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昨日を超えて、なお・・・
¥1,500
著者:片岡義男/小林信彦 発行元:角川書店 発行年:昭和56年12月15日 初版 221ページ 188mm × 128mm ソフトカバー 【状態】 カバーにシミあり(写真2枚目) それ以外に目立った傷みや汚れはありません。 ※こちらの商品は店頭でも販売しております。品切れの場合もございますので予めご了承ください。
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デンデケ・アンコール
¥1,100
著者:芦原すなお 発行元:作品社 発行年:2021年10月31日第1刷 399ページ 188mm × 128mm ソフトカバー 【状態】 目立った汚れや傷みはなく、全体的にキレイです。 ※こちらの商品は店頭でも販売しております。品切れの場合もございますので予めご了承ください。
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装丁物語(中公文庫)
¥924
著者:和田誠 発行元:中央公論新社 296ページ 文庫判 148mm × 105mm *********************** 出版社紹介文より *********************** 絵を描き、文字を配し、用紙を選んで一冊を作り上げる。そのデザインの源泉は書物への深い愛着。星新一から村上春樹まで――惜しみなく披露する本作りの話。 *********************** 店主コメント *********************** 幅広い人脈にイラストのタッチが相俟ってか、和田誠の人物像は温和で優しいイメージが定着しています。しかし、彼の仕事ぶりからはストイックな一面も垣間見えます。 出版業界の方針に対し、仕事の減少も省みず自身のこだわりを貫きとおした姿勢に職人気質を感じました。 エピソードの詳細は、ぜひ本文でご確認ください。
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銀座界隈ドキドキの日々(文春文庫)
¥704
SOLD OUT
著者:和田誠 発行元:文藝春秋 336ページ 文庫判 148mm × 105mm *********************** 出版社紹介文より *********************** 銀座が街の王様で、僕はデザイナー一年生だった —— 1960年代、憧れのデザイン業界に足を踏み入れた和田誠氏を、胸高鳴る毎日が待ち受けていた。若い才能がジャンルを越えて出会い、刺激しあったあの時代を、文章と当時の懐かしいデザインを紹介しながら綴る自伝的エッセイ。講談社エッセイ賞受賞作。 解説・井上ひさし *********************** 店主コメント *********************** 数々の装幀を手掛けた和田誠のイラストは、本好きの方ならば一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。 本書は、和田誠が駆け出しのデザイナーだった1960年代のことを中心に綴った自伝的エッセイです。仕事をとおして出会ったクリエイターやアーティストたちの顔ぶれは多彩。 横尾忠則、宇野 亜喜良、篠山紀信、谷川俊太郎、植草甚一、寺山修司・・・・・・数え上げるときりがないほど。 ジャンルを越えた出会いの場やきっかけがあってこそ、才能は育まれるものなのだと実感しました。
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人生の短さについて 他2篇(光文社古典新訳文庫)
¥990
SOLD OUT
著者:セネカ 訳者:中澤務 発行元:光文社 320ページ 文庫判 148mm × 105mm *********************** 出版社紹介文より *********************** 2000年読み継がれてきた、よく生きるための処方箋 マインドフルネスの元祖 人生は浪費すれば短いが、過ごし方しだいで長くなると説く表題作。逆境にある息子の不運を嘆き悲しむ母親を、みずからなぐさめ励ます「母ヘルウィアへのなぐさめ」。仕事や友人、財産との付き合い方をアドヴァイスする「心の安定について」。古代ローマの哲学者セネカが贈る"人生の処方箋"。 【目次】 訳者まえがき 人生の短さについて 母ヘルウィアへのなぐさめ 心の安定について 解説 中澤 務 年譜 訳者あとがき 【著者紹介】 [ 1 B.C. - 65 A.D. ] ローマ帝国の属州ヒスパニア・バエティカのコルドバに生まれる。子どものころから本格的に哲学を学び、その道に進もうとしたが、父に許されず断念。政治の道を目指しカリグラ帝時代に財務官として活躍する。カリグラ帝が暗殺されクラウディウスが皇帝に就くと、その妃メッサリナの画策により姦通罪に問われ、コルシカ島へ追放される。8年余りの追放生活ののちローマに戻り、ネロの教育係となる。ネロが皇帝に就任後は政治的補佐を務めるが、制御することができず辞表を出す。隠遁生活に入ってからは精力的な執筆活動をおこなった。その後、ネロ暗殺の陰謀が発覚。陰謀に加担した嫌疑で自殺を命じられ、みずから命を絶った。 *********************** 店主コメント *********************** 「彼らは、夜を願って昼を失い、朝を恐れて夜を失う」 (本文より) 実際にそんな毎日を送っていたことがあった身としては、なんとも痛切なお言葉。 若いうちに老後を心配することもまた人生を短くしてしまうのではないでしょうか。 人生にまつわる金言に満ちた一冊です。ぜひ!
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文と本と旅と 上林曉精選随筆集(中公文庫)
¥1,100
SOLD OUT
著者:上林暁 編者:山本善行 発行元:中央公論新社 360ページ 文庫判 148mm × 105mm *********************** 出版社紹介文より *********************** 文章、本(古本)、旅、そして酒……。 生誕120年を迎えた私小説作家・上林曉が愛し、書き綴った題材を、全生涯にわたるエッセイから精選。井伏鱒二、太宰治をはじめ、阿佐ヶ谷文士たちとの交遊、禁酒生活、思い出の本など、上林随筆の魅力が詰まった珠玉の一冊。愛書家の心に染み入る随想集。文庫オリジナル。 【目次】 [文]文学の二十年*/私の小説勉強/嘉村礒多の葉書/僕の文学開眼/武蔵野文章/まともな文章*/私小説十年/本気の勉強/作家の心 [本]荻窪の古本市*/ブランデン氏の記念品/大正の本/古本漁り*/本道楽*/故郷の本箱*/座右の書*/「神曲」が三冊揃う話*/全集について/なつかしき思い出の本/「薔薇盗人」について [旅]金桁温泉と奴留湯/法隆寺の敬礼/野に出て/甲州御坂峠*/木曽馬籠*/京都の思い出*/旅行上手と旅行下手*/旅の絵葉書*/鎮西遠望*/「イタリアの旅」まえがき/四万十川の舟遊び/伊豆での正月 [酒]古木さん/我が交遊記/文壇酒友録*/阿佐ヶ谷案内*/阿佐ヶ谷会/酒わすれ*/酒解禁*/一酒徒*/二級酒*/酒のこと [人]酒匂郁也君を憶う/署名帖/山のホテルの人々/川端康成/宇野浩二/正宗白鳥会見記/斎藤謙太郎君の思い出/梅雨――太宰治のことなど/律儀な井伏鱒二/浜本浩との因縁/追憶(堀辰雄)/高根の花/「枯木のある風景」の出来るまで (*は五月書房版『文と本と旅と』の収録作)
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ガルシア=マルケス中短篇傑作選(河出文庫)
¥1,320
著者:ガブリエル・ガルシア=マルケス 訳者:野谷文昭 発行元:河出書房新社 328ページ 文庫判 148mm × 105mm *********************** 出版社紹介文より *********************** 「大佐に手紙は来ない」「純真なエレンディラと邪悪な祖母の信じがたくも痛ましい物語」など、世界文学最高峰が創りだした永遠の物語。著者の多面的な魅力を凝縮した新訳アンソロジー。 【目次】 大佐に手紙は来ない 火曜日のシエスタ ついにその日が この街に泥棒はいない バルたサルの軌跡の午後 巨大な翼をもつひどく年老いた男 この世で一番美しい水死者 純真なエレンディラと 邪悪な祖母の信じがたくも痛ましい物語 聖女 光は水に似る 解題 語りの魔術に掛かる 編訳者解説 文庫版編訳者あとがき
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たびたびの旅
¥1,980
SOLD OUT
著者:安西水丸 発行元:田畑書店 256ページ 文庫判 156mm × 113mm ハードカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 仙台からオスロへ、小樽からハイデルベルグへ……根っからの自由人である著者が、仕事で、あるいは気の向くままに訪れた旅先の様子を、洒脱な文章とイラストで書き留めた〈旅絵日記〉。第二部では東京の酒場をめぐりながら、出会った人びと、起こった事柄を記す。コロナ禍で旅と酒場めぐりが叶わなくなったいま、著者の眼差しに重ねて仮想の旅に誘う一冊! 【目次】 第1章 遠くの町に来ています 仙台より オスロより 博多より コペンハーゲンより 松本より 小樽より ハイデルベルクより 長崎より 青函連絡船の中より ペルーより 早春のオリーブ園より 第2章 夜の街に出てみました 石段下のバーで〔代官山〕 芝居のあとの、いい酒、いい肴〔下北沢〕 美女を並べて寿司を喰う〔青山三丁目〕 トゥデイズ・フィッシュに極上の日本酒〔南青山五丁目〕 歌は世に連れ、世は歌に連れ〔六本木〕 酒がよく、メニューを見る楽しさがある〔四谷〕 女用心棒Kと飲む夜〔渋谷二丁目〕 深夜の程よいざわめきのなかで〔南青山〕 銀座の路地と俳人のママ〔銀座一丁目〕 青山のスノー・ポイント〔青山三丁目〕 川を渡ってコーヒーを飲みに行く〔市川〕 究極の夜の果て〔千駄ヶ谷〕 雨の音と酒〔日比谷〕 ガード下で偲ぶ秋刀魚の味〔日比谷〕 深夜のカレー・パーティ〔麹町〕 ワサビと小鰭が好きだ〔青山〕 学生街での正統的飲み方〔江古田〕 白い花園の夜〔渋谷〕 ひどい目に遭った蟹座でAB型の男〔銀座〕 ふぐは本当においしいか〔池尻〕 第3章 旅のスケッチを描きました ベンガラの町〔吹屋〕 雪の町、運河の町〔小樽〕 温泉と東南アジアの民芸〔河津〕 フクラギを食べに行く〔富山・氷見〕 東京から二時間のバリ島気分〔千倉〕 麦田町の隠れ味〔横浜〕 北アルプスと清流とワサビ〔安曇野〕 法善寺横丁を抜けて〔大阪〕 ハコフグを食べに西端の島へ〔五島列島〕 梁山泊に行く〔京都〕 奥伊豆の温泉郷〔伊豆大沢〕 水沢うどんと街道を歩く〔渋川〕 あとがき
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旅の効用 人はなぜ移動するのか
¥2,420
SOLD OUT
著者:ペール・アンデション 訳者:畔上司 発行元:草思社 352ページ 188mm × 128mm ハードカバー ~出版社紹介文より~ インドを中⼼に世界を旅してきたジャーナリストが、⾃他の旅の記憶をていねいに辿りながら 「⼈が旅に出る理由」を重層的に考察するエッセイ。 なぜ人は何度でも、何歳になろうと旅に出るべきなのか。それは旅こそが私たちにとって最⾼のセラピーであり、⾃分を育む⾏為にほかならないからだ。 旅好きも、旅が遠くなった⼈も必読の滋味あふれる旅論。 【スウェーデン発、欧州ベストセラー!】 【目次】 1 閉じられていた戸が開く 2 「ここではない、どこか」という憧れ 3 「明日は分からない」旅へ 4 列車よ、私を遠くに連れてってくれ 5 遠く、放浪へ 6 さまよう惑星の上を行ったり来たり 7 カメのように、カタツムリのように 8 何度も戻る。何度も続ける 9 いったいなぜ、私たちは旅をするのか 10 ヒッチハイクの愉悦と憂鬱 11 遠い過去へと戻る旅立ち 12 国境を越えて、自由に動き続ける 13 自由な旅人、無鉄砲な旅人 14 世界の旅行記を旅する 15 人は旅で本当に変わるのか 16 旅と病の間 17 世界の不安と旅不足 18 旅の終わりという始まり
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妖怪ビジュアル大図鑑(講談社ポケット百科シリーズ)
¥1,320
著者:水木しげる 発行元:講談社 368ページ 文庫判 148mm × 105mm *********************** 出版社紹介文より *********************** ポケットサイズの「オールカラー妖怪大百科」が誕生! 「ゲゲゲの鬼太郎」の水木しげる先生が描いた「超精密」な、妖怪たち300体以上が大集合! 【目次】 第1章「妖怪の人気者」 あかなめ、小豆洗い、油すまし、一反木綿、河童ほか 第2章「人間のような姿で描かれた妖怪」 足長手長、いやみ、鬼、ずんべら坊、のびあがりほか 第3章「動物のような姿で描かれた妖怪」 赤えい、牛鬼、九尾の狐、すねこすり、土蜘蛛ほか 第4章「人間と動物を合わせた姿で描かれた妖怪」 アマビエ、磯女、岩魚坊主、烏天狗、さとりほか 第5章「器物にとり憑いた妖怪」 雲外鏡、朧車、金槌坊、瓶長、木魚達磨ほか 第6章「火炎の妖怪」 姥火、煙羅煙羅、鬼火、蜘蛛火、野火、化け火ほか 第7章「自然物の姿で描かれた妖怪」 池の魔、こそこそ岩、木霊、タンコロリン、ナンジャモンジャほか
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ファッションショー招待状図鑑 ファッション史に残る300のショーの物語
¥4,180
SOLD OUT
著者:イアン・R・ウェブ 発行:TWO VIRGINS 320ぺージ 190mm × 148mm ソフトカバー ******************** 出版社紹介文より ******************** グッチ、シャネル、プラダ…老舗ブランドの貴重な招待状から、ヴァージル・アブロー就任時の2020年のルイ・ヴィトン、プリンスがヴェルサーチのために制作しショーで無料配布された幻のカセット、アーティストのギル・バットンがドリス・ヴァン・ノッテンの招待状1200枚に手描きしたイラストなど「これも招待状?」と声をあげてしまいそうな常識を超えたアートなアイテムまで。 過去50年のランウェイを彩った300の伝説的ショーを厳選、アイデア豊富な招待状の写真と共に、歴史的意義や舞台裏のドラマを徹底解説!
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今和次郎 思い出の品の整理学(STANDARD BOOKS)
¥1,540
SOLD OUT
著者:今和次郎 発行元:平凡社 224ページ 182mm × 115mm ハードカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 考現学は未来を考える立場だ──。ジャンパーを着て日本中を歩き回り、民家、服装、都市文化、世相など現代風俗研究に前人未到の足跡を遺した第一人者が綴る生活者の視線。 STANDARD BOOKSは、百科事典の平凡社が提案する新しい随筆シリーズです。 科学と文学、双方を横断する知性を持つ科学者・作家の珠玉の作品を集め、一作家を一冊で紹介します。 今の世の中に足りないもの、それは現代に渦巻く膨大な情報のただなかにあっても、確固とした基準となる上質な知ではないでしょうか。自分の頭で考えるための指標、すなわち「知のスタンダード」となる文章を提案する。そんな意味を込めて、このシリーズを「STANDARD BOOKS」と名づけました。 【目次】 鈍才先生 * 考現学とは何か ユニホーム以前のこと 「考現学」が破門のもと 下宿住み学生持物調べ(2) 物品交換所調べ * 民家の旅 雪国の民家 物干竿 子ども部屋不要論 カマド道楽 室内というものの現実 景色買い * 郊外・街路・書斎 早稲田村繁昌記 風俗は動く うつりかわり 学ぶ態度と教える技術 人づくりの哲学 ジャンパーを着て四〇年 坑内帽 結婚披露の会での演説
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超傑作選 ナンシー関 リターンズ
¥2,200
SOLD OUT
著者:ナンシー関 発行元:世界文化社 368ページ 210mm × 148mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 没後20年、生誕60年、いまふたたびナンシー関の傑作を味わおう 没後20年、生誕60年で注目度が高まっている天才コラムニストにして世界初の消しゴム版画家ナンシー関の傑作を1冊に。今読んでも最高に面白いテレビ関連コラムや日常に関するコラムから厳選して収録。32ページのカラーグラビアでは、傑作消しゴム版画と消しゴムハンコ、単行本初収録となる物も含めたゆかりの品々を紹介する。 ナンシー関を愛読しに初めて触れる若い人でも楽しめる、決して古びないコラム&消しゴム版画を多数収録。 【目次】 巻頭カラー ナンシー関の奇跡 いとうせいこう 第1章 TV・芸能人編① 松田聖子/森繁/蓮舫/ジャイアント馬場/松井秀喜 他 第2章 TV・芸能人編② ジャイアンツ原/大仁田厚/銀蠅的なもの 他 第3章 CM・雑誌編 的場浩司/田中邦衛/「公共広告機構」と「政府広報」/織田裕二 他 第4章 世情編 ニイミの西洋人/おみやげNIPPON/埼京線/台湾 他 第5章 ギャラリー・プリント一発! 第6章 小説・ナンシーの漢字一發‼
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ソングライン
¥3,080
SOLD OUT
著者:ブルース・チャトウィン 訳者:北田 絵里子 解説:石川 直樹 発行元:英治出版 504ページ 215mm × 145mm ハードカバー ******************** 出版社紹介文より ******************** 人はなぜ放浪するのか―― 伝説の旅人チャトウィンが辿る、オーストラリア天地創造の道 オーストラリア全土に迷路のようにのびる目にはみえない道――ソングライン。 アボリジニの人々はその道々で出会ったあらゆるもの名前を歌いながら、世界を創りあげていった。かつてのドリームタイムに大陸を旅した伝説のトーテムの物語に導かれ、チャトウィンは赤土の大地に踏み出す。 人はなぜ放浪するのか――絶えずさすらいつづけずにはいられない人間の性(サガ)を追い求めたチャトウィンが、旅の終わりに見出したノマディックな生き方の真実とは? 死の直前で書き上げたチャトウィン渾身の力作。
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人間の大地(光文社古典新訳文庫)
¥1,078
著者:サン=テグジュペリ 翻訳:渋谷 豊 発行元:光文社 352ページ 文庫判 148mm × 128mm ******************** 出版社紹介文より ******************** 本書は『ちいさな王子』や『夜間飛行』の原型となったエピソードを披瀝しながら、極限状態で発揮される人間の気高さ、強さ、意志の力を描いた希望の書である。挑戦を厭わない人々にとって道標となるのは間違いない。 郵便機のパイロットとして長いキャリアを持つ著者が、駆け出しの日々、勇敢な僚友たちのこと、アフリカや南米での人々との交流、自ら体験した極限状態などについて、時に臨場感豊かに、時に哲学的に語る。人間にとって大切なものは何かを鋭く問うたサン=テグジュペリ文学の大傑作。 *********************** 店主コメント *********************** この自伝的エッセイの随所に見られる哲学的思索が、名著たる風格を醸しています。コックピットから眺めた風景や砂漠で経験した極限状態は、人間として生きることの本質を気付かせたのではないでしょうか。 そのような本質は観念的でスケールが大きい印象を与えますが、読者にも深く関わりがあることを違和感なく伝えている名著です。
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門司の幼少時代
¥2,420
著者:山田稔 出版社:ぽかん編集室 128ページ 122mm × 188mm ハードカバー 作家・山田稔(1930年生まれ)が九州の門司で過ごした自身の幼少時代を回想する随筆集。 日常の出来事がひとつひとつ丁寧に綴られており、世代は違えどそれらの文章にはどことなく懐かしさを感じます。 背の切替しが目を引くドイツ装の装幀も美しいです。
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あしたから出版社(ちくま文庫)
¥968
著者:島田 潤一郎 発行元:筑摩書房 336ページ 文庫判 148mm × 105mm *********************** 出版社紹介文より *********************** 本当は就職をしたかった。でも、できなかった。33歳のぼくは、大切な人たちのために、一編の詩を本にすること、出版社を始めることを決心した—。 心がこもった良書を刊行しつづける「ひとり出版社」夏葉社の始まりから、青春の悩める日々、編集・装丁・書店営業の裏話、忘れがたい人や出来事といったエピソードまで。 生き方、仕事、文学をめぐる心打つエッセイ。 解説 頭木弘樹
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喫茶店で松本隆さんから聞いたこと
¥1,540
著者:山下賢二 出版社:夏葉社 117ページ 172mm × 115mm ハードカバー *********************** 店主コメント *********************** 伝説的バンド「はっぴいえんど」のドラマーとして、そして一人の作詞家として数多くの名曲を手掛けてきた松本隆。 本書はその足跡を追う評伝のようなものではなく、これまでの経験からたどり着いた境地が本人の口から語られています。 その透徹した言葉は柔らかに、そして確実に心に響いてきます。 インタビュアーは京都で書店のホホホ座を営む山下賢二。 松本隆との出会いや親交を綴ったエッセイが巻末に収められています。
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さよならのあとで
¥1,430
SOLD OUT
著者:ヘンリー・スコット・ホランド 訳者:高橋和枝 発行元:夏葉社 120ページ 193mm × 135mm *********************** 出版社紹介文より *********************** 「死はなんでもないものです。 私はただ となりの部屋にそっと移っただけ」 百年前のこの一編の詩に、絵本作家の高橋和枝さんが、二年の時間を費やして、一八枚のイラストをそえました。 死別のかなしみをいやす、特別な一冊。
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東京の編集者 山高登さんに話を聞く
¥2,530
SOLD OUT
著者:山高登 発行元:夏葉社 148ページ 198mm × 155mm *********************** 出版社紹介文より *********************** 新潮社で長く編集者をつとめた山高登(やまたか・のぼる)さんの談話をまとめた一冊。 志賀直哉、内田百閒、尾崎一雄、上林曉。 あの本も、この本も、みんな山高さん。 秘蔵のモノクロ写真も多数収録。
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ぼくの美術帖
¥2,970
SOLD OUT
著者:原田治 発行元:みすず書房 240ページ 193mm × 135mm ハードカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** ルネサンスのティツィアーノに20世紀のデュフィ。画品薫る挿絵画家たち——小村雪岱、木村荘八、宮田重雄。鏑木清方のわけても挿絵的な小品を愛し、鈴木信太郎の絵に生命力の発露をみる。と思えば、1950年代アメリカのカートゥニストたち、北園克衛のグラフィックデザイン、そして抽象画家・川端実… 作家・作品の多様さからもわかるとおり、美術史家による「絵画の見方」指南とはまったく異なる新鮮なまなざしがアートを巡る旅へと誘う。さらに、縄文土器から戦国時代の兜、豊国、国貞ら浮世絵師たち、宗達、鉄斎、劉生と縦横に渉り、日本民族の縄文的美意識の系譜を探る〈OSAMU版・日本美術史〉。アートへの愛が溢れる美術エッセイ。
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デザインのめざめ(河出文庫)
¥748
著者:原研哉 発行元:河出書房新社 152ページ 文庫判 148mm × 105mm *********************** 出版社紹介文より *********************** デザインの最も大きな力は目覚めさせる力である――。 マカロニ、温泉、セーター、数学など、日常のなかのふとした瞬間に潜む「デザインという考え方」を、ていねいに掬ったエッセイたち。日本を代表するグラフィックデザイナーによる好著。
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tattva(タットヴァ) Vol.5
¥2,200
発行元:BOOTLEG 編集長:花井優太 224ページ 210mm × 150mm ソフトカバー ******************** 出版社紹介文より ******************** 特集:とらわれないで学ぶ。しゃかい、べんきょう。 それまで信じていた前提が崩れ去ったり、スキルが通じなかったり、または衰えによって当たり前にできていたことができなくなったり、自分の中にある「当たり前」や「べき」に別れを告げなければならない瞬間は度々訪れます。このとき最も苦しいのは、自身が作り上げたフレームを壊し、都度構築し直すこと。社会という実践の場で、自らの常識や経験にとらわれず生きて行くには? ◎コミュニティの教育 ヴァージル・アブロー追悼企画 ヴァージル・アブローの教室&若きクリエイターのためのリソース集「FREE-GAME」 ケア・コレクティブ(研究者・活動家グループ) ケアの相互依存 岡野八代(政治学者・同志社大学教授) 教育から、世界への「学び」へ ーケアから考える ◎寄稿・連載 武邑光裕 / 東畑開人 / 山縣良和×江本伸悟 / 今村久美×中島岳志 / 苫野一徳 / 中林美恵子×松村圭一郎 / 渡辺健一郎 / 為末大×田中みゆき / 本城直季 / 野田祐一郎 / 草野庸子 / 奥野紗世子 / 酒井麻衣 / 和田彩花 / 曽我部恵一 / 青柳文子×小谷実由 / チョーヒカル / Licaxxx / 鈴木謙介 他多数
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断片的なものの社会学
¥1,716
著者:岸政彦 発行元:朝日出版社 244ぺージ 188mm × 128mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 路上のギター弾き、夜の仕事、元ヤクザ…… 人の語りを聞くということは、ある人生のなかに入っていくということ。 社会学者が実際に出会った「解釈できない出来事」をめぐるエッセイ。 ◆「この本は何も教えてはくれない。 ただ深く豊かに惑うだけだ。 そしてずっと、黙ってそばにいてくれる。 小石や犬のように。 私はこの本を必要としている。」 一生に一度はこういう本を書いてみたいと感じるような書でした。 ランダムに何度でも読み返す本となりそうです。 ――星野智幸さん どんな人でもいろいろな「語り」をその内側に持っていて、 その平凡さや普通さ、その「何事もなさ」に触れるだけで、 胸をかきむしられるような気持ちになる。梅田の繁華街で すれちがう厖大な数の人びとが、それぞれに「何事もない、普通の」 物語を生きている。 * * * 小石も、ブログも、犬の死も、すぐに私の解釈や理解をすり抜けてしまう。 それらはただそこにある。[…]社会学者としては失格かもしれないが、 いつかそうした「分析できないもの」ばかりを集めた本を書きたいと思っていた。(本文より) 【目次】 イントロダクション──分析されざるものたち 人生は、断片的なものが集まってできている 誰にも隠されていないが、誰の目にも触れない 土偶と植木鉢 物語の外から 路上のカーネギーホール 出ていくことと帰ること 笑いと自由 手のひらのスイッチ 他人の手 ユッカに流れる時間 夜行バスの電話 普通であることへの意志 祝祭とためらい 自分を差し出す 海の向こうから 時計を捨て、犬と約束する 物語の欠片 あとがき *********************** 店主コメント *********************** この本を読んでいると、多様性という概念ですら限られたカテゴリー分類の上に成り立っているように思えます。そして、社会において照射され目に見えている面は本当にごく一部なのでしょう。 SNSによって膨大な生活の断片に触れることができるけれど、私たちの知らない日常が星の数ほどある。 著者が社会学者として分析することができなかったエピソードが断片的に語られている本書はとても読み応えがあります。