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誰がために医師はいる

¥2,860 税込

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著者:松本俊彦
発行元:みすず書房
232ページ
193mm × 135mm ハードカバー

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 出版社紹介文より
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ある患者は違法薬物を用いて仕事への活力を繋ぎ、ある患者はトラウマ的な記憶から自分を守るために、自らの身体に刃を向けた。またある患者は仕事も家族も失ったのち、街の灯りを、人の営みを眺めながら海へ身を投げた。
いったい、彼らを救う正しい方法などあったのだろうか? ときに医師として無力感さえ感じながら、著者は患者たちの訴えに秘められた悲哀と苦悩の歴史のなかに、心の傷への寄り添い方を見つけていく。
同時に、身を削がれるような臨床の日々に蓄積した嗜癖障害という病いの正しい知識を、著者は発信しつづけた。「何か」に依存する患者を適切に治療し、社会復帰へと導くためには、メディアや社会も変わるべきだ――人びとを孤立から救い、安心して「誰か」に依存できる社会を作ることこそ、嗜癖障害への最大の治療なのだ。
読む者は壮絶な筆致に身を委ねるうちに著者の人生を追体験し、患者を通して見える社会の病理に否応なく気づかされるだろう。嗜癖障害臨床の最前線で怒り、挑み、闘いつづけてきた精神科医の半生記。

[月刊「みすず」好評連載を書籍化。精神科医による迫真のエッセイ]

【目次】
「再会」――なぜ私はアディクション臨床にハマったのか
「浮き輪」を投げる人
生きのびるための不健康
神話を乗り越えて
アルファロメオ狂騒曲
失われた時間を求めて
カフェイン・カンタータ
「ダメ。ゼッタイ。」によって失われたもの
泣き言と戯言と寝言
医師はなぜ処方してしまうのか
人はなぜ酔いを求めるのか

あとがき
参考文献

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 店主コメント
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「この世には、『良い薬物』も『悪い薬物』もなく、あるのは薬物の『良い使い方』と『悪い使い方』だけである」

精神科医であり薬物依存症に詳しい著者の経験談は、薬が諸刃の剣であることを読者に改めて教えてくれます。「薬物は「使い方」次第ということなのですが、やはり一筋縄では行かない問題が絡み合っています。依存する人のメンタルや生活環境など個人的な側面、そして薬物と使用者に対する偏見や間違った認識といった社会的側面など・・・。
薬物と真摯に向き合ってきた著者の半生は、エッセイとして非常に読みごたえがあります。

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