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新版 いっぱしの女(ちくま文庫)

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著者:氷室 冴子
発行元:筑摩書房
224ページ
文庫判 148mm × 105mm

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出版社紹介文より
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あなた、やっぱり処女なんでしょ―。「少女小説家」は嘲笑された。『なんて素敵にジャパネスク』『クララ白書』ほかベストセラーを多数送り出し、セクハラという言葉が世間に登場し始めた頃、「いっぱし」の年齢・三十歳を超えた著者。女としてただ社会に在るだけで四方八方から襲い来る違和感を、まっすぐに、そして鮮やかに描いた不朽のエッセイが満を持して復刊!

【目次】
いっぱしの女の“夢の家”(バーブラとミドラー
夢の家で暮らすために
詠嘆なんて大嫌い
とてもすばらしかった旅行について
一番とおい他人について)
いっぱしの女のため息(一万二千日めの憂鬱
俗物あり
さようなら女の子
レズについて
〈妹の力〉と〈女の大義〉)
いっぱしの女から男たちへ(なるほど
年表をめくる意味について
ブラキストン線について
シュプレヒコールの歌
それは決して『ミザリー』ではない)
いっぱしの女の生きる時代(愕然の日々
ありふれた日の夜と昼について
羅生門をめぐる連想
やっぱり評論もよみたい)
対談 いっぱしの女大いに語る―高泉淳子+氷室冴子

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 店主コメント
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ともとは90年代に刊行されたエッセイながら、その内容に色褪せは全く感じられません。
それは、アラサーの著者が日常に抱いた違和感は社会に深く根付いていて、30年経った今も払拭しきれていないことの裏付けではないでしょうか。

けれども著者の語り口は小気味よく、時に冷静。単に共感を促すのではなく、一緒に考えたくなるような魅力がります。

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