-
東北モノローグ
¥2,200
SOLD OUT
著者:いとうせいこう 発行元:河出書房新社 312ページ 198mm × 138mm ハードカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 東日本大震災の癒されえぬ傷痕、そのうえを流れた時間はいったいなにを残したのか。東北のひとびとがいま語ること、その地でこだまする声に耳を澄ます、文学とノンフィクションの臨界点。
-
「まちライブラリー」の研究 「個」が主役になれる社会的資本づくり
¥2,860
SOLD OUT
著者:礒井純充 発行元:みすず書房 252ページ 193mm × 135mm ハードカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 〈本を核に本や人との出会いを目指す活動であれば、まちライブラリー〉というおおらかな考えのもとで著者が提唱し、個々の人の参画・運営によって全国に千ヶ所以上形成されてきた「まちライブラリー」。始まりから12年、まちライブラリーはどのように広がってきたのか。運営者・利用者へのアンケート、関係者へのヒアリングから分析、考察する。 そこから浮かび上がってくるのは、「自生的」「社会的連坦」「日常」「主観」「自由」といった言葉で語ることのできる、人と人とのゆるやかなつながりだ。 地域の場づくりやコミュニティ形成をうながし、そこに関わる個々の人がやりがいやいきがいを感じる活動の鍵を明らかにする、小さくも示唆に富んだ一冊。 【目次】 はじめに 第1章 まちライブラリーが生まれた背景と基本概念 無力感が生まれてくる背景 私がみたグローバル化 グローバル化がもたらした息苦しさ 森ビル時代の社会人教育活動 六本木アカデミーヒルズの夢やぶれ、模索の時代 若者から得た「まち塾@まちライブラリー」の理念 まちライブラリーの仕組みと基本概念および活動原理 自生的に派生する活動と「社会的連坦」 第2章 まちライブラリーの実践活動から得た知見 まちライブラリーの沿革と節目になった活動 本を介した自己紹介の効用、ISまちライブラリー 蔵書ゼロ冊から育てる図書館、大阪府立大学のまちライブラリー 本の力を証明した商業施設のまちライブラリー 第3章 まちライブラリーの広がりと多様性 広がりの状況 まちライブラリーが点在する意味 まちライブラリーの分類と事例 私的な場に設置された事例 公共的な場に設置された事例 第4章 まちライブラリー運営者と利用者の実態 まちライブラリーを始めるきっかけ 運営を始める動機と活動の自己評価 行き詰まりを感じる人 うまくいっていると感じる人 ソーシャル・キャピタルを得やすいまちライブラリー 利用者の実態把握 利用者の自己実現の場 主観的な価値観が壁を突破する鍵 第5章 地域と人とまちライブラリー 地域におけるまちライブラリーの存在感を検証する 大阪市中央区のまちライブラリー概況 ISまちライブラリーの立ち上げを支援した人たち 大阪市中央区全体への広がりと運営者の顔 岩手県雫石町の個人力 自然体での広がり――埼玉県鶴ヶ島市 北海道千歳市の市民力、挫折と再生から見えてくるもの 長野県茅野市における地域への浸透 地域と人とまちライブラリーから学ぶこと 第6章 まちライブラリーを活用した場づくりとは まちライブラリーはコミュニティの場なのか? 「場づくり」という多様な概念 居場所という場 魔法の言葉「サードプレイス」 まちライブラリーが生み出している場 本の磁力と人の顔がある場 本がつくり出す日常的な場 運営者の自己充足が無意識のうちに場づくりになる まちライブラリーが生み出す「場の四象限」 第7章 計画性や制度から自由で、自生的に生まれるまちライブラリー――知の哲人からの気づき 計画性と制度の罠 近代都市計画に内包する課題 ジェイコブズの都市計画批判と生態学的な都市観察 宇沢弘文の「社会的共通資本」という問題提起 公共図書館の新しい役割 「知の広場」としての公共図書館 アンニョリが推奨する公共図書館 変革を遂げつつある公共図書館像 場としての図書館 私立図書館等の先導 計画性や制度の外にあるまちライブラリー 小さなつながりから派生する大きなネットワーク アダム・スミスの原点にある「個」の力 第8章 「個」が主役になるまちライブラリー 解を求めるまえに 組織への依存を極力さけるコツ 組織への依存より、心の自由 組織の視点から「個」の活動をみる 汎用性より個別性の大事さ 計画性より融通性がことをうまく進める 非日常より日常を大事にする 日々の積み重ねを大切にする人への敬意 本の触媒性が示唆する人のつながり 人と人との集合知は双方向性から生まれる 個人の知を開放する勇気 社会の寛容性と個人の意識改革 おわりに 注 参考文献
-
驚嘆!セルフビルド建築 沢田マンションの冒険(ちくま文庫)
¥1,320
SOLD OUT
著者:加賀谷哲朗 発行元:筑摩書房 308ページ 文庫判 148mm × 105mm *********************** 出版社紹介文より *********************** 他に類を見ない巨大セルフビルド建築、沢田マンション。日本版サグラダファミリアとも称されるこの建物がどのように継ぎ足しながら作られ、いかに住民に使いこなされてきたのか。4階に釣堀、5階に水田が広がり、屋上の自家製クレーン、謎の地下室、お座敷バスまである建築物の魅力に迫る。住民主催の沢マン祭りなどコミュニティとしての魅力も! 【目次】 01 沢田マンションという建築物(沢田マンションのココがすごい!沢田嘉農さんって何者?) 02 沢田マンションの歩き方―沢マンを読み解く13のキイワード(構築のシンボル沢マン柱ガイド 世界に繋がる角出し建築 ほか) 03 沢田マンションに暮らす人々と生活(沢マンEXPO開催!受け継がれる沢マン文化 ほか) 04 沢田マンション図面集成(南立面図平面図 ほか)
-
夜のお店 解剖図鑑
¥1,980
SOLD OUT
著者:高橋哲史 発行元:エクスナレッジ 164ページ 210mm × 148mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** なぜ、お店で飲むと美味しくて楽しいのか? お酒を出す店舗の仕掛けと工夫がマルわかり。 飲食店の天井をはずして俯瞰・立体的に見てみよう。こだわりのデザイン・座席の数・その間隔や、トイレの位置、厨房の広さ……、さらにはそこで働く人の所作や服装などなど、それぞれのお店に最適化された独自の仕掛けが見えてくるはずです。 本書は、バー、クラブ、スナックから、角打ち、町中華、コンカフェまで。お酒を提供する繁盛店の「おもてなし」を完全図解しました。著者はこのような酒類を提供する店舗を100件以上設計してきた大ベテランの設計者です。 夜のお店を知りたい、つくりたい(開業したい)方だけでなく、描(書)きたいクリエイターまで。すべての人に役立つ資料が満載の1冊です。 【目次】 CHAPTER1:お店ができるまで ①内見~契約 ②墨出し~組積工事 ③ボード張り~仕上げ工事へ ④清掃~引き渡し ⑤オープン~ダメ工事 CHAPTER2:お酒が出るお店 ・定食屋 ・町中華 ・おでんや ・シン角打ち 〇見積り査定の極意 ・郷土料理(沖縄料理)の店 ・クラフトビールバー ・ビーチハウス(ヤング海の家) ・立ち飲み食いのポテンシャル ・ギャラリー ・ソウルバー ・ノンアルコールバー 〇人と重力と接点:地球との付き合い方 ・オーセンティックバー ・フレンチベトナミーズ ・スナック 〇風営法 〇トイレ ・お茶屋バー ・インターナショナルクラブ お茶屋さん(お座敷) ・銀座なクラブ ほか CHAPTER3:お店の変遷 ・江戸の居酒屋 ・カフェー ・闇市 ・角打ち(昭和タイプ) ・海の家(旧タイプ) ・グランドキャバレー CHAPTER4:明日あるかも店 ・メタ酒場 ・マッドハッタークラブ ・エンターテインメントシャッフルクラブ ・コンセプトカフェ
-
IN/SECTS(インセクツ) Vol.17 『特集:私たちの集い』
¥1,870
発行元:IN/SECTS 143ページ 182mm × 130mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 今号は「集い」について、みなさんと一緒に考えてみます。 アフターコロナってことも言えるかもしれませんが、それ以上に人との関わり、 集まり方の作法、コミュニティやソサエティに対する概念が以前から少しずつ 変化してきていると編集部では考えました。 そこで、私たちの周りのさまざまなチームや団体と共に 集いの有り様について、話し合い、今、私たちが集まることに、 どのような意味があるのか、そこまで堅く考えずとも、 どのように集まるとみんなが楽しめるのか、そんなことを思案してみた次第です。 そうして、それぞれの集まりから紡ぎ出された形や方法は、 多くの学びを与えてくれる、そんな1 冊になったと感じています。 快活で愉快な集いの世界をどうぞお楽しみください。 【目次】 イン・セクツ ギャラリー ● 幕開け 撮影 井上嘉和 ● 器を再燃焼する集い サイネンショー ● 棍棒カルチャーの集い 全日本棍棒協会 ● モノづくりの集い SIBO ● モダンな集い SPACE EAUUU × モダンDJ 特選集 ● シチニア食堂の small gathering 清荒神の夜 ● 誰にでも愛される!? LPキッチンのフシギ♡ ● 未だかつてなかった「とある集落」A HAMLET というセカイ線 ● 集いを考えるミニコラム 「絵が開く」文 橋本梓 ● 野湯を巡る写真家、山谷佑介 ● 本から見るあの人の集いのヒント ● 教えて!先生 マッチングアプリで友達を集める ● bande à part 回想記 ● 店主の二足目の草鞋の履き心地 ● 屋台研究家・下寺孝典さんにきく 屋台と人と路上と ● 関西のNEO 屋台メイカーたち ● あかとこかえ 女3人、月イチの集い ● 学生突撃レポート! ! ナニワなおかあさんに集うワケを調査せよ ● うごき、探り、つくって巻き込み、またうごく 本の先をつくる出版社 「出雲路本制作所」の本づくり ● あのひとん家のあの集まり ニラの会 @久保よしみ邸 共通言語のないごはん会 @ウスビ・サコ邸 月命日の会 @at the table est 2015 ● 淡路島の小さな港町・岩屋にある 銭湯の集い 文 スズキナオ ● 漫画 あおむろ ひろゆき 集いの コマ漫画 ● 大阪飲食店 ステッカーの集い ステッカーコレクション 2023 ● ラジオは新たな集いの場という提案 シンガーソングライター・柴田聡子の 「シャムゴッド・トーク・ドリル」編 ● 塩屋への移住が止まらない !? 森本アリさんに聞く、塩屋的集い方 ● 私たちの集いのカタチ BuyByByeByeMarkets/ 社団法人 ホホホ座浄土寺座/チームシカモ 歩き方ハウス交流会/ elev studio® /バイソンの共同茶室/野良犬の目線 茶酔/ void / エンバーン× 日下慶太/堕楽暮 ダラクレ /だらくれ 平日中華/休日中華/六感音祭/ Valley Town / フリルフツリヴ Honmachi93 /グ音楽講座「ところで最近なに聴いてます?」 ● 集いのニュース 扇町ミュージアムキューブ + 扇町キネマ ● NESHINA COLUMN ◎TOKO/碇 雪恵/藤井佳之/安達茉莉子/姫 モモコ/鷹取 愛 ◎チャレンジ企画 飯の友自慢会 ◎新作映画「輝け星くず」完成記念特別インタビュー 映画監督 西尾孔志 ◎NESHINA ROOM
-
ダンス・イン・ザ・ファーム 周防大島で坊主と農家と他いろいろ
¥2,090
著者:中村明珍 発行元:ミシマ社 304ページ 188mm × 128mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 都市と田舎、高齢者と子ども、外来のシステムと土着の霊性、移住者と地元の人… すべてをまたいで今を生きる、切実でおかしみあふれる日々のはなし。 東京で生まれ育ち、全生命をかけてバンドしていた著者は、震災を機に瀬戸内の周防大島に移住。農家、僧侶、宅配、店番、ライブの企画運営etc、何足ものわらじを履いて暮らすなかで、40日に及ぶ断水、そしてコロナの流行が起こる。 【目次】 まえがき 第一部 暮らしの体験 Part1 おお、周防大島 Part2 あなたの本業ってなに? 第二部 暮らしの観察 Part3 ダンス・イン・ザ・ファーム Part4 断水 inda House Part5 心と境 Part6 LIFE BALL 第三部 空白期、そして今 Part7 こむぎ あとがき
-
WORKSIGHT ワークサイト 20号
¥1,980
SOLD OUT
編者:WORKSIGHT編集部 発行元:コクヨ株式会社 販売元:学芸出版社 128ページ(カラー32ページ) 224mm × 152mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** オランダ・フランス現地取材と思索の軌跡 認知症患者が"普通の日常"を送れる介護施設「ホグウェイ」やランド・アルツハイマー村、セーヌ川に浮かぶデイケアセンターなど、オランダ・フランスの〈記憶〉をめぐる旅、現地取材を通した思索の軌跡。『記憶術全史 ムネモシュネの饗宴』『ルネサンス 情報革命の時代』著者、桑木野幸司氏インタビューやブックガイドも収録 【目次】 ◉記憶をめぐる旅の省察 文=山下正太郎(本誌編集長) 写真=大谷臣史 -------------------------------------- ・ザ・ホーグワイク|認知症居住者が自律協働する「町」 ・マフトルド・ヒューバー|ポジティブヘルスという新たな「健康」指標 ・エミール|ケアの技法を学生に授けるスタートアップ ・デポ・ボイマンス・ファン・ベーニンゲン|アート・収蔵庫・市民の記憶 ・ヴィラージュ・ランデ・アルツハイマー|認知ケアを社会に開くために ・サントル・ド・ジュール・ラダマン|セーヌに浮かぶ開かれたデイケアセンター ◉記憶・知識・位置情報 桑木野幸司・ルネサンス期の「記憶術」が教えること -------------------------------------- 情報のビッグバンに対峙したルネサンス期の西洋人たちは、 新たな「記憶術」を編み出し、実践していったという。その試みは、 どんな今日的な問いをもたらしてくれるだろう。『記憶術全史』や『ルネサンス 情報革命の時代』の著者・桑木野幸司に尋ねた。 ◉記憶をめぐる本棚 -------------------------------------- 記憶が頼りないのならば、記憶をめぐる議論もまた、 手がかりなしには成り立たない。個人と集団をまたぎ、 深遠な哲学とも最先端のテクノロジーともつながる、 そんな、記憶の不思議とともに歩むための かがり火のようなブックガイド。 ◉内戦の記憶・時空を超える音楽 ベイルートの音楽家・建築史家が描く「ホテルの戦い」 -------------------------------------- 2023年3月、ベイルートの音楽レーベルRuptured Recordsから 『Marjaa: The Battle Of The Hotels』と題された美しいアルバ ムがリリースされた。つくったのはベイルート出身の音楽家であり建 築史家でもあるメイサ・ジャラッド。大学で建築史を学んだ彼女は、 ベイルートで 1975 年に勃発した内戦の熾烈な戦闘の舞台となった 海岸沿いのホテル群について論文を書いた。そして、その論文をも とに、今度は音楽作品をつくりあげた。都市の記憶とその傷痕を、 建築という視点から音響を通して辿りなおすという野心的な試みは、いかにして生まれたのか。世界が注目する新鋭音楽家に訊ねた。
-
客観性の落とし穴(ちくまプリマー新書)
¥880
SOLD OUT
著者:村上靖彦 発行元:筑摩書房 192ページ 新書判 182mm × 103mm *********************** 出版社紹介文より *********************** 「その意見って、客観的な妥当性がありますか?」 この感覚が普通になったのは、社会の動きや人の気持ちを測定できるように数値化していったせいではないか。それによって失われたものを救い出す。
-
コーヒーを、もう一杯
¥1,870
SOLD OUT
著者:早坂大輔 発行元:BOOKNERD 72ページ 182mm × 128mm 雁垂れ製本 *********************** 発行元紹介文より *********************** BOOKNERD店主が考える、喫茶店からはじまる盛岡という街のツーリズム。 お気に入りの喫茶店7店舗プラスαにまつわるエッセイ、巻末企画「WHAT ARE YOU DOING THIS WEEKEND AT MORIOKA?」、コーヒーブレイクに聴くべきレコードガイド「COFFEE BREAK:28HOURS」も併載。 *********************** 店主コメント *********************** 食事や談話、読書、音楽など各々の憩いのために人が集まる喫茶店。そこでは自ずと物語が生まれる。このエッセイには、そのような情景が綴られています。 ニューヨーク・タイムズ紙「2023年に行くべき52カ所」に選出された盛岡。 その立役者の一人が喫茶店であるということは間違いなさそうです。
-
喫茶店のディスクール
¥1,870
SOLD OUT
著者:オオヤミノル 発行元:誠光社 143ページ 180mm × 131mm 仮フランス装 *********************** 帯文より *********************** われわれは一体誰と契約をしているのか? SNSとグルメサイト、クラウンドファンディングとポイントカードに骨抜きにされた消費者万能の暗黒時代に模索する「いい店」の条件。自身の迷走を振り返りつつ、犬の目線で語る、経済、仕事、メディアにコミュニティ。金言だらけの与太話再び。 【目次】 第一考 職業意識の変化 第二考 資金の調達について 第三考 ローカルであることの必然性 第四考 いいやつで行こう 第五考 共有財産の私物化と、権威主義の横行 第六考 作り手ではなく飲み手、もらい手ではなく 出した側 あとがき *********************** 店主コメント *********************** いい店の条件ってなんだろうか? 焙煎家の著者が説く小商い論。 現代人の営みに「最悪の景色」を見る著者の言葉は辛辣。書店員のキャリア無しに本屋を始めた私にとっても耳の痛い言葉が随所にありました。けれども、あらゆる分野の書物から得た知識によって裏付けされた著者の言葉には、確かな説得力と重みがあります。 また、消費者という立場で読んでみても「良い店」について考えるキッカケになるのではないでしょうか。 お店の運営方法に正解などありませんが、主流に対するオルタナティブな考え方のひとつとして、この本の内容はとても刺激的です。ぜひ。
-
ちゃぶ台10 特集:母語ボゴボゴ、土っ!
¥1,980
SOLD OUT
発行元:ミシマ社 184ページ 189mm × 149mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 特集:母語ボゴボゴ、土っ! 国家や学校からあたえられた「母国語」ではなく、 もっとのびやかで、固有の、血の通ったことば 「母語」の力を信じて―― ウスビ・サコさんインタビュー「サコ先生、『母語』ってなんですか?」、土井善晴さんによる随筆「料理する動物」、伊藤亜紗さん論考「会議の研究」、津村記久子さんエッセイ「オブラートは永遠に」など…、生活や生き様、創作の根底に流れることばに光を当てた、生活者のための総合雑誌。 【目次】 益田ミリ「英語と私」(エッセイ) ウスビ・サコ「サコ先生、『母語』ってなんですか?」(インタビュー) 津村記久子「オブラートは永遠に」(エッセイ) 伊藤亜紗「会議の研究――話に花が咲く」(論考) 三好愛「近寄りたいのに」(絵と言葉) 斉藤倫「クリップの王さま」(児童文学) いしいしんじ「こんにちは」(小説) 齋藤陽道「恩言語を宿らせる」(フォトエッセイ) 土井善晴「料理する動物」(随筆) 榎本俊二「ギャグマンガ家山陰移住ストーリーPART9」(漫画) 藤原辰史「民草論――山崎佳代子の言葉に触れて」(論考) 作・益田ミリ/絵・平澤一平「秋田犬 AKITAINU」(漫画) 書店、再び共有地(レポート) SANJO PUBLISHING〈新潟・三条〉 本屋ルヌガンガ〈香川・高松〉 中村明珍「ボゴ・ダンス――日本語の話者としての」(エッセイ) 宮田正樹「土と私のあいだ」(インタビュー) 滝口悠生(小説) 内田健太郎「はじまりの言葉」(エッセイ) 寄藤文平「未来の描き方 その4」(絵と言葉) 三島邦弘(ブックレビュー) 編集後記
-
いいお店のつくり方 保存版
¥2,200
発行元:インセクツ 496ページ 188mm × 128mm ソフトカバー ******************** 出版社紹介文より ******************** ふだん何気なく「あそこ、いいお店だから」と口にするけれど、 あらためて、いいお店って?って聞かれたら、なんて答える? そもそも、いいお店の“いい”ってなんだろう。 大阪に拠点を構え、地域としてのローカリティだけでなく、感性や共感といった同時代性的ローカリティを軸とした、雑誌「IN/SECTS」。 Vol.6.5(2016年刊)とVol.9(2017年刊)では「いいお店のつくり方」と題して、編集部それぞれがオンリーワンの“いい”と考えるお店を紹介してきました。それは、立ち飲み屋、書店、フランス漁師店、レコードショップ、銭湯など…多岐にわたるお店の、開店までの経緯や店主の秘めたる思いに迫る“いい”をひもとく試みでした。 本書では、そんなVol6.5とVol.9に収録した約6年前の記事とともに、コロナ禍を経た2022年、どのような考え方のもとお店を続けているのか、改めて取材を敢行。当時それぞれの店主が描いていた“いい”は変わったのか、道半ばなのか? それとも以前と変わらぬ思いで働いているのか。 17店のオンリーワンな道のりを、お楽しみください。 【目次】 <いいお店のつくり方 取材先 一覧> 1 アノニム(フランス料理店) 2 井倉木材(立ち飲み屋) 3 サウナの梅湯(銭湯) 4 スペース・オー(オルタナティブ・スペース) 5 誠光社(書店) 6 ビヨンドコーヒーロースターズ(珈琲焙煎所) 7 ホラオーディオ(オーディオメーカー/スペース) 8 ミズタマ舎(器と生活雑貨) 9 メディテーションズ(レコードショップ) 10 スジャータ/豆醍珈琲(コーヒーとお酒) 11 LVDB BOOKS(新刊古書店) 12 アニエルドール(フランス料理店) 13 VOU(雑貨、ギャラリースペース) 14 酒菜の大きに/オキニコウ(立ち飲み屋) 15 IMA:ZINE(アパレルショップ/ギャラリー/編集業) 16 VINYL7 RECORDS(中古レコードショップ) 17 タビコーヒーロースター(焙煎所・コーヒースタンド) 特別寄稿 井川なおこ/吉本ばなな
-
tattva(タットヴァ) Vol.7
¥2,200
発行元:BOOTLEG 編集長:花井優太 224ページ 210mm × 150mm ソフトカバー ******************** 出版社紹介文より ******************** 特集:もし明日、わたしたちの仕事がなくなるとして Serial Experiments Design ずっと終わらないものはない。それは仕事も同じ。 そう考えたとき、自分の、自社のアイデンティティを見直しながらどのように変わるか?または貫けるのかを考える。 ◎文明のしくみ ペース・レイヤリング_複雑なシステムはどう学び、いかに学び続けるのか? スチュアート・ブランド(編集者・未来学者) ラグジュアリーを更新する ステラ・マッカートニー(デザイナー) ◎寄稿・連載 武邑光裕 / 国保祥子 / 本根誠 /後藤浩一 / 舟橋正剛/ 矢代真也 / 加藤幸一郎×柳川範之 / 入山章栄 / 津田真吾 / 松井紀子 / 村松潔/ 松岡一哲 / 草野庸子/ 奥野紗世子 / 酒井麻衣 / 和田彩花 / 曽我部恵一 / 青柳文子×小谷実由 / チョーヒカル / Licaxxx / 鈴木謙介 他多数
-
tattva(タットヴァ) Vol.6
¥2,200
発行元:BOOTLEG 編集長:花井優太 224ページ 210mm × 150mm ソフトカバー ******************** 出版社紹介文より ******************** 特集:生まれるうちあわせ。いい会議。 私たちは本当に一人でできることがほとんどないから、話し合いの場を設ける。それは打ち合わせとも会議とも呼ばれるが、なぜわざわざ話し合うのかを考えると、できるだけ「みんな」にとって有益なものにするためである。そしてこのみんなが増えるほど、話し合いは難解になっていく。いい話し合いとは、何なのか? ◎いい対話の条件 リアーナと交わしたぶっちゃけ話 ミランダ・ジュライ(小説家) 「ルンブン」で生きる─ 芸術と生活の共有地 ルアンルパ(アート・コレクティヴ) ◎寄稿・連載 武邑光裕 / 西研 / 饗庭伸 / 伊藤亜紗 / 百瀬 文 / 松本紹圭 / 相馬千秋×田村かのこ / 中竹竜二 / 河田将吾×山下正太郎 / 遠藤文香 /草野庸子/奥野紗世子/酒井麻衣/和田彩花/曽我部恵一/青柳文子×小谷実由/チョーヒカル/Licaxxx/鈴木謙介 他多数
-
カルチュラル・コンピテンシー
¥2,200
SOLD OUT
著者:花井優太/鷲尾和彦 発行元:BOOTLEG 224ページ 188mm × 128mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 経済も日常生活も、人の営みの「土台」には常に文化がある。生産性と効率最優先のゼロサムゲームに終止符をうち、持続的な循環社会を生むための12の実践例と識者たちの視点。 「カルチュラル・コンピテンシー」は、異なる価値観、信仰、慣習、生活があることを前提に、主にソーシャルワーカーたちの間で用いられてきた言葉です。 個人が、文化・言語・人種・階層・民族的背景・宗教・その他の多様性を持つ人々に敬意を持ち対応していくそのプロセスは、医療領域だけでなく、文化的な価値や実装力を軸に展開される新たなビジネスの構想、地域資源を生かしあう生活圏とそのローカリティの涵養など、社会の中でより広く活かされていく発想であると私たちは考えています。 行きすぎた利益追及のゼロサムゲームで結果的にマーケットを干上がらせるのではなく、持続的に磨耗せずに市場を育てて行く方法はないのか?人間の営みにはまず「文化」が前提として存在し、そのユニークネスこそが不可欠ではないのか?サービス提供では、サービスを受ける側への文化理解が必要であり、尊重されるべきではないのか?そして既存のものを捉え直し、育てることで時代の流れに風化することのない営みの循環をつくり育てることの重要性。 これらに焦点を当て取材した内容から新たな文化経済を生み出す方法知を探ります。 【目次】 ・コンピテンシーを育て、コンピテンシーが育てる世界に向けて 花井優太 ・世界が抱える資源問題を解決する Spiber株式会社 ・地域課題を事業化する ヤマガタデザイン株式会社 ・市民とともに育つアートセンター 山口情報芸術センター ・創造性を民主化する sitateru株式会社 / VUILD株式会社 ・デジタルノマドが作る新しい世界地図 武邑光裕 ・生活圏に入り込む 株式会社良品計画 ・地域が育てた美意識を掘り起こす 一般社団法人 富山県西部観光社 水と匠 ・文化的生産を持続させる .science Inc./株式会社てしま企画 ・民主主義の基盤としての文化 秋野有紀 ・まち全体を「生きた学びの場」に育てる 兵庫県芸術文化観光専門職大学 / 城崎国際アートセンター / 豊岡演劇祭 ・復興を捉え直し、生活を創出する 株式会社ワンテーブル ・市民の心に小さな変化を起こす 八戸市美術館 ・ダイバーシズムからトランスカルチュラリズムへ オードリー・タン ・自己実現から自己「超越」へ 広井良典×花井優太 ・アートで育むプログラミング思考が社会を変える 脇田 玲×鷲尾和彦 ・不確実な社会で生きるストリートの知恵 小川さやか×花井優太 ・コモンズをデザインするルール 水野祐×花井優太 ・なぜ今、「カルチュラル・コンピテンシー」か 鷲尾和彦
-
A GUIDE to KUROISO
¥3,000
SOLD OUT
著者:乾隼人 編者:株式会社Huuuu/徳谷柿次郎/友光だんご/日向コイケ/ヤマグチナナコ 発行元:風旅出版 211ページ 210mm × 128mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 栃木県・那須塩原市にある黒磯(くろいそ)は、開拓地としての歴史を持ち、多くの旅人が訪れる町。そこには旅の目的地になる数々の個人店と、個人店の営みを通して「良い町」「良い生活」のあり方を模索する人々がいました。 その黒磯の魅力をまとめた一冊が、2022年からHuuuuが立ち上げた出版レーベル「風旅出版」の第1弾として刊行。 全国のローカルに足を運び、取材・企画・編集を行うHuuuuチームが1年間かけて現地を訪れ、取材を行いました。それぞれの価値観と美意識を追求する店主たち、黒磯の町の未来を考える人々へのインタビューを通して、「なぜ、黒磯のまちはこんなにも面白いのか?」を一冊を通じて紐解いています。 【目次】 ◆INTRODUCTION|はじめに ◆Scenery ◆Statement ◆黒磯の歴史年表 ◆数字で見る黒磯 ◆WHAT IS KUROISO?|インタビュー 樋爪克至|DEAR, FOLKS & FLOWERS・PANGEA 津久井勝一|黒磯ブロイラー 伊藤麻理|那須塩原市図書館 みるる 豊田彩乃|街音 宮本吾一|Chus・バターのいとこ 水戸岳志|Lunettes+山の道具屋 平田太地|Bar Calavera・MAD PERROS PIZZA 川瀬真吾|ROOMS 番外編・板室温泉 ゼロカーボンパーク 立石哲也|あくび 吉田貴則|「萬」吉田商店 薄井国能|HIKARI SYOKUDO 植田紘平/B.D a.k.a Killa Turner|六喩 ◆GUIDE & HISTORY|ガイドと歴史 ◆黒磯ガイドマップ ◆歴史コラム ◆Why KUROISO?|移住者インタビュー 株式会社GOODNEWS|水野琴美 株式会社GOODNEWS/株式会社チャウス|田中美保 森林ノ牧場|岸野椿 ◆FUTURE|黒磯の未来 ◆新しい黒磯のクラフト ◆黒磯を知る鼎談 ◆那須の取り組み ◆コラム 地域をよそ者が編集する葛藤と役割 ◆編集後記 *********************** 店主コメント *********************** 「黒磯」という地名はご存じでしょうか。 栃木県那須塩原市にある地区です。 約30年前、CAFFE SHOZOのオープンを皮切りに個性的なお店が次第に増えていき、魅力的な街並みが形成されています。 4年前に1度だけ訪れたことがあるのですが、古い建物をリノベーションしたカフェや雑貨店が点在するエリアにはゆったりとした時間が流れ、元来その土地が持っているどかな雰囲気にとてもマッチしていました。 街づくりには、前提としていろんな業種の個人店の存在が必要だと思っています。 そのような考えが私の中に深く根付いたのは黒磯を訪れたのがキッカケと言っても過言ではありません。今思えば本屋開業の背中を押してくれた街でもあります。 本書は黒磯にとって初となるガイドブック。 単にお店の紹介に留まらず、店主たちのこだわりや美意識、黒磯への思いが詰まった1冊。ぜひ!
-
tattva(タットヴァ) Vol.5
¥2,200
発行元:BOOTLEG 編集長:花井優太 224ページ 210mm × 150mm ソフトカバー ******************** 出版社紹介文より ******************** 特集:とらわれないで学ぶ。しゃかい、べんきょう。 それまで信じていた前提が崩れ去ったり、スキルが通じなかったり、または衰えによって当たり前にできていたことができなくなったり、自分の中にある「当たり前」や「べき」に別れを告げなければならない瞬間は度々訪れます。このとき最も苦しいのは、自身が作り上げたフレームを壊し、都度構築し直すこと。社会という実践の場で、自らの常識や経験にとらわれず生きて行くには? ◎コミュニティの教育 ヴァージル・アブロー追悼企画 ヴァージル・アブローの教室&若きクリエイターのためのリソース集「FREE-GAME」 ケア・コレクティブ(研究者・活動家グループ) ケアの相互依存 岡野八代(政治学者・同志社大学教授) 教育から、世界への「学び」へ ーケアから考える ◎寄稿・連載 武邑光裕 / 東畑開人 / 山縣良和×江本伸悟 / 今村久美×中島岳志 / 苫野一徳 / 中林美恵子×松村圭一郎 / 渡辺健一郎 / 為末大×田中みゆき / 本城直季 / 野田祐一郎 / 草野庸子 / 奥野紗世子 / 酒井麻衣 / 和田彩花 / 曽我部恵一 / 青柳文子×小谷実由 / チョーヒカル / Licaxxx / 鈴木謙介 他多数
-
ちゃぶ台9 特集:書店、再び共有地
¥1,980
SOLD OUT
発行元:ミシマ社 208ページ 189mm × 149mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 特集:書店、再び共有地 現代に生きる「共有地」たりうる本屋さんを渾身取材!! 【目次】 益田ミリ 「いつもの今日」(漫画) 特集:書店、再び共有地 Seesaw Books 「行き場を失った人のシェルターに」 ブックカフェ「フルハウス」 「ただそこに居ることができる”魂の避難場所”」 栞日 「自分のスタバをつくりたかった!?」 Antenna Books&Cafeココシバ 「移民の町で」 ポルベニールブックストア 「お客さんが『雑談』をする!?」 平川克美×辻山良雄「小商いをはじめたら、共有地ができてしまった———喫茶店店主と書店店主が語る」(対談) ブックハウスひびうた 「生きづらさを感じる人の居場所として」 毎日食堂/MAINICHI STORE 「想像を馳せる買い物」 ウィー東城店 「お客さんの要望を聞くうちに『よろず屋』」 汽水空港 「『食える公園』という名の畑がある」 うなぎBOOKS 旧塚本邸 「ニュルニュルと入り込む」 三島邦弘「おっぱいとトラクター」(ブックレビュー) 津村記久子「西京極の共有地」(エッセイ) 三好愛「でてきたよ」(絵と言葉) 中村明珍「何様ランド———共有地in周防大島」(エッセイ) 尾崎世界観「会うと」(小説) 内田健太郎「マルシェのない生活」(エッセイ) 高橋久美子/渡邉麻里子 「怒られの二人———それでも今、行動する理由」(対談) 滝口悠生「勝手と昼寝」(小説) 齋藤陽道「溶けて在る」(フォトエッセイ) 斉藤倫「ゆっくりながれぼし」(児童文学) 前田エマ「高校受験」(エッセイ) 土井善晴「おいしいもの」(随筆) 榎本俊二「ギャグマンガ家山陰移住ストーリーPART8」(漫画) 藤原辰史「シェアの痛みから考える」(論考) 松村圭一郎「『共有地の悲劇』が起きない理由」(論考) 作・益田ミリ/絵・平澤一平「モギーさん郵便です」(漫画) 松嶋健「基盤的コミュニズムをめぐる断章———〈縁〉と多孔性」(論考) 寄藤文平「位置の話。未来の描き方 その3」(絵と言葉) 編集後記
-
カフェから時代は創られる
¥1,980
SOLD OUT
著者:飯田美樹 発行元:クルミド出版 416ページ 188mm × 118mm ソフトカバー ~出版社紹介文より~ あれやこれやと、悩みが尽きないなら ──カフェに行くことさ! (ペーター・アルテンブルグ) 20世紀初頭、パリ。カフェは異端者たちの避難所だった。 政治、文学、哲学、絵画、あらゆる領域で、それまでの枠組みに収まらない、新しい感性をたぎらせる者たち。ただしそうした時代を先取りした「異端者」たちへの、社会からの風当たりもまた強かった。彼らが自然と集うようになったのがカフェだった。コーヒー代さえ支払えば、身分や社会的立場に関係なく誰でも受け入れてもらえ、何を考え、それをどう表現しようが、誰からも何も言われない──彼らの求める自由が、そこにはあったからだ。 ピカソ、ヘミングウェイ、アンドレ・サルモン、モディリアーニ、藤田嗣治、マン・レイ、サルトル、ボーヴォワール……。 1人、また1人、カフェへと向かう、まだ何者でもない者たち。彼らは、カフェというゆりかごで同志やライヴァルと出会い、刺激し合い、切磋琢磨し、少しずつ自らの力量を超えることで、時代を切り拓く存在となっていった。 「天才は規則的に現れず、集団として現れることは古代から知られている現象である──シルバーノ・アリエティ『創造力』」 時代に力ある<場>が生まれたとき、それは才能を受け止め、育む孵卵器となる。後に生きる我々は、「なぜあれだけの偉大な人物たちがこぞってみな、あの時代、あの場所に集っていたのだろうか」と考えるが、それはむしろ捉え方が逆で、そこに力ある<場>があったからこそ、そこに集った人々が、それぞれ後に名を知られるくらいの偉大な人物へと育っていったとも考えられるのだ。 20世紀前半のパリのカフェはまさにそれだった。 本書は、「天才」たちの残した自伝的記録を中心に、カフェとそこに集った人々の相互作用の記録を丹念かつ克明にたどり、力ある<場>がどのようにして生まれ、変遷し、いかに人、文化、時代を創っていったか、その過程を明らかにするものである。ただしそれは「100年前に起こった出来事」を過去として伝えるものであるだけではない。自由な<場>が、自由な発想を持つ者と出会い、そこで絶妙な相互作用を起こしたときに、途方もない創造を顕現させることがあるのだと、その可能性を未来へと語るものでもある。 カフェをつくる者、カフェに通う者、カフェを愛するすべての者たちへ、100年前のパリから贈られるメッセージ。 「カフェから時代は創られる」のだと、混迷する現代に、一筋の光明を示す一冊。
-
小商いのすすめ 「経済成長」から「縮小均衡」の時代へ
¥1,760
SOLD OUT
著者:平川克美 発行元:ミシマ社 232ページ 188mm × 128mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 『移行期的混乱』で、「有史以来初めての人口減を食い止める方策は、経済成長ではない。それとは反対の経済成長なしでもやっていける社会を考想することである」と指摘した著者。 本書では、その社会のあり方として「小商いの哲学」を提示する。 「身の回りの人間的なちいさな問題を、自らの責任において引き受けることだけが、この苦境を乗り越える第一歩になる」 短期的ではなく長期的な視点での復興策を、血の通った言葉で書きつづった感動的な論考! *********************** 店主コメント *********************** 本書の内容は、近年話題になった斎藤幸平『人新世の「資本論」』に通じるものを感じます。 コロナ禍で経済の脆弱さを知った我々が考えるべき道は「脱成長」であり「小商いの哲学」なのかもしれません。 東日本大震災から間もなくして発行された本ですが、その内容は今になってより現実性が高まっています。
-
ちゃぶ台8 ミシマ社創業15周年記念号 特集:「さびしい」が、ひっくり返る
¥1,870
発行元:ミシマ社 200ページ 189mm × 149mm ソフトカバー ~出版社紹介文より~ 特集:「さびしい」が、ひっくり返る 土井善晴(随筆)、津村記久子(エッセイ)、齋藤陽道(フォトエッセイ)、三好愛(絵と言葉)、斉藤倫(創作)、益田ミリ(漫画)・・・など、いま、私の「さびしい」が、足元から変わっていく! 生活者のための、新しい運動のかたちがここに――。 ・松村圭一郎×村瀨孝生(対談)「弱さとアナキズム」 ・藤原辰史(論考)「民間人について」 ・工藤律子(ルポ)「人のつながり、命のつながり パンデミック下のスペインより」 他にも、珠玉の読み物が集結!! 滝口悠生(小説)、寄藤文平(絵と言葉)、榎本俊二(漫画)、中村明珍(エッセイ)、内田健太郎(エッセイ)、益田ミリ・平澤一平(漫画)、須山奈津希(漫画)、「面白い本屋さん」紹介コーナー・・・など。 さらに、ミシマ社創業15周年記念鼎談も必読! 中島岳志×辻山良雄(本屋Title)×三島邦弘「著者、書店主と考える これからの本のこと」 あまりに面白い雑誌になり、驚くばかりです。 【目次】 益田ミリ「仮りの世界」(漫画) 津村記久子「『さびしい』をひっくり返す」(エッセイ) 三好愛「おかえりアイロン」(絵と言葉) 斉藤倫「ビルさん」(創作) 村瀨孝生/松村圭一郎「弱さとアナキズム」(対談) 工藤律子「人のつながり、命のつながり パンデミック下のスペインより」(ルポ) 藤原辰史「民間人について」(論考) 齋藤陽道「人間が始まる」(フォトエッセイ) 榎本俊二「ギャグマンガ家山陰移住ストーリーPART7」(漫画) 滝口悠生「梅干と金盥」(小説) 内田健太郎「アロハ警察、山火事に遭う」(エッセイ) 土井善晴「地球と料理」(随筆) 寄藤文平「配置の話。 未来の描き方その2」(絵と言葉) 中村明珍「ダイナミック野景」(エッセイ) 中島岳志/辻山良雄/三島邦弘「著者、書店主と考える これからの本のこと」(鼎談) 益田ミリ/平澤一平「万年じいさま」(漫画) 面白い本屋さん 1/井戸書店 2/曲線 3/本屋・生活綴方(レポート) 須山奈津希「Reflection」(漫画) 編集後記
-
ちゃぶ台Vol.5 「宗教×政治」号
¥1,760
発行元:ミシマ社 224ページ 188mm × 128mm ソフトカバー コデックス装 ~出版社紹介文より~ 「無宗教です」は通じない! 無政府状態は始まっている!? あの「周防大島40日間断水」で、何が起こったのか? 日本の問題がすべてここに凝縮していた…。 尾崎世界観(インタビュー)、滝口悠生(小説)、 藤岡拓太郎、岡田武史「今治からの小さな革命」、 内田樹、益田ミリ、森田真生ほか。 ミシマ社の雑誌、第5弾! ●ミシマ社の雑誌『ちゃぶ台』とは? お金や政治にふりまわされず、「自分たちの生活 自分たちの時代を 自分たちの手でつくる」。創刊以来、その手がかかりを、「移住」「会社」「地元」「発酵」などさまざまな切り口から探ってきました。本号では、「宗教」と「政治」を特集の二本柱に据えました。これからの宗教とは? 政治にどう向き合えばいいか? 災害、毎年のように起こる人災。くわえて、外国人労働者受け入れ策など議論なきまま進む政策。すさまじい勢いで進む人口減少。 大きな問題に直面する現代、私たちはどうすれば、これまでとまったく違う価値観を大切にする社会を構築できるのか。「ちゃぶ台」が、未来にたいして、明るい可能性を見出す一助になればと願ってやみません。 本誌編集長 三島邦弘 ●本号の特集について 特集1 ぼくらの宗教 特集2 みんなのアナキズム 【目次】 益田ミリ なぞのバスツアー 内田樹 街場の宗教論(序) 150年の怨讐の彼方から蘇る「動く宗教性」 ミシマ社編集部 周防大島の断水は『非常時』ではなかった!? 松村圭一郎 はじめてのアナキズム 藤岡拓太郎 2ページまんが ちゃぶ台 タルマーリー 渡邉格 田舎のパン屋が語る政治の話 三浦豊 森の案内人、「糺の森」の言霊に迫る! 木村俊介 尾崎世界観さんインタビュー 音楽は、「寝っ転がってやる、ものづくり」 滝口悠生 競馬と念仏 石井美保 花をたむける 榎本俊二 ギャグマンガ家山陰移住ストーリーPART4 最相葉月×三田一郎 物理学者は“神”を見る ブックレビュー『それしかないわけないでしょう』 藤原辰史 縁食論(4)――食を聴く 中村明珍 こみゅにてぃわ 内田健太郎 地域力という生命線 白川密成×岡田武史 今治からの小さな革命 釈徹宗 「無宗教です」が通じない時代 森田真生 聴(ゆる)し合う神々 編集後記
-
ちゃぶ台 Vol.4 「発酵×経済」号
¥1,760
発行元:ミシマ社 208ページ 188mm × 128mm ソフトカバー コデックス装 ~出版社紹介文より~ ミシマ社の雑誌、第4弾! これからの10年が黄金時代——。 この言葉に血が通うかどうかは、私たちひとりひとりにかかわっている。すべては自分たち次第。とにかく、ものすごい可能性の真っ只中に自分たちはいる! 特集1 菌をもっと! 特集2 やわらかな経済 尾崎世界観による短編小説、滝口悠生によるエッセイ書き下ろし! 町田康×江弘毅、内田樹×森田真生の対談を収録。 小倉ヒラク、タルマーリー、藤本智士らが発酵を、 近藤淳也、平川克美らがこれからの経済を語る・・・ ほか豪華著者による書き下ろしが盛りだくさん! 言葉の栄養、たっぷりの一冊です。 毛細血管のように、体の、日本の隅々にまでめぐり、 菌のように体内外の、地球上の、あらゆるところでこっそり役にたつ。 『ちゃぶ台Vol.4』は、そんな雑誌でありたいと思っています。————編集部より 【目次】 益田ミリ 魔法のポケット 先進県・秋田との出会い 小倉ヒラク 秋田で起きている「生命の復活」 藤原辰史 縁食論(3)——死者と食べる タルマーリー 渡邉格・麻里子 天然菌が世の中の常識を変える! 榎本俊二 ギャグマンガ家山陰移住ストーリー PART3 近藤淳也 賃貸物件に無垢材を使う 対談 町田康×江弘毅 「大阪弁で書く」とはどういうことか 尾崎世界観 祖父と ブックレビュー『そっと 静かに』 宮田正樹 春夏秋冬 島で農業をして生きる 中村明珍 猪突ちょっとずつ 内田健太郎 島の暮らしと極楽浄土 滝口悠生 チャンドラモハン 対談 内田樹×森田真生 壊れゆく制度のなかで、教育は 吉成秀夫 久住さんのこと 佐藤ジュンコ 女のひとり飯 藤本智士 あきた発酵中〜均質より菌質を 松村圭一郎 人間の経済 商業の経済 高井浩章 パブに流れる3つの時間 三浦豊 菌目線になる 平川克美 自分のふるさとをつくる 編集後記
-
ちゃぶ台 Vol.3 「教育×地元」号
¥1,650
SOLD OUT
発行元:ミシマ社 184ページ 188mm × 128mm ソフトカバー コデックス装 ~出版社紹介文より~ ミシマ社の雑誌、第3弾! これからの教育はどうなっていくのだろう? 学びの未来はどこかですでに始まっているのだろうか? 地元はどんどんなくなっていくの? 逆に、現存する地元はずっと窮屈なままなのだろうか? そんな素朴な疑問を携え、雑誌づくりを始めることにしました。 特集1 学びの未来 特集2 新しい地元 内田樹、山縣良和、森田真生、小田嶋隆、山極壽一らが教育を 渡邉格、堀部篤史(聞き書き・木村俊介)らが地元を語る・・・ 豪華著者陣書き下ろし! 最初から最後まで読み通せる雑誌です。 【目次】 益田ミリ 英語で宿題 周防大島サマースクール・レポート 内田樹 「しょんぼりと機嫌よく」、知性を高める 渡邉格 私の成長録ーー智頭町に来たからこそ変わったこと 星野博美 何度引っ越しても手に入らないもの 小田嶋隆 幼稚園中退の真相ーー私が「ふつうの子」に変わるまで 榎本俊二 ギャグマンガ家山陰移住ストーリー PART2 井川直子 昭和の小さな小さな正しさ 瀬戸昌宣×森田真生 「先生・生徒」の枠組みがなくなる 堀部篤史 聞き書き・木村俊介 地元的なるもの ブックレビュー『デザインの仕事』 矢萩多聞 オレはニンジャ 千松信也の野生生活 実践編 周防大島サマースクール・レポート2 山縣良和 「バケる!」島の装いを作るワークショップ 中村明珍 海辺のフカフカ 内田健太郎 もらい物はもらうもの 森田真生 世界のすべてを 藤原辰史 縁食論(2)ーー弁当と給食の弁証法 吉田篤弘 東京で考えた 山極壽一 森林動物として不確かなことを不確かなままに 少し長めの編集後記