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うろん紀行

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著者:わかしょ文庫
発行元:代わりに読む人
204ページ
188mm × 128mm ハードカバー

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出版社紹介文より
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人はなぜ小説を書くのだろう。
なぜ小説を読むのだろう。
決して同じ場所にたどり着くことはできないのに。

〝平和島のブローティガン〟
わかしょ文庫による《小説を読む物語》

笙野頼子『タイムスリップ・コンビナート』を読みながら海芝浦へ向かい、後藤明生『挾み撃ち』の足跡をたどり、巨大スーパーCOSTCOの喧騒で大江健三郎『万延元年のフットボール』を読もうとする。著者は一見ふざけているようだ。しかし、実際彼女は不安に襲われながら読み訪ね、そして書く。本書はとても切実で危なっかしい《小説を読む物語》だ。
うろんな物語を読み終えたとき、読者もまたこの社会での生き方を模索しはじめているだろう。

日常の生きづらさが綴られた自主制作エッセイ『ランバダ』の著者がその硬質で端正な文体を余すことなく発揮した好評WEB連載に書き下ろしを加えて書籍化した商業出版第1作。

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