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うしろめたさの人類学
¥1,870
SOLD OUT
著者:松村圭一郎 出版社:ミシマ社 192ページ 188mm × 127mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 市場、国家、社会... 断絶した世界が、「つながり」を取り戻す。 その可能性を、「構築人類学」という新たな学問手法で追求。 強固な制度のなかにスキマをつくる力は、「うしろめたさ」にある! 「批判」ではなく「再構築」をすることで、新たな時代の可能性が生まれる。 京都大学総長・山極壽一氏推薦! 世の中どこかおかしい。なんだか窮屈だ。そう感じる人は多いと思う。でも、どうしたらなにかが変わるのか、どこから手をつけたらいいのか、さっぱりわからない。国家とか、市場とか、巨大なシステムを前に、ただ立ちつくすしかないのか。(略)この本では、ぼくらの生きる世界がどうやって成り立っているのか、その見取り図を描きながら、その「もやもや」に向き合ってみようと思う。 ――「はじめに」より 【目次】 はじめに 第一章 経済――「商品」と「贈り物」を分けるもの 第二章 感情――「なに/だれ」が感じさせているのか? 第三章 関係――「社会」をつくりだす 「社会」と「世界」をつなぐもの 第四章 国家――国境で囲まれた場所と「わたし」の身体 第五章 市場――自由と独占のはざまで 第六章 援助――奇妙な贈与とそのねじれ 終 章 公平――すでに手にしているものを道具にして おわりに 「はみだし」の力 *********************** 店主コメント *********************** 「贈与」が秘める力によって生み出される「感情」。 そして、「感情」によって形成される他者との「関係」。 その「関係」の束が作り出す「社会」。 話題は「個人」と「国家」、「国家」と「市場」のつながりへと広がっていく。 私たち個人の枠にとらわれない越境的行為によって、どのような「つながり」を構築できるのか。エチオピアのフィールドワークを経験した著者が人類学的視点で考察します。
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くらしのアナキズム
¥1,980
著者:松村圭一郎 発行元:ミシマ社 204ページ 188mm × 128mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 国家は何のためにあるのか?ほんとうに必要なのか? 「国家なき社会」は絶望ではない。 希望と可能性を孕んでいる。 よりよく生きるきっかけとなる、〈問い〉と〈技法〉を人類学の視点からさぐる。 本書でとりあげる「人類学者によるアナキズム論」とは… ・国家がなくても無秩序にならない方法をとる ・常識だと思い込んでいることを、本当にそうなのか? と問い直す ・身の回りの問題を自分たちで解決するには何が必要かを考える アナキズム=無政府主義という捉え方を覆す、画期的論考! この本で考える「アナキズム」は達成すべき目標ではない。むしろ、この無力で無能な国家のもとで、どのように自分たちの手で生活を立てなおし、下から「公共」をつくりなおしていくか。「くらし」と「アナキズム」を結びつけることは、その知恵を手にするための出発点だ。(「はじめに」より) 【目次】 はじめに 国家と出会う 第一章 人類学とアナキズム 第二章 生活者のアナキズム 第三章 「国家なき社会」の政治リーダー 第四章 市場(いちば)のアナキズム 第五章 アナキストの民主主義論 第六章 自立と共生のメソッド ――暮らしに政治と経済をとりもどす おわりに *********************** 店主コメント *********************** 文化人類学的な思考で、私たちの生活の中に存在する政治を浮き上がらせ、アナキズム的な民主主義について考察します。 政治の場は、国会議事堂やその周辺だけにあるわけではないことを教えてくれる。あたりまえに思っていた「政治」の概念を覆される一冊です。
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発酵文化人類学 微生物から見た社会のカタチ(角川文庫)
¥880
SOLD OUT
著者:小倉ヒラク 発行元:KADOKAWA 400ページ 文庫判 148mm × 105mm *********************** 出版社紹介文より *********************** なぜ今、こんなに発酵が人気なの? 答えはこの本の中に。待望の文庫化! 味噌、醤油、ヨーグルト、日本酒、ワインなど、世界中にある発酵食品。著者はあるきっかけで“発酵”に魅せられ、日本だけでなく世界各地に伝承された美味なる食品を求めて旅をした。発酵とは、見えない自然を捉え、ミクロの生物と関係を結び、暮らしの中に喜びを埋め込む。この総体が発酵文化であり、そのローカル文化を通して人類の不思議を解くのが「発酵文化人類学」。発酵には、オーガニック、美容、ライフスタイル、イノベーションへの発展の側面があり、単なる食品にとどまらず、人間にとっての未来の可能性があり、歴史・文化を見直すきっかけになる。発酵は、今、人類の未来を左右する最も注目を集めている分野のひとつと言える理由がそこにある。 著者は発酵のしくみや人間と微生物との関わりを学ぶ中で、発見した。発酵には未来と過去があり、“微生物と人間の共存”は社会を見直すキーワードそのものだということを。 生物学、哲学、芸術、文化人類学などの専門用語を平易に解説した待望の文庫化。参考文献満載。解説・橘ケンチ(EXILE) *********************** 店主コメント *********************** 社会の事象を発酵における微生物の働きと対比させながら、アナロジー的思考で紐解いていく楽しさがあります。そのような本書の内容は読み手の独創力や発想力を高めてくれるのでは。堅苦しくないリズミカルな文体も読みやすいです。 各章ごとに参考文献の書影付きの解説もあり、読書の幅が広がるまさに❝まわりみち❞に最適な1冊!
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人類学的観察のすすめ
¥2,200
SOLD OUT
著者:古谷嘉章 発行元:古小烏舎 256ページ 188mm × 128mm ソフトカバー ~出版社紹介文より~ 見慣れた景色、何の変哲もなくみえるこの世界……当たり前すぎて気づかない、ふつう考えもしない身の回りのことについて、いろいろな方向から手当たり次第に、いつもとはちょっと違う見方で「人類学的」に観察の目を注いでみると、思いもかけない驚異に満ちた世界が露わになる。私たちが生きているのは、退屈なわかりきった世界ではない。この世界そのものが奇蹟なのだ。知っていたつもりの「未知の世界」へ誘う、人類学者による観察+考察のエクササイズ。 私たちのこの世界は、人類学者インゴルドの言う「生きものとして住み込んでいる」視点から見たとき、どのような世界として在るのだろうか。それは科学が外側から研究対象とする世界と全く同一のものなのだろうか。 「「私たちの生きるこの世界」「普遍的な単一の自然」「誰にとっても同じ物質」といった、真剣に検討することもなく私たちが受けいれている暗黙の前提について、自らの体験に照らして具体的に再審理を試みること。そこから始めなければ、人類学は人類学たりえないだろうというのが、現時点で私の辿り着いた考えなのである」(本文より) 【目次】 1 フラットランド―二次元世界の住民 2 環世界―違う生物種はそれぞれ別の世界に住んでいる 第一章 水と土のバラード 3 人間たちの住む世界――地球の表面は大気の底である 4 雲散霧消、五里霧中――水と氷と水蒸気とともに生きる 5 アマゾンの乾季と雨季と泥季――アマゾン低地の人々の住む世界 6 蛇行する密林の川――アマゾンのワームホール 7 土に埋めるモノ――ゴミと宝物と遺体 8 縄文人の貝塚――ゴミ捨て場か外部メモリーかモニュメントか 9 凸と凹――人間の生活が景観に遺す痕跡 10 地層断面が見せる歴史――土の中に堆積した時間 11 遺跡と間違われた奇岩――自然が景観に施した彫刻 12 アスファルトという表皮――世界は繕い続けなければ劣化する 第二章 どの材料で何を作るか 13 ただの石というものはない――石器時代人の鉱物学 14 トナカイの角にマンモスの像――物質を素材にしはじめた旧石器時代人 15 粘土とプラスチック――何でも作れる可塑的物質の汎用性 16 さまざまな鉄――硬くて軟らかく脆くて強靭な素材 17 紡ぐ、綯う、編む、織る――絡み合う動きの生み出すカタチ 18 裸の王様の衣装―子―供には見えない豪華な素材 19 畳むと開く――折紙、パッケージ、人工衛星の太陽光パネル 20 紙幣の物質性――御祝儀・御香典と貨幣経済 21 モノとしての絵画――物質としての絵具とカンヴァス 22 効力はカタチに宿るのか――エッジが更新される紙や木の細工 第三章 道具というモノ 23 住むための人間の家――動物の巣は家とよべるのか 24 クモの巣という名の網――メッシュワークとネットワーク 25 車輪のための道/歩いてできる道――舗装された車道と高山の山道 26 伸びてもまた縮むゴム――硫化ゴムが開いた弾む世界 27 翼をください――人間は鳥のように飛べるのか 28 羽衣という道具――変身機能と飛翔機能 29 揺れるための道具――ハンモック、ブランコ、揺り椅子 30 調理に使えない調理用の土器――容器の性能と美的価値 31 ミニチュアは何の道具か――玩具、祭祀具、それとも? 32 離れたものをつなぐ技術――見えない物理的接触がはたす役割 第四章 いろいろな体 33 私たちの体の中の宇宙――至近距離にある不可視の世界 34 血のめぐりと血のつながり――循環する血液と受け継がれる「血」 35 全質変化という素材転換――キリストの血と肉 36 臓器移植とサイボーグ――柔らかい臓器と硬い機器 37 腐敗と発酵――微生物との持ちつ持たれつ 38 コールドスリープとフリーズドライ――保存される体 39 お骨とエンバーミングとミイラ――死後の世界の標準装備 40 人はなぜ像をつくるのか――仏像や神像は代役にすぎないのか 41 朽ち果てるべき木像――耐久性偏愛は普遍的ではない 42 古色と錆と黴――珍重される経年変化、忌避される経年変化 第五章 触ると触れる 43 触知性――脳は知らなくても皮膚が知っている世界 44 自分に触れる、他人に触れる――人間にとって触れ合いとは何か 45 手応えと手触り――把手、ドアノブ、手摺り、枝 46 手を触れないで見る、見ないで手を触れる――美術館と博物館で 47 コンタクトとコピー――接触させて写し取る、接触しないで写し取る 48 聖像と踏絵――唇で触れる祈願、足裏で触れる試練 49 ハプティック・ディクショナリー――触感を表す言葉 50 触感をつくる、触覚を喜ばせる――触文化の開拓 51 ウイルス感染を避けて――人間は触れ合わずに生きられるのか 52 インターネットに触れる――人と世界のインターフェイス 第六章 見える世界・見えない世界 53 可視光線と電磁波――見えるものと見えないもの 54 見かけと人種差別――目をつぶれば人種差別は無くなるのか 55 騙し絵と遠近法――不自然な風景の自然さ 56 窓・レンズ・陳列ケース――透すガラスが遮る 57 胃透視と胃カメラ――輪郭のカタチが示すもの、示さないもの 58 イメージ図のリアリティ――微小世界と巨大世界 59 放射線を出す物質――瀰漫する見えない何かの気配 60 電気と神霊――遍在する見えないパワー 61 気という変幻自在な物質――空気や霊気や元気や電気 62 夢幻能――ワキの目に映る世界を見物する 第七章 千変万化・生生流転 63 消えモノの任務――燃やされたり、流されたり、食べられたり 64 暖房と火炙り――火がもたらす可逆的あるいは不可逆的な物質変化 65 調理という科学実験――物質を変化させて食べられるようにする技 66 間 あそび――隙間は何もないわけではない 67 どこまでが不可分の一体をなすのか――蟻と竹林と電線網とスイミー 68 断片と全体――割符、歴史の天使、ミロのヴィーナス 69 人形劇と人形アニメ――人は動く人形に何を見るか 70 世界そのものが生きている――人類学者インゴルドの世界像 71 世界は物質の流れのなかにある――作ることと生まれ育つこと 72 マルチナチュラリズム――人類学者ヴィヴェイロス・デ・カストロの世界像 73 私たちの生きている世界そのものが奇蹟なのだ
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野生の思考
¥5,280
SOLD OUT
著者:クロード・レヴィ=ストロース 発行元:みすず書房 408ページ 210mm × 148mm ハードカバー ~出版社紹介文より~ 野生の思考La Pensee sauvageは、1960年代に始まったいわゆる構造主義ブームの発火点となり、フランスにおける戦後思想史最大の転換をひきおこした著作である。 Sauvage(野蛮人)は、西欧文化の偏見の凝集ともいえる用語である。しかし植物に使えば「野生の」という意味になり、悪条件に屈せぬたくましさを暗示する。著者は、人類学のデータの広い渉猟とその科学的検討をつうじて未開人観にコペルニクス的転換を与えsauvageの両義性を利用してそれを表現する。 野生の思考とは未開野蛮の思考ではない。野生状態の思考は古今遠近を問わずすべての人間の精神のうちに花咲いている。文字のない社会、機械を用いぬ社会のうちにとくに、その実例を豊かに見出すことができる。しかしそれはいわゆる文明社会にも見出され、とりわけ日常思考の分野に重要な役割を果たす。 野生の思考には無秩序も混乱もないのである。しばしば人を驚嘆させるほどの微細さ・精密さをもった観察に始まって、それが分析・区別・分類・連結・対比……とつづく。自然のつくり出した動植鉱物の無数の形態と同じように、人間のつくった神話・儀礼・親族組織などの文化現象は、野生の思考のはたらきとして特徴的なのである。 この新しい人類学Anthropologieへの寄与が同時に、人間学Anthropologieの革命である点に本書の独創的意味があり、また著者の神話論序説をなすものである。 著者は1959年以来、コレージュ・ド・フランス社会人類学の教授である。
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ホラーの哲学 フィクションと感情をめぐるパラドックス
¥3,520
SOLD OUT
著者:ノエル・キャロル 訳者:高田敦史 発行元:フィルムアート社 500ページ 188mm × 128mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 分析美学の第一人者であり、映画・大衆芸術(マス・アート)研究の分野でも活躍するノエル・キャロルによる、ホラーの哲学の初めての体系的著作。 『フランケンシュタイン』『ジキル博士とハイド氏』『ドラキュラ』『エクソシスト』『オーメン』『エイリアン』、さらにはH・P・ラヴクラフト、スティーヴン・キング、クライヴ・バーカー、シャーリイ・ジャクスンなど…… 本書では、古典的名作から現代のヒット作品、さらには無名のB級作品まで、膨大な作品群を縦横無尽に取り上げながら、ホラーとは何か、その本質や定義、物語構造とプロット分析、ホラーの魅力、さらにはホラーモンスターの作り方についてなどを論じる。 そして、哲学的な観点から、存在しないとわかっているものをなぜ怖がってしまうのか(フィクションのパラドックス)、また、恐怖を与えるホラー作品をなぜわざわざ求めるのか(ホラーのパラドックス)について考察する。 吸血鬼、ゾンビ、人狼、悪魔憑きの子ども、人造人間、スペースモンスター、幽霊、その他の名もなき怪物たちが、なぜわたしたちの心を摑んで離さないのか。 フィクションの哲学、感情の哲学、ポピュラーカルチャー批評を駆使して、その不思議と魅力の解明に挑む! 【目次】 謝辞 序 本書が置かれた文脈/ホラージャンル摘要/ホラーの哲学とは? 第1章 ホラーの本質 ホラーの定義 まえおき 感情の構造について アートホラーを定義する アートホラーの定義に対するさらなる反論と反例 幻想の生物学とホラーイメージの構造 要約と結論 第2章 形而上学とホラー、あるいはフィクションとの関わり フィクションを怖がる──そのパラドックスとその解決 フィクション錯覚説 フィクション反応のフリ説 フィクションへの感情反応の思考説 要約 キャラクター同一化は必要か 第3章 ホラーのプロット ホラープロットのいくつかの特徴 複合的発見型プロット バリエーション 越境者型プロットおよびその他の組み合わせ 典型的ホラー物語が与えるもの ホラーとサスペンス 疑問による物語法/サスペンスの構造 幻想 第4章 なぜホラーを求めるのか? ホラーのパラドックス 宇宙的畏怖、宗教的経験、ホラー ホラーの精神分析 ホラーの魅力の一般理論と普遍理論 ホラーとイデオロギー ホラーの現在 訳者解説
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あのとき、文学があった
¥1,500
著者:小山鉄郎 発行元:論創社 発行年:2013年3月10日初版第1刷 349ぺージ 217mm × 155mm ハードカバー 【状態】 目立った汚れや傷みはなく、キレイな状態です。 ※こちらの商品は店頭でも販売しております。品切れの場合もございますので予めご了承ください。
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絶体絶命文芸時評
¥900
著者:佐々木敦 発行元:書肆侃侃房 発行年:2020年9月17日第1版第1刷 333ページ 188mm × 128mm ソフトカバー 【状態】 目立った汚れや傷みはなく、キレイな状態です。 ※こちらの商品は店頭でも販売しております。品切れの場合もございますので予めご了承ください。
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反=文藝評論 文壇を遠く離れて
¥500
著者:小谷野敦 発行元:新曜社 発行年:2003年6月20日初版第1刷発行 290ページ 193mm × 135mm ハードカバー 【状態】 裏表紙に汚れ(写真2枚目) それ以外に目立った汚れや傷みはありません。 ※こちらの商品は店頭でも販売しております。品切れの場合もございますので予めご了承ください。
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せいいっぱいの悪口
¥1,870
著者:堀静香 発行元:百万年書房 224ページ 188mm × 118mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 今日生きていることも、昨日生きていたことも全部本当。明日生きたいことも本当。今がすべてで、いやそんなはずはない。適当で怠惰であなたが好きで、自分がずっと許せない。事故が怖い。病気が怖い。何が起こるか分からないから五年後が怖い。二十年後はもっと怖い。今がずっといい。でも今が信じられない。なのに、今しかない。晴れていて、風が強くて、花粉がすごい。くしゃみが出る。(本文より) --詩人・堀静香による、生活の記録。ほかの誰でもないわたしが今生きていることの、まるごとすべて。 【目次】 せいいっぱいの悪口 みんな魚 さわやかなかぜ 愛も希望も タクトを折る いきすぎた夜 日記 二〇一九年一〇月八日~一〇月一七日 はみだしながら生きてゆく 走馬灯の日々 オールドファッションと鶏皮 マンボウの下半身 日記 二〇二一年九月一〇日~九月二〇日 だれのことも スーと夫 豆を拾う 春がきらい 日記 二〇二二年三月二日~三月三一日 躑躅のマゼンタ、伊勢エビの赤 あーちゃんも あとがき *********************** 店主コメント *********************** 弊店でも好評だったZINE『せいいっぱいの悪口』が、書下ろしを加えて単行本化。百万年書房さんの新レーベル「暮らし」の第1弾として登場。 〝日常の暮らしって、こんなにもいろんな感情に溢れたものだったのか〟と改めて思えるようなエッセイ集です。
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最初に読む料理本
¥2,530
SOLD OUT
著者:古谷暢康 発行元:時雨出版 239ページ 188mm × 130mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 料理をすることは、生きること。 あらゆるレシピ本を読む前に、まずこの本を読んでください。 ●料理がへたな人はいない。 ●素材こそすべて。 ●大事なのは、「足し算」ではなく、「引き算」の法則。 ●「無駄」を省き、「手間」をかける。 ●レシピ通りの分量から解放され、自分の感覚を鍛える。 いまある素材で料理を組み立てるようになるための、ミニマルなレシピの数々。 読んで、作って、を繰り返すうちに、 いつのまにか、自分で料理を考えられるようになります。 単行本サイズの料理本なので、持ち歩いて読めます。 家では本棚にしまわずにキッチンの近くに置いて、日々使ってください。 料理をすることは、生きること。 今日から、「料理」が変わります。 *********************** 店主コメント *********************** 「無駄を省き、手間を惜しまない」レシピ本。 可能な限り引き算されたレシピで料理の原理を体で覚えながら、自分の感性で足し算をしてゆく。 レシピに計量値が無いだけで、こんなに気持ちが軽く料理に前向きになれるものかと驚かされました。ページの余白にメモをしながらレパートリーを広げる楽しみもある。 本棚ではなく台所に置いておきたい1冊。ビギナーの方もベテランの方もぜひ! ついでに言うと、料理の核心を突いたコラムの筆致も無駄がないです。
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私の生活改善運動 THIS IS MY LIFE
¥1,980
SOLD OUT
著者:安達茉莉子 発行元:三輪舎 224ページ 174mm × 117mm 仮フランス装 *********************** 出版社紹介文より *********************** 日常において、とても些細なことだけれど、気にかかっていること。 タオルやシーツ、ゴミ箱、セーター、靴、本棚……。 これでいいやで選んできたもの、でも本当は好きじゃないもの。 それらが実は、「私」をないがしろにしてきた。 淀んだ水路の小石を拾うように、幸せに生活していくための具体的な行動をとっていく。 やがて、澄んだ水が田に満ちていく。 ――ひとりよがりの贅沢ではない。 それは、ひとの日常、ひとの営みが軽視される日々にあらがう、意地なのだ。 それが“私”の「生活改善運動」である。 【目次】 (私の)「生活改善運動」とは―はじめに (私の)生活改善運動の師匠たち / 人格否定を伴わない生活の改造 新しいことが起こるとしたら―新生活編 住むこと・暮らすこと 新生活の始まり 人生は選択の連続? 本棚は生活必需品?―本棚編 本棚をつくろうと思ったきっかけ 理想の本棚とは一体なんだろう 本棚づくり、実践編 できあがった本棚、DIYをすることの意味 本棚が家に来てどうなった? 「こころの底ふかく沈むもの」 食べることは生きること?―食事編 食は私から自由を奪う? 変化と水筒 器を買う 私を自由にする料理 自由になるとは おいしいと感じること 食べること、生きること 魂の一番外側―服にまつわるロスト&ファウンド編 「ボロ」とはなんだろう で、何を着ればいいんだろう 「良い生地」の服 服が好きなひとたち 買いもの行動を変える そしてアナザーワールド 服をつくる 完成へ 自分の手で美しいものをつくる 砕けた欠片、小さな旅、楽園―生活〝回復〟運動編 ブロークンミラー(文字どおり) 部屋からの逃避 「浄化」 母の生活 生活“回復”運動 “制作”改善運動 楽園・壊れた欠片を拾って 幸せなほうを選んでいく―おわりに 日々の化石―あとがき *********************** 店主コメント *********************** 合理的かつ自由だと思っていた生活は、本当に幸福を生み出しているのでしょうか? 自分の暮らしの中で、大切な物や優先すべきことは何なのかを追求する。クオリティオブライフの指針となる一冊。 生活の質を高めるというのは、自分のことをより深く知ることなのかもしれません。 決して高嶺の花で終わらない、より読者に寄り添ったライフスタイルの指南書です。
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ヴィンテージTシャツ
¥4,180
SOLD OUT
著者:フィービー・ミラー/マイケル・リーチ 訳者:堂田和美 発行元:トゥーヴァージンズ 416ページ 210mm × 148mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 全てのTシャツ好きに捧ぐ。 Tシャツには、階級も、国境もない。スケートボード、サーフィン、映画、コミック、アニメ、クラシックロックからパンク、ヘビーメタル、ヒップホップまで、各ジャンルの貴重なアーカイブは、Tシャツを超えるコミュニケーション・ツールはないことを証明している。Tシャツは何よりも安上がりなアートの形式で、一番ストレートな自己表現の方法でもある。70s & 80sの“オリジナル”ヴィンテージ・Tシャツを500枚以上掲載。 ※本書は2006年ブルースインターアクションズ刊「ヴィンテージTシャツ」の新装版となります。 *********************** 店主コメント *********************** 古着好きなら必携の1冊。 70s~80sのヴィンテージTシャツの中からプリントTを厳選。ボディのヨレた雰囲気すらも味わいになるのはヴィンテージならでは。レプリカには出せない佇まいです。 すでに絶版の旧版を持っている自分としては、ずっとお店に置きたいと思っていた1冊。 まさに待望の復刊。古着好きの方はぜひ!
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オールアラウンドユー
¥1,980
SOLD OUT
著者:木下龍也 発行元:ナナロク社 141ページ 175mm × 111mm ハードカバー クロス装 ※色は4種類からお選びください。 こちらの商品は店舗でも販売しているため在庫切れの 場合もございます。 予めご了承くださいませ。 *********************** 出版社紹介文より *********************** 詩の神に所在を問えばねむそうに答えるAll around you 歌人・木下龍也、待望の第3歌集。 一輪挿しの花のような短歌123首を、布張りの本に大切に納めました。 初版は表紙の布の色味が5種類あります。色はご指定できません。 特別栞として「詩人・谷川俊太郎との対談(抄録)」を挟み込み。
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一色一生(講談社文芸文庫)
¥1,265
著者:志村ふくみ 発行元:講談社 284ページ 文庫判 148mm × 128mm *********************** 出版社紹介文より *********************** 染織家志村ふくみ、数十年、さまざまな植物の花、実、葉、幹、根を染めてきた。それらの植物から染まる色は、単なる色ではなく、色の背後にある植物の生命が、色をとおして映し出されているのではないか。それは、人と言葉と表現行為と、根本的に共通する。芸術と人生と自然の原点に佇んで思いめぐらす。深い思索とわがいのちの焔を、詩的に細やかに語るエッセイ集。 *********************** 店主コメント *********************** 染色家・志村ふくみのエッセイ集。 女性が職人として生きるには難しい時代に、あえて夫と子供と離別し染色家として職人の道を選んだことは相当な覚悟があったのだと思います。 著者の端正な文章は、そのような意志の強さや職人気質を滲ませている。 けれど、どことなく柔らかな印象もあり、味わい系の文章としても読むことができるのが本書の魅力ではないでしょうか。
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あなたのための短歌集
¥1,870
著者:木下龍也 発行元:ナナロク社 224ページ 190mm × 130mm ハードカバー ※カバーに使用されている短歌が画像と異なる場合がございます。指定はできませんので予めご了承ください。 *********************** 出版社紹介文より *********************** 歌人・木下龍也さんが「お題」を受けて作歌する短歌の個人販売プロジェクト「あなたのための短歌」が一冊の歌集になりました。 依頼者の協力を得て、これまで作歌した700首の中から100題100首を一冊に収めました。歌人がひとりの想い(お題)と向き合うことで生まれた短歌が詰まった歌集です。
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今日は誰にも愛されたかった
¥1,320
SOLD OUT
著者:谷川俊太郎/岡野大嗣/木下龍也 発行年:ナナロク社 168ページ 175mm × 110mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 師弟のようなクラスメートのような3人の創作とお話の本。 国民的詩人と新鋭歌人の詩と短歌による「連詩」と「感想戦」を収録。読み合いと読み違い、感情と技術、笑いとスリルが交わります。 【連詩とは】 詩人同士が、詩を順々に読みあいひとつの作品を合作する創作の形式です。今回は、詩人と歌人が紡ぐ、詩と短歌による「連詩」。歌人側は2人が交代しながら受け、具体的には、次の順で行いました。 岡野大嗣(歌人)→谷川俊太郎(詩人)→木下龍也(歌人)→谷川俊太郎 →岡野大嗣 →谷川俊太郎 →木下龍也 →谷川俊太郎 →岡野大嗣……と、これを36番目までつづけ、ひとつの連詩としての作品をつくります。 【目次】 はじめに 詩とは? 短歌とは? 連詩とは? 紹介 詩人と歌人とそれぞれの詩と短歌 連詩 今日は誰にも愛されたかった 感想戦 連詩について語り合った三人の記録 エッセイ 木下龍也「ひとりだと選んでしまう暗い道」 エッセイ 岡野大嗣「ここがどこかになる時間」 あとがき 谷川俊太郎「コトバ」について
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玄関の覗き穴から差してくる光のようにうまれたはずだ
¥1,540
著者:木下龍也/岡野大嗣 発行元:ナナロク社 136ページ 182mm × 128mm ハードカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 新世代歌人による新時代歌集が誕生しました。 男子高校生ふたりの視点で紡がれた、七月一日から七夕までの七日間の物語歌集。 ひとつひとつの歌は物語の断片を彩りながら、その強い光を放っている。 日常から徐々に滲みだす青春の濁りを、新鋭歌人ふたりによる217首の歌が描きだします。 ふたりがむかえる七日間の結末とは。本書をぜひ開いてください。
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天才による凡人のための短歌教室
¥1,320
著者:木下龍也 発行元:ナナロク社 160ページ 175mm × 110mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 木下龍也が創作のすべてを伝える短歌教室。 開催すれば毎回満席となるこの講義が大幅な加筆と書き下ろしを加え一冊になりました。 短歌をつくる技術はもちろん、アイデアの発想法、歌人としての生き方、短歌とお金などなど… 短歌って何ですか?という方から楽しめる新たな「文章読本」の登場です。
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きみを嫌いな奴はクズだよ
¥2,090
著者:木下龍也 発行元:書肆侃侃房 144ページ 125mm × 195mm 雁垂れ製本 *********************** 帯文より *********************** この歌集は余白ばかりで、言葉が寂しそうだ。 それならいっそ俺に下さい。 曲を付けて音楽にしてしまいたい。 それ程に素晴らしい。 (クリープハイプ 尾崎世界観) 【目次】 旧作の夜 有名税 ひとりで踊れ きみを嫌いな奴はクズだよ 無色の虹 理想の墜落場所 小道具の月 雲の待合室 僕の身体はきっと君にふれるためだけにある 六角形の回廊 おまえを忘れない
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ルスカスの花
¥3,800
SOLD OUT
著者:宮本あずさ 発行元:GRAF Publishers 193mm × 233mm ハードカバー *********************** 店主コメント *********************** 県外で育った宮本さんにとって弘前は母の故郷であり祖母が暮らしていた街。 写真に収められた弘前の風景は、新鮮なで不思議な違和感を醸しているけれど、彼女の祖母の写真はどこか懐かしい感じがする。 津軽の風土や津軽人としてのアイデンティティを想起させる写真とは違って、もっと個人的な部分の琴線に触れる写真集。
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ちいさいおうち
¥1,870
SOLD OUT
著者:バージニア・リー・バートン 訳者:石井桃子 44ページ 235mm × 250mm ハードカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** しずかないなかに、ちいさいおうちがたっていました。やがてどうろができ、高いビルがたち、まわりがにぎやかな町になるにつれて、ちいさいおうちは、ひなぎくの花がさく丘をなつかしく思うのでした――。 時の流れとともに移りゆく風景を、詩情ゆたかな文章と美しい絵でみごとに描きだした、バートンの傑作絵本。(2019.11改版) *********************** 店主コメント *********************** この絵本は詩人・長田弘のエッセイ集『すべてきみに宛てた手紙』で知りました。 長田が選んだ10冊の絵本の中に含まれており気になったのです。 ちいさいおうちを取り巻くのは時代の流れに伴う環境の変化。 それは個人の歴史のようでもある。 大人の心にも沁みる絵本です。
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優しい地獄
¥1,980
SOLD OUT
著者:イリナ・グリゴレ 発行元:亜紀書房 256ページ 188mm × 128mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 社会主義政権下のルーマニアに生まれたイリナ。 祖父母との村での暮らしは民話の世界そのもので、町では父母が労働者として暮らす。 川端康成『雪国』や中村勘三郎の歌舞伎などに魅せられ、留学生として来日。 いまは人類学者として、弘前に暮らす。 日々の暮らし、子どもの頃の出来事、映画の断片、詩、アート、人類学……。 時間や場所、記憶や夢を行ったり来たりしながらつづる自伝的なエッセイ。 《本書は、社会にうまく適応できない孤独な少女の記録であり、社会主義から資本主義へ移っていくルーマニアの家族三代にわたる現代史でもある》 【目次】 ■生き物としての本 上 ■生き物としての本 下 ■人間の尊厳 ■私の遺伝子の小さな物語 上 ■私の遺伝子の小さな物語 下 ■蛇苺 ■家 ■マザーツリー ■無関心ではない身体 ■自転車に乗っていた女の子 ほか *********************** 出版社紹介文より *********************** 故郷ルーマニアの牧歌的な祖父母の家、不安定な社会と陰惨な団地風景など現実の記憶のみならず、夢で見た光景や心象風景を織り交ぜながら語られる個人史。 鋭敏な感性の赴くままに記憶の断片が集められたエッセイは、強烈な印象を残します。
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雨に打たれて
¥2,200
著者:アンネマリー・シュヴァルツェンバッハ 訳者:酒寄進一 発行元:書肆侃侃房 224ページ 193mm × 135mm ハードカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 930年代、ナチスに迎合する富豪の両親に反発し、同性の恋人と共に中近東を旅したスイス人作家がいた。 同じように世界に居場所を失い、中近東に流れ着いた人々がいた。 旅先で出会った人々を繊細な筆致で描いた、さすらう魂の吹き溜まりのような短編集。 「シュヴァルツェンバッハは冷徹な観察者の眼差しと簡潔な文体で、 オリエントの国々を彷徨う異邦人の荒涼とした自由、追放者の勲章としての孤独、 そして過酷な運命を優美に描いてみせる。」 ────山崎まどか 【著者プロフィール】 アンネマリー・シュヴァルツェンバッハ 1908年スイスのチューリッヒ生まれ。作家、ジャーナリスト、写真家。大学では歴史学を専攻し、23歳で博士号を取得。レズビアンだったが、27歳のとき、同性愛者のフランス人外交官の男性と結婚。ナチから逃れるようにして中近東を旅し、帰国後創作活動に入るが、薬物依存症に陥る。1939年、ふたたび中近東への自動車旅行を試みるが、その途上、第二次世界大戦が勃発し、帰国。1942年不慮の自転車事故で34年の生涯を閉じる。