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老人ホームで死ぬほどモテたい
¥1,870
著者:上坂 あゆ美 監修:東 直子 発行元:書肆侃侃房 144ページ 188mm × 128mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 思わぬ場所から矢が飛んでくる 自分の魂を守りながら生きていくための短歌は、パンチ力抜群。絶望を嚙みしめたあとの諦念とおおらかさが同居している。 (東 直子) 【著者プロフィール】 上坂あゆ美(うえさか・あゆみ) 1991年8月2日、静岡県生まれ。東京都在住。 2017年から短歌をつくり始める。 銭湯、漫画、ファミレスが好きです。 Twitter:@aymusk 【5首】 母は鳥 姉には獅子と羽根がありわたしは刺青(タトゥー)がないという刺青(タトゥー) 風呂の水が凍らなくなり猫が啼き東京行きの切符を買った 故郷の母と重なりしメスライオン 深夜のナショナル・ジオグラフィック 沼津という街でxの値を求めていた頃会っていればな シロナガスクジラのお腹でわたしたち溶けるのを待つみたいに始発
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季節を脱いで ふたりは潜る
¥2,200
著者:菅原敏 発行元:雷鳥社 144ページ 186mm × 155mm ハードカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 『かのひと 超訳 世界恋愛詩集』以来、3年ぶりとなる菅原敏の新詩集は、 移ろいゆく暮らしを、やさしく抱き寄せ、綴った季節の詩。 燃やすとレモンの香る詩集や、毎夜一編の詩を街に注ぐラジオ番組など数々の試みをおこなってきた菅原敏が、今作では、遠い日々の断片を拾い集めてぺージに挟みこむように、季節の情緒を12ヶ月の詩に写しました。 カバーを“脱ぐ”とあらわれる肌のような表紙や、 帯につくられた“小さな海” など、こだわり抜いた造本。 さらに朗読などの公演が叶わない今、一篇の詩を電話でお届けする 読者特典〔電話朗読室〕の電話番号を本書の中に隠しました。 雑誌『BRUTUS』での連載を中心に、 近年の代表作含む、12ヶ月×4編〔全48編〕を収録。
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世界はこんなに 堀内誠一
¥2,530
著者:堀内誠一 発行元:ブルーシープ 216ページ 187mm × 187mm ハードカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** うつくしい、おもしろい、ゆめいっぱい、はてしない。 堀内誠一は、目の前に広がる景色を写し、空想世界の夢を描いた。 古き良きものの面影を讃え、新しい時代の息吹を捉えた。世界はこんなに、と伝えるために。 PLAY! MUSEUMで開催の「堀内誠一展 FASHION・FANTASY・FUTURE」公式アートブックを刊行します。 あなたもきっと見たことがある、絵本『ぐるんぱのようちえん』の大きなぞうの絵、雑誌『anan』『BRUTUS』『POPEYE』のロゴマーク。それぞれを知っていても、同じ人が手がけたことは意外と知られていません。なぜか? それは堀内誠一が自由な発想で、幅広い仕事に取り組んだアーティストだったからかもしれません。 絵本作家、イラストレーター、アートディレクター、デザイナー、時には写真家として、多くの仕事に携わりました。さまざまな画風で描いた絵本、新しい表現で作りあげた雑誌、絵画やリトグラフ、地図、ポスター、旅行記にエッセイ、絵手紙と、一人の仕事とは思えないほどです。 1987年、54歳で生涯を終えるまで多彩な作品を生み出しつづけた堀内は、どのように世界を見つめていたのか——「世界はこんなにうつくしい」「世界はこんなにはてしない」など4つのテーマから、約100点の絵や写真と言葉を贅沢に散りばめ、その知性と好奇心、関わる人を惹きつける思いやりに満ちた視点を探ります。「世界はこんなに」のその先に思いを馳せ、宝物をふと手に取るように、何度も楽しんでもらいたい一冊です 【目次】 Chapter1:世界はこんなにうつくしい Chapter2:世界はこんなにおもしろい Chapter3:世界はこんなにゆめいっぱい Chapter4:世界はこんなにはてしない 堀内誠一が私たちに伝えようとしたもの/林綾野
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徴兵体験 百人百話
¥1,650
SOLD OUT
著者:阪野吉平 発行元:17出版 256ページ 188mm × 128mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 110人の徴兵体験談集。新聞もラジオもない、小作・奉公人より兵隊は給料がもらえて食うものも心配ない、という今からは想像することも難しい当時の人々の生活環境。 3年間で戦死者なしという中隊。120人の中で生きて帰れたのは9人という中隊。毎日が死と隣り合わせだった人。一度も戦闘になったことがないという人。食うには困らなかったという人。排泄物まで洗って食ったという人。真っ青になってブルブル震えて飛んで行った特攻隊員。「この戦は負け戦だ。こんなところで死んではダメだ」と言った中隊長。軍隊生活が楽だったという人。軍隊よりソビエト抑留の方が楽だったという人。捕虜を度胸試しで殺したという人。死刑前日に釈放されたという人。片足を失った人。片目を失った人。病気で兵役を免れた人。終戦を知って泣く人、喜ぶ人。昭和17年に兵隊になり日本に帰って来たのは29年という人。今も目に焼き付いていることがあるがそれは話せないという人。そろそろお迎えが来るから話そうという人。 本書は阪野吉平が2002年~2003年に110人の徴兵体験者から直接聞き取ったもので伝聞ではありません。語り手は本名・顔写真付き。聞き手のペンは中庸。戦争記録として貴重な証言もある。生の声は重い。
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北朝鮮に出勤します 開城工業団地で働いた一年間
¥2,200
著者:キム・ミンジュ 訳者:岡裕美 発行元:新泉社 200ページ 188mm × 128mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 毎週月曜の朝、ソウル市内でバスに乗り込み、軍事境界線を越えて北朝鮮に出勤。 平日は北の職員たちと“格闘”し、週末は韓国に戻る。 南北経済協力事業で北朝鮮に造成された開城(ケソン)工業団地。 20代の韓国人女性が開城で経験した特別な1年間と、北の人々のありのままの素顔を綴ったノンフィクション。 【目次】 日本の読者の皆様へ はじめに I 開城で感じた春 開城に足を踏み入れた日 北朝鮮歌謡、心に残る人 〝あのお方〟の顔が描かれたバッジ? 太極旗が描かれたバッジ? マキシムコーヒーは韓国をのせて——開城への物品搬入 税関は黒いビニール袋を持って——サムギョプサルの上納 花束と参事官のおじさん、そして金正哲とエリック・クラプトン 給食施設の残飯と生ごみはどこへ? 一本のキンパから実感する南北の経済格差 三〇〇〇人分の食材、そして北朝鮮冷麵? いいえ、開城工業団地風冷麵! II 開城で体験した夏 賃金戦争とカレイ事件 北の労働者はNG、平壌市民はOK 八月一五日、南は光復節、北は解放節 食事会の日は〝お持ち帰り〟が当たり前? ヒャンイの妊娠と職員たちの〝総和〟 ヒョスクの大事なぶどう、一房は嫁ぎ先に、もう一房は実家に 一トントラックで休戦ラインを越え結婚式へ! 木箱地雷事件が開城工業団地の人々に及ぼす影響 III 開城で過ごした秋 統一の花、林秀卿 「ありがとう」と言うのはそんなに大変? 田舎者のような北の軍人、シティボーイのような南の軍人 宗教書の一節を理由に罰金一五〇ドル 北朝鮮女性たちの労働時間 USBと罰金二〇〇ドルで南北が一致団結 IV 開城で出会った冬 班長さん、みかんが必要なら先に言ってください 職員たちに渡したかったお餅、果物、そしてパン 免税店で働く北朝鮮女性 警備員さんと私 南北でキムチ交換 いまも思い出す北の職員、リ・スンヒ 一二月一一日、南北会談の日の冷泉サイダー 北のエリート女性、スヒ 一月六日の核実験、そして玄関前の北の配達員たち 開城に入るまで おわりに 訳者あとがき *********************** 店主コメント *********************** 朝鮮と韓国の経済協力事業のひとつとして、軍事境界線からほど近い北朝鮮南部に造成され2004年に操業を開始した開城工業団地。 この本は、約1年にわたって団地に勤務し韓国から通い続けた20代の韓国人女性が、職場での出来事や職員との交流を綴ったエッセイです。 上司の在否によって変わる会話の内容、会話の中でうっかり踏んでしまった〝地雷〟、職場内に存在する暗黙の了解など…日常の中で著者が見たことや肌で感じたことがエピソードとして書かれています。その内容からは、経済や情報の格差を感じると同時に、私たちとあまり変わらない平凡でありふれた職員たちの姿も垣間見ることができます。
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ディック・ブルーナ 永遠のデザインとことば
¥1,870
著者:ディック・ブルーナ 発行元:KADOKAWA 192ページ 172mm × 130mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 子どもから大人まで読める、永遠に語り継いでいきたい哲学とデザイン。 世界中で愛され続けているミッフィーの作者ディック・ブルーナの言葉と、あたたかくかわいいイラストが詰まった名著復刊! 2015年に刊行した名著『ディック・ブルーナ 夢を描き続ける力』が装い新たに復刊しました。本書は、ミッフィーの作者、ディック・ブルーナさんが語った、仕事や人生についてのインタビュー集。ミッフィーへの愛、絵本作りのこだわり、グラフィックデザイナーから絵本作家になるまでの思いから、夢を追い続けることの大切さを学べます。 イラストと言葉が見開きになっているので、どこから読んでも楽しく、かわいい1冊です。文庫本よりひと回り大きいサイズで、カバーのミッフィーは箔押し仕様。部屋に飾っても、お出かけに連れて行ってもぴったりで、持っているだけで気分が上がります。 ほっと一息つきたいとき、自分を励ましたいとき、デザインについて考えを深めたいとき……様々なシーンで手に取ってみてください。
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アワヨンべは大丈夫
¥1,760
SOLD OUT
著者:伊藤亜和 発行元:晶文社 256ページ 188mm × 128mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 日本人で文学好きのママと、セネガル人のキレやすいパパの間に生まれた亜和と弟。おだやかな祖父と口うるさい祖母、そして海の向こうにいるまだ見ぬ姉など、いずれも個性的な家族たちが織りなす、愛と旅立ちの物語。 ジェーン・スー、糸井重里など多くの文化人がその才能を認める文筆家の第二作は、晶文社スクラップブックで大評判だった連載に、note記事、書き下ろしを加えた、せつなくも愛おしいエッセイ集。 【目次】 I 文才って オール・アイズ・オン・ミー 私を怒鳴るパパの目は黄色だった ハムスターの心臓 宇宙人と娘 ママの恋人 セイン・もんた いれもの II アヒルの子 Nogi 竹下通りの女王 ウサギ小屋の主人 小さいバッグとは人間に与えられた赦しである ごきげんよう 26歳 ジジ III 人のパラソルを笑うな 死んでいく MUMMY & AMY SAYS 陽だまりの季節 笑って損した者なし モンスター 「はっ」 アワヨンベは大丈夫 出ていきます! あとがき
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無職、川、ブックオフ
¥1,870
著者:マンスーン 発行元:素粒社 197ページ 188mm × 128mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 30歳まで無職という経歴をもつ、WEBメディア『オモコロ』の人気ライター・ディレクターの著者による初のエッセイ集。 怠惰で愉快で切実な、無職の頃とその前後。 「今日も何も生み出していない。それがとても心地よくもあり。とても気持ちが悪い 【目次】 1 ちゃんと思い出す 仕事がない人にも仕事がある 川 売るでもなく買うでもなく どこにも行けない 一人で暮らすということ(1) 一人で暮らすということ(2) 一人で暮らすということ(3) 送られることなく 祈り、消えた なんとか 歩く時給 いたくない いてもいい街 何もない日のインターネット キャンディを消す 光らせて、変わって 変えられない 【interlude】深い森から抜け出すように 2 少しだけ思い出す/食べること 夜にする 箱 *100円のもんじゃ 27時の散歩 湿度と残金 *ピータンとチャーハン 回想 食べなかった *チャパティと具のないカレー(野菜を作るということ) Skip 回想2 *ぎっしりのり弁 シミ ただ、家族 *サイレントクッキング(ポテチとチヂミ) これから東京メトロ nonidentical organism *労働と油揚げ鍋 思っていたから、どうしようもない 部屋 *疲れたときのダブルチーズバーガー あとがき
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ここで唐揚げ弁当を食べないでください
¥1,760
著者:小原晩 発行元:実業之日本社 176ページ 188mm × 128mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 1万部を突破した伝説的ヒットの自費出版エッセイ集、 新たに17篇を加え、待望の商業出版! 一生懸命生きれば生きるほど空回りするすべての人へ捧げます。 ◎又吉直樹さん・蓮見 翔さん・松本壮史さん 大推薦◎ 笑いも、恥も、傷も、忘れ去った記憶さえも尊いものだと気づかせてくれた。 感情が論理を超え、愚かさに光が宿る。そんな本当の瞬間が綴られた作品を、心から祝福したい。 (又吉直樹さん) 何にもいいことないなって思ってる人は読んでみてください。あ、これ確かにいいことだわって気づけるものがたくさん詰まってます。僕はこの本を読んでから、外を歩く時に楽しいと思える瞬間がちょっとだけ増えました。 (蓮見 翔さん/ダウ90000) ぼんやり不安を抱えながら、のんきな文体で東京の街を軽快に彷徨う。 磯丸水産で、バルト9の帰り道で、荻窪のスーパー銭湯で。すごく個人的なことばかり書かれているのに、たまに記憶の奥底とシンクロしてはちきれそうになった。 みっともないことばかりだけど、よく見たら日々はそれなりに光ってるのだと教えてくれる。 (松本壮史さん/映像ディレクター) 23区に上京したある女の子の東京での生活を中心としたエッセイ集。 せわしない日々からこぼれていく感情や体験をユーモアたっぷりに掬いあげる文章に心がほぐれる全40篇。
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生きるのが楽になるスヌーピー 心をゆるめてくれる禅の言葉
¥1,540
SOLD OUT
著者:チャールズ・M・シュルツ 訳者:谷川俊太郎 監修:枡野俊明 発行元:光文社 192ページ 188mm × 128mm ソフトカバー *********************** 店主コメント *********************** 『ピーナッツ』のワンシーンや登場人物のセリフから「禅に通じるもの」を見出し、禅の言葉を解説するシリーズ第3弾。 物事の真理は身近な自然の風景にありのままの姿で存在し、人間もまたその一部であることを教えてくれます。複雑化した社会で忘れがちな自然体を意識することは、きっと自身の生きやすさにつながるのではないでしょうか。 【目次】 Part1 サンデー版で読む禅語 前を向くための言葉 Part2 サンデー版で読む禅語 心をゆるめる言葉 Part3 春夏秋冬を過ごす 禅語×ピーナッツコミック
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恋愛の哲学
¥1,760
著者:戸谷洋志 発行元:晶文社 236ページ 188mm × 128mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 哲学は「恋愛」を語ることから始まった。 クズへの愛はなぜ成立するのか? なぜ私は愛されたいのか? 永遠の愛はどこまで続くのか? ――すべて哲学が答えます。 現代に流れる「ロマンティック・ラブ」の幻想を解体する驚愕の哲学入門!!! 紹介するのは、プラトン、デカルト、ヘーゲル、キルケゴール、サルトル、ボーヴォワール、レヴィナスの七人。彼らはそれぞれが違った仕方で人間と世界の関係を捉え、その人間観の中で恋愛(哲学)を論じている。恋愛とは何かを考えることは、そもそも人間とは何かを問い直すことを要求する。本書ではそれらを全体として再構成することで<恋愛>を広い視野の元で捉え直していく。 【目次】 はじめに 第1章 なぜ誰かを愛するのか?――プラトン 第2章 なぜ恋愛に執着するのか?――デカルト 第3章 なぜ恋人に愛されたいのか?――ヘーゲル 第4章 永遠の愛とは何か?――キルケゴール 第5章 なぜ恋愛は挫折するのか?――サルトル 第6章 女性にとって恋愛とは何か?――ボーヴォワール 第7章 なぜ恋人と分かり合えないのか?――レヴィナス おわりに *********************** 店主コメント *********************** 結婚へ至る過程こそが恋愛だとする「ロマンティック・ラブ」という恋愛観が、世の中では当たり前になっています。しかし、本書ではロマンティック・ラブを絶対的なものとはせず、恋愛を広い視野で捉えなおすことで豊かな関係性として理解しようとしています。 7人の哲学者の恋愛論を章ごとに紹介し、それぞれの哲学に沿った恋愛観を展開。随所で引用されている哲学者たちの難解な言葉も、著者が噛み砕いて解説してくれるので難なく読み進めることができると思います。 登場する哲学者は、プラトンやデカルト、ヘーゲルなど哲学界の大御所が中心。巻末の引用文献一覧も、哲学書の定番と言えるタイトルが並んでいるので哲学の入門書としてもオススメです。
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長電話
¥3,080
著者:高橋悠治/坂本龍一 発行元:バリューブックス・パブリッシング 225ページ 188mm × 128mm 仮フランス装 *********************** 出版社紹介文より *********************** 『長電話』は、1984年に坂本龍一主宰の出版社《本本堂》から最初に出版された、 作曲家・ピアニストの高橋悠治と坂本龍一の対話を収録した一冊です。 長電話で語られる内容は音楽や芸術の枠を超え、多岐に渡り、二人の軽妙な会話から飛び出す言葉の数々は大きな示唆に富むものでした。事実、この本は“長電話“という手法も含め、多くのアーティストに影響を与えることとなり、絶版である今で は幻の名著と呼ばれるに至っています。
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大きな魚をつかまえよう リンチ流アート・ライフ∞瞑想レッスン
¥1,980
著者:デイヴィッド・リンチ 訳者:草坂虹恵 発行元:四月社 発売元:木魂社 224ページ 210mm × 130mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 暴力、セックス、夢、死体。 謎めいた映像で人々を魅了してやまない著者が、どんなふうに作品が発想されたのかを説き明かし、パワフルに創作する秘訣 ―― 長年実践している「瞑想」の効用を語り尽くす。 若きクリエイターへの心を込めたメッセージ!
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STATUS AND CULTURE 文化をかたちづくる〈ステイタス〉の力学 ― 感性・慣習・流行はいかに生まれるか?
¥3,630
著者:デーヴィッド・マークス 訳者:黒木章人 発行元:筑摩書房 544ページ 188mm × 128mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** かつてビートルズの〈マッシュルームカット〉と呼ばれた長く、だらしない髪型は各世代から反発を招き、社会を分断するほどの騒動を全世界に巻き起こした。 しかし現在では受け入れられ、むしろクラシカルな髪型となっている。トレンドは一部の過激な行動から始まり、反発を生むが、徐々に許容され、ついには一般化する。 人はなぜ集団で特定の習慣を好み、やがて別の流行に移行するのだろうか。なぜあるものが 「クール」になるのか? スタイルの革新はいかにして生まれるのか? われわれの文化に起こる絶え間ない変化のメカニズムを、本書は〈ステイタス〉――社会のなかでの各個人の重要度を示す非公式な指標――を希求するプロセスとして説明する。 本書で解き明かしていくステイタスと文化の原則は、捉えがたいものとされてきたセンスや真正性、アイデンティティ、階級、サブカルチャー、アート、ファッション、流行、スタイル、リバイバルといった概念や現象を明確にし、われわれを取り巻く世界を分析する際に極めて役に立つ。 歴史的事例と数々の分野の学問の叡智を統合する文化の普遍理論書。 (本書の問い) I なぜ人は必然性のない行動を集団で一斉に取りはじめるのか …〈ステイタス〉が個人を文化的慣習に駆り立て、アイデンティティを形成させる II 独自のスタイル、慣習、センスはどのようにして生じるのか …社会階級間の競争、サブカルチャーとカウンターカルチャー、芸術界の内部闘争 III なぜトレンドは移り変わり、わたしたちは行動を変えるのか …何が歴史としてのちに伝えられ、何が忘れ去られるかは高ステイタス集団が決める IV インターネットは〈ステイタス〉の構造と価値に何をもたらしたか …コンテンツの爆発的増加、センスの否定、レトロマニアとネオマニア、そして〈文化の停滞〉 【目次】 日本の読者に向けた序文 はじめに 文化とステイタスのタブーにまつわる大いなる謎 第1部 ステイタスと個人 第1章 ステイタスの基本原則 第2章 慣習とステイタス価値 第3章 シグナリングとステイタスシンボル 第4章 センス、真正性、そしてアイデンティティ 第2部 ステイタスと創造性 第5章 階級と感性 第6章 サブカルチャーとカウンターカルチャー 第7章 芸術 第3部 ステイタスと文化の変化 第8章 流行のサイクル 第9章 歴史と連続性 第4部 二十一世紀のステイタスと文化 第10章 インターネットの時代 まとめ ステイタスの平等化と文化の創造性 原注 書誌情報 索引
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犬ではないと言われた犬
¥1,760
著者:向坂くじら 発行元:百万年書房 216ページ 188mm × 128mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 初小説『いなくなくならなくならないで』が、第171回芥川賞候補作品に。 今もっとも注目を集める詩人の、「言葉」をめぐるエッセイ集。 【目次】 くちぶえ、ソロで 犬ではないと言われた犬 とありますが、どんなこころですか 矮小な手のひら しゃべれない ひとりで学ぶことについて ほら、フレディ ドアノブのないドア ひとの子に お前とポエムやるの息苦しいよ 微調整、微調整 雲のかよひ路 事象がわたしを 湯船に浸かる かわいくはないよそもの 後ろ歩き ミケ あとがき *********************** 店主コメント *********************** 自身が主催する国語教室や夫と過ごす日常の出来事をきっかけに、著者は言葉について深く考えをめぐらせていく。 その思索は、言葉の捉え方や書くことの意味にとどまらず他者との関わりにまで及びます。 文芸的なおもしろさと分析的な思考が違和感なくマッチしたエッセイ集。
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世界の適切な保存
¥1,870
著者:永井玲衣 発行元:講談社 288ページ 188mm × 128mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** ロングセラー『水中の哲学者たち』で話題沸騰! 対話する哲学者・永井玲衣、待望の最新刊! 見ることは、わたしを当事者にする。 共に生きるひとにする。 世界をもっと「よく」見ること。その中に入り込んで、てのひらいっぱいに受け取ること。 この世界と向き合うための哲学エッセイ。 わたしはどうやら、時間が流れていくにしたがって、 何かが消えるとか、失われるとか、忘れられるということがおそろしいらしい。 ここに書かれたもの。その何倍もある、書かれなかったもの。 でも決してなくならないもの――。 生の断片、世界の欠片は、きかれることを待っている。じっとして、掘り出されることを待っている。 *********************** 店主コメント *********************** 哲学対話のファシリテーターとして活動する永井玲衣によるエッセイ集です。 著者は詩人のような感性で眼前にある世界の深層にアクセスする。本文で引用されるさまざまな詩歌は、著者が世界の深層で見た風景を代弁しているかのようです。 そして、読者は世界の深みへとどんどん引き込まれてゆく。 詩や短歌が好きな方にもおすすめの一冊です。
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ぼくがゆびをぱちんとならして、きみがおとなになるまえの詩集
¥1,320
著者:斉藤倫 画:高野文子 発行元:福音館書店 160ページ 189mm × 131ページ 仮フランス装 *********************** 出版社紹介文より *********************** わからなくたって、好きになっていいんだよ きみはいつものように、あけっぱなしの玄関から、どんどんぼくの部屋にあがりこみ、ランドセルをおろしながらこういった。「せんせいが、おまえは本を読めっていうんだ。ことばがなってないから」。ぼくは一冊の詩集をきみに手渡す。「ここんとこ、読んでみな」。詩は、おもしろい。そして、詩はことばを自由にし、ことばはわたしたちを自由にする。20篇の詩を通して、詩人斉藤倫と楽しみ、考える、詩のことそしてことばのこと。 *********************** 店主コメント *********************** 「ぼく」の家へ遊びに来る小学生の「きみ」。 「ぼく」は他愛のない会話から思いついた詩集を、いつものように本の山から引っ張り出して「きみ」に差し出す ―― 詩を読む「きみ」の反応と屈託のない感想が、この本の読者に詩とことばの楽しさを教えてくれます。詩的に描かれる二人の交流とその中で引用される詩によって編まれたこの詩集は、ひとつの物語でありアンソロジーでもあります。
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漫画選集 ザジ Vol.1
¥1,320
編者:点滅社編集部 発行元:点滅社 172ページ 210mm × 148mm ソフトカバー ************************* 出版社紹介文より ************************* 何度でも衝動を。何度でも実験を。何度でも私たちのやりきれなさを。 参加者 大橋裕之 亜蘭トーチカ 無 日野健太郎 うみにく 森井暁正 松本剛 ヤシ 森井崇正 ゴム製のユウヤ ウィスット・ポンニミット Orion terayama 三本美治 沖永和架奈 yozorart ゐ忌レ 能町みね子 輝輔 すいそう HOSHI いましろたかし 杉作J太郎 *********************** 店主コメント *********************** 往年の漫画雑誌『ガロ』への憧れから生まれた漫画選集。 作家さんたちの〝切実な〟表現が凝縮されています。 それぞれの作品が秘めた熱量は、内容や画風に関わらず読者を虜にします。
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J・ディラと《ドーナツ》のビート革命
¥1,980
SOLD OUT
著者:ジョーダン・ファーガソン 訳者:吉田雅史 発行元:DU BOOKS 256ページ 188mm × 128mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** Q・ティップ、クエストラヴ、コモンほか 盟友たちの証言から解き明かす、天才ビートメイカーの創作の秘密。 地元デトロイトのテクノ~ヒップホップシーン/スラム・ヴィレッジ結成/ Q・ティップ(ア・トライブ・コールド・クエスト)との出会い/ソウルクエリアンズでの制作秘話、同志マッドリブとの邂逅/そして病魔と闘いながら作り上げた《ドーナツ》まで、 32歳の若さでこの世を去った天才ビートメイカー、J・ディラが駆け抜けた短い生涯とその音楽に迫る。 日本語版のみ、自身もビートメイカーとして活動する本書訳者・吉田雅史による解説(1万2千字)&ディスクガイドを追加収録。 【目次】 序文 文:ピーナッツ・バター・ウルフ 第1章 Welcome to the Show――《Donuts》の世界へようこそ 第2章 The Diff'rence――デトロイト・テクノからヒップホップへ 第3章 Hi――スラム・ヴィレッジ結成 第4章 Waves――ビートメイキングは連鎖する 第5章 Stop!――批評とは何か? 解釈とは何か? 第6章 The Twister (Huh, What)――グループからソロへ、デトロイトからLAへ 第7章 Workinonit――車椅子の偉大な男 第8章 Two Can Win――「これはハイプではない」 第9章 Geek Down――ビートを通して死に触れる 第10章 The New――ディラ流「晩年のスタイル」 第11章 Bye――《Donuts》という永遠の環 解説――《Donuts》をよりおいしく味わうために ディスクガイド A-side ディラ・ビーツの基本を知る10枚 B-side ディラ・ビーツの深層に触れる10枚
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今日の人生
¥1,650
著者:益田ミリ 発行元:ミシマ社 240ページ 188mm × 128mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** むなしい日も、幸せな日も、おいしいものを食べた日も、永遠の別れが訪れた日も・・・。 2コマで終わる「今日」もあれば、8ページの物語になる「今日」もある。 描き下ろしを加え、「みんなのミシマガジン」の人気連載「今日の人生」4年分が一冊に。
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太陽帆船
¥1,870
著者:中村森 発行元:KADOKAWA 144ページ 188mm × 120mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 帆を揚げる 会いたい人に会いに行くそれはほとんど生きる決意だ 《別れても会えなくなっても見えずとも一度出会えばずっと祝祭》 《天秤にあと少しだけ花びらが降ってきたなら変わる人生》 《百年後、朝の海辺で待ってます。この約束を愛と言いたい》 中村森の第一歌集。 監修:千種創一(歌人・詩人) 【目次】 1 一度出会えばずっと祝祭 仮説ムーンライト 君だけずっと無敵でいいよ 想像よりもうつくしい君 2 コーリング 花冠を編む 3 君が飼ってたポメラニアン 逆光サンライズ 鈴が降る国 食べ飽きて眠り損ねた 4 エメラルドの文鎮 使い終わった言葉の果てに これから信じる感情のために 5 真珠星 ミリオン この星は無風 すべての季節は春の中 6 土足で入る湖だった 猫の瞳の青さで泳ぐ クリスタル ハピネス グッドフライト 雨の島
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宙海町ねこまた堂
¥1,430
SOLD OUT
著者:もなか 発行元:KADOKAWA 160ページ 210mm × 148mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** ここは雲海に囲まれた街、宙海町。二股しっぽ猫が営む古道具屋へようこそ。 「ここは宙海町。夜は冷えるよ。ついておいで。空き部屋があるから貸してあげる」仕事帰りに意識を失ったミハト。気がつくと雲の上にある古道具屋で働くことに。アンティークに魅せられた、不思議な夢は続く。
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ちょっと踊ったりすぐにかけだす
¥1,870
著者:古賀及子 発行元:素粒社 320ページ 182mm × 128mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 『本の雑誌』8月号にて「2023年度上半期エンターテインメントベスト10」第2位に選ばれました!! ウェブメディア「デイリーポータルZ」編集部員・ライターの著者による大人気ウェブ日記を書籍化。書き下ろしを含む2018年から2022年までの日記より、103日分をあつめた傑作選がついに刊行! 母・息子・娘、3人暮らしの 愉快で多感な〈日記エッセイ〉 生活の、愛おしい機微 *********************** 店主コメント *********************** 母・息子・娘の3人暮らしを綴った日記エッセイ。 兄妹の言動、それに対する母の反応、飾り気のない日常が読者を温かい気持ちにさせる。そして気付けば顔が綻ぶ癒しの一冊。 第2弾の『おくれ毛で風を切れ』もぜひ!
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だれか、ふつうを教えてくれ! 増補新版
¥2,090
著者:倉本智明 発行元:新曜社 208ページ 188mm × 128mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 「共生」「多様性」「尊重」、そんなふわふわした言葉が隠してしまうこと―「ふつう/障害」について、なかなか聞けなかったこと、本当はよくわからないことを全盲の社会学者と真正面から考える。 【目次】 第1章 ふわふわしたことばが隠してしまうもの 第2章 誰にとっての「ふつう」なの? 第3章 どっちつかずである生きにくさ 第4章 「わからない」からはじめる 第5章 簡単であり、難しくもあること あとがき 追補 アイデンティティ、大切だけどやっかいなもの