-
ロゴスと巻貝
¥1,980
著者:小津夜景 発行元:アノニマスタジオ 253ページ 195mm × 135mm ハードカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 小津夜景とは何者なのかが垣間見える 40篇の読書エッセイ 山本貴光さん(文筆家・ゲーム作家)推薦 細切れに、駆け足で、何度でも、這うように、 本がなくても、わからなくてもーー 読書とはこんなにも自由なのですね、小津さん 小津夜景さんはフランス・ニース在住の俳人です。綴る文章は言葉のつながりが瑞々しく、しなやかな連想に魅力があります。これまでの著作では谷川俊太郎さんなどから帯の推薦コメントをもらい、書籍が文庫化するなど注目が集まっています。新刊『ロゴスと巻貝』は単なる読書エッセイではなく、これまでの小津さんの人生と、そこから結びつく本の記憶を手繰り寄せ、芳醇な言葉の群で紡ぎ合わせ、過去と現在、本と日常、本の読み方、人との交際などについて綴った一冊になっています。
-
野尻抱影 星は周る
¥1,540
著者:野尻 発行元:平凡社 224ページ 182mm × 115mm ハードカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 古今東西の文学や民俗を渉猟し、軽妙洒脱な筆致で星を紹介した「星の文人」野尻抱影。星との出会い、抱影が特に愛したオリオン座やシリウス、四季折々の星にまつわる話などを厳選。 STANDARD BOOKSは、百科事典の平凡社が提案する新しい随筆シリーズです。 科学と文学、双方を横断する知性を持つ科学者・作家の珠玉の作品を集め、一作家を一冊で紹介します。 今の世の中に足りないもの、それは現代に渦巻く膨大な情報のただなかにあっても、確固とした基準となる上質な知ではないでしょうか。自分の頭で考えるための指標、すなわち「知のスタンダード」となる文章を提案する。そんな意味を込めて、このシリーズを「STANDARD BOOKS」と名づけました。
-
シュークリーム
¥2,200
SOLD OUT
著者:内田百閒 発行元:灯光舎 160ページ 183mm × 123mm ハードカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 書物の愛好家はもとより、作者や作品ないしは読書そのものへの入り口にしてほしいという想いのもと、「小品」をコンセプトに刊行してきた「灯光舎 本のともしび」第1期最終巻。 第1期の最後を飾るのはいまも根強いファンが多い文豪・内田百閒。敬愛してやまなかった師・夏目漱石にお金を借りに行く諧謔のきいた随筆から古郷・岡山と祖母のおもかげを語る小話「シュークリーム」など7作品を収録。 ちょっと悲しくておかしい百閒独特のユーモアや、収録作「昇天」に感じる怪奇的な世界観など百閒文学の旨みを凝縮した1冊。本や文学に親しむきっかけを与えてくれる小品集です。 【目次】 ・漱石先生臨終記 ・長春香 ・昇天 ・掻痒記 ・乱れ輪舌FOT ・寺田寅彦博士 ・シュークリーム
-
教科書名短篇 科学随筆集(中公文庫)
¥770
SOLD OUT
編者:中央公論新社 発行元:中央公論新社 248ページ 文庫判 148mm × 105mm ************************ 出版社紹介文より ************************ 科学者にして名文家であった寺田寅彦、中谷宇吉郎、湯川秀樹。国語教科書で彼らの文章と出会い、科学への扉を開かれた者は多い。この三人を中心に、岡潔、矢野健太郎、福井謙一、日高敏隆の名随筆を収録する。考えるよろこび、知るたのしさを味わえる「教科書名短篇」シリーズ唯一の随筆集。 【目次】 科学者とあたま他六篇/寺田寅彦 (科学者とあたま/簑虫と蜘蛛/蜂が団子をこしらえる話/茶碗の湯/藤の実/鳶と油揚/とんぼ) 地球の円い話他三篇/中谷宇吉郎 (科学以前の心/地球の円い話/立春の卵/科学の限界) 詩と科学他八篇/湯川秀樹 (詩と科学/原子と人間(詩)/科学と環境/目と手と心/単数と複数/具象以前/創造性の尊重/少数意見/アインシュタイン先生の想い出) 発見の鋭い喜び/岡 潔 科学的なものの考え方/矢野健太郎 広く学ぶ心/福井謙一 チョウの飛ぶ道/日高敏隆
-
ピタゴラスと豆
¥924
SOLD OUT
著者:寺田寅彦 発行元:KADOKAWA 336ページ 文庫判 148mm × 105mm ~出版社紹介文より~ 晩年の昭和8~10年までに発表した科学の新知識を提供する作品を収録。 「結局自分に入用なものは、品物でも知識でも、自分で骨折って掘出すよりほかに途はない」(「錯覚数題」)。科学と文学をあざやかに融合させた寺田寅彦。随筆の名手が、晩年の昭和8年から10年までに発表した科学の新知識を提供する作品を収録する。 表題作をはじめ、「錯覚数題」「夢判断」「三斜晶系」「震災日記より」「猫の穴掘り」「鷹を貰い損なった話」「鳶と油揚」等23篇。 解説・角川源義、鎌田浩毅 【目次】 蒸発皿 記録狂時代 言葉の不思議 錯覚数題 KからQまで 初冬の日記から 猫の穴掘り 変った話 マーカス・ショーとレビュー式教育 庭の追憶 ピタゴラスと豆 山中常盤双紙 鷹を貰い損なった話 喫煙四十年 鳶と油揚 夢判断 鴉と唱歌 自由画稿 随筆難 糸車 震災日記より 三斜晶系 埋もれた漱石伝記資料 解説・角川源義、鎌田浩毅
-
柿の種(岩波文庫)
¥814
SOLD OUT
著者:寺田寅彦 発行元:岩波書店 312ページ 文庫判 148mm × 105mm ~出版社紹介文より~ 日常のなかの不思議を研究した物理学者で、随筆の名手としても知られる寺田寅彦の短文集。大正9年に始まる句誌「渋柿」への連載から病床での口授筆記までを含む176篇。「なるべく心の忙せわしくない、ゆっくりした余裕のある時に、一節ずつ間をおいて読んでもらいたい」という著者の願いがこめられている。(解説=池内 了) -------------------------------------------------------- ~店主コメント~ 本書に収められた数々の詩情あふれる短文には、著者心情や戦前の日本の風景を想像しながら読む味わい深さがあります。物理学者としての理性と、俳人としての感性、2つの性質から生まれる深みをぜひご堪能ください。
-
どんぐり
¥1,650
SOLD OUT
著者:寺田寅彦/中谷宇吉郎 撰者:山本善行 出版社:灯光舎 80ページ 183mm × 123mm ハードカバー 人々の心に染み入る味わい深い文芸作品を小品仕立ての書籍にしてお届けする「灯光舎 本のともしび」シリーズ。 その第1弾目となるのがこちらの『どんぐり』です。 収められている随筆は「どんぐり」「コーヒー哲学序説」「『団栗』のことなど」の随筆3編。 学者でありながら趣ある名随筆を残す寺田寅彦。 表題作の「どんぐり」では、わが子の姿を見ながら若くして亡くなった愛妻について回顧します。そして、寺田に師事した中谷宇吉郎にの視点で寺田夫妻のことを綴った「『団栗』のことなど」。 さらに、表題作とは違った趣の「コーヒー哲学序説」を加えた珠玉の3篇。 寺田寅彦をご存じの方もそうでない方も、この本が照らし出す文学への入り口をぜひ覗いてみてください。 【目次】 どんぐり コーヒー哲学序説 『団栗』のことなど 撰者あとがき
-
コーヒーと短編
¥1,430
SOLD OUT
編者:庄野雄治 発行元:mille books 販売元:サンクチュアリ出版 320ページ 183mm × 134mm ハードカバー ~出版社紹介文より~ コーヒーによくあうすこぶる面白い小説集、待望の第3弾 安藤裕子の書き下ろし短編小説を含む、珠玉の18編を収録 近代文学に造詣が深く、『コーヒーの絵本』の著者で徳島の人気焙煎所アアルトコーヒー庄野雄治が、コーヒーを飲みながら読んで欲しい短編を厳選しました。大好評を博した『コーヒーと小説』『コーヒーと随筆』の姉妹書、本シリーズの第3弾完結編。今作もカバーモデルに、作品に登場する魅力的な女性の象徴としてシンガーソングライター・安藤裕子さんを起用。そして、本シリーズの締めくくりとして安藤裕子さん書き下ろしの短編小説「謀られた猿」を収録。その他、古典落語「死神」の原案になったグリム童話、小学校を舞台にしながら現代社会を描いたような谷崎潤一郎の隠れ名作、多くの著名人も愛読書としてあげる小川未明の童話から随一の傑作と誉高い作品など、すこぶる面白い短編を18作選り抜き、シリーズ最高傑作が完成しました。 【収録作品】 「桜桃」太宰治、「越年」岡本かの子、「西東」坂口安吾、「死神の名づけ親」グリム童話 金田鬼一・訳、「団栗」寺田寅彦、「蜜柑」芥川龍之介、「水仙」林芙美子、「夕焼け」吉野弘、「耳かき抄」木山捷平、「プールのある家」山本周五郎、「一ぷく三杯」夢野久作、「笑われた子」横光利一、「檸檬」梶井基次郎、「メロン」林芙美子、「赤い蝋燭と人魚」小川未明、「一房の葡萄」有島武郎、「小さな王国」谷崎潤一郎、「謀られた猿」安藤裕子
-
コーヒーと随筆
¥1,430
SOLD OUT
編者:庄野雄治 発行元:mille books 販売元:サンクチュアリ出版 272ページ 183mm × 134mm ハードカバー ~出版社紹介文より~ 近代文学に造詣の深い、『コーヒーの絵本』の著者で徳島の人気焙煎所アアルトコーヒー庄野雄治が、コーヒーを飲みながら読んで欲しい随筆を厳選しました。大好評を博した『コーヒーと小説』の姉妹書、2冊続けて読むと何倍も楽しめる内容です。前作に続きカバー写真には、作品に登場する魅力的な女性の象徴として人気シンガーソングライター・安藤裕子さんを起用! 現代に生きる私たちにこそ響く、至極面白く読みやすい随筆20編です。コーヒーを飲みながらお楽しみください。 【収録作品】 「畜犬談」太宰治、「巴里のむす子へ」岡本かの子、「家庭料理の話」北大路魯山人、「立春の卵」中谷宇吉郎、「大阪の可能性」織田作之助、「陰翳礼讃」谷崎潤一郎、「変な音」夏目漱石、「恋と神様」江戸川乱歩、「余が言文一致の由来」二葉亭四迷、「日本の小僧」三遊亭円朝、「柿の実」林芙美子、「亡弟」中原中也、「佐竹の原へ大仏を拵えたはなし」高村光雲、「大仏の末路のあわれなはなし」高村光雲、「ピアノ」芥川龍之介、「人の首」高村光太郎、「好き友」佐藤春夫、「子猫」寺田寅彦、「太陽の言葉」島崎藤村、「不良少年とキリスト」坂口安吾
-
ゴミ探訪 シリーズ紙礫15
¥2,200
編者:熊谷昭宏 日比嘉高 発行元:皓星社 288ページ 188mm × 128mm ソフトカバー ~出版社紹介文より~ 私たちの社会のもう一つの姿〈ゴミ〉をめぐるアンソロジー 新しいものを作り出し、取り入れながら、私たちは常に何かを捨て、排出している。ゴミは私たちの社会のもう一つの姿である。「シリーズ紙礫(かみつぶて)」第15弾は、屑拾い・屑屋ものに始まり、糞尿譚、瓦礫、ゴミ屋敷、核廃棄物に至るまで、人の生活と切っても切り離せない様々な「ゴミ」のある物語を探訪する。 【目次】 川路柳虹 「塵溜」 幸田露伴 「ウッチャリ拾い」 田山花袋 「女の髪」 稲垣足穂 「WC」 和木清三郎「屑屋」 中西悟堂 「虐殺されし首都」 KMS 「屑屋」 夢野久作 「塵」 埴原一亟 「塵埃」 永井荷風 「掘割の散歩」 岡本 潤 「消える焦土」 廣津和郎 「浮浪者と野良犬」 関根 弘 「ゴミ箱の火事」 中村文則 「ゴミ屋敷」 津島佑子 「半減期を祝って」 日比嘉高解説「ゴミの文学史 序説」 熊谷昭宏解説「求められ嫌われる、曖昧で気になるものたち」
-
文豪たちのスペイン風邪 シリーズ紙礫14
¥2,200
SOLD OUT
編者:紅野謙介 金貴粉 発行元:皓星社 200ページ 188mm128mm ソフトカバー ~出版社紹介文より~ 文豪たちは、スペイン風邪をどう見、どう書き残したのか。 時代と社会を問うアンソロジー。 【目次】 志賀直哉 「流行感冒」「十一月三日午後の事」 菊池寛 「マスク」 佐々木邦 「嚔」(「女婿」より) 谷崎潤一郎「途上」 与謝野晶子「感冒の床から」「死の恐怖」 岸田國士 「風邪一束」 内田百閒 「俸給」 永井荷風 「断腸亭日乗」(抄) 解説 金貴粉「病気と社会―文豪たちの言葉を手がかりに―」 紅野謙介「百年前の隣人たち」
-
かめれおん日記
¥1,870
SOLD OUT
著者:中島敦 発行元:灯光舎 112ページ 180mm × 122mm ハードカバー ~出版社紹介文より~ 小品をもって、作者や作品との出会い、本との出会いの場へと誘う「灯光舎 本のともしびシリーズ」第3弾は中国の古典世界を材にした『山月記』や『李陵』などを描いた作家・中島敦の作品3編をお届けします。 パラオ滞在中に出会った島民の女性をユーモラスに親しみあるまなざしで描いた「マリヤン」、ある南の島に伝わったとされる昔話を題材に描いた「幸福」、そしてタイトルとなった「かめれおん日記」を収録。自身の望まぬ環境と喘息の持病に悩むある教師が、突然生徒から渡されたカメレオンを飼育することになる。その珍奇な小動物の観察から、「自身への呵責と省察」が思索的に展開し、現実と内面の世界を往還する。環境に適応できずに衰弱する「かめれおん」と何とか今の状況から脱却を試みる人間が鮮明に描かれる。 南島の自然や人々への愛情あるまなざしと自身の内面をえぐる鋭い観察に加えて、時にシニカルとユーモアを漂わせて精彩をはなつ作品たちをお届けします。また、中島敦の妹・折原澄子氏によるエッセイ『兄と私』を収録。兄・中島敦との想い出と人柄をていねいに描くみごとな文章も必見。 【目次】 ・マリヤン ・幸福 ・かめれおん日記 ・兄と私 ・撰者あとがき
-
蔓延する東京
¥3,750
SOLD OUT
著者:武田麟太郎 発行元:共和国 400ページ 225mm × 150mm ソフトカバー ~出版社紹介文より~ 高見順 「私に文学的開眼を与えてくれた人」 織田作之助 「血縁を感じている」「文壇でもっとも私に近しい人」 三島由紀夫 「武田麟太郎の作品を今読んで感心するのは、その文章の立派なことだ。目の詰んだ、しかも四方八方に目配りのきいた、ギュッと締って苦味のある、実に簡潔でしかも放胆ないい文章」 * 関東大震災からの復興をとげた、1930年代の東京。都心から周縁部へと蔓延してゆく不良住宅、工場街、そして貧困。戦争に突入する《非常時》にあって帝都の底辺をアクチュアルに描き出し、ファシズムと対峙した小説家、武田麟太郎の都市文学を集成する。 これはメガイベントで再開発が進む、日本の首都の未来図なのか? ◎発表時に削除され、これまで幻とされていた『文藝春秋』版「暴力」を初収録。 【目次】 兇器 暴力(初出『文藝春秋』版) 色彩 場末の童謡 浅草・余りに浅草的な 託児所風景 新宿裏旭町界隈 上野ステーション 隅田川附近 日本三文オペラ 蔓延する東京――食ふ物語/遊ぶ物語(単行本初収録) *写真=堀野正雄 一の酉 私の「大学生」 一時代の思出(単行本初収録) 東にはいつも何かある *挿画=木村荘八 大凶の籤 好きな場所 作品解説にかえて
-
新編 ひたむきな人々 ―近代小説の情熱家たち―
¥2,365
SOLD OUT
編者:外村彰 出版社:龜鳴屋 296ページ 188mm × 127mm ソフトカバー ~出版社紹介文より~ 帰って来た、ひたむきな人々。 売切れだったを旧版を、6編入換え新装刊行。 損得を顧みず生命の高揚感を希求する、さまざまな人々が登場 本書は大学の講義用テキストとして制作したアンソロジーですが、一般販売もいたします。あらためて名作アレコレを読み直してみては如何でしょうか。 【収録作】 [収録作] 心よ 八木重吉 画の悲み 国木田独歩 幻影の盾(抄) 夏目漱石 ローン河のほとり 永井荷風 刺青 谷崎潤一郎 清兵衛と瓢箪 志賀直哉 安井夫人 森鷗外 恩讐の彼方に(抄) 菊池寛 尾生の信 芥川龍之介 毒もみのすきな署長さん 宮沢賢治 名人伝 中島敦 手袋を買いに 新見南吉 たまむしのずしの物語 平塚武二 絵本(抄) 田宮虎彦 ママゴト 城昌幸 草野球の球審 井伏鱒二 連(抄) 宮尾登美子 岩塩の袋(抄) 田中小実昌 生涯 井上靖 ~店主コメント~ こだわりの造本に定評がある龜鳴屋(かめなくや)。知る人ぞ知る金沢の出版社です。 限定部数で刊行しているため品切れのタイトルも少なくありません。 『ひたむきな人々』も旧版は絶版ですが、新装版として復刊してくれました。 この機会にぜひ!