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その本はまだルリユールされていない
¥1,870
著者:坂本葵 発行元:平凡社 240ページ 195mm × 135mm ハードカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** ルリユール relieurとは、フランス語で「もう一度?する/し直す」という意味の〈re〉と、「(糸で)綴じる」という意味の〈lier〉、これら2つの単語を合わせた言葉であり、本書では、手製本する作業のことをあらわしています。 物語は、司法書士になる夢をあきらめた主人公まふみが、非正規職員の図書館司書として母校の小学校に赴任するため、実家近くのアパート「リーブル荘」に引っ越してくるところから始まります。ルリユール工房を併設するリーブル荘には、世界的な製本家として活躍する綺堂瀧子(きどう・たきこ)親方とその孫で天才製本家の由良子(ゆらこ)が暮らしています。まふみは小学校の司書として子どもたちが抱える様々な問題に直面しながらも、親方と由良子を通じて製本の世界に触れることで、どの本の背景にも人間の物語があり、本が人の心を救いうることを学んでゆきます。
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戦争みたいな味がする
¥3,080
SOLD OUT
著者:グレイス・M・チョー 訳者:石山徳子 発行元:集英社 440ページ 188mm × 128mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 戦争、移民、家族と食。朝鮮半島にルーツをもつ母娘の記憶から、現代社会の論点が浮き彫りになる。2021年全米図書賞ノンフィクション部門最終候補となった、コリア系アメリカ人社会学者が紡ぐ、珠玉の回想録。 【目次】 日本の読者への序文/凡例 プロローグ 第一章 戦争みたいな味がする 第二章 アメリカン・ドリーム 第三章 フレンドリー・シティ 第四章 オンマ 第五章 キムチ・ブルース 第六章 マダム・マッシュルーム 第七章 統合失調症起源 第八章 ブラウン 第九章 一月七日 第一〇章 クラスト・ガール 第一一章 いちどだけでは、愛ではない 第一二章 オーキー 第一三章 クイーンズ 第一四章 亡霊たちをカウントする 第一五章 チーズバーガーの季節 原注/初出一覧/謝辞/訳者あとがき
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ガラスと雪のように言葉が溶ける
¥1,760
著者:尹雄大/イリナ・グリゴレ 発行元:大和書房 192ページ 188mm × 128mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 自分の子供と異国の言語で話す人類学者と自国の言葉を話せないライターが、自らルーツとアイデンティティを日本語で語ったら。
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おめでたい人
¥2,090
著者:寺井奈緒美 発行元:左右社 212ページ 188mm × 128mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 歌人・土人形作家・エッセイストとして大注目の著者が「おめでたい」をテーマに書き下ろした最新エッセイ集。ささやかでちょっと間抜けな暮らしをことほぐエッセイ&短歌28篇!
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みえないもの
¥1,980
著者:イリナ・グリゴレ 発行元:柏書房 240ページ 188mm × 128mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** デビュー作『優しい地獄』で読書界に衝撃を与えた、ルーマニア出身の文化人類学者イリナ・グリゴレ、最新作。 娘たちと過ごす青森の日々。ふとよみがえる故郷ルーマニアの記憶。そして、語られてこなかった女たちの物語――。 「彼女の人生をスクリーンのようなものでイメージとして見せられたら、彼女の語らなかったことが見えて、あの夜ニュースを見た人たちも彼女を理解できたかもしれない」(本書より) 虚実を超えて、新たな地平を切り開く渾身のエッセイ。 今までに書かれたどんな日本語よりも、鮮烈なことばをあなたに。 【目次】 ■コロナくんと星の埃 ■鬼は来ない日も来る ■蛍が光る場所 ■逃げたパン ■天王星でルビーの雨が降っている ■団地ラボラトリー ■ダンゴムシに似ている ■ナメクジの世界 ■野良犬 ■ドリームタイム ■綿飴、いちご飴とお化け屋敷 ■きのこ雲 ■狼が死んでいた ■死んでも生きる ■葡萄の味 ■結婚式と葬式の間 ■ゴダールが死んだ年に ■みえないもの ■何も意味しないとき、静かに朝を待つ ■何も意味しないとき、燃えている森の中を裸足で歩いて、静かに朝を待つ ■卵を食べる女 ■蜘蛛を頭に乗せる日 ■初恋と結婚した女 ■Ghosted ■果実の身代わり ■あとがき
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音を立ててゆで卵を割れなかった
¥1,870
著者:生湯葉シホ 発行元:アノニマ・スタジオ 168ページ 188mm × 128mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 気弱で、繊細で、もがいていた。 「食べられなかったもの」で振り返るエッセイ集 様々なウェブ媒体を中心にライティング、取材で実績のある⽣湯葉シホさん。幼少期から20代までにかけて不安でたまらなかった自己の内面を「⾷べられなかったもの」の記憶とともにふり返る、初の単著となるエッセイ集。繊細な心の機微を捉え、共感を呼ぶ30篇です。
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さみしくてごめん
¥1,760
著者:永井玲衣 発行元:大和書房 240ページ 188mm × 128mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** ロングセラー『水中の哲学者たち』で颯爽とデビューした在野の若手哲学者・永井玲衣の最新エッセイ。世界の奥行きを確かめる。 【目次】 1 やっぱりハリーポッタリ わたしが飲むとこ見ててよ タイツを履き忘れてすみませんでした ばかものよとかうざいんだけど シーサーには怖い顔をしていてほしい 箸、ごめんなさいね 夜に手紙を書くな 思ったより小さい あたらしい犬を提案する 2 念入りな散歩 1月1日の日記 思い出せないことが絶えず思い出される街、渋谷 見られずに見る 試みる 3 さみしくてごめん それ、宇宙では通用しないよ iPadを叩き割れ 後ろの風景を置き去りにすれば見える そうなのか これが そうなのか 身に覚えのない場合はご対応ください なんだかさみしい気がするときに読む本 考えるための場 4 この本はもう読めない 枕辺の足 きみの足を洗ってあげる 穴だらけの幸福 ただ存在するたけ運動 徹夜のための徹夜 ないがある 今は、知っている ただ、考えたい あとがき
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ここは安心安全な場所
¥1,650
著者:植本一子 発行元:植本一子 165ページ 174mm × 112mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 「自分自身で生きる」とは、どんなことだろう。 馬たちと過ごす静かな時間の中で、私は少しずつ自分を取り戻していった。葛藤を抱えながら生きてきた心と、変わっていく内面を見つめた、小さな旅の記録。
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それはただの偶然
¥1,540
著者:植本一子 発行元:植本一子 176ページ 149mm × 105mm ソフトカバー *********************** 店主コメント *********************** 「わたしの現在地」と銘打たれた自費出版のエッセイシリーズ第1弾。 感情の深い部分を見つめ、時には過去の記憶をたぐりよせながら書かれた内省的な文章は、読者にも現在地を見つめることを促す。 今まで日記本や日記的エッセイを多く刊行してきた著者が、日記とは一線を引いて執筆した珠玉のエッセイ集。
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この味も いつかまた恋しくなる
¥1,870
著者:燃え殻 発行元:主婦と生活社 240ページ 188mm × 128mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** ある料理やお酒を口にするとき、ふと思い出してしまう“あの日、あの人”を描く。 人気作家・燃え殻氏初の長編エッセイ集。 読まれたい日記/浅煎りコーヒー 〈会おうか?〉/アスター麺 「ミャア」/生姜焼き定食 「美味しい」と彼女は言った/シーフードドリア でたらめなおまじない/ピザトースト 「どうだ? うまいだろう?」/チャーハン 雨、しばらく止まないみたいですよ/ハイボール きれいに騙して/風俗嬢のお弁当 ちょっと、上がっていかない?/おにぎりと味噌汁 子どもと大人の家出事情/チョコレート 「信用金庫のカレンダーみたい」/冷たい唐揚げ 有名になってどうするの?/チョコモナカジャンボ フーテンのドゥ/ガパオライス COLUMN/恋しくなる味 Q&A Q 落ち込んだ日はなにを食べますか? Q 定番の朝食は? Q 特に思い出に残るレストランや食堂は? Q “最後の晩餐”になにを選ぶ? Q そば派? うどん派? Q もう一度食べたい、忘れられない料理は? 「いや、お前は別だよ」/焼肉 全国まーまーな定食屋友の会/生姜焼き定食 「チョコミントみたい」/グラスホッパー 深夜の同志へ/牛丼 やり過ごすしかない時間/キーマカレー 八十三点と七十九点を彷徨う世界/シェフの気まぐれサラダ 「最後まで自分がついてます」/洋菓子『ハーバー』 ロマーリオにドリブルなら勝てる/冷えた焼きそば あぶない刑事とジョン/ミートソースパスタ デトックス、デトックス♪/精進料理 「みんなの分はないから、内緒よ」/いちごみるくキャンディ 「青春とは?」「笹塚」/カレーライス 季節のお便りおじさん/鍋 「イタダキマス!」/一風堂のラーメン 大人の約束は時間がかかる/餃子と高級鮨 今日は何日で、あなたはどなたですか? /サッポロ一番塩らーめん 大雑把な暮らしのススメ/卵かけごはん 「海でも行きたかったね」/高い海鮮丼 「コーコー、ひとつ」/パスタ 人生は何度かはやり直せる/味噌ラーメン 彼女は名物になびかない/『東京ばな奈』 母の涙/ミートソースパスタ 「よし、明日は海に行こう!」/金目鯛の煮付け 褒められて伸びるタイプです/鯵の干物
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谷川俊太郎のあれやこれや
¥2,530
著者:谷川俊太郎 発行元:筑摩書房 336ページ 210mm × 148mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 魅力全開! 単行本初収録のエッセー、詩、パロディから、亡き友への追悼、資料付き「自伝風の読む年譜」までを詰め込んだ、欲張りで楽しいヴァラエティブック。 【目次】 エッセー・コレクション 私とことば 二つの詩から 私の十七歳 詩と時間 一粒の砂に 昨日読んだ文庫 子どもの読みもの 朝の寝床から 私の「童謡」 「みんなのうた」 かりんとをかじりながら 懐かしい人たち 平塚綾子 思い出の本 室生犀星 犀星さんからの葉書 三好達治 三好さん/詩「空のなぎさ」/三好達治さんの三冊/「冬の日」/詩「冬の日」 中勘助 愛の人・中さん 寺山修司 何度でも会える/透明人間になって/詩「五月に」/詩「寺山修司への七〇行」 堀内誠一 カルバドスの香り/詩「幽霊」 永瀬清子 ひとりの日本の女/詩「永瀬清子さんのちゃぶだい」 武満徹 希望という言葉/詩「音の河」 茨木のり子 初々しさ/詩「いなくならない」 河合隼雄 おはな「し」/詩「かわいのいわい」/詩「来てくれる」 吉野弘 いないのに居る/詩「人間吉野と詩人吉野」 まど・みちお 私のまどさんファイル/詩「まどさんね……」 大岡信 大岡の知/詩「大岡信を送る」/詩「微醺をおびて」 和田誠 終始一貫和田誠/詩「Natural」 辻征夫 辻さんの言葉を頼りに 戯文五つと戯詩ひとつ YELLOW SUBMARINE 内蔵されたことば 春を待つ手紙 死して首相は愚痴を残す 1対1 牛の涎 戯曲 お芝居はおしまい 喜劇三幕 お芝居はおしまい 自作について 小詩集 石牟礼道で石蹴り 読むこと アトムの今 新聞はコトバだ 朝日とともに 私語 今朝 当たり前 雑誌考 身籠る 初夏のハムレット ごめんね 朝 ごはんが食べたい えほんのくに えほんのふるさと 至福 数小節 サティ風の気晴らし 自伝風の読む年譜 一九三一年~二〇二五年 自伝風の読む年譜 編集後記
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文豪と犬と猫 偏愛で読み解く日本文学
¥1,760
著者:宮崎智之/山本莉会 発行元:アプレミディ 162ページ 188mm × 128mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** こんな読み方があったのか! 文豪と作品の、意外な姿が見えてくる。 犬派と猫派、気鋭の文筆家ふたりが往復書簡で語り合う ニャンともワンダフルな文学世界、ここに誕生。 犬好き文芸評論家・エッセイスト宮崎智之(『平熱のまま、この世界に熱狂したい』)と、猫好き日本文学マニアの文筆家・山本莉会による、文豪×犬・猫トークが炸裂! 犬も猫も日本文学ももっと大好きになる、最高に面白い往復書簡です。 ■文豪ラインナップ 夏目漱石/内田百閒/志賀直哉/谷崎潤一郎/川端康成 森茉莉/幸田文/室生犀星/坂口安吾/三島由紀夫 遠藤周作/二葉亭四迷
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私の小さな日本文学
¥1,760
編者:チェ・スミン 発行元:夏葉社 208ページ 文庫判 148mm × 105mm ハードカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** ソウルでひとり出版社「夜明けの猫」と、書店「セゴ書林」を営むチェ・スミンさんは、2010年に明治大学に入学しました。そこで日本の近代文学のおもしろさを知り、韓国に戻ってから、「あまり知られていない作家の作品を掘り出して翻訳することを決意し」、ひとり出版社を立ち上げます。 彼女は、芥川龍之介や萩原朔太郎といったメジャーな作家だけでなく、伊藤野枝、片山廣子、豊島与志雄、牧野信一、田中貢太郎、渡辺温らの掌編小説を韓国語に翻訳し、印刷して、販売しはじめました。そのユニークな活動は韓国のリトルプレス周辺ではよく知られ、日本でも、岡山市で開催されている「おかやま文芸小学校」に毎年招かれ、自身で製作した冊子や文学グッズを販売しています。 弊社もまた、「おかやま文芸小学校」に毎年出店し、そこで彼女の活動を知りました。16 編の近代文学の掌篇を集めた瀟洒な本です。装画は恩地孝四郎、長いあとがきはチェ・スミンが日本語で書いています。これまでにない、あたらしい日本近代文学入門です。
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上林曉の本 海と旅と文と
¥2,640
編者:山本善行 写真:鈴木理策 発行元:夏葉社 240ページ 193mm × 135mm ハードカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 弊社はこれまで、『星を撒いた街』、『故郷の本箱』、『孤独先生』と 3 冊の上林暁(1902―1980)の本を刊行してきました。 太宰治と同時期にデビューした作家は、心を病んだ妻を見つめ、のちに脳溢血によって半身不随となったあとも、震える左手で小説を書き続けました。本書『海と旅と文と』はその作家の波乱に満ちた生涯と作品を紹介する、読み応えたっぷりの「作家案内」です。 冒頭の 32 ページでは、写真家・鈴木理策さんが作家の故郷である高知県の海沿いの町を撮影しています。その他、上林の小説が 4 本、震える手で書いた直筆原稿が 12 ページ、全小説集案内、木山捷平、野呂邦暢、関口良雄らが書いたエッセイが掲載されています。編者は、これまでの 3 冊と同じく、京都の古書店善行堂の山本善行さんがつとめてくださいました。 ずっと大切にしたくなる、美しい本です。
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日曜日の文芸クラブ
¥1,540
SOLD OUT
著者:小手鞠るい 発行元:講談社 160ページ 188mm × 128mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 小学校教科書に書き下ろし小説が掲載されている小手鞠るいによる文章教室。 やなせたかし氏に詩の才能を認められ、その後作家となった小手鞠るいだから書ける、読む人の心を動かす詩、感想文、小説を書く方法。 短いものから長いものへ、面白かったこと、心が動いたことを、自分の知っている言葉で詩にしてみる。次は、気軽な短い日記をつける、手紙のように感想文を書いてみる、そして自分のことを小説に、と、順を追って階段を上るように文章術を楽しく面白く発展させます。 有名作家の日記や学生たちの作品まで、小手鞠氏が選考委員をつとめた感想文や大学の講義で提出された小説などの例も多く出しやさしい言葉で解説。感想文が苦手な子どもからプロの小説家を目指す人まで、面白く読めて、とても実践的、具体的なアドバイス、書けるようになるコツが満載で、文章を書くことが楽しくなり苦手意識がなくなります。 「ちょっとおもしろかったこと、ちょっと心が動いたこと。ちょっと素敵だなと思ったこと。ある日、みつけたちょっと素敵なことば。そんなささいなことでいいんです。『このあいだ、こんなことがあったんだよ』って、誰かに話して聞かせるようにして、できれば会話も入れて。」「頭で考えて、ことばを選ばないことです。ー中略ーたいせつなのは浮かんできたとき『それをつかまえること』です。つかまえて書いてみてから、『ああでもない、こうでもない』と考えてみてください」本文より。 1章・詩は野原から生まれるー面白かったこと、心が動いたことを、2章・日記は歴史の1ページー日記帳を喜ばせるように、3章・感想文は手紙のようにーあらすじはかかない、4章・物語を書く喜びと悲しみー制約を与えて書く Q&Aや小手鞠るい流創作ノート術など実践的なコラムも掲載。やなせたかし先生からの詩のアドバイスも必読。
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感情の海を泳ぎ、言葉と出会う
¥1,870
著者:荒井裕樹 発行元:教育評論社 208ページ 182mm × 128mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 良い文章ってなんだろう? ――生きづらさの表現と向き合ってきた文学者が 「書くこと」について綴ったエッセイ 「良い文章を探すことは、喩えるなら、夜空を見上げて星座盤にない星を探すようなものかもしれない。確かに今、視線の先に星は見えない。でも、この視界の先に星があると信じることはできる。信じた方が、夜の暗さが怖くなくなる。そう感じられる人と、この本を分かち合いたい」――「はじめに」より。 【目次】 はじめに――とはいえ、を重ねながら綴る 急須のお茶を飲みきるまでに 何者かでありすぎて、自分以外ではない 押し込められた声を聞くことができるか やさしい言葉 書いた気がしない本 憧れる言葉 羨ましい読まれ方 遠くの場所で言葉が重なる 伸ばせたかもしれない翼を語る 時々こうして言葉にしておく 感情の海を泳ぐ 生きられた世界に潜る ずれた言葉の隙間を埋める 心の在処を表現する 世界を殴る 何かするとは、何かすること 自分がやるしかない証明作業 言葉にこまる日のこと 子どもと生きる 「仕方がない」が積もった場所で 「分かってもらえない」を分かち合いたい 下駄を履いて余力を削る 文章と晩ごはん おわりに――綴ることは、息継ぎすること
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音盤の来歴 ―― 針を落とす日々
¥1,980
著者:榎本空 発行元:晶文社 240ページ 188mm × 128mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 虐殺が続く世界の片隅で、静かにレコードに針を落とす。音楽に守られた日々の記録。 アメリカで神学と人類学を学び、自分のVOICEを探す日々の裏で、心の支えとなった音楽があった。ブルーズ、ジャズ、ロック、ソウル…… いまも保持する愛着の深い音盤群と、ニューヨークで、ノースカロライナで、そして沖縄で出会った心やさしき人々との交流をもとに語る生活の記録。ガザで、ウクライナで、シリアで虐殺が続くなか、音楽はシェルターとなりうるか? 若き神学・人類学者による、世界の片隅からの祈りにも似たメッセージ。 【目次】 はじめに ■Side A アラン・トゥーサンと過去をかたわらに寄せることの勇気について ライ・クーダーとチャイナタウンのアパートの屋上から見えた月 レオン・レッドボーンと初めてのレコードプレイヤー メイヴィス・ステイプルズを聴きに501に背を向ける ハービー・ハンコックとアメリカで車を売ること ドニー・フリッツと自由の瞬間 ビートマスとレコードのないクリスマス ■Side B ドクターQが教えてくれたり、教えてくれなかったりしたいくつかのこと 『アメイジング・グレイス』を探して フランシスコのサンクチュアリ 黒いキリスト、メアリー・ルー・ウィリアムスを記念して 豚と詩人 レコードにまつわる抜き書きのアーカイヴ、あるいは百年目のボールドウィンへ 細野晴臣を聴いていた夜のこと クラシックでしまくとぅば ドン・コヴェイがシャウトする朝 あとがきにかえて
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誰もいない文学館
¥1,350
著者:西村賢太 発行元:本の雑誌社 発行年:2022年6月25日 初版第1刷 173ページ 195mm × 135mm ハードカバー 【状態】 角に潰れ(写真2枚目) それ以外に目立った汚れや傷みは無く、全体的に良好です。 ※こちらの商品は店頭でも販売しております。品切れの場合もございますので予めご了承くださいませ。
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毎日読みます
¥1,980
著者:ファン・ボルム 訳者:牧野美加 発行元:集英社 248ページ 188mm × 128mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 「本を読みたいけど、読めない!」 日々忙しいわたしたちは、どうすればもっと本を読めるだろうか? または、どんな本を読めばいいだろうか? 『ようこそ、ヒュナム洞書店へ』の著者が、具体的な方法と作品タイトルをもって贈る、やさしい読書エッセイ。 焦燥感と罪悪感にかられるあなたの背中を、そっとやさしく押してくれる全53章。
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エステルの手紙教室
¥2,420
SOLD OUT
著者:セシル・ピヴォ 訳者:田中裕子 発行元:講談社 294ページ 188mm × 132mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 《みなさんの感情や意見には一切口出ししません。手紙の書き方、つまり文章の書き方を教えるのがわたしの役割です》 北フランスのリールで書店を営むエステルは、亡くなった父を偲んで手紙教室を開くことにした。参加者を募る新聞広告を出すと、5人から応募があった。孤独な老婦人、重度の産後うつに苦しむ夫婦、仕事にやりがいを見いだせないビジネスマン、そして進路に悩む青年。性別も年齢も異なる参加者とエステルは、手紙のやりとりを通して新しい言葉との出会いに飛び込んでゆく。言葉の力を賛美した小説。 Le Prix Du Roman Qui Fait Du Bien(癒やしの小説賞)を受賞。
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ブリス・モンタージュ
¥3,080
SOLD OUT
著者:リン・マー 訳者:藤井光 発行元:白水社 236ぺージ 195mm × 135mm ハードカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 全米批評家協会賞受賞作品 本書は、中国出身の米国作家リン・マーの長篇『断絶』に続く第一短篇集。前作は、移民の女性が米国のミレニアル世代の一員として根無し草的な生活を送るなか、パンデミックとゾンビという物語形式を借りて、グローバル資本主義の制度に組み込まれた人生の虚無感、今世紀の米国社会の空気を巧みに切り取ってみせた。 同様に若い女性を主人公とする本書においても、移民にとっての「ホーム」はどこなのかという問いや、醒めた距離感を保つ一人称の語り口など、マーの作風は前作から連続している。ただし本書では、人間関係における暴力や、存在の孤独という、マーの中核的主題がより前景化され、人と時代に対する鋭い観察眼と、物語を組み立てていく手腕の凄みが際立っている。 本書の評価は非常に高く、〈全米批評家協会賞〉と〈ストーリー・プライズ〉を受賞、『ニューヨーク・タイムズ・ブックレビュー』では、「予測不可能な展開を見せ、読了後も心に残る」と評され、短篇の名手としてもマーの才能を確かなものとしている。「ロサンゼルス」「オフィスアワー」「明日」ほか、不可思議な語り口と冷徹な観察眼が冴える8編を収録。 【目次】 ロサンゼルス オレンジ G イエティの愛の交わし方 戻ること オフィスアワー 北京ダック 明日 謝辞 訳者あとがき
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第一芸人文芸部 創刊準備三号
¥1,500
SOLD OUT
編集長:又吉直樹 編集部員:ピストジャム/ファビアン 発行元:ヨシモトブックス 223ページ 173mm × 108mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** まだ誰も書いていないものを書き続けたい。遊び心と情熱の文芸誌。 又吉直樹率いる「第一芸人文芸部」のメンバーが集まり、又吉自身が編集長を務めて生まれた文芸誌の創刊準備三号。執筆陣は、創刊メンバーの又吉、ピストジャム、ファビアンに加え、バイク川崎バイク、しずる・村上が参加している。 【目次】 ●残影—掌編小説集— 又吉直樹 流れていく気配 髭 打ち上げにて 蜘蛛の足 阿伽耶 ●3 Seconds バイク川崎バイク ●いつかの花火 村上純 ●獣のワルツ—動物ショートショート集— ファビアン ホンモノ志向 ケンタウロス狩りに参加して 走馬塔 ●書評 ピストジャム 「チョコレート・アンダーグラウンド」アレックス・シアラー 「みどりいせき」大田ステファニー歓人 「箱の中」木原音瀬 「星を継ぐもの」ジェイムズ・P・ホーガン 「6時27分発の電車に乗って、僕は本を読む」ジャン=ポール ディディエローラン 「一遍踊って死んでみな」白蔵盈太 「ひきなみ」千早茜 「ヘブンメイカー」恒川光太郎 「夢見る帝国図書館」中島京子 「杉森くんを殺すには」長谷川まりる
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第一芸人文芸部 創刊準備二号
¥1,500
編集長:又吉直樹 編集部員:ピストジャム/ファビアン 発行元:ヨシモトブックス 284ページ 173mm × 108mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 又吉直樹率いる「第一芸人文芸部」のメンバーが集まり、又吉自身が編集長を務める文芸誌の創刊準備二号。執筆陣に前号の又吉、ピストジャム、ファビアンに加え、アキナ・山名、フルーツポンチ・村上、トニーフランク、赤嶺総理が参加している。 小説、書評、俳句、エッセイ、短詩など個性豊かな作品を収録。全284ページにもおよぶボリュームたっぷりの仕上がりになっている。 【目次】 ●月の裏側 又吉直樹 ●書評 ピストジャム ●ハチマキ 山名文和 ●俳句と散文 村上健志 ●ショートショートレストラン ファビアン ●歌詞とエッセイ トニーフランク ●分岐文 赤嶺総理
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第一芸人文芸部 創刊準備号
¥1,000
SOLD OUT
編集長:又吉直樹 編集部員:ピストジャム/ファビアン 発行元:ヨシモトブックス 130ページ 173mm × 108mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** ピース・又吉直樹が率いる文学好き芸人が集う第一芸人文芸部。 そのメンバーが編集し、執筆する“遊び心と情熱の文芸誌”が誕生。「㐧一芸人文芸部」創刊準備号には、編集長の又吉が自由律俳句とエッセイ9本、部員のピストジャムが書評10本、ファビアンがショートショート5本を書き下ろした。又吉が芸人と文学について綴る編集後記も必読。全132ページにわたり、芸人と文学が遭逢する。 【目次】 ●自由律俳句とエッセイ 又吉直樹 ●書評 ピストジャム 「同志少女よ、銃を撃て」(逢坂冬馬) 「この部屋から東京タワーは永遠に見えない(麻布競馬場) 「あこがれ」(川上未映子) 「人間」(又吉直樹) 「月と散文」(又吉直樹) 「口訳 古事記」(町田康) 「ノルウェイの森」(村上春樹) 「限りなく透明に近いブルー」(村上龍) 「はーばーらいと」(吉本ばなな) 「三体」(劉慈欣) ●ショートショート ファビアン 「地球のねじ」 「オキノピ」 「マイナンバー」 「村の遺酒屋」 「ハンドメイド・ウエディング」