまらない」……IQ130以上がひとつの基準ともされるギフテッド。強い個性ゆえに周囲になじめない現実を描く。朝日新聞の人気連載「ギフテッド 才能の光と影」を加筆。
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みんなが手話で話した島(ハヤカワ文庫NF)
¥1,188
SOLD OUT
著者:ノーラ・エレン・グロース 訳者:佐野正信 発行元:早川書房 304ページ 文庫判 157mm × 106mm *********************** 出版社紹介文より *********************** 「障害」そして「言語」とは何かを考えさせるフィールドワークの名著、待望の文庫化! アメリカ・ボストンの南に位置するマーサズ・ヴィンヤード島。20世紀初頭まで、遺伝性の聴覚障害のある人が多く見られたこの島では、聞こえる聞こえないにかかわりなく、誰もがごく普通に手話を使って話していた。耳の聞こえない人も聞こえる人と同じように育ち、社交し、結婚し、生計を立て、政治に参加した。「障害」「言語」そして「共生社会」とは何かについて深く考えさせる、文化人類学者によるフィールドワークの金字塔。
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Colored Black
¥3,850
著者:デニス・モリス 寄稿:浅野忠信 発行元:HeHe 112ページ 257mm × 188mm ソフトカバー コデックス装 *********************** 出版社紹介文より *********************** 9歳より写真を撮りはじめ、13 歳にしてボブ・マーリーにその才能を認められてから、以降、セックス・ピストルズやパティ・スミスなど名だたるアーティストのアイコニックなポートレート写真で知られる英国人写真家、デニス・モリス。 本書は50年以上にも及ぶキャリアの最初期、10代で撮った写真を中心に構成され、自身が育ったロンドンのブラック・コミュニティーの日常風景や、一枚のシーツと借り物の照明で自作した簡易スタジオでのポートレート、サウンドシステム・カルチャーや黒人解放運動の現場など、コミュニティーが持つ貧困や困難、強さやプライド、スタイルのクールさなどがありのままに写し出されています。 また、モノクロの写真をあらたに彩色したカラー作品には、デニスの「色に惑わされないで」というメッセージが込められています。これは、1960–70年代のアフリカ系イギリス人の年代記ともいえる写真集です。
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布団の中から蜂起せよ アナーカ・フェミニズムの断章
¥2,200
著者:高島鈴 発行元:人文書院 240ページ 188mm × 128mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** あなたに死なないでほしい。 家父長制、資本主義、天皇制に抗して、あらゆる生存のためになにができるのか、なにが言えるのか。金子文子やデヴィッド・グレーバーを参照軸に、アナーカ・フェミニストの立場からこのくにの歪みを抉り出す、ライター高島鈴の初エッセイ集。脈打つ言葉は、きっと誰かの心臓と共鳴する。 「どうせ生まれてしまったんだから、他人のために、少しでもこの世をマシな方向に動かそう。自分のために殺意を使うな。首にかかった手を外して、ゆっくりと社会に向かって拳を握り直そうではないか。いろいろなものに追い詰められて、布団の上に横たわったまま動けずにいる身体は、あなたの意志ひとつで蜂起に参画できる。私はあなたと、そういう戦いをしたいのである」(本文より) 【目次】 序章 第1章 アナーカ・フェミニズムの革命 第2章 蜂起せよ、〈姉妹〉たち 第3章 ルッキズムを否定する 第4章 布団の中から蜂起せよ ――新自由主義と通俗道徳 第5章 動けない夜のために ――メンタルヘルスと優生学 第6章 秩序を穿つ ――ナショナリズム/天皇制に抗する 第7章 儀礼から遠く離れて 第8章 死者たちについて 終わりに 初出一覧
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上野千鶴子がもっと文学を社会学する
¥1,870
SOLD OUT
著者:上野千鶴子 発行元:朝日新聞出版 296ページ 188mm × 128mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 著者の生き延びるための読み解き術にかかると、何より面白く痛快で、世の中のカラクリがわかる。凡百のグルメ本を超えた最強のフェミ本、春画研究での江戸のセクシュアリテイ、林真理子や川上未映子の小説から「介護」と「出産」、男のフェミニズムなどを題材に、読んで役立つ分析力に唸る快著。 【目次】 1 家族はどこからどこへ 食を切り口にした鮮やかな戦後女性史/どぶろくと女への二千年の愛と怒り ほか 2 女はどう生きるのか 女ひとり寿司は最後の秘境/喪失のあとに おひとりさまになってから ほか 3 男はどう生きるのか なぜ魔女のキキは一三歳なのか?/モテたい男のカン違い ほか 4 文学と社会学のあいだ 東アジア儒教圏の負け犬たち/母性賛美の罠 父の不在と母の過剰 ほか 5 色と恋 春画はひとりで観るもんじゃない/夜這いを実践した民俗学者 ほか 6 老いと介護 老い方に「技法」はあるか/「息子介護」に学ぶもうひとつの男性学 ほか 7 思いを受け継ぐ てっちゃんはNPOの先駆者だった/京おんなは稀代のネットワーカー ほか
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文学は予言する(新潮選書)
¥1,760
SOLD OUT
著者:鴻巣友季子 発行元:新潮社 300ページ 191mm × 128mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** トランプ政権誕生で再びブームとなったディストピア小説、ギリシャ神話から18世紀の「少女小説」まで共通する性加害の構造、英語一強主義を揺るがす最新の翻訳論――カズオ・イシグロ、アトウッドから村田沙耶香、多和田葉子まで、危機の時代を映し出す世界文学の最前線を、数々の名作を手がける翻訳家が読み解く。 【目次】 はじめに 第一章 ディストピア 1 抑圧された世界――ディストピア小説のいま 2 『侍女の物語』の描く危機は三十五年かけて発見された 3 大きな読みの転換――『侍女の物語』と『密やかな結晶』 4 拡張する「人間」の先に――ポストヒューマニズムとAI小説 5 成功物語の限界――メリトクラシー(能力成果主義)という暗黒郷 6 もはやリアリズムとなったディストピア 第二章 ウーマンフッド 1 舌を抜かれる女たち 2 男性の名声の陰で 3 シスターフッドのいま 4 雄々しい少女たちの冒険 5 からだとケア労働 6 文学における女性たちの声 第三章 他者 1 原作者と翻訳者の無視できないパワーバランス 2 パンデミックの世界に響く詩の言葉 3 リーダーの雄弁術 4 盛りあがる古典の語り直し 5 ますます翻訳される世界――異言語と他者性のいま 6 多言語の谷間に――多和田葉子 7 日本語の来た道――奥泉光 8 小説、この最も甚だしい錯覚 9 アテンション・エコノミーからの脱却――それは他者と出会うこと おわりに 主要参考文献一覧 索引
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女ぎらい ニッポンのミソジニー(朝日文庫)
¥1,012
著者:上野千鶴子 発行元:朝日新聞出版 389ページ 文庫判 148mm × 105mm *********************** 出版社紹介文より *********************** ミソジニーとは、男にとっては「女性嫌悪」、女にとっては「自己嫌悪」。皇室、DV、東電OL、援交など、男社会に潜むミソジニーの核心を上野千鶴子が具体例をもとに縦横に分析する。文庫化に際し、「セクハラ」と「こじらせ女子」の2本の論考を新たに収録。
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エトセトラ VOL.8
¥1,430
SOLD OUT
出版社:エトセトラブックス 144ページ 210mm × 148mm ******************** 出版社紹介文より ******************** 「アイドル」を含めたいろいろな人たちが、心身ともに健やかでいられるには-- 「アイドル」の表象、労働、消費について考える、これまでなかったことにされてきた必要で切実で多様な声を集めた特集号 フェミニズムを身近なテーマから考えるマガジン「エトセトラ」8号目の特集は、「アイドル」。自身がアイドルの和田彩花、アイドル文化を含めた表象について執筆を重ねてきた鈴木みのりを特集の編集に迎え、労働、心身の健康、ボディイメージやライフスタイルの消費、SNSを巡る諸問題に向き合い、そしてアイドルから得られる希望や喜びとは何かを探る。1408もの声が集まった「アイドルの未来のためのアンケート」も! 【目次】 特集:アイドル、労働、リップ 特集のはじめに 鈴木みのり・和田彩花 【エッセイ】 菅野つかさ「少女時代を通して出会った世界」 野中モモ「『街いちばんのナイス・キッドたち』 によせて」 藤野可織「私はいかにしてアイドルの恋愛に一喜一憂する ようになったか」 犬山紙子「ファンと消費」 【創作】 岩川ありさ「わたしはこぶしを握りしめる」 【論考】 ハン・トンヒョン「矛盾に満ちた『推される人』たちに かかる負荷が少しでも減ることをいつも願って いる」 上岡磨奈「アイドルとあなたとは何も変わらない、同じ 人間である」 田中東子「アイドルたちは何を開示しているのか?」 【写真】 藤岡亜弥「熱狂の広島、オバマがヒロシマに来た日」 【インタビュー】 竹内亜矢子「〈自分の身体と折り合いをつける〉ために 試してみたいエクササイズとストレッチ」 寺嶋由芙「好きなことを好きでいるために、アイドルの 問題を話していきたい」 内藤忍「働くすべての人の『労働』が、守られるために 知りたいこと」 【アンケート】 わたしの“アイドル” イ・ラン/宇垣美里/エミリー/太田莉菜/温又柔/カナイフユキ/近藤銀河/佐久間裕美子/佐野亜裕美/柴崎友香/周司あきら/岨手由貴子/仲西森奈 /羽佐田瑶子/valknee/潘逸舟/丸山美佳/宮越里子/森栄喜/WAIFU 1408の声が集まった 「アイドルの未来のためのアンケート」 特集のおわりに 鈴木みのり・和田彩花 ************************************************************ 【インタビュー】 ジュディス・バトラー 「反ジェンダー、反多様性にフェミニズムは抵抗する」 (聞き手:清水晶子/ 翻訳:西山敦子(C.I.P. Books) / 企画・写真:間部百合) 【アーカイブ】 「オープンレター 女性差別的な文化を脱するために」 を記録する 【寄稿】 北原恵「イトー・ターリが遺したもの ――追悼展示会報告記」 【フェミリポート】 下郷さとみ「ブラジルの政治を、先住民族の女性・マイノリティの手に」 【連載】 「編集長フェミ日記」(2022年8月~10月) 鈴木みのり・和田彩花 「ふぇみで大丈夫」 ナガノハル/vol.4:ちゃんみな大好き 「ここは女を入れない国」 伊藤春奈(花束書房)/第6回:炭鉱と女人禁制 「Who is she?」 大橋由香子/第5回:日雇いで働くニコヨンの彼女 「LAST TIME WE MET 彼女たちが見ていた風景」 宇壽山貴久子 私のフェミアイテム:須藤はる奈 NOW THIS ACTIVIST :門田亜里砂 etc. bookshop通信