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蔓延する東京
¥3,750 税込
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著者:武田麟太郎
発行元:共和国
400ページ
225mm × 150mm ソフトカバー
~出版社紹介文より~
高見順
「私に文学的開眼を与えてくれた人」
織田作之助
「血縁を感じている」「文壇でもっとも私に近しい人」
三島由紀夫
「武田麟太郎の作品を今読んで感心するのは、その文章の立派なことだ。目の詰んだ、しかも四方八方に目配りのきいた、ギュッと締って苦味のある、実に簡潔でしかも放胆ないい文章」
*
関東大震災からの復興をとげた、1930年代の東京。都心から周縁部へと蔓延してゆく不良住宅、工場街、そして貧困。戦争に突入する《非常時》にあって帝都の底辺をアクチュアルに描き出し、ファシズムと対峙した小説家、武田麟太郎の都市文学を集成する。
これはメガイベントで再開発が進む、日本の首都の未来図なのか?
◎発表時に削除され、これまで幻とされていた『文藝春秋』版「暴力」を初収録。
【目次】
兇器
暴力(初出『文藝春秋』版)
色彩
場末の童謡
浅草・余りに浅草的な
託児所風景
新宿裏旭町界隈
上野ステーション
隅田川附近
日本三文オペラ
蔓延する東京――食ふ物語/遊ぶ物語(単行本初収録) *写真=堀野正雄
一の酉
私の「大学生」
一時代の思出(単行本初収録)
東にはいつも何かある *挿画=木村荘八
大凶の籤
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