-
巣鴨のお寿司屋で、帰れと言われたことがある
¥1,760
著者:古賀及子 発行元:幻冬舎 224ページ 188mm × 128mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** ノスタルジーと、可笑しみと。 池袋、飯能、日本橋、所沢、諏訪、田園調布、高知、恐山、湯河原……。 自分の中の記憶を、街単位で遡る。そこから掘り起こされる、懐かしいだけでは片付かない、景色と感情。 気鋭のエッセイスト、最新書き下ろし。
-
好きよ、トウモロコシ。
¥1,650
著者:中前結花 発行元:hayaoki books 154ページ 182mm × 128mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 「ほぼ日」「TBSラジオ」「DRESS」などさまざまなWebメディアで大反響! 「ともだちになりたいような本、ここにありますよ」(糸井重里) 「たまご雑炊をレンゲで少しずつ口に運んでるかのような一話一話の味わい。ぼくの大好物です」(麒麟・川島明) 人の心の機微やノスタルジーを繊細に描く文章に定評があり、Webメディアを中心に人気を集めるエッセイスト 中前結花の初エッセイ集。 書き下ろしを含む全14編を収録。 装画、挿絵は、イラストレーターの北村人。 【目次】 「ぼく、賛成です」 赤に光る回鍋肉 わたしのタイプライター 踊るほっぺ ミイラの朝 真夜中はヒーロー プールの底で考え中 ここは下北沢 宇宙のカレ ラジオのスター ホワイトアスパラふたつ ベンッ お住まいはどちら? 好きよ、トウモロコシ。
-
また旅2
¥2,200
著者:岡本仁 発行元:暮しの手帖社 304ページ 210mm × 148mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 本誌長期連載「また旅。」が単行本になりました。 著者の岡本仁さんが日本各地で見つけた風景、名建築や食べもの、地域の人々との交流など、4世紀96号〜5世紀30号に掲載した旅先より全25編を収録しています。 旅のおともに、ぜひお手元でお楽しみください。 【目次】 十勝へ 伊勢へ つくばへ 庄内へ 久留米へ 沖縄へ 美瑛と美唄 宮崎へ 徳島へ 益子へ 別府へ 志布志へ 房総へ 函館へ 琵琶湖半周 萩、山口へ 多治見、岐阜へ オホーツクへ 仙台へ 弘前へ 姫路へ 番外編 もってこ~い もってこい 番外編 アントニン&ノエミ・レーモンド 番外編 掛井五郎さんの彫刻 初出一覧 あとがき
-
へこたれてなんかいられない
¥1,760
著者:ジェーン・スー 発行元:中央公論新社 216ページ 188mm × 128mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 今日もなんとか生きていくのだ! 体のことに親のこと、仕事のことに友人のこと、 中年の毎日にはいろいろあるけれど。 大人を励ますごほうびエッセイ。 思っていた「五十歳女性」とはなんか違う。 馬車馬のように働き、 ストレス発散はドラッグストアでの無駄遣い、 休日はプロレス観戦に血道を上げ、 夫も子どももいないのに常にバタバタの日々――。 それでも、インディペンデントでいたいから。 【目次】 第1章 今日もなんとか生きていく 第2章 ポンコツな我々と日々のタスクと 第3章 大人の醍醐味・中年の特権 第4章 それでも生活は続くのだから
-
ひとり
¥1,980
発行元:誠光社 160ページ 188mm × 128mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** クラブで踊るためでもなければ、ライヴハウスで騒ぐためでもない、ひとりの雰囲気を持つ音楽。かといってひとりよがりの、半径数メートル閉塞感もりもりのマニアックな選盤というわけではない。音盤収集学とレコード詩学を絶妙にブレンドしてカフェ・ミュージックを擬態し、よく知られた盤もあまり知られていない盤も何食わぬ様子で並み居る約500枚。みんなにとっては重要かもしれない再生回数だの影響力(インプレッション)だのといったあらゆる序列は、たった「ひとり」の前で完全に無効化する。 (本書解説文より) ひとりで聴きたいレコード、ひとりで奏でられた音楽、聴けばひとりを感じる調べ。 1999年の終わり、過ぎ去りつつあった大衆(みんな)で音楽を聴く時代を惜しみつつ、ひとりの時間をいかに大切に過ごすかを考え始めた人たちによるディスクガイド。「何を」ではなく「どのように」聴くのかを問い、21世紀の始まりを予見した一冊がついに新装復刊。 *********************** 店主コメント *********************** 1999年に刊行された幻のディスクガイド『ひとり』の新装版。名著『モンド・ミュージック』の編著を手掛けたGAZETTE4が中心となり「ひとり」をテーマに選盤。約500枚のレコードが簡潔なレビューと共に掲載されています。 新装復刊するにあたりディスクレビューやコラムも追加。ジャケ写はモノクロのみですが、ボリューミーな内容にレコード好きも満足の一冊ではないでしょうか。 音楽も読書もジャンルの垣根を越えて楽しむのが一番です。
-
ヒッピーの教科書
¥1,980
原作:赤田祐一 作画:関根美有 発行元:エディトリアル・デパートメント 110ページ(一部カラーページ) 248mm × 188mm ハードカバー *********************** 店主コメント *********************** みなさんは「ヒッピー」という言葉から何を連想しますか? 長髪、フレアパンツ、ドラッグ、性の解放など・・・反体制的で自由に生きる俗世離れした人たちをイメージするのではないでしょうか? この本ではヒッピーの前身となったビート・ジェネレーションから現在のヒッピーまでマンガ形式で解説。その歴史を読み解くと、退廃的なイメージとは違った〝生産的でクリエイティブ〟な一面が見えてきます。 2019年に刊行された雑誌『スペクテイター』44号に掲載された記事のうち「ヒッピーの歴史」というマンガ記事を抜粋し再編集。さらに、書き下ろしの記事が追加されています。 基になった雑誌の方は古書価が高騰。なかなか入手しづらい状況ですので、こちらの再編集版をこの機会にぜひ!
-
センス入門
¥1,430
著者:松浦弥太郎 発行元:筑摩書房 160ページ 188mm × 128mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 頑張っているのにうまくいかない、そんなときに欠けているのは、おそらく「センスのよさ」。明日からを素敵に生きるため、今日できることは何かを教えます。 *********************** 店主コメント *********************** センスは一朝一夕で身に付くものではないけど、特別な人だけに備わっているものではない。この本を読んでいるとそのように思えてきます。 つまり、誰でも身に付けることができる。 心がけ次第ということなのだけど、それもさほどハードルが高い内容ではありません。 ただ、それ故に日々の生活でつい疎かになりがち。 心がけを忘れないためにも、ずっと本棚に残しておきたい一冊です。
-
ドミトリーともきんす
¥1,650
著者:高野文子 発行元:中央公論新社 126ページ 250mm × 180mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 不思議な学生寮「ともきんす」に暮らす“科学する人たち”朝永振一郎、牧野富太郎、中谷宇吉郎、湯川秀樹……彼らが遺した文章と一組の母娘の出会いを描く待望のコミックス単行本。 【目次】 球面世界 ドミトリーともきんす(トモナガ君 おうどんです-朝永振一郎「鏡のなかの物理学」 トモナガ君 泣かないで-朝永振一郎「滞独日記(一九三八年四月七日‐一九四〇年九月八日)」 マキノ君 お正月です-牧野富太郎「松竹梅」 ナカヤ君 お手紙です-中谷宇吉郎「簪を挿した蛇」 ナカヤ君 コタツです-中谷宇吉郎「天地創造の話」 マキノ君 蝶々です-牧野富太郎「なぜ花は匂うか?」) Tさん(東京在住)は、この夏、盆踊りが、おどりたい。 *********************** 店主コメント *********************** 朝永振一郎、牧野富太郎、中谷宇吉郎、湯川秀樹、4人の日本人学者が登場する短編マンガと共に、彼らの著作を紹介する読書案内コミック。 「ドミトリーともきんす」という架空の学生寮を舞台に、それぞれの学者の性格や研究に対する姿勢が明解に描かれています。 自然科学について語られた文章は、小説と違う味わいを持っています。高野文子が描く落ち着いたトーンの絵柄は、学者らが綴った文章の持つ澄んだ味わいにマッチしています。
-
アンビエント・ドライヴァー(ちくま文庫)
¥902
著者:細野晴臣 発行年:筑摩書房 304ページ 文庫判 148mm × 105mm *********************** 出版社紹介文より *********************** はっぴいえんど、ティン・パン・アレー、YMO…。日本のポップ・シーンで著者はさまざまな花を咲かせた。アンビエントの海を漂い、ふたたび陸に上がり、なおも進化しつづける自己省察。著者の、自然観、人生観、音楽観などの伝わるエッセイ集。 *********************** 店主コメント *********************** 老境を迎えた著者のエッセイは、老成を通り越して達観的ですらあります。 スピリチュアルな話題になっても、さほど違和感を感じないのは著者の人物像のおかげもあるだろうけど、理性と感性のバランスが良いのだと思う。 固定的な観念にとらわれない細野晴臣の思考や発想に、ぜひ触れてみてください。
-
TOKYO STYLE(ちくま文庫)
¥1,760
著者:都築響一 発行元:ちくま文庫 440ページ 文庫判 148mm × 105mm *********************** 出版社紹介文より *********************** 豪華な写真集や分厚い雑誌に出てくるようなインテリアに、いったい僕らのうちの何人が暮らしているのだろう。でも小さい部屋にごちゃごちゃと気持ち良く暮らしている人間ならたくさん知っている。マスコミが垂れ流す美しき日本空間のイメージで、なにも知らない外国人を騙すのはもうやめにしよう。僕らが実際に住み、生活する本当の「トウキョウ・スタイル」はこんなものだ!話題の名著文庫化。 【目次】 美は乱調にあり かわいさというたからもの アトリエに布団を敷いて 安いのは和風 モノにくるまって 子供の王国 住まいの必要十分条件 街のなかに隠れる
-
芸術家たち 2 ミッドセンチュリーの偉人 編
¥1,650
著者:河内タカ 発行元:オークラ出版 160ページ 195mm × 148mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 芸術家の人生を読んで知る。より多くの人がアートに親しみ、楽しむきっかけを作る1冊です。 約30年間をアメリカで過ごし、ニューヨークを拠点にアートや写真のキュレーション、そして写真集の編集を数多く手がけてきた河内タカ氏が、世界の建築家・デザイナー総勢31名をピックアップし、それぞれのアーティストについて作家同士のつながりやネットワークとストーリーを交えて語ります。そして、イラストレーターのサンダースタジオによる独自の視点で切り取った各アーティスト、いわゆる一般的なポートレートではなくそのアーティストにまつわる要素がしっかりと表現されたイラストでご紹介。河内氏の軽妙な語り口と、サンダースタジオによるユーモア溢れるポートレートのコラボレーションです。 敷居の高い“アート”ですが手に取りやすい内容、デザインになっているため、より多くの人がアートに親しみ、楽しむきっかけを作りたいと考えております。第2弾目は、ミッドセンチュリーで活躍していたアーティストたちのお話しです。
-
芸術家たち 建築とデザインの巨匠 編
¥1,650
著者:河内タカ 発行元:オークラ出版 152ページ 195mm × 148mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 教養として知っておきたい「アート」を楽しみながら、読んで学べる、 入門者のためのアートガイドブック『芸術家たち』。 シリーズ化を目指して刊行する一冊目のテーマは、「建築・デザイン編」。 著書『アートの入り口』や雑誌『&Premium』の連載、 日本経済新聞のコラムなどで知られる著者・河内タカが、 20世紀の現代建築とモダンデザインの礎を築いた 巨匠31組の偉大な足跡を洒脱なエッセイで紹介していきます。 2020年の東京オリンピックを前にますます高まる建築とデザインへの社会的な関心。 学生から、教養として建築やデザインを学びたいと考えるビジネスパーソンまで、 多くの人の知的好奇心を刺激し、その世界へと誘う入門書の登場です。 POINT 1: 建築とデザインの歴史が、この一冊でまるわかり。 世界遺産に認定された「国立西洋美術館」を手がけたル・コルビュジェから、 今年創立100周年を迎えた「バウハウス」の初代校長ヴァルター・グロピウスまで。 時代を作った総勢31組を日本・北南米・ヨーロッパの3章に分けて ダイジェスト的に紹介していきます。 POINT 2 : ユーモアあふれるイラストとブックデザイン モノとしての「本」の魅力にこだわった装丁、サンダースタジオによる 巨匠たちポートレートも本書のチャームポイント。 誰にでも手に取りやすく、インテリアとしても欲しくなる本を目指しました。
-
人類学的観察のすすめ
¥2,200
著者:古谷嘉章 発行元:古小烏舎 256ページ 188mm × 128mm ソフトカバー ~出版社紹介文より~ 見慣れた景色、何の変哲もなくみえるこの世界……当たり前すぎて気づかない、ふつう考えもしない身の回りのことについて、いろいろな方向から手当たり次第に、いつもとはちょっと違う見方で「人類学的」に観察の目を注いでみると、思いもかけない驚異に満ちた世界が露わになる。私たちが生きているのは、退屈なわかりきった世界ではない。この世界そのものが奇蹟なのだ。知っていたつもりの「未知の世界」へ誘う、人類学者による観察+考察のエクササイズ。 私たちのこの世界は、人類学者インゴルドの言う「生きものとして住み込んでいる」視点から見たとき、どのような世界として在るのだろうか。それは科学が外側から研究対象とする世界と全く同一のものなのだろうか。 「「私たちの生きるこの世界」「普遍的な単一の自然」「誰にとっても同じ物質」といった、真剣に検討することもなく私たちが受けいれている暗黙の前提について、自らの体験に照らして具体的に再審理を試みること。そこから始めなければ、人類学は人類学たりえないだろうというのが、現時点で私の辿り着いた考えなのである」(本文より) 【目次】 1 フラットランド―二次元世界の住民 2 環世界―違う生物種はそれぞれ別の世界に住んでいる 第一章 水と土のバラード 3 人間たちの住む世界――地球の表面は大気の底である 4 雲散霧消、五里霧中――水と氷と水蒸気とともに生きる 5 アマゾンの乾季と雨季と泥季――アマゾン低地の人々の住む世界 6 蛇行する密林の川――アマゾンのワームホール 7 土に埋めるモノ――ゴミと宝物と遺体 8 縄文人の貝塚――ゴミ捨て場か外部メモリーかモニュメントか 9 凸と凹――人間の生活が景観に遺す痕跡 10 地層断面が見せる歴史――土の中に堆積した時間 11 遺跡と間違われた奇岩――自然が景観に施した彫刻 12 アスファルトという表皮――世界は繕い続けなければ劣化する 第二章 どの材料で何を作るか 13 ただの石というものはない――石器時代人の鉱物学 14 トナカイの角にマンモスの像――物質を素材にしはじめた旧石器時代人 15 粘土とプラスチック――何でも作れる可塑的物質の汎用性 16 さまざまな鉄――硬くて軟らかく脆くて強靭な素材 17 紡ぐ、綯う、編む、織る――絡み合う動きの生み出すカタチ 18 裸の王様の衣装―子―供には見えない豪華な素材 19 畳むと開く――折紙、パッケージ、人工衛星の太陽光パネル 20 紙幣の物質性――御祝儀・御香典と貨幣経済 21 モノとしての絵画――物質としての絵具とカンヴァス 22 効力はカタチに宿るのか――エッジが更新される紙や木の細工 第三章 道具というモノ 23 住むための人間の家――動物の巣は家とよべるのか 24 クモの巣という名の網――メッシュワークとネットワーク 25 車輪のための道/歩いてできる道――舗装された車道と高山の山道 26 伸びてもまた縮むゴム――硫化ゴムが開いた弾む世界 27 翼をください――人間は鳥のように飛べるのか 28 羽衣という道具――変身機能と飛翔機能 29 揺れるための道具――ハンモック、ブランコ、揺り椅子 30 調理に使えない調理用の土器――容器の性能と美的価値 31 ミニチュアは何の道具か――玩具、祭祀具、それとも? 32 離れたものをつなぐ技術――見えない物理的接触がはたす役割 第四章 いろいろな体 33 私たちの体の中の宇宙――至近距離にある不可視の世界 34 血のめぐりと血のつながり――循環する血液と受け継がれる「血」 35 全質変化という素材転換――キリストの血と肉 36 臓器移植とサイボーグ――柔らかい臓器と硬い機器 37 腐敗と発酵――微生物との持ちつ持たれつ 38 コールドスリープとフリーズドライ――保存される体 39 お骨とエンバーミングとミイラ――死後の世界の標準装備 40 人はなぜ像をつくるのか――仏像や神像は代役にすぎないのか 41 朽ち果てるべき木像――耐久性偏愛は普遍的ではない 42 古色と錆と黴――珍重される経年変化、忌避される経年変化 第五章 触ると触れる 43 触知性――脳は知らなくても皮膚が知っている世界 44 自分に触れる、他人に触れる――人間にとって触れ合いとは何か 45 手応えと手触り――把手、ドアノブ、手摺り、枝 46 手を触れないで見る、見ないで手を触れる――美術館と博物館で 47 コンタクトとコピー――接触させて写し取る、接触しないで写し取る 48 聖像と踏絵――唇で触れる祈願、足裏で触れる試練 49 ハプティック・ディクショナリー――触感を表す言葉 50 触感をつくる、触覚を喜ばせる――触文化の開拓 51 ウイルス感染を避けて――人間は触れ合わずに生きられるのか 52 インターネットに触れる――人と世界のインターフェイス 第六章 見える世界・見えない世界 53 可視光線と電磁波――見えるものと見えないもの 54 見かけと人種差別――目をつぶれば人種差別は無くなるのか 55 騙し絵と遠近法――不自然な風景の自然さ 56 窓・レンズ・陳列ケース――透すガラスが遮る 57 胃透視と胃カメラ――輪郭のカタチが示すもの、示さないもの 58 イメージ図のリアリティ――微小世界と巨大世界 59 放射線を出す物質――瀰漫する見えない何かの気配 60 電気と神霊――遍在する見えないパワー 61 気という変幻自在な物質――空気や霊気や元気や電気 62 夢幻能――ワキの目に映る世界を見物する 第七章 千変万化・生生流転 63 消えモノの任務――燃やされたり、流されたり、食べられたり 64 暖房と火炙り――火がもたらす可逆的あるいは不可逆的な物質変化 65 調理という科学実験――物質を変化させて食べられるようにする技 66 間 あそび――隙間は何もないわけではない 67 どこまでが不可分の一体をなすのか――蟻と竹林と電線網とスイミー 68 断片と全体――割符、歴史の天使、ミロのヴィーナス 69 人形劇と人形アニメ――人は動く人形に何を見るか 70 世界そのものが生きている――人類学者インゴルドの世界像 71 世界は物質の流れのなかにある――作ることと生まれ育つこと 72 マルチナチュラリズム――人類学者ヴィヴェイロス・デ・カストロの世界像 73 私たちの生きている世界そのものが奇蹟なのだ
-
せいいっぱいの悪口
¥1,870
著者:堀静香 発行元:百万年書房 224ページ 188mm × 118mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 今日生きていることも、昨日生きていたことも全部本当。明日生きたいことも本当。今がすべてで、いやそんなはずはない。適当で怠惰であなたが好きで、自分がずっと許せない。事故が怖い。病気が怖い。何が起こるか分からないから五年後が怖い。二十年後はもっと怖い。今がずっといい。でも今が信じられない。なのに、今しかない。晴れていて、風が強くて、花粉がすごい。くしゃみが出る。(本文より) --詩人・堀静香による、生活の記録。ほかの誰でもないわたしが今生きていることの、まるごとすべて。 【目次】 せいいっぱいの悪口 みんな魚 さわやかなかぜ 愛も希望も タクトを折る いきすぎた夜 日記 二〇一九年一〇月八日~一〇月一七日 はみだしながら生きてゆく 走馬灯の日々 オールドファッションと鶏皮 マンボウの下半身 日記 二〇二一年九月一〇日~九月二〇日 だれのことも スーと夫 豆を拾う 春がきらい 日記 二〇二二年三月二日~三月三一日 躑躅のマゼンタ、伊勢エビの赤 あーちゃんも あとがき *********************** 店主コメント *********************** 弊店でも好評だったZINE『せいいっぱいの悪口』が、書下ろしを加えて単行本化。百万年書房さんの新レーベル「暮らし」の第1弾として登場。 〝日常の暮らしって、こんなにもいろんな感情に溢れたものだったのか〟と改めて思えるようなエッセイ集です。
-
断片的なものの社会学
¥1,716
著者:岸政彦 発行元:朝日出版社 244ぺージ 188mm × 128mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 路上のギター弾き、夜の仕事、元ヤクザ…… 人の語りを聞くということは、ある人生のなかに入っていくということ。 社会学者が実際に出会った「解釈できない出来事」をめぐるエッセイ。 ◆「この本は何も教えてはくれない。 ただ深く豊かに惑うだけだ。 そしてずっと、黙ってそばにいてくれる。 小石や犬のように。 私はこの本を必要としている。」 一生に一度はこういう本を書いてみたいと感じるような書でした。 ランダムに何度でも読み返す本となりそうです。 ――星野智幸さん どんな人でもいろいろな「語り」をその内側に持っていて、 その平凡さや普通さ、その「何事もなさ」に触れるだけで、 胸をかきむしられるような気持ちになる。梅田の繁華街で すれちがう厖大な数の人びとが、それぞれに「何事もない、普通の」 物語を生きている。 * * * 小石も、ブログも、犬の死も、すぐに私の解釈や理解をすり抜けてしまう。 それらはただそこにある。[…]社会学者としては失格かもしれないが、 いつかそうした「分析できないもの」ばかりを集めた本を書きたいと思っていた。(本文より) 【目次】 イントロダクション──分析されざるものたち 人生は、断片的なものが集まってできている 誰にも隠されていないが、誰の目にも触れない 土偶と植木鉢 物語の外から 路上のカーネギーホール 出ていくことと帰ること 笑いと自由 手のひらのスイッチ 他人の手 ユッカに流れる時間 夜行バスの電話 普通であることへの意志 祝祭とためらい 自分を差し出す 海の向こうから 時計を捨て、犬と約束する 物語の欠片 あとがき *********************** 店主コメント *********************** この本を読んでいると、多様性という概念ですら限られたカテゴリー分類の上に成り立っているように思えます。そして、社会において照射され目に見えている面は本当にごく一部なのでしょう。 SNSによって膨大な生活の断片に触れることができるけれど、私たちの知らない日常が星の数ほどある。 著者が社会学者として分析することができなかったエピソードが断片的に語られている本書はとても読み応えがあります。
-
翻訳できない世界のことば
¥1,760
著者:エラ・フランシス・サンダース 訳者:前田まゆみ 発行元:創元社 112ページ 170mm × 194mm ハードカバー ************************ 出版社紹介文より ************************ プレゼントしたい、ことばの万華鏡 外国語のなかには、他の言語に訳すときに一言では言い表せないような各国固有の言葉が存在する。本書は、この「翻訳できない言葉」を世界中から集め、著者の感性豊かな解説と瀟洒なイラストを添えた世界一ユニークな単語集。 言葉の背景にある文化や歴史、そしてコミュニケーションの機微を楽しみながら探究できる。小さなブログ記事が一夜にして世界中へ広まった話題の書。ニューヨークタイムズ・ベストセラー。世界7カ国で刊行予定。 *********************** 店主コメント *********************** 「こんな事まで一言で表現されているのかぁ」と思ってしまうような言葉が世界には溢れています。言葉として存在しているということは、少なくともその国において共有されている感情や行動、風景なのでしょう。 各国の言葉が表す事象の中には、国境や人種を越えた共通のものもある。やっぱり私たちは同じ人間なのだ、とつくづく思うのです。