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記憶を食む
¥1,760
著者:僕のマリ 発行元:カンゼン 192ページ 188mm × 128mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 気鋭の文筆家・僕のマリが挑む、 「食」と「記憶」を繋げる珠玉のエッセイ。 思い出すことのかたわらにはいつも、食べものがあった。 大切な記憶も、ちょっとした記憶も、食むように紡いでいく。 noteの好評連載に書き下ろしを加えて待望の書籍化 全編書き下ろしの「自炊ときどき外食日記」も収録 ------------------------------------------ 長い間忘れていたことを突然思い出すと、狂おしい気持ちになる。 頭のなかで突風が吹いたような、満潮の海が荒れるような、 スノードームをひっくり返したような、 そんな風に全身の細胞が泡立つのを感じる。 頭で覚えていないようなことでも、 匂いや音で急に記憶の蓋がこじ開けられることもある。 忘れて、思い出して、また忘れて、そんなふうにあと何十年も 自分の内面と向き合っていくことになるのだ。 (本文より) ------------------------------------------ 【目次】 ⅰ チーズケーキの端っこ 朝食のピザトースト 真夜中の炭水化物 りんごを剝いたら 直樹の焼きうどん いつかマックで 退屈とコーラ 自炊ときどき外食日記 1 ⅱ 祖母と梅、メロンに焼肉、初夏の風 苺の効力 幻とコンソメスープ 先生となんこつ 社食の日替わり キッチンで缶ビール 炙ったホタルイカ 自炊ときどき外食日記 2 ⅲ サンタの砂糖菓子 考えるチョコチップクッキー 穏やかなフルーツサンド 不安と釜玉 酢シャンプーの女 食わず嫌い 明日のパン
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ここで唐揚げ弁当を食べないでください
¥1,760
著者:小原晩 発行元:実業之日本社 176ページ 188mm × 128mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 1万部を突破した伝説的ヒットの自費出版エッセイ集、 新たに17篇を加え、待望の商業出版! 一生懸命生きれば生きるほど空回りするすべての人へ捧げます。 ◎又吉直樹さん・蓮見 翔さん・松本壮史さん 大推薦◎ 笑いも、恥も、傷も、忘れ去った記憶さえも尊いものだと気づかせてくれた。 感情が論理を超え、愚かさに光が宿る。そんな本当の瞬間が綴られた作品を、心から祝福したい。 (又吉直樹さん) 何にもいいことないなって思ってる人は読んでみてください。あ、これ確かにいいことだわって気づけるものがたくさん詰まってます。僕はこの本を読んでから、外を歩く時に楽しいと思える瞬間がちょっとだけ増えました。 (蓮見 翔さん/ダウ90000) ぼんやり不安を抱えながら、のんきな文体で東京の街を軽快に彷徨う。 磯丸水産で、バルト9の帰り道で、荻窪のスーパー銭湯で。すごく個人的なことばかり書かれているのに、たまに記憶の奥底とシンクロしてはちきれそうになった。 みっともないことばかりだけど、よく見たら日々はそれなりに光ってるのだと教えてくれる。 (松本壮史さん/映像ディレクター) 23区に上京したある女の子の東京での生活を中心としたエッセイ集。 せわしない日々からこぼれていく感情や体験をユーモアたっぷりに掬いあげる文章に心がほぐれる全40篇。
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ワンルーム ワンダーランド ひとり暮らし100人の生活
¥2,200
SOLD OUT
編者:落合加依子/佐藤友理 発行元:小鳥書房 231ページ 182mm × 128mm ソフトカバー *********************** 店主コメント *********************** ひとり暮らしにまつわる100人のエッセイと生活感あふれる部屋の写真を収めたエッセイアンソロジー。 ページをめくるたびに立ち上がってくる個々の生活風景は、まさに百人百様。 整頓され一寸の隙も感じさせない部屋もあれば、無造作に物が置かれどことなく無防備な感じの部屋も。部屋の思い出や日常を綴ったエッセイと相まって、そこに住む人の等身大の姿を映し出しています。
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珈琲夜船
¥2,200
著者:菅原敏 発行元:雷鳥社 100ページ 186mm × 135mm ハードカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 皿にこぼれ落ちた黒を飲み干せ 祈るよりも歌え その波に飲み込まれ 深い底に沈む前に 菅原敏、待望の第4作は珈琲を片手に、見知らぬ夜の旅に出る“小舟”としての詩集。 コーヒーの葉を思わせるグリーンの装丁をひらき、頁をめくれば、漆黒の海を一艘の船が漕ぎ出し、どこか懐かしい情景が浮かぶ。 詩集には、2019年にフランスのナダール賞を受賞した写真家・かじおかみほによる、遠い記憶の断片のような白黒写真が挟み込まれる。《タンザニア》《コロンビア》などの珈琲豆の産地を冠した詩、スターバックスWEB連載「A Cup of Poem」からの詩ほか、全31編を収録。 あとがきには文芸誌『群像』にて発表されたエッセイに加筆修正した「珊瑚と珈琲」を掲載。
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配色スタイル ハンドブック ファッション・パレット
¥2,860
著者:ローレン・ウェイジャー/ソフィア・ノリーン・アフマド 翻訳:和田美樹 発行元:ビー・エヌ・エヌ 384ページ 210mm × 148mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 装いをアップデートする、ファッションのための配色パレット ベストセラーの配色本『配色スタイル ハンドブック』シリーズ、待望の続編。今作は、美しいコーディネート写真とともに、ファッションに特化したカラーパレットの数々を提案します。 ロータスピンク、マホガニー、アイス、エバーグリーン…など、ファッションで用いられる32のカラーテーマからパレットを複数展開し、色名の由来、色と素材の関係や相互作用について解説。さらに5名の著名な色彩の専門家へのインタビューを掲載し、色の扱い方やスタイリングのコツなどを伺います。デザインやスタイリングのインスピレーションを得るための、とっておきの配色パレット集です。
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レシピ以前の料理の心得 日々の料理をもっとおいしく
¥1,980
著者:上田淳子 発行元:青幻舎 264ページ 210mm × 148mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 簡単なのにオシャレなフレンチから、家族に振る舞う日常の料理まで、 シンプルで作りやすいレシピとわかりやすい説明で、テレビや雑誌で大人気の上田淳子さん。 本書は、通常のレシピで触れられないレシピのことわり(理由)の部分を丁寧に解説した、著者初となる「読む料理本」です。 調味料を入れるタイミング。食材の切り方の理由。 そうしたレシピの裏側を理解することで、おのずと応用力が身につき、レシピに捉われすぎることなく自分の料理が確立するようになります。 自分や振る舞う相手が何をどう食べたいか。 そのうえで、どういう調理法を採用するか。 日々なんとなく作っていた料理の味が、ぐっと見違えるようになるはずです。 コンテンツ例 ● 蒸し鶏は「塩糖水」でやわらかジューシー ● ショウガ焼き、決め手はおろし玉ねぎ ● ビーフステーキは、肉の厚みを定規で測る ● だし巻きのだしの量の最適解 ● 肉じゃがは、だしを使わないほうがうまくいく ● クリスピーな鶏のから揚げ ● フランス人が愛する春のホワイトアスパラ ●本場のラタトゥイユ
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続 おいしい景色
¥2,200
著者:坂田阿希子/皆川明 発行元:スイッチ・パブリッシング 176ページ 232mm × 155mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 坂田阿希子(洋食KUCHIBUE)と皆川明(ミナ ペルホネン)による 料理と器のエッセイ&写真集、第2弾! 坂田阿希子の料理に合わせて、皆川明が器を選び、景色を作る。 20のメニューについてのエッセイ・写真・レシピで構成される一冊です。料理はエビフライや豚汁などの定番から、ボルシチやガスパチョ、レモンパスタなど挑戦したい憧れのメニューまで。そこに作家の一点ものやアンティークなど個性豊かな器を、皆川が自身のコレクションからセレクトし、一皿の“おいしい景色”が完成します。 その一皿の写真とともに、各料理についての思い出やエピソードを綴ったふたりのエッセイをご堪能ください。 雑誌『SWITCH』連載の単行本化、2022年刊行の『おいしい景色』に続く第2弾。 【目次】 はじめに 坂田阿希子 3 エビフライ 紺野乃芙子さんのやちむんの皿 8 酸菜白肉鍋 安藤雅信さんの深い器 16 ミモザサラダ 岩田圭介さんのお皿 24 フルーツポンチ フランスアンティークのガラスの器 32 ガスパチョ 小澄正雄さんの羽反鉢 40 汁なし担々麺 三谷龍二さんの白漆椀 48 きゅうりのピクルス ピーター・アイビーさんのジャー 56 ロールキャベツ 皆川明のフォレストココット 64 新米おにぎりと豚汁 紀平佳丈さんの蓮弁皿 72 ローストチキン GOGデザインのアラビアのプレート 80 レモネード レナタ・ヤコヴレフさんのグラス 88 ボルシチ 大嶺實清さんの鉢 96 いちごのキューブサンド 日本の古いフリルの平皿 104 ポークカツレツ さざ波模様の黒いガラス皿 112 クラブハウスサンド 安藤雅信さんと皆川明の“風のお皿” 120 梅角煮 大嶺實清さんの水玉の器 128 トマトサラダ サンフランシスコで買った真鍮の大皿 136 レモンのパスタ 高橋禎彦さんの吹きガラスの平皿 144 ステーキフリット 小山剛さんの漆の平皿 152 フルーツケーキ ロイヤルコペンハーゲンの桃の器 160 おわりに 皆川明 170
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思えばたくさん吞んできた
¥1,760
著者:椎名誠 発行元:草思社 240ページ 188mm × 128mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** ただもう、うまい酒を求めて……飲んで飲んで飲みまくる! 青春時代の酒盛りからコロナ禍での一人ザケまで、酒と肴まみれの極上酩酊エッセイ集! 【目次】 はじめに 1 海釣りと焚き火酒 2 酒と青春 3 ビール礼賛 4 コロナと家飲み、近場飲み 5 人生いろいろ、酒もいろいろ 反省と乾杯 あとがきに代えて
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これ喰ってシメ!
¥1,760
著者:久住昌之/久住卓也 発行元:カンゼン 208ページ 188mm × 128mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 一食の計は締めにあり―― 胃袋とココロが笑う クスミ流 シメ!術(テク)ガイド 『孤独のグルメ』をはじめ多くの作品で、 孤高のグルメ道を邁進してきた久住昌之が繰り出す 一日、一食のシメ!から最後の晩餐まで、 食エッセイを大幅加筆修正&書き下ろし! 味噌汁/カレー/蕎麦湯/ステーキ/回転寿司/冷や汁/そうめん/アイスクリーム/ホテルの朝食/チャーハン/実家めし/お茶漬け/プール帰りの焼きそば…… <同時収録> 一日の始まりよければ終わりよし!「おはようごはん」
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わたしの農継ぎ
¥1,980
著者:高橋久美子 発行元:ミシマ社 240ページ 188mm × 130mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 稼ぐためではなく、風景や知恵や種を、受け継ぐために。 地元(愛媛)では農、東京では作家。 チームで畑をして、ときにバンド活動も。 模索した、新しい農のかたち。 農業にかぎらず、あらゆる分野で継承の問題に奮闘する方たちへ贈る一冊。 ------------------------------------------ ――本文より―― その人の人生の一部に土があるということ。それは農業うんぬんの前に、生きることや生命のルーツを知ることにもなると思う。自分の食べるものを自分で採取するという行為は、あまりにも現代人の生活に欠けていて、それなのにあまりにも生物の根本だった。 畑は、本当は世界で一番豊かな作業場だ。忘れがちだけど、宇宙にいつも触れることができるのだから。さまざまに五感を刺激され、それを音楽とか詩に昇華し、畑帰りに曲を作り歌う日もある。 私たちのように職は別に持ち、自給自足+αを目指して活動する農家が、もっといてもいいはずだ。そして、やれなくないよ、とここに記したい。 ------------------------------------------ 【目次】 2022.01~03 冬 木と人の世代交代 2022.03~05 春 動物たちとどう生きるか 2022.06~08 夏 真剣な遊びとしての畑 2022.09~11 秋 お百姓は忙しすぎる 2022.12~2023.02 冬 黒糖作りを継ぐ 2023.03~05 春 農業は半分が土木 2023.07~08 夏 チームでする農業 2023.09~11 秋 わたしの農継ぎ 2023.12~2024.02 冬 石積みを継ぐ
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酒をやめられない文学研究者とタバコをやめられない精神科医が本気で語り明かした依存症の話
¥2,420
著者:松本俊彦/横道誠 発行元:太田出版 304ページ 188mm × 128mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 「ダメ。ゼッタイ」に代わる、有効な手立てはありうるのか? 依存は回復の始まり。 やめればいいってものじゃない!? 連載時から当事者、当事者家族、支援者・専門家を騒然とさせた 不良患者×不良医師による画期的な往復書簡がついに書籍化――。 現代人にとって最も身近な「病」である依存症――非合法のドラッグやアルコール、ギャンブルに限らず、市販薬・処方箋薬、カフェイン、ゲーム、スマホ、セックス、買い物、はたまた仕事や勉強など、その対象は多岐にわたる。 そんななか最も身近な依存物質であるアルコール依存症の治療中で、数多くの自助グループを運営する文学研究者・横道誠と、「絶対にタバコをやめるつもりはない」と豪語するニコチン依存症で、依存症治療を専門とする精神科医・松本俊彦の、一筋縄ではいかない往復書簡が始まった。最小単位、たったふたりから始まる自助グループ。 依存症の裏側にある、さらにその深淵へ! 特別鼎談「ギャンブル依存症問題を考える(ゲスト:田中紀子)」も収録。
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死すべき定め 死にゆく人に何ができるか
¥3,080
著者:アトゥール・ガワンデ 訳者:原井宏明 発行元:みすず書房 312ページ 193mm × 135mm ハードカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 今日、医学は人類史上かつてないほど人の命を救えるようになった。しかし同時に、人はがんなどの重篤な病いと闘う機会が増え、寿命が飛躍的に延びた。老人ホームやホスピスなど家族以外の人々も終末期に関わるようになり、死との向き合い方そのものが変わってしまったのである。この「新しい終末期」において、医師やまわりの人々、そして死にゆく人に何ができるのだろうか? インドの田舎町で長老として過ごすおじいさん、子供と離れて一人で都会的な生活を送るおばあさん、母親になってすぐに末期がんと向き合う女性……。本書の著者アトゥール・ガワンデは、外科医としていくつもの最期の決断に立ち会い、家族として決断に迫られる。ガワンデが直面する医療にできること、できないこととは——。 現役外科医にして「ニューヨーカー」誌のライターである著者が描く、迫真の人間ドラマ。人生の終盤をよりよくするために奔走した人々のエピソードが圧倒的な取材力と構成力で綴られた本書は、読む者に自らの終末期の選択について多くの問いを投げかけるだろう。 終末期をどう生き、最期の時をどう迎えるのか。私たちは豊かに生きることに精いっぱいで、「豊かに死ぬ」ために必要なことを、こんなにも知らない——。 【目次】 序 1 自立した自己 2 形あるものは崩れ落ちる 3 依存 4 援助 5 よりよい生活 6 定めに任せる 7 厳しい会話 8 勇気 エピローグ
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謎の症状 心身の不思議を東洋医学からみると?
¥1,980
SOLD OUT
著者:若林理砂 発行元:ミシマ社 256ページ 188mm × 128mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 病院に行くほどではないけれど、ちょっと困る。 □歩くと体がかゆくなる □疲れるとジャンキーなものを食べたくなる □マニキュアを塗ると息が苦しくなる…etc. そんな64の症状を、人気鍼灸師が医学古典を元に解説&アドバイス。 本書を読むと、謎の症状の改善法がわかるだけでなく、東洋医学的な心身の問題の読み解き方を知り、養生の実践に活かすことができます。 ------------------------------------------ 私たち鍼灸師が「謎の症状」に遭遇する確率は非常に高く、おそらく医師よりもかなりの高頻度だと思われます。理由の一つが、問診にかける時間の長さです。東洋医学ではさまざまな訴えをこと細かに聞いて、それらを総合して治療方針を決めます。なぜなら、まったく関係がないように見える症状であっても、同じ根っこを持っていることが多々あるからです。(…)体にまつわる「なんじゃこりゃ⁉」に東洋医学がどんな答えを出していくか、楽しんでいただければ幸いです。――「はじめに」より ------------------------------------------
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酔わせる映画 ヴァカンスの朝はシードルで始まる
¥2,200
SOLD OUT
著者:月永理絵 発行元:春陽堂書店 312ページ 188mm × 128mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 人気映画ライターが新たな角度で映画を語る! 【酒と食をめぐる、五感に響く映画コラム集】 なにかを 飲まず/食べず にはいられない~キッチンに駆け込みたくなる映画を集めました。 小津安二郎『晩春』から『セックス・アンド・ザ・シティ』まで、新旧国内外の作品200本が登場・索引付き。 「何かに心を奪われ、それしか目に入らないくらいうっとりと見惚れてしまうことを「酔う」というならば、この本に登場する映画はどれも、私を酔わせ、未知の世界へと連れていってくれたものだ。」 【目次】 一杯のビールの泡から始まる物語 第1章 お酒で酔わせる映画 ◉酔いの快楽 ゆらゆらと流れゆくワインのように(オタール・イオセリアーニ『落葉』) 飲んだくれの恋人たちによる最高の酒場映画(バーベット・シュローダー『バーフライ』) 西部の男たちの酒と食(ハワード・ホークス『リオ・ブラボー』)他 韓国焼酎から白酒へ(ホン・サンス『あなたの顔の前に』) ヴァカンスとシードルは甘くない(ジャック・ロジエ『オルエットの方へ』)他 りんご酒をめぐるキツネたちの戦い(ウェス・アンダーソン『ファンタスティック Mr・FOX』) 悪魔でも救世主でもない「酒」を描く(トマス・ヴィンターベア『アナザーラウンド』) ◉不吉な酔い そのグラスに口をつけたら地獄行き(ジョン・フォード『果てなき船路』) 増村映画と葡萄酒(増村保造『妻は告白する』) 飲むことを許されなかった酒が死を呼び寄せる(アキ・カウリスマキ『マッチ工場の少女』) 断酒会の風景(ガス・ヴァン・サント『ドント・ウォーリー』) ビールを飲む女たち(ロバート・アルトマン『三人の女』) ビールを飲む男たち(クリント・イーストウッド『グラン・トリノ』)他 追い詰められた者たちには日本酒がよく似合う(山中貞雄『人情紙風船』) ◉女が酒を飲むこと 彼女は物語を背負わずに酒を飲みつづける(ウルリケ・オッティンガー『アル中女の肖像』) 酒を片手に、女たちはしゃべりつづける(マイケル・パトリック・キング『セックス・アンド・ザ・シティ』) 生ぬるいビールと共に(バーバラ・ローデン『WANDA/ワンダ』) 日本酒の似合う女たち(成瀬巳喜男『流れる』)他 ホン・サンス映画の人々はもう韓国焼酎を飲まない(ホン・サンス『小説家の映画』) ウイスキーとジーナ・ローランズ(ジョン・カサヴェテス『オープニング・ナイト』) [映画リスト]酒場映画―一度は行ってみたいあの酒場 第2章 りんごと映画の酔わせる関係 ◉りんごを齧るとき 悪い男たちは本当にりんごを齧るのか?(レオス・カラックス『アネット』) 悲しむ者はりんごを丸ごと食べつくす(ビー・ガン『ロングデイズ・ジャーニー この夜の涯てへ』) 不貞腐れた顔の女たち(大九明子『美人が婚活してみたら』)他 青年が真実と向き合うとき(青山真治『東京公園』) ◉りんごが象徴するものは何? 「りんごを磨く人」とは誰のこと?(ガス・ヴァン・サント『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』) 大人と子どもの友情を紡ぐもの(ビクトル・エリセ『ミツバチのささやき』) 少年が選んだ最高のクリスマス・プレゼント(チャールズ・ロートン『狩人の夜』) 善と悪との間を彷徨う男たち(アナス・トマス・イェンセン『アダムズ・アップル』) 禁断の果実が導くロマンティックコメディ(プレストン・スタージェス『レディ・イヴ』) 真っ赤な靴と赤い唇の女の子(ヴィクター・フレミング『オズの魔法使』)他 笠智衆はひとり、りんごの皮を剝く(小津安二郎『晩春』) ◉りんごを愛する者たち ラブコメの女王はりんごがお好き?(ロブ・ライナー『恋人たちの予感』)他 「りんごの画家」セザンヌと作家ゾラの友情を紡いだもの(ダニエル・トンプソン『セザンヌと過ごした時間』) 少女は自分だけの言葉を獲得する(横浜聡子『いとみち』) 女たちはおしゃべりをし、りんごを食べる(ホン・サンス『逃げた女』) ◉りんごは隠せない 西部の早撃ちガンマンが撃ち落とすものとは(セルジオ・レオーネ『夕陽のガンマン』)他 傷ついた大人たちの旅はどこまでも続いく(マチュー・アマルリック『さすらいの女神たち』) 部屋のなかに隠された三つのシンボル(ペドロ・アルモドバル『抱擁のかけら』) りんごを食べる男の喪失と再生の物語(クリストス・ニク『林檎とポラロイド』) [映画リスト]赤と緑の映画―りんごが喚起する二つの色 第3章 酔わずに食べたい映画 悪い男たちの食事風景(マーティン・スコセッシ『グッドフェローズ』)他 食べることの幸福を思い出す最後の晩餐(リチャード・フライシャー『ソイレント・グリーン』) 家事と労働と(シャンタル・アケルマン『ジャンヌ・ディエルマン ブリュッセル1080 コメルス河畔通り 23番地』) パン生地を捏ねる人々(オフィル・ラウル・グレイザー『彼が愛したケーキ職人』) 白玉団子が招いた夫の帰還(黒沢清『岸辺の旅』) おとぎ話の甘いケーキがもたらすもの(ジャック・ドゥミ『ロバと王女』) [映画リスト]おつまみ映画―日本映画に見る美味しい酒の肴 あとがき 初出一覧 索引(人名/作品)