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みえないもの
¥1,980
著者:イリナ・グリゴレ 発行元:柏書房 240ページ 188mm × 128mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** デビュー作『優しい地獄』で読書界に衝撃を与えた、ルーマニア出身の文化人類学者イリナ・グリゴレ、最新作。 娘たちと過ごす青森の日々。ふとよみがえる故郷ルーマニアの記憶。そして、語られてこなかった女たちの物語――。 「彼女の人生をスクリーンのようなものでイメージとして見せられたら、彼女の語らなかったことが見えて、あの夜ニュースを見た人たちも彼女を理解できたかもしれない」(本書より) 虚実を超えて、新たな地平を切り開く渾身のエッセイ。 今までに書かれたどんな日本語よりも、鮮烈なことばをあなたに。 【目次】 ■コロナくんと星の埃 ■鬼は来ない日も来る ■蛍が光る場所 ■逃げたパン ■天王星でルビーの雨が降っている ■団地ラボラトリー ■ダンゴムシに似ている ■ナメクジの世界 ■野良犬 ■ドリームタイム ■綿飴、いちご飴とお化け屋敷 ■きのこ雲 ■狼が死んでいた ■死んでも生きる ■葡萄の味 ■結婚式と葬式の間 ■ゴダールが死んだ年に ■みえないもの ■何も意味しないとき、静かに朝を待つ ■何も意味しないとき、燃えている森の中を裸足で歩いて、静かに朝を待つ ■卵を食べる女 ■蜘蛛を頭に乗せる日 ■初恋と結婚した女 ■Ghosted ■果実の身代わり ■あとがき
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音を立ててゆで卵を割れなかった
¥1,870
著者:生湯葉シホ 発行元:アノニマ・スタジオ 168ページ 188mm × 128mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 気弱で、繊細で、もがいていた。 「食べられなかったもの」で振り返るエッセイ集 様々なウェブ媒体を中心にライティング、取材で実績のある⽣湯葉シホさん。幼少期から20代までにかけて不安でたまらなかった自己の内面を「⾷べられなかったもの」の記憶とともにふり返る、初の単著となるエッセイ集。繊細な心の機微を捉え、共感を呼ぶ30篇です。
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音盤の来歴 ―― 針を落とす日々
¥1,980
著者:榎本空 発行元:晶文社 240ページ 188mm × 128mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 虐殺が続く世界の片隅で、静かにレコードに針を落とす。音楽に守られた日々の記録。 アメリカで神学と人類学を学び、自分のVOICEを探す日々の裏で、心の支えとなった音楽があった。ブルーズ、ジャズ、ロック、ソウル…… いまも保持する愛着の深い音盤群と、ニューヨークで、ノースカロライナで、そして沖縄で出会った心やさしき人々との交流をもとに語る生活の記録。ガザで、ウクライナで、シリアで虐殺が続くなか、音楽はシェルターとなりうるか? 若き神学・人類学者による、世界の片隅からの祈りにも似たメッセージ。 【目次】 はじめに ■Side A アラン・トゥーサンと過去をかたわらに寄せることの勇気について ライ・クーダーとチャイナタウンのアパートの屋上から見えた月 レオン・レッドボーンと初めてのレコードプレイヤー メイヴィス・ステイプルズを聴きに501に背を向ける ハービー・ハンコックとアメリカで車を売ること ドニー・フリッツと自由の瞬間 ビートマスとレコードのないクリスマス ■Side B ドクターQが教えてくれたり、教えてくれなかったりしたいくつかのこと 『アメイジング・グレイス』を探して フランシスコのサンクチュアリ 黒いキリスト、メアリー・ルー・ウィリアムスを記念して 豚と詩人 レコードにまつわる抜き書きのアーカイヴ、あるいは百年目のボールドウィンへ 細野晴臣を聴いていた夜のこと クラシックでしまくとぅば ドン・コヴェイがシャウトする朝 あとがきにかえて
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午後のコーヒー、夕暮れの町中華
¥1,980
著者:安澤千尋 発行元:書肆侃侃房 224ページ 188mm × 128mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** いつだってわたしを助けてくれたのは、街にある小さな店だった。 そこへたどり着けさえすれば、またわたしは生きる力を取り戻すのだ。 街歩きエッセイスト「かもめと街 チヒロ」が、東京の店の情景を描く。 浅草、上野、日本橋、銀座、新橋、神保町、秋葉原 ――東京下町エリアを中心とした全61店
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エステルの手紙教室
¥2,420
著者:セシル・ピヴォ 訳者:田中裕子 発行元:講談社 294ページ 188mm × 132mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 《みなさんの感情や意見には一切口出ししません。手紙の書き方、つまり文章の書き方を教えるのがわたしの役割です》 北フランスのリールで書店を営むエステルは、亡くなった父を偲んで手紙教室を開くことにした。参加者を募る新聞広告を出すと、5人から応募があった。孤独な老婦人、重度の産後うつに苦しむ夫婦、仕事にやりがいを見いだせないビジネスマン、そして進路に悩む青年。性別も年齢も異なる参加者とエステルは、手紙のやりとりを通して新しい言葉との出会いに飛び込んでゆく。言葉の力を賛美した小説。 Le Prix Du Roman Qui Fait Du Bien(癒やしの小説賞)を受賞。
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ブリス・モンタージュ
¥3,080
SOLD OUT
著者:リン・マー 訳者:藤井光 発行元:白水社 236ぺージ 195mm × 135mm ハードカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 全米批評家協会賞受賞作品 本書は、中国出身の米国作家リン・マーの長篇『断絶』に続く第一短篇集。前作は、移民の女性が米国のミレニアル世代の一員として根無し草的な生活を送るなか、パンデミックとゾンビという物語形式を借りて、グローバル資本主義の制度に組み込まれた人生の虚無感、今世紀の米国社会の空気を巧みに切り取ってみせた。 同様に若い女性を主人公とする本書においても、移民にとっての「ホーム」はどこなのかという問いや、醒めた距離感を保つ一人称の語り口など、マーの作風は前作から連続している。ただし本書では、人間関係における暴力や、存在の孤独という、マーの中核的主題がより前景化され、人と時代に対する鋭い観察眼と、物語を組み立てていく手腕の凄みが際立っている。 本書の評価は非常に高く、〈全米批評家協会賞〉と〈ストーリー・プライズ〉を受賞、『ニューヨーク・タイムズ・ブックレビュー』では、「予測不可能な展開を見せ、読了後も心に残る」と評され、短篇の名手としてもマーの才能を確かなものとしている。「ロサンゼルス」「オフィスアワー」「明日」ほか、不可思議な語り口と冷徹な観察眼が冴える8編を収録。 【目次】 ロサンゼルス オレンジ G イエティの愛の交わし方 戻ること オフィスアワー 北京ダック 明日 謝辞 訳者あとがき
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かずをはぐくむ
¥1,980
SOLD OUT
著者:森田真生 絵:西淑 発行元:福音館書店 216ページ 200mm × 140mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 子どもと共に探し、育む、「数」の世界 「生まれたばかりの息子を初めて腕に抱いたとき、いつか彼が数をかぞえたり計算をしたりする日が来るとは、まだとても信じられなかった。言葉もない、概念もないのだ」(本書より)。 しかし、やがて、子どもの心の中には数が“生まれ”、おとなと共に“育み”あうようになる。3歳と0歳のきょうだいが、8歳と5歳になるまでの驚きに満ちた日々。独立研究者、森田真生があたたかく見守り、やわらかに綴る。画家、西淑による挿絵もふんだんに掲載。
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OUTDOOR EXPEDITION BOOK 99
¥1,760
著者:金子茂 発行元:世界文化社 144ページ 200mm × 150mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 「BEAMS」スタッフのパーソナルブック・シリーズVol.9。 いまや世界的に大人気のビームス プラス。そのチーフバイヤー金子氏のアイデアの源泉といえる、超希少かつ膨大な私物アウトドアコレクションを掲載! エルエルビーン、エディ・バウアー、ウールリッチ、ザ・ノース・フェイス、パタゴニア……etc. アメリカが誇るクラシックアウトドアブランドの、古着市場でもそうお目にかかれないレアなアイテムを余すことなく紹介、金子氏の豊富な知識で解説していく。 金子氏が所持するアウトドアアーカイブアイテムの、出自や歴史などを明らかにするべく、世界最高峰の「アウトドア資料室」、ユタ州立大学の図書館にも現地取材。 クラシックアウトドアが学べる、アウトドア学術書とも言える一冊です。
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パソコンとヒッピー
¥1,760
発行元:エディトリアル・デパートメント 133ページ 257mm × 188mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 「デジタル技術は、人の意識を拡張する効力のあるLSDと似たツールである。」 ──ヒッピーたちのこの大胆な発想がアメリカ西海岸のハッカーに受け継がれ、コンピュータのパーソナル化が実現したというのは、よく知られた話だ。 では、カウンターカルチャーとテックカルチャーという異なる二つの文化は、いつ、どこで、どのようにして交わったのだろうか。パソコンの誕生に情熱を注いだ人々のドラマに焦点を当てながら、その知られざる起源を探る。 【目次】 1章 コンピュータとヒッピーを結びつけた『ホール・アース・カタログ』 2章 ターニング・ポイントだったヴェトナム戦争 3章 LSDとコンピュータは同じツールだ 4章 サンフランシスコ・バークレーは学生運動とヒッピー文化発祥の地 5章 コンピュータはソ連とアメリカの冷戦で成長した 6章 「ハッカーは遅れてきたビート族、初期ヒッピーカルチャーと同じ人種だ」 7章 「人民のためのコンピュータ」と言う思想が生み出された 8章 パソコンは人と人がつながるための有用な道具だ 9章 アルテアの衝撃。ミニ・コンがビートルズを唄った日 10章 ハイ・テク時代のトリックスターがハッカーだった LAST CHAPTER もっと共生的に。人間とパソコンの関係 RE-THINK われわれはスローなギークになれるか?(原作者による考察)
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アンチ・アンチエイジングの思想 ボーヴォワール『老い』を読む
¥2,970
著者:上野千鶴子 発行元:みすず書房 328ページ 193mm × 135mm ハードカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 老いには誰も抗えない。それなのに、私たちはなぜ老いを恐れるのだろう。平均寿命が延び、老人としての生が長くなったことで、誰もが老いに直面すると同時に不安も高まっている。 自分が老いたことを認めたくないのは、社会が老いを認めないからだ。それを惨めにしているのは文明のほうなのだ。「老いは文明のスキャンダルである」――この言葉に導かれて、ボーヴォワール『老い』への探究がはじまる。 さらに日本の介護の現場を考察し、ボーヴォワールのみた景色の先へと進む。認知症への恐怖、ピンピンコロリという理想、安楽死という死の権利。その裏側にある老いへの否定から見えてくるのは、弱いまま尊厳をもって生ききるための思想がぜひとも必要だということだ。 ひとが最後の最後まで人間らしく生きるには、徹底的な社会の変革が必要なのだ。 老いて弱くなることを否定する「アンチエイジング」にアンチをとなえ、老い衰え、自立を失った人間が生きる社会を構想する。 【目次】 第1章 老いは文明のスキャンダルである 第2章 文化の中の老い 第3章 歴史の中の老い 第4章 近代化の中の老い 第5章 「生きられた経験」としての老い 第6章 知識人の老い 第7章 老いと性 第8章 女性の老い 第9章 高齢者福祉の起源 第10章 ボケ老人へ向ける眼 第11章 アンチ・エイジズム 第12章 三つの死 第13章 「死の自己決定」はあるか 第14章 ボーヴォワールの「宿題」 第15章 「自立神話」を超えて 引用・参照文献 ボーヴォワール略年譜 あとがき
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いっしょにいきるって、なに? [新版](こども哲学)
¥1,760
著者:オスカー・ブルニフィエ 訳者:西宮かおり 監修:重松清 絵:フレデリック・ベナグリア 発行元:朝日出版社 104ページ 235mm × 183mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** こどもの素朴な「 なぜ? 」は、世界から感じとった不思議をそのまま口に出すもの。大人としては、つい、「そういうものなんだよ」と反応してしまいそうになります。でも、そういう気持ちや不思議さは、既成のことばでは、解決できません。そして、いつでも使える「答え」がないことが、ほとんどです。 本書は、そんなこどもの疑問、大人にとっても超難問の、根源的に大切な問題を、楽しく考えるシリーズです。絵本の中で次々と出会う考え方に、賛成したり、反対したり、その理由を考えたり。家族で、学校で、語り合いながら、新たなページを加えていってください。 考えることは、こどものおもちゃ! ◆この本の6つのテーマ ひとり: ひとりっきりで、生きてゆきたい? そんちょう: どんなときでも、みんなをだいじにするべき? 意見: いつも、みんなとおなじ考え? 平等: ぼくたち、みんな平等? しごと: ぼくたちみんな、はたらかなくちゃいけないの? リーダー: みんなでいっしょに生きてゆくには、リーダーとルールが必要?
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人生って、なに?[新版](こども哲学)
¥1,760
著者:オスカー・ブルニフィエ 訳者:西宮かおり 監修:重松清 絵:ジェローム・リュイエ 発行元:朝日出版社 104ページ 235mm × 183mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** こどもの素朴な「 なぜ? 」は、世界から感じとった不思議をそのまま口に出すもの。大人としては、つい、「そういうものなんだよ」と反応してしまいそうになります。でも、そういう気持ちや不思議さは、既成のことばでは、解決できません。そして、いつでも使える「答え」がないことが、ほとんどです。 本書は、そんなこどもの疑問、大人にとっても超難問の、根源的に大切な問題を、楽しく考えるシリーズです。絵本の中で次々と出会う考え方に、賛成したり、反対したり、その理由を考えたり。家族で、学校で、語り合いながら、新たなページを加えていってください。 考えることは、こどものおもちゃ! ◆この本の6つのテーマ しあわせ: しあわせっておもうのは、どんなとき? 将来のゆめ: いつか、いちばんになれるかな? 不幸: 人生って、なんでつらいんだろう? 存在: どうして、人間は存在するの? 人生の意味: ぼくたち、なんで生きてるの? 死: どうして、ひとは死ぬの?
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第一芸人文芸部 創刊準備三号
¥1,500
SOLD OUT
編集長:又吉直樹 編集部員:ピストジャム/ファビアン 発行元:ヨシモトブックス 223ページ 173mm × 108mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** まだ誰も書いていないものを書き続けたい。遊び心と情熱の文芸誌。 又吉直樹率いる「第一芸人文芸部」のメンバーが集まり、又吉自身が編集長を務めて生まれた文芸誌の創刊準備三号。執筆陣は、創刊メンバーの又吉、ピストジャム、ファビアンに加え、バイク川崎バイク、しずる・村上が参加している。 【目次】 ●残影—掌編小説集— 又吉直樹 流れていく気配 髭 打ち上げにて 蜘蛛の足 阿伽耶 ●3 Seconds バイク川崎バイク ●いつかの花火 村上純 ●獣のワルツ—動物ショートショート集— ファビアン ホンモノ志向 ケンタウロス狩りに参加して 走馬塔 ●書評 ピストジャム 「チョコレート・アンダーグラウンド」アレックス・シアラー 「みどりいせき」大田ステファニー歓人 「箱の中」木原音瀬 「星を継ぐもの」ジェイムズ・P・ホーガン 「6時27分発の電車に乗って、僕は本を読む」ジャン=ポール ディディエローラン 「一遍踊って死んでみな」白蔵盈太 「ひきなみ」千早茜 「ヘブンメイカー」恒川光太郎 「夢見る帝国図書館」中島京子 「杉森くんを殺すには」長谷川まりる
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第一芸人文芸部 創刊準備二号
¥1,500
編集長:又吉直樹 編集部員:ピストジャム/ファビアン 発行元:ヨシモトブックス 284ページ 173mm × 108mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 又吉直樹率いる「第一芸人文芸部」のメンバーが集まり、又吉自身が編集長を務める文芸誌の創刊準備二号。執筆陣に前号の又吉、ピストジャム、ファビアンに加え、アキナ・山名、フルーツポンチ・村上、トニーフランク、赤嶺総理が参加している。 小説、書評、俳句、エッセイ、短詩など個性豊かな作品を収録。全284ページにもおよぶボリュームたっぷりの仕上がりになっている。 【目次】 ●月の裏側 又吉直樹 ●書評 ピストジャム ●ハチマキ 山名文和 ●俳句と散文 村上健志 ●ショートショートレストラン ファビアン ●歌詞とエッセイ トニーフランク ●分岐文 赤嶺総理
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第一芸人文芸部 創刊準備号
¥1,000
SOLD OUT
編集長:又吉直樹 編集部員:ピストジャム/ファビアン 発行元:ヨシモトブックス 130ページ 173mm × 108mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** ピース・又吉直樹が率いる文学好き芸人が集う第一芸人文芸部。 そのメンバーが編集し、執筆する“遊び心と情熱の文芸誌”が誕生。「㐧一芸人文芸部」創刊準備号には、編集長の又吉が自由律俳句とエッセイ9本、部員のピストジャムが書評10本、ファビアンがショートショート5本を書き下ろした。又吉が芸人と文学について綴る編集後記も必読。全132ページにわたり、芸人と文学が遭逢する。 【目次】 ●自由律俳句とエッセイ 又吉直樹 ●書評 ピストジャム 「同志少女よ、銃を撃て」(逢坂冬馬) 「この部屋から東京タワーは永遠に見えない(麻布競馬場) 「あこがれ」(川上未映子) 「人間」(又吉直樹) 「月と散文」(又吉直樹) 「口訳 古事記」(町田康) 「ノルウェイの森」(村上春樹) 「限りなく透明に近いブルー」(村上龍) 「はーばーらいと」(吉本ばなな) 「三体」(劉慈欣) ●ショートショート ファビアン 「地球のねじ」 「オキノピ」 「マイナンバー」 「村の遺酒屋」 「ハンドメイド・ウエディング」
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第一芸人文芸部 俺の推し本。マガジン Vol.1
¥1,000
編集・執筆:ピストジャム/ファビアン 発行元:ヨシモトブックス 163ページ 173mm × 108mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 芸人の心を燃やす60冊の神本 2024年7月にBSよしもとでレギュラー放送が開始されたブックバラエティ「第一芸人文芸部 俺の推し本。」。本好き芸人が集まり、人に薦めたい「推し本」を、舞台でつちかった話術を駆使してプレゼンしあう。 初の公式本となる本書では、番組レギュラーで第一芸人文芸部部員のピストジャムとファビアンの書評を掲載するほか、ピストジャムのエッセイ、ファビアンのショートショートとそれぞれの新作を発表している。 さらに番組1stシーズン全話の映像を視聴できるQRコードも掲載。そこで紹介された作品をリストで総ざらいしつつ、その軌跡をピストジャムとファビアンが振り返る。 爆発力、破壊力、激情……。表現者としての芸人の魂を刺激してやまない60作品を推す。文学と笑いが交錯する、これまでにない書評誌が誕生! 【目次】 ●書評 読後綴り〜波紋 ピストジャム 彬子女王「赤と青のガウン オックスフォード留学記」(PHP研究所) 柞刈湯葉「横浜駅SF」(KADOKAWA) 井上先斗「イッツ·ダ·ボム」(文藝春秋) 円城塔「コード·ブッダ 機械仏教史縁起」(文藝春秋) 太田愛「幻夏」(角川書店) キム·ホヨン「不便なコンビニ」(小学館) 久永実木彦「わたしたちの怪獣」(東京創元社) マット·ヘイグ「ミッドナイト·ライブラリー」(ハーパーコリンズ·ジャパン) 満島ひかり 又吉直樹「軽いノリノリのイルカ」(マガジンハウス) 宮島未奈「成瀬は天下を取りにいく」(新潮社) ●書評 紙上 詩情 私情 ファビアン 朝井リョウ「桐島、部活やめるってよ」(集英社文庫) さまだまし「眉山」(幻冬舎文庫) 九段理江「東京都同情塔」(新潮社) 呉勝浩「爆弾」(講談社文庫) 筒井康隆「くたばれPTA」(新潮文庫) ●シモキタブラボー!——下北沢で拾い集めた言葉たち ピストジャム ●ショートショート——むかしばなしの向こうがわ ファビアン ●「第一芸人文芸部 俺の推し本。」1stシーズン全15話プレイバック
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ランバーロール 07
¥1,650
発行元:タバブックス 152ページ 210mm × 149mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** おくやまゆか、森泉岳土、安永知澄の漫画家3人が主宰を務める、漫画と文学のリトルマガジン[ランバーロール]07、特集テーマは「中年」です! 漫画として、主宰3人の書き下ろし新作のほか、世界の寺田克也待望の新作(!)、近藤ようこが描く中年のシスターフッド、絵本などでも活躍の藤岡拓太郎のショートギャグ、ひうち棚の墓じまいエッセイ作品。 小説は、石田夏穂、福田節郎、ミュージシャン・ライターでもある姫乃たまの瑞々しい短篇を収録。 気鋭のデザイナー・ササキエイコのブックデザインで味わう"中年の妙"。 あなたにとって中年ってどんな存在ですか。責任編集・おくやまゆか、共感と新感覚の152ページ! 漫画 藤岡拓太郎「ビューティフル」 安永知澄「みんなかわいい」 おくやまゆか「灼熱中年記」 ひうち棚「墓じまい」 森泉岳土「谷に棲む幽霊」 寺田克也「中年銃を持つ男」 近藤ようこ「ポートレート」 小説 姫乃たま「味方のおばさん」 石田夏穂「お客のポイント」 福田節郎「実況」
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あやとり
¥2,750
SOLD OUT
著者:千種創一 発行元:短歌研究社 198ページ 182mm × 108mm ハードカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 人と人を結ぶ糸は永遠だ、って錯覚してしまうのはなぜだろう。 人々の消えゆく言葉と記憶を書き留める、 『砂丘律』『千夜曳獏』に続くコンセプチュアルな最新歌集。 戦争体験者への取材に基づく連作「つぐ」や、尾張藩主の御巡覧と伴走した「知多廻行録」(アートサイト名古屋城2024出展インスタレーション作品)を含む265首を収録。 【歌集より】 あなたは僕の幽霊に、僕はあなたの幽霊に、雪の手紙を書いていたんだ 言葉ってすっごく永く香るから いま潮風に手帳ふくらむ 伝えねば、否、伝わるような苦痛であってたまるかの、花、渡さねば 生き死にの平野の果ては玻璃の街、月の光をときんときんに散らして 橄欖樹(オリーヴ)の太さは雨の豊かさを ほろんだ竜はかなしかったね もう何も奪わないでくれ 震わせて真冬に洗うひまわり、造花の 君の名に海のあること 風力1、曇りの南の港に覚めて 港まで肩にもたれて ああ、僕ら海や言葉になりたかったんだな 【目次】 川の章 そして深められ 距離の青い蝶 化石譚 ami.me号外戦記 Trans- 宝石商 とんぼの章 つぐ ほうきの章 繚乱 ブドゥルス村 那由他 はしごの章 知多廻行録 The Garden 星の章 想北譚 逢北譚 初出一覧 あとがき
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永井陽子歌集♯(シャープ)『モーツァルトの電話帳』その他
¥1,980
SOLD OUT
著者:永井陽子 発行元:短歌研究社 240ページ 170mm × 105mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** ひまはりのアンダルシアはとほけれどとほけれどアンダルシアのひまはり 没後25年にしてなおみずみずしく輝く金字塔。圧倒的なしらべの美しさ。 『モーツァルトの電話帳』(完本)、『なよたけ拾遺』『樟の木のうた』『ふしぎな楽器』の四歌集より全587首収録。 あまでうすあまでうすとぞ打ち鳴らす豊後(ぶんご)の秋のおほ瑠璃(るり)の鐘 『モーツァルトの電話帳』 ゆふぐれに櫛をひろへりゆふぐれの櫛はわたしにひろはれしのみ 『なよたけ拾遺』 べくべからべくべかりべしべきべけれすずかけ並木来る鼓笛隊 『樟の木のうた』 あはれしづかな東洋の春ガリレオの望遠鏡にはなびらながれ 『ふしぎな楽器』 【目次】 モーツァルトの電話帳(完本) モーツァルトの♫⇨ あいうえお⇨ かきくけこ⇨ さしすせそ⇨ たちつてと⇨ なにぬねの⇨ はひふへほ⇨ まみむめも⇨ や ゆ よ⇨ らりるれろ⇨ わゐ ゑを⇨ ん⇨ 電話帳⇨ 〈information 〉 なよたけ拾遺(抄) なよたけ拾遺 Ⅰ Ⅱ Ⅲ 樟の木のうた(抄) Ⅰ Ⅱ ふしぎな楽器(抄) Ⅰ Ⅱ Ⅲ 編集ノート ♯ 石川美南
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永井陽子歌集♭(フラット)『てまり唄』その他
¥1,980
SOLD OUT
著者:永井陽子 発行元:短歌研究社 240ページ 170mm × 105mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 人の息絶え絶えなるを目守る日はおもふヒマラヤを越えゆくツルを (『てまり唄』) 永井陽子の私的な側面。うさぎの国の老母とわたし。 『てまり唄』完本、遺歌集『小さなヴァイオリンが欲しくて』、 第一句歌集『葦牙』より全564首ほかを収録。略年譜付き。 つくねんと日暮れの部屋に座りをり過去世のひとのごとき母親 『てまり唄』 鹿たちも若草の上(へ)にねむるゆゑおやすみ阿修羅おやすみ迦楼羅 『てまり唄』 〈とか〉〈とか〉と並ぶレポート指し示しとかとか国のものがたりする 『小さなヴァイオリンが欲しくて』 夜は夜のあかりにまわるティーカップティーカップまわれまわるさびしさ 『葦牙』 【目次】 てまり唄(完本) Ⅰ イロハカヘデ/烏相撲/落書/阿修羅のサンダル/のぎへん Ⅱ むかう流し/蓑虫伝説/曇日/鬼の木/空の歳時記 Ⅲ てまり唄/のりしろ/箒/兎国/おやすみ、阿修羅 あとがき 小さなヴァイオリンが欲しくて(抄) 1993(平成五年) 1994(平成六年) 1995(平成七年) 1996(平成八年) 1997(平成九年) 1998(平成十年) 1999(平成十一年) 葦牙(抄) 渇水期/地図にない街 略年譜 宇田川寛之 編 編集ノート♭ 石川美南
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風にあたる
¥1,870
著者:山階基 発行元:短歌研究社 150ぺージ 183mm × 103mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 第59回短歌研究新人賞次席作品「長い合宿」、第64回角川短歌賞次席作品「コーポみさき」収録。 〈短歌ブーム〉前夜の2019年から、たしかな存在感を放ちつづける第一歌集。2010年から2019年までの短歌作品346首を収録。 【歌集より】 ほっといた鍋を洗って拭くときのわけのわからん明るさのこと 乗るたびに減る残額のひとときの光の文字を追い越して行く 菜の花を食べて胸から花の咲くようにすなおな身体だったら 三基あるエレベーターがばかだからみんなして迎えに来てしまう ないような夜と海とのあわいからちぎれる波に洗われていた 恋人をまじえて水炊きをかこむ呼びようのない暮らしの夜だ 夕闇にしずむこの世のおみやげに吊るしたシャツは風が抱き取る
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私の孤独な日曜日
¥1,980
編者:月と文社 発行元:月と文社 184ページ 182mm × 118mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 映えないからこそ、愛おしい。自分を見つめる17人の休日ひとり時間の過ごし方 休日のひとり時間、あなたは何をして過ごしますか?――世代やバックグラウンドの異なる17人による、ひとりで過ごす休日についてのエッセイ・アンソロジー。20代から50代まで、独自の視点と感性で文章を書く人たちに執筆を依頼。書き手の肩書きは、事務職、マーティング職、システムエンジニア、バリスタ、専門紙記者、大学院生、イラストレーター、書店店長、ライター、ひとり出版社経営者など。無名でありながらも、その人ならではの「孤独」の風景を持つ方々から、魅力あふれるエッセイが届きました。 誰かの「映えない」休日の裏にあるさまざまな孤独に触れることで、あなた自身の平凡な休日も、不思議と味わい深く感じられるかもしれません。 【目次】 休日のショッピングモールのことは大好きだけどたぶん僕とは相性が悪い…上ネズミ 渡り廊下…小黒悠 真夜中宇宙航海日誌…みすみ 脱衣…shun 何もしない。それもいい。…西谷恭兵 バーで孤独と乾杯したい…三毛田 中規模イオンで妄想する未来…澁谷玲子 僕と他人事と気分転換…中野 丁寧な暮らしはサザエさん症候群を打破できるのか…のろのろな野呂 布団のなかにいる…勝本育実 二十五時の国…青野朝 人が嫌いなわけではなくて…タムラ 出不精の言い訳…きのこやろう 社会から切り離された、いくつもの休日…鈴木豊史 さてどうしたものか…。…宇佐見明日香 日曜日の内野指定席B…伊野尾宏之 その舞台裏が愛おしい…藤川明日香
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夢のかなたの街 Cities Beyond Fictions
¥1,980
著者:川﨑大助 発行元:inch media 232ページ 184mm × 106mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** ニューヨーク/ロンドン/ロサンゼルス/サンフランシスコ/ボストン/ホノルル/ユジノサハリンスク/大阪/東京・渋谷と下北沢 90年代に国内外のインディー音楽シーンをつないだ雑誌『米国音楽』を創刊、のち都市型文芸誌『インザシティ』(BEAMS)にかかわった作家が出会った、12篇の“街と人”についての回想録。 ・ソフィア・コッポラが描いた渋谷の交差点とアメリカの凋落(映画『ロスト・イン・トランスレーション』) ・カタカナ語“シティ・ボーイ”の誕生と片岡義男が描くハワイ語「チャイ・チャイ・ブー」 ・雑誌『i-D JAPAN』の創刊とソ連末期の潜入取材、そして日本のバブル崩壊後 ・下北沢とフィッシュマンズ、ライブハウス〈スリッツ〉があったころ ・MCA(ビースティ・ボーイズ)たちインディーズ・ミュージシャンらとニューヨーク・911テロ など、渋谷系を筆頭に日本と世界のカルチャー・シーンが今よりも密接だった1990年代〜ゼロ年代を中心とした、あるインディペンデント・カルチャー雑誌の編集者で作家の回想録。 東西冷戦の終焉、グランジ・ブーム〜以降の米国ではインディー・ポップ/ロック、ヒップホップやターンテーブリズムといった多様な音楽が隆盛。かたや日本では渋谷系を筆頭に独自に世界と交流した人々がいた。90年代にインディペンデント雑誌『米国音楽』を創刊した作家・川﨑大助さんの90年代〜ゼロ年代を中心とした、ネットで絶対に検索できない話が満載の、街と人との回想録です。 【目次】 はじめに 1 孤立して迷子になって、そして都市で友を得る 東京/二〇〇〇年代渋谷 2 変わりゆく街、変わらぬ赤い豆 ロンドン/一九七七年 そして折々の 3 ワイルド・ウェストと、海までの距離 大阪とその深南部/七〇年代末から八〇年代 4 彼が書いた島、僕のレンタカー ホノルル/九〇年代とそれ以降 5 湾岸の異界と、川の向こうで羅針盤を得る ボストン/一九九六年 6 ある夏の夜、連邦の最終度数にて ユジノサハリンスク/一九九一年 7 ゴッド・ブレス・ユー、と二度繰り返して サンフランシスコ・ベイエリア1/九〇年代とそれ以降 8 魔法の絨毯で、ミレニアルの夜明けまでは サンフランシスコ・ベイエリア2/九〇年代とそれ以降 9 夢の果ての乱れた磁場の、青っぽい闇のなか ロサンゼルス/九〇年代 10 持ちつ持たれつで、日本と出会い直す 日本各地/九〇年代からゼロ年代 11 ふたたびの混沌が、首輪のない者の街に 下北沢/九〇年代から今日まで 12 ささいなことで、空にも夢を。大波のあとですら ニューヨーク/二〇〇一年を中心に あとがき
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生活は物語である 雑誌「クウネル」を振り返る
¥2,200
著者:木村衣有子 発行元:BOOK NERD 157ページ 188mm × 115mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** さよなら、雑誌文化。 ハロー、SNS。 レシピ本。住居。生活。食。モノとの距離。スローライフ。ていねいなくらし。家事。フェミニズム。ジェンダー。読んでいた人たちの、生き方の変遷。平成から令和へ。 文筆家・木村衣有子がひとつの時代の分水嶺を、雑誌『クウネル』とともに総括する。 文化論のようでいて、極私的な手触りの、ファンタジーと現実を行き来するクウネルと雑誌文化への濃厚なオマージュ。 【目次】 まえがき/クウネル前夜/クウネル創刊/クウネルの滑走路/クウネルを読む人たち/雑誌文化を振り返る/女は女である、そうなのかしらん/クウネルと北国の人/あとがき *********************** 店主コメント *********************** 「ストーリーのあるモノと暮らし」というキャッチコピーを掲げ2002年に創刊された雑誌『クウネル』。同誌ではていねいな暮らしを営む人たちのさまざまなストーリーによって誌面が飾られていた。しかし、暮らしのストーリーを伝えるのは今やSNSが主流となり、そこに写し出される情報は消費の呼び水にもなっている。 ていねいな暮らしというファンタジーと、消費というリアル。 果たして『クウネル』はそのようなファンタジーとリアルの狭間にある雑誌だったのだろうか。ゼロ年代の『クウネル』を振り返る評論的エッセイ。