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世界の適切な保存
¥1,870
著者:永井玲衣 発行元:講談社 288ページ 188mm × 128mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** ロングセラー『水中の哲学者たち』で話題沸騰! 対話する哲学者・永井玲衣、待望の最新刊! 見ることは、わたしを当事者にする。 共に生きるひとにする。 世界をもっと「よく」見ること。その中に入り込んで、てのひらいっぱいに受け取ること。 この世界と向き合うための哲学エッセイ。 わたしはどうやら、時間が流れていくにしたがって、 何かが消えるとか、失われるとか、忘れられるということがおそろしいらしい。 ここに書かれたもの。その何倍もある、書かれなかったもの。 でも決してなくならないもの――。 生の断片、世界の欠片は、きかれることを待っている。じっとして、掘り出されることを待っている。 *********************** 店主コメント *********************** 哲学対話のファシリテーターとして活動する永井玲衣によるエッセイ集です。 著者は詩人のような感性で眼前にある世界の深層にアクセスする。本文で引用されるさまざまな詩歌は、著者が世界の深層で見た風景を代弁しているかのようです。 そして、読者は世界の深みへとどんどん引き込まれてゆく。 詩や短歌が好きな方にもおすすめの一冊です。
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ぼくは川のように話す
¥1,760
著者:ジョーダン・スコット 絵:シドニー・スミス 訳者:原田勝 発行元:偕成社 42ページ 260mm × 240mm ハードカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 「朝、目をさますといつも、ぼくのまわりはことばの音だらけ。そして、ぼくには、うまくいえない音がある」 苦手な音をどもってしまうぼくは、クラスの朝の発表でもまったくしゃべることができなかった。放課後にむかえにきたお父さんは、そんなぼくを静かな川べりにつれていって、ある忘れられない言葉をかけてくれた。 吃音をもつカナダの詩人、ジョーダン・スコットの実体験をもとにした絵本。 デビュー以来、作品を発表するごとに数々の賞を受賞して注目を集めるシドニー・スミスが、少年の繊細な心の動きと、父親の言葉とともに彼を救ってくれた美しい川の光景を瑞々しいタッチで描いている。 *********************** 店主コメント *********************** 単調なサイクルを繰り返しているように見える自然も、よく観察してみると不規則で偶発的な現象が繰り広げられている。そのような自然の魅力は、人の個性にも見出すことができるかもしれません。
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ドミトリーともきんす
¥1,650
著者:高野文子 発行元:中央公論新社 126ページ 250mm × 180mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 不思議な学生寮「ともきんす」に暮らす“科学する人たち”朝永振一郎、牧野富太郎、中谷宇吉郎、湯川秀樹……彼らが遺した文章と一組の母娘の出会いを描く待望のコミックス単行本。 【目次】 球面世界 ドミトリーともきんす(トモナガ君 おうどんです-朝永振一郎「鏡のなかの物理学」 トモナガ君 泣かないで-朝永振一郎「滞独日記(一九三八年四月七日‐一九四〇年九月八日)」 マキノ君 お正月です-牧野富太郎「松竹梅」 ナカヤ君 お手紙です-中谷宇吉郎「簪を挿した蛇」 ナカヤ君 コタツです-中谷宇吉郎「天地創造の話」 マキノ君 蝶々です-牧野富太郎「なぜ花は匂うか?」) Tさん(東京在住)は、この夏、盆踊りが、おどりたい。 *********************** 店主コメント *********************** 朝永振一郎、牧野富太郎、中谷宇吉郎、湯川秀樹、4人の日本人学者が登場する短編マンガと共に、彼らの著作を紹介する読書案内コミック。 「ドミトリーともきんす」という架空の学生寮を舞台に、それぞれの学者の性格や研究に対する姿勢が明解に描かれています。 自然科学について語られた文章は、小説と違う味わいを持っています。高野文子が描く落ち着いたトーンの絵柄は、学者らが綴った文章の持つ澄んだ味わいにマッチしています。
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誰がために医師はいる
¥2,860
著者:松本俊彦 発行元:みすず書房 232ページ 193mm × 135mm ハードカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** ある患者は違法薬物を用いて仕事への活力を繋ぎ、ある患者はトラウマ的な記憶から自分を守るために、自らの身体に刃を向けた。またある患者は仕事も家族も失ったのち、街の灯りを、人の営みを眺めながら海へ身を投げた。 いったい、彼らを救う正しい方法などあったのだろうか? ときに医師として無力感さえ感じながら、著者は患者たちの訴えに秘められた悲哀と苦悩の歴史のなかに、心の傷への寄り添い方を見つけていく。 同時に、身を削がれるような臨床の日々に蓄積した嗜癖障害という病いの正しい知識を、著者は発信しつづけた。「何か」に依存する患者を適切に治療し、社会復帰へと導くためには、メディアや社会も変わるべきだ――人びとを孤立から救い、安心して「誰か」に依存できる社会を作ることこそ、嗜癖障害への最大の治療なのだ。 読む者は壮絶な筆致に身を委ねるうちに著者の人生を追体験し、患者を通して見える社会の病理に否応なく気づかされるだろう。嗜癖障害臨床の最前線で怒り、挑み、闘いつづけてきた精神科医の半生記。 [月刊「みすず」好評連載を書籍化。精神科医による迫真のエッセイ] 【目次】 「再会」――なぜ私はアディクション臨床にハマったのか 「浮き輪」を投げる人 生きのびるための不健康 神話を乗り越えて アルファロメオ狂騒曲 失われた時間を求めて カフェイン・カンタータ 「ダメ。ゼッタイ。」によって失われたもの 泣き言と戯言と寝言 医師はなぜ処方してしまうのか 人はなぜ酔いを求めるのか あとがき 参考文献 *********************** 店主コメント *********************** 「この世には、『良い薬物』も『悪い薬物』もなく、あるのは薬物の『良い使い方』と『悪い使い方』だけである」 精神科医であり薬物依存症に詳しい著者の経験談は、薬が諸刃の剣であることを読者に改めて教えてくれます。「薬物は「使い方」次第ということなのですが、やはり一筋縄では行かない問題が絡み合っています。依存する人のメンタルや生活環境、薬物と使用者に対する偏見や間違った認識など、個人的なことから社会的なことまで様々。 薬物と真摯に向き合ってきた著者の半生は、エッセイとして非常に読みごたえがあります。
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芸術家たち 建築とデザインの巨匠 編
¥1,650
著者:河内タカ 発行元:オークラ出版 152ページ 195mm × 148mm ソフトカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 教養として知っておきたい「アート」を楽しみながら、読んで学べる、 入門者のためのアートガイドブック『芸術家たち』。 シリーズ化を目指して刊行する一冊目のテーマは、「建築・デザイン編」。 著書『アートの入り口』や雑誌『&Premium』の連載、 日本経済新聞のコラムなどで知られる著者・河内タカが、 20世紀の現代建築とモダンデザインの礎を築いた 巨匠31組の偉大な足跡を洒脱なエッセイで紹介していきます。 2020年の東京オリンピックを前にますます高まる建築とデザインへの社会的な関心。 学生から、教養として建築やデザインを学びたいと考えるビジネスパーソンまで、 多くの人の知的好奇心を刺激し、その世界へと誘う入門書の登場です。 POINT 1: 建築とデザインの歴史が、この一冊でまるわかり。 世界遺産に認定された「国立西洋美術館」を手がけたル・コルビュジェから、 今年創立100周年を迎えた「バウハウス」の初代校長ヴァルター・グロピウスまで。 時代を作った総勢31組を日本・北南米・ヨーロッパの3章に分けて ダイジェスト的に紹介していきます。 POINT 2 : ユーモアあふれるイラストとブックデザイン モノとしての「本」の魅力にこだわった装丁、サンダースタジオによる 巨匠たちポートレートも本書のチャームポイント。 誰にでも手に取りやすく、インテリアとしても欲しくなる本を目指しました。
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本にまつわる世界のことば
¥1,760
著者:温 又柔 / 斎藤 真理子/中村 菜穂/藤井 光/藤野 可織/松田 青子/宮下 遼 絵:長崎 訓子 発行元:創元社 104ページ 172mm × 196mm ハードカバー *********************** 出版社紹介文より *********************** 第一線で活躍する、現代の人気作家、翻訳家たちによる、 本にまつわる言葉を巡る書き下ろしのショートストーリー、 エッセイ、そしてイラストの共演――。 本好きのあなたに贈る、一風変わったアンソロジー!
