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本が生まれるいちばん側で
¥2,310
著者:藤原印刷 発行元:ライツ社 232ページ 178mm × 130mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 本をつくる人が増えれば、きっと読む人も増える。 そう信じて、個人の本づくりに伴走し続け、 「ZINEの聖地」と呼ばれた印刷会社が長野にある。 ・表紙がダンボールでできた写真集 『隙ある風景』ケイタタ ・個人で1万部以上売っている短歌集 『100年後あなたもわたしもいない日に』土門蘭・寺田マユミ ・大学生がつくった、40ページの初めてのZINE etc… 『300年前のこと』とみたみずき あの本もこの本も、藤原印刷だったんだ! 本書は、長野県松本市にある老舗印刷会社、藤原印刷の三代目・藤原兄弟による、本づくりへの熱い想いを綴った一冊です。 かつては教科書や専門書を中心に黒子として働いていた藤原印刷が、個人の「自分で本をつくりたい」という想いに応え、伴走し続けてきた15年の軌跡。 語られるのは、出版社も書店員も本好きもまだ知らない、印刷所にしか語れない本のこと。 本づくりの常識をくつがえす自由で創造的な取り組みの数々が紹介され、読了後には「こんな本でもアリなんだ!」「わたしでも本をつくれるんだ!」と心が動かされるはずです。 だれかのためでも、売上のためでもない。自分の衝動に従ってつくる。 ――そのよろこびと可能性について、藤原兄弟が自らの言葉でまっすぐに伝えてくれる一冊です。 【目次】 【はじめに】 伝えたいのは「つくるよろこび」 【第1章】 本をつくるって最高だ! 【第2章】 人が本をつくる理由 【コラム1】 こんなことでも、本にしていいんだ とみたみずきさん『300年前のこと』 【第3章】 「できない」のない本づくりを実現するために 【コラム2】 DIYは、狂気を宿す ケイタタさん『隙ある風景』 【第4章】 「本をつくりたい」と思ったときに考えること 【おわりに】 本をつくることは、自由になること
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ミシンは触らないの
¥1,870
著者:中前結花 発行元:hayaoki books 256ページ 182mm × 128mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** デビュー作『好きよ、トウモロコシ。』が大反響の中前結花、待望の第2作。 不器用で不格好なわたしを“だいじょうぶ”にしてくれた言葉を集めたエッセイ集。 凸凹で傷つきやすい、やさしいあなたへ送る一冊。 出会ったばかりの人にもらったラブレター、母の涙とともにかけられた言葉で思い出す後悔、できないことばかりで苦しんだときに光をくれた友人の言葉……。 読めばきっと、明日を生きる力が湧いてくる。持ち前のあたたかくやわらかかつユーモラスな筆致で「忘れられない言葉」をまとめたエッセイ集。
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それがやさしさじゃ困る
¥1,980
著者:鳥羽和久 写真:植本一子 発行元:赤々舎 232ページ 195mm × 138mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 子どもが自分でつかむまで! 大人が「わかったふり」をやめると、対話がはじまる。焦らず、 断ち切らず、観察しつづけるための視点──。学び・進路・日常相談と一年の日記から、関係がほどける瞬間を見つめる教育エッセイ。 『それがやさしさじゃ困る』は、子どもに向けられる「善意」や「配慮」が、時に子どもの心を傷つけ、主体性を奪ってしまうという逆説を、教育現場の最前線で20年以上子どもと向き合ってきた著者・鳥羽和久さんが鋭く描き出す一冊です。「失敗させまい」「傷つけまい」という大人の"先回り"が、実は子どもの可能性を閉ざしてしまう──。本書では「学校」「親と子」「勉強」「受験」といったテーマを軸に、現代教育の盲点と私たち大人が抱える不安の影を浮かび上がらせます。単なる批判にとどまらず、大人の葛藤や弱さへの眼差しがこめられているからこそ、その言葉は深く胸に響きます。 さらに本書を特別なものにしているのは、ページ下部に並走する一年間の日記の存在です。そこには、卒業生との忘れられない一瞬や、親子の関わりの奥に潜む無自覚な"デリカシーのなさ"への気づきなど、教育の現場で生まれた生の思索が断片的に綴られています。論として伝えられるエッセイと、濾過されない日々の記録が呼応し合い、本書は単なる教育論を超えた、立体的で豊かな手触りを届けてくれます。 解決策を提示する本ではありません。むしろ「間違うこと」「揺れ動くこと」を恐れず、子どもを信じて共に歩むことの大切さを、本書は静かに指し示しています。大人として迷い続ける私たちに寄り添い、伴走してくれる一冊です。 そして本書には、写真家・植本一子さんが鳥羽さんの教室やその周辺で撮り下ろした写真が栞のように差し挟まれています。子どもたちの表情や存在は、エッセイや日記で綴られる思索に呼応し、本書を照らし、「いま、ここ」の空気を手渡してくれるでしょう。
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涙の箱
¥1,650
著者:ハン・ガン 訳者:きむふな 発行元:評論社 88ページ 188mm × 128mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** ノーベル文学賞作家ハン・ガンがえがく、大人のための童話 この世で最も美しく、すべての人のこころを濡らすという「純粋な涙」を探して 昔、それほど昔ではない昔、ある村にひとりの子どもが住んでいた。その子には、ほかの子どもとは違う、特別なところがあった。みんながまるで予測も理解もできないところで、子どもは涙を流すのだ。子どもの瞳は吸い込まれるように真っ黒で、いつも水に濡れた丸い石のようにしっとりと濡れていた。雨が降りだす前、やわらかい水気を含んだ風がおでこをなでたり、近所のおばあさんがしわくちゃの手で頬をなでるだけでも、ぽろぽろと澄んだ涙がこぼれ落ちた。 ある日、真っ黒い服を着た男が子どもを訪ねてくる。「私は涙を集める人なんだ」という男は、大きな黒い箱を取り出し、銀の糸で刺繍されたリボンを解くと、大小、かたちも色もさまざまな、宝石のような涙を子どもに見せた。そして、このどれでもない、この世で最も美しい「純粋な涙」を探していると話す。男は子どもがそれを持っているのではないかと言うのだが――。 「過去のトラウマに向き合い、人間の命のもろさを浮き彫りにする強烈な詩的散文」が評価され、2024年にノーベル文学賞を受賞したハン・ガン。本書は童話と銘打ちながらも、深い絶望や痛みを描き、そこを通過して見える光を描くハン・ガンの作品世界を色濃く感じられる作品です。 幸せな出会いが実現し、日本語版の絵はハン・ガン自身、長年ファンだったというjunaidaさんが担当。ハン・ガンが、「読者それぞれのなかにある希望の存在」としてえがいた主人公や、どこともいつとも特定しない本作の世界を美しく描き、物語とわたしたちをつないでくれます。 2008年、韓国で発売され、本国では子どもから大人まで幅広い年齢層に愛されている本作。ハン・ガン作品との出会いにもおすすめの一冊です。 *********************** 店主コメント *********************** 目から溢れ出る涙、そして胸に沸き起こる感情には、豊かな色彩があることを教えてくれるファンタジー童話。 世界に先駆けて翻訳された邦訳版の装画と挿絵は、絵本作家のjunaidaが手掛ける。
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悲しき虎(新潮クレスト・ブックス)
¥2,420
著者:ネージュ・シンノ 訳者:飛幡祐規 272ページ 193mm × 133mm 仮フランス装 *********************** 出版社紹介文より *********************** レイプは私をどういう人間にしたのか。本国フランスで30万部を超えるベストセラー。少女時代、継父にレイプされていた著者が、母親となった今、自身の体験とその傷がもたらす影響、加害者、世界中に存在する悪について、渾身の分析をする。表層的な共感を拒みながら、深い連帯を表現して感動をよび、本国フランスで「フェミナ賞」「高校生が選ぶゴンクール賞」などを受賞し、30言語で翻訳刊行予定の話題作。
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群青のハイウェイをゆけ
¥1,980
SOLD OUT
著者:きくち 発行元:hayaoki books 272ページ 188mm × 128mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** ときに身軽な散歩のようで、ときに切実な祈りのような、週末の旅の記録。 「うらやましい感受性と文才」「すぐれた短編小説のよう」 ブログで絶賛コメント殺到!! 謎のはてなブロガーきくち、待望の初書籍です。 2010年代から現在まで、青年期と共にあった短い旅の記録をまとめた短編集。旅行記19編とエッセイ6編を収録。装丁は吉岡秀典氏(セプテンバーカウボーイ)、装画を漫画家の森泉岳土氏が担当しています。 巻末にはカラーの写真ページも。さらに、本に登場する場所をまとめたマップ(Googleマップ)もご覧いただけます。
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ソーリーソーリー
¥1,650
SOLD OUT
著者:脇川飛鳥 発行元:短歌研究社 88ページ 175mm × 105mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 連続刊行!大人気短歌集『ラストイヤー』脇川飛鳥待望の、初期から最新までの短歌集 【歌集より】 痩せようとふるいたたせるわけでもなく微妙だから言うなポッチャリって あの女もてるなぁとは思ってもあーなりてーとは思ったことない きのうの夜の君があまりにかっこよすぎて私は嫁に行きたくてたまらん 初出「気がする私」より ちょっとだけうそつかないとそのままじゃ私がやさしくないのがばれる 最後にはどうせひとりになるんなら今ぐらいひとり以外でいたい 初出「テノヒラタンカ」より もう立てないと思ってたっていう人の立てなさを絶対抱きしめる
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肌に流れる透明な気持ち
¥1,870
著者:伊藤紺 発行元:短歌研究社 80ページ 182mm × 110mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 増刷のたびに売り切れる噂の私家版歌集が、発売から約3年の時を経て 次作『満ちる腕』とともに短歌研究社より新装版が同時発売! 「わたし」を巡る60首。歌人・伊藤紺、最初の短歌集。 【歌集より】 ひさしぶりに会うたびきみは生きていて新鮮さに泣きそうになる 楽しいだけとかってたぶんもうなくて楽しいたびにすこしせつない フラれた日よくわからなくて無印で箱とか買って帰って泣いた 前髪にかけてきた気が遠くなるほどの時間の一部にあなた
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満ちる腕
¥2,090
著者:伊藤紺 発行元:短歌研究社 96ページ 156mm × 122mm ハードカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 2020年に発売された著者2作目となる私家版歌集。 完売が続き入手困難となっていた本作が、前作『肌に流れる透明な気持ち』とともに短歌研究社より新装版同時発売! 短歌45首、詩・散文8篇を収録。
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エレベーターのボタンを全部押さないでください
¥1,980
著者:川内有緒 発行元:ホーム社 256ページ 188mm × 128mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** いつも広い世界を見せてくれるノンフィクション作家・川内有緒、初のエッセイ集。 『パリでメシを食う。』でデビューし、『目の見えない白鳥さんとアートを見にいく』で「Yahoo! ニュース・恂{屋大賞ノンフィクション本大賞」を受賞した川内有緒が、連載していた日経新聞、雑誌「ひととき」など、さまざまな媒体に寄稿したエッセイをセレクトして収録。 メキシコの走る民族、飼っていた2匹の個性的な猫、大反響を巻き起こした「荒れた海で愛を叫ぶ」……。海外での驚くべき旅や出会い、日常に潜む冒険、死生観などを綴り、読者を新しい場所へ誘う。 ユーモラスで味わい深い文章に、温かな感情が湧き上がる。なぜか一歩を踏み出したくなる川内有緒ならではの一冊。
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ある、りんご園の一年
¥3,080
SOLD OUT
著者:木村江利 発行元:時雨出版 320ページ 170mm × 128mm コデックス装 *********************** 出版社紹介文より *********************** 弘前でリンゴの自然栽培を続ける木村秋則の次女・木村江利によるフォトドキュメンタリー。 自然という “命のつながり” のなかで、 ただただ日々、畑に向かう父。 呼応する、りんごの木々。 光と陰 絶望と希望 永遠の一瞬 木村江利にしか撮れなかった、 書くことができなかった、家族と畑のすがた。 10年に及ぶ膨大な写真と記録から綴られた、『ある、りんご園の一年』。 ぜひ、読んでいただきたい一冊です。 *********************** 店主コメント *********************** リンゴの自然栽培で知られる木村秋則さんと二人三脚でりんご畑を営む次女の木村江利さんによるフォトエッセイ。畑仕事に精を出す秋則さんとその姿を見守る奥様の美千子さん、そしてリンゴ畑に集まる動物や昆虫が写真に収められている。 秋則さんの屈託のない笑顔が印象的。その顔に深く刻まれた皺からは、自然栽培の苦労よりも日々の幸福感が伝わってくる。畑で共存する動植物の写真もまた、無農薬によって実現された自然の豊かさを生き生きと写し出す。
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仕事の壁はくぐるのだ
¥1,980
著者:川島蓉子 発行元:ミシマ社 240ページ 188mm × 128mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 乗り越えなくても大丈夫! ブランディングディレクター、ライターとして活躍し、 現役のままに急逝した著者が綴り遺した、仕事と、生きることの秘訣。 人が集まり働く、そこに起こるさまざまなトラブルや葛藤=壁。 その壁をくぐったり、ずらしたり、かわしたり……。 戦略的な手段ではなく、声高な権利の主張でもなく、真摯に楽しく仕事をするため、編み出された実践の数々。 柔らかでしなやかな、川島さんからのエールが、たくさんの方に届きますように。――編集部一同 【目次】 壁・その1 上司と部下…ああ永遠の壁 壁・その2 やりたいこととできること 壁・その3 女性であるということ 壁・その4 おカネ…糧でもあり毒でもあり 壁・その5 仕事も家庭も自分も 壁・その6 その仕事に愛はあるか? 壁・その7 休むって、どうやるの?
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スペクテイター vol.54 パンクの正体
¥1,320
SOLD OUT
発行元:エディトリアル・デパートメント 発売元:幻冬舎 183ページ 242mm × 182mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 1970年代中頃にパンク・ロックが大流行した当時のイギリスの社会状況は、現在の日本を取り巻くそれと驚くほど似ている。 原油価格の高騰、極端なインフレ、上昇する失業率、上流階級への不満…… 社会に対する鬱憤が爆発し、若者による文化革命 が起こった。 パンクとは何か? どのようにして生まれ、社会をどう変えていったのか? 関係者への取材と文献調査を通じて、その正体を明らかにする。 【目次】 ◆ある寓話 構成/編集部 作画/コルシカ ◆早わかり ロンドン・パンク史(1973~1980) 文/赤田祐一 作画/関根美有 ◆パンクと伝統 巫女舞・いろ 織茂敏夫インタビュー 聞き手/宇田川岳夫 ◆まんが「怪しい女」 作/蛭子能収 ◆パンクの女王 ジョーダン・ムーニー 文/鳥谷晴菜 ◆ドールズ、ヴェルヴェッツ、T.G.──パンクについて考察する 講師/松谷健(キャプテン・トリップ・レコード代表) ◆「NO!」ではなく「NON!」 能勢伊勢雄インタビュー ◆パンク文化の発信基地 A store Robot ディレクター宮崎洋寿に聞く 聞き手/持田保+赤田祐一(本誌) ◆48年間、パンクを継続しているバンド 突然段ボール 蔦木俊二 インタビュー 文/新井宗彦 ◆100年前のパンク詩集『死刑宣告』内堀弘(「石神井書林」店長)に聞く ◆まんが「ひつじ」 作/まどの一哉 ◆パンク おすすめする本 文/持田保、宇田川岳夫 ◆パンク年表(1973~1979) 構成/編集部
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いつも心にパンクを。Don’t trust under 50
¥1,980
SOLD OUT
著者:佐藤誠二朗 発行元:集英社 288ページ 188mm × 128mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** ラフィンノーズがソノシートをばらまき、NHKが「インディーズの襲来」を放送し、キャプテンレコードが大規模フリーギグをおこなった1985年から今年で40年。 KERA(有頂天)、チャーミー(ラフィンノーズ)、HIKAGE(ザ・スタークラブ)、TAYLOW(the 原爆オナニーズ)、ATSUSHI(ニューロティカ)ら、1980年代に熱狂を生んだブームを牽引し、還暦をすぎた今もインディーズ活動を続けるアーティストから、平野悠(「ロフト」創設者)、大貫憲章(DJ、音楽評論家)、関川誠(宝島社社長、元『宝島』編集長)など、ライブハウスやクラブ、メディアでシーンを支えた関係者まで、10代からパンクに大いなる影響を受けてきた、元「smart」編集長である著者・佐藤誠二朗が徹底取材。日本のパンク・インディーズ史と、なぜ彼らが今もステージに立ち続けることができるのかを問うカルチャー・ノンフィクション。本論をさらに面白く深く解読するための全11のコラムも収録。 【目次】 ◎プロローグ ◎第一章 2025 還暦超えてもインディーズ ◎第二章 1985 「インディーズの襲来」の衝撃 ◎第三章 1976 ラジオから「アナーキー・イン・ザ・UK」 ◎第四章 1982 ニッポン総インディーズ化現象 ◎第五章 1987 インディーズブームの終わり バンドブームの始まり ◎第六章 2025 バンドブームのその後と21世紀のインディーズ ◎エピローグ (※章末コラム)パンク&ニューウェーブ系シーンの始まり「東京ロッカーズ」/国立市のぶどう園 インディーズシーンを騒がす男たちの出会い/テクノポップ中心のニューウエーブシーン/独自のパンク&ニューウエーブファッション/日本初のクラブ「ピテカントロプス・エレクトス」/ポジティブパンクはインディーズシーンの片隅で/ハードコア原理主義化したジャパコアシーン/ゼルダ、ヤプーズ、少年ナイフ……ガールズバンド百花繚乱/「何があっても文句は言わない」誓約書を交わしたライブ/革命を起こした「ザ・ブルーハーツ」の記録/1980代後半を席巻したビートパンク
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シカゴ・ハウス大全 HOUSE MUSICからJUKE/FOOTWORKまで
¥2,860
著者:西村公輝 発行元:DU BOOKS 210mm × 148mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 全世界で熱狂されているダンスミュージック、そして再燃するハウス・レコード熱!!! 近年のポップス最前線でも再評価される“ハウス・ビート”の原点、シカゴ・ハウスを完全網羅した決定版ディスクガイド! ディスコ終焉後の1980年代初頭、ゲイ・ブラック・ラテン系マイノリティコミュニティのカルチャーとして生まれた音楽が、TR-808やTB-303といった日本メーカーRolandの機材とともにハウス・メッカ“シカゴ”のアンダーグラウンドから世界へと広がっていく。その歴史とサウンドの進化を、「シカゴハウス誕生前」「オリジナル~80年代」「90年代」「JUKE/FOOTWORK」「00年代」「CHICAGO UNDERGROUND DISCO」「10年代~現行」まで時代ごとに区切ってレビュー。 【目次】 Introduction 西村公輝 Chapter 1 Proto Chicago Chapter 2 Original Era 1984-1990 Chapter 3 2nd Generation 1987-1999 CHICAGO HOUSE (SIDE A) Jackin’ Dialogue about...シカゴハウスを巡る対話 Chapter 4 Ghetto House Chapter 5 Juke / Footwork CHICAGO HOUSE (SIDE B / Bonus Track)Jackin’ Dialogue about...シカゴハウスを巡る対話 Chapter 6 Modern Age 2000-2012 Chapter 7 Chicago Underground Disco Chapter 8 Contemporary 2008-2024
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日本語ラップ 繰り返し首を縦に振ること
¥2,640
著者:中村拓哉 発行元:書肆侃侃房 384ページ 188mm × 128mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 「韻踏み夫」がついに本名で世に問う、渾身のヒップホップ批評! RHYMESTERの宇多丸を最も重要な日本語ラップ批評家だと位置づけつつ、ヒップホップとは「“一人称”の文化」だというテーゼに注目。ヒップホップの本質を「反復=肯定」と概念化し、思想的に展開。作品論の実践として、SEEDA の『花と雨』を具体的に読み解いていく。ヒップホップ批評の新たなマスターピース、ここに誕生。 【目次】 序文 第一部 日本語ラップの「一人称」 第一章 日本語ラップ批評宣言 いとうせいこうから宇多丸へ 第二章 「一人称」の翻訳性 第三章 「空虚」な「一人称」からストリートへ 第四章 ヒップホップ・フェミニズム 第五章 「J」の殺戮者としての日本語=反日ラップ 第六章 ポスト68年としてのヒップホップと日本語ラップの皮肉な勝利 第二部 反復=肯定の思想 第一章 微分、一義性、反復=肯定 第二章 中性的なものの反復=肯定 第三章 非感性的類似と韻 第四章 同じであること、非人称的ナルシシズム 第五章 反復的な生の救済のドラマ 第三部 ディスクールの詩学 第一章 ラップの詩学 第二章 ミュトス、ミメーシス、隠喩 第三章 SEEDA『花と雨』 「一人称」のディスクール━━あとがきにかえて
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マンションポエム東京論
¥2,970
SOLD OUT
著者:大山顕 発行元:本の雑誌社 344ページ 210mm × 148mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 空と緑の都市に咲くあだ花か、アーバンライフの幻想か。 マンション広告のコピーに託された〈東京〉の正体を読む。 「本の雑誌」連載および「手のひら1」掲載「マンションポエム東京論」、「手のひら2」掲載「どこまで東京?」を全面改稿、書き下ろしを大幅に加え、再構成。 【目次】 はじめに 第一章 マンションポエムとは何か 1 マンションポエムは何を「隠して」いるか ▪本気では受け止められないメッセージ ▪第一位「街」、第二位「都心」 ▪津田沼と港区の一億円差 ▪音感失認症患者のように読む ▪図ではなく地を見る 2 マンションポエムの文法的特徴 ▪「刻」「棲む」「澄む」 ▪マンションポエムとキラキラネーム ▪句点の多用と一九九七年 ▪「都市も自然も」セオリー ▪マンションポエムにコンプライアンスとリスク回避を ▪マンションポエムの真髄「を」 3 マンションポエムはいつからあるか ▪マンションポエムのパイオニア ▪マンションポエムとポップミュージック 4 タレント起用と埋立地開発 ▪一九九〇年代のマンション広告コピー ▪空撮と夜景ビジュアルの影響 ▪二〇〇六~〇八年のタレントブーム ▪タレントからアノニマスへ ▪「おとぎ話が欲しいのよ」(プリティ・ウーマン) ▪「ジャン・レノ、錦糸町へ帰る。」 |コラム| チャールズへの私信ポエム 第二章 消費財化する街 1 街のスペックと序列 ▪住む場所を自由に選べることは「当たり前」か ▪団地とマンションの違い ▪武蔵小杉の「ベネフィット」 ▪街のスペック化 ▪「住みたい街ランキング」の思想 ▪名前拝借系ポエム 2 住民は街の「お客様」になる ▪街を遍歴して「上り」へ ▪比較可能なパラメーターの束としての人間 ▪街を/人材を「享受」する ▪「迎賓」の思想 ▪立地アピールのための「迎賓」 ▪何を選択したかが、あなたを表す 3 「緑」とポエムの「フラットさ」 ▪「月刊髙層住宅」を読む ▪一九六〇年代の特徴 ▪「緑」の「観葉植物化」 ▪説明しすぎるマンションポエム ▪アイテム化する「日本」 ▪ポエムにおける主客関係 ▪「ほんとに優秀な人は」 ▪戦後住宅政策の画一性 |コラム| 「城」とワーカホリック礼賛 4 恋愛とポピュラーソング、結婚とマンションポエム ▪柏のラブソング ▪ポピュラーミュージックゆかりの地 ▪「イエ」から脱却しポエムが召喚される ▪「入居記念日」の誕生 5 マンションポエムに残るバブル ▪「男は、こうありたいね。」 ▪マンションポエムアニメ ▪マンションを買えば、娘さんと恋人同士になれますよ ▪「ファミリーの一日」に見るジェンダーバイアス ▪マンション口コミ掲示板の地獄絵図 ▪クイーンでもマダムでもなく「プリンセス」 |コラム| 横浜、湘南、アンダルシア ・夫婦間の郷土愛問題 ・戸塚はどこへ行こうとしているのか ・「その横浜は、本物か。」 第三章 マンションポエムと鉄道 1 吊革につかまって都市を把握する ▪同心円メソッド ▪3・11首都圏「帰宅ログ」 ▪鉄道依存性方向音痴 ▪中央線は「方向音痴」 ▪人間はどうしようもなく方向音痴 ▪都市をダイアグラムとして認識する ▪川の代わりの皇居 ▪「われわれには時だけが残された」 |コラム| 金沢は「へ」、富山は「が」 2 東京は「田んぼ」 ▪路線図界の問題児 ▪東京の地下にはパリが広がっている ▪成熟した都市はストリートでできている ▪NYの地下鉄の浅さ ▪家康の「帰宅困難」対策 |コラム| 地名のポエム化 ・恐ろしい忖度 ・「奏の杜」問題 3 どこまで東京? ▪原木中山は日本橋の「飛び地」 ▪「瞬間環境転換装置」 ▪「都心」を謳う苦心 ▪定義とイメージのズレ ▪「どこまで東京?」 ▪せたがやたがやせ ▪イメージの東京、その千差万別 ▪各線の集計結果 ▪川を渡る狼 ▪なぜ地名はまとまっているのか ▪「東京」の外は北海道 ▪千葉っ子、無駄にシビア ▪真の敵は神奈川 ▪「東京のおじさん」 ▪住めば東京(みやこ) |コラム|AIはマンションポエムを謳えるか 4 マンションポエムは「電車住宅」を目指す ▪世界征服系ポエム ▪ポエム大航海時代 ▪鉄道を「住まい」の一部として売る ▪実現していた「電車住宅」 |コラム| 大阪・京阪線沿線のポエムキャラ |コラム| マンションポエム分析から見る東西比較 ・首都圏には「歴史」がなく、関西には「緑」がない ・関西の「地」、首都圏の「街」 第四章 垂直に伸びた郊外 1 聳え立つ「裏面」 ▪三万階建てのタワーマンション ▪工法・構造の時代 ▪居室の裏側 ▪裏面から都市を見る ▪「福音」としての眺望 ▪「装飾」としてのマンションポエム 2 垂直に伸びた郊外 ▪構造を持たない「ヤドリギ物件」 ▪鉄道高架を縦にするとマンションになる ▪閑静な住宅街を都心に出現させる ▪垂直のオアシス ▪縦の洞窟 3 武蔵小杉のタワーマンションに住む鴨長明 ▪垂直に立ち上がった台地の傾斜 ▪一二一二年の「郊外文学」 ▪分譲へのアンチテーゼ |コラム| 不思議なエレベーター ・街を「縦割り」にする鉄道 ・「最寄り駅」という「階」 4 超高層住宅住民への「怖れ」 ▪「土から離れては生きられない」 ▪現代の「異常な」郊外文学 ▪郊外からタワーマンションへ ▪マンション屋上の浄水場 ▪死から住民間の格差やいじめへ ▪『家族ゲーム』と高層団地 ▪社会問題をあぶり出す「高さ」 ▪高層物件「災害」物語の元祖 ▪バベルの塔とWTC ▪「ホテルライク」による「怖れ」の緩和 |コラム| 超高層の「上から目線」が嫌われる時代 ・叩けば誇りが出る ・自慢げな「憧憬」「羨望」 ・SNS的「感じのよさ」へ 5 ポエムが隠す「うたかた性」 ▪商品化した住宅 ▪国家経済の詩 ▪災害と住宅論 ▪コロナ禍のマンションポエム ▪再び・マンションポエムは何を隠しているか |コラム| 京都の観光ポエムと歴史のアイテム化 ・東京はせいぜい江戸時代 ・京都の千年モノポエム ・寝殿造りのマンション ・「是非もなし」 ・観光ガイドとマンションポエム ・投資物件の台頭と観光型ポエム ・歴史のアイテム化 6「世界は自由に想像できる。」 ▪作り話のマンションポエム ▪フィクションの「異物」 ▪歴史のNIMBY ▪「良い感じの歴史」を選ぶ ▪「東京湾に切り取られた欠損部」 ▪「海の周囲に厳かな埒を結うのだ」 ▪マンションポエムの「晴海化」 あとがき
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私が諸島である カリブ海思想入門
¥2,530
著者:中村達 発行元:書肆侃侃房 344ページ 195mm × 135mm ハードカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 「なぜハイデガーやラカンでなければならない? 僕たちにだって思想や理論はあるんだ」 カリブ海思想について新たな見取り図をえがく初の本格的な入門書。 西洋列強による植民地支配の結果、カリブ海の島々は英語圏、フランス語圏、スペイン語圏、オランダ語圏と複数の言語圏に分かれてしまった。それらの国々をそれぞれ孤立したものとしてではなく、諸島として見るということ。カリブ海をひとつの世界として認識し、その独自の思想を体系化する画期的著作。これからのカリブ海思想研究のためのリーディングリストを付す。 「web侃づめ」の大好評連載が大幅増補され、ついに書籍化! この海の下で我々は手を取り合う━━。カリブ海思想研究の俊英による待望のデビュー作。 【目次】 序章 冒険の季節 第1章 ひとつの世界としてのカリブ海 第2章 1492を越えて、人間であること 解呪の詩学 第3章 カリブ海を定義する者へ 存在論的不純性 第4章 神話とカリブ海 悲しくも希望に満ちた叙事詩 第5章 出会いを押し進めるために 相互歓待 第6章 カリブ海の社会モデル論 プランテーション、多元、クレオール 第7章 環カリブ海的経験のクレオライゼーション この海の下で我々は手を取り合う 第8章 カリブ海によるクレオール的時政学 海が歴史である 第9章 ミサイルとカプセル 円環性の実践としての弁潮法 第10章 ニヒリズムに抗うクロス・カルチュラルな想像力 カリブ海的身体と幻肢 第11章 カリブ海のポストモダンの地平 カリビアン・カオス(前編) 第12章 カリブ海のポストモダンの地平 カリビアン・カオス(後編) 第13章 押し付けられた言語は誰の存在の家か 私ー像を描く言語 第14章 クレオール礼賛の裏で カリビアン・フェミニズム 第15章 クレオールの精神 カリビアン・クィア・スタディーズ 終わりに 参考文献 カリブ海思想研究リーディングリスト
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優しい地獄
¥1,980
著者:イリナ・グリゴレ 発行元:亜紀書房 256ページ 188mm × 128mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 社会主義政権下のルーマニアに生まれたイリナ。 祖父母との村での暮らしは民話の世界そのもので、町では父母が労働者として暮らす。 川端康成『雪国』や中村勘三郎の歌舞伎などに魅せられ、留学生として来日。 いまは人類学者として、弘前に暮らす。 日々の暮らし、子どもの頃の出来事、映画の断片、詩、アート、人類学……。 時間や場所、記憶や夢を行ったり来たりしながらつづる自伝的なエッセイ。 《本書は、社会にうまく適応できない孤独な少女の記録であり、社会主義から資本主義へ移っていくルーマニアの家族三代にわたる現代史でもある》 【目次】 ■生き物としての本 上 ■生き物としての本 下 ■人間の尊厳 ■私の遺伝子の小さな物語 上 ■私の遺伝子の小さな物語 下 ■蛇苺 ■家 ■マザーツリー ■無関心ではない身体 ■自転車に乗っていた女の子 ほか *********************** 店主コメント *********************** 故郷ルーマニアの牧歌的な祖父母の家、不安定な社会と陰惨な団地風景など現実の記憶のみならず、夢で見た光景や心象風景を織り交ぜながら語られる個人史。 鋭敏な感性の赴くままに記憶の断片が集められたエッセイは、強烈な印象を残します。
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よくわからないまま輝き続ける世界と 気づくための日記集
¥1,870
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著者:古賀及子 発行元:大和書房 304ページ 188mm × 128mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 日記界の新星として注目される著者待望の日記本。 日常を、試しにかすかにふるわせてみたら? 心に風が吹く発見に満ちた日々の記録 【目次】 はじめに 1章 身近な未体験にふれる 2章 過去を振り返って思い出すように気づく 3章 アナログの質感に気づく 4章 あたらしい暮らしに気づく 5章 自分がやってこなかったことをやる 6章 家事に気づく 7章 身近な未体験にふれる おかわり おわりに
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ヨルダンの本屋に住んでみた
¥1,980
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著者:フウ 発行元:産業編集センター 300ページ 188mm × 128mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 「ここで働かせてください!」 アラビア語はおろか、中東・ヨルダンの場所すら知らないのに、行ってみた日本人がいるらしい。私である。 「うわ、何この本屋・・・」。ネットで一目惚れした中東の本屋に長文メールを送ると、その返事は「OK」の2文字。意を決してヨルダンに飛んだジャパニーズガールが、ヘンテコ店長&多国籍書店員と繰り広げるエキゾチックで痛快な日々。 【目次】 はじめに:ヨルダンってどこ?/1:本屋との出会い/2:店長との面接/3:渡航費を稼いで出国/4:ヨルダンに到着/5:ラウラとの出会い/6:本の仕分け業務/7:大工と素人/8:キッチンと丸バツ/9:クッキー作りと人生/10:接客と後悔/11:バイトリーダーのアリス/12:英国紳士 デイビッド/13:チェコからの来客/14:常連の学生カップル/15:日本人vsアラビア語/16:ハビービー/17:ヨルダンで耳にした日本語/18:アラビア語の発音/19:何気ない日常/20:閉店後の過ごし方/21:まかない/22:看板作り/23:バスで怪我/24:絶対説明ドライブ/25:死海/26:温泉作り/27:壷の弁償/28:旅行計画/29:遺跡/30:ヒッチハイクの創意工夫/31:ヒッチハイクの三人目/32:砂漠に到着・星空/33:砂漠でドライブ
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文豪と犬と猫 偏愛で読み解く日本文学
¥1,760
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著者:宮崎智之/山本莉会 発行元:アプレミディ 162ページ 188mm × 128mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** こんな読み方があったのか! 文豪と作品の、意外な姿が見えてくる。 犬派と猫派、気鋭の文筆家ふたりが往復書簡で語り合う ニャンともワンダフルな文学世界、ここに誕生。 犬好き文芸評論家・エッセイスト宮崎智之(『平熱のまま、この世界に熱狂したい』)と、猫好き日本文学マニアの文筆家・山本莉会による、文豪×犬・猫トークが炸裂! 犬も猫も日本文学ももっと大好きになる、最高に面白い往復書簡です。 ■文豪ラインナップ 夏目漱石/内田百閒/志賀直哉/谷崎潤一郎/川端康成 森茉莉/幸田文/室生犀星/坂口安吾/三島由紀夫 遠藤周作/二葉亭四迷
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風にあたる
¥1,870
著者:山階基 発行元:短歌研究社 150ぺージ 183mm × 103mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 第59回短歌研究新人賞次席作品「長い合宿」、第64回角川短歌賞次席作品「コーポみさき」収録。 〈短歌ブーム〉前夜の2019年から、たしかな存在感を放ちつづける第一歌集。2010年から2019年までの短歌作品346首を収録。 【歌集より】 ほっといた鍋を洗って拭くときのわけのわからん明るさのこと 乗るたびに減る残額のひとときの光の文字を追い越して行く 菜の花を食べて胸から花の咲くようにすなおな身体だったら 三基あるエレベーターがばかだからみんなして迎えに来てしまう ないような夜と海とのあわいからちぎれる波に洗われていた 恋人をまじえて水炊きをかこむ呼びようのない暮らしの夜だ 夕闇にしずむこの世のおみやげに吊るしたシャツは風が抱き取る
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私の孤独な日曜日
¥1,980
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編者:月と文社 発行元:月と文社 184ページ 182mm × 118mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 映えないからこそ、愛おしい。自分を見つめる17人の休日ひとり時間の過ごし方 休日のひとり時間、あなたは何をして過ごしますか?――世代やバックグラウンドの異なる17人による、ひとりで過ごす休日についてのエッセイ・アンソロジー。20代から50代まで、独自の視点と感性で文章を書く人たちに執筆を依頼。書き手の肩書きは、事務職、マーティング職、システムエンジニア、バリスタ、専門紙記者、大学院生、イラストレーター、書店店長、ライター、ひとり出版社経営者など。無名でありながらも、その人ならではの「孤独」の風景を持つ方々から、魅力あふれるエッセイが届きました。 誰かの「映えない」休日の裏にあるさまざまな孤独に触れることで、あなた自身の平凡な休日も、不思議と味わい深く感じられるかもしれません。 【目次】 休日のショッピングモールのことは大好きだけどたぶん僕とは相性が悪い…上ネズミ 渡り廊下…小黒悠 真夜中宇宙航海日誌…みすみ 脱衣…shun 何もしない。それもいい。…西谷恭兵 バーで孤独と乾杯したい…三毛田 中規模イオンで妄想する未来…澁谷玲子 僕と他人事と気分転換…中野 丁寧な暮らしはサザエさん症候群を打破できるのか…のろのろな野呂 布団のなかにいる…勝本育実 二十五時の国…青野朝 人が嫌いなわけではなくて…タムラ 出不精の言い訳…きのこやろう 社会から切り離された、いくつもの休日…鈴木豊史 さてどうしたものか…。…宇佐見明日香 日曜日の内野指定席B…伊野尾宏之 その舞台裏が愛おしい…藤川明日香