贈与論 他二篇(岩波文庫)
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著者:マルセル・モース
訳者:森山工
出版社:岩波書店
490ページ
文庫判 148mm × 105mm
~出版社紹介文より~
贈与や交換は,社会の中でどのような意味を担っているのか,?
モース(1872-1950)は、ポリネシア、メラネシア、北米から古代ローマヒンドゥー等の古今東西の贈与体系を比較し、すべてを贈与し蕩尽する「ポトラッチ」など、その全体的社会的性格に迫る。
「トラキア人における古代的な契約形態」「ギフト、ギフト」の二篇と、詳しい注を付す。
【目次】
トラキア人における古代的な契約形態
Ⅰ
Ⅱ
ギフト、ギフト
贈与論──アルカイックな社会における交換の形態と理由
序論 贈与について、とりわけ、贈り物に対してお返しをする義務について
エピグラフ
プログラム
方法
給付。贈与とポトラッチ
第一章 贈り物を交換すること、および、贈り物に対してお返しをする義務(ポリネシア)
一 全体的給付、女の財-対-男の財(サモア)
二 与えられた物の霊(マオリ)
三 その他の主題。与える義務、受け取る義務
四 備考──人への贈り物と神々への贈り物
さらなる備考──施しについて
第二章 この体系の広がり。気前の良さ、名誉、貨幣
一 寛大さに関する諸規則。アンダマン諸島
二 贈り物の交換の原理と理由と強度(メラネシア)
ニューカレドニア
トロブリアンド諸島
このほかのメラネシア諸社会
三 アメリカ北西部
名誉と信用
三つの義務──与えること、受け取ること、お返しをすること
物の力
「名声のお金」
第一の結論
第三章 こうした諸原理の古代法および古代経済における残存
一 人の法と物の法(非常に古拙なローマ法)
注解
インド=ヨーロッパ語系の他の諸法
二 古典ヒンドゥー法
贈与の理論
三 ゲルマン法(担保と贈り物)
ケルト法
中国法
第四章 結論
一 倫理に関する結論
二 経済社会学ならびに政治経済学上の結論
三 一般社会学ならびに倫理上の結論
訳注
訳者解説──マルセル・モースという「場所」
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