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夏葉社日記
¥1,650
著者:秋峰善 発行元:秋月圓 199ページ 153mm × 110mm ハードカバー *********************** 店主コメント *********************** ひとり出版社「夏葉社」の島田さんは著者にとって憧れの人物。 その島田さんの下で働いた1年間のことが綴られたエッセイです。 かけがえのない日々の体験やその中で交わされた言葉は、著者のみならず本を身近に感じているいろんな人たちの胸にも響くのではないでしょうか。 私は本書を読みながら「最近、自分の養分として本を読んでいないかも?」と思いました。読書をするにしても何かに追われるように読んでいたような気がします。 そのような気づきを与えてくれたのは、著者が好きな言葉として愛読書から引用した文章、そして著者の記憶に残る島田さんの言葉です。 本が好きな方であれば、本書からも十分な養分がもらえると思います。
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ニッポンのアンティークしおり
¥2,200
SOLD OUT
著者:豊嶋利雄 発行元:グラフィック社 264ページ 182mm × 128mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** テレビやネットがなかった時代、新聞や雑誌、ポスターと並んで重要な宣伝手段だった「しおり」。その小さな紙片には、明治・大正・昭和の風俗、世相、流行が凝縮されています。貴重なしおりコレクション466枚をここに収録。
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文にあたる
¥1,760
SOLD OUT
著者:牟田郁子 発行元:亜紀書房 256ページ 188mm × 128mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 《本を愛するすべての人へ》 人気校正者が、書物への止まらない想い、言葉との向き合い方、仕事に取り組む意識について——思いのたけを綴った初めての本。 -------------------------------------- 〈本を読む仕事〉という天職に出会って10年と少し。 無類の本読みでもある校正者・牟田都子は、今日も校正ゲラをくり返し読み込み、書店や図書館をぐるぐる巡り、丹念に資料と向き合う。 1冊の本ができあがるまでに大きな役割を担う校正・校閲の仕事とは? 知られざる校正者の本の読み方、つきあい方。 -------------------------------------- 「校正者にとっては百冊のうちの一冊でも、読者にとっては人生で唯一の一冊になるかもしれない。誰かにとっては無数の本の中の一冊に過ぎないとしても、べつの誰かにとっては、かけがえのない一冊なのだ。」 *********************** 店主コメント *********************** 印刷物の誤字脱字のチェックや記述内容の事実確認などを行う校正の仕事は、やはり一筋縄ではいかない。 一見誤植のようでも作者の意図が隠れていたり、時代によって認識が異なったり。 校正にまつわる様々なエピソードはその奥深さを伝えてくれます。
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装丁物語(中公文庫)
¥924
著者:和田誠 発行元:中央公論新社 296ページ 文庫判 148mm × 105mm *********************** 出版社紹介文より *********************** 絵を描き、文字を配し、用紙を選んで一冊を作り上げる。そのデザインの源泉は書物への深い愛着。星新一から村上春樹まで――惜しみなく披露する本作りの話。 *********************** 店主コメント *********************** 幅広い人脈にイラストのタッチが相俟ってか、和田誠の人物像は温和で優しいイメージが定着しています。しかし、彼の仕事ぶりからはストイックな一面も垣間見えます。 出版業界の方針に対し、仕事の減少も省みず自身のこだわりを貫きとおした姿勢に職人気質を感じました。 エピソードの詳細は、ぜひ本文でご確認ください。
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あしたから出版社(ちくま文庫)
¥968
著者:島田 潤一郎 発行元:筑摩書房 336ページ 文庫判 148mm × 105mm *********************** 出版社紹介文より *********************** 本当は就職をしたかった。でも、できなかった。33歳のぼくは、大切な人たちのために、一編の詩を本にすること、出版社を始めることを決心した—。 心がこもった良書を刊行しつづける「ひとり出版社」夏葉社の始まりから、青春の悩める日々、編集・装丁・書店営業の裏話、忘れがたい人や出来事といったエピソードまで。 生き方、仕事、文学をめぐる心打つエッセイ。 解説 頭木弘樹
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東京の編集者 山高登さんに話を聞く
¥2,530
SOLD OUT
著者:山高登 発行元:夏葉社 148ページ 198mm × 155mm *********************** 出版社紹介文より *********************** 新潮社で長く編集者をつとめた山高登(やまたか・のぼる)さんの談話をまとめた一冊。 志賀直哉、内田百閒、尾崎一雄、上林曉。 あの本も、この本も、みんな山高さん。 秘蔵のモノクロ写真も多数収録。
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花森安治装釘集成
¥8,800
SOLD OUT
編者:唐澤平吉/南陀桜綾繁/林哲夫 発行元:みずのわ出版 282ページ 257mm × 183mm ソフトカバー *********************** 店主コメント *********************** 花森安治は、NHKのドラマ『とと姉ちゃん』で唐沢寿明が演じた編集長のモデルとなった人物。雑誌『暮しの手帖』を創刊し、長きにわたって編集に携わりました。 また同時に、数多くの装幀も手掛けてきました。 「文章はことばの建築だ。だから本は釘でしっかりとめなくてはならない 」 そのような想いから、花森が装幀について語るときは「装釘」という言葉を使っています。 掲載されている装釘を眺めていると、表紙カバーを広げて表表紙・背・裏表紙を1枚の写真で見せているものが多いことに気付きます。それもまた、ことばの集合体である本を3面でしっかりと包み込もうするこだわりの表れではないでしょうか。 代名詞と言える『暮しの手帖』の表紙画も、創刊号から第2世紀53号(花森の絵が使用された最後の号)までしっかり収録。 まさに集成の名にふさわしい一冊です。
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〈美しい本〉の文化誌 装幀百十年の系譜
¥3,300
著者:臼田 捷治 出版社:Book&Design 336ページ 195mm × 138mm ハードカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 夏目漱石『吾輩は猫である』以降、約110年間に日本で刊行されてきた、美しい本350冊を振り返り、ブックデザインの変遷について書かれた本です。 ベストセラーや話題になった装幀のほか、村上春樹『ノルウェイの森』など著者による装幀、恩知孝四郎や芹沢銈介など工芸家による装幀、文化人や編集者による装幀を紹介。書籍で使われてきた用紙や書体に至るまで、あらゆる角度から近現代の装幀について解説しています。著者は『装幀時代』『現代装幀』『装幀列伝』『工作舎物語』など、装幀に関する書籍を多数執筆している臼田捷治氏。 日本の造本文化を支えてきた装幀家、著者、編集者らの仕事でたどる日本近代装幀史の決定版です。 【目次】 第一章:日本の装幀史を素描する 第二章:目も綾な装飾性か、それとも質実な美しさか 第三章:様式美を支える版画家装幀と〈版〉の重みと 第四章:装幀は紙に始まり紙に終わるー書籍のもとをなす〈用紙〉へのまなざし 第五章:〈装幀家なしの装幀〉の脈流ー著者自身、詩人、文化人、画家、編集者による実践の行方 第六章:タイポグラフィに基づく方法論の確立と 書き文字による反旗と 第七章:ポストデジタル革命時代の胎動と身体性の復活と ・人名リスト ・書籍名索引