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本の栞にぶら下がる

¥1,980 税込

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著者:斎藤真理子
発行元:岩波書店
212ページ
188mm × 128mm ソフトカバー

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  出版社紹介文より
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『82年生まれ、キム・ジヨン』など、数々の話題作の翻訳を手がける著者が綴った、珠玉の読書エッセイ。文学に刻まれた朝鮮と日本の歴史をたどり、埋もれた詩人や作家に光を当て、人間が疫病や戦争に向き合ってきた経験をひもとくなど、韓国文学に止まらない古今の本を取り上げながら、その普遍性を今に開く25篇。

【目次】
黄色い本のあった場所――「チボー家」と私たち 1

黄色い本のあった場所――「チボー家」と私たち 2

いぬいとみこさんのこと

結核をめぐる二つの物語――林芙美子と郷静子

多摩川沿いの工場で――「土堤」を読む 1

多摩川沿いの工場で――「土堤」を読む 2

「かるた」と「ふりかけ」――鶴見俊輔の「断片」の味

翻訳詩アンソロジーの楽しみ

杏の枝と七夕の夜――後藤郁子と茨木のり子

炭鉱町から来た人

詩人・仲村渠の路地をたどる

一九一六年、漱石と李光洙

旧正月の李箱の手紙

脱北者が読むジョージ・オーウェル

元山中学の同級生――後藤明生と李浩哲

長璋吉が描いた朝鮮語の風景

物語に吹く風 朝鮮短篇小説選

堀田善衞と「ジョー」の肖像

「やさしみ」のやりとり

森村桂という作家がいた

マダム・マサコの洋裁店

編み物に向く読書

三人の女性の「敗戦日記」

中村きい子の激しさに打たれる

本の栞にぶら下がる

 あとがき

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   店主コメント
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「一冊の本に他の本の記憶がぞろぞろとぶら下がり、連なり、揺れている。そんな眺めについて書こうと思う。」

著者が冒頭に綴ったこの言葉こそ読書の面白さそのものだと思います。
栞にぶら下がってくるのは他の本のタイトルだけではありません。作家の生涯や歴史的な背景、著者自身の思い出までさまざま。

本書で紹介される本は古い文学が多く、自分が触れたことのないタイトルが多かったけれど芋づる式に繰り出される話題はおもしろいほどスルスルと入り込んでくる。
文学好きには特におすすめの読書エッセイ。

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