デザインはどのように世界をつくるのか
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著者:スコット・バークン
訳者:千葉 敏生
発行元:フィルムアート社
240ページ
188mm × 128mm ソフトカバー
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出版社紹介文より
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ノートルダム大聖堂の火災はなぜ止められなかったのか? セグウェイはどうして失敗したのか? 女性用トイレにだけ行列ができるのはなぜか? USBケーブルが半分の確率で入らない構造なのはどうして? 病院が居心地悪いのはなぜか?……ひとつでも気になったら、ぜひ本書の読者になることをおすすめします。その裏側にある仕組みを知れば、目の前にある世界の見方が変わるはずです。
マイクロソフトでシステムやウェブサイト、ユーザー・インターフェースなどのデザインを多数手がけてきた著者が、私たちの身の回りにある製品やシステム、都市計画などを「デザイン」というレンズで見つめ、その製品が失敗している理由や成功している理由を説得力のある説明でひも解いていきます。そこにはより民主的な社会をつくるためのヒントがたくさん詰まっています。
すべての章が、コンパクトで読みやすくまとめられていますが、そのなかでは「つくることとデザインすることの違い」「よいデザインとは?」「誰だって何かをデザインしている」「デザインはデザイン・チームの映し鏡」「解決策は問題を生み出す」といった章タイトルが示すように、それぞれ深い議論が行われています。本書を読めば「デザイン思考」「ソーシャルデザイン」「UX(ユーザーエクスペリエンス)」「顧客中心主義」など現在話題に上がっているデザイン用語を冷静に見つめ直すきっかけになるはずです。
また、読者が身の回りの世界を見つめ直すいい道具となる「デザイン・チェックリスト」や、より深くデザインの世界に飛び込む助けとなる参考資料のリストも用意。多くの読者にとって、世界を広げるための入り口として機能することでしょう。
新型コロナウイルスによって目の前の世界が変わり、テレワークの推進など働き方が変化しているなか、デザインを通して社会の構造を見つめ直す本書は、コロナ以後の世界を生きるために必要な新しい視座を教えてくれるはずです。
【目次】
はじめに
第1章 すべてのものにデザインがある
第2章 つくることとデザインすることの違い
第3章 よいデザインとは?
第4章 人間を第一に考える
第5章 誰だって何かをデザインしている
第6章 あなたの住む街で
第7章 スタイルはメッセージ
第8章 どう機能するかがデザイン
第9章 対価を払う人がいる
第10章 決めるのは権力者
第11章 デザインは動詞である
第12章 ポケットのなかにはチケットがひとつ
第13章 アイデアとシステム
第14章 デザインはデザイン・チームの映し鏡
第15章 どう考えるかが重要
第16章 価値とトレードオフ
第17章 デザインとは流れである
第18章 対立を生み出すデザイン
第19章 解決策は問題を生み出す
第20章 見方を変える――あなたの世界を改善するためのデザイン・チェックリスト
行動に移す――世界のデザインを改善するためにあなたができること
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