北朝鮮に出勤します 開城工業団地で働いた一年間
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著者:キム・ミンジュ
訳者:岡裕美
発行元:新泉社
200ページ
188mm × 128mm ソフトカバー
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出版社紹介文より
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毎週月曜の朝、ソウル市内でバスに乗り込み、軍事境界線を越えて北朝鮮に出勤。
平日は北の職員たちと“格闘”し、週末は韓国に戻る。
南北経済協力事業で北朝鮮に造成された開城(ケソン)工業団地。
20代の韓国人女性が開城で経験した特別な1年間と、北の人々のありのままの素顔を綴ったノンフィクション。
【目次】
日本の読者の皆様へ
はじめに
I 開城で感じた春
開城に足を踏み入れた日
北朝鮮歌謡、心に残る人
〝あのお方〟の顔が描かれたバッジ? 太極旗が描かれたバッジ?
マキシムコーヒーは韓国をのせて——開城への物品搬入
税関は黒いビニール袋を持って——サムギョプサルの上納
花束と参事官のおじさん、そして金正哲とエリック・クラプトン
給食施設の残飯と生ごみはどこへ?
一本のキンパから実感する南北の経済格差
三〇〇〇人分の食材、そして北朝鮮冷麵? いいえ、開城工業団地風冷麵!
II 開城で体験した夏
賃金戦争とカレイ事件
北の労働者はNG、平壌市民はOK
八月一五日、南は光復節、北は解放節
食事会の日は〝お持ち帰り〟が当たり前?
ヒャンイの妊娠と職員たちの〝総和〟
ヒョスクの大事なぶどう、一房は嫁ぎ先に、もう一房は実家に
一トントラックで休戦ラインを越え結婚式へ!
木箱地雷事件が開城工業団地の人々に及ぼす影響
III 開城で過ごした秋
統一の花、林秀卿
「ありがとう」と言うのはそんなに大変?
田舎者のような北の軍人、シティボーイのような南の軍人
宗教書の一節を理由に罰金一五〇ドル
北朝鮮女性たちの労働時間
USBと罰金二〇〇ドルで南北が一致団結
IV 開城で出会った冬
班長さん、みかんが必要なら先に言ってください
職員たちに渡したかったお餅、果物、そしてパン
免税店で働く北朝鮮女性
警備員さんと私
南北でキムチ交換
いまも思い出す北の職員、リ・スンヒ
一二月一一日、南北会談の日の冷泉サイダー
北のエリート女性、スヒ
一月六日の核実験、そして玄関前の北の配達員たち
開城に入るまで
おわりに
訳者あとがき
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店主コメント
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朝鮮と韓国の経済協力事業のひとつとして、軍事境界線からほど近い北朝鮮南部に造成され2004年に操業を開始した開城工業団地。
この本は、約1年にわたって団地に勤務し韓国から通い続けた20代の韓国人女性が、職場での出来事や職員との交流を綴ったエッセイです。
上司の在否によって変わる会話の内容、会話の中でうっかり踏んでしまった〝地雷〟、職場内に存在する暗黙の了解など…日常の中で著者が見たことや肌で感じたことがエピソードとして書かれています。その内容からは、経済や情報の格差を感じると同時に、私たちとあまり変わらない平凡でありふれた職員たちの姿も垣間見ることができます。
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