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「まちライブラリー」の研究  「個」が主役になれる社会的資本づくり

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著者:礒井純充
発行元:みすず書房
252ページ
193mm × 135mm ハードカバー

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  出版社紹介文より
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〈本を核に本や人との出会いを目指す活動であれば、まちライブラリー〉というおおらかな考えのもとで著者が提唱し、個々の人の参画・運営によって全国に千ヶ所以上形成されてきた「まちライブラリー」。始まりから12年、まちライブラリーはどのように広がってきたのか。運営者・利用者へのアンケート、関係者へのヒアリングから分析、考察する。

そこから浮かび上がってくるのは、「自生的」「社会的連坦」「日常」「主観」「自由」といった言葉で語ることのできる、人と人とのゆるやかなつながりだ。
地域の場づくりやコミュニティ形成をうながし、そこに関わる個々の人がやりがいやいきがいを感じる活動の鍵を明らかにする、小さくも示唆に富んだ一冊。

【目次】
はじめに

第1章 まちライブラリーが生まれた背景と基本概念
無力感が生まれてくる背景
私がみたグローバル化
グローバル化がもたらした息苦しさ
森ビル時代の社会人教育活動
六本木アカデミーヒルズの夢やぶれ、模索の時代
若者から得た「まち塾@まちライブラリー」の理念
まちライブラリーの仕組みと基本概念および活動原理
自生的に派生する活動と「社会的連坦」

第2章 まちライブラリーの実践活動から得た知見
まちライブラリーの沿革と節目になった活動
本を介した自己紹介の効用、ISまちライブラリー
蔵書ゼロ冊から育てる図書館、大阪府立大学のまちライブラリー
本の力を証明した商業施設のまちライブラリー

第3章 まちライブラリーの広がりと多様性
広がりの状況
まちライブラリーが点在する意味
まちライブラリーの分類と事例
私的な場に設置された事例
公共的な場に設置された事例

第4章 まちライブラリー運営者と利用者の実態
まちライブラリーを始めるきっかけ
運営を始める動機と活動の自己評価
行き詰まりを感じる人
うまくいっていると感じる人
ソーシャル・キャピタルを得やすいまちライブラリー
利用者の実態把握
利用者の自己実現の場
主観的な価値観が壁を突破する鍵

第5章 地域と人とまちライブラリー
地域におけるまちライブラリーの存在感を検証する
大阪市中央区のまちライブラリー概況
ISまちライブラリーの立ち上げを支援した人たち
大阪市中央区全体への広がりと運営者の顔
岩手県雫石町の個人力
自然体での広がり――埼玉県鶴ヶ島市
北海道千歳市の市民力、挫折と再生から見えてくるもの
長野県茅野市における地域への浸透
地域と人とまちライブラリーから学ぶこと

第6章 まちライブラリーを活用した場づくりとは
まちライブラリーはコミュニティの場なのか?
「場づくり」という多様な概念
居場所という場
魔法の言葉「サードプレイス」
まちライブラリーが生み出している場
本の磁力と人の顔がある場
本がつくり出す日常的な場
運営者の自己充足が無意識のうちに場づくりになる
まちライブラリーが生み出す「場の四象限」

第7章 計画性や制度から自由で、自生的に生まれるまちライブラリー――知の哲人からの気づき
計画性と制度の罠
近代都市計画に内包する課題
ジェイコブズの都市計画批判と生態学的な都市観察
宇沢弘文の「社会的共通資本」という問題提起
公共図書館の新しい役割
「知の広場」としての公共図書館
アンニョリが推奨する公共図書館
変革を遂げつつある公共図書館像
場としての図書館
私立図書館等の先導
計画性や制度の外にあるまちライブラリー
小さなつながりから派生する大きなネットワーク
アダム・スミスの原点にある「個」の力

第8章 「個」が主役になるまちライブラリー
解を求めるまえに
組織への依存を極力さけるコツ
組織への依存より、心の自由
組織の視点から「個」の活動をみる
汎用性より個別性の大事さ
計画性より融通性がことをうまく進める
非日常より日常を大事にする
日々の積み重ねを大切にする人への敬意
本の触媒性が示唆する人のつながり
人と人との集合知は双方向性から生まれる
個人の知を開放する勇気
社会の寛容性と個人の意識改革

おわりに


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