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分解の哲学 腐敗と発酵をめぐる思考
¥2,640
SOLD OUT
著者:藤原辰史 発行元:青土社 345ページ 188mm × 128mm ソフトカバー *********************** 店主コメント *********************** 著者はこの本で2019年にサントリー学芸賞を社会・風俗部門で受賞し、近著は『縁食論』(ミシマ社)などがあります。 この本の中で展開される分解と発酵に関するアナロジー的思考は、掃除のおじさんがゴミを材料にして作るおもちゃの話から始まり、文学や生態学など様々な分野にまで及びます。 知識欲を刺激してくれる1冊です。 【目次】 序章 生じつつ壊れる 1 掃除のおじさん 2 属性を失ったものの必要性 3 人間界と自然界のはざまで 4 壊れたものの理念――ナポリの技術 5 機能から切り離された器官 第1章 〈帝国〉の形態――ネグリとハートの「腐敗」概念について 1 隠される腐敗 2 土壌から考える 3 〈帝国〉を描く 4 腐敗を考える 5 分解者としてのマルチチュード 6 歴史に聴く 第2章 積み木の哲学――フレーベルの幼稚園について 1 崩すおもちゃ 2 フレーベルの幼稚園 3 フレーベルの積み木の哲学 4 積み木の無限性 5 育むものとしての人間と植物 6 歌と音 7 食べる分解者たち 第3章 人類の臨界――チャペックの未来小説について 1 「分解世界」と「抗分解世界」 2 『マクロプロス事件』 3 もはや神の未熟児ではなく 4 メチニコフのヨーグルト 5 人類はいつまでもつのか 6 人類の臨界へ―─ロボットの叛乱 7 ロボットと人類の混交 8 労働からの解放による人類の滅亡――『山椒魚戦争』 9 壊しすぎるという問題─―『絶対製造工場』と『クラカチット』 10 ロボットの末裔たち 11 土いじりの生態学 12 チャペックの臨界から跳べ 第4章 屑拾いのマリア――法とくらしのはざまで 1 分解者としての屑拾い 2 明治の「くずひろい」 3 屑の世界の治安と衛生 4 バタヤとルンペン・プロレタリアート 5 ポーランドから蟻の街へ 6 満洲から蟻の街へ 7 「蟻の街」という舞台で 8 恥ずかしさと愉快さ 9 屑を喰う 第5章 葬送の賑わい――生態学史のなかの「分解者」 1 生態系という概念 2 生産者と消費者と分解者 3 「分解者」とは何か 4 「分解者」概念の誕生 5 葬儀屋とリサイクル業者 6 シマウマとサケとクジラの「葬儀」 7 人間の「葬儀」 8 糞のなかの宝石 9 ファーブルの糞虫 10 分解世界としての蛹 第6章 修理の美学――つくろう、ほどく、ほどこす 1 計画的陳腐化 2 減築 3 犁のメンテナンス 4 メンテナンスと愛着 5 金繕い 6 器の「景色」 7 「ほどく」と「むすぶ」 8 「とく」と「とき」 終章 分解の饗宴 1 装置を発酵させる 2 食現象の拡張的考察 3 食い殺すことの祝祭 あとがきにかえて 註 初出一覧 人名索引
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火の誓い (講談社文芸文庫)
¥1,430
著者:河井寛次郎 発行元:講談社 284ページ 148mm × 108mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 人間国宝や文化勲章に推挙されても応じることなく、一陶工として独自の陶芸美の世界を切り拓き、ついには焼き物の枠を超えた無私普遍の自在な造形世界に自らを燃焼させた河井寛次郎が、美しい物に隠れている背後のものを求めての歩みを詩情豊かな文章で記した、土と火への祈りの書ともいうべき名エッセイ。 *********************** 店主コメント *********************** 民藝運動の同士への言葉や、著者の審美眼を通した随筆の良さはもちろんだけど、精神性の高さを窺わせる「いのちの窓」という詩的な文章に深みがある。 「いのちの窓」は単独でも刊行されていますが、随筆とともに著者の世界観を味わってほしいです。 個人的に好きな一節は 「暮しが仕事 仕事が暮し 切ってはいけないものを切ったので出た血。 —— 人は今この血を出している。 しかしこれは、自分たちが切らなくてよいのに切ったので出 たという事が判ると、この出血は止まる」 (第四篇 いのちの窓「自解」より) 本来、仕事と暮らしのそのよう関係だった。 現代社会でそれを体現するのは難しいけれど、その関係性に気付くことで日々の生活や仕事観に変化を生みだせるような気がします。
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ふつう
¥2,530
SOLD OUT
著者:深澤直人 発行元:D&DEPARTMENT PROJECT 456ページ 158mm × 120mm ソフトカバー クロス装 ~出版社紹介文より~ 15年にわたる連載、いよいよ書籍化! プロダクトデザイナー深澤直人さんが 考え続ける「ふつう」の本質。 「ふつう」をテーマにデザインをする深澤直人さんは、15年におよぶ連載「ふつう」の中で、皿、カトラリー、グラス、カッター、イス、クルマ、犬、音楽、歌番組、蕎麦、制服、みやげもの、高層ビル、川、人の表情‥‥と、生活の中にあるさまざまなものや、自身が具体的に体験したことを起点に、「ふつう」を掘り下げてきました。 そんな連載44本を書籍化するにあたり、 新たに、 ・書き下ろし原稿5本 ・日常からかけ離れたコロナ禍の最中に 深澤さんが感じたことを述べたテキスト ・発行人ナガオカケンメイによる インタビュー記事 を収録。 感染症の拡大で、世の中の「ふつう」が揺れ動いているときに、最後のテキストが書き上げられた本書は、当たり前もののが当たり前でなくなったときに、何が大切なのか、必要なのか、をあらためて教えてくれる本です。 深澤直人さんが、20年以上掘り下げてこられた、「いいふつう」を体現できるようなブックデザインを目指し、表紙は「素」の良さが感じられるよう、布は裁ち落としで、使う生地も、書籍用の既存の布素材ではなく、広くファッションの素材から探しました。今回の表紙に選んだ、淡い水色の布地は、平織りの綿布です。ぜひ、手にしたときの「素」のよさ、経年変化もお楽しみください。
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わかりやすい民藝
¥2,200
SOLD OUT
著者:高木崇雄 発行元:D&DEPARTMENT PROJECT 340ページ 158mm × 120mm ソフトカバー ~出版社紹介文より~ 大好評の勉強会から生まれました。 工芸店「工藝風向」店主・高木崇雄さんが 語る、わかりやすい 〈民藝〉の本。 柳宗悦らにより、〈民藝〉という言葉が生まれたのが1926年。それから90年以上たち、暮らしを彩ってくれる〈民藝〉はよく知られるようになりました。〈民藝〉への親しみや興味は高まるものの、真正面から捉えようとすると難しさも感じる今だからこそ、あらためて「〈民藝〉ってなに」を、工芸店「工藝風向」の高木崇雄さんに教えていただきました。 1章では、〈民藝〉の成立と柳宗悦の考えを、基本から優しく、ときに辛口で解説。 2章では、一人問屋「スタジオ木瓜」の日野明子さん、D&DEPARTMENT 代表のナガオカケンメイらも参加し、クラフトや、デザインのキーワードをいくつも横断しながら、柳宗悦以後の私たちと同時代の〈民藝〉をいろいろな方向から掘り下げていきます。 3章では、高木さんが営む工芸店「工藝風向」での仕事の様子、作り手との関係、店の役割、おすすめの買い方などを通じて、これからの〈民藝〉の姿を探っていきます。 〈民藝〉に、親しみと興味はあるけれど、いざ柳宗悦の本を読もうとすると、ちょっと難しさを感じる人に、ぜひ手にしていただきたい本です。 【目次】 第1章 これまでの〈民藝〉 四つの〈民藝〉 –––– NOTE 「芸」、「藝」、「蕓」 〈民藝〉が生まれるまで1柳宗悦と文芸誌『白樺』 –––– NOTE 「美術」「工藝美術」と、柳宗悦の抵抗 「民衆的工藝」=〈民藝〉の誕生 –––– NOTE 千利休嫌いの柳宗悦 記号化してしまった〈民藝〉のマイナス面 第2章 同時代の〈民藝〉 ロングライフデザイン、アノニマスデザイン スーパーノーマル、業務用品、中古品、骨董品 60年代の日本のものづくり、地場産業、クラフト、作家もの 第3章 これからの〈民藝〉 〈民藝〉を掘り下げる、ブックリスト20 おわりに
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かめれおん日記
¥1,870
SOLD OUT
著者:中島敦 発行元:灯光舎 112ページ 180mm × 122mm ハードカバー ~出版社紹介文より~ 小品をもって、作者や作品との出会い、本との出会いの場へと誘う「灯光舎 本のともしびシリーズ」第3弾は中国の古典世界を材にした『山月記』や『李陵』などを描いた作家・中島敦の作品3編をお届けします。 パラオ滞在中に出会った島民の女性をユーモラスに親しみあるまなざしで描いた「マリヤン」、ある南の島に伝わったとされる昔話を題材に描いた「幸福」、そしてタイトルとなった「かめれおん日記」を収録。自身の望まぬ環境と喘息の持病に悩むある教師が、突然生徒から渡されたカメレオンを飼育することになる。その珍奇な小動物の観察から、「自身への呵責と省察」が思索的に展開し、現実と内面の世界を往還する。環境に適応できずに衰弱する「かめれおん」と何とか今の状況から脱却を試みる人間が鮮明に描かれる。 南島の自然や人々への愛情あるまなざしと自身の内面をえぐる鋭い観察に加えて、時にシニカルとユーモアを漂わせて精彩をはなつ作品たちをお届けします。また、中島敦の妹・折原澄子氏によるエッセイ『兄と私』を収録。兄・中島敦との想い出と人柄をていねいに描くみごとな文章も必見。 【目次】 ・マリヤン ・幸福 ・かめれおん日記 ・兄と私 ・撰者あとがき
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るきさん(新装版)
¥1,760
著者:高野文子 発行元:筑摩書房 128ページ 210mm × 148mm *********************** 出版社紹介文より *********************** のんびりしていてマイペース。 だけどどこかヘンテコな、るきさん。 読めば読むほどクセになる彼女の日常生活をオールカラーでお届けします。 新装版での登場です。
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一汁一菜でよいという提案 (新潮文庫)
¥935
SOLD OUT
著者:土井善晴 発行元:新潮社 240ページ 文庫判 151mm × 106mm ~出版社紹介文より~ 日常の食事は、ご飯と具だくさんの味噌汁で充分。あれば漬物を添えましょう 。無理のない生活のリズムを作り、心身ともに健康であるために「一汁一菜」という生き方をはじめてみませんか――。 料理研究家・土井善晴による根源的かつ画期的な提言は、家庭料理に革命をもたらした。一汁一菜の実践法を紹介しながら、食文化の変遷、日本人の心について考察する。著者撮影の食卓風景も数多く掲載。
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お味噌知る。
¥1,760
著者:土井善晴 土井光 発行元:世界文化社 224ページ 188mm × 128mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 「一汁一菜」の提唱者、土井善晴先生、初の味噌汁レシピ本!初の親子共著! 『一汁一菜でよいという提案』から5年。毎食の食卓で、お味噌汁を楽しむ土井善晴先生に、真においしい味噌汁を習った1冊。土井先生のアシスタントを務める愛娘・光さんも大のお味噌汁派。父娘共著となる初のレシピ本。だしや和食のルールから自由になれる発想の味噌汁から、シンプルな旬のお味噌汁、伝承のお雑煮まで。心・体・暮らし、も整う「お味噌という発酵食品」の素晴らしさに触れてください。
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料理の意味とその手立て
¥2,530
SOLD OUT
著者:ウー・ウェン 発行元:タブレ 244ページ 210mm × 148mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** ウー・ウェンさんのレシピで料理を作ったことがありますか? レシピに必要な材料や調味料は驚くほど少なくて、手順もかんたん、時間もさほどかかりません。なのに、食べると細胞が芯から喜ぶような。 からだに優しく染みるスープ、素材の味が力強い炒めもの、みずみずしい蒸し料理。小麦粉料理はすこし手間がかかりますが、覚えたら、一生の友となってくれることでしょう。 塩の役割、油の温度の利用の仕方。炒めもの、煮もの、和えものなど調理方法それぞれの仕組み。シンプルなレシピを裏打ちするのは、すべて素材のおいしさを引き出すために考え抜かれた料理のセオリー。 もやし炒めもきちんと作れば立派なごちそうになりますし、家庭では八宝菜を作るより、その8つの素材で違ったおかずを作ったほうがいろんな味を楽しめるし、経済的でもあります。 料理の仕組みを知って、毎日の食事作りを負担なく、楽しく、そして、自由に。「からだは毎日食べるものでできています。だからヘンなものを食べている時間はありませんよ!」
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USO 4
¥1,650
SOLD OUT
編者:rn press 発行元:rn press 328ページ 文庫判 148mm × 105mm *********************** 出版社紹介文より *********************** 「USO」シリーズ第4弾! 「あなたの嘘を教えてください」をテーマに、漫画家、文筆家などさまざまな人がとっておきの嘘を書き下ろします。今回の特集は「YES・はい・肯定」。自己肯定感と嘘についてご執筆いただいています。 執筆陣: 今日マチ子、少年アヤ、大横山飴、岡藤真依、石井さやか、西島大介、佐久間裕美子、辻山良雄、旦悠輔、早坂大輔、年吉聡太、矢代真也、野口理恵、若林恵、他。 ガツンと頭が痺れる嘘シリーズ。今回はシリーズ最厚! ずっしり大ボリュームでお届けします。 【目次】 <特集:YES・イエス・肯定> 『今日も吉祥寺のルノアールで』野口理恵 『あめん』若林 恵 『きのうの私は「はい」と言った』石山さやか 『夜の散歩』今日マチ子 『ビールもう一本!』辻山良雄 『すべてがウソになる』年吉聡太 『それが答えだ』岡藤真依 『メガネと金髪と京都』矢代真也 写真とエッセイ:少年アヤ <USO・うそ・嘘> 『ストーリーテラー』佐久間裕美子 『ささやかな復讐』DJまほうつかい(西島大介) 『じいちゃんの死』早坂大輔 『再会する時間』大横山飴 『私と嘘』旦 悠輔 特別寄稿 西川勇大 特別寄稿 妹尾龍都 特別寄稿 nene
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USO 3
¥1,100
SOLD OUT
編者:rn press 発行元:rn press 226ページ 文庫判 148mm × 105mm ~出版社紹介文より~ あなたの嘘を教えてくださいーー。 文庫サイズの小さな文芸誌『USO』。 特集は「SAY・声」漫画家、批評家、民俗学者、農家、編集者といったさまざまな執筆陣が、小説、エッセイ、詩を書き下ろし。「嘘」というテーマに加え、今回は「声」についての作品も掲載します。 【目次】 『パルマコン・パレルゴン』加瀬 透 『Nのお葬式』野口理恵 『声の発見』若林 恵 『ぼくはまだぼくのままだった』辻山良雄 『不惑の性』岡藤真依 『タマや』年吉聡太 『合流』エレナ・トゥタッチコワ 『謝罪と母と記憶と嘘』矢代真也 『民俗学者は嘘をつく』畑中章宏 『クラゲ』今日マチ子 『ウソと「めんどくささ」と道徳』ベンジャミン・クリッツァー 『波風を立てる/塗り込める』石山さやか 『嘘についての私辞典・手記』鎌田裕樹 『しょうゆさしのうそまじり日記』スケラッコ 『八月・嘘・日記』磯上竜也
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USO 2
¥1,100
SOLD OUT
編者:rn press 発行元:rn press 226ページ 文庫判 148mm × 105mm ~出版社紹介文より~ 極めて私的な文芸誌『USO うそ』、好評につき第2弾発売! あなたが抱えている、 哀しくて、みっともなくて 。可笑しな嘘を ひとつだけ教えてくれませんか。 漫画家や文筆家、歌人など、さまざまなジャンルで活躍する人たちが、これまでついてきた「嘘」をテーマにエッセイを寄稿。何が本当で、何が嘘かを読者に委ねるスタイルの本書。作家渾身の「嘘」をお楽しみください。 執筆陣: エッセイ: いとうひでみ 北尾修一 木下龍也 今日マチ子 小谷知也 年吉聡太 矢代真也 若林恵 小説: 辻山良雄 野口理恵 漫画: 安永知澄 岡藤真依 北村みなみ 写真: 濵本 奏 【目次】 『、もしくはわたし』濵本 奏 『かわいいあの子』野口理恵 『寝る前にプリンをつくる』年吉聡太 『結合前夜』岡藤真依 『ある一生』辻山良雄 『先祖代々』矢代真也 『初めて閉所恐怖症になったときのこと』安永知澄 『ミーのU』北尾修一 『これはほんとうだ』若林 恵 『コロナ禍におけるモタモタした運動の効果について』今日マチ子 『冬の超常現象』北村みなみ 『嘘であればいい嘘』木下龍也 『サウスポー(ル)』小谷知也 『私が欲しいものは一つだけ(ほんとう?)』いとうひでみ
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USO うそ
¥1,100
SOLD OUT
編者:rn press 発行元:rn press 176ページ 文庫判 148mm × 105mm ~出版社紹介文より~ あなたが抱えている 哀しくて みっともなくて 可笑しな嘘を ひとつだけ教えてくれませんか。 「嘘」をテーマにした書き下ろしエッセイ、漫画、詩を収録した“極めて私的な文芸誌”「USO うそ」。 リトルプレス版の創刊号は完売となり、入手困難だった創刊号にISBNをつけて改めて販売することになりました。 嘘の奥には「本当」が潜んでいます。誰かの嘘をこっそり覗き見してみませんか。 【目次】 エッセイ 北尾修一 武田 俊 年吉聡太 新見 直 野口理恵 矢代真也 詩 エレナ・トゥタッチコワ 漫画 岡藤真依 佐々木充彦 安永知澄 写真 上田 龍
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もう一つの衣服、ホームウエア 家で着るアパレル史
¥2,970
著者:武田尚子 発行元:みすず書房 280ページ 173mm × 130mm ~出版社紹介文より~ “ステイホーム”の新習慣でクローズアップされているホームウエア。 成熟社会、健康志向、高齢化社会、リモートワーク、ウィズコロナ――私たちは、いま、家で過ごす時間や素の自分になるときの衣服のことを、ますます意識し、考えるようになっている。 外着でもあり下着でもある、あいまいで自由な衣服「ホームウエア」。ファッション史の裏側に隠れているが、いや表からは見えにくいからこそ、そこには人々の欲望や夢、そして現実が映し出されている。 日本のアパレルにおけるその発展を、服飾史・文化史の視点のもとにひもとく、初めてのホームウエア小史。 ボディファッション(インナーウエア)業界のフリーランスのジャーナリストとして国内外の動向を見続けている著者が、従来、ナイトウエアやラウンジウエア、あるいはルームウエアといわれていた産業分野を、新たに「ホームウエア」という位置づけに括って、過去を振り返り、未来を展望する。 あなたにとっての“ホーム”を考える1冊。 * コラム「ブランド・クロニクル」では、ホームウエアの業界の歴史をつくってきた代表的な企業・ブランド9社を紹介。その足跡をたどる。 〈表からは見えにくい領域かもしれないが、 まさに人々の“どう生きるか”という思いがここに込められている。〉 ――本書より 【目次】 はじめに 「ホームウエア」とは何か モードの歴史における「身体の解放」 パジャマが着られるようになったのは 戦後日本はナイロンのネグリジェから ナイトウエア全盛期の攻防 デザイナーの夢と個性から生まれたブランド 有名ライセンスブランドの人気の背景 根強い人気を誇る国内DCブランド 「睡眠」で見直されるパジャマ オーガニックコットンが象徴するもの ファッションとイノベーション 衣服は素材がいのち さらなる変化の時代に向けて ◇コラム:ブランド・クロニクル ハンロ ワコール キッドブルー イクコ クリスチャン・ディオール〈鐘紡〉 ワイズ フォー リビング ル・シャ プリスティン ジェラート ピケ おわりに 参考文献
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チープ・シック お金をかけないでシックに着こなす法
¥2,420
SOLD OUT
著者:カテリーナ・ミリネア キャロル・トロイ 訳者:片岡義男 発行元:草思社 192ページ 280mm × 210mm ソフトカバー ~出版社紹介文より~ ベーシック、クラシック、スポーツ・ウェアの着こなしから個性的な組み合わせまで、写真を添えて解説。自分にあったおしゃれをしたければ、この1冊で十分。 -------------------------------------------------------- ~店主コメント~ 1977年の発行以来、現在も重版され読み継がれるコーディネートの指南書。 古着好きの方には特におすすめです。 20年前はお手頃だったアメリカ古着も近年は高騰の一途を辿り、「チープ」というわけにはいかないのが現状です。 しかし、実家に眠る家族のお古や、リサイクルショップなどチープかつ個性的ににおしゃれを楽しむ土壌はまだまだあるのではないでしょうか。 私の知り合いにも、父親のお古をワードローブにして違和感なく着回している女性がいます。 自分が着てみたい洋服を発掘するヒントが、この本から得られると思います。
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わたくしのビートルズ 小西康陽のコラム 1992 - 2019
¥3,300
著者:小西康陽 発行元:朝日新聞出版 420ページ 216mm × 153mm ハードカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 渋谷系を象徴するバンド、ピチカート・ファイヴ解散後も精力的にDJ、プロデューサー、随筆家として活躍する著者、「ぼくは散歩と雑学が好きだった」以来の10年ぶりのコラム集。 膨大に書かれたエッセイ、ラジオ、ブログ、からベストの名文をセレクト。 *********************** 店主コメント *********************** ピチカート・ファイヴの小西康陽が音楽や映画について語るコラム集の第2弾。 第1弾『これは恋ではない』と第2弾『ぼくは散歩と雑学が好きだった。』は古本のカテゴリーにありますので、ぜひチェックしてみてください。 (※ 在庫は1点のみにつき売り切れ場合もございますので予めご了承ください)
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ぼくは散歩と雑学が好きだった。小西康陽のコラム 1993 - 2008
¥2,200
著者:小西康陽 発行元:朝日新聞出版 発行年:2008年第1刷発行 351ページ 216mm × 153mm ハードカバー 【状態】 目だった傷や汚れはなく、古本としてはとてもキレイな状態です。 *********************** 店主コメント *********************** ピチカート・ファイヴの小西康陽が音楽や映画について語るコラム集の第2弾。 晶文社&植草甚一へのオマージュたっぷりなデザインは第1弾同様。 ※こちらの商品は店頭でも販売しております。品切れの場合もございますので予めご了承ください。
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使ってはいけない言葉
¥1,430
SOLD OUT
著者:忌野清志郎 発行元:百万年書房 224ページ 175mm × 115mm ~出版社紹介文より~ あの人の人生がつまらないのは、キヨシローを知らないからだ。 「不世出のバンドマン・忌野清志郎を初めて知る人でも手に取りやすい、キヨシローの定番書を作らなきゃ!」 と、ある日の明け方、半分寝ぼけた状態で突然思いつき、謎の使命感にかられて作った本です。 日本における「ロックバンド」の定型(フォーマット)をゼロから作ったのが、RCサクセションというバンドであり、そのフロントマンだった忌野清志郎さん(以下、キヨシロー)です。そんなキヨシローさんは2009年になくなってしまいましたが、いまだに世の中がざわついたときには「いまキヨシローが生きていたら、どうしただろう……」と、みんなが心の中で思い浮かべる存在。ボブ・マーリーやフェラ・クティがそうであるように、(キヨシローさんが好きだった)岡本太郎さんやピカソがそうであるように、キヨシローさんの言葉は未来永劫残り続ける、というか残さなきゃいけない。 そう思って声を掛けたところ、キヨシローさんとは若い頃からの旧知の間柄であるライター・山崎浩一さん、キヨシローさんと家が近所でプライベートでも交流の深かった写真家・佐内正史さんが協力してくださることになり、こうして本プロジェクトチームが発足しました。 ついついマジメになってしまいそうなとき、怒り心頭でやってらんねえと思ったとき、しんどくて泣きたくなったとき、勝負の前に気合をいれたいとき、目をつぶってランダムにページを開けてみてください。 「労働も大事ですけど、サボるってのも意外と大事だと思うんですね」 「日本全体 率直さが足りない」 「何も注意しない。注意なんかしてたら何もできない」 「ぼくはね 僕のやり方で 暮しているんです 毎日 毎日 あなたの 暮し方とは 違うんです それだけですよ」 きっと刺さる言葉が見つかります。 現代のファンはもちろんのこと、これから生まれてくるであろう新しいキヨシローファンのためにも作った、永遠に古びない名言集です。
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旅をする木 (文春文庫)
¥704
著者:星野道夫 発行元:文藝春秋 256ページ 文庫判 148mm × 105mm *********************** 出版社紹介文より *********************** 広大な大地と海に囲まれ、正確に季節がめぐるアラスカで暮すエスキモーや白人たちの生活を独特の味わい深い文章で描くエッセイ集 *********************** 店主コメント *********************** 写真家としてアラスカの大自然やそこに棲む動物たちの写真を撮り続けた星野道夫。 自然の雄大さを物語る写真の他に、エッセイストとして彼は素晴らしい文章を残しています。 社会や個人の意識が、あまりにも人間中心に偏り過ぎているのではないか。 人間以外の生き物たちが、世界の至る所で自分とは別のもう一つの時間を過ごしながら営みを築いている。 星野道夫の文章はそのようなことを思い出させてくれます。
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たべるたのしみ
¥1,100
著者:甲斐みのり 出版社:mille books 192ページ 188mm × 127mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** “私にとって食べることは、生きることだ” 永遠に輝き続けるおいしい味の記憶を綴った54の物語 文筆家・甲斐みのりが、これまでに書籍・雑誌・新聞等に寄稿した食にまつわる膨大な随筆から54篇を厳選し、大幅加筆して再構成した待望の随筆集です。誰もの心の奥にある、いつのかの日の食の記憶を思い出し、懐かしい人や風景が鮮明に呼び起こされます。「たべるたのしみ」が存分に味わえる、あたたかく美味しい随筆集です。
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翻訳できない世界のことば
¥1,760
著者:エラ・フランシス・サンダース 訳者:前田まゆみ 発行元:創元社 112ページ 170mm × 194mm ハードカバー ************************ 出版社紹介文より ************************ プレゼントしたい、ことばの万華鏡 外国語のなかには、他の言語に訳すときに一言では言い表せないような各国固有の言葉が存在する。本書は、この「翻訳できない言葉」を世界中から集め、著者の感性豊かな解説と瀟洒なイラストを添えた世界一ユニークな単語集。 言葉の背景にある文化や歴史、そしてコミュニケーションの機微を楽しみながら探究できる。小さなブログ記事が一夜にして世界中へ広まった話題の書。ニューヨークタイムズ・ベストセラー。世界7カ国で刊行予定。 *********************** 店主コメント *********************** 「こんな事まで一言で表現されているのかぁ」と思ってしまうような言葉が世界には溢れています。言葉として存在しているということは、少なくともその国において共有されている感情や行動、風景なのでしょう。 各国の言葉が表す事象の中には、国境や人種を越えた共通のものもある。やっぱり私たちは同じ人間なのだ、とつくづく思うのです。
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レンブラントの帽子
¥1,760
SOLD OUT
著者:バーナード・マラマッド 訳者:小島信夫 浜本武雄 井上謙治 出版社:夏葉社 160ページ 195mm × 135mm ハードカバー ~出版社紹介文より~ 1975年に刊行された同名の短編集から3編をセレクトし、復刊。 人と人とのすれ違いを描いた表題作はアメリカ文学史に残る傑作。 小説を読むことは「レンブラントの帽子」を読むこと、読み続けることだ。 ぼくはそんなふうに思う。 巻末エッセイ 荒川洋治 【目次】 レンブラントの帽子 引き出しの中の人間 わが子に、殺される 注解 巻末エッセイ 「レンブラントの帽子」について 荒川洋治
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ブックオフ大学ぶらぶら学部
¥1,430
SOLD OUT
著者:武田砂鉄 大石トロンボ 山下賢二 小国貴司 Z 佐藤晋 馬場幸治 島田潤一郎 出版社:夏葉社 182ページ 175mm × 110mm ソフトカバー ブックオフにまつわる思い出やあるある、歴史など8名の執筆者が思い思いに語るアンソロジー。 こうしている間にもハンターによって近所のブックオフが漁られているのではないか・・・とムズムズ、ブックオフに駆け込みたくなる内容です。 弊店のお客さんでも定期的にブックオフへ行く方がいらっしゃいますが(もちろん私も)、掘り出し物に相当する本は人によって様々。ブックオフはそういう興味や価値観の違いが顕著に表れる場ではないでしょうか。
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庄野潤三の本 山の上の家
¥2,420
著者:庄野潤三 出版社:夏葉社 226ページ 195mm ×155 mm ハードカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 庄野潤三(1921〜2009)の初めての作家案内。 全著作案内や、単行本未収録作品、家族の手記、家の写真など。 読むと心があたたかくなる、作家のすべて。