-
小さな手袋/珈琲挽き【新装版】
¥3,300
SOLD OUT
著者:小沼丹 編者:庄野潤三 発行元:みすず書房 280ページ 188mm × 128mm 仮フランス装 *********************** 出版社紹介文より *********************** おだやかでユーモアににじむ筆致のなかに浮かぶ、遠い風景と澄明な時。随筆選、全61篇。 編集と解説・庄野潤三 *********************** 店主コメント *********************** 戦後間もない日本の文壇を代表する作家群は、その時期に応じて「第一次戦後派」「第二次戦後派」「第三の新人」と呼ばれています。 小沼丹は、庄野潤三や吉行淳之介らとともに第三の新人として文壇に登場しました。 人の心情や行動、風景、生物の機微を拾い上げる著者の感性の鋭さがこの随筆の魅力だと思います。けれど、その筆致には心に刺さるような鋭さではなく、じんわりと染みわたる深い味わいがあります。こういう文章に触れていると、周囲の小さな変化にも趣を感じ豊かな気持ちでいられるのではないでしょうか。 小沼丹は文学好きの間で人気が高く、古書価も依然として高額で取引されています。 本書はまさに待望の復刊と言えるでしょう。 この機会にぜひ!
-
新編 閑な老人(中公文庫)
¥990
著者:尾崎一雄 編者:荻原魚雷 発行年:中公文庫 296ページ 文庫判 148mm × 105mm ~出版社紹介文より~ 放蕩と極貧生活を送った元破滅型文学青年。歳を重ねてからは、草木を愛で散歩を趣味とし、寒くなれば冬眠する。人はいつ死ぬかわからない、だからこそ生きているだけで面白い —―― 生死の境を彷徨い「生存五ケ年計画」を経てたどり着いた境地。「暢気眼鏡」の作家が、脱力しつつ前向きな日常を味わい深く綴る。文庫オリジナル。
-
教科書名短篇 家族の時間(中公文庫)
¥770
編者:中央公論新社 発行元:中央公論新社 240ページ 文庫判 148mm × 105mm ~出版社紹介文より~ 亡き父の思い出、何気ない日常や失われた風景……。幸田文、向田邦子から梅崎春生、井上ひさし、五木寛之まで。喜びも悲しみもともにあった、かけがえのない人と時を描いた感動の16編。中学国語教科書から精選する好評シリーズ第三弾。 文庫オリジナル 【目次】 あとみよそわか・うずまき/幸田文 トロッコ/芥川龍之介 尋三の春/木山捷平 黒い御飯/永井龍男 輪唱/梅崎春生 ひばりの子/庄野潤三 子供のいる駅/黒井千次 握手/井上ひさし 小さな手袋/内海隆一郎 ふたつの悲しみ/杉山龍丸 幸福/安岡章太郎 おふくろの筆法/三浦哲郎 私が哀号と呟くとき/五木寛之 字のない葉書・ごはん/向田邦子
-
落穂拾い・犬の生活(ちくま文庫)
¥1,045
著者:小山清 発行元:筑摩書房 448ページ 文庫判 148mm × 105mm ~出版社紹介文より~ 「仄聞するところによると、ある老詩人が長い歳月をかけて執筆している日記は嘘の日記だそうである。僕はその話を聞いて、その人の孤独にふれる思いがした」(落穂拾い)明治の匂いの残る浅草に育ち、純粋無比の作品を遺して短い生涯を終えた小山清。不遇をかこちながら、心あたたまる作品を書き続けた作家の代表作を文庫化。いまなお新しい、清らかな祈りのような作品集。
-
エリア随筆抄【新装版】
¥3,190
著者:チャールズ・ラム 訳者:山内義雄 発行元:みすず書房 240ページ 188mm × 128mm 仮フランス装 ~出版社紹介文より~ 情緒とユーモアに富むロンドンっ子ラム。英エッセイ文学の精華〈エリア〉正続から精選。 解説・庄野潤三
-
中年の本棚
¥1,870
SOLD OUT
著者:荻原魚雷 発行元:紀伊國屋書店 272ページ 188mm × 130mm ソフトカバー ~出版社紹介文より~ 人は誰でも初めて中年になる。 若いつもりでいたのに、あるときを境に 気力・体力の衰えや老いの徴候が目につき、 家族の問題がのしかかり、 仕事でも上と下の板ばさみになる。 この先、自分に何ができるのか―― 中年期に差しかかり、そんな迷いのただなかにいた著者の蔵書の一角を、次第に中年に関する本が占めるようになった。小説・エッセイから自己啓発本・実用書まで、中年期に書かれた、あるいは中年をテーマにしたありとあらゆる本を手に思考をめぐらせた、「scripta」で人気の読書エッセイを単行本化。
-
アウレリャーノがやってくる
¥1,980
著者:高橋文樹 発行元:破滅派 304ページ 193mm × 135mm ハードカバー ~出版社紹介文より~ 【アウレリャーノがやってくる】 岩手出身の天地遍人(アマチアマネヒト)はうっとりするほどの美少年。彼は高校卒業と同時に姉を頼って上京し、路上で詩を書く代理詩人を始める。その活動の中でやがて破滅派という文芸同人誌団体と出会い、そこに加入する。リーダー紙上大兄皇子ほか風変わりな同人たちにあてられ、文芸活動に没頭する遍人。やがて、遍人は皇子の恋人である深川潮に惹かれるようになるが、同時に破滅派の経営は逼迫し、破滅のときが近づいていた……。 【フェイタル・コネクション】 北千住の古いマンションで友人と暮らすタカハシは、ある日東京のドヤ街である山谷で山谷感人(かんと)を名乗る自称作家と出会い、ルームシェアの一員として受け入れる。同居人や恋人を巻き込んだガッチャガチャの人間関係を繰り広げつつ、感人とのあいだに芽生える友情と呼ぶのかなんなのかわからない感情。小説をなかなか書こうとしないアルコール依存症の感人はついに血を吐き始め……。 著者と友人「山谷感人」の実話をもとにしたBOTS(Based On a True Story)小説。 【彼自身による高橋文樹】 本来は山谷感人によって書かれるはずだった解説はついに書かれることがなかった。振り込んだギャラの五万円を惜しむ暇もなく、仕方なしに自分で書いた入魂のDIY解説。おそらく日本文学史上初の、「モデル小説のモデルになった人による誓約書」が掲載された解説である。
-
普段着の住宅術(ちくま文庫)
¥968
著者:中村好文 発行元:筑摩書房 304ページ 文庫判 148mm × 105mm ~出版社紹介文より~ 目いっぱいおしゃれをして目立つ住宅ではなく、住む人の生活を穏やかに受け入れる家、一つ屋根の下に生活のすべてがすっぽりとバランスよく収まっている家―そんな家で暮らしたい。居心地のよい住宅づくりで定評のある建築家が、みずからの体験を踏まえた住宅論から、家具や愛読書に至るまでを語る。想像の中で自身が住み手となることで生まれてくる間取りや設計上の工夫とは、どんなものなのだろう。暮らす豊かさの滋味を味わう建築書の名著。文庫化に際し、「建築家の本棚から」など大幅に加筆。 【目次】 「小屋」から「家」へ MITANI HUT 1994 三谷さんの家1985 生活の機微に対する観察力と想像力をもって コルビュジエの「UNE PETITE MAISON」母のための家の仕掛け NISHIHARA HAUS 1995 製図道具の老兵たち 箱型の建築をめぐって 抽斗壁 指物から建築へ 一緒に暮らす家具たち PIZE HOUSE 1992 旅の愉しみ 私家版 住宅用語辞典 新井薬師の住宅 1999 上総の家1992 風土、風景、生活に寄り添うかたち 手ざわりの想像力 建築家の本棚から ~店主コメント~ 「腕の良い町の仕立屋の服」、それが建築家である著者が理想とする住宅建築のイメージ。著者自身が手掛けた住宅の紹介や設計にまつわるクライアントとのエピソードは、自分の身の丈に合った住まいについて考えるきっかけを与えてくれそうです。 そのような視点は賃貸物件や、部屋づくりにも共通しているのでは。 住宅論の他、仕事道具や家具、愛読書についてまで語られたエッセイ集。 戸建て、アパートに関わらず住まいに興味のある方はぜひ!
-
すべてきみに宛てた手紙(ちくま文庫)
¥792
SOLD OUT
著者:長田弘 発行元:筑摩書房 160ページ 文庫判 148mm × 105mm ******************** 出版社紹介文より ******************** 人生は、「やめたこと」「やめざるをえなかったこと」「わすれてしまったこと」で出来ている。そうして結局、己のなかにのこったものは?今の自分にのこったものから、あらゆることがはじまるのならば―――。この本のページを開いた読者=「きみ」へと詩人はまっすぐに語りだす。贈られるのは39通の「手紙」たち。体温を帯びた言葉のすべてに胸が震える、珠玉のエッセイ集。解説 谷川 俊太郎
-
板極道(中公文庫)
¥1,056
SOLD OUT
著者:棟方志功 発行元:中央公論新社 352ページ 文庫判 148mm × 105mm *********************** 出版社紹介文より *********************** 極貧の環境から奔放無類な個性を羽搏かせ、板画一筋に生き抜き、世界のムナカタになるまでを綴った感動あふれる自伝。 〈序文〉谷崎潤一郎 〈解説〉草野心平 *********************** 店主コメント *********************** 志功が話す様子をそのまま文字に起こしたような文章は、本人が書いたのだから当然と言えば当然なのだけど、自然体で飾らない人柄を象徴しています。 私は「美」を認識できる境地まで至っていないけれど、志功が確かな審美眼を持っていたことだけは実感できました。彼が美しいモノと出会った時の溢れ出る感情が、この自伝に生き生きと表現されています。
-
線の冒険 デザインの事件簿(ちくま文庫)
¥1,650
SOLD OUT
著者:松田 行正 発行元:筑摩書房 400ページ 148mm × 105mm ソフトカバー ~出版社紹介文より~ 線とは点が動くことによってできた、運動の軌跡。点が動けば元の点があった場所は消滅する。点の足取りを記すことができるのは線だけ。そこに多くのドラマが生まれる。ジグザグ線が絡むユダヤ博物館とビートルズの『アビイ・ロード』の話。見えない恐怖の視線として窓から侵入するペストや放射能の話。旋回する線、立体化する線、饒舌な線…。線をめぐる寄り道だらけの一冊。 【目次】 規格化された線―子午線・光速など直線を測るための基準値を探すメートル法 ひび割れ線―偶然できたひび割れと、デュシャン“大ガラス”と洗濯機 魔方陣の線―タテヨコ斜めの数字の和がすべて同じになる魔法陣の軌跡 饒舌な線―線がどんどん加わって複雑になった記号 神風と空爆―日本を初空爆した爆撃機と風船爆弾の軌跡 線状地図―ヴェルヌのノーチラス号の軌跡と、パワーズ・オブ・テン 垂直の快感と恐怖―直線こそ命、いや命を奪う直線ならぬ、垂直線のギロチン 線状人間―人体で描く文字と、人体の形を秘めた漢字 立体化する線―立体的に見えるように工夫された文字や記号の線 筋の線―火星で見つかった筋からはじまった対火星人との宇宙戦争 〔ほか〕
-
デザインはどのように世界をつくるのか
¥2,200
著者:スコット・バークン 訳者:千葉 敏生 発行元:フィルムアート社 240ページ 188mm × 128mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** ノートルダム大聖堂の火災はなぜ止められなかったのか? セグウェイはどうして失敗したのか? 女性用トイレにだけ行列ができるのはなぜか? USBケーブルが半分の確率で入らない構造なのはどうして? 病院が居心地悪いのはなぜか?……ひとつでも気になったら、ぜひ本書の読者になることをおすすめします。その裏側にある仕組みを知れば、目の前にある世界の見方が変わるはずです。 マイクロソフトでシステムやウェブサイト、ユーザー・インターフェースなどのデザインを多数手がけてきた著者が、私たちの身の回りにある製品やシステム、都市計画などを「デザイン」というレンズで見つめ、その製品が失敗している理由や成功している理由を説得力のある説明でひも解いていきます。そこにはより民主的な社会をつくるためのヒントがたくさん詰まっています。 すべての章が、コンパクトで読みやすくまとめられていますが、そのなかでは「つくることとデザインすることの違い」「よいデザインとは?」「誰だって何かをデザインしている」「デザインはデザイン・チームの映し鏡」「解決策は問題を生み出す」といった章タイトルが示すように、それぞれ深い議論が行われています。本書を読めば「デザイン思考」「ソーシャルデザイン」「UX(ユーザーエクスペリエンス)」「顧客中心主義」など現在話題に上がっているデザイン用語を冷静に見つめ直すきっかけになるはずです。 また、読者が身の回りの世界を見つめ直すいい道具となる「デザイン・チェックリスト」や、より深くデザインの世界に飛び込む助けとなる参考資料のリストも用意。多くの読者にとって、世界を広げるための入り口として機能することでしょう。 新型コロナウイルスによって目の前の世界が変わり、テレワークの推進など働き方が変化しているなか、デザインを通して社会の構造を見つめ直す本書は、コロナ以後の世界を生きるために必要な新しい視座を教えてくれるはずです。 【目次】 はじめに 第1章 すべてのものにデザインがある 第2章 つくることとデザインすることの違い 第3章 よいデザインとは? 第4章 人間を第一に考える 第5章 誰だって何かをデザインしている 第6章 あなたの住む街で 第7章 スタイルはメッセージ 第8章 どう機能するかがデザイン 第9章 対価を払う人がいる 第10章 決めるのは権力者 第11章 デザインは動詞である 第12章 ポケットのなかにはチケットがひとつ 第13章 アイデアとシステム 第14章 デザインはデザイン・チームの映し鏡 第15章 どう考えるかが重要 第16章 価値とトレードオフ 第17章 デザインとは流れである 第18章 対立を生み出すデザイン 第19章 解決策は問題を生み出す 第20章 見方を変える――あなたの世界を改善するためのデザイン・チェックリスト 行動に移す――世界のデザインを改善するためにあなたができること お勧めの参考資料
-
アドルムコ会全史
¥3,410
著者:佐川恭一 発行元:代わりに読む人 444ページ 193mm × 135mm ハードカバー ******************** 出版社紹介文より ******************** 安月給の工場で働く男がかつて自ら考案したデタラメな宗教に翻弄されていく『アドルムコ会全史』、個人の幸福度を計測できるようになった社会の公務員の働きぶりを描く『パラダイス・シティ』、ひとりではガールズバーも行けない小心者の男の心の内面を描く『ブライアンズタイム』の書下ろし長編、他短編2編を収録。荒唐無稽な展開と不謹慎な冗談が固定観念を壊してくれると同時に心の暗部を照射する。 装画は『死都調布』の漫画家・斎藤潤一郎さんに怪しくもカッコよく描いていただきました。
-
藤岡拓太郎作品集 夏がとまらない
¥1,100
SOLD OUT
著者:藤岡拓太郎 発行元:ナナロク社 236ページ 170mm × 120mm ソフトカバー ~出版社紹介文より~ TwitterやInstagramで大人気の漫画家、 藤岡拓太郎のはじめての本。 1ページ漫画217本を収録! 2014年から2017年の間にネット上で発表した1ページ漫画、およそ500本の中から厳選した217本と、 「あとがき」を含めた書き下ろしの文章5編を収録。 小躍りしたくなるポップなブックデザインは、装丁家の名久井直子さんが手塩にかけて考案。 本をめくって楽しい、本棚に置いて嬉しい一冊になりました。
-
大丈夫マン 藤岡拓太郎作品集
¥1,100
SOLD OUT
著者:藤岡拓太郎 発行元:ナナロク社 100ページ 210mm × 148mm ソフトカバー ~出版社紹介文より~ デビュー作『夏がとまらない』はじめての絵本『たぷの里』の 藤岡拓太郎による最新コミック集! ↓著者・藤岡さんよりコメント↓ こんにちは 短くて ゆかいな漫画集 『夏がとまらない』に続く、2冊目の漫画集です。2017年から2020年にかけて、TwitterやInstagramで発表してきた1ページ漫画や2ページ漫画に加え、この本のために描き下ろした22ページの短編漫画「街で」も収録しています。 今回は「いつでも鞄に入れて持ち歩ける詩集のような漫画集にしよう」というテーマで、3度目のタッグとなるナナロク社と本づくりを進めてきました。装丁は鈴木千佳子さんです。 また、前作『夏がとまらない』を出した時に、漢字がまだ読めない子供も読んでくれているという声もけっこう聞いたので、この本には全作品の台詞にルビ(ふりがな)を付けました。 読んで、笑って、大丈夫と思える本になれば嬉しいです。 2020年12月5日 藤岡拓太郎
-
ポテト・ブック
¥2,310
SOLD OUT
著者:マーナ・デイヴィス 訳者:伊丹十三 発行元:河出書房新社 136ページ 215mm × 215mm ハードカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 幻の名著、完全復刻! レシピから、くすりと笑えるエピソード、美容法まで!? ポテトにまつわるすべてを伊丹流の酒脱な訳で。カポーティ=序文、矢吹申彦=復刊エッセイ。ギフトにも最適!
-
掃除婦のための手引き書 ルシア・ベルリン作品集(講談社文庫)
¥990
著者:ルシア・ベルリン 訳者:岸本佐知子 発行元:講談社 384ページ 文庫判 148mm × 105mm ~出版社紹介文より~ 死後10年を経て再発見された、奇跡の作家。 大反響の初邦訳作品集、ついに文庫化! 2020年本屋大賞〔翻訳小説部門〕第2位 第10回Twitter文学賞〔海外編〕第1位 毎日バスに揺られて他人の家に通いながら、ひたすら死ぬことを思う掃除婦(「掃除婦のための手引き書」)。 道路の舗装材を友だちの名前みたいだと感じてしまう、独りぼっちの少女(「マカダム」)。 波乱万丈の人生から紡いだ鮮やかな言葉で、本国アメリカで衝撃を与えた奇跡の作家。 大反響を呼んだ初の邦訳短編集。 -------------------------------------------------------- ~店主コメント~ 紆余曲折の半生を題材にした数々の短編は、悲壮感を漂わせるような重たい内容もある。けれど、さほど疲労感を感じずに読めるのは、著者と主人公の間に一定の距離感が保たれ自己陶酔的な感じがしないからだろう。一篇がほど良いボリュームということもあるかもしれない。 表題作は、掃除婦として働いている家の印象や内情をクールに語りつつ、かつての恋人を思い出し鬱々とした部分をちらつかせる。そんな描き方が読み手の感情に揺さぶりをかける。 一方で「ドクターH.A.モイニハン」という短編は、誰もが味わいたくない肉体的な痛みを想像させる。痛々しい鋭さを持ちながら、物語の顛末に爽快感がある面白い作品。
-
光る道 佐藤泰志拾遺
¥3,740
著者:佐藤泰志 発行元:月曜社 432ページ 195mm × 135mm ハードカバー ~出版社紹介文より~ 痛々しく、輝かしい文学の軌跡――単行本未収録作品のすべてと、作家の素顔と日常を伝える唯一の連載エッセイ「迷いは禁物」を集成。17歳で書いた最初の小説「退学処分」から、同人誌時代の受賞作と秀作群、名作「光る道」「風が洗う」まで、小説18篇、エッセイ56篇を収録。 【目次】 I 小説 退学処分/青春の記憶/贋の父親/追悼/留学生/防空壕にて/孔雀/少年譜/休暇/颱風伝説/画家ティハニー/七月溺愛/童話 チエホフの夏/箱/光る道/鳩/防空壕のある庭/風が洗う II エッセイ 迷いは禁物(全56篇) アメリカン/野菜に淫す/ダービー馬よいずこへ/美少年対策/映画中毒/猿並み/どっちの少年/タイプライター/ヤケ漫画/大いなる夢/飛ぶなミホサンスカイ/待ち合わせ/机上航海/女優/モンブラン物語/愚者のロンジン/余計なお世話/土曜の夜と日曜の朝/ベースボール/ワッ/アナクロっぽい/サーカス万才! /逆説睡眠/ながら族/メガネをかけた魚/清潔恐怖症/あいだ/粋な撃退法/犬、笑うな/テレビがザーザー/釣師と書いて何と読む/迷いは禁物/ピエロになろう/電話じゃできない/違い/快挙の日/武蔵野線を友情が走る/二次的神経/ガラム/20分間/御難続き/前進せよ/シティボーイの条件/ハード・ボイルド・エッグ/エリス少年/超人/知ったかぶり/全部、思想/美学/本の話/転勤族/穴でも箱でも/ローマは一日にしてなる/思い違いの命賭け/ブリキのバイオリン/再び、「迷いは禁物」 解説「ユー・アー・マイ・サンシャイン」(福間恵子)
-
ロマンスの辞典
¥1,760
SOLD OUT
著者:望月竜馬 絵:Juliet Smyth 発行元:遊泳舎 288ページ 167mm × 118mm ハードカバー ~出版社紹介文より~ 「ロマンス」という まったく新しい切り口から505単語を選定。 雰囲気たっぷりに描かれた131点のイラストも収録しています。 読んでも、眺めても、ページをめくるだけでも楽しめる、プレゼントにも最適な一冊です。 同時刊行の『悪魔の辞典』(著・中村徹/絵・Yunosuke)とともに、“言葉を楽しむ辞典”として立ち上げた「YUEISHA DICTIONARY」の第1弾! 言葉の魅力をより引き出すイラストもたくさん収録された、時に切なく、時にキュンとする、ロマンチックな辞典です。
-
悪魔の辞典
¥1,760
SOLD OUT
著者:中村徹 絵:Yunosuke 発行元:遊泳舎 288ページ 167mm × 188mm ハードカバー ~出版社紹介文より~ アンブローズ・ビアスの『悪魔の辞典』を原案に、500単語を悪魔的視点で書き下ろし。 さらに150点を超えるユーモアたっぷりのイラストも収録しました。 文字とイラストの両面から人間の本質を問う、問題作です。 『ロマンスの辞典』(著・望月竜馬/絵・Juliet Smyth)とともに、“言葉を楽しむ辞典”として立ち上げた「YUEISHA DICTIONARY」の第1弾! 言葉の魅力をより引き出すイラストもたくさん収録された、時に深く、時に笑える、遊べる辞典です。
-
26文字のラブレター
¥1,980
SOLD OUT
編者:遊泳舎 絵:いとうあつき 発行元:遊泳舎 160ページ 188mm × 135mm ハードカバー ~出版社紹介文より~ 粋でロマンチックな、26文字のリズムに酔いしれる——。 恋に焦がれて鳴く蝉よりも 鳴かぬ蛍が身を焦がす 江戸末期〜明治にかけて流行した26文字の唄「都々逸(どどいつ)」。本書では、恋愛にまつわる60作品を現代解釈を交えたイラストとともに紹介します。 さらに、スペシャルコラム「都々逸を詠む」では、現代の作家やアーティストの方々による、オリジナル都々逸を掲載。 時代を超えてよみがえった珠玉の恋の唄を、じっくりと味わってみてください。 ○都々逸とは? 俳句が「5・7・5」、短歌が「5・7・5・7・7」であるのに対し、都々逸は基本的に「7・7・7・5」の形式になっているのが特徴です。 寄席で三味線を弾きながら唄われるなどして親しまれ、唄い継がれてきたものが多かったため、思わず口ずさみたくなるような独特のリズムを持っています。
-
捨てられないTシャツ
¥2,200
SOLD OUT
編者:都築響一 発行元:筑摩書房 288ページ 158mm × 150mm ソフトカバー ~出版社紹介文より~ 有名無名を問わず70人が語る捨てられないTシャツのエピソードには人生の溢れる喜怒哀楽がある。どんなファッション誌よりもリアルでイカすTシャツカタログ。
-
音楽
¥1,980
著者:岡野大嗣 発行元:ナナロク社 136ページ 178mm × 125mm ハードカバー ~出版社紹介文より~ デビュー以来、歌集としては異例のヒットが続く岡野大嗣の最新歌集が いよいよ刊行となります。 収録歌は300首を超えますが、ボリュームを感じるよりも、 読後感は、自分だけの名曲にふれたような高揚感に満ちています。 装丁には佐々木暁を迎え、上製「継ぎ表紙」の造本による美しい造本の歌集になりました。
-
津軽伝承料理
¥2,200
SOLD OUT
著者:津軽あかつきの会 発行元:柴田書店 143ページ オールカラー 240mm ×180mm ソフトカバー ~出版社紹介文より~ 「一周して新しい」食の知恵 88品 青森県・津軽地方のばあちゃんの味は油も砂糖も(ほぼ)使わない。 保存の知恵とうまみ使いが支える採食中心。 食の世界で注目される学びが詰まっている。 津軽あかつきの会 青森県弘前市で活躍する女性の集い。 地域の食の知恵を調査し、レシピ化。 後世へ伝える活動を続ける。 彼女たちはこの活動を「伝承料理」と呼ぶ。